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2024年12月 9日 (月)

ガンバ戦~虚しき最終戦

2024年12月8日 ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島 パナソニックスタジアム吹田


 最終節。この試合に勝って神戸が負けると優勝という条件は多くのサポーターを大阪に結集させた。2階のアウェイエリアは完売。その熱気はホームのサポーターに負けてなかった。機運は高い。前節大勝した雰囲気はそのまま継続してる。この試合は勝とう。その上で最終順位を待とうではないか。そんな想いを抱いて試合に臨んだ。

 ボールに対して前からプレス、プレス、プレス。が、それがガンバの攻撃を停滞させるどころかことごとくかわすことで前に進める。そして右サイドに出されるとウェリントンのドリブル。これに中野はついていけない。更に最終ラインの塩谷まで負けてしまう。サイドをえぐりラストパス。これをギリギリのとこで防ぐのだがウェリントンは乗ってきた。ボールを受ければ縦に行ける。個でも突破できるしパスを出してもどこにでも通る。それはもう人数が違うかのような錯覚さえ起きるのだった。

 それによりガンバの選手は個々が有機的に動く。そして局面では個で競り負けない。どこをどうやってもサンフレッチェに盛り返す要素がない。守備の網をすり抜けて前進するガンバの攻撃にクリアするのが精一杯。そしてクリアしてもことごとくセカンドボールを拾われる。何とかCKにすることで一旦は流れを切った。だがCKである。

 ここで蹴り込まれたボールを一旦はクリアするもまたしてもセカンドボールを拾われると折り返しからゴール前、ゴール真正面から難もなく押し込まれてしまった。守備の人数は揃ってるはずなのに誰もその動きを止めることができなかった。かくして早々にして勝利への機運は水を差されてしまったのだった。

 早く追いつきたい。追いつきたいが上手くいかない。どうしても盛り返せない。今シーズンガンバには1回も勝ってないが相性の悪さが露呈してしまった。攻撃しようにも後ろでばかりボールを回す。前に出すと激しいプレッシャーにすぐに潰される。そんな時間が続き後半戦へ。ピエロスが相手チャージにより負傷するもファールは取られず。これによりパシエンシアに交代したがそこまでの負傷を負わされててファールにもしない判定には疑問が残るもゲームは続く。そんな時左サイド高い位置でに入った。中央へ向けクロス。最終ラインで加藤が胸トラップ、収める。ボールの落下と共にシュート。DFに当たることで軌道が変わり入った。振り出しに戻すことができたのだった。

 加藤、加藤、加藤!この劣勢な状況で決め切ることができた。ここから。勝とう、勝とう。が、ここでVARにチェックが入る。スロービデオで再生画面を観たが加藤はラインを出てなかった。ただその隣にいたパシエンシアが出ていたものの加藤がトラップした瞬間後ろに下がったのでプレーに関与したとは思えない。それなのに下した判定はオフサイド。え、という驚きは隠せなかった。笹原主審は自分で映像のチェックをすることもなしに一方的にオフサイドと決めてしまった。あ、この人はガンバを勝たせたいのだ。そう思った瞬間判定が偏ってるように感じる。接触プレーではサンフレッチェの選手が倒れても笛を吹かない。もはやピッチの敵は1人多いのと変わらないのだった。

 そんな中で再びゴールを目指すサンフレッチェ。押し込む場面もあったもののここでいつもの悪癖が出る。ラストパスが出たのにふかしてしまう。泰志がふかし、トルライも枠を捉えられない。そして東がエリア内で素晴らしいフェイントで相手をかわしたもののシュートは上をいく。決めきれない。本当に決めきれない。結局この決定力不足によって取りこぼした今シーズン。それを象徴するような場面のオンパレードなのだった。

 早く点が欲しいサンフレッチェであるがその意に反して攻めてるのは圧倒的にガンバ。奪えないボールにたまりかねてファール。そこでFK。距離はあるもののサイドからのボール。これは跳ね返せるだろうと思ったそのボールはファーに。ダワンが折り返すと中央に入られ決められた。2失点目。呆気ない。あまりにも呆気ない追加点を決められてしまったのだった。

 もはやこれで終わった感はあった。攻めても攻めても奪えないゴールをガンバはあまりにも簡単にやってのける。事実、セットプレーの数ではサンフレッチェが上回ってる。だがそのどれも不発。可能性すら感じさせない。数あるCKをガンバは本当に余裕を持って弾き返してしまうのだった。点が入らない、点が入らない。まるで今シーズンの悪い時の集大成を見せられてるかのようだった。そんな切迫した状況にまたしてもガンバはゴールへと迫ってくる。守備の人数は揃ってる。が、そんな中を中央を割られ簡単に3点目を献上してしまった。

 終了。もはやその文字しか浮かばなかった。さすがに負けるにしてもこれは酷かった。浦和戦といい、絶対に勝たないといけない試合で大敗をしてしまうのも今シーズンを象徴していた。空しい。虚しさに蝕まれる。最後の最後でこんな情けない試合を見さされるとは思ってもいなかった。

 もはやここから勝つことは考えてないだろう。が、東に代えて柏を投入した。ここにきて退団の決まってるベテラン選手を入れるとこにチームの引き出しのなさを痛感せざるを得なかった。もはや打手なし。そんな打ちのめされた気分で迎える残り時間、左サイドの柏に入るとカットインからクロス。これを点で合わせた加藤。ファーへ向かったヘディングシュートはゴールに入ったのだった。

 決まった。今度の今度こそは文句のないゴール。笠原主審、取り消すことはできないぞという嫌味の一つも言いたくなったが終了間近のゴールはまさに焼け石に水だった。だがゼロのまま終わるよりはよっぽどいい。だからこそよく決めたとも言える。ただその一方でアシストを決めたのが退団する柏というのが何とも皮肉なのだった。

 そして3-1でゲームを終え、今期の日程を終了した。最終的には2位。優勝を逃したどころか3位の町田が負けたことでこの順位で終えたというのが決まりが悪かった。最後の最後でボロ負け。それでこの順位というのは運が良かったのかもしれないがやはりポッカリと空いた虚無感は拭えない。新スタジアムができ観客数を伸ばしたものの何かが足りなかった。その足りなかったものはやはり熱量だったろうとパナソニックスタジアムのガンバの盛り上がりを見るにつけ認めざるを得ないことなのだった。

2024年12月 6日 (金)

東方戦~弾みのついた試合

2024年12月5日 AFCチャンピオンズリーグ2 グループステージMD6 サンフレッチェ広島 vs 東方 エディオンピースウイング広島

 

 平日の17:00。何とも中途半端な時間での開催であるが、これはグループステージの最終節ということで他の試合と同時刻に設定した結果らしい。ただ、観客動員に関しては当然マイナス要素であり、どんな悲惨な状況になるだろうと思いきや1万人を満たない程度にはスタンドは埋まったのだった。

 そして引退の決まった青山がキャプテンマークを着けてピッチに出る。そこに応援に熱が籠る。更に退団の決まった柏もいる一方、越道、中島といった若手を始め出場機会の少ない選手が入っている。それでいてワントップにパシエンシア、GKに大迫というレギュラーメンバーが入ってるとこは単なる記念試合にしないという意思の表れでもあった。

 東方からのキックオフ。ボールが放たれるとスタートから全速力でのプレスが始まる。まるで何かに取り憑かれたかのよう。それはそうである。満田、マルコスのように何がなんでも結果を残したい選手もいる。そしてパシエンシアにしても2ヶ月もゴールから遠ざかってる。そして何よりも青山のホームラストマッチという舞台を無駄にしたくないという想いは熱量を帯びさせた。もはや双方にとって消化試合でしかないのに本気で勝ちにいったのであった。

 プレスで追い込み、追い込み、高い位置で奪いに行こうとするもののそこをすり抜けられると右サイドをワンツーで裏を取られる。ドリブルで切り込むウー・ユーシー。細谷が相対すると切り返しで逆を突かれシュート。ニアに放たれたボールはGK大迫も対処できずゴールにぶち込まれてしまったのだった。

 失点。何ということ。細谷は完全に1対1で負けてしまった。確かに相手のプレーが上手かったのはあるがだからこそ厳しい目を向けたい。出場機会が欲しいのであればこういうのを相手にしなければいけない。押せ押せムードの中での先の失点は確かに水を差された面はあったものの相手にこういう選手がいることはありがたいことでもあった。

 早くも追う展開になったサンフレッチェはやはり高い運動量で相手を押し込めていく。相手もラインを整えて簡単に中を割らせない。その分ミドルシュートが多くなるもののいずれも枠に飛ばない。それでも消極的な時はそれすらもないだけに勝ちへの執念は感じる。ただ、いいとこまではいくけど最後が決まらないといういつものジレンマに陥るのだった。

 そんな時間が続くことで次第にジリジリとしてきたが密集したペナルティエリアへボールが入った。パシエンシアがボールコントロールに時間を掛ける。それにより前を閉じられる。相手との混乱の中でボールがこぼれる。満田が拾いスペースへと落とした。そこへ駆け上がった志知がミドルシュート。強烈な弾道はGKブロックもこぼれる。そこを見逃さず突っ込んできた選手がいた。ふわっと浮かしたループシュートがゴールに入った。

 同点。押し込んだ。そしてこれを決めたのが青山。本人にとってのホームラストゲームに決めた。このゴールにスタジアムは沸騰する。このゴールが引き金となり一層サンフレッチェの攻撃に拍車がかかっていくのだった。

 だがこのまま前半は1-1ドローのまま終える。後半いつものパターンではパシエンシアは交代であるがメンバー交代はなし。出来る限りこのメンバーでやらせたいという監督の意図が伺えた。それに応えるべく越道が右サイドを縦へ仕掛けクロスを上げる。入り乱れるゴール前。ファーに流れたパシエンシアが合わせた。ヘディングで勝ち越しゴールを決めたのだった。

 ゴールが決まると流れるBGMが鳴り響く。パシエンシア、パシエンシア、パシエンシア!本人にとっても久々のゴール。だけどそれ以上にぼくらも観たかった。これで逆転。最低限のノルマは達成した。だがこんなものでは足りなかった。

 お祭り状態になるスタジアムにおいて、東方も火を消していなかった。隙を伺ってはカウンターを仕掛けてくる。完全な2対2の局面をつくられたものの松本大弥が個の対応で防ぐ。そこに本人も手応えを感じたか、攻撃でも気を吐いた。最終ラインからトップのパシエンシアへ縦パスを入れるとそのまま右サイドを駆け上がっていく。中盤を経由して右に出ると大弥の中央へのグラウンダー。そこに入ってきた中島。ミドルレンジながらもシュート。これがゴール隅に突き刺さり3点目を決めたのだった。

 中島、中島、中島!このゴールを演出した大弥も凄い。もはやこれで勝利は確信できた。もっと観ていたいという気分になったもののここでパシエンシアに代えピエロスが入る。残り時間を考えてリーグ戦へ弾みをつけさせたい選手の投入である。するとこのピエロスが魅せた。左サイドから運ばれたボールを満田が受けるとドリブルから相手のマークを引き剥がすパスをピエロスへ。DFのマークに遭いながらも身体の向きを変えると一振り。その一瞬の出来事にシュートを打ったという気すらしなかったもののゴール隅に吸い込まれていったのだった。

 4点目。ピエロス、ピエロス、ピエロス!もうお祭り状態が止まらない。こうなると皆が皆結果を残したい。中島、満田に代わって川辺、トルガイが入ると余計に前掛かりも待っていく。あと1点、あと1点。とにかくゴールが観たかった。トルガイが、ピエロスが、とシュートを放っていく。決めきれずにその度に次への渇望が湧く。確かにこの試合には何の意味もない。だけどそれがリーグ戦最終戦へ向けての勢いに繋がるのがわかっているのだった。

 かくして4-1のまま試合を終えた。充足感がありながらもう1点が奪えなかったことへの残念さがあるのは2008年J2での最終戦にあと1点が奪えず100ゴール達成できなかった時の感覚に近いものがあった。

 結果を出して欲しい外国人FWが決め、次の世代を担う中島も決め、そして引退する青山が決めた。出来過ぎの内容である。この勢いをこのままリーグ最終戦へと持っていきたい。全ては3日後の決戦の為に。

2024年12月 3日 (火)

札幌戦~大勝、青山へのはなむけ

202412月1日 サンフレッチェ広島 vs コンサドーレ札幌 エディオンピースウィング広島

 

 後半、パシエンシアに代えてピエロスが入ってきた。シュートは放ったものの肝心なところでこね回してチャンスを潰した場面が目立った為に交代はやむを得ないとこもある。が、ピエロスはピエロスでせっかくのチャンスをオフサイドで潰すという悪癖があるだけにあまりあてにはならない。ただ前線のプレスだけは強度を発揮できる。上手くいけばこの1点差を守るのに貢献できるかもしれない。

 そしてその目論見は当たり札幌は容易に押上ができなくなっていった。後ろでのパス回しに引っ掛かる場面が見受けられるようになっていき松本泰志のプレスがガツンと嵌る。コントロールを失った札幌はGK菅野へバックパス。これを逃さなかった加藤。猛然とダッシュで球際を搔っ攫うと倒された。ピーッと主審の笛が響く。PK。加藤の読みと初動の速さで追加点のチャンスを得たのだった。

 キッカーはトルガイ。技術の高いトルガイなら大丈夫だろうと思いきや緊張はする。これが入るか入らないかで大きく変わる。じっとゴールを見据えるトルガイ。主審のホイッスルが鳴る。ゆっくりとしたモーションからキック。真っすぐな弾道。だが右に倒れたGK菅野の脇をすり抜けるとゴールに突き刺さったのだった。

 3点目。これにより2点差。これは大きなゴールだった。トルガイのキックは取れそうな珠だった。それなのに菅野の身体をすり抜けたのは不思議だった。それこそはピッチの魔法使いなのだろう。この選手は難しいことを簡単にやり遂げてしまうのだった。

 沸き立つスタジアム。こうなるともう交代の動向が気になる。ピッチの横では引退を決めた青山がアップを始める。当然そこに目が行く。ただ2点差はまだ安心していいスコアではない。1点返されるとわからない。そこで中島がトルガイとの交代で入る。青山が引退する中で若い中島の投入。これは世代の交代を目の当たりにする光景のようだった。この流れを継続さすべく中島のプレーが光る。まだまだ勢いは続いていく。そんな機運が高まる。

 すると左サイドにフリーでボールが入る。ショートカウンターの流れでクロス。これに走りこんだのはピエロス。点で合わせるとガツンとゴールにぶち込んだのだった。

 4点目。

 ピエロス、ピエロス、ピエロス。今までこういう展開の時いつもオフサイドになっていたがこの時はちゃんとラインを意識できたみたいだ。恐らく点差による余裕もあったのだろう。だがこれにより勝ちを意識することができた。そして青山の登場である。川辺との交代でピッチに出すことができた。

 青山がリーグ戦でこのスタジアムでプレーするのはこれで最後。目に焼き付けようと一層熱が入る。勢いは衰えるどころか一層高くなる。そしてこの流れでCKを得るのだった。キッカーは東。左サイドからのアウトに掛かったボールが飛ぶ。それにピエロス。ヘディングが決まり今日2点目を挙げたのだった。

 駄目押し。もはや勝利は確信できた。残り時間わずか。この展開で東を下げる。入ったのは今期で退団の決まった柏。青山、柏という今までずっとチームの主軸と引っ張ってきた選手が最後にピッチに立てたのは奇跡だった。そしてこの交代からも相手ゴールに迫るシーンが訪れる。雪崩うつように駆け上がる選手の中に柏もいた。ラストパスが入り左からのシュート。決まったと思った瞬間ガツンという音を出してポストに跳ね返されてしまった。

 あれが決まっていれば。もっと劇的な終わり方ができただろう。そんな贅沢なことを思いながらも刻々と終了の時間が近づきつつある。もう少し続いてほしい。もう少し観たい。そんな願いを切り刻むように終了のホイッスルは鳴り響いていったのだった。

 5-1。最後はワンサイドゲームになった。それは札幌がすでに降格が決まっていたという難しい精神状態といったことも関係しただろう。そんな中でも最後の最後まで応援していた札幌サポーターには敬服する。ミシャが指揮したサッカーは決して劣ったものではなかった。ほんのちょっとした歯車の掛け違いによって上手くいかなくなるというのは同じミシャの指揮下にいたチームとして共鳴できるとこもあるのだった。

 いよいよ残り1節を残すのみとなった。次勝つかどうかによって順位の持つ意味は大きく変わる。だけどその後の青山の引退セレモニーはそんなことさえ些細なことにすら感じてしまった。かつての不人気クラブがこうして満員にすることができ、選手としてその生き字引のような青山が去る。一つの役目を終えたのだろうがその役目はあまりにも大きかった。その為にも最後は大きな成果が欲しいとはこの日スタジアムにいた誰もが思うとこであるのだった。

札幌戦~東のFK

2024年12月1日 サンフレッチェ広島 vs コンサドーレ 札幌札幌ドーム

 

 首位を狙える順位にいながらの3連敗はダメージが大きかった。それに加え得点がDFの中野の1点のみというのが絶望感を助長する。点が取れない。とにかく点が取れない。もはや勝たないと3位に転落してしまうというところまで追い込まれた。勝たないといけない。勝たないと行けない。そういう切迫した状況は精神に圧迫感を与え当然プレーにも影響する。しかも相手は降格の決まった札幌。こういう肩の荷が落ちたチームは妙に伸び伸びとプレーできるようになることがある。やり難い。本当にやり難い対戦となるのだった。

 そういう背景からか、この日のゴール裏は熱量が高かった。その声援はスタジアムに渦を巻きチームに活力を与える。背中を押されたチームはキックオフから飛ばしていくのだった。

 前からのプレス。それは相手を追い込みラインを下げさせる。剥がされたら後ろの選手がカバー。奪ってからのパスワーク。中央でパシエンシアに入るとシュート。足を滑らし力無く転がる。GK菅野は難なくキャッチ。そこから札幌ボールになるも連動した守備により網にかけ再び前を向くのだった。

 負けじと札幌もプレス強度を上げる。だがトルガイの巧みなボールタッチによりファールになる。そこでクイックスタート。左サイドの東に出る。CB2人がラインを整える。そこへグラウンダーのクロス。その弾道は弧を描き逆サイドへ進むと加藤。歩幅を合わせダイレクトでシュート。ボールはファーサイドへ。GK菅野が飛ぶも及ばずゴールに流れ込んだ。

 決まった。陸次樹、陸次樹、陸次樹!

 先制点に場内は沸騰する。加藤は雄叫びを上げる。しばらくゴールのなかった加藤にゴールが生まれたのは朗報。しかも加藤のゴールは盛り上がる。やはり本来ストライカーであるべき加藤が決めるというのは格別のものがある。取って欲しい人が取る。それはテンションを更に上げるbのだった。

 この流れで2点目。2点目が欲しい。最近ゼロで抑えられた試合がない為に追加点は必須だった。ところがこの後から札幌もプレスを掻い潜れるようになりサイドからの切り崩しに掛かる。ドリブル、ワンツーを使った崩し。捕まえきれない。そしてその混乱にいるなかで右サイドでスローインを入れられるとワンツーから縦へ。抜け出した近藤。ゴールライン際で折り返し。ゴール前で待ち構えてた鈴木武蔵。当てるだけでニアにシュート決め切ったのだった。

 同点。これは痛い。せめて前半だけでも耐えたかった。せっかく先制したのにあっさりやられてしまったのは湘南戦と一緒。それ故に思い出した。あの試合で後半に入っても一方的にやられ逆転負けしたのを。ああ、またあの負の連鎖が始まるのか。そんなネガティブな感情に支配されてしまうのだった。

 札幌も持ち前のパスワークを見せてくる。その連動性はかつてサンフレッチェで指揮してきたミシャの仕込んだもの。嵌れば厄介である。松本泰志がボールホルダーへとガツンとぶつかる。それによりボールを奪うとショートカウンター。パシエンシアに入れるとペナルティエリアで1対1。シュート。これをGK菅野セーブ。決め切ることができなかった。

 これにより札幌に傾きかけた流れが徐々に変わっていく。それにより札幌はファールで止めると右サイドでのFKを得る。キッカーは東。ゴールまでは遠いもののサンフレッチェにはヘディングに強いDFがゴール前にポジションを取る。そしてそこを目指したボールが入る。山なりに弧を描いたボール。誰か触れ。触れず抜けていく。するとゴール隅に直接入って行ったのだった。

 ゴール、ゴール、ゴール。まさか、まさかの展開である。恐らくは誰かが頭で合わせることを想定したボールだったのだろう。だからこそGK菅野も中央を意識したポジショニングをした。それにより素通りしたボールに対処できなかったのだった。

 再びリード。前半アディショナルタイムに決め、このままハーフタイムに入る。リードをしたまま後半に入れるというのは大きなアドバンテージとなるのだった。

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  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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