ガンバ戦~虚しき最終戦
2024年12月8日 ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島 パナソニックスタジアム吹田
最終節。この試合に勝って神戸が負けると優勝という条件は多くのサポーターを大阪に結集させた。2階のアウェイエリアは完売。その熱気はホームのサポーターに負けてなかった。機運は高い。前節大勝した雰囲気はそのまま継続してる。この試合は勝とう。その上で最終順位を待とうではないか。そんな想いを抱いて試合に臨んだ。
ボールに対して前からプレス、プレス、プレス。が、それがガンバの攻撃を停滞させるどころかことごとくかわすことで前に進める。そして右サイドに出されるとウェリントンのドリブル。これに中野はついていけない。更に最終ラインの塩谷まで負けてしまう。サイドをえぐりラストパス。これをギリギリのとこで防ぐのだがウェリントンは乗ってきた。ボールを受ければ縦に行ける。個でも突破できるしパスを出してもどこにでも通る。それはもう人数が違うかのような錯覚さえ起きるのだった。
それによりガンバの選手は個々が有機的に動く。そして局面では個で競り負けない。どこをどうやってもサンフレッチェに盛り返す要素がない。守備の網をすり抜けて前進するガンバの攻撃にクリアするのが精一杯。そしてクリアしてもことごとくセカンドボールを拾われる。何とかCKにすることで一旦は流れを切った。だがCKである。
ここで蹴り込まれたボールを一旦はクリアするもまたしてもセカンドボールを拾われると折り返しからゴール前、ゴール真正面から難もなく押し込まれてしまった。守備の人数は揃ってるはずなのに誰もその動きを止めることができなかった。かくして早々にして勝利への機運は水を差されてしまったのだった。
早く追いつきたい。追いつきたいが上手くいかない。どうしても盛り返せない。今シーズンガンバには1回も勝ってないが相性の悪さが露呈してしまった。攻撃しようにも後ろでばかりボールを回す。前に出すと激しいプレッシャーにすぐに潰される。そんな時間が続き後半戦へ。ピエロスが相手チャージにより負傷するもファールは取られず。これによりパシエンシアに交代したがそこまでの負傷を負わされててファールにもしない判定には疑問が残るもゲームは続く。そんな時左サイド高い位置でに入った。中央へ向けクロス。最終ラインで加藤が胸トラップ、収める。ボールの落下と共にシュート。DFに当たることで軌道が変わり入った。振り出しに戻すことができたのだった。
加藤、加藤、加藤!この劣勢な状況で決め切ることができた。ここから。勝とう、勝とう。が、ここでVARにチェックが入る。スロービデオで再生画面を観たが加藤はラインを出てなかった。ただその隣にいたパシエンシアが出ていたものの加藤がトラップした瞬間後ろに下がったのでプレーに関与したとは思えない。それなのに下した判定はオフサイド。え、という驚きは隠せなかった。笹原主審は自分で映像のチェックをすることもなしに一方的にオフサイドと決めてしまった。あ、この人はガンバを勝たせたいのだ。そう思った瞬間判定が偏ってるように感じる。接触プレーではサンフレッチェの選手が倒れても笛を吹かない。もはやピッチの敵は1人多いのと変わらないのだった。
そんな中で再びゴールを目指すサンフレッチェ。押し込む場面もあったもののここでいつもの悪癖が出る。ラストパスが出たのにふかしてしまう。泰志がふかし、トルライも枠を捉えられない。そして東がエリア内で素晴らしいフェイントで相手をかわしたもののシュートは上をいく。決めきれない。本当に決めきれない。結局この決定力不足によって取りこぼした今シーズン。それを象徴するような場面のオンパレードなのだった。
早く点が欲しいサンフレッチェであるがその意に反して攻めてるのは圧倒的にガンバ。奪えないボールにたまりかねてファール。そこでFK。距離はあるもののサイドからのボール。これは跳ね返せるだろうと思ったそのボールはファーに。ダワンが折り返すと中央に入られ決められた。2失点目。呆気ない。あまりにも呆気ない追加点を決められてしまったのだった。
もはやこれで終わった感はあった。攻めても攻めても奪えないゴールをガンバはあまりにも簡単にやってのける。事実、セットプレーの数ではサンフレッチェが上回ってる。だがそのどれも不発。可能性すら感じさせない。数あるCKをガンバは本当に余裕を持って弾き返してしまうのだった。点が入らない、点が入らない。まるで今シーズンの悪い時の集大成を見せられてるかのようだった。そんな切迫した状況にまたしてもガンバはゴールへと迫ってくる。守備の人数は揃ってる。が、そんな中を中央を割られ簡単に3点目を献上してしまった。
終了。もはやその文字しか浮かばなかった。さすがに負けるにしてもこれは酷かった。浦和戦といい、絶対に勝たないといけない試合で大敗をしてしまうのも今シーズンを象徴していた。空しい。虚しさに蝕まれる。最後の最後でこんな情けない試合を見さされるとは思ってもいなかった。
もはやここから勝つことは考えてないだろう。が、東に代えて柏を投入した。ここにきて退団の決まってるベテラン選手を入れるとこにチームの引き出しのなさを痛感せざるを得なかった。もはや打手なし。そんな打ちのめされた気分で迎える残り時間、左サイドの柏に入るとカットインからクロス。これを点で合わせた加藤。ファーへ向かったヘディングシュートはゴールに入ったのだった。
決まった。今度の今度こそは文句のないゴール。笠原主審、取り消すことはできないぞという嫌味の一つも言いたくなったが終了間近のゴールはまさに焼け石に水だった。だがゼロのまま終わるよりはよっぽどいい。だからこそよく決めたとも言える。ただその一方でアシストを決めたのが退団する柏というのが何とも皮肉なのだった。
そして3-1でゲームを終え、今期の日程を終了した。最終的には2位。優勝を逃したどころか3位の町田が負けたことでこの順位で終えたというのが決まりが悪かった。最後の最後でボロ負け。それでこの順位というのは運が良かったのかもしれないがやはりポッカリと空いた虚無感は拭えない。新スタジアムができ観客数を伸ばしたものの何かが足りなかった。その足りなかったものはやはり熱量だったろうとパナソニックスタジアムのガンバの盛り上がりを見るにつけ認めざるを得ないことなのだった。



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