2026年1月15日 トレーニングマッチ サンフレッチェ広島 vs 福岡大学 サッカーパークあかんま
バルトシュ・ガウル。そのドイツから来た若い新指揮官は一体どんなサッカーを志向しているのかベールの一端が見れるかもしれない。恐らくは去年までのスキッベ監督のサッカーを継続する形で上積みしていくというのは想像できる。ある程度の完成は見せたものの得点力のなさは歴然としていた。果たしてそこにどのようなテコ入れをするのか。その為に獲得した鈴木章斗は爆発力を発揮するのかというとこに注目された。
が、発表されたメンバーの中に鈴木章斗は入ってない。それどころか茶島、菅、小原、鮎川、志知というメンバーとして絡めなかった選手が入っている。これが選手層の底上げを狙ってのことかそれとも違ったコンセプトを持ってるのか興味深いところだが、少なくともメンバーの固定化は現状ではしてないようだった。
相手は大学生。それを割り引く必要はあるかもしれないが指導権を握って試合を進めていく。ボランチの小原がDFからのボールを引き出し中盤で相手を剥がすことにより左サイドのスペースに送る。そこに走りこむ志知がクロスを上げるとゴール前。いいボールは入りつつもそこに鮎川が合わせられない。最後が決まらない。今シーズンもそんな悩みが抜けることはないのだろうかと頭を抱えるのだった。
同様に志知が何度か左サイドを駆け上がる場面が現れるもクロスは悉く合わない。シャドーの鮎川がレンタル先の大分でもそれ程実績を残せなかったのはこういうとこに現れてるのではなかろうか。だがもう一人のレンタルバックの小原はボールに絡み続ける。ビルドアップに参加したかと思うとバイタルエリアまで駆け上がり密集内をドリブル、ドリブル、ドリブル。ペナルティエリアに入るとシュート。決まった。あれだけゴール前を固められたのに強引に切れ込んだのは素晴らしかった。
このゴールを皮切りに攻勢を強めるとジャーメインの起点となるボールキープが冴えてくる。たまらず相手のファールからFKを得ると菅が蹴る。ファーサイドに切れのいいボールが飛ぶとゴールライン際で志知の折り返し。それをゴール前でジャーメイン。当てるだけだったとはいえそこにポジションを取っていたことで2点目を入れた。すでに1回放ったヘディングシュートは枠を外れただけに本人としてもホッとしたのではないだろうか。
ここで前半を終え後半に入るとメンバーを総入れ替えして本来のスタメンに近い顔ぶれとなる。すると風格のある落ち着いたプレーに前半との違いを感じた。ただ、前半は菅と志知のポジションチェンジやスピードに乗ったカウンターなどで躍動感と比べると物足りなさを感じた。どこか予定調和な動き。ゴール前を固められることによって攻め手をなくすと膠着感を感じるのだった。
回しているけど攻め手がない。だがここでも左サイドに入った越道がサイドを抉るとそこから中央へ。加藤が詰める。ゴール前固められてるにも関わらずシュート。決まった。こういうとこで決めることができた。むしろこの状況でも打とうとした積極性が喜ばしい。これによりまた攻勢を強めるのだった。
2点、3点、4点と入っていく。CKやドリブルなどシュートに至る過程も多種多様だ。これにより後半メンバーは前半メンバーにスコアの上で圧倒してしまったのだった。トータルスコア6-0というのは結果として上々の出来だろう。
あくまでもプレシーズンの1試合。あまり喜び過ぎるのもよくないだろうと思いつつもサイドアタック一辺倒だった昨シーズンから明らかに別の要素は加わった。これでチーム内の競争も更に激しくなるだろう。そんな予感を感じることでまたしても開幕までの楽しみが大きくなっていった。実際にはどんなシーズンを迎えるかはわからない。でも今は楽観的な想像をする自由を享受していたいのだった。
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