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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

2017年3月19日 (日)

札幌戦~未だに勝てないサンフレッチェ

2017/03/18 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 札幌ドーム
 
 開幕3戦、勝ちのない者同士の対戦。ところが札幌は残留が目標、サンフレッチェはタイトルが目標ときてこの両者の立ち位置は大きく異なる。そして試合はそれを体現するかのようにサンフレッチェの一方的なボール支配で始まるのだった。
 完全なるミラーゲームとして札幌はサンフレッチェと同じフォーメーションで臨み守備時においては完全にブロックを固めて対応した。そしてそんな札幌に対してサンフレッチェは右サイドの裏を突きミキッチが突破する。そして何本かクロスを上げるもゴールに結びつかない。いい攻撃はできてる。だけどそれを決めきることができないのがサンフレッチェなのだった。
 そんなジレた展開に重心は前掛かりになっていったのが災いし一本のロングキックを入れられた。ただ、これは千葉が対応しボールを追っていけてた。ところがその横から戸倉に猛突進された千葉は倒れてしまい完全にGKと1対1の状態に持ち込んだ戸倉に決められてしまったのだった。ああ、やられた。だけどあれってファールじゃないのか?
 当然のことながら抗議するサンフレッチェ。競ってる状態ではなく普通に走ってる状態のDF選手に横からショルダーチャージを仕掛ける。それがまかり通るならFWはボールを追う前にDFを潰してしまえばいいのである。やっぱりあれファールじゃないの?そんな疑問がいつまでもつきまとうのだった。
 その後戸倉は散々手を使ったプレーなどでファールを受けていたことが示す通り荒い選手であることは間違いない。だが、そういうプレーに導いたのはゴール前のプレーが認められたという要素が大きいのは間違いなかった。
 そんな理解できない状況の中サンフレッチェはCKまでこぎ着けた。キッカーのフェリペ。スワーヴの掛かったボール。ニアに飛び込んだ水本は見事に逸らしファーサイドにねじ込んだのだった。
 早い時間の同点。そこに歓喜し、フェリペがやっとゴールにつながる仕事をしたのに安堵感を憶えるのだった。
 ところがこの後稲垣が中盤での潰しがファールと取られてしまう。完全にボールに行ってるように見えた。あれファールだろうか。首を捻る動作が止まらない。納得いかない稲垣も当然のことながら抗議してたが判定は覆らずFKを与えることになってしまった。
 ただ、ゴールまでは距離があるだけにそんなに心配することはない。することはないはずなのにペナルティエリアのライン一直線に並んだ守備になぜか不安を感じた。そしてFKを蹴られるとファーサイドの選手に折り返され中で入れられてしまった。ええ、何でこんなに簡単に決められてしまうの?するとよりによってゴールを決めたのはFKを与えた張本人である稲垣なのだった。ああ、敵のゴールにはちっとも入れることができない癖に見方のゴールに決めてしまうとは。何とも皮肉なものであった。
 追わなければいけないサンフレッチェ。だが札幌も踏ん張る。ミキッチの突破も大分慣れてきたみたいで対応されてきた。そしてフェリペがドリブル突破でシュートするもポストに跳ね返されてしまう。更にはワントップの工藤は放つシュートがことごとくGK真正面なのだった。
 点が取れない。毎試合この台詞を言っている。でも実際点が取れないのだからどうしようもない。攻撃へのテコ入れにとアンデルソン・ロペス、皆川、宮吉と入るが何も起こらない。特に皆川などこういう膠着状態を打破すべくゴール前の肉弾戦での勝負というオプションがありそうでいながら全くそういう場面が訪れない。そもそもがこういう点を欲しい場面で取った試しもないので期待する方が無理なのかもしれない。
 そして終了。ついにサンフレッチェは札幌に初勝利を献上したのである。そしてサンフレッチェ自体は未だ勝利なしである。
「強豪サンフレッチェ広島に勝ったというのは自信になるのではないですか?」
 札幌のヒーローインタビューを聴いた時、とてつもない嫌味に聞こえた。開幕4戦未勝利のチームに強豪はないだろ。弱いチームにきっちりと勝利を納められましたねと言ってもらった方がまだマシだ。そう思いつつもタイトル目指してるとのたまったのはこっちの方だった。
 勝てない、勝てないサンフレッチェ。シュートが入らない。崩せない。そしてどこかしら審判の微妙な判定によって不利益を被る。これはもう呪いだ。この呪い、いかに解くべきか。3日間の連休、ぼくは祈祷にでも励もうかと思うのだった。

2017年3月17日 (金)

ルヴァンカップ甲府戦~勝ちのないシーズン

2017/03/15 ルヴァンカップ予選リーグ サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島
 
 ルヴァンカップ。当然DAZNで観れるものだと思っていた。が、配信がないと知るやこれはいかがなものかと思い悩んでしまった。元々は月額利用料金が安くなるということで好意的に受け止められてたものの実際にはリーグ戦限定、画質が悪いとあまりいいとこが見受けられない。多額のスポンサー料をリーグに払ってくれたというのはいいことだが、ユーザー目線ではあまりいいとこがないのだった。
 結局のところリーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯と全て網羅しようと思うとDAZONとスカパー!両方契約しないといけない。結局のところユーザーにとっては負担が大きくなる。DAZNの放映権の獲得、果たして本当によかったのだろうかとちょっと考えてしまうのだった。
 考えてみればサンフレッチェ単体で応援してる層というのはニッチあ市場である。この限られた人達を満足させるのはグローバルな視点に立つと取るに足らない存在だ。世の中がグローバルになればなる程マニアに類する人種は生きにくくなるのかなと憂慮してしまうのだった。
 そんなルヴァンカップの視聴の為にぼくはスカパー!を再契約することはなかった。月に3試合くらいあればまだ契約する気にもなる。だけどたった1試合では。さすがにそれはできなかった。いくらヨーロッパチャンピオンズリーグが観れるといってもそこまで時間的余裕もないのでしょうがない。
 そういう訳で全て結果から想像するしかない。これって昔家に衛生放送をつけれずスカパー!に加入できなかった頃のようだ。引っ越しをしてやっとアンテナを設置でき、無事スカパー!を契約するに至った。それがJリーグも放映権が取れずあえなく解約。結局のところサッカーには安泰というのはないようだ。
 結果はスコアレスドロー。また勝てなかった。若手中心のメンバーでこれはこれで興味深いものの結果が出せないというのはキツい。何せシーズン始まって以来1勝もできてないんだから。皆川、アンデルソン・ロペス、それら攻撃陣の陣容を替えたにも関わらず点が取れない。とすれば一体どうすればいいのだろうか。
 もしかしてやってるサッカー自体に限界にきている。そうは考えたくもなかったものの確かに観ていてわくわくするようなことがなくなってしまった。ああ、あの胸をときめかした高揚感、あれをまた味わうことはできないのだろうか。

2017年3月12日 (日)

鳥栖戦~決まらないゴール、勝てないサンフレッチェ

2017/03/11 サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島 ベストメニティスタジアム
 
 緑のピッチに黄色のユニフォームの色が映えた。今シーズン初となるアウェイユニフォームでの試合である。ホーム2戦勝てず未だ未勝利。今度こそは、この試合こそはと今シーズンの初勝利を願うのだった。
 スタメンには青山と柴崎が復帰していた。怪我人等で離脱者が多い中においてこれは大きなプラスポイントであった。そしてそれを証明するかのように青山のスルーパスから裏へ抜けた柴崎がシュート。ゴールに突き刺した。そのあまりもの華麗さに喜ぶよりも先に唸ってしまった。が、これをオフサイドで取り消されてしまう。スロー再生された映像が流れると全くオフサイドではなかった。ミスジャッジ。やってはいけない誤審。前節に続いて審判の笛が不利に働いてしまう。
 ただ、この2人が戻っただけでこういうシュートシーンが演出されるというのは大いに勇気づけられる。ただ、それは新加入の選手がちっともインパクトが残せてないということでもあるのだった。
 そのなかでも最も気になるのがフェリペ・シルバだった。鳴り物入りで加入したこの10番のミッドフィルダーは確かに高い技術を見せるもののどうも効果的ではない。セットプレーは決まらないし相手の守備を崩すとかゴールにつながる仕事ができてない。もしかしてこれは外れでは、そろそろそんな気分になってきたのは早計だろうか。
 だがフェリペが中盤で3人囲まれてもボールキープする技術を見せる。おお、やっぱりいい選手だ。開幕からずっとスタメンなのも頷ける。そしてそこからどう展開するのかと思っていたら更にキープを続けてるものだから最後は取られてしまいカウンターを受ける。
 うわ、やばい。
 ただそれは守備陣の戻りによってかろうじて防ぐことができた。
 それに胸を撫で降ろすもその後攻め込まれるシーンが多くなる。すると守備に追われたフェリペがファールで止める。完全に遅れてただけにファール覚悟の守備だったろう。だが、位置が悪かった。それによってFKはバイタルエリアのエリアとなった。
 距離はある。それでも原川の蹴ったFKはGK林は触れることすらできず決められてしまった。スーパーゴール。だけどそれは同じプレイスキックのキッカーであるフェリペによってもたらされた。そしてフェリペは自分のFKではちっとも決めることができないのだった。
 追う展開になったサンフレッチェ。両サイドの突破から活路を見出そうとするも一向に打開されない。特に左サイドの清水はがんばっていて再三チャンスはつくるものの最後の最後で決めきれない。一体これはなぜなんだろうと考えるとやっぱり点を取る役目の選手に目がいってしまうのだった。
 ストライカー。それはほんの一瞬の隙を狙うもの。それは唯一無二のチャンスを生かす者。そして個での得点を狙える者である。そしてそんなスケール感というものを工藤からまるで感じられないのだった。
 抜け出してシュートを打ってもGK真正面。崩しからフィニッシュに持ち込んでもボールにミートしてない。そのせいかこの選手は危ないというオーラをちっとも感じられない。ああ、この補強も本当に正解だったのだろうかとそろそろ疑念を感じるも開幕以来唯一のゴールがこの工藤だったというのが限りないジレンマになるのだった。
 点を取らなければならない。そんな切羽詰まった状況が余計不幸を呼び寄せる。何と丸谷が2枚目のイエローを貰って退場となってしまったのだ。しかもそれは相手のちょこざいリスタートの対応によるもの。どことなくわざと車にひかれる当たり屋のような感覚を受けたがそれはそれで相手の作戦なのだからしょうがない。とにかくこれでサンフレッチェは一人欠くことになったのだった。
 あんな判定などに負けるものか。
 そんな反骨心から攻撃の圧力が強まる。後ろからもどんどん雪崩ののように攻撃の人数が上がってくる。そしてクロスを入れミドルシュートを打ちCKを何本も蹴った。それなのに決まらない。ああ、一体サンフレッチェには何百回のチャンスがあればモノにできるのだろうか。
 決まらない、決めれない、決めきれない。今のサンフレッチェにはゴールを決める選手がいないのだった。2年連続でチーム得点王の選手がいなくなるというのはこういうことをある程度想定しとかないといけないことみたいだ。
 攻めて攻めて攻めまくった挙げ句ゴールは割ることができずに敗戦。これで開幕3戦勝利なしである。得点は開幕の1点のみ。しかもこの試合ではカードも連発し6枚も貰ってしまい、フェアプレーのチームという栄誉さえも陰が差しているのだった。
 勝てない、勝てない、勝てない。どこをどうやっても点が取れない。その結果失点をしてしまう。点が取れないことが全ての負のスパイラルの根幹となっている。
 一体いつになったら点が取れるようになるのだろうか。そしていつになったら勝利の歓喜を味わうことができるのだろうか。長いトンネルに入ったような気分になるのだった。

2017年3月 5日 (日)

清水戦~アイデアなき敗戦

2017/03/04 サンフレッチェ広島vs清水エスパルス エディオンスタジアム広島
 
 開幕2戦続けてのホーム。有利な日程に2連勝はもう星勘定に入れてた。が、開幕戦を引き分けで終えてしまい早々にその見通しは崩れる。それだけに今回こそは勝つというのは当然のこととして考えているのだった。
 静かな序盤は攻撃へのヒートアップを予兆させるものだった。虎視眈々と相手のブロックの好きを狙い前線へ切り込んでいく。そんな攻撃へのギアはいつになったら入るのだろうと思いきやそれはちっとも入らないのだった。後ろでさばいてサイドへ振って、前に行こうとするとせき止められて。挙げ句の果ては悪い形で奪われてしまいカウンターを受けてしまうことだった。
 何となくボールは持ってるようでいながらシュートまでいけない。対して相手は少ない手数で簡単にシュートまで持ち込んでる。決定機という意味では完全に清水の方に部があるのだった。
 どうしてここまでボールが前に進まないんだろう。それはまるでピッチで傾斜がついてるかのようだった。清水側のゴールに向けて表面が高くなっているからボールが持ち上がらないんだろう。そんな錯覚すら憶えるのだった。
 そんな展開が続いていく内に清水が攻め立てる場面が続いた。
 ペナルティエリアに入りドリブルで切り込みシュートを打ち。サンフレッチェができないことを意図も簡単にやってのける。そして人数を掛けて防いでいたものの立て続けのシュートはペナルティエリアでの競り合いを生むと清水の選手が倒れた。
 ピーッ!
 鳴り響いたホイッスルに何が起きたか理解できなかったが主審はペナルティスポットを指さしたのだった。
 PK?
 信じられなかった。倒れた清水の選手は明らかに競り合いで負けただけに見えた。競った稲垣に手を使った形跡はない。唖然とするサンフレッチェの選手。対してPKを貰った清水の選手はまるで宝くじに当たったかのようなはしゃぎっぷりだった。
 そしてPK。GKの林に期待するもあえなくチョン・テセに決められ先制点を許してしまった。あれPKかよ、本当にPKかよ。そんな疑問がいつまでも周回するもそこに至るまでの過程であまりにもシュートを打たれてしまって審判にPKを宣告してもいいような心の余裕を与えたのも事実だった。
 追わないといけないサンフレッチェ。どうにかしようと試みるも右サイドに振ってミキッチの突破頼みにしかならない。それに気をよくして清水もどんどん中央を固めてブロックを敷いていく。抜けない、崩せない、シュートが打てない。もはやこれは清水の守備がいいというよりサンフレッチェに中に入っていくアイデアとパワーのなさの問題だった。
 それを打破する為にミドルシュートも何本か打ってみたがそのほとんどが枠にすら入らない。フェリペも個人技で打開するような場面も作り出せない。前線での連携で相手を翻弄することもできない。もはやここには何の閃きも躍動感もないのだった。
 そしてメンバー交代。怪我から戻った柴崎が入るとガラッと状況が変わり攻撃への厚みが増していく。ゴール前まで進入していく。だが最後、最後の場面で決めきれない。その役目であるはずの工藤がこういう時にとても華奢に見えた。ああ、ゴールって身体能力さえあれば決めれるものではないんだなと今更ながらに見せつけられたのだった。
 攻めてる割にはちっとも枠に入るシュートが打てないサンフレッチェ。もう相手が守備一辺倒になってるのもあるがそれならどうしてもっと早い時間にこういう攻撃をやっていかなかったんだとイライラが募る。刻々と過ぎてく時間。何をして何をしようとゴールが割れない。それどころか実際にゴールを狙ってるのがディフェンダーの塩谷以外にいないように見えるのがもんだいだった。
 そこを突き破れ、そう叫び続けたもののあえなくタイムアップ。1点も取ることもできずに終わってしまったのだった。開幕2戦勝利なし。今まで持ってた期待感は完全に危機感に変わってしまったのだった。
 新加入の選手も結局昨シーズンの主力である柴崎を超えることはできてない。それどころか今回欠場してる青山やカズも超えてる気がしない。世代交代の必要性を感じつつもそれが果たせない。我慢、今シーズンは我慢のシーズンとなりそうだ。
 もう降格しなければいい。そんな気分になってしまったのが、果たしてそれは時期尚早なのだろうか。

2017年2月26日 (日)

新潟戦~開幕

2017/02/25 サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 エディオンスタジアム広島
 
 開幕。中継を観るべく、購入したしたばかりのFire stickからDAZONを起動させる。
 確かこうだったような気がしたが。加入して以来一度も使ってないぼくは手探りで操作をして画像を現したのだった。
 おお、これがDAZONの映像か。おお、おお、ううん?どこかおかしい。くすんだように見えるのは気のせいではないようだ。世の中で4Kテレビとか言ってる時代に地上アナログ放送並の画質である。これでは遠目mp映像で誰が誰だか分からない。ああ、もうこの画質に慣れなきゃいけないということか。多額の放映見料を払ってくれたという反面、これは期待外れだった。今後加入者を増やしていくという面では厳しいのではなかろうか。
 失望感は拭えない。もはや試合より画像のことばかり頭を支配するのだった。
 ボールが前に行かない。パスでつないでいるようで半分過ぎたとこで息切れてしまう。それでもそのパスの精度と技術が高いものだから妙な安心感を持ってしまう。余裕はいつしか弛緩へと導かれたのだった。
 それに対して新潟は数人で速いプレスを仕掛けてくる。そんな圧力に屈してカウンターを許してしまった。裏へ抜けるパス。ああ、やられたと思ったがシュートは無事バーに跳ね返されたのだった。
 危ない。こういう場面を許してはいけない。そう気を引き締めたもののその直後に今度はCKでまたしても入ってもおかしくないヘディングを許してしまった。サンフレッチェがシュートまで持ち込めないのに反して新潟は実に効率のよい攻撃をしてくるのだった。
 そんなもどかしさを打破すべく左右のサイドを使い、はたまた中盤でのわずかな隙間を狙ってボールを運んでいく。徐々にではあるがゴールが近づいてるような気がする。そしてCKに持ち込むと水本がヘディング。ジャストミートするもGKに阻まれるもそこに詰めてた工藤がガツンとゴールにぶち込んだのだった。
 ゴール。よし、よし、よし、よし。早速新加入の工藤が入れたというのは幸先がいい。点を取るべき選手が開幕で早々に結果を出した。これは長いシーズンを見据えた上でとてもポジティブな要素だった。
 そして先制したことによりチームにも余裕が生まれた。更に大きな展開にボールが動き追加点を虎視眈々と狙う。リーグ戦初先発の森島もドリブルで突き進む。3人に詰められようとかわす、かわす、かわす。そしてペナルティエリアに入りシュート。うおっと一瞬ガッツポーズをしそうになったが、ポストに跳ね返されてしまった。ああ、あれが決まっていればスーパーゴールだったのに。そして勝利を決定づける追加点となってたのにと悔やまれるのだった。
 それでもまだ余裕があるのは勝っているからであろうが、その後またしてもカウンターを受けてしまった。必死の形相で身体を投げ出した水本だったがいかんせん相手は2人もいた。一旦は止めたもののこぼれ球になると田中達也にズドンとシュートをたたき込まれてしまった。同点、もうこれは言い訳のしようもないくらい綺麗に決まってしまったのだった。
 しょうがない、もう1点取ろう。下を向く暇もなく攻め上がる。だが人数を掛けて守る新潟は最後にゴールを割らせない。ミキッチの突破、バイタルエリアでのFK、狭いスペースでの崩し。色々とやってはみるもののどれもゴールに結びつかない。あともうちょっと、あと数メートル、あと数センチ。そんなわずかな距離であるにも関わらずゴールを割ることができないのだった。
 新潟が矢野貴章が2枚目のイエローで退場するも戦況はちっとも変わらない。どこをどう攻めてもゴールが割れない。もっとミドルシュートを打てないものか。塩谷も何度か狙えるポジションまで付けるも打たせてもらえない。ああ、もどかしい。どうしてこのあと一押しができないのだろうか。
 攻めて攻めて攻めまくっているようでそれほど相手に脅威を与えてる感じがしないのはどういう訳だろう。結局こうやってゴール前を固める相手を崩せないという課題は解決しないままということみたいだった。工藤、フェリペ、これらの新加入の選手がその鍵となると思っていただけにそういう意味においては解決にはつながってないと言わざるをえなかった。
 長いアディショナルタイム。あと1点、あと1点が欲しい。頼む、まだ終わらないでくれ。あとワンプレー、あとワンプレー。そんなぼくらの願いを聞き入れるかのように主審は終了の笛を吹かなかったものの、いくら攻めても決めきれないサンフレッチェに業を煮やしたかのように終了を告げられた。ああ、結局勝つことができなかった。
 ドローで終わった開幕戦。選手も一新し、フレッシュであったもののどことなく最後の一押しが足りない気がした。シュートも打ってるようで決定的なのはなかった。工藤ももっと強引にシュートまで持ち込む場面作れなかっただろうか。フェリペも密集を打破するようなプレーは出せなかっただろうか。稲垣もミドルシュートを打てなかっただろうか。そんなスーパーな要求ばかりが膨らんでくるのだった。
 勝てない試合じゃなかったな。そう思う度にため息が出る。どうしてあんなに優勢に試合を進めてて勝てないんだろう。そんな徒労感を背負いつつも、次はきっともっと輝かしい試合を見せてくれるだろうと期待に胸を膨らますのだった。

2017年2月 5日 (日)

ムアントンFC戦~容易ならざる観戦環境

2017/02/04 トヨタ・プレミア・カップ2016 SCGムアントン・ユナイテッドvsサンフレッチェ広島 スパチャラサイ国立競技場
 
 毎年チームの中心選手がいなくなる。すでにそれがサンフレッチェの宿命であり当たり前のこととなってしまった。それ故、今年は誰がいなくなるのだろうという予想はシーズン終盤の行事のようになってしまった。
 そしてその予想通りレンタルだったウタカが退団した。2年連続のチーム得点王の退団。更にはチームの顔だった佐藤寿人も退団。トップのポジションの戦力不足は否めなかった。
 が、その後元日本代表の工藤の加入が発表される。実績がある分、よく取れたなという気がしたが、果たしてサンフレッチェのサッカーに適応できるだろうかという懸念はあった。そして昨シーズン怪我でほぼ実践から遠ざかっていたというのもマイナスポイントである。それでも現状を考えれば間違いなくスタメン候補の先頭となる。
 そして中盤にもフェリペ、稲垣という新戦力が加わり選手層に広がりを見せた人事だったように思える。果たして今シーズンのメンバーはどうなっていくのか、そういった意味でもタイで行われるトヨタ・プレミアカップは興味深い試合であるのだった。
 この大会、タイの優勝チームとJリーグのチームの対戦であるが、毎年タイのチームが勝ってるらしい。それもそのはず、東南アジアのサッカー熱はすざましく、かつてヨーロッパのスタジアムは凄いなと憧憬の念を持ってた光景がまさにあるのだった。ここはちょっと日本には太刀打ちできない要素だった。
 そんな雰囲気のスタジアムでプレシーズンマッチを行えるというのはまたとないチャンスだった。今シーズンへ向けてのメンバーの見極めという意味でも大きかった。
 ただ、困ったことに試合が観れないのだった。ネットを駆使したら何とか見つけたものの、これが異様に見づらいものだった。映像が止まることが多く、見続けるには相当の辛抱がいる。ネットの動画配信ってこんなものなのかとDAZONEでの放映の決まったJリーグに不安を抱かざるをえないのだった。
 試合は1ー3で勝てた。左右に揺さぶる展開から工藤がゴールした。あの場面、久々にサンフレッチェらしい攻撃で点が取れたような気がしたが、そこで最後に工藤が決めたというのが大きかった。そしてその後も追加点を入れるとフェリペがPKで決める。その落ち着きにやっと安心してPKを任せられる選手が現れたと胸をなで下ろすのだった。
 その後、カウンターから失点してしまいどうにも守備に不安を覚えたものの、ああいうシュートチャンスを確実に決める辺り、ムアントンの選手も何気にレベルは高いような気がした。そういうチームに勝てたことに大きな収穫を感じるのだった。
 そして今度は国内でレノファ山口とのプレシーズンマッチが控えてる。調べるとこちらはスカパー!で中継があるらしい。でもリーグ戦の放送がないことですでに解約してしまっていた。たった1試合だけの為に再度加入すべきなのだろうか。そしてDAZONEが天皇杯を網羅してないことから全てを観ようと思ったらやはりスカパー!も必要なのかもしれない。でもそうやって細分化された観戦環境において、中継を観るのに一体いくら使わないといけないのだろうと気が遠くなるのだった。

2016年12月25日 (日)

天皇杯鹿島戦~終わった今シーズン

2016/12/24 天皇杯準々決勝 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 鹿島スタジアム
 
 佐藤寿人の名古屋移籍が決まった。サンフレッチェのエース、そしてチームの顔であった寿人の移籍は衝撃であった。寿人はもうサンフレッチェで引退する、誰もがそう思ったものだった。
 しかし、考えてみればサンフレッチェのエースとして君臨したストライカーは皆移籍していたのだった。高木琢也、久保竜彦、いずれも日本を代表するストライカーでありチームの誇りであったのだが他クラブへ取られてしまった。それはそれで当時の状況を考えると致し方ないと思う。が、寿人の場合は少々事情が違った。すでにチームにおいてスタメンの座も奪われてるのだった。もしかしたらもう引退、そんなことも考えられた。そこにJ2に降格した名古屋からのオファーはまだ活躍の場があったことへの安堵感さえ覚えたのだった。
 ただ、そんな寿人とのシーズンをこのまま終わらせるのはあまりにも勿体ない。だからこそ天皇杯は何がなんでも勝ち上がる。相手はJリーグ王者の鹿島。ここは完全なる天皇杯の大一番だった。
 そんな想いからか、アウェイゴール裏は溢れんばかりの人がいた。都心から高速バスで来るようなロケーションの鹿島スタジアムでここまでサンフレッチェサポーターが集まったのは2013年の優勝決定戦ぐらいのものだった。
 勝ちたい、勝たなければいけない。そんな試合をサンフレッチェは有利に進めていった。パスでつなぎ、左サイドで柏がドリブル突破し、アンデルソン・ロペスが個人技でのキープから展開する。その局面局面においてサンフレッチェのプレーには驚きと喝采があった。でもこうして攻めていても点が入らない。いくら槍でつついても壁は抜けない。最後を打破できないものは一体何だろう。結局今シーズン悩み続けた課題がそのまま続いてしまったのだった。
 そしてこういう攻めているのに点の入らない展開に悪い予感がどうしても沸いてくる。それでも鹿島の攻撃を何とかくい止めていた。塩谷など身体を張りボールを奪うとそこからまた攻撃へのつなぎをやって凌いでいた。その様子に次なる攻撃へと意識が進むのだった。
 ところが鹿島小笠原の一本のパスが戦況を変えた。ゴール脇へポンと放り込まれると完全に裏を取られ角度のないとこからシュート。さすがにこれは無理のなるシュートだろうと思ったらGK林の身体をすり抜け入ってしまった。ああ、あんなシュートが入るのか。攻めても攻めても入らなかったシュート、それを鹿島がこんなに簡単に決めてしまったというのに徒労感を感じるのだった。
 もはやこれまで。漠然と諦めの心境が沸いてきた。ところが柏のドリブルはさえ渡りペナルティエリアでえぐると引っかけられた。もんどりうって倒れる柏。これは明らかなファール。そして主審はPKを宣告じたのだった。
 早速訪れた同点のチャンス。キッカーはアンデルソン・ロペス。さすがにこれは決めるだろ。それでいて一抹の不安があったのはロペスのPKを見たことがないからだった。そしてもう一人の外国人FW、ウタカが今シーズンPKを外した場面を思い出した。それらを重ね合わせたもののロペスの放ったキックは強い弾道で蹴られた。が、取られた。コースを読まれた。だがそれ以上にシュートのコースが甘かったのだった。
 怒濤のように沸き上がる鹿島スタジアム。ぼくらはそれを傍目にもう一度気を取り直そうと必死になった。が、崩せない。最後が崩せない。鹿島があれだけ簡単に点を入れたのをサンフレッチェはどこをどうやってもやりこなせないのだった。
 何本も続くCK。キックを上げる度に跳ね返される。シュートを打っても枠の外。遠い、あまりにも遠い1点。そんな状況の打破の為に寿人がピッチに送り出された。
 点を取らなければいけない状態。ここで取れればそれはもう寿人へこれ以上ない餞になっただろう。終盤には宮吉も入りスクランブル状態。それでも結局ゴールを割ることはできなかった。いや、むしろそこからシュートすら打てなくなったという印象さえあるのだった。
 通用しなかった。
 Jリーグチャンピオンにあらゆる面で負けてしまったような気がした。相手は攻め急がず粘り強く守りここぞという場面できっちり点を取る。対してサンフレッチェはがんばってがんばってがんばって結果が出ない残念な戦いのように見えた。
 そして終わった2016年シーズン。この試合でサンフレッチェの寿人は終わる。そこで改めて突きつけられたFWの人材不足。一体来シーズンはどうなるんだろうという不安を抱えるのだった。
 それでも最後の最後にサンフレッチェのサッカーが観れたことが幸せだった。世界的にも希なサンフレッチェでしかなしえないサッカー、それを貫き通すことへの誇りは感じた。勝っても負けてもそれを感じることができる、それこそが大きな財産のような気がするのだった。
 
 最後に今年も1年おつき合いいただきありがとうございました。

2016年11月13日 (日)

天皇杯鳥栖戦~天皇杯への夢

2016/11/12 天皇杯ラウンド16 サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島 ベストアメニティスタジアム
 
 すっかり忘れてた。信じられない。自らを恥じねば。この失態は慚愧に値する。
 リーグ戦が終わり、もうすっかりシーズンオフになったような気分になり天皇杯があるのを忘れていた。お陰で中継を録画することさえ忘れてしまったぼくは再放送を待たねばならなかった。先に結果だけを知り、勝ち抜きに安堵するもそれをリアルタイムに体感できなかったことを大いに悔やむのだった。
 しかし、これは天皇杯自体にも問題がある。これほど毎週サンフレッチェのことを追っているぼくでさえ見逃してしまう情報の無さ。受け手の方がよくアンテナを張ってないといけないという興業としては考えれない発信力である。試合は観たいもののこの運営側のやる気のなさに興味が薄くなってしまうのは致し方ない話だった。
 そういう訳で試合を観たのは翌日になってからだった。結果は当然事前にしってしまった。それを知らずにやり過ごすことはぼくにはとてもできないことなのだった。
 スカパー!での再放送が始まりTVにしがみつく。あんまり客入ってないなと思ってたら9,000人入ってたことに軽い驚愕を憶える。もしかして天皇杯ももっとプロモーションを工夫すればもっと盛り上がるのではなかろうか。
 そして試合は始まった。鳥栖は運動量を厭わず走り回る。対してパスでかわすサンフレッチェ。そのスタイルは両極端であるが故に両者の対決は面白い。前に繰り出せば鳥栖の速いプレスに遭い攻撃を妨げられる。そしてそこからカウンターへと切り替わると結構な迫力がある。だからこそミスを減らし相手の裏を突く攻撃が必要となった。
 ボールを持つとすぐに寄せるので少ない手数でパスをつなぐ。中盤からサイドへ。サイドから中央へ。更に前線のウタカが受けるとロペスに渡るとディフェンスの裏にループでボールを放り込む。虚を突かれたDF陣の背後には柴崎が走り込んでいてまたもやGKの頭上へループシュート。次の瞬間ネットの揺れる光景があるのだった。
 美しい。流れるようなパスワーク。そして最後に決めてしまう決定力。全ての選手が関わり決めたそのゴールに興奮と恍惚を感じるのだった。ああ、こういうゴールがあるからこそぼくはサンフレッチェをいつまでも観ていられるんだ。
 そんな柴崎のゴールで気をよくしたサンフレッチェにCK。ボールはウタカの足下へ落下し脚を振り抜くとあたり損ねのシュート。が、それが効をそうしたか、ボールはボテボテとファーサイドのゴールに入ったのだった。
 2点目。かなり有利な状態になった。というよりここまで来ればもっと点が取れそうな気がしてきた。いけ、もっといけと意気込んでいたものの、後半に入ると失速してしまった。いや、むしろ鳥栖の攻撃に鋭さと力強さが出てきたのだった。
 防戦一方のサンフレッチェ。相手の攻撃を止めて反撃に出ようとすると前からのプレスにボールがつなげられすたまらずロングボール。するとまた鳥栖ボールになり守備の時間が続くのだった。
 苦しい。この危機を脱したい。それなのに鳥栖のCK。屈強な豊田の存在が脅威だ。防いでもまたCK。だがこれを防ぐと前線のウタカへ出るとカウンター。ここはチャンス、と思いきやシュートまでたどり着かない。そして鳥栖の攻撃に移るも最後列で摘み取ると再び組み立てる。中盤に下がったウタカに出る。ロペスに渡る。まだ見方の上がりがない。ここからどうやって崩すかと固唾を飲んだその時、ロペスは左足を振り切った。閃光が走った。次の瞬間、ゴールにはボールが突き刺さっていたのだった。
「うおおおおっ!」
 驚いた。ゴールの喜びよりも驚きが先だった。それは意表を突きパワーも持ったとんでもないシュートだった。こんなシュートが決めれるロペス、実はとんでもない選手なのかもしれないと胸が躍ってしまうのだった。
 3点差。もう安泰。正直そう思った。でもリーグ戦でもここから2点返されたようにこの試合もやばかった。バックパスをしようとした野上がボールをかっさらわれた場面など決められてもおかしくなかった。でもその都度相手の精度の無さに助けられたのだった。
 そして試合は終わり無事0ー3で勝った。ラウンド8進出。よかった、これで今シーズンまだサンフレッチェの試合が観れる。現役引退を発表した浩司もまだプレーのチャンスがある。
 試合数の多かった今シーズンだったが、その割にパッとした成果がなかった。最後の最後にとってほしい。天皇杯、果たしてそれを掲げる姿を拝むことはできるのだろうか。

2016年11月 3日 (木)

新潟戦~奇妙な最終戦

2016/11/03 アルビレックス新潟vsサンフレッチェ広島 デンカビッグスワンスタジアム
 
 リーグ最終戦。結局今シーズンはチャンピオンシップの出場権も獲得できず、今一つ届かなかったという印象だった。そしてスターティングメンバーを観るとシーズン初期とずいぶん顔ぶれが代わったなという気がした。移籍した選手、怪我をした選手、ドーピング検査に引っかかった選手。そういった中で新加入の選手に長年ベンチを暖めた選手が出てきたりそういう意味では波風の多かったシーズンでもあった。
 そんな1年の締めくくりであるが対戦相手の新潟にとっては残留の掛かった重要な試合であるのだった。当然のことながら高いモチベーションで臨んでくる。この両者の温度差がどのように試合に影響を与えるのか、それはそれで興味深いとこだった。
 ところが新潟はサンフレッチェのボールに対してそれほど強くプレッシャーに来ない。後ろでパスを回してても食いついて来ない。そのままでは何事も起こらない。本来新潟の方が主体的に来そうだったもののサンフレッチェが動かない限りゲームが動かないのだった。
 中盤を経由し前線へ持って行く。そこまで来てやっと新潟はボールへのアプローチを始め奪っては前線へとつなげようとする。今の立場からすると全く逆の戦術のような気がする。新潟にあまり鬼気迫るものを感じないのはそうのせいかもしれない。
 サンフレッチェが攻撃すると絡め取られ、反撃されると守備で押さえ反撃する。そんなことを繰り返してる内に高い位置で奪えた。その瞬間前線の選手は一気にゴールに向かってなだれ込む。柴崎のラストパスにはいくつもの選択肢が生まれその中でウタカを選んだ。左に受けたウタカ、GKもいてコースがなさそうに見えたもののスルリとゴールに流し込んだ。ああ、これぞウタカ。そしてこれぞサンフレッチェのゴールなのだった。
 数人絡んだゴールはあまりにも美しく、恍惚としてしまう。脳裏でリプレイを繰り返す。5試合ぶりに決めたウタカはこれで得点ランクトップに躍り出た。ただ、こういうのが決めれるのなら何でここ最近の試合で外しまくったのだろうと悔やむのだった。
 これによってサンフレッチェのリードが生まれ、新潟は尻に火がついてしまった。そこから猛攻が始まる、と思いきや戦い方は一向に変わらない。まるでそれはこれ以上失点しなければそれでいいとでもいうようだった。
 後ろでいくら余裕を持ったパス回しをしても乗ってこない。逆にジレてしまったサンフレッチェはロングボールを入れて一発を狙う。ただ、ディフェンスラインが下がってるこの状況ではどうにも追いつくことができずゴールラインを割ってしまったりするのだった。
 このまま時間だけ稼げば勝ち点3は決まったようなものだ。でもそれではやはり物足りない。もっとゴールが観たい。そんな声を聴いたかのように相手の隙を見つけては前線に繰り出していく。ただ、最後の最後でシュートがジャストミートしなかったり枠にいかなかったりと結局は今シーズン悩まされた課題がここでも出てしまうのだった。
 そして試合終了。0ー1という最小限のスコアで勝つことができた。そこに物足りなさを感じながらもそれでも失点がなかった。千葉が戦線離脱して守備に不安を抱えながらも無失点というのは今後に向けて明るい材料ではあるのだった。
 どことなく静かなスタジアム。だがその後に他会場の結果がアナウンスされ新潟の残留が決まると一気にスタンドからの声援が鳴り響くのだった。
 奇妙な最終戦。それはまだシーズンは終わってないというメッセージなのかもしれなかった。まだ天皇杯が残ってる。シーズン終了の余韻に浸るのはそれからでもまだ遅くないのだった。

2016年10月30日 (日)

福岡戦~浩司、引退前のゴール

2016/10/29 サンフレッチェ広島vsアビスパ福岡 エディオンスタジアム広島
 
 森崎浩司の引退発表があり、これがリーグ戦ホーム最終試合となった。そのため、浩司の雄志を最後に目に焼き付けようと多くの観客でスタンドが埋め尽くされ高揚感が醸し出ていた。いつかはこういう日が来るとはいえ、ラストセレモニーも用意されてるとなると感慨深いものがあった。そしてスタメンの中に浩司の名前があったのが粋であった。
 他にも寿人もカズもスタメンに入ってて浩司を気持ちよく送り出すシチュエーションとしてはこれ以上のことはなかった。ただ、実際にこれでチームとして機能するのかどうか不安があったのも正直なとこだった。
 ところが中盤から後ろをカズが締め、浩司がつなぎ寿人が散らす。そのボールの回る様、それこそサンフレッチェのサッカーとして胸ときめかしたものだった。そう、この3人がいなければこのサッカーのスタイルはなかったと言っていいだろう。
 左サイドに入った清水もそれに負けじと縦へ仕掛ける。縦へ仕掛け、仕掛け、クロス。ボールの落下点、そこに入ったのは寿人。ガツンとゴールにたたき込み先制点を決めた。
「ヒサトーッ!」
 飛び上がらんばかりだった。今シーズンゴールに恵まれず出場機会も激減した寿人。それはまるでまだ終わってないというメッセージであるかのようだった。
 そしてそれに呼応するかのように浩司がディフェンスラインの間にピンポイントでパスを受け抜ける。詰め寄るGKとDFに阻まれながらも押し切りシュートを打つ。次の瞬間にはゴールネットを揺らすボールの姿が確認できるのだった。
 決まった。浩司が決めた。まさかまさかのゴールである。こんな、自分のホームラストゲームで決めてしまうとは。浩司は星を持ってる。そしてやはり思ってしまった。引退は勿体ないと。もっとできるしもっとできたはずだった。病気や怪我での離脱が多かったことはサンフレッチェだけでなく日本のサッカーとしても大きな損失だったような気がした。
 
 オーレー、オレオレオレー
 コージー、コージー
 
 スタジアム全体から浩司のチャントが響きわたる。このリズム、このメロディ、これを歌うのは本当に心地よい。もう歌うことがなくなることに一抹の寂しさを感じる。
 そんな浩司への餞にもっともっと点を入れたい。そしてそんな願望が果たせそうなくらいサンフレッチェの勢いは続いていった。
 入りそうで入らない。もっとギアを上げないといけないのかもしれない。そこで攻撃へのテコ入れにウタカとアンデルソン・ロペスが入った。代わったのは寿人と浩司。この交代に残念な想いもありながらも2人の外国人選手ならやってくれるという予測はあった。
 しかし、その後戦況はどんどん悪くなり一向に攻められなくなってしまった。守備に追われ後ろに人数の比重が重くなる。すると、クロスを入れられると城後が胸トラップ、バイセクルシュート。入った、入ってしまった。一体なんでなんなシュートが入るのだろう。
 どうしてサンフレッチェの守備時にはこういうスーパーゴールが生まれるのだろう。それは謎であったものの、やはり攻撃の時間が長くなると相手選手にプレーがポジティブになる機運を与えてしまうのだろう。
 それにしてもウタカにロペス、期待はずれはなはだしい。2人が出るととにかくゴールが生まれない。特に加入して未だノーゴールのロペスは外れだったかもしれない。
 そしてその後CKを得る。キッカーの浩司が下がったことで柴崎が蹴る。入らなくても浩司のキックする姿が観たかったなどと思っているとこのボールをウタカがそらしこぼれ球になるとそれをたたき込んだのはロペス。まさにぶち込んだという表現がふさわしいゴールだった。
 ロペスの初ゴール。やっと結果を出した。すると今度はサイドからのFKに水本のヘディング。が、ヒットせずにこぼれてしまうとまたしてもロペスがたたき込んだ。4点目、これで試合は決まったようなものだった。
 ロペスの2ゴールもこれからのサンフレッチェに希望を持たせてくれた。もしかしてこの選手、個人の力で打開するというよりこういうこぼれ球を狙うような役目の方が合ってるのかもしれない。ということは、セットプレーでの得点がない現状において一つのヒントとなり得るのだった。
 ここまでくるともっとゴールを観たくなる。カウンターのチャンスもあり、ウタカがゴール前でボールを受けた場面もあったものの決めきれない。決めきれず終わってしまった。いい場面が続いてただけにもう少し観ていたかった気がした。
 終了後、浩司引退のセレモニー。2度のJ2降格を経験し、その後4年間で3度の優勝。サッカー選手をやっててなかなかできるような経験ではない。激動の選手生活だったのではないだろうか。
 それでもまだ天皇杯も残っている。できればまだ浩司のプレーが観たい。涙声の浩司の引退メッセージを聴きながら尚のことその想いが強くなるのだった。

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