現実と非現実の狭間で
サッカーくじ:6億円「BIG」、1等出ずまた持ち越し
最大当選金が史上最高の6億円となったスポーツ振興くじ(サッカーくじ)の「BIG(ビッグ)」は、今回(第277回)も1等当選が出ず、持ち越しとなった。運営する「日本スポーツ振興センター」(東京都新宿区)が13日、発表した。
繰越金は14億9379万7800円に達した。次回に1等当選が1口か2口だった場合、当選金は上限の6億円となる。ビッグは、Jリーグ(1、2部)の試合結果の勝ち・負け・引き分けをコンピューターがはじき出して発券される。12、13日の14試合が対象の今回は、高額当選金が話題になっていた。
12日には販売が集中したためシステムに接続障害が起こり、一部のコンビニや特約店で購入できなくなった問題で、同センターは14日午前8時まで販売を停止した。13日にはさらにシステムを増強することになり、14日の販売は午前8時から午後6時までとなった。通常販売は15日午前8時以降となる。【来住哲司】
毎日新聞 2007年5月13日 21時14分
会社の休憩中、ぼくの背中越しに会話が聞こえた。年配の偉い人が若手社員に質問してた。
「サッカーくじって15億も繰越金が出てるのか。これってどうやってやるんだ?」
「J1とJ2の全部の試合を予想するんですよ。繰越金の出てるビッグっていうのはその予想を機械がランダムにするので当たりにくいんですよ」
「J2まで全部か。それは分からないな。それは勝ちと負けでいいのか?」
「いえ、90分以内の勝ちと90分以内の負けと後は延長戦に入った場合はその他という3通りあるんですよ。ただこれは全部機械が予想しますからね。自分で予想する必要はないんですよ」
「全部機械がやるのか。いずれにしても早い内に勝っておいた方が良さそうだな」
別に聞く気もなかったが聞こえてしまうものはしょうがない。その会話にあまりにもサッカーへの知識のなさに暗澹たるものを感じたのだが結局日本の一般人なんてこんなものなんだろう。ぼくはもう延長戦なんかないとか色々と突っ込みたくなるのをこらえた。そう、ぼくは会社では無口な男として通ってる。誰とも喋らないから得体の知れない男として見られてるだろう。お陰で飲み会に誘われることもなくぼくとしては願ったりの状況だ。
そもそも機械任せの予想だったら全然totoの意味がないだろう。まあ自分で予想したって当たりゃしないのだが機械任せじゃ買った瞬間に紙くずかどうか分かってしまうじゃないか。といってもやっぱり6億円は魅力的だな。
Jリーグにおいて足りないと思うのはこういった大きい話だ。健全経営を目指すあまりあまりにもこじんまりとしている。それはそれでいいんだが先進国の日本でそんな規模の小さい話では注目度が下がるのもいたし方ないだろう。例えば限られたクラブだけでもいいからもっとパッとした話題が欲しい。有名外国人を獲得したとか優勝賞金10億円獲得したとか海外クラブへ5億円で移籍したとか。いつかヨーロッパと肩を並べるリーグを目指してるのだと思うが低空飛行を続けてるだけのような気がする。だから今回totoというくじの話題だが久々に景気のいい話が出た。これを利用してJリーグをもっとアピールするべきだろう。
ぼくも6億も当たったらサンフレッチェに1億くらいなら寄付するだろう。いや、それよりも毎試合ホームへの遠征を含めて試合を観に行くかもしれない。そして席は一番高い席。ああ、何て夢に満ちているんだろう。
といってこれも一般人にはみみっちい夢。すでにぼくはサンフレッチェに洗脳されてるものだからまともな思考ができない。こういう偏った脳内環境を持った人間がいくら考えたってまともな考えができる訳がない。何でサンフレッチェはこんなに人気がないんだと思い悩んでも一般人の思考とはかけ離れた発想ばかりが出てしまう。だからサンフの集客を上げるために全くサッカーとは別の畑からイベントのプロでも雇った方がいいのではなかろうか。
まあこんなことでうまくいくくらいなら最初からやってるな。所詮はぼくの浅知恵だ。ぼくにできること、それは関東でサンフレッチェを応援してる仲間を探すこと、関東の試合ではスタジアムに駆けつけること、サンフっを応援すること、そしてtotoで6億円当てること。あれっ、何か途中から非現実的になってしまった気がする。やっぱりぼくの脳はサッカーに毒されてる。
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