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2025年3月29日 (土)

京都戦~決定力の差によるスコアの差

2025年3月29日 京都サンガFC vs サンフレッチェ広島 サンガスタジアム by Kyosera

 

 ACL2敗退により一気にスケジュールが抜けた為、1週間明けての再開は幾分気の抜けたものになってしまった。とはいえそれ故にJリーグでの勝ち点はより重要度を増していき、結果を出すことでその沈んだ士気を取り戻す必要がった。そしてそのスタメンにはワントップとしてジェルマンの名前もあった。ACL2敗退の原因でもありここはその責任を取る為にも結果を出したい。ただ、結果を出したいのは加藤、ジャーメインの2シャドーも同様である。結局のところ攻撃陣が点を取らないことによって勝ちに持ち込めない試合が続いてる。それだけに今日こそはという気概を持って臨んだ試合だった。

 立ち上がり、ロングボールが飛び交う。京都のボールにはDF陣が跳ね返すがマイボールにした後の京都のプレッシャーが速く前線へのロングボールになってしまう。そしてそのボールは最終ラインを抜けGKまで渡ってしまい再び京都が前線目指してロングキックというボールが空中で飛び交うだけの展開になってしまう。が、徐々にサンフレッチェのDFラインも相手のプレスを回避できるようになりパスが繋げられるようになる。左サイド東からの展開でジャーメインがボックスで落とし塩谷のミドル。これが枠に入らない。が、いい展開の攻撃だ。チャンスはつくっていけそうだった。

 それからというものジャーメインをターゲットとしたボールが飛ぶ。相手のマークを受けながらも身体を捻じ込み収める。そこからシュートに持ち込む場面もあったもののこれがまた入らない。加藤も遠目からのシュートを放つもこれも入らない。どうもこの二人は入る気がしない。中盤でのボールへの関わりは秀でたものを持ってるもののアタッカーとしては物足りない。だがそれでもマシに思えてしまうのはジェルマンの存在感のなさのせいだった。まるで一人少ないのではと思ってしまう希薄さである。ああ、これは後半交代だろうと思っていたもののそのまま続投。あくまでも試合の中で連携を確立していくという考えのようだった。

 そんな中でジェルマンに決定的チャンスが訪れる。高いライン設定をした相手DFの裏へ落ちるボール。ヘディングでワンタッチで落とすことにより抜け出した。GKと1対1。ここでストライカーとしての技術を見せるべく放ったシュート。が、これをGKは右足を出しブロック。CKに逃げられるのだった。それでもCK。まだこちらの勢いは続くと思っていたもののこのCKがまるで入る可能性のないボールばかり入ってきて余裕でクリアされてしまう。もはや百万本蹴っても決まらなさそうな雰囲気を醸し出してしまうのだった。

 点が入らない。そのジリジリした展開にまたしても裏を取られカウンターを受ける。後追いになりながらも懸命に戻るDF陣。ドリブルのコースを切ったかと思うと逆サイドへのグラウンダーパス。そこに入ったエリアス。塩谷が遅れて防ごうとするも2タッチで打った。これがGK大迫の手が掠ることもできないコースに決まり失点してしまうのだった。

 ああ、またやられた。またもや同じカウンター。4試合連続で同じパターンでの失点である。結局前が点を取らないが為に全体的に前掛かりになって跳ね返されたところをやられる。そして何よりも京都はこういう場面でエリアスはきっちり決める。ジェルマンは決められない。その違いがスコアとなって現れてしまうのだった。

 その後ジェルマンに代えて中村草太が入る。チームで一番点を取ってる選手が入ることで得点への期待が高まる。が、驚いたことにここから余計にチームに得点の気配がなくなってしまう。攻撃はどんどんワンパターンになっていき京都のDFは完全に読み切った対応をしてくる。サイドからの縦へのスルーパス。それが何度やっても閉じられてしまう。むしろそれしかできないことに京都は余裕すら感じていそうだった。

 新井、越道、菅と入れていき最後に新加入の前田を投入していく。するとこの前田が単独での突破を図っていく。ペナルティエリアを抉ってクロス。これに菅が合わせるも枠外。完全に崩したかに見えた場面もやっぱり最後が決め切れないのだった。そしてその決定力のなさは時間と共に余計に単調となり最後はロングボールで運を天に任す展開になっていくもののそのほとんどは相手GKへのパスにしかならず京都にしてみればなんの脅威も感じることもなくそのまま1-0で試合は終わってしまったのだった。

 何もできなかった。

 そんな無力感に囚われた。特にジェルマンの存在感のなさは全くチームとしての上積みを感じさせなかった。むしろACL2がジェルマンが出たが故に敗退が決まったようなもので正直いない方が良かったくらいである。これが拙速な判断であればいい。いや、むしろこのような発言をしたぼくが揶揄されるくらいに活躍して救世主となってもらえれば本望である。

 ただ、現状において本当にアタッカー陣が点が取れないのが苦しい。加藤、ジャーメイン、ジェルマン。そのアタッカー3人で決めたのはPKによる1点だけ。苦しい。本当に苦しい。やはりサンフレッチェに来るとみんな点が取れなくなるんだろうか。シュート11本打って決められないサンフレッチェに対してシュート6本できっちり決める京都。このスタッツに目が眩みそうになってしまうのだった。

2025年3月16日 (日)

柏戦~同じパターンの失点

2025年3月16日 サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル エディオンピースウイング広島

 

 ACL2の敗退。2戦合計すると7-2という圧勝だったものの運営側の瑕疵により不利な条件を突きつけられ第2戦で3点差をつけて勝つという条件を達成できなかった。その虚しさ、悔しさはとても言い表せないものであり、簡単にその傷を拭い去ることができない。だが、ここで負けると悪い流れを書き込んでしまう予感はする。中3日という厳しい条件であるがここで勝つかどうかというのは今シーズンを占う上での大きな分岐点となりそうなのだった。

 対する柏は同じ3バックでミラーゲーム。個々での局面での戦いが大きく左右しそうだった。3位と4位の戦い。順位的にもこの勝敗は両チームにとって大きく影響するのは明白なのだった。

 キックオフから高い運動量で前に出るサンフレッチェ。高い位置でのボール奪取を目指す。それが功を奏しマイボールを支配することができる。ただ、柏も球際へのプレスが速くなかなか前が割れない。中盤に戻すと中島に入る。そこからスルーパス。右サイド中野が走るとゴールライン際からグラウンダークロス。ゴール前に入ったジャーメインのシュート。が、枠に入らなかった。無情にもゴールポストを逸れて転がる。ああ、ジャーメイン。あれは決めてくれよ、あれは。前線でのターゲットとしては抜群の収まりを見せてるジャーメインだが最後の決定力だけがないのだった。

 そんな前線でのプレーにヤキモキしている内に柏はペースを掴んでいく。パスで前線へと進んでいくとショートパスで最終ラインを突き崩していく。翻弄されるサンフレッチェディフェンス。捕まえきれない。そしてシュートまで持っていかれると肝を冷やされる。枠に入らなくて救われた。簡単にエリア内に入られフィニッシュに持ち込む。その効率の良さは完全にサンフレッチェを凌駕していた。

 そのプレーから柏はサンフレッチェ陣内に入ってくるようになる。右サイドを抉られると塩谷がマークに付くことで追い込んだかに見えたもののそこから力技で突き破られサポートに来た選手もかわすことによりシュート。ファーサイドにいた選手が頭で押し込み決められた。が、ここでVARが入る。判定はオフサイド。助かった。わずかに出ていたようだ。これがノーゴールとなったのは運も持ってる。この運を活かしたい。が、前線にボールが入らなくなってしまい完全に柏ペースとなり、無失点でハーフタイムを迎えたことにホッと胸を撫で下ろすのだった。

 後半、メンバー交代はなかった。攻められた場面もあったが悪くはない前半だっただけに代えにくさはあった。だがやはりこう着状態は続く。前線にボールが入っても最後が突破できない。そんな中、先に動いたのは柏で2枚交代してきた。それに呼応してサンフレッチェもメンバーを代える。中野にから新井、中村から越道。この交代でアタッカーの中で唯一得点力を持った中村を下げざるを得ないとこに苦しさを感じる。ジャーメイン、加藤。この二人は前線のプレスと繋ぎの面では大きな貢献をするものの得点力を持ち合わせてない。そこに元々サイドプレイヤーである越道を入れるというのはどことなく得点の香りというものを感じないのだった。

 ところがここで中盤の中島にボールが入る。そこから右サイドのスペースに出すと越道がクロス。ファーサイドに流れたボールに東が向かうと左足ボレー。鋭いボールが飛んでいく。次の瞬間、GK小島の届かないゴール角に突き刺さって行ったのだった。

 ヒガシ、ヒガシ、ヒガシーッ!左サイドから駆け込み点で合わせた。よくぞここに入り込んでいたものだ。そして越道もよくここにクロスを放つことができた。これは元々越道が右サイドを主戦場とする選手だったことも大きいだろう。前線が決められないだけにこういうサイドの選手が決めるのは貴重な要素だった。

 追いつきたい柏は前掛かりになる。その圧力に屈しそうになり何度か崩されるも佐々木の懸命なブロックにより難を逃れる。だがその守備は紙一重である。そこで柏は今度は3枚代えを行いエースの細谷を入れてくる。これに対してサンフレッチェは交代はしない。このままのメンバーで追加点を取りに行く。だが前を割れない。行き詰まって後ろに下げると相手に渡りそうになるとこを塩谷が頭で中島に繋げる。素早い寄せが中島に入るとダブルタッチでかわしたかに見えたその時、後ろから湧き出た柏の選手にボールを掻っ攫われる。そこからカウンター。柏の速い縦への推進が始まるのだった。

 全速力で戻る塩谷。中央と逆サイドにも走られ佐々木も戻る。縦のドリブルに追いつかない。そして深い位置まで入られると逆サイドへグラウンダー。それを細谷がピンポイントでゴールにねじ込んでしまったのだった。

 同点。追いつかれた。攻撃の場面で中島のミス。そしてこの後のカウンター。なんかいつも同じパターンで失点してる。前線が決めないから余計な動作が多くなりそれにより遅くなった攻撃を補う為に後ろから攻撃参加して薄くなったとこをミスによってカウンター。しかもこのカウンターを交代した選手がやってることで柏の采配が的中したというのも後味の悪さを残した。そしてこの後勢いを持った柏が一方的に攻め立てるようになっていくのだった。

 防いでも防いでも断ち切ることのできない柏の攻撃。クリアしてはセカンドボールを拾われもはや防戦一方。流石にサンフレッチェに疲労の色が見えてきた。ただそれでも交代をしないスキッベ監督。ベンチのメンバーに最後の数分を戦うチャンスを与えることなく終了のホイッスルが鳴ったものの正直救われたのはサンフレッチェの方だった。

 それでも悔いは残ってしまう。どうしてリードしてたのに前掛かりの攻撃をする必要があったのだろう。中盤で奪われてカウンターになってしまうというのが不思議でしょうがなかった。試合の進め方に問題があったのは否めない。

 それもこれもやはりアタッカー陣の得点力不足に起因しているのだろう。それもこれもトルガイが怪我で離脱したことによって中央を崩すことができなくなったのも大きいだろう。開幕前はシャドーに人材が豊富にいると思っていたが何故かカツカツの状態になっているのだった。

 ジャーメインもPK以外にリーグ戦は得点がない。加藤にもない。この二人をアタッカーとして使い続けないといけないというのが厳しい。それだけに1点差を守りきれなかったのは痛かった。こういう残念な引き分け、結局勝ち切れなかった昨シーズンの記憶が蘇る。どうしてサンフレッチェに入るとみんなシュートが下手になるんだろう。果たしてそんな疑問を感じなくなる日は訪れるんだろうか。それでも負けなかったことはACL2敗退から負のスパイラルに陥ることから何とか踏みとどまった気はするのだった。

2025年3月 2日 (日)

横浜FC戦~ギリギリの勝利

2025年3月2日 サンフレッチェ広島 vs 横浜FC エディオンピースウイング広島


 頑なに固定メンバーを貫いてきたもののさすがにこの連戦には無理があると判断したか、若干の入れ替えをしてきた。中村はリーグ戦初スタメン。そしてボランチの井上詩音は今期公式戦初スタメン。何よりも全所属チームとの対戦だけに期するものがあるだろう。ただ、この入れ替えによって機能するのか不透明な部分はあった。

 多少の不安は抱えつつ試合は始まった。同じフォーメーションによるミラーゲーム。1対1での対応が多くなり局面での攻防が鍵になる。横浜FCは右サイドでのドリブルから縦を目指しトップの櫻川ソロモンをターゲットにする。この櫻川、ガタイがよく圧倒的なフィジカルがある。さすがの荒木もこの選手を封じるのは手を焼きそうだった。

 そんな時である。右からの侵入に横一戦に並んだディフェンスライン。その間を縫ったスルーパスに櫻川の飛び出し。これをGK大迫をかわす力の抜けたシュートを打つとゴールに吸い込まれた。ああ、と頭を抱え込んでしまうとオフサイド。副審の旗が高々と上げられていたのだった。

 助かった。でももしかしたらラインコントロールの賜物かもしれない。いずれにしてもこれにより依然、スコアは0-0のまま動かないのだった。

 ここからサンフレッチェはボールを支配する時間が増えていく。DFから左右に振り中央で井上詩音が受ける。相手の寄せが速く奪われたと思ったらドリブルで切り抜ける。そして守備になれば相手の動きを予測して捕まえる。それによって再びマイボールになるといういい循環を生み出しているのだった。

 ところが横浜FCの守備も強度がありなかなかアタッキングサードまで持ち込めない。後ろで回すプレーが多くなる。そこへプレッシャーをかけられGK大迫まで下げてしまうとロングキック。これが追い込まれた故のクリアに見えた。が、前線にジャーメインがいることで話が変わってしまう。CBとの競り合いを制しボールを収める。そこを起点として全体の押し上げをすることができるのだった。

 パスで繋いで繋ぐが隙が見えない。相手がプレッシャーに来るとまた下げるので相手も前からプレスをかけてくる。だがそこで逆を突き左サイドに出すと東がフリーに。ゴール前へ向かって長いボールを蹴る。これをジャーメインが受けシュート。が、これをふかしてしまう。ああ、この絶好のタイミングを逃してしまった。それでも中村のスピードにより左サイドのポケットに躍り出るとグラウンダーでゴール前へ。加藤がスルー。そしてジャーメイン。が、これもまた枠には入らない。シュートに行くまでは完璧なのに肝心のシュートが決まらない。やはりサンフレッチェに来るとシュートが決められなくなるのだろうか。それとも連戦による身体の重さからなのだろうか。他にワントップの選手がいないだけに確かにジャーメインの負担は大きいのだった。

 何とか横浜FCの壁を突き破りたい。そこで後半から東から菅という定番の交代を行う。ここからギアがアップして菅のキックからジャーメイン。トラップをするもまたしてもふかした。チャンスはあっても決めきれない。結局いつものサンフレッチェになってしまった。ここで川辺、井上詩音を下げ、中島、田中を入れる。中島が逆を取り相手の意表を突くと右サイドへ出すとクロス。GKが弾き飛ばすと田中がボレー。鋭い飛び出しだったものの枠を超えてしまう。惜しいとこまでは行く。あと少し。あともう一歩である。ここで切り札のトルガイを入れてきたのだった。

 途中出場のトルガイは尚更そのテクニックが光る。奪われたと思ったらかわしチャンスを演出する。そしてドリブルにより縦へ突き進むと中村が裏を突く動き。オフサイドにならないタイミングで出すとゴールに向かう中村。GKフェリペが飛び出す。中村の鼻の先でクリア。が、中村の脛に当たるとそのまま勢いを持ってゴールに入った。決して狙ったものじゃない。だけどあそこへ走ることによってゴールという結果になったのだった。

 決まった、決まった、決まった。遂にこじ開けた。大卒選手は即戦力という位置付けではあるがそれでもデビューから公式戦5点目。こういう結果を出せる選手が欲しかった。大学No.1の呼び声は伊達じゃなかったのである。

 当然横浜FCは点を取りに前掛かりになる。それを逆手に取りカウンターの発動。中村のスピードが活きる。が、ここで掴まれることにより進路妨害を受ける。当然ファールの判定は出たもののカードは出ない。それは驚愕以外の何者でもなかった。これならピンチはファールで止めればいい。それは果たしてサッカーの競技として成り立つのだろうか。

 このFKは不発に終わり尚更その想いが強くなるも、最後の交代として新井に代えて中野を投入する。ここでまた一段ギアを上げるつもりだった。が、トルガイが相手との接触により倒れてしまう。一向に起き上がる様子のないトルガイ。トレーナーからはバツの表示。ああ、トルガイが負傷してしまった。そして目下この試合においてはもう交代枠が残されてないという問題が起こってしまったのだった。

 一人少なくなってしまったサンフレッチェは自陣でブロックをつくり守備に特化する。相手はサイドのドリブルを起点に崩しに掛かる。マンマークで付いていくがクロスが上がる。GK大迫のキャッチにより息をつける。だがそこからのロングキックから時間稼ぎに徹する。それでも数的優位の相手に大した時間は稼げず再び攻められる。ブロックをするもCK。最後はGKまで上がってゴール前へ飛ぶもクリア。これで長いアディショナルタイムも終えホイッスルが鳴り響いたのだった。

 勝った。喜びに沸くというより安堵のため息が出る。スタメンを替えた中で勝てたのは大きい。ただトルガイが負傷したのは痛い。この先を考えるとトルガイの離脱は大きな損失であった。

 結局今シーズンも選手の怪我に悩まされる。果たしてこれは呪いがあるのだろうかと思う一方、やはり接触プレーを過度に流すジャッジには疑問を感じるのだった。トルガイ、大怪我でないことを祈るばかりであった。

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ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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