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2025年4月 8日 (火)

セレッソ戦~逆転勝利

2025年4月6日 サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪 エディオンピースウイング広島


 前節の結果を踏まえて中3日にも関わらずほぼメンバーを替えずに元セレッソだった加藤はベンチスタートとなった。その加藤のポジションには前田が入る。圧倒的なスピードとドリブルで仕掛けていきたい。むしろ前田のスタミナが切れる前にいかに得点できるかが鍵となりそうだった。

 この日も満員のスタジアムで試合が始まるとワントップのジャーメインは果敢に前線でのプレスを行いジェルマンも献身的にボールを追う。前線からの連動したプレス。高い位置でのボール奪取が行われると前田のスピードが前線を切り裂く。それに対してセレッソは最後を閉じるも田中が中盤でボール奪取。トップのジャーメインへ当てると前を向きスルーパス。前田が走り込むもタイミングが合わなかった。惜しい。完全に崩した場面だけに勿体無さを感じるも勢いはサンフレッチェにあるような気がしたのだった。

 ところがその時である。GKからの繋ぎで中盤に入る。そしてチアゴ•アンドラーデが受けると中央を切り裂くドリブル。縦に縦に突き抜ける。懸命な走りで中野が戻るもペナルティエリアの前。何とかシュートコースに入ったもののスルーパス。オーバーラップした北野が抉りGKとDFの間へグラウンダー。そこへルーカス•フェルナンデスが入った。ワンタッチで押し込む。電光石火のカウンターにより先制点を与えてしまったのだった。

 やられた。またしてもカウンターだ。しかもこの起点はジャーメインのラストパスが前田に渡らなかったことに起因する。イケイケでゴールは時間の問題と思ってた矢先にやられたのは精神的なダメージが大きそうだった。

 だがこんな逆境にも関わらずホームの声援は止まらない。悲観する暇はない。出足早く相手の攻撃を潰す。田中のボール奪取から縦へのスルーパス。ジャーメインが追いつきコントロール。これを横パスによって逆サイドに振ると新井。止めてからのシュート。ニアに放ったボールは決して威力はなかったが巧みなコースを進むゴールに入っていったのだった。

 アライ、アライ、アライーッ!

 早い時間での同点。これは先制の勢いに乗る相手の出鼻をくじくには大きな効果があった。これで振り出し。いやむしろメンタル的には有利に立てたとさえ思ってしまうのだった。

 ところがここからセレッソはサンフレッチェのプレスを掻い潜るパスワークを見せ始まる。プレスに行けば行く程間を通される。サイドに渡るとクロス。中央で合わせられるも枠に入らない。助かった。だがその後もロングボールを蹴ればDFで処理されセレッソの攻撃は終わることがないのだった。

 守って守って守りきって前半は終わった。この悪い流れを切るべく新井に代えて塩谷を右ストッパーで入れる。そして中野がDFから右サイドへとポジションを上げると右サイドを起点に攻撃が活性化する。前田、ジャーメインがペナルティエリアに入る機会が増える。その流れで前田の股抜きから中野がシュート。完全に相手DFの裏を取ったもののGKキムジンヒョンのブロックに遭う。こういう決定的な場面が続いた。これにアクセルを踏むためにジェルマン、菅に代え中村、東を入れる。が、ショートカウンターからの流れで東がシュートするも枠外。決定力という難題がここでも露呈してしまうのだった。

 かくなる上は右サイドでラインアウトすると中野がロングスローを投げる。これにジャーメインが頭に当てるも枠外。その後、荒木がヘディングするもこれも枠外。ただDFの荒木が上がって来る辺り、完全にスローインをセットプレーとして使っているのだった。これが中野のポジションを上げることの利点でもあるのだった。

 ただし結果として現れてこない。最後の最後、枠に入れられない、シュートが阻まれる。いつの間にか90分に近づきもはや引き分けで終わりだろうかと思った。だがここで再び中野のロングスロー。右サイドからライナー性のボールが飛ぶと荒木が飛び込みファーへ流す。これを中村ダイレクトで蹴り込むとGKとDFの間。正面で加藤が潰れる。その後ろで突っ込んだのは荒木。身体ごとねじ込みつつゴールに押し込んだのだった。

 決まった、決まった、決まった。この時間のゴールは決勝点に近い。逆転、勝ち点3だ。

 そんな喜びも束の間、VARチェックが入る。固唾を飲んで見守る。スタジアムには不穏な空気が漂う。そんな中下された判定はゴール。荒木はオフサイドラインにはギリギリ入ってたようだった。

 それでもアディショナルタイムとして掲示された時間は7分。決して引き過ぎることなくかと言って無茶な攻撃にも出ない手堅いプレーを続けることによって試合を終えた。2-1、2試合続けての1点差の勝利であった。

 連勝。この試合での勝利は大きい。これによって2位に躍り出ることができた。いいポジションにつけている。とはいえ勝ち点にそれ程差の出ない昨今のJリーグ。現状の順位など砂上の楼閣でしかない。それ故にこうして階段を一歩一歩登っていくことに充足感を憶えるのだった。

2025年4月 3日 (木)

鹿島戦~緊迫の中での勝利

2025年4月2日 サンフレッチェ広島 vs 鹿島アントラーズ エディオンピースウイング広島


 オリジナル10の強豪、鹿島アントラーズ。今シーズンは正にそのレッテルを実践し首位を走っている。強固な守備、技術に富む中盤、強力なFW。そこには勝つ為の要素が凝縮され厳しい戦いになるのは容易に予想できた。

 平日にも関わらず満員になったスタジアム。両者のサポーターの声援はいつも以上に大きい。その声と熱気が渦巻く中始まった試合は鹿島がボールを支配していく。前からのプレスはいなされ縦パスを通される。そして次々と前に運ばれサイドのドリブル。そこからエグられると中央にはレオセラナがいる。更に鈴木優磨は至るとこに顔を出してボールに関わる。相手の良さを消すというよりも自分達のスタイルを貫き通す。実際にそれで相手は良さを出せないといった自力の強さを感じるのだった。

 そんな中躍動したのが新加入の前田だった。入団2試合目にしてスタメンに繰り出すとスプリントを繰り返し前線を活性化させる。ペナルティエリアに入りドリブルで仕掛け塩谷とのワンツーからシュート。これは力無く転がりGK早川に処理されるも早速その存在感を見せつけるとその後何度もゴールへ向かっていく動きを見せるのだった。

 左右のどちらにも顔を出し持ったら自らドリブルで仕掛ける。パス主体のチームにあってそれは相当なアクセントとなり相手守備網を揺さる。鹿島優位に進んでた試合はサンフレッチェに傾きつつあった。だがその時である。一発のロングボールがゴール前へ入れられる。チャヴリッチが走る。速い。川辺がカバーに入りGK大迫が飛び出すとキャッチをするも接触。しばらくうずくまる結果となってしまった。

 チャヴリッチの尋常ではないスピードに驚く。サンフレッチェに前田がいる反面鹿島にチャヴリッチがいる。改めてこの試合の難しさを感じたもののその後プレーに戻ったチャヴリッチはうずくまる。接触によるダメージは脳震盪と判断され負傷交代したのだった。

 これにより前田のスピードが一層目立つようになっていく。恐らく90分通すことは考えてないのだろう。走って走って走りまくる。そしてペナルティエリア内ではドリブルで仕掛ける。ゴール前の守備人数が多くなる。すると前田の陰に存在が霞んでいたジャーメインが新井のスローインを受ける。マークを受けつつ反転。相手を出し抜きゴールライン際まで持ち運ぶとゴール前へ入れる。前田のシュート。GK早川跳ね返す。ジェルマンが当てる。そのボールが前田にこぼれると打った。至近距離のシュートはGK早川も反応できずゴールに叩き込まれたのだった。

 マエダ、マエダ、マエダーッ!

 加入2試合目にして早速結果を残した。前線のアクセントのなさ、最後を決め切る決定力、サンフレッチェになかったピースが嵌った。いい補強だった。これ程理に適った補強はないのだった。

 この先制点により前田の勢いは尚のこと進む。左からワンツーでファーに蹴り込む。思わず2点目と立ち上がりかけたものの枠を逸れてしまう。この勢いのまま追加点を入れたかったものの前半を終えるのだった。

 後半、右CBを塩谷から中野へ代える。ここ数試合カウンターで失点してることを考えると理に適ってる。守備だけでなく攻撃にも顔を出す塩谷にはスタミナへの負担が大きい。スキッベ監督もようやくそこに対処するようになったのだ。

 ところが鹿島のビルドアップは容易に止めることができず前線まで運ばれてしまう。曲面曲面ではプレスをかけてはいるものの負けることなく剥がされてしまう。プレスを掛ければ掛ける程裏返されてしまう。そこは個々の選手の技術の高さを感じてしまうのだった。

 追加点を挙げたいものの鹿島に傾いた戦況は変わることがなく、先制点を叩き出した前田を下げ加藤を入れる。更にその後中島、東を投入するも戦局は変わらない。それどころか出場僅か5分で中島は負傷交代。無理を押して出たのであれば何とも勿体無い話である。中村が交代して入ったのだった。

 両者の激しいプレーが続く。こじ開けようとする鹿島に守るサンフレッチェ。球際の攻防が激しくファールになる場面も多くなる。最後はもうこの1点を守るべくゴール前を固める。クリアしてもクリアしても相手ボールになる苦しい展開の中、やっと終了の笛を聴くことができたのだった。

 疲れた。ドッと疲労感を感じた。お互い負傷交代者も出した激しい試合だった。1-0という最低限の勝利である。が、この1点を守ったというのが大きい。そして勝利を目指す上においてこういうタフな試合をこなしていかなければいけないことを思い知らされるのだった。

 3試合ぶりの勝利に酔いしれながらもすぐに次の試合はやってくることに気づき、我に返る。勝てば勝つ程苦しくなる。この苦しさも含めて楽しさでもあるのだった。

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     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
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    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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