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2025年2月27日 (木)

清水戦~塩谷の同点ゴール

2025年2月26日 清水エスパルス vs サンフレッチェ広島 IAIスタジアム日本平


 山の上、日が落ちた後のナイトゲームは震えが止まらない寒さだった。そしてゴール裏に吹いてくる風は過酷さを上積みする。この天候はキックの精度に難を与えそうだった。だが風を味方につければ大きなアドバンテージを得られそうでもあった。

 コイントスで風上に陣地を取った。これは有利な前半の内に点を取りたい。むしろ前半の内に点を取らないとみすみす相手に利を与えるようなものだ。何とか前半の内に。何とか前半。が、キックオフのボールを支配したのは清水だった。

 左サイドを切り裂かれ縦へと抉られる。完全に後手に回った佐々木が追いかけるも角度のない位置からシュート。外れた。正直助かった。以後似たような場面が続きサンフレッチェは防戦に回ることが多くなるのだった。

 そんな劣勢に陥るのもパスの精度の悪さに起因した。そしてそうさせるのは前線での動きのなさも大きかった。やはり連戦の無理が祟ってるのだろうか。前節から中2日。過密スケジュールではある。しかもスキッベ監督はターンオーバーをしない。そんな中唯一の入れ替えをした右サイド、新井はちっとも攻撃に絡めない。両サイドからの崩しが特徴のチームにあってクロスがちっとも上がらない。それどころかサイドのポケットと言われるスペースにボールを引き出すことができないのだった。それに引き換え清水の両サイドはドリブルを果敢に仕掛けてくる。1人剥し2人剥し脅威を与える。両者の迫力の差は歴然としているのだった。

 そんな時である。清水の分厚い攻撃にシュートを防ぐもセカンドボールを拾われ左サイドを破られるとマイナスのクロス。これにGK大迫が触ると方向を変えたボールが荒木に当たる。そしてそのリフレクションはゴールに入ってしまったのだった。

 失点。オウンゴールだった。ああ。がっくり項垂れてしまう。この展開で失点してしまったのは痛恨だった。どこをどうやっても点が取れそうもない。風上を利用してミドルシュートを打つことがない。FKを得ても東は無難な球ばかり蹴って弾き飛ばされる。後方からのキックも目測が定まらない。どこをどうやっても光が見出せない中、トルガイだけはボールをコントロールしていた。そして田中もいいパスカットを見せている。それでもパスが前にいかない。後ろで回してばかりいる。そうしてる内に清水はジリジリとポジションを上げ追い込むことでGK大迫まで下げさせる。それによりロングキックで対応するも風で乱れたボールはなかなか収めることができない。それでも何とか再び失点することなく前半を終えることができた。

 後半、サイドのテコ入れに新井を下げDFの塩谷を入れた。中野をWBに上げることにより活性化を図ったがやはり清水の猛攻は続く。そして今度は左サイドに東との交代で菅を入れるとやっと矢印が前に向くようになった。CKを奪い菅が蹴る。ゴール前で弾き返されると塩谷の前へ。これをダイレクトで蹴り込む。縦回転の掛かったドライブシュートはゴール前の山を越えてゴールに吸い込まれていったのだった。

 同点、同点、同点!塩谷の狙いすましたシュート。早速選手交代が当たった。ここから反撃。反撃行くぞ。

 最前線のジャーメインの運動量が増してくる。後半の方が動き回ってるように見える。前線で踏ん張りボールを落とすことでチャンスを演出する。人数を掛けたゴール前でシュートモーションからパス、パスと繋ぎ正面へ落とす。そこを加藤がシュート。が、入らない。ゴールの上を無常に超えていく。ああ、こういうとこを枠に入れられない。勝ちきれない時の悪癖が蘇る。密集でジャーメインが粘ってシュート。これもブロックされ枠に飛ばない。あとひと押し。あとひと押しがあまりにも遠いのだった。

 GK大迫のロングキックは風で予測不能の軌道をすることでピンチにもチャンスにもなる。ただ幸いなことに清水が追い風に乗ってミドルシュートを打ってくることがない。ただその分スルーパスからドリブルでの仕掛けが多く両サイドが切り裂かれる。残り時間は少ないがもはや防戦一方。何とかクリアしたとこで終了のホイッスルが鳴ったのだった。

 引き分け。前半と終盤の一方的な展開を考えると良かったのかもしれない。それでも前半の流れの悪さは悔やまれる。せっかくのターンオーバーで出場した新井が全く機能しなかったのはショックであったしこれ以降の連戦に影を落とすことになった。

 寒さで震えが止まらない中、一向にスタメンを脅かす選手が出てこないことにもどかしさを感じるのだった。

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