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2025年2月27日 (木)

清水戦~塩谷の同点ゴール

2025年2月26日 清水エスパルス vs サンフレッチェ広島 IAIスタジアム日本平


 山の上、日が落ちた後のナイトゲームは震えが止まらない寒さだった。そしてゴール裏に吹いてくる風は過酷さを上積みする。この天候はキックの精度に難を与えそうだった。だが風を味方につければ大きなアドバンテージを得られそうでもあった。

 コイントスで風上に陣地を取った。これは有利な前半の内に点を取りたい。むしろ前半の内に点を取らないとみすみす相手に利を与えるようなものだ。何とか前半の内に。何とか前半。が、キックオフのボールを支配したのは清水だった。

 左サイドを切り裂かれ縦へと抉られる。完全に後手に回った佐々木が追いかけるも角度のない位置からシュート。外れた。正直助かった。以後似たような場面が続きサンフレッチェは防戦に回ることが多くなるのだった。

 そんな劣勢に陥るのもパスの精度の悪さに起因した。そしてそうさせるのは前線での動きのなさも大きかった。やはり連戦の無理が祟ってるのだろうか。前節から中2日。過密スケジュールではある。しかもスキッベ監督はターンオーバーをしない。そんな中唯一の入れ替えをした右サイド、新井はちっとも攻撃に絡めない。両サイドからの崩しが特徴のチームにあってクロスがちっとも上がらない。それどころかサイドのポケットと言われるスペースにボールを引き出すことができないのだった。それに引き換え清水の両サイドはドリブルを果敢に仕掛けてくる。1人剥し2人剥し脅威を与える。両者の迫力の差は歴然としているのだった。

 そんな時である。清水の分厚い攻撃にシュートを防ぐもセカンドボールを拾われ左サイドを破られるとマイナスのクロス。これにGK大迫が触ると方向を変えたボールが荒木に当たる。そしてそのリフレクションはゴールに入ってしまったのだった。

 失点。オウンゴールだった。ああ。がっくり項垂れてしまう。この展開で失点してしまったのは痛恨だった。どこをどうやっても点が取れそうもない。風上を利用してミドルシュートを打つことがない。FKを得ても東は無難な球ばかり蹴って弾き飛ばされる。後方からのキックも目測が定まらない。どこをどうやっても光が見出せない中、トルガイだけはボールをコントロールしていた。そして田中もいいパスカットを見せている。それでもパスが前にいかない。後ろで回してばかりいる。そうしてる内に清水はジリジリとポジションを上げ追い込むことでGK大迫まで下げさせる。それによりロングキックで対応するも風で乱れたボールはなかなか収めることができない。それでも何とか再び失点することなく前半を終えることができた。

 後半、サイドのテコ入れに新井を下げDFの塩谷を入れた。中野をWBに上げることにより活性化を図ったがやはり清水の猛攻は続く。そして今度は左サイドに東との交代で菅を入れるとやっと矢印が前に向くようになった。CKを奪い菅が蹴る。ゴール前で弾き返されると塩谷の前へ。これをダイレクトで蹴り込む。縦回転の掛かったドライブシュートはゴール前の山を越えてゴールに吸い込まれていったのだった。

 同点、同点、同点!塩谷の狙いすましたシュート。早速選手交代が当たった。ここから反撃。反撃行くぞ。

 最前線のジャーメインの運動量が増してくる。後半の方が動き回ってるように見える。前線で踏ん張りボールを落とすことでチャンスを演出する。人数を掛けたゴール前でシュートモーションからパス、パスと繋ぎ正面へ落とす。そこを加藤がシュート。が、入らない。ゴールの上を無常に超えていく。ああ、こういうとこを枠に入れられない。勝ちきれない時の悪癖が蘇る。密集でジャーメインが粘ってシュート。これもブロックされ枠に飛ばない。あとひと押し。あとひと押しがあまりにも遠いのだった。

 GK大迫のロングキックは風で予測不能の軌道をすることでピンチにもチャンスにもなる。ただ幸いなことに清水が追い風に乗ってミドルシュートを打ってくることがない。ただその分スルーパスからドリブルでの仕掛けが多く両サイドが切り裂かれる。残り時間は少ないがもはや防戦一方。何とかクリアしたとこで終了のホイッスルが鳴ったのだった。

 引き分け。前半と終盤の一方的な展開を考えると良かったのかもしれない。それでも前半の流れの悪さは悔やまれる。せっかくのターンオーバーで出場した新井が全く機能しなかったのはショックであったしこれ以降の連戦に影を落とすことになった。

 寒さで震えが止まらない中、一向にスタメンを脅かす選手が出てこないことにもどかしさを感じるのだった。

2025年2月23日 (日)

マリノス戦~開幕2連勝

2025年2月23日 サンフレッチェ広島 vs 横浜Fマリノス エディオンピースウィング広島


 空に太陽はなくホーム開幕戦という晴れの舞台は震えるような寒さでの開催となった。まだ2月ということを順当な寒さなのかもしれない。寒さにも凌ぎ夏は暑さにも耐え、改めてサッカーとはやる方も観る方も過酷さを強いられるものだと思い知らされるのだった。

 前節が昨年3位の町田で今節は強豪マリノス。その間にACL2も戦っているのだから選手も過酷である。そんな中でメンバーは前節と一緒。連戦の選手にコンディションの不安がありつつも試合は始まった。

 連戦の中でも勝ってる勢いか、主導権を握った戦いが繰り広げられる。左サイドからつくり右サイドへとロングフィード。それを受けた中野が早いタイミングでクロス。が、合わない。それはクロスの精度に難があったもののマリノスの寄せも速くいい体勢でクロスを蹴れないというのも大きかった。

 とはいえボールを握ってる限り攻められることはない。フィニッシュまで至らないというもどかしさはあるものの失点のリスクはない。前線からの守備は効いてる。相手のロングキックは荒木が全部跳ね返す。これは鉄壁。と思っていたもののマリノスはほんのわずかな綻びを見つけて攻め上げてきた。全速力で戻るサンフレッチェ。ボールへ寄せ前を塞ぎカットインするもそのわずかな時間で守備を固めたサンフレッチェはゴールに鍵をかけた。それによりシュートを打たせない。際どいアタッカーがいるものの効果的な仕事をさせないのだった。それには守備陣の奮闘、それに加えてボランチの川辺と田中によるボールへのアタックが効いているのだった。

 そういう一進一退と言っていい展開の中で中盤からスルーパスが出る。ここでジャーメインの抜け出し。が、間に合わなかった。ほんの一歩間に合わなかった。タイミングが良かっただけにこれをモノにできなかったジャーメインは悔しさが残るだろう。というのもワントップでありながら未だに公式戦でのゴールがないからだった。

 実際にあれが決められなかったのは痛い。でも前線でターゲットとなり高い位置でのプレスも厭わないジャーメインだけに批判の目は向けられない。だが果たしてこのマリノスから次なるチャンスは訪れるのだろうか。

 後半、東に代わって菅が入る。鉄板の交代だ。これで左サイドに変化を与えると相手の低い位置でのボールを田中がもぎ取り右サイドへ。加藤がクロスを入れる。それをボックスに入ったジャーメインがシュート。が、DFのブロック。またチャンスが潰されたと思った瞬間笛が鳴った。何があったかわからない中主審が指差したのはペナルティスポット。PK、PKだ。オーロラビジョンにリプレイが映るとそこにははっきりと手に当たった映像があったのだった。

 ここで喜んだもののそれは一瞬のことだった。というのもサンフレッチェの選手はPKが下手なのだった。唯一信用できるのはトルガイ。だがボールをセットしたのはジャーメイン。自身で奪ったPKを自身で決めたい。それ以上に初ゴールを決めたいのだった。

 ボールの後ろでじっと待つジャーメイン。主審の笛が鳴ると迷うことなく助走に入る。そのままボールに向かう。あまりにも駆け引きのないモーションにキックをするもGK朴一圭の読みは当たった。が、ゴール隅への地を這うボールは朴一圭の手に触れることもせず入っていったのだった。

 決まったーっ!

 思わず立ち上がる。固い固いマリノスの壁をこじ開けたのはPKだった。これは運がいいとも言える。だがクロスが入るタイミングでゴール前にいたジャーメインのポジショニングによるものでもあった。サンフレッチェに移籍してからの初ゴール。それは本人にとって憑き物が取れた開放感があっただろう。

 このジャーメインのゴールによってスタジアムは盛り上がる。そこで一層攻撃を畳み掛ける。マリノスのファールからFKを得ると菅のキックから佐々木。ヘディングが決まったと思ったもののこれはGK朴一圭が抑えた。やはり最後の最後にこういうGKがいるというのは大きい。

 追加点を入れれば楽になる。ギアを入れる為にトルガイに代えて中村が入る。3試合連続ゴール中の勢いに賭けた。が、ここから雲行きが怪しくなりマリノスの攻勢が目立つようになっていった。左サイドで菅が再三2人を見なければいけない状況に陥り前をチェックすると後ろがフリーに。だがそこに田中がフォローすることで上手く穴を防ぐ。そして時間が過ぎることによって段々と1点を守ることに主眼が置かれるようになった。

 相手の攻撃には人数を掛けて守る。僅かなスペースを通してくるマリノス。更に人数を掛けて追うDF。球際の争いが激しくなりファールの判定も出てくる。FKに対しては跳ね返す。CKも跳ね返した。苦しい。苦しいがあと少し。クリアのようにハッキリしたプレーが多くなる。アディショナルタイム。時計の針を進めさしてやっと響いた終了のホイッスルに勝利の雄叫びを上げるのだった。

 勝った、勝った、勝った。シュートが打てずPKの一本で決まった。そしてそのPKによりジャーメインにゴールという数字がついた。ここから得点を重ねていけるのではないか。2連勝。同時並行でACL2も戦ってるだけにまだ2試合しかしてないのかと気の遠くなるとこもある。だけどそれは勝ってるチームの宿命。その宿命に楽しんでいこうと思うのだった。

2025年2月17日 (月)

町田戦~開幕戦勝利

2025年2月16日 町田ゼルビア vs サンフレッチェ広島 町田GIONスタジアム


 鶴川駅のバス乗り場は長蛇の列が連なっており、これなら徒歩で1時間の方がいいかと思っていたとこに現れたバスは2輌連結だった。待機列はガバッとバスに吸い込まれ自分も乗れてしまったことに驚きを感じた。そして20分の乗車後降り立ったスタジアムにはもう観戦客でごった返していた。さすがは開幕戦は客が集まるんだとスタンドに入る。すると自由席にはまだ余裕がありやはりこのロケーションで人を集めることへの困難さを感じるのだった。

 すでに2試合消化してるもののJリーグとしては開幕戦。町田も新加入選手が多くこの試合に賭ける想いは強い。昨シーズン2位、3位の対戦ということでお互いこの一戦の重要性を噛み締めてるのだった。

 サンフレッチェのメンバーは替えることなく連戦である。そんな中でのキックオフ。両チームのサポーターの声援が鳴り響く中、町田はロングボールを使ってきた。ただ、空中での競り合いは荒木が強さを見せ弾き飛ばす。ところがそのセカンドボールを活かせない。どうにもマイボールが前に行かない。どことなくモタモタしてる。これは町田が上手く蓋をしていた。右サイドで加藤が受ける場面が何度かあったものの外に追いやられて行き詰まる。サポートがないというのもあるが加藤自身も精彩を欠きキープ力が出ない。その結果陣地深くに侵入できないのだった。

 そんなモタツキの中、ショートパスで相手を外し左サイドにボールが出る。完全に相手を出し抜いたと思ったもののこれを東がトラップミス。絶好のカウンターのチャンスを潰すと流れは一気に町田に向いてしまうのだった。

 重心が重くなり守りが多くなる。球際で奪ったと思ったらファールでFKになりクロスを防いだかと思ったらCK。終わらない相手の流れ。なんとか流れを断ち切りたいとGK大迫もゴールキックになった際にはなるべく時間を掛ける。だがそこから蹴るロングボールはことごとく町田が収めてしまう。制空権を取られヘッドで繋がれる。そして真ん中で相馬がコントロールするとマッチアップした塩谷を引き剥がす。右サイドのスペースにドリブル。ドリブル、ドリブル、ドリブル。にボールを出されると相馬がドリブルで縦を抉ってきた。川辺がカバーに入る。スライディングはかわされた。それにより前が空き左足でシュート。地を這うボールがファーに走る。GK大迫が反応するも届かず決められてしまったのだった。

 ああ、なんてこった。一番警戒しなきゃいけない選手に一番嫌な形で決められてしまった。まだ試合は前半。いくらでも立て直すことができる。が、そんなポジティブな感情が湧かないのは昨シーズン一度も逆転勝ちをしたことがないからだった。失点により外に火がついたように前掛かりになっていく。でも効果的な攻めができない。東や川辺が蹴るCKもどこか脅威になってない。唯一の有効な攻撃が中野のロングスローという状態は苦しさがあった。

 このままハーフタイムを迎え後半は東に代わって菅が入った。今シーズンの鉄板の交代である。そしてその菅がセットプレーのキッカーを務めることでヘディングでシュートまで行けるようになった。そこから徐々にセカンドボールが拾えるようになるとプレスも嵌まるようになる。ボールが回るようになると相手はファールが多くなる。そこで菅のFKといういい循環ができるのだった。

 右サイド浅い位置からのFK。一旦は弾き返されたものの加藤がヘディングで前に飛ばす。そのボールに反応したトルガイ。裏に飛び出すとと足を伸ばしアウトサイドで当てるとそのままゴールに押し込まれた。


 決まったあ!

 崩せない、崩せない町田の壁を遂に突き破ったことでドワああっと盛り上がる紫のサポーター。トルガイはサポーター席への鼓舞をして一層盛り上がる。チームが不調だったが故に一段とそのテクニックが光っていたが同点ゴールという結果も出してしまった。改めてこの選手のレベルの高さに感服するのだった。

 ここで町田は点を取る為アタッカー中心に3枚替えを行う。ここでサンフレッチェもトルガイに代えて中村草太を入れる。出だしから高い位置でのプレスで存在を知らしめる。その中でワントップのジャーメインのプレスも効いてくるようになった。高い位置でのプレス。身体を捻じ込み奪い切ると前が空いた。遠目からのミドルシュート。強烈な弾道。GK谷の真正面。が、弾いた。そのこぼれ球へ猛烈なスピードで突っ込んできた選手が中村。ボールを押し込む。DFもいる中で相手に当たりながらもゴールに叩き込まれたのだった。

 中村、中村、中村!Jリーグデビュー戦に決めてしまった。しかも公式戦2戦連発。大卒ルーキーは鮮烈なデビューを果たした。途中出場で決勝点を決めたという選手は昨シーズンはいなかった。ジョーカーとなる選手が現れた。鳴物入りでの入団だったがその実力は抜けていたのだった。

 このゴールは町田が3枚交代をした後だっただけに精神的なダメージを与えた。それでも最後まで諦めないプレーを続けボックスの中まで侵入する場面をつくりだす。やはり脅威はなくならない。もはや低い位置からは大きく蹴り出す安全策を行う。そんな割り切った対応はアディショナルタイムをやり過ごし、やっと終了の笛が鳴り響いたのだった。

 勝った、勝った、勝った。苦しい試合だったけど勝つことができた。しかも逆転勝ち。いいスタートが切れた。だが結局この試合も交代でピッチに入ったのは菅と中村と越道の3人。他の選手が出場できないとこに課題も見えるのだった。それらを踏まえてどんなシーズンになるだろう。ポジティブな思考になり、これから長い帰路の道があるもののそれ程苦にならないのだった。

2025年2月 9日 (日)

フジフィルムスーパーカップでの勝利

2025年2月8日 フジフィルムスーパーカップ ヴィッセル神戸 vs サンフレッチェ広島 国立競技場


 開幕前哨戦。それでいて前年度Jリーグ優勝チームと天皇杯優勝チームとの対戦ということで華のある試合である。全国中継されクラブの認知度を高めることにも繋がりここでいいパフォーマンスを出すことは今シーズンを占うにおいても絶好の機会なのだった。

 ところが成績を上げたチームの業で過密日程が控えている。そことの兼ね合いでどういうメンバーを組むかというのは考え所でもある。そして発表されたスタメンでは神戸は主力を控えにしたターンオーバーにし、サンフレッチェはベストメンバーにしてきた。この辺の両者の違いは興味深くもあった。

 ただ、出し惜しみすることなく主力を出してきたサンフレッチェに分があった。神戸の選手は与えられたチャンスを生かすべく高いモチベーションで臨んだものの局面局面でのサンフレッチェのボール捌きに後手に回る。中でも目を引いたのは新加入の田中とジャーメインである。田中は抜け目のないポジショニングで相手の攻撃を詰み、ジャーメインは前線でいいターゲットマンとして機能する。ああ、これは昨シーズンの足りないピースだった。今更ながらいい補強をした。そんな光景に憧憬の念が湧き上がるのだった。

 右サイドでは中野が前を閉じられると中に預けそれにより視線をズラすことによって右サイドのポケットにボールを呼び込む。それでも神戸の寄せも速い。そこで素早くクロスを放つ。混戦のゴール前。トルガイがDFを引き剥がすとジャンピングヘッド。ゴールへ向かったライナー性のボール。ゴールバーに当たりながらもガコンと落ちたのはゴールラインの中だった。

 先制。

 早い先制点。試合の中でもトルガイの技術は光っていた。両チームの中でもその存在感は群を抜いていた。そしてここで決め切る。昨シーズン6名在籍した外国人選手がほぼ退団したもののこの選手だけは手放さなかった理由を見せつけられたかのようだった。ただ、この早い得点は神戸に反撃の狼煙を上げさせたのだった。

 ディフェンスの網を切り裂くパスでゴール前に抜け出しシュート。これはやられたと思ったがGK大迫は横っ飛びでセーブ。おお、大迫。やはり最後の最後に砦があるというのは大きい。この安定感はチームを救う。だがそれ故に第2GKとの差が大きいという問題が生じる。先日韓国人のGKチョン・ミンギの加入の発表があったがそういう背景があったのだろう。

 そんな神戸の反撃があったもののこのまま前半を終え後半を迎えると神戸は汰木を入れてきた。ここから神戸のポゼッションが高まる。どうもこの選手は苦手だ。スピードがありテクニックに優れボールを失わない。神戸の攻撃の比重が高まり守備の時間が多くなる。それでも最後はやらせない。最終ラインがギリギリの寄せで決定機を与えない。3バックの両サイド、塩谷、佐々木は30をとうにすぎているのに未だに健在だ。それ故になかなか代わりの選手を試せない。ここにジレンマを感じる。そんなことを思ってる内にボールを奪うとカウンター一閃、前線へ繰り出す。ジャーメインが駆け抜ける。あと一歩のとこでDFに阻まれるもそこに大きな可能性を感じた。それだけでも相手に対してプレッシャーを与えることができるのだった。

 そんな中神戸は交代で次々に主力を出してくる。大迫、武藤という選手が前線に並ぶのは脅威だ。それに対してサンフレッチェも新加入の菅を入れると左サイドからの展開から中央のジャーメインに入れる。チャージを受けFK。ゴール真正面からのキックは中島が蹴るのだった。このキックは壁に当たり跳ね返るもセカンドボールを回収。そこからの展開でCKを獲得。そしてこれを蹴るのが菅だった。

 これは少々意外な人選という気がしたが左足からのパワーのあるボールが飛ぶ。するとゴール前のゾーンで守る神戸の選手の頭を乗り越える高い跳躍力を見せた荒木が頭に当てる。するとGK新井の届かないスペースへと叩きつけられたのだった。

 決まった、決まった、決まった。荒木のヘッドにより追加点。これにより2点リード。ほぼ勝ったようなものだった。まだ時間は残されてるとはいえ勝敗にそれ程の重きのない試合である為浮かれまくる。そして今度は中村草太がスピードを使った個人技を魅せるともっと長い時間見ていたくなる。そんな贅沢な感覚に浸りながらこのまま0-2で試合を終えるのだった。

 チームの底上げとコンディションを重視した神戸に対してあくまでもチームの完成形を目指したサンフレッチェ。勝敗はそのコンセプトの差によって決まった。ただその中でもジャーメインはワントップとしての存在を見せ田中はセカンドボールの回収を行い菅はCKによりアシストを記録。新加入の選手が結果を残したという収穫もあったのだった。

 単なるシーズン前の前哨戦。だけどポジティブな気分になれたのは大きい。果たしてここからチームはどんなシーズンを過ごしていくのか。いよいよ来週リーグ戦が始まるのだった。

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  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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