2018年10月 6日 (土)

柏戦~目標1ゴール

2018106日 サンフレッチェ広島vs 柏レイソル エディオンスタジアム広島

 

 台風接近の影響から一時は中止の懸念もあったものの結局試合は開催された。ただ、やはり台風の影響から強い風が吹き荒れてた。コーナーフラッグが傾き選手の髪とユニフォームは波打っている。その影響を考慮し、コイントスで勝った柏は逆の陣地を取ったことでいつもと逆たのは変な気分だった。

 するとその風上の利を生かした柏は攻めてくる。どんな質のボールを蹴ろうと前に進む。それを食い止めようとクリアしても押し戻される。ヘディングでクリアなどするとどこに落ちるかわからない。その結果いつも黄色いユニフォームの選手ばかりボールを拾うのだった。

 そんな状況でのCKだった。風の影響をもろに受ける。だがGK林はパンチングで飛ばす。それで難を逃れたと思いきや真正面に。伊東がダイレクトでミドルシュート。林は全く触ることすらできずゴールに入ったのだった。

 仕方ない。1点は仕方ない。それだけにこれは異常だ。ただ、またしてもCKでの失点だったということに懸念を感じた。いつもと同じパターンでの失点というのが同じく負けのパターンでもあるのだった。

それでもせめて1点で抑えればまだ望みはある。このまま時計を進めたい。ところがこの後すぐに攻め込まれ頭でクリアするもコントロールできない。飛ばして、飛ばして、飛ばした先には伊藤が。そしてまたしてもダイレクトでシュート。ゴールに吸い込まれる見事なゴールを決めてしまった。

ついてない。と同時にどうしていつも伊東がフリーでシュートが打てるのか不思議でしょうがなかった。ただ、サンフレッチェに同じ状況があったとしてもあそこで決めきることはできないだろうとそもそもの技術の差のような気もしないでもなかった。

せめて前半これ以上失点したくない。できることなら1点でも返したい。パスをつなぐのも困難な中、攻撃へと軸足を向けるも奪われるとポンポンポーンと単純なパスで前線のオルンガにつながる。完全なカウンターとなりドリブルを進めるとDFが追いつく前にシュート。またしても林は掌に触れることもできずにグラウンダーのシュートを決められてしまったのだった。

3点差。さすがにもう諦めた。点の取れないこのチームにとってそれはもう天文学的な点差であった。それでも火のついたサンフレッチェはロングボール主体に攻める意識を強める。ゴール前に人数がかかり逆サイドで出る。が、これを青山がトラップミス。せっかくのチャンスを潰してしまう。どうも青山は守備の場面でもこういう単純なミスが多いような気がするのだった

そして後半。今度はサンフレッチェが風上。当然ボールは前に進む。ところがシュートを打てない。柏に上手くブロックを造られてる。クロスを入れても跳ね返される。裏に出そうとしてもコースを切られる。シュートコースも空けてもらえない。どこをどう考えても前半柏が見せてたような攻撃は見せてない。そこで攻撃のテコ入れとして川辺が入る。更にDF

を削ってベリーシャも入った。

 もう柏は守備固め。そこを打開するのにCKで川辺がセットする。が、このキックの精度が悪く余裕でラインを割ってしまう。あれ、と思うもミスを非難することなくやり過ごすその後またしても同じようなボールを蹴ってしまう。川辺、もしかしてキック下手だったのか。そういえばサイドチェンジのキックのような長いレンジのパスを失敗することが多い。それなのになぜセットプレーのキッカーに指名されてるのか不思議でならなかった。

 更にゴール前までボールは来るけどシュートが入らない場面が続く。唯一パトリックだけ振り向きざまのシュートをポストに当てて可能性を見せた。ああ、やっぱりシュートはパトリックしかできないんだ。他の選手が枠を外したシュートを打つ度にそんな諦念を抱かざるを得ないのだった。

 0-3。結局そのまま負けてしまった。監督の作戦負け、個人での競り合いの負け、シュート精度という技術の負け、押し込まれた場面でも守り切るという粘り強さの負け。全ての要素で負けてしまった。ここまで落ちぶれてしまったか。

 前節、シーズン終わるまで1勝できるだろうかという疑問を呈した。だが今は違う。もはや1つでもゴールを決めることができるか。それすら危うくなってしまった。

 目標1ゴール。優勝とかそういう壮大な目標よりまずは1点だけでも取りたい。果たしてそれだけでも達成することはできるだろうか。

2018年9月30日 (日)

ガンバ戦~思い出した昨シーズン

2018/09/29 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島 パナソニックスタジアム吹田

 

 パトリック、水本。2人共ガンバに所属した選手である。そして2人に共通するのはほぼ戦力外のような形で移籍をしてることである。結果的にサンフレッチェで主力となることができ対戦チームとして戦うことができる。そういうのは何年経っても特別な気分をもたらすものだろう。

 四角くスタンドに囲まれたスタジアム。応援するサポーターの熱気が直に伝わる。アウェイゴール裏も多く集まってる。その声援を背に受けてボールを前に回していく。相手をいなしながら青山がミドルシュート。GK東口に弾かれるもシュートを狙う姿勢に勢いを感じた。

 その後もカウンターでティーラシンがゴールに駆ける。ペナルティエリアに入るとシュート。これも東口が止めた。そしてパトリックがシュート。これも防がれた。更にDFの和田さえもペナルティエリア内でシュート。ゴールのわずかな隙を狙った強烈なキック。それすらも東口は止めた。入らない。入らない、入らない、入らない。まるでガンバのゴールに見えない結線が引いてあるかのように入らないのだった。

 それでも攻撃の質からいうとサンフレッチェの方が押している。このまま攻め続けるとどこかで綻びが出るはずだ。柏がドリブルで上がっていく。そして一旦は攻め上がりを抑え遅行へと切り替える為に中央にパス。が、このゆっくりしたプレーの精度がとてつもなく悪かった。中に位置した味方には到底届かないようなスペースにレロレロレロと球が転がる。ここぞとばかりに食らいついたガンバの選手。ここからどう切り崩そうかと攻撃に軸足を移してたサンフレッチェの選手は思いがけなく守備に引き戻されたことで浮足立つ。何とかこれは相手の攻撃を押しとどめたものの、このプレーを起点に旗色が悪くなってしまった。

 跳ね返しても跳ね返してもセカンドボールを拾われる。たまにカウンターを狙うも相手もそれが分かってるだけに対応されてしまう。こういう押されっぱなしの展開をどうやったら立ち直ることができるのだろう。これだけはどの監督が就いても変わることがないのだった。

 クロスを入れられ深い位置をえぐられCKで逃げるのがやっとだった。パトリックも守備のブロックに入る。それによって守備に重しがかかる。が、沿道の蹴ったCKはゴールに入ってしまった。なぜ入った?なぜだか分からないがするするするっと守備網を抜けて入ったのである。すると後で確認して分かったことだがパトリックのヘディングが軌道を変え、更に林が飛び出してしまったことによってオウンゴールのような形だった。やってしまった。全てが全て悪い方向へ傾いてしまった。

 ここでもう終わったと感じた。あれだけ攻めててもゴールできなかった。そして今度は攻めることさえ難しくなってしまった。残り時間が少なくなって川辺やベリーシャを入れるも戦況は全く変わらない。点を取らなきゃいけない状況でボールを取ることすら困難な状況だった。そしてあえなくタイムアップ。またしても負けてえしまった。そしてついに首位の座を落としてしまった。

 無力感、虚無感、虚脱感。全身の力は抜け魂が抜けたようになる。

 どうしてこうなるんだ。どこをどうやっても勝てる気がしない。点が取れない。それでも久々にスタメンに入ったティーラシンはシュートを打ってるだけマシだった。あれだけチャンスを貰った渡などはシュートすら打てない。それが表すようにとにかく点を取る選手がいないのだ。ゴール前までは行くけど最後を決める選手がパトリック一人しかいないのだ。

 そして失点は毎回セットプレー。そのやられ方もあまりにも安易だ。

 と、ここで気付いた。これってどこかで観た光景だな。そうだ、残留争いをやった昨シーズンと同じだ。負けて負けて負けまくったあの頃に戻ってしまったのだ。でも考えてみればつい1年前のこと、チームは今までよくやったと考えてもいいかもしれない。

 果たしてシーズン終わるまでに1回でも勝つことができるだろうか。そんな気分になるのも昨シーズンと一緒だ。戦力も限られ引き出しも限られてる。もう贅沢は言わない。せめてシーズン終わるまでに1回ぐらい勝ってほしいと願うのだった、

2018年9月27日 (木)

天皇杯鹿島線~退化する選手

2018926日 天皇杯ラウンド16 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 茨木県立カシマサッカースタジアム

 

 延長に入り、2発を食らって沈んでしまった。90分での勝利を目指すべく次々につぎ込んだ切り札は何の効果ももたらすこともなく時間だけが過ぎてしまい延長まで持ち込むのが精一杯だった。そこに両者の力の差がありこのチームの限界があった。そしてそれこそがこのチームの抱えてる問題でもあるのだった。

 メンバー固定、流動性のない戦い。それが膠着状態を生み出し勝ち点を拾えなくなっていった。もっと他の選手を使いたい。チームに変化をもたらしたい。そんな要求から出場機会のない選手を中心に戦ったもののそれは燦燦たる内容だった。シュートはおろかボールを前に運ぶことができない。なのでロングボールに頼ってしまう。そのワンパターンなサッカーは守る方にとってはいとも容易いことなのだった。

 渡はこの試合でも沈黙。シュートが打てないというのはフォワードとして致命的である。そしてシーズン途中に加入したベリーシャもまるで相手に脅威を与えていない。サイドバックの馬渡も当初のふてぶてしさはどこかに消えてしまったようで存在感がない。川辺や吉野といったスーパーサブ的な使い方をされてる選手もまるで輝きをみせず出るのはため息だけだ。どうしてみんなこうなってしまったんだろう。

 これらの選手の共通点はみんな鳴り物入りで入団したということである。そしてそれぞれが皆最初はそれなりの可能性を魅せていった。それが時を経るにつれどんどんフェードアウトする。存在が霞んでいく。レベルが下がる。どうしてこうなってしまったのか。不思議で不思議でたまらないのだった。

 今シーズン、新加入した中でまともに出場してるのは和田だけである。そこに愕然としてしまう。そこまでスカウトは人をみる眼がないのだろうか。いや、だけど青山以外みんな補強によってやってきた選手ばかりだった。

 今や絶対的エースとなったパトリックは昨シーズン3ゴールしか取れなかった。中盤のダイナモである稲垣も出場機会を得ることができなかった。CBの中心である野上を始め多くの選手が加入後1年以上経ってからレギュラーをつかんでいる。そう考えるとそもそもサンフレッチェに順応するのは時間が掛かるということかもしれない。

 来年になれば渡も馬渡もベリーシャも大活躍をすることだろう。そう願いたい。ただ、も川辺や吉野などそこそこ出場機会を貰っておきながら依然としてパッとした成果をあげられない選手を見ると、ことはそう簡単ではないのかもしれないと思うのだった。

2018年9月22日 (土)

FC東京戦~ワンパターン化によるマンネリ感

2018/09/22 サンフレッチェ広島vs FC東京 エディオンスタジアム広島

 

 前回負けた相手。そして前節負けたこともありとてもネガティブな感覚が抜けない。それを受けてかFWに久々に工藤が出てきた。一旦は渡で固定化されたもののこれまで1ゴールという記録を始めとしてまともにシュートを打つことすらもできない。同じシュートを打てないなら足元の上手い工藤を選択するというのは悪くない判断かもしれない。

 久々にピッチに立つ工藤。これまでの鬱憤を晴らすかのように積極的にボールに絡んでいこうとする。立ち上がりから飛ばしていく。そんな姿勢から柏がカットインからシュートにいくシーンをつくりだした。そう、それだ。そうやって自分でゴールを狙う姿勢を示さないからパトリックにマークが集中してしまう。その結果点が取れなくなってしまう。無得点で終わった試合はいつもフィニッシュの少なさに嘆いたものだった。

 そんな悩みを再現するが如くFC東京が効率よく攻撃を摘み取り縦へ速い攻撃を仕掛けてくる。佐々木もディエゴに身体を入れ替えられ裏を取られシュートまで持っていかれる。が、枠を外れることによって事なきを得るのだった。

 どう考えてもFC東京の方が効率がいい。サンフレッチェはつないでつないで最後は奪われてる。ところが中盤のファールによってサイドでFKを得ることができた。柴崎がボールをセットする。ゴール前に陣取る両選手。斜めから放り込むキックを入れる、そんなモーションをしながら青山へ横パス。縦へ放り込む。混戦の中ヘディングが飛んだ。だがブロック。攻守乱れる中パトリックが倒れながら押し込もうとするもクリア。が、ゴールに入った。え、なんで?どうやらクリアボールに倒れた姿勢のままパトリックが跳ね返したようだった。

 先制、先制、先制。パトリック、パトリック、パトリック!やっぱり決めるのはパトリックなのだった。幸先のいいスタート。このまま追加点を入れて逃げ切りたい。

 サンフレッチェの攻撃は必ずフィニッシュで終わる。そこに手堅さを感じた。このままいけば追加点が取れるのでは、そんな期待を胸に後半を迎えるとどことなくふわっとした入りだった。オリヴェイラには簡単にゴールライン際まで入られ青山が遅れてスライディング。だがあっさりと折り返されるとリンスに真正面から決められてしまった。その時ゴール前には5人くらいの選手がいたもののたった2人の攻撃を食い止めることはできないのだった。ああ、これでまた振り出し。だがその時点でもう勝つ見込みはない、そんな気がしてしまったのだった。

 工藤に代わりティーラシンが入る。青山の横パスを受け真正面からミドルシュートを打つ。が、枠の外。2、3人からの連携から稲垣がシュート。これも枠の外。そして青山に至ってはバイタルエリアでボールを持ちながらもパスを出してしまいあっさりカット。まるで恐ろしさのない攻撃に終わることでFC東京に活力を与えてしまうのだった。

 ボールが取れない。裏に出されてはクロスを上げられる。CKに逃げればクリアしてもまたCK。もはやこれは堪えるしかない状況。堪えて堪えて堪えて味方につなげても瞬きした瞬間にはもう相手ボールになってる。一体何が悪いのか。他のチームの試合を観ててもこういう光景というのはあまり見かけることはない。点が欲しいのに守備で精一杯とは何とも哀しい状況だった。

 跳ね返して跳ね返して跳ね返して何とか終わりをつげた90分。勝たなきゃいけない試合だったはずなのに負けなくてよかったという内容だった。それでも交代枠は一つ残したままだった。それほどまでに他のメンバーが信用を置けないのか。それとも城福監督がもはやフリーズしてしまってるのか。毎回同じパターンで勝ち点を逃してるような気がするのだった。

 スーパーサブとして入るティーラシンはシュートを打つだけまだましだが川辺に至っては何ら変化をもたらすことができない。あまりにも硬直化している。ここまで同じことを繰り返してるとはやっぱり指揮官がテンパってしまってるような気がしてならないのだった。

 前半戦の調子のいい頃は本当に色んな選手が色んな可能性を魅せてくれた。勝ってたというのもあるが毎回どんな試合をやるかという楽しみがあった。もう一度ああいう楽しさを味わいたい。少なくともぼくはそうすれば勝とうが負けようが熱狂できる。勝てなくなった今、その熱を取り戻すことこそがこのチームを再生することではなかろうか。

2018年9月15日 (土)

鳥栖戦~読まれた攻撃、止めれなかった一撃

2018年9月15日 サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島 ベストアメニティースタジアム
 代表の試合があり2週間振りのリーグ戦となった。代表で青山と佐々木が出場したことに喜び、このポジションを確保する可能性を匂わすことでまた恍惚とした気持ちとなっていた。この2人がこれだけやるのなら和田だって野上だって柏だって狙えるだろう。相手の鳥栖に世界的ストライカーのフェルナンド・トーレスがいることは逆に絶好のアピールになるなどと浮ついた気持ちで迎えたのだった。
 ところが鋭い攻撃を仕掛けてくるのは鳥栖の方だった。サイドからの低い弾道のクロスにトーレスが合わす。決まらなかったものの今度は逆サイドからもクロスが上がりヘディングシュート。枠に入らなかったもののトーレスをターゲットにしたクロスは左右どちらからも合わせることができるのである。それに引き替えサンフレッチェは見事にシュートまでたどり着けなかった。
 右サイドで起点をつくり裏へ出せばDFに身体を入れられクロスを入れればはじき飛ばされる。それでもゴール前まで迫ってペナルティエリア前へこぼれたボールに青山が反応した。ペナルティエリア外ではあったがポッカリ空いたシュートコースは千載一遇のチャンスだった。ところが外した。枠にも入らなかった。そうだ。青山はシュートが下手なんだった。昔は上手かったけどもうここ何年かまともに枠に入るシュートが打てなくなってしまった。点を取ることをパトリックに頼り切ってるのはそんなところにも原因があるような気がした。
 攻撃では遅効を繰り返していく。ところがどれもこれも読まれていた。チャレンジをしたようなパスはすべてカットされ逆襲を食らってしまう。警戒を怠らなかったDFによってそれは何とか食い止めることができたものの明らかに鳥栖の攻撃の方が多くなっていった。跳ね返しても跳ね返してもセカンドボールを拾われる。そんな守備に追われる時間は確実にチームを疲弊させた。そして佐々木がサイドでファールを犯してしまうのだった。
 鳥栖のフリーキック。真横からなので全員守備に入る。速い弾道のキックが入る。そして次の瞬間ゴール真正面からのヘディングシュートが決まる光景が現れたのだった。
 決められた。文句のいいようもないくらい綺麗に決まった。マークについてたティーラシンは完全に振り切られてしまった。あれだけ手を変え品を変えやって奪えなかったゴールを鳥栖はいとも簡単に決めてしまったことに徒労感を感じずにいられなかった。
 それでも追いつくべくサンフレッチェはギアを上げる。ああ、こんなにゴールへの圧力を高めることができるなら何で失点する前からしないんだろう。そして切り札として川辺が入る。勿論これは点を取る為の交代だった。
 ところがこの川辺、パスの精度が異常に低かった。ショートパスは敵に取られ逆サイドへ振るパスは到底届かないようなとこに蹴りラインを割る。明らかな失敗だった。川辺がこんなにもレベルの低い選手だと思わなかった。さすがにこれでは勝てない。どこをどうやってもゴールはおろかシュートまでたどり着くイメージが沸かないのだった。
 それでも稲垣などは中盤の底から上がってミドルシュートを打った。この選手も決してキックの上手い選手ではないがそれでも青山よりは入りそうなシュートを打つ。相手に当たってラインを割った。コーナーキックだと思ったらゴールキックにされた。ああ、もう審判までどうにかしてしまったようだ。
 そんな全てにおいてサンフレッチェに勝てる要素がないまま鳥栖の思惑通り試合が終わってしまった。青山がシュートを外し佐々木のファールが起点となって失点。皮肉なことに代表でプレーした2人によって負けてしまった印象が残ってしまった。
 厳しい。点差以上の差を感じてしまった。このままあと30分くらい時間があっても点が取れないような気がする。それどころか中途半端な攻撃でカウンターを食らって余計に失点してしまいそうなくらいだった。
 何か変化をつけたい。ところが交代で入った選手もちっとも結果を残さない。この先こうやってサンフレッチェに対しては多大なるモチベーションを上げてどのチームも挑んでくるだろう。厳しい厳しい茨の道を歩んでいくのだった。

2018年9月11日 (火)

コスタリカ戦~森保ジャパン初戦

2018/09/11 キリンチャレンジカップ 日本vsコスタリカ パナソニックスタジアム吹田

 

 森保ジャパン初陣。それは北海道の震災により一試合飛んでしまった後でのものだった。ロシアワールドカップから大きくメンバーを替え新生日本代表として臨んだ。前々監督のハリルホジッチだったらこうはしなかっただろう。またヨーロッパクラブ所属の同じメンバーを使って何の新鮮味も出せなかったに違いない。

 その中でもサンフレッチェから青山と佐々木の選出は大きな特色となっている。特に青山にキャプテンを指名するということが森保監督の目指すサッカーへの指針を示していた。

そこはハリルホジッチが忌み嫌ったサンフレッチェで築いたサッカーをやるというメッセージだった。どんなに勝ち続けようと絶対にサンフレッチェから選手を選ばなかったことからもハリルが嫌ってたのは明白だった。そんな個人の好き嫌いで結果を出してる選手が見向きもされなかったことに歯噛みした。そして活躍もしてないのにヨーロッパのクラブに所属してるだけで選出する選手選考にも嫌気がさしていた。なのでこの代表チームの一新には久々に大きな期待感を持つことができた。

しかし、それもこれも結果が伴えばの話である。Jリーグで3回優勝した実績を買われた監督も代表チームとなると勝手が違うけどどうなんだろう。そんな懸念は当然あった。が、その不安は開始早々から早くも払拭されるのだった。

前線からの果敢なプレス。青山が配給すればチームが動く。前線では中島や堂安が有機的に動き個人技でかき回し前線では南野がゴールを目指したプレーが目立つ。そんな躍動したプレーが目立つ中、相手ボールに対して青山が無理なスライディングでかわされることもあるがちゃんとその後のカバーリングを他の選手がやってくる。佐々木も守備で負けることがない。かわされた場面もあったが背後で槙野がカバーリング。この流動性。アメーバのようにまとわりつくディフェンス。それこそ森保監督のサッカーなのだった。

そんな優位な試合運びの中CKを得る。佐々木が決めないかなと思ってたら佐々木が競り勝った。ヘディングで飛んだボールは相手選手に当って入ったのだった。先制点。佐々木のゴール。ただ、記録上はオウンゴールとされたのがちょっと残念だった。

 代表でサンフレッチェの選手が活躍してる。それは今までずっと待ち望んでた光景だった。と同時にこれくらいはできると思ってたという冷静な感情もあった。そしてそれはその他の選手も同様だったろう。中島はドリブルで何度もチャンスを作り上げ堂安も守備を切り裂くプレーを続ける。遠藤もボランチの位置から攻撃参加し遂にはペナルティエリアでの折り返しから南野のゴールを生み出したのだった。

 気分がいい。小気味よい。リズムがある。こういうサッカーを代表で観れるとは思わなかった。一緒にプレーする時間が少ない。連携を高めるのが困難だといった言い訳が単に干拓の能力の差でしかないことを思い知らされたのだった。

 終了時間が近づくにつれメンバー交代をどんどんやっていった。堂安に代わって入った伊藤などはあまりプレー時間が残されてなくてかわいそうだった。が、その伊藤がフリーでボールを受けると右サイドを駆け上がる。そしてDFとの駆け引きでカットイン。強引にシュート。GKの掌を弾いて入った。枠内にシュートが突き刺さったのだった。ダメ押しとも言える3点目。ほぼ完璧な形で試合を終わらせることができた。

 楽しかった。代表を観てこんな気分になったのは久し振りだ。もっと観ていたかった。90分という時間が短すぎた。監督によってサッカーってこんなにも変わるとは今更ながらに驚きだった。単純な勝ち負け以上に代表の試合でこういう気分になることの方が大きな喜びであった。

2018年9月 2日 (日)

鹿島戦~代表に選出された2人

2018/09/01 サンフレッチェ広島vs 鹿島アントラーズ エディオンスタジアム広島

 

 雨上がりのピッチは照明の光により緑を浮かび上がらせた。日没も早くなった。夏も終わりになりつつあるのかもしれない。

 相手は鹿島。このチーム、調子が悪いといいながらも不気味さがある。リーグで勝てない分カップ戦でタイトルを取ったりなかなかの抜け目なさを持っている。地力があるといえば聞こえはいいが、いやらしいまでのしたたかさを持っている。油断ならない。最後の最後まで気を抜けない。

そんな鹿島に開始序盤から猛烈にプレスを掛けて自由を奪っていく。決してペースを握らせない。その意図は当たってる。ただこういうプレッシングは体力的にいつまで続けることができるのだろうか。

確かにボールは前に運ばせてない。ただその分こちらもシュートまでいけてない。もっと厚みのある攻撃を仕掛けないといけない。ボールを大事に大事にとする意図からなかなかシュートまでたどり着かないが、サイドからはなかなか崩しきれないものだから中央突破を目指すべく縦パスを入る。守備ブロックのある中でターンをしようとしたものの、カットに遭いロングキック。それは前線の鈴木優磨にピンポイントに届くのだった。

ドリブルで持ち上がる鈴木に対し2人のDFが追走する。ペナルティエリア内に入りシュートモーションを取る時には更にもう1人戻っていた。が、中に振られるとセルジーニョが上がっていた。正面がら空きのゴールに当てるだけで決められてしまった。

ああ、失点。手を変え品を変えやった挙句1本のカウンターでやられてしまう。その効率のよさに愕然としてしまう。これからより一層ゴールは遠くなっていくだろう。そんな絶望感に打ちひしがれる。

シュートまでいけない。パトリックをターゲットにするも3人にマークされる。相棒の渡が空きそうなものだがどうも効果的な崩しに持っていけない。鹿島のチェックも速い。そして激しい。ただ、あまりにも激しいチェックはファールへとつながった。

直接狙うには距離があった。誰かを狙うのは明白だがそんな単純なプレーに鹿島がやられる訳がない。セットした柴崎。そして蹴ると正に単純なキックのように思われた。が、その中にはパトリックがいた。DFと競りながらも頭一つ抜け出して頭でガツンと叩き込んだのである。

下に叩きつけるシュートはゴールの中まで跳ねていった。同点。攻めててもシュートが打てない状況でセットプレーで点が取れるというのはこれも効率がいい。そしてこれができるのもパトリックがいるお陰。そして柴崎のキック精度によるものだった。

振り出しに戻ったゲーム。それだけにここからが厄介である。渡もがんばってはいるがちょっとしたタイミングのずれや駆け引きの差でオフサイドに掛かったりボールを引っかけられたりする。こうなってくると柏のドリブルが活路を見出す手掛かりとなってきた。

自陣エリアでドリブルによって相手をはがすと倒される。そして中盤でドリブルしてパスを出しても倒される。柏のドリブルへファール覚悟のアタックが多くなりまたしてもFKが貰える。ただ今度はゴールからは遠すぎる。こういう時はとりあえずパトリックを狙うしかなかった。

だが今度のFKは鹿島DFに先にクリアされてしまう。ただ、その落下点に青山がいた。ダイレクトで蹴りいれた青山。ゴール前に向かったボールに渡が詰めるもGKパンチング。ただ、渡がつぶれ役になったお陰でクリアが不十分。そこで佐々木が詰めた。こぼれ球をゴールに叩き込んだのだった。

ゴール、ゴール、ゴール。まさか、まさかの逆転だった。渡もよく競りにいった。そしてなによりもこのゴールで印象的だったのが青山と佐々木という日本代表に選出された2人が絡んでるということだった。そんな色んな要素が絡み合い喜びが爆発するのだった。

でも喜んでばかりはいられない。少しでも隙を見せると鹿島は簡単に点を取ってしまう。ペナルティエリアまで運ぶもカットされた際には渡が素早く寄せるもファールとなってしまう。ただ遅らせることはできた。それでもGKからのロングキックは遠くサンフレッチェ陣内に入ってくる。ただ跳ね返すことができた。渡のとこに飛んできた。浮き球を収めそのまま前線へキック。パトリックの下へ。

最終ラインを抜いた。ドリブルで突き進む。GK11。右足を振りぬくと決めた。前節さんざん外しまくった同じ状況でのシュートを今回は決めることができたのだった。

2点差。これは勇気づけられた追加点だった。あとは無失点で切り抜けること。1点でも与えると勢いに乗ってそのまま複数点をあげられかねない。

守って守って守り切る。渡に代えてティーラシンが入るももはやチームは守備一辺倒。こういう状況なら渡の方がいいような気がした。吉野が入り川辺が入りいよいよ守備固め。本来攻撃でアピールしたい川辺も役割に徹する。跳ね飛ばし跳ね返し身体を張る。時間の経過が遅い。鹿島の圧力にもはや押し返すことができない。それはまるで重量挙げのバーベルをどんどん重さを追加されてるような感じだった。

堪えて堪えて堪え抜いてそして終わった。90分の経過を宣告されたのだった。

勝った、勝った、勝つことができた。勝てたのはやはりパトリックがいたから。だが渡もしっかりゴールへ結びつける仕事ができた。そして何より青山、佐々木がゴールに絡む仕事ができたことで気持ちよく代表に送り出すことができた。

それによって遺恨を残すことなく代表の試合での中断を迎えることができた。果たして青山と佐々木の出場はあるのだろうか。久々に代表の試合に高揚感を持って迎えることができるのだった。

2018年8月26日 (日)

セレッソ戦~基本に戻った勝利

2018825日 セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 ヤンマースタジアム長居

 

 暑い、暑い、暑い。台風が去った後、また暑さがぶり返してきた。生半可涼しい日があっただけにより一層暑さがこたえる。日が沈んでも一向に気温は下がらず籠った空気に息を吸うのも負担なのだった。

 そんなモアッとした空気の中での対戦相手はセレッソだった。リーグ中断前、完膚なきまでに叩きのめされた相手である。そしてその時2ゴール奪った高木は先発でこの選手がサンフレッチェにとっての天敵だというのを考慮に入れてのことだろう。対峙するのは和田。あの時は見事にやられてしまったが今回はどうだろう。

 すると前回の反省があるのか和田は高木を上手く抑え込んでる。身体を入れ奪った後はクリア、と見せかけてドリブルで持ち上がる。そして高い位置まで攻撃へ参加して右サイドの展開に加わる。安定している。さすが和田だ。だけど守備が安定してるのはCBの野上が復帰したのが大きいのだった。

 そんなDFへの安心を感じていると縦パスで最終ラインを切り裂かれてしまった。必死にシュートコースを塞ごうとしたDF陣。左に振られてシュート。やられた。が、これがGK林の真正面だったが為にキャッチすることができた。危ない。危機一髪だった。

 そのセレッソの攻撃を防いだ後は右サイドからの展開に入る。柴崎がクロス。ゴール前でパトリックが飛ぶ。が、DFがクリア。真正面に飛んだもののセカンドボールが拾えるか。幸運にもそれに稲垣が反応した。中盤の底から駆け上がったのだがそのままミドルシュート。セカンドボールの処理としてはカウンターを受けないだけでもいい。そう思ってたら低い弾道のそのボールは敵の股を潜り込んでそのままゴールの中までたどり着いたのだった。

 入った、入った、入ったーっ!信じられなかった。絶対に入らないと思った。打ったらたまたま入ったのかもしれない。稲垣のシュートはこういう謎の入り方をする。謎なだけにGKも予測できないのだ。

 先制。それに喜びながらもすぐに冷静さを戻す。ここ数試合6分以内に追いつかれている。なのでまずは7分耐えてほしい。そして10分を超えると試合は落ちついてくるだろう。なのでまずは守って守って守り抜きたい。回して回してフィニッシュへいく。が、遠目からなのでGK林も難なく抑えることができるのだった。

 そこからマイボールの時間もできていつの間にかノルマの6分を過ぎてしまい更に10分を過ぎたことに安心する。むしろサンフレッチェの攻撃の時間が目立ってくる。右サイドでショートパスを使って相手をはがそうし、縦へ抜けてクロス。ターゲットはパトリック。が、合わせられない。その都度顔を覆ってしまう。クロスの質が悪いのか、もう一人のFWである渡のポジション取りが悪いのか好機を生かせないのだった。

 もう1点入れば楽になる。それなのに後半に入ると体力的の消耗からだろうか、パスミスが多くなる。中途半端なパスをカットされカウンターを受ける。前に向いてたベクトルを逆に戻さないといけない。守備への負担が大きくなる。中へ放り込まれる。密集を抜け出し点で合わせたヘディング。マークを外さなかったお陰か枠に入らない。そしてソウザが上がって攻撃参加。キャノン砲のようなミドルシュートを狙われる。シュートコースに入り枠を捕らえさせない。その都度安堵のため息をつく。苦しい。時間は途方もないくらいに残っている。

 そんな守備一辺倒の中、和田がボールを絡めとる。素早い寄せでパスコースを消されるも身体の反転を繰り返し密集地帯を切り抜けると前線へロングキック。パトリックを走らせるのだった。

 ディフェンダーを背負いながらもパトリックが単独でゴールに向かう。GK11。この状況、この場面、何度も観たことがあるがパトリックは決めきれない。その例に違わずやはりシュートは防がれてしまうのだった。

 ああ、これさえ決まれば楽になれたのに。

 更にこの後もカウンターからゴール前に。密集地帯で前を向けず落とすと吉野がシュート。入った。そんな喜びを爆発させようとするもこれをGKが触ったことで枠を捕らえることができなかった。ああ、おう少し威力のあるシュートだったら。わずか数センチのところでどうしても自由にさせてもらえないのだった。

 もはや得点を取ることは困難さ以上にリスクの方が大きくなってきた。点差は1点。わずかなズレが結果を左右する。無理に点を取りに行けない。前線では時間を使うプレーが優先される。渡に代わったティーラシンはテクニックはあるのだがこういう時のプレーが上手くない。こういうとこがまだタイでは行われてないのかもしれない。

 無失点で終えたい。その時間はもう少し。時計の刻みと共にセレッソの猛攻はいよいよ強度を増していく。まるで拷問に遭ってるかのような苦しさ。クリアしたと思ったらCK。跳ね返したかと思うとセカンドボールを真正面からミドルシュート。最後の最後まで足を止めずプレスに入ると枠を逸れた。そしてここで終了のホイッスルが鳴ったのだった。

 終わった、勝った。安堵感からぐったりとへたり込むも喜びを噛みしめる。そういえば連勝を重ねてた時、こういう接戦をものにしてきた。変に点が取れるようになって守備の堅さが減ってきたような気がしてきた。やはり野上の復帰は大きい。そして和田が前回やられた高木に仕事をさせなかったのも大きかったのだった。

 パトリック以外での得点。やはりこのチームは誰が点を取るかわからない状態にした時こそ強みがある。そんなことを思い出させてくれた。

2018年8月23日 (木)

天皇杯名古屋戦~パトリック、ハットトリック

2018/08/22 天皇杯3回戦 サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 

 西日本豪雨の影響で順延された試合、2000人台という寂しい客入りの中での開催となった。1部のクラブ同士の対戦でこの数字はどうにかならないものか。Jリーグもタイと提携したり世界的な有名選手が加入することによって世界的にも存在感を強めようとしている中で、もう少し考えてほしい要素である。

 リーグ戦を挟んだ平日のナイトゲーム、そのメンバーが気になったがここは思い切って普段試合に出れない選手を大胆に起用してきた。そして応えてくれた。見事先制点を決めたのである。川辺のクロスから工藤ヘッド。綺麗な形だった。そしてパトリック以外の得点を模索するサンフレッチェにとって大いに勇気づけられる得点だった。

 ところがこの後、約6分後である。左サイドをえぐられクロス。中で合わされるとコロコロとゴールに入ってしまった。その時ゴール前にいたDF4人。これだけの人数が揃ってても防ぎきれない。そして点を入れると早い時間に追いつかれるというここ最近繰り返してるパターンを見事に踏襲してしまった。もうこれは病気である。そしてこういう失点をしてる時には必ずといっていいほど千葉が絡んでるような気がするのは気のせいだろうか。

 追いつかれた後はもう点が取れない。工藤も1点で止まり期待のベリーシャはベールを脱がないままだ。ついにしびれを切らせ温存してた青山、そしてパトリックを投入してしまう。そこから攻勢を強めるも90分では勝負つかず、延長戦へと突入してしまうのだった。

 するとカウンターを迎えベリーシャから裏への浮き球が入る。後ろ向きに走るDFの頭を超すこのパスはパトリックがちょうど追いつくピンポイントのボールで収めると同時に縦へドリブル。このままシュートへ持っていけるぞと思ったとこで倒された。脚を絡められチャンスの芽を潰されてしまったもののこのプレーにレッドカードが出た。体力の落ちた延長での退場。しかも交代で入ったパトリックはまだスタミナ十分。これは十分過ぎるアドバンテージだった。

 攻勢を強めるサンフレッチェ。馬渡がシュートをバーに当てるなどもう少しのところにきている。するとまたしても中盤から速攻の場面。押し上げながらベリーシャに入る。右のスペースに出すとパトリックが受ける。縦へ行くかと思いきや中に入りDFに囲まれる。が、ここでシュート。ズドンとゴールに突き刺さったのだった。

 勝ち越し。大きな得点。これはいける。これはいける。勝利をぐっと引き寄せるゴールにチームは活気づけられた。

そしてその勢いのまままたしても川辺のクロス。合わせたのはパトリック。決まった。そしてこの後にも決めて結局4-1というスコアで大勝したのだった。3回戦突破。これで天皇杯がまだ続くのだった。

 だがやはり試合を決めるのはパトリックだった。工藤も決めたが1点だけ。しかも先制した後すぐに失点してしまう悪癖。これがまた普段と違うメンバーなのに同じことをしてしまうというのが一層頭を抱えるのだった。それでも川辺や吉野が先発した試合で勝ったことは自信になっていくかもしれない。そして工藤もゴールへの執念を再燃させてくれるかもしれない。更にベリーシャにはその才能の片鱗を見せられた。果たしてこれらポジティブな要素はこの後生かされていくだろうか。不確定要素はあるものの、また少しリーグ戦が楽しみになっていったのも事実である。

次の試合が楽しみ。この感覚こそ一番欲しかったもの。この根源的なものを首位の重圧に負けて忘れてしまってたような気がするのだった。

2018年8月19日 (日)

川崎戦~負けのパターン

2018/08/19 サンフレッチェ広島 vs 川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島
 お盆を過ぎて急に秋の気配を感じるようになった。日中はまだ蝉の声も聞こえるものの日が落ちるとコオロギの音色が響く。日没を迎えたスタジアムの空はコバルトブルーへと色彩を変えていきつつあった。
 ピッチにはナイターの光が降り注ぐ。首位決戦。これで勝つか負けるかというのは勝ち点の上でも精神の上でも大きく変わる。その意味を噛みしめていたのか、サンフレッチェは開始から飛ばしていく。前線からのプレッシング。それにより川崎の自由を奪っていく。いい時間が続く。それなのにシュートが打てない。パスで打開しようとするが最後は読まれてしまう。最後の最後でカットされるのだった。
 そういう場面が続くと川崎がペースを戻してきた。守って守って守る展開。それでもボールホルダーへの寄せをサボらないことで最後の攻撃に蓋をしていた。それにより前半はスコアレスのまま終えることができ後半へとつなげる。
 右サイドで柴崎が抜けクロス。ゴールに入ったパトリック。ヘディングが決まりゴールネットを揺らした。入った。先制。
「よっしゃあああああ!」
 パトリック。やっぱり前線にこういう強い選手がいるのが頼もしい。やはりパスサッカーのチームに対してはこういうパワープレーの方が効果がある。もう一人パトリックもいるだけにもっとサイドからクロスの入る場面をつくりたいものだった。
 ところがここからボールを持たれてまたしても守備に回る。それでも先制したことで気分が高揚してたのだろうか、中盤から縦へポーンと蹴られると簡単に裏を取られてしまう。エーシーニョが折り返し。小林にあっさりと中で合わせられてしまったのだった。
 早い。あまりにも早い同点だった。先制してすぐに追いつかれるというのは前節と同じ。こういう悪癖をつけるとどんどん悪いサイクルに入ってしまうのは昨シーズン嫌という程味わった。そしてその残留争いをしてた頃と同じ光景が繰り広げられるのだった。
 マイボールにしても前線に収められない。スローインもマイボールにできない。ゴールキックさえ奪われる。それによって川崎はいよいよ攻撃への重心を高めていった。それもそのはず、絶対にボールが奪われないのだから。
 いくら何でも攻められすぎだろう。どうしてここまでサンドバックのようになるのか。もはやつなげることなんて考えない方がいい。それなのにつねげようとしては数人に囲まれて奪われてしまう。窒息しそうな守備への圧力。そしてついにサイドを突破されクロスを上げられると追走した千葉の手に当たってしまった。主審の笛。ハンド。PKだった。ああ、千葉はまたしてもPKを与えてしまったのだ。
 GK林も読みは当たったものの小林のPKを阻止できず逆転されてしまう。あれだけ攻められ続ければこうなるのは当然だろ。そんな溜息が出てしまうもここから追いつくべくギアを上げる。相手陣地へ向かう時間が多くなる。だけどさすがに何でこういう状況になってから尻に火がつくんだろうとこれまた昨シーズンの悪癖がぶり返してしまったのだった。
 コーナーキック、サイドからのクロス。やはりこういうシーンでパトリックの強さが生き得点の匂いを感じさせる。遅かった。やるのが遅すぎた。もう1回くらいチャンスがあればと思った時に終了の笛がなってしまった。川崎は遅延行為でスローインにちっともいかなかったりしたがその分の時間は延長してくれなかった。カードも出してくれなかった。そして何かにつけ倒れて大袈裟なジェスチャーをする阿部選手に注意を与えることもしなかった。そしてそんな相手に負けたというのが大いなる屈辱であった。
 何を言っても負け犬の遠吠えである。確かに手も足も出ない時間帯があった。負けるべくして負けたと言われればそれまでだった。
 パトリック以外の得点のなさ、押し込まれる時間帯からの立て直しができない、PKの多さ。負ける時のパターンそのままの試合だった。サブのメンバーの突き上げもない。首位にいるという心の余裕がちっともないのはどういうことなんだろう。吉野や川辺といった期待の若手がちっとも活躍しないのはなぜなんだろう。その謎がもはや迷宮入りの様相を見せているようなのだった。

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles