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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

2017年8月20日 (日)

甲府戦~長かったホーム初勝利

2017/08/17 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島
 
 いよいよここまで来てしまった。いつかは勝てる、いつかは勝てると軽く考えてたものの、結局半年経ってもホームでの勝利がない。いい加減火がついてほしい。焦りを出してほしい。エンジンを始動してもらいたい。
 残留へ向けての直接対決となる甲府。選手の質からいってもサンフレッチェの方が断然有利なはずである。それなのに順位は下。いい加減その現実にチームに気づいてもらいたい。
 さすがにこの状況は不味いと思ったか、開始から前線への圧力を強める。甲府にボールを触らせないくらいに攻めに力強さがある。右サイドからパトリック。そこから中央へ入れると駆け上がった丹羽がシュート。が、枠に入らない。攻撃の形としてはよかったが最期が決まらない。ああ、ということはいつもと同じではないか。
 そんな悪い予感は的中してシュートの入らない場面が続く。
 柴崎のミドルシュートは枠に入らない。そして丹羽がクロスを上げパトリックが競り勝ったヘディングシュートはバーに当たった。やはり今日もゴールが決まらない。そんな不安に襲われるのだった。
 そして何よりもこうしてシュートを外していると相手チームがサンフレッチェの攻撃に慣れてしまうのだった。どこをどうツツこうと甲府のDFは跳ね返してしまう。そしてそのセカンドボールを拾うとカウンターへと向かうのだった。
 1点取られると終わり。それはもう今シーズン何度も味わっている。ボールへ寄せるも簡単にかわされる。そしてボールを回される。中央からグラウンダーのシュート。距離があった分GK中林はキャッチしたが、枠に入ってるとこが不気味なのだった。
 甲府の作戦はじっくりと時間を掛けさせわずかなチャンスを生かすというもの。その甲府の術中にジリジリとはまっていってるように見える。そして徐々に甲府の攻撃の時間が増えてくるとペナルティエリアに入られたり一発を決めそうな雰囲気へと傾いていったのだった。
 マズい、マズい。この流れをなんとか変えないと。
 そんな不穏な空気を払拭するかのように青山が甲府の守備網を切り裂く。スルーによりマークを外したとこでボールを貰い左斜めへの縦パス。ロペスがそのままドリブルで縦へと抜ける。シュート。が、GKに弾かれるものの、セカンドボールを打った柴崎。ボールはGKをすり抜けるようにゴールにぶち込まれたのだった。
 先制。先制、先制、先制!
 喜びを爆発させる柴崎はベンチメンバーの元へ駆け寄った。皆がそのゴールを讃えようとまとわりついた。
 だがまだ試合は終わってない。残り20分、どのように使っていくかだった。
 しかし、監督にこのまま守備固めという発想がなくパスでボールを動かす。そして隙あらばとチャレンジしたボールを出すものの、そのどれもが精度がない。追加点を狙ってるのだろうが、それでは相手にみすみす攻撃権を与えてるようなものだった。
 甲府も同点にしようと出てくる。サイドからクロスを上げる。何とか防いでいるものの、競り合いに弱いサンフレッチェの守備ではそれだけで驚異だった。
 そんな前掛かりになった甲府の最終ラインは当然高くなる。が、そこに広大なスペースができることを利用して青山がロペスに出した。縦へ向けて猛烈なドリブルを突っかけたのだった。
 ロペスの力強いドリブルは喰らいついてたDFを振り払いペナルティエリア内でシュート。これは決めるだろうと思ってたそのシュートはGKにぶち当たって跳ね返されたことであんぐりとしてしまった。
 これが決まると大きかった。それなのにロペスは決めきれなかった。最期のワンタッチが余計、もしくはループシュートを狙うべきだった。チーム内得点トップのロペスはこういう決めるべきとこで見事に外してしまうのだった。
 もうサンフレッチェに得点はできない。そんな思考になってくるともう守りきることを願う。ボールホルダーにもっと速く寄せて。人を捕まえろ。徐々にそんな守備への要求が大きくなっていくのだった。
 メンバー交代もしないサンフレッチェは選手の負担が大きくのし掛かる。それなのにヨンソン監督はメンバー交代をしない。だがよく考えたら他に代えれる選手がいないのだった。
 相手ボールをカットするとパトリックめがけて前線へフィードする。そこへは当然マークがついてるものの何とかボールを収める。攻撃につながらないにしてもファールをもらえる。そして時折柏がドリブルによって相手の守備網を切り裂き柴崎も孤立してもボールキープで時間を稼ぐ。守備陣も無失点でしのいでる中、やはりこのバランスは崩したくないのだった。
 気づけばアディショナルタイム。意外にも時間の経過が速いと感じたのはただクリアするだけの守備一辺倒とならなかったからだろう。隙あらば追加点、本当にそれさえできれば息の根をとめられるのだ。
 アディショナルタイムに入る。あと一息。そして3分が経過するとタイムアップの笛が鳴り響く。勝った、勝てたのだ。
 雄叫びを上げる青山。パトリックが加入することにより見違えるように存在感が大きくなってきた。やはりいる時といない時では攻撃の引き出しが大きく変わってくるというのを見せつけられた。
 今シーズン、ホーム初勝利。それは長い長い道のりだった。だけどまだ降格ラインにいるという現実は変わってない。それでもわずかに脱却へ向けての階段を一歩進んだ。
 これから昇っていきたい。もう1試合たりとも無駄にはできない。勝利に歓喜きながらも余韻を味わうよりも次なる闘いへ向けて気を引き締めるのだった。

2017年8月13日 (日)

仙台戦~突き抜けない壁

2017/08/13 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム仙台
 
 お盆を前にして猛暑が一服してきた。それまであまりにも暑かった為におこか涼しく感じる。が、それは気分的なもので少し動き回ると途端に汗が滴り落ちるのだった。
 出場停止で青山を欠くサンフレッチェのボランチには柴崎が入った。そしてトップ下には森島。これはこれで楽しみな布陣だった。柴崎がゲームメイクをし、森島が攻撃を活性化させる。そんな展開を期待してた。
 ところが実際に攻撃への推進力を高めたのは2人の外国人選手だった。裏へのロングボールはパトリックが収めライン際のイーブンのボールはロペスがもぎ取る。ドリブルをしてパスをしてシュートまで持ち込む。ロペスのヒールキックで抜けたパトリックがゴール前でシュート。が、これはGK真正面でキャッチされてしまった。
 やはりパトリックは存在感がある。そしてパトリックのお陰でロペスも生きる。そして他の選手も明確なターゲットを得ることができたことで攻撃への推進力を強める。圧倒的にサンフレッチェが攻めてる。いつ点が入ってもおかしくなかった。
 ところがこれが入らない。そして肝心なとこでパスミスをして相手にボールを渡してしまう。そして何より、森島が完全なる穴となっていた。前線でパスを受けても簡単に潰されてしまう。あそこが耐えることができない。せっかくフェリペからポジションを奪ったと思ってたものの、全く消えていたのだった。
 そしてそんなサンフレッチェの自らチャンスを潰してしまう状況に気をよくしたのだろうか、後半になると仙台はどんどんと前に出るようになっていった。守備に回るサンフレッチェ。ボールを取ろうにも取れない。ロペスが右サイドで奪ったもののすぐに囲まれ誰もサポートに来ない。その内に奪われゴールに向かわれる。そしてシュート。中林も一旦は弾いたもののそのこぼれ球を決められてしまった。またしても失点。力業で攻めたらねじ込まれたという感じだった。
 そしてここから仙台の猛攻が続く。もうあらゆるプレーが自信に満ちあふれてる。サンフレッチェと対戦するチームはみんなそんなムードになる。ボールが取れない。ボールに触ることすらできない。そしてシュートを打たれまくるのだった。
 森島に代わってカズが入る。柴崎に代わって茶島が入る。メンバー交代をしていくと少しずつ変わっていく。それによりロペスがシュートを打つ。が、枠に入らない。やっぱりロペスはシュートが下手だとぼやくもそれでもシュートを打つだけマシなのだった。
 人数を掛けてゴールを守る仙台に攻めてがない。クロスはクリアされる。パトリックを狙った裏へのボールはオフサイド。点が取れない、点が取れない、点が取れない。ああ、パトリックが入ったのでこの台詞を言うことはなくなるのだろうと思っていたのにそんなことは全くないのだった。
 監督が替わり、前線に強力なFWが入り、身体を張るディフェンダーも入ったのに結果は何も変わらない。いいとこまではいくけどその先がいかない。一体どこをどうやれば勝てるようになるのだろうか。単なる一敗という以上に敗北感が重く乗し掛かるのだった。

2017年8月10日 (木)

ガンバ戦~追いついたしぶとさ

2017/08/09 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 エディオンスタジアム広島
 
 丹羽、パトリック。今シーズン途中で移籍してきた2人にとって古巣対決となる。どちらかというと戦力外の意味合いが強い移籍だっただけに因縁としては強いものがあるだろう。ガンバにとってもついこの前まで在籍した選手にやられる訳にいかないというのが本音だろう。
 日本各地で今年の最高気温を出してる中でエディスタには雨が降っていた。照明の光からはっきり見える雨粒。それに打たれる選手は水分をまとっているものの、それは雨によるのか汗なのかわからなかった。
 優勝を目指してるガンバ。残留を目指すサンフレッチェ。両者の現在の目標の差に愕然とするもののここで勝てるとこの自信は計り知れない。そして未だリーグ戦ホーム未勝利。どちらの意味でも現状を打破するのにサンフレッチェとしては格好の舞台であるのだった。
 そんな条件の中、サンフレッチェは決してひるむことなくアグレッシブに動いた。前線のパトリックに出すと横パス、ロペスのシュート。が、これは枠に入らなかった。一連の流れはよかったものの、やっぱりロペスはシュートが下手だと天を仰いでしまった。
 ところがそんなゴールに近い位置にまたしても縦パスが入った。トラップと同時にターンしたロペス。振り向きざまシュート、入った。電光石火の動きによりゴールを決めてしまったのだった。
 ああ、ロペス。今まで散々シュートが下手だと罵っててゴメンね。そして何気にチーム内得点王。一体この選手は上手いのか下手なのかわからない。でもこうして得点を重ねる内にどうしても外せない選手になりつつある。でもそれだったらどうして今まで決めるべきところで枠に入らないシュートばかり打っていたんだろう。
 連勝。もはやこんな早い時間でこんな言葉が頭に浮かんだ。まだまだ時間はたっぷりあるというのに。それが災いしたのだろうか、サンフレッチェはどんどん受け身となってしまい守ってばかりの展開が続く。そして後半開始早々右サイドの突破からグラウンダーのクロス。それを遠藤に詰められ決められてしまったのだった。
 やっぱりやられた。どう考えても攻められ過ぎてる。守備の人数も揃ってたしそれ以外に選択肢のない中でのプレーだった。それを防ぎきれなかったのは自陣でのプレスの弱さによる。それが相手に攻撃への余裕を生ませてこういう強引なプレーで得点を許してしまうのだった。
 同点になったガンバは更に気をよくして攻めてくる。するとアデニウソンがドリブルで仕掛けてくる。追いかける水本。スライディングにいったとこで倒れてしまった。ただ、これは相手にはカスリとも触ってない。それでもシュートを空振りした勢いで自分で倒れてしまった。ふう、危なかったと安堵のため息をついたのも束の間、審判はPKを宣言したのだった。
 はあ、PK?
 どこをどうやったらあのプレーがPKになるのか。判定への不満からスタンドから怒号のようなブーイングが起こる。それでも一度下した判定が覆ることなく、PKを蹴られるとゴールの端にきっちりと決められてしまった。GK中林も掌に当てるまではしたものの、得点を阻止するまでには至らなかった。
 逆転である。結局今日もホームで負けてしまう。しかも完全なる誤信によって。呪われてる。もうこれは呪われてるとしか思えない。
 その後もパトリックがヘディングするとファールにされ、相手に当たってゴールラインを割ったボールをゴールキックにされ、先に腕を引っ張られた高橋がアフターチャージのイエローを貰い、もう滅茶苦茶だった。結局審判は弱いチームだという先入観からサンフレッチェに不利な判定を平気でやっていた。それによりスタジアムの不穏な空気は一層大きくなっていった。
 敵はガンバだけじゃない。打ち負かしてやらないといけないのは審判もだ。そんな感情から余計に負けたくなくなってきた。
 だが攻撃に活路を見いだせない。ガンバの方が守備の戻りが速い。左サイドから柴崎が中央のロペスに渡したものの、すぐにシュートコースを消された。ボールを動かしシュートを打った。さすがに4人もディフェンスしてる中じゃブロックされる。が、入った。その4人の選手の目を縫うようにゴールに入ったのだった。同点、同点ゴールだった。
 ロペス、決める。あんなコースも空いてないようなシュートを決めてしまった。追いついた。不本意な判定により逆転をされそのまま意気消沈しそうな中、追いついてしまったのだった。
 勝ちたい。ここまで来たら勝ちたい。ところがガンバの攻撃ばかり続く。CKに逃げるのが精一杯。それでもそれらの危機を耐えしのぐと最後にチャンスが訪れた。ガンバのゴール前まで運ぶと最後にシュート。ところが工藤の放ったシュートは当たり損ねの力のないものでGKへのパスとなってしまった。
 そしてここで試合終了。最期の最期、あれが決まればなあ。そんなもどかしさがあるものの、難しい精神状態であろう中よく追いつくことができた。相変わらず失点をなくすことはできないがそれでも点を取ることができてる。パトリックが来てロペスのシュートが決まるようになったのが大きかった。
 またしてもホームで勝つことができなかった。審判の変な判定にも泣かされた。やはり呪われてるのかもしれない。だがその呪いを解くのも自分たち自身でできるのでは、そんな希望を見出すことができるのだった。

2017年8月 6日 (日)

磐田戦~勝利に導いた補強選手

2017/08/05 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム
 
 勝ち点3。欲しいのはそれだけだった。なので絶対に先制点が欲しかった。先に失点してはいけない。それなのにしてしまった。それは開始16分だった。
 中村俊介をサイドに追いつめた高橋。また抜きで突破されると後ろから引っ張ってしまいPKを与えてしまう。キッカーの中村はGK中林の指にかすりともできないキックを蹴り込み決めてしまった。
 ああ、あまりにも早い失点。しかもPK。こんなので負けるのか。いや、まだ試合は終わった訳ではないが点の取れないチームにとって先に失点するというのはもはや致命的であるのだった。
 それでもサンフレッチェのトップにはパトリックがいた。中盤から長いボールが入ると胸トラップ、流れたボールを柏。ガツンとバーに叩かれたボールは地面に叩きつけられた。
 その一連の流れがあまりにも速かったせいだろう、一瞬何が起こったかわからなかった。が、入っている。ゴールに入ってるではないか。決まった。決まった、決まった、決まった。柏のシュートは同点ゴールになったのだった。
 ここで振り出し。まだまだ可能性あるぞ。息を吹き返したサンフレッチェ。もう点をやる訳にはいかない。CKを与えてしまったがそう簡単に点をやりはしないはずだ。
 中村俊介の左足でのキック。ファーに流れたボール。千葉は競り負けた。その結果大井にまるでシュート練習をするかのように容易に決められてしまった。ああ、いくらがんばってもこういう局面で勝てないとどうしようもないんだという事実をまざまざと見せつけられてしまった。
 再度勝ち越されてしまった後、よくよく注意してみると磐田はCKを全部千葉のところを狙ってるように見えた。千葉は競り合いに弱い、そんな弱点を見透かされてるかのようだった。
 せっかく同点にした後のこういう失点は重く乗し掛かる。今日も負けてしまうという絶望感がにじみ出る。そして前半が終わるとピッチ上で繰り広げられてるハーフタイムショーの華々しい踊りがとても霞んで見えるのだった。ああ、これって仕事してる時にデズニーランドの花火が見えた時の感覚に似てるなと思うのだった。
 そして後半になるとさすがにヨンセン監督から檄が走ったらしく動きがアグレッシブになってくる。果敢なプレス。簡単にかわす磐田。さすがに6連勝中のチームは違う。対してこちらは7戦勝ちなし。その辺は余裕となってプレーにも現れてるようだった。
 それでも高い気温の中、ペースを緩めることなく続けたプレスが効いたのか、ボール奪取から青山が前を向くと一本のパスを出した。それは磐田DFの網の目をかわし裏に抜け出ると一気にパトリックの足下に収まる。
 ドリブル独走。GKと1対1。キックフェイントから抜くとシュート。入った。入った、入った、入った。追いついた。
 パトリック、パトリック、パトリック!
 いくら絶叫しても物足りない気分だった。得点の為に来た選手。そしてその最大の目的を果たし、本人も喜びを噛みしめてるようだった。
 そして再び振り出しに戻るとまたしてもカウンターからパトリックのドリブル。ゴール前、強引にシュートに行くかと思いきや右に出すと走り込んだロペス。右足で放った角度のないシュートはGKをすり抜けてゴールに入ったのだった。
 逆転。しかも肝心なところでいつも外してしまうロペスが決めた。そしてまたしてもパトリックのアシスト。ああ、やっぱりパトリックの存在感は計り知れないものがあった。
 それでもまだ時間は30分もある。喜んでばかりはいられない。点を取りにくる磐田。そしてサンフレッチェはさっきまでの勢いが守備に追われることでなくなってしまった。クリアがゴールラインを割る、はたまたファールを犯してしまう。すると中村俊介のプレースキック。ここが恐怖なのだった。
 跳ね返すとまた磐田ボール。そこでまた前線に入れられるが丹羽がダイビングヘッドで跳ね返す。そしてその都度接触プレーとなりピッチにうずくまる。これぞ身体を張ったプレー。サンフレッチェに足りない闘志であり粘り強さなのだった。
 アディショナルタイムは5分。長く、長く、途方のない長さだった。それでもボールの出所にプレスをかけることでゴール前へ自由にボールを入れさせない。
 苦しい、苦しい時間帯。息は上がりユニフォームは汗でべったりと肌にまとわりついてる。そして終了のホイッスルが鳴り響いた時、歓喜の雄叫びを上げるのだった。
 勝った、勝った、勝った。よくやった。よくやったよ。でも負けはしたもののその兆候は前節から感じられた。そしてそれを実現化させたのはパトリックであり丹羽だったろう。新加入の選手の活躍は補強の成功を意味してた。
 ヨンソン監督のサッカーもより深度を増し、新しいサンフレッチェの形が出来ようとしている。たった1回の勝利であるがそこまで期待していいのだろうか。そこはまだ試合を重ねての結果になるが、とりあえず今日は試合を見直すとしよう。
 ああ、こんな気分一体いつぶりなんだろうか。

2017年7月30日 (日)

鳥栖戦~やはり決められない決定機

2017/07/30 サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖 エディオンスタジアム広島
 
 新戦力パトリック。いよいよその姿をピッチに現した。デカくてガチムチで厳つい顔。そんな選手がトップにいるだけでどれだけ相手に驚異を与えることができるだろうか。
 ところが始まってみればそのパトリックにボールが入らない。それどころか鳥栖の一方的な攻撃だ。ボールを取ろうにも取れない。ああ、これでは何も変わってないじゃないか。そしてロングボールを入れられるとヘディングで逸らされ裏を取られる。打たれた。が、ここはGK中林が横飛び一閃、片手で弾いたのだった。
 その後もCKやFKで守る場面が続くも中林の飛び出しで危機を回避する。その広範囲に動く守備に一切の余念がない。そこがまた清々しささえ感じさせるのだった。
 そんな守備一辺倒の展開にヤキモキしながらも吸水タイムでゲームが止まるとゴールに迫る動きが出てきた。パトリックに入ると後ろにこぼれる。そこに全速力で上がった丹羽がシュート。枠に行った。が、DFが脚でブロックされてしまう。
 更にCKから野上がヘディング。これも枠に入っていたもののGKに阻まれる。そして今度はパトリックがCKからヘディング。これは枠に入らない。徐々に得点の匂いが出てくる。やはり最前線にパトリックがいるのが大きかった。
 その後も柴崎がヘディングシュート。枠に入らない。またパトリックがヘディング。これも入らない。入らない、入らない、入らない。結局最後が入らないというのはちっとも変わらないのだった。
 更にカウンターのチャンスでは最後のラストパスの精度がなく相手に渡してしまう。どうしてミスしてはいけない場面でミスをしてしまうんだろう。結局そういう決めるとこで決めれないことが相手に安心感を与えカウンターを与えてしまった。DFは残ってた。が、センターラインから打たれたシュートは中林の頭上を越えてゴールに入ってしまった。攻めても攻めても決められなかったサンフレッチェに対して鳥栖はたった1本のロングシュートで決めてしまったのである。悔しいというより徒労感が半端なかった。
 結局のところ決めるべきとこで決めないからこういうことになる。そしてその後は貝のように引きこもった鳥栖の守備を崩せずにそのままタイムアップしてしまった。監督を替えようと選手を補強しないと結果は何にも変わらないのだった。
 呪われてる。
 そう思わざるを得なかった。あんなシュート、普通だったら入る訳がない。そしてたった1回のピンチである。新戦力のパトリックもガンバであれだけ決めてたのに決めきれなかった。果たしてサンフレッチェにはゴールの枠どれくらい大きくすれば入れることができるのだろうか。
 盛り上がった期待感。だが結果は出ない。シュートってどうやったら上手くなるんだろう。そしてチャンスになると途端に落ちるプレーの精度。果たしてそこまで期待するのは無理なんだろうか。でもみんなプロの選手なんだよなとその疑問はいつまでも払拭することはできないのだった。

2017年7月27日 (木)

ルヴァンカップFC東京戦~完敗により敗退

2017/07/26 ルヴァンカップ プレーオフ FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム
 
 ヤン・ヨンセン監督。
 かつてサンフレッチェで選手兼コーチで在籍していたというのは森保監督の後任としては絶妙な人事だった。継続と新しい眼という意味ではうってつけである。ただ、ここまで適任な人材を連れてこれたということは、かなり前から交渉は進んでたと想像できなくもない。森保監督がどんなに負けが込んでも無表情だったことも実はそこに起因してたのだろうか。
 そして新体制となったサンフレッチェにはDFに1人、FWに外国人選手2人という補強に動いた。そのことからも現状の攻撃陣に不満があったのは明白だ。最後さえ決まればという場面があまりにも多かった。それも含めてまずはどういうメンバーになるのかというとこに関心があった。
 しかし、蓋を開けてみればやはりトップに皆川が入ってる。新監督になってもその評価は変わらないのだろうか。それともこれが本当に最後のテストという意味なのだろうか。
 初戦負けてるサンフレッチェは少なくとも点を入れないと敗退が決まってしまう。とはいえ現状においてルヴァンカップのプレーオフはボーナスみたいなものだ。リーグ戦における前哨戦ぐらいの意味合いしか持てないのだった。
 DFラインは3バックから4バックとなり丹羽と高橋が加わった。それにより新たな戦い方が観れるかと思いきや、実際にはイメージが変わらなかった。相手の攻撃を受ける。そして跳ね返す。セカンドボールを拾われまた相手の攻撃が続く。やはり監督が替わったくらいじゃどうにもならないのだろうか。
 それでもGK林のビッグセーブなどで無失点でしのぐとビッグチャンスがやってきた。青山が縦に入れると皆川のスイッチによりゴール前柴崎。が、枠には入らなかった。更に柏がドリブルで持ち込んだパスも柴崎は決めきれなかった。簡単なシュートじゃないかもしれない。でもこうも千載一遇のチャンスを逃していると勝利の女神は振り向いてくれない。
 後半、FC東京が積極的に前に出る。点を入れないといけないのはサンフレッチェのはずだがもう防戦一方だ。点を入れたい、点を入れたい、点を入れたい。そんな願望からロペスに代わってフェリペ・シウバが入り攻撃への活路を見出そうとしたのだった。
 そのフェリペ、中盤からのボール奪取から縦パス一本、ゴール前へ抜け出しGKと1対1。来た、もうないと思ってた千載一遇のチャンスが再び目の前へ。が、フェリペの放ったシュートはポストにカツンと当たって跳ね返ってしまうのだった。
 すると今度はFC東京の攻撃。サンフレッチェはゴール前を固めて何とかクリアするとフェリペが受けた。そしてそれをはたいて再び攻撃へ転じようとしたものの、フェリペのパスが弱すぎてカットされてしまった。
 ゴールに突き進む室屋。そのスピードを生かしてミドルレンジからシュート、見事にゴールに突き刺さった。どうしてあれが入るんだろう。サンフレッチェの選手は誰も入れることができないというのに。だがここで思い出したのである。そもそもサンフレッチェの選手はシュートを枠に入れてないのだった。
 もはやここで勝負は決まってしまった。2戦2敗。文句の言いようのない完敗である。手も足も出なかったと言わざるを得ない。だが3日後にはリーグ戦が再会する。果たしてこのチームに未来はあるのか。ヤン・ヨンソン監督は救世主たりえるのか。その光を感じる為にもせめてシュートは枠には入れてくれないものだろうか。

2017年7月16日 (日)

天皇杯~浮上へのキッカケ

2017/07/11 天皇杯3回戦 サンフレッチェ広島vsFC岐阜 岐阜メモリアルセンター長良川競技場
 
 まったく天皇杯というやつは・・・・。
 そんな愚痴がまた始まってしまうのも仕方がない。中継を観ようとBS、スカパー!とチャンネルを回し続けたもののサンフレッチェの試合だけない。生放送がなくとも録画でもないものかと探すもそれもない。一体何の為に金を払っているのか、それだけ観る人がいないということでもあるのだろう。
 もはやカルトの世界となっている天皇杯であるが、数日経ってハイライトの映像は動画配信サイトによって観ることができた。勿論この時にはすでに結果は知っている。先に失点するのは折り込み済みであった。
 サイドを岐阜の選手がドリブルで駆け上がる。それを止めようとサンフレッチェの選手が立ちはだかる。が、2人もいるにも関わらず簡単に押し抜かれた。そしてそのままシュートを決められてしまった。
 弱い、当たりが弱すぎる。どうしてここまで貧弱なんだろう。サンフレッチェと対戦するのに細かい戦略なんか必要ない。単にフィジカルに優れた選手だけ揃えればいい。実際2回戦で7部のいわきFCがJ1の札幌にフィジカルを生かした戦いで勝ち上がってしまった。その後サンフレッチェが当たらなくてよかったと本気で思った。
 そしてリーグ戦であればこのまま負けで終わってしまうパターンだった。得点力のない前線。パトリックやネイソン・バーンズといったFWの選手ばかり補強することからも今シーズン獲得した工藤が期待外れという評価を下されたことが伺える。そして出場機会の少ないフェリペも同様の評価なのだろう。
 が、この後中盤から柴崎の縦一本のパスに工藤が反応、ワンタッチでまさにそこしかないというコースに決めたのだった。そしてPKのシーンではフェリペの技術の高さを伺わせた。やっぱりこの2人は能力ある選手なのだろうか。
 相手はJ2。それでもちょっと前までJ3相手にも勝てないのではないかとさえ思ってた。ちゃんと点も取ることができた。果たしてJ1でも取ることができるのだろうか。
 でもこれってもっと早く機能することはできなかったのだろうか。J2降格圏に入って外国人を2人補強してやっと火がついたというふうに見えなくもない。が、裏を返せばそういう競争がなかったというのも不調の要因だったのかもしれない。中断期間に入るが、新監督のヤン・ヨンセンを始め、その辺が浮上の鍵になるのではなかろうか。

2017年7月10日 (月)

マリノス戦~明日につながる勝ち点1

2017/07/07 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム
 
「森保監督退任」
 そのアナウンスはショッキングであると共にある程度の予想はついていた。J2降格圏内。その中での4連敗。何かを変えないといけないのは明白だった。
 この成績不振は監督だけのせいではないだろう。補強選手が軒並み外れ特に前線では点を取る選手がなく、消去法で皆川が選ばれてるという状態。大型FWであるにも関わらずシュートが苦手でヘディングも下手ときてるのだから点が入らないのも無理もないのだった。
 ところがコーチから昇格した横内監督はやはり皆川をトップに選んできた。そして森島をシャドーに入れて柴崎をボランチに下げた以外はほとんどいつもと変わらないメンバーだった。やっぱりそんな変化は起こらないかと思っていたがよく観るとGKは中林、右サイドは高橋が入っているのだった。
 観客席からは選手なんて豆粒のようにしか見えない日産スタジアムには放水作業が行われる。これってどこでもやってるのだが、ボールが転がりやすいという特徴を勘案すればパスサッカーのサンフレッチェの方が有利のような気がしたのだった。
 ところがマリノスは残留争いのサンフレッチェに負けることなぞ微塵も考えてないはずである。それでも監督解任の劇薬を受けたせいか、サンフレッチェは落ち着いた球回しから相手の出方を伺っていたのだった。
 回して回して中央に入れると戻して。
 それは攻めているようでちっとも攻めてないとも言えるが同時に相手に好きなようにもさせてなかった。つまりは一進一退、動く様子のないスコアは普通のゲームになってるだけマシなのかもしれないのだった。
 相手にボールを奪われても最後の最後で身体を張る。ボール奪取からつなげていく。そこで相手にボールの取り所を与えずに前に当てていくのが攻撃の常道といったとこか。ただ、生憎今はトップにいるのが皆川。あそこに当てても何も生まれないのだった。
 それでもたまに魅せるのが全身を使ったボールキープにより味方の上がりをつくった。おお、これはよく収めたという感嘆をあげたもののそれがゴールにつながらない。柏が左サイドからクロスを上げても中で合わせられない。CKを蹴っても駄目である。そう、皆川はヘディングもシュートも下手なのだった。
 攻めても攻めても点が入らない。でも流れはサンフレッチェにある。このまま攻め続けるとどこかの拍子で決めることはできるのではないだろうか。
 森島が絶妙のタイミングで打った。が、GK正面。ルーズボールをロペスが放つ。それもGK正面。青山がバイタルエリアに入れたボールはシュートすら打てない。ああ、決まらない。そして柏が放ったクロスに皆川は当てることすらできずにGKにチャッチされてしまった。
 そこからマリノスの攻撃が始まる。右サイドで受けた斎藤学がドリブルを始める。そのドリブルに追いつけない高橋。その為前にぽっかりとスペースができスルーパス。入ってきた前田は追走する柏の守備などまるで気に掛けないかのように簡単に決めてしまった。決められてしまった。80分という最悪な時間に失点してしまったのだった。
 ガクッとうなだれたくなるも応援席のチャントは声量を落とさない。いや、むしろ一層音量を高めていったような気がする。皆まだ信じてる。このまま終わらないということを。
 ところがこの後の交代が工藤とフェリペだった。点を取るべく交代がこれなのかよとまるで期待感がなかったもののかといって他にいないのも事実なのだった。
 終了への時間は刻一刻と迫っている。ロペスが中盤を斜めにドリブルする。足を引っかけられ倒れるもフェリペがボールを縦に送る。
 柏が走り込む。
 クロス。
 が、DFに当たり跳ね返ると起きあがったロペスの元へ。
 ボレーシュート!
 ゴールまで一直線。文句の言いようもない真っ直ぐの弾道でゴールネットに突き刺さったのだった。
「どわあああああっ!」
 一斉に立ち上がるアウェイゴール裏。
 それぞれが溜まってた鬱憤を吐き出すかのように雄叫びを上げる。そしてロペスコール。追いついた。追いついた、追いついた、追いついた。
 まだ逆転のチャンスはある。こうなると欲が出てきたものの、さすがにこの少ない残り時間では再びゴールを決めることはできなかった。それでも勝ち点1、引き分けによる勝ち点を得ることができたのだった。
「とりあえずはアウェイで勝ち点1上げたんだからよかったですね」
 仲間がそう呟く。
 ところが忘れてはいけない。今シーズンのサンフレッチェはホームで勝ててないのだ。
 森保監督の退任。それはショッキングだったもののショック療法となってくれればいい。そしてその足がかりとしてこの勝ち点1が踏み台となってくれることを願うのだった。

2017年7月 2日 (日)

浦和戦~負けへの連鎖

2017/07/01 浦和レッドダイヤモンズvsサンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002
 
 球際の勝負がいつもよりアグレッシブな気がした。前線から皆川はプレスを掛けボールの出所を自由にさせないそれにより相手に有効なパスを出させないことでマイボールになる頻度を増やす。前線は活性化され可能性を感じさせる攻撃が続くのだった。
 この調子でいけば。
 そこにいる誰もが思っていただろう。だが最後が決まらない。それどころかFWの皆川などシュートすら打てないのだった。
 それならばチャンスの数を増やしていきたい。もっとボールを回して左右で揺さぶって中へ入れてとやってる内にカウンターを受けてしまった。とはいえゴール前に人数は揃ってる。大丈夫だろうと思っていたらカツン、カツンと2本のパスで決められてしまった。それはサンフレッチェがあれだけ苦労してシュートすら打てなかったことが空しくなるくらいに簡単に決まったゴールだった。それでも気を取り直していこうとしているとまたしても決められた。ああ、こんなに簡単に決められるとは。ぼくはこの時点で席を立って帰ってしまおうかと思ってしまった。
 さすがに後半になると茶島に代えてロペスを入れ点を取りにいった。が、こういう時にロペスが入って点が入った例がない。さしたる期待もせずにいたもののスライドの長いドリブルは相手の守備に混乱を与えた。そしてゴール前にボールが入るとそこからシュートが打たれた。入った。ドワーッという歓声が響き渡った。
「あれ誰、誰、誰?」
 そんな詮索が起こる。それくらい一瞬のことでで何がなんだか分からなかったものの、それが皆川だと分かると一斉に皆川コールが起こるのだった。
「皆川!皆川!」
 当然のことながらぼくも声を張り上げる。さっきまでボロクソ言ってたのにもはやこの時点で神の如く讃える。そして同点にすべく更に攻め立てる。
 ゴール前まで運ばれたボールがまたしてもゴールに突き刺さる。今度は誰?ロペス、ロペスじゃないか。やっと、やっとのことで決めたゴールは同点となるゴールだった。
 同じくロペスコールが響き渡る。だが圧巻はその後のカウンターでのシュート。見事に逆転ゴールを決めてしまうともうアウェイゴール裏は熱狂に包まれる。勝てる、勝てる、勝てる、勝てるぞ。皆川、ロペス、この2人をここまで我慢して使ったのはこの瞬間の為だったのだ。森保監督の交代策は見事当たったのだった。
 そしてこの優位性を保とうと青山からカズへ交代して中盤の安定を図ろうとする。が、ここからボールが取れなくなってしまった。途切れることのない浦和の攻撃。クリアしてもラインを割っても結局は浦和の攻撃になる。それに伴いどんどん深いエリアまで浸食していくのだった。
 すると真ん中のラファエルに入るとターンから一閃、GK中林の頭上を越えたシュートは綺麗にゴールに入ってしまった。ああ、追いつかれてしまった。でもまだ終わってない。もう1点入れるぞ。
 だがそれでも浦和の攻撃ばかり続く。右サイドでは清水が関根に1対1の攻防で負け続けドリブル突破されるとペナルティエリアへ。1人かわし2人かわし3人かわしてシュート。GK中林も止めることができず逆転をゆるしてしまった。ああ、終わった。終わった、終わった、終わった。
 1人に対して4人でも守れないとなるとサンフレッチェは単純に44人ピッチにいないと勝てないということに気づいてしまった。
 盛り上がる浦和の応援。逆転してまた逆転され。終わってみればただ相手を喜ばす演出をしただけだった。
 もうこの先勝つことはあるのだろうか。3点取っても勝てない。44人いないと失点を防げない。結局どこをどうやっても勝つことはできない。当たったと思ってた森保監督の采配もカズを入れることにより失敗してしまった。どうにも最後の最後には負けるように帳尻合わせができるようになってるようだ。
 これを負の連鎖とでも言うのだろうか。どうしてこの試合で負けてしまったのか。そんな疑問は空しさと共にいつまでも消えないのだった。

浦和戦~メンバーにテコ入れ

2017/07/01 浦和レッドダイヤモンズvsサンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002
 
 雨降ってたし、また降りそうだし、身体だるいし、このまま家で寝ていた気分だった。ああ、でもすでにチケット買ってるから行かないといけないなと半ば義務感に刈られて出かけるのだった。
 北越谷駅までずっと座って来れた。依然としてどんよりとした空に再び雨の降らないことを祈るもそれ以上試合について考えることもなかった。ここまでまけ続けてるサンフレッチェは勝敗という要素を抜きにしても楽しめる部分がない。それなのに足を運ぶのは自ら惨めさを味わいに行くようなものなのだった。
 はあ、今日は一体何対ゼロで負けるんだろと憂鬱になりながら駅前の総菜屋に入ると気分が一転した。この店は安くておいしそうな弁当がたくさん並んでるので毎回寄るのを楽しみにしている。焼き肉弁当にコロッケを持ってレジを打ってもらうとその金額に驚き、それだけで浮ついてしまうのだった。
 ただ、その後乗車するシャトルバスは当然のことながら紫のユニフォームは一人なのでアウェイ感というより孤独感を感じるのだった。
 スタジアムに到着しバスを降りる。スーッとした空気が流れてくる。程良く冷やされた大気が火照った体温に心地よかった。実はこれは雨後の効能だった。が、スタンドに入ると幾分客が少ないような気がした。果たしてそれが成績不振のせいか、天候のせいなのかは判断ができない。
 ポツポツと埋まってきた観客席。それに伴い仲間も顔も集まってきた。当然今日のスタメンの話になる。
「GK、中林になったんだね。茶島も出てるし結構替えてきましたね。それなのに皆川を替えないって・・・・」
 今シーズン0ゴール。そんな実績のない皆川にはゴールの期待はこれっぽっちもないのだった。
「そうだね、結局ワントップは消去法で皆川が選ばれてるだけだからね。そろそろ点取らないとパトリック穫ったから試合出れなくなるよね。そしたらもうプロでいることさえ難しくなるんじゃないかな。あと、外国人枠で現状ではロペスかフェリペはベンチに入れなくなるよね。特にロペスはあれだけ出場しててちっともゴール決めないから厳しいよね」
 勝てないことに対してのテコ入れをしているチームにぼくらは好き勝手な展望を語り合う。その間ピッチの上では選手のアップが繰り広げられる。
 シュート練習。皆川のシュートはやっぱり入らない。ああ、そりゃFWが決められないんだったら勝てる訳はないわな。そんな現実を試合前に突きつけられるのだった。

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