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2024年5月28日 (火)

セレッソ戦~予定調和的な引き分け

2024年5月26日 セレッソ大阪 vs サンフレッチェ広島 ヨドコウ桜スタジアム


 セレッソに所属していた加藤がトップに入った。それ以外は前試合と同じスタメン。ただ、その中に新井、松本泰志もセレッソに所属していたことから因縁めいたものを感じる。それでなくてもセレッソとは毎回接戦になる上に今回は勝ち点も1差しかない。この試合、勝った方が上を目指すことができる。順位的にもそんな様相を呈していたのだった。

 暑い日差しの中試合は始まった。立ち上がりからプレスを仕掛ける。前から前からボールへの寄せを行いパスの出所をなくす。それによりGKからのロングフィードを繰り出すものの全て佐々木が跳ね返してしまう。そしてそのセカンドボールを収めて前を向く。危うい場面はつくりだしてない。あとは決めるだけ。ところが有利な場面をつくりだしてるように見えてやはり決めきれないのだった。

 左サイド東が受ければそのまま持ち上がりクロス。いい軌道はしているもののDFに触られる。だが逆サイドから入って来た新井が拾い威力のあるシュート。が、これもDFが当てることにより枠を外れる。それでもCK。新井が蹴ると佐々木が当てる。が、GK真正面。最後の最後が決まらない。どことなくこの時点で感じるようになる。いい攻撃はしてるのに点が入らない流れ。シュートは打ってるのに決まらない。CKもあるのに活かせない。そして引き分けた試合が何試合あるか。このまま点が入らないと絶対にそうなってしまうような気がした。

 それでもこの試合は大橋がいる。何度かボックスに入る動きは見せている。そして泰志がペナルティエリアで縦に抉りマイナス。マークに入ったDFも捕まえきれず大橋の下へ。が、DFの足に当たったことで軌道がズレると大橋のシュートはジャストミートできず。そのままGKキムジンヒョンの掌に収まってしまうのだった。

 ああ、大橋までもが。ゴール前数メートルというとこまで来ておきながら決めきれない。この決定力のお陰で相手は余裕を持って守備に構えることができる。このままスコアレスのまま前半を終えると後半は相手の流れになってしまう。取れる時に取れ、取れる時に。が、結局ゴールを割ることはできずこのままハーフタイムを迎える。セレッソに思い入れのある泰志も新井もある程度は存在を見せつけた。が、加藤は希薄だった。それもそのはず、トップに入ってるにも関わらずシュートすら打ってないのである。セレッソから電撃移籍した当初はサンフレッチェにとって希少なアタッカーが入ったことで歓喜したが当時期待した結果はちっとも残してないのだった。

 後半の交代はなし。押していたのだから確かに替える必要はない。ただ本当に前半のペースが続くのだろうか。勢いを殺さない為にも後半の入りも強くいきたい。

 すると高い強度のプレスが続くことで主導権を引き寄せる。そして右のスペースに出ると新井にミドルシュート。強烈なグラウンダーがコースぎりぎりに飛ぶ。GKキムジンヒョンが飛びファインセーブ。が、CKを得た。このCKを新井自らが蹴ると中央の山を越えたところで荒木。真正面で捉えたボールをゴールに叩き込んだのだった。

 決まった、決まった、決まった。荒木今シーズン2点目。そしてそのCKを蹴ったのは新井。自ら得たCKを自ら決めた。新井が蹴るようになって2点目である。ちっとも入らなかったサンフレッチェのセットプレーに光を差したのだった。

 ただ、ここで相手の尻に火の付くと押し込まれてしまうのがサンフレッチェである。なのでせめて5分持ちこたえてほしい。5分我慢しろ。そうすれば戦況は落ち着くはず。セレッソが前への圧力を高めるとラインは下がり後ろに重たくなる。サイドからクルークスやルーカスフェルナンデスがキレのあるドリブルで仕掛けてくる。こういうとこがパス一辺倒のサンフレッチェと違う。個による崩しと共に連動した動きを織り交ぜて来て捕まえきれない。それでも5分は凌ぐことができた。そして相手が前掛かりになってる分カウンターも効いてくる。最終ラインの裏にボールが出て泰志が抜け出した。飛び出すGKジンヒョン。泰志のシュート。が、これをGKジンヒョンに当ててしまい決めることができないのだった。

 ああ、まただ。泰志のシュートはいつも入らない。バーに当てたりGKにブロックされたり。ゴールの目の前に入りながらも決めきれない。こういう攻撃的なポジションの選手に決定力がないせいでいつも勝ち点を逃してしまう。これさえ決めれば試合を制することはできた。だけど決まらないものだからセレッソは息を吹き返してしまった。

 パスがフリーの選手に行き渡る。そこをアタックしても個で剥がされることで余計に前進させてしまう。後追いの展開になりクリアがCKとなってしまう。立て続けのCK。こうやって続くとその内やられそうだと思ったらやられた。ファーに向かったボール。GK大迫触ることができず抜けたボールを西尾が押し込んだ。せっかくの先制を振り出しに戻してしまったのだった。

 もはや疲労からか中盤でのプレスも掛からなくなってしまった。早目に選手交代をしたい。が、動かず押し込まれる状況が続く。加藤が負傷したことでやっと満田が入るも戦況は変わらずボールが持てない。そしてヴィエイラ、越道と入れるも大したカンフル剤にもならない。遅すぎた。交代するのが遅すぎた。そのせいで交代で入った選手がまるで試合に入らないまま守ってばかりとなってしまうのだった。

 そしてこのままタイムアップ。なんか最後は攻められっぱなしだった。CKに関しては相手は色んなところにボールを蹴ってきて的を絞れないがサンフレッチェはワンパターンである。そしてせっかくの先制点を守りきれない。まるで引き分けに帳尻合わせしてるかのようである。

 アタッカー陣が点が取れない。相手の勢いに飲まれる。結果1点を守り切ることができない。同じ事を繰り返しに暗澹たるものを感じる。負けなかったからよかったとすべきかもしれないが、とてもそんな気分にはなれないのだった。

2024年5月23日 (木)

ルヴァンカップ・ヴェルディ戦~城福監督との対戦

2024年5月22日 ルヴァンカップ1stラウンド 3回戦 東京ヴェルディ vs サンフレッチェ広島 味の素スタジアム


 無事2回戦を勝ち抜けると早くもJ1同士の対戦となった。その相手はかつてサンフレッチェを指揮した城福監督率いるヴェルディ。手の内がわかってるだけに侮れない。そして中2日の連戦となる中、前節リーグ戦とそれ程変わらず、塩谷がボランチに入った程度の変更だった。対してヴェルディはガラッと替えてきて1.5軍といった様相。その為あまり馴染みのない選手が多かった。

 ただ試合になればわからない。変な底力を出してくるかもしれない。油断大敵である。ヴェルディボールで始まった試合はサンフレッチェが前線からプレスを掛けることにより相手の自由を奪う。有効な手立てのないままヤケクソでミドルシュートを放つも大きく枠を外れる。そこでGK大迫のゴールキックとなるのだった。

 中央に向けてキックが飛ぶ。センターにいた大橋が相手を背負いながらも右に落とす。松本泰志がコントロールし縦へスルーパス。左サイド東が抜けるとクロス。ゴール前の山を越える。逆サイドに新井が詰めた。折り返し。ゴール前へ飛び出した大橋。押し込んだ。先制。幸先の良い立ち上がりとなった。

 先に点を入れたのは大きい。勝ち抜けであるカップ戦において追う方は前に出て来ざるを得ない。追いつきたいヴェルディはボールを大事に繋いでくる。後ろから繋いで優位な体勢へ持ち込もうとするのにプレッシャーを掛け続けるもラインを割り依然ヴェルディボール。何とかプレスを掻い潜ろうとスローインから横パス。それを大橋が捕まえた。パスカットからピエロスに預けると再び預かりドリブル、ドリブル、ドリブル。DFをかわしGKの飛び出しに遭うとボールを浮かせた。これがGK長沢を上からすり抜けゴールの吸い込まれていった。

 決まった、決まった、決まった。早くも2点目。相手のパスカットから速い攻撃で捕え切った。こういう場面で決め切ってしまうのは大きい。大橋の決定力があってこその追加点。今更ながら大橋の存在の大きさを知るのだった。

 もうここまで来ると得点ラッシュを期待する。が、ヴェルディもよく踏ん張りこの後失点をすることなくハーフタイムまで持ち堪えてしまうのだった。

 後半、ヴェルディは3枚替えをしてきた。それに対してサンフレッチェも塩谷、大橋を下げて野津田、加藤を入れる。そしてしばらくしたらピエロスが脚を痛めたことで満田と交代することでお互い同数での入れ替えとなるのだった。するとここで勢いを得たのはヴェルディの方なのだった。

 前線でのプレス強度は落ち、ヴェルディは押し上げができるようになる。そしてサイドから中央へと往きかうボールを捕まえきれずシュート。枠を外したが危ない。攻撃に迫力がある。最後尾からでもパスが縦に行くようになり速い攻撃へと繋がる。そして最前線の選手が抜け出すと右サイドを抉ってくる。守備がゴールに戻る後ろ向きの中折り返し。中央へ駆け上がった見木が受けシュート。ゴール前に入っていたDFをものともせず枠に飛ばしていったのだった。

 決められた。2点差の余裕は飛んだ。この1点は大きい。ヴェルディには追い上げる機運を与えた。この雰囲気に呑まれたくない。だがヴェルディは自信を持ったパス回しをしてくる。GKに下げ縦パスが入る。ここで前を向いて一気に畳み掛けるつもりだったろうがこれを川村が背後からカット。松本泰志に預けるのだった。

 縦へ縦へ向かう泰志。そして間髪入れず折り返し。自身でカットしたボールを自身で再び受けた川村。ゴール前でGKと1対1。これをゴールの隅に流し込んでしまったのだった。

 追加点、再び2点差。これは大きい。燃え上がってたヴェルディの炎を萎ませることができた。相手の起点を潰した挙句逆に点を取った。川村もシュートを打ちながらも入らない時期があっただけに自信にとっても大きなゴールとなった。

 ところがヴェルディはこれで死にはしなかった。むしろ死地を這い上がるかのようにどんどん攻勢を強める。ラインが下がっていく。ペナルティエリアで身体を張る場面が増える。クリアしてもセカンドボールを拾われ猛攻が続く。そんな中でのクリアボールに競りに行った満田がファール。FKを与えてしまった。ゴール前一直線に並んだ両選手。そことゴールの間に蹴られたボール。何でもないような軌道でありながらもそれを押し込まれた。決めたのはまたしても見木。1点差。わからなくなってきた。

 余裕のなくなったサンフレッチェは時間稼ぎに向かう。前線に収まったボールはコーナーに逃げボールキープ。ここで松本泰志の技術が光る。追い込まれ袋小路になったかと思いきやそこを掻い潜りゴールを向く。そこでファールを貰うことでまた時計の針を進めることができるのだった。

 急ぐヴェルディに遅らせるサンフレッチェ。そんな両者の攻防はこのまま2-3のスコアのまま終わっていったのだった。

 勝ち上がり。カップ戦においては何よりもそれが大事だった。それだけに1点差に詰められたのは肝を冷やした。メンバー交代により上向きにしたのはヴェルディだった。対してサンフレッチェは萎んでいった印象さえある。だからこそ取れる時に取ったことが大きかった。

 ルヴァンを勝ち上がったことでより過密日程となっていく。だがこれはチャンスでもある。松本泰志が不動の地位を確立してきたのも試合に出ているから。試合に出ることで成長して新たな競争が生まれることを願うのだった。

2024年5月19日 (日)

京都戦~新井のハットトリック

2024年5月19日 京都サンガFC vs サンフレッチェ広島 サンガスタジアム by KYOCERA


 屈辱的な2連敗の後になるこの試合、スタメンは大きく替わっていた。何かを変える必要はあった。2戦連続の3失点での敗戦の傷跡は大きくチームを立て直す為にも同じ轍を踏むことだけは避けなければならなかった。それだけにこの大胆なメンバーの入れ替えは納得のいくものでありつつも逆にこれで負けたらもう打つ手はないという背水の陣でもあるのだった。

 スタートからロングボールを入れ前を走らせる。通ることはなく京都のゴールキック。それも同じように前線を狙ったロングボール。それには荒木がヘディングで跳ね返す。そして続いて放たれたロングボールも佐々木、中野が競り勝つことで弾き飛ばすと5分を過ぎようとした。3試合続けて開始5分で失点する訳にはいかない。早い失点は試合を壊してしまう。それだけに守備陣の集中は切れることがなかった。

 それでも後ろで揺さぶりを掛けながら前線へ送るタイミングを図る京都。だがそんなパス回しへのチェイシングで大橋がカット。一気にカウンター。縦に走り抜く。前が詰まり右に出たピエロスへ。エリア内で受けるも角度がなくゴールを横切るグラウンダー。そこに飛び込んだ川村。身体ごとガツンと押し込んだのだった。

 先制!3連列目の川村が長い距離を走って仕留めた。3人による連動。速く力強く勢いのある攻撃。ああ、こんなゴールをどれだけ待ち望んでいただろう。だがこれで気を抜いてはいられない。

勝ちを逃した試合が脳裏を過ぎるのだった。

 まずは相手の攻撃を食い止める。高い位置からのプレッシャー。パスで前を向かれるもパスコースに入った野津田。堪らず相手のファールを受ける。攻撃の芽を潰す野津田の守備によりFKを貰うと縦へロングフィード。松本泰志が最前線で頭に当てるとそのまま裏のスペースに溢れる。ピエロスが追いつきライン割らず残す。そこからサイドに流れ折り返し。中央触れず。が、その後ろに走り込んできた新井。左足一閃。地を這うシュート。次の瞬間、ゴール隅に突き刺さっていたのだった。

 決まった、決まった、決まった。新井、サンフレッチェのデビュー戦で決めたゴールの再現だ。正直それ以降目立った活躍がなかっただけに先発での起用は不安があった。だがそんな懐疑の目を払拭してしまったのだった。

 2点差。これは大きい。気持ちの上でも余裕が出てくる。だけど気の緩みを出したらまたやられてしまう。相手に隙を見せてはいけない。続けて強く、激しく当たっていく。中盤でも前を向かせない。そしてボールホルダーが時間を掛けてる隙に大橋が身体を入れて掻っ攫うと再びカウンター。前に前にドリブル。ピエロスが右に走るが左の泰志に出す。ワンタッチで折り返し。これはクリアされるもののCKを得るのだった。

 キッカーは左サイドに入った志知が務める。左足で放ったボール。低い弾道。それをニアに入った新井がヘディングで逸らす。軌道の変わったボールはそのままゴールに叩き込まれていったのだった。

 決まった、決まった、決まった。またしても新井。まさか2点も決めるとは思わなかった。これにより前半の内に3点。かなり有利になってきた。これでイケイケムードになりそうだった。だがこの後ハーフタイムを挟むと大橋、野津田を下げて加藤、東といういつも出てる選手が入ってきた。大橋がカードを貰ったのが気になったんだろう。だがこれで勢いが落ちることはなく、連動した守備から連動した攻撃が始まるのだった。

 その中でも右サイド新井はドリブルで持ち上がるとサポートを受けながらもペナルティエリアまで侵入する積極さを見せた。ただこれは京都のDFにクリアされてしまうもフリースローを中野が投げる。斜めに伸びていくボールはエリア内のピエロスに向かうも触れず流れるとそこに飛び込んできたのは松本泰志。DFと競りながらもゴールに流し込んでしまったのだ。

 入った、入った、入った。これで4点目。泰志2年振りのゴール。これまでバーやポストを当てるシュートは何度も打ちながらも決めきれなかった泰志がやっと決めた。この試合でも攻守に渡って中心となるような動きを見せ、結果を出させてやりたかった。目に見えるゴールという結果を残したのだった。

 そして4点差がついたことで前線の起点となっていたピエロスに代え若い越道が入る。本来のポジションではないシャドーだが実践を積ませたい判断だろう。馬力を持って前に突き進もうという姿勢は見せるものの最後で止められてしまう。だがそういうチャレンジは清々しくもある。それに呼応するように最後列の中野も攻撃参加すると競り合いでファールを受けるのだった。中野にとっては痛かっただろうがいい位置でのFKを得ることができた。

 位置的には左足のキックの方がいい。その為志知がボールをセットするも右利きの新井も立っていた。キッカーを特定させない常套手段であるがここで新井が撃つ。壁の外をスワーヴするボール。鋭い速さのボールにGKク・ソンヨンの反応も追いつかず入ったのだった。

 入った、入った、またしても決めた。新井ハットトリック。一体チームでも何年振りのことだろうか。新井自身も初めての記録。FWが決めれない中、WBの新井が決めてしまった。これは誰も想像してないことだった。

 もはや勝利は確実になった。ただここから失点はしたくない。疲労のせいかチームにも徐々にプレーが雑になったせいで徐々に攻められる時間が多くなったもののGK大迫はシュートに対しても的確なポジショニングでストップを繰り返す。そして後ろのプレッシャーがあれば割り切ってロングフィードを送る。とにかく無失点で終えるということを意識してるようだった。

 そしてこのまま0-5というハイスコアでの勝利で終わる。久々の大勝に浮かれていると京都のゴール裏からは自チームを応援する声が鳴り止まなかった。こんな試合になってしまったというのにそのサポーターの後押しにはグッとくるものがあった。

 ただ、今回は奇策が実っただけのような気もする。メンバーを入れ替え相手にボールを持たせながらカウンターを狙うような戦術。先制したからプランが実ったが、追う展開だったらこうはいかなかっただろう。そして後半メンバー交代をしていくと段々とプレーが雑になっていったとこ。大勝ではあるがたまたまという感もなくもない。ただそれでも結果を出しただけに今後のメンバー編成どうするのか予想がつかないのは喜んでいいのかどうか測りかねるとこであった。

2024年5月16日 (木)

鹿島戦~繰り返す同じ失点

2024年5月15日 サンフレッチェ広島 vs 鹿島アントラーズ エディオンピースウィング広島


 大橋、川村が復帰してやっとベストメンバーの組めた試合。強い陽射しが落ちてきてナイトゲームと向かう中、ゴール裏からは今までにない熱量の声援が放たれたのだった。チケット完売、最高の雰囲気で期待感の大きい試合の入りだった。

 マンツーマンでの守備により高い位置からプレッシャーを掛けていく。が、このプレスが嵌まらない。有機的な動きはことごとくサンフレッチェのプレスを掻い潜り前線へと抜けていきシュート。これを佐々木がブロックしたもののCK。ここに高い軌道のアウトスイングボールが入る。そこに当てた植田。荒木、佐々木と2人に競り勝ちゴール隅に押し込んでしまったのだった。決められた。入った。呆気ない失点。前節に続いて開始早々に追う展開になってしまったのだった。

 そしてその出鼻を挫いた勢いそのまま鹿島は怒涛の攻撃を仕掛けてくる。追い回しても追い回しても奪えないボール。いつの間にかバイタルエリアに運ばれてペナルティエリアを横切るドリブル。越道が喰らいつくもシュートフェイントに引っ掛かり倒した。PK。あっという間の展開にまたしても唖然としてしまう。

 ボールをセットした鈴木優磨。以前と違いPKストップの実績をつくったGK大迫には少し期待は持てる。そして放たれたキック。飛ぶ大迫。読みは当たった。が、威力の強いボールは大迫の掌に当たるもそのままゴールに跳ねて行ったのだった。

 2失点目。放心状態になる。この得点力のないチームにとってこの差はもう絶望的だった。同じ負けるにしてもこんなにも早く結果が決まってしまうのはあまりにも興醒めだ。勝つか負けるかという均衡の上にいたのはたったの5分しかなかったことになるのだった。

 いよいよ尻に火がついたかやっとのこと右からボールを持ち上がる。満田が裏へ抜け抉る。真ん中に詰めた選手はいない。そこで角度のないとこからのヤケクソシュート。サイドネットに当たる。さすがにそれは無理があった。だけど味方の上がりがないことで選択が一択しかなくなったのだった。

 ちょっと相手をびっくりさせただけでスコア的には0-2のままハーフタイム。当然ここでメンバー交代が入る。満田、東に代えてマルコス、松本泰志が入った。満田が少し意外な気がしたが実際に点が取れてないのだからしょうがない。ギアを上げていく。まだここからという気炎を吐く。

 相手ボールへのプレスを高める。徐々に相手を押し込めていく。低い位置でのパスでの迂回になる。そしてサイドから中央へのパスになるとそれをマルコスがカット。ゴール前フリー。すると振り抜いた。マルコスのシュートが飛ぶ。GKも跳ぶ。が、コースを狙ったシュートはGKの掌に触れることもなくゴールに入ったのだった。

 決まった、決まった、決まった。これまで打っても打っても入らなかったシュートはマルコスの一振りで決めることができた。恐らく他の選手だったら枠に飛ばなかった。相手のパスを奪った読みもよかったがあそこで決め切るのはやはり技術的に一段上であることの証左だった。

 これにより反撃の狼煙を上げる。追いつける、追いつける。前掛かりになって相手陣地でボールが回る。サイドから越道がクロス。これは跳ね返される。もう一度サイドを抉って上げるとブロックされたがCK。だがこのCKも跳ね返される。鹿島は1回のCKで決め切ったがこちらはいつもの如く決まらない。そして切り札としてピエロスを投入すると前線へターゲットができる。が、ピエロスを狙ったボールに反応はするもことごとく枠を外してしまう。ああ、入らない。入らない、入らない、入らない。もはや鹿島も割り切ってボールを持たせた上で最後だけやらせないという守備をしてくる。もはやどのチームもやってくるこの防戦になす術がなくなってきた。

 すると守備で破綻しない鹿島は突如前へベクトルを向けてくる。鈴木優磨のキープには2人掛かりでも取れない。対するピエロスはちっともボールが収まらない。やっと出てきたボールにトラップが大きくなると佐野に掻っ攫われドリブル。塩谷の前を通過するもスカッと抜かれるとそのままペナルティエリアに侵入。4、5人掛かりでコースを塞ぐもそれをいなすような横パス。それを真正面に入ったチャヴリッチに余裕で決められてしまうのだった。

 終わった。

 1-3。屈辱的スコアだった。しかも5分、15分、85分とやられたのが前節とまるで同じ時間だった。同じことの繰り返し。負けるにしてもそれはないだろという虚無感に襲われる。

 2連敗。2試合連続の3失点。しかも今回は得点も減ってしまったので退化してしまった。点さえ取れれば勝てると思ってたものの頼みの大橋、川村が戻ってきたとこで変わりはしなかった。結局誰が出ても変わらないんだという事実が余計に絶望感を感じるのだった。

 新スタジアムができて浮かれた面はあった。実際にそれにより勢いに乗った部分はあった。だがその効果が薄れてくると露骨に実力の差が現れてきた。これからどうやって勝ち点を重ねるのだろう。点は取れない、失点は重ねる。救世主はマルコス一人。厳しい。この出口のなさに次の試合が恐怖でしかなくなりつつあるのが最も哀しむべきことなのだった。

2024年5月 7日 (火)

名古屋戦~無惨なる敗戦

2024年5月6日 サンフレッチェ広島 vs 名古屋グランパス エディオンピースウィング広島


 それは開始2分ことだった。GK大迫へのバックパスは佐々木へとリターンされるとこれをトラップミス。その隙をプレスに入られたまらずしたバックパスはGK大迫にパトリックに詰められることにより掻っ攫われそのままゴールに流し込まれる。失点、あまりにも早い失点だった。そしてそれはあまりにも安い失点でもあった。

 このような安直な失点は一昨年のルヴァンカップ決勝でもやってしまった。同じような失敗を繰り返す。あの時も大迫と佐々木の関係だった。失敗が糧になってない。いやむしろこんな開始早々にやらかしてしまうところは退化と見ていいかもしれないのだった。

 点の取れないチームが早くも追う展開になってしまった。それだけで絶望的な気分である。だがその絶望感に拍車を掛けたのは森島の浮き球に対して稲垣の飛び出し。そのままファーサイドへのふわりとししたシュート。GK大迫が懸命に手を伸ばすもかすることすらできないで決めてしまったのだった。

 2失点目。どうしちゃったんだろう。確かにパスは上手かった。だけどあまりにも簡単に決められた。得点力のないチームにとって2失点というのはもはや終わりである。この時点でもはや諦めてしまった。

 ゴール前を固めた相手を崩しきれない。左右にボールを回しながらただ無意に時間だけが過ぎていく。そんな様相を呈していたもののCKを得るもいつもの如く弾き飛ばされる。が、越道が拾うと出しどころがなく中央へドリブル。パスコースを切ろうと追い掛ける名古屋の守備。ここで越道は打った。スルスルスルと地を這うボール。それがGKランゲラックの逆を突きゴールの隅に入ったのだった。

 決まった、決まった、決まった。越道初ゴール。吠える越道。それに釣られてこちらも吠えそうになる。思わぬタイミングによる思わぬ選手のゴール。この1点は大きい。2点差は絶望であるが1点差は希望が見える。追いつける、追いつける、追いつけ。俄然生気が舞い戻り血流の温度が高まるのだった。

 気運が高まっただけに前半の内に追いつきたかったがそれはできなかった。早く追いつきたい。その為にハーフタイムで松本泰志に代え切り札であるマルコス・ジュニオールを入れる。違いをつくれる選手。ここから追い上げに向かう。

 前掛かりに攻める。ゴール前にブロックをつくった名古屋。マルコスがバイタルエリアで受けると食いつく。そこで中央へライナー性のボールを流すと中野が受ける。ボールがホイップするとコントロールせずにボレーシュート。密集した名古屋のDFをものともせずゴールに突き刺さったのだった。

 決まった、決まった、決まった。追いついた。まさかまさかの2点差の追い上げだ。これは大きい。越道が決め中野が決める。共にサイドの選手が決めたのは驚きであり僥倖であった。これで本来の点を取るべき選手が仕事をしてくれれば出し抜くことができる。いける、いける。追いついた方が勢いがあり有利。今日こそは勝つぞ。そんな気概に包まれるのだった。

 左右からクロスが上がる。だがどれもクリアされる。そしてボックス内からマルコスがシュート。これもGKランゲラックのセーブ。シュートは打つ。FKでのセットプレーもある。でも決まらない。圧倒的にボールを支配しながらも決め切ることができないと名古屋に守備のリズムが生まれる。いや、これはいつもの光景。なぜかこちらが攻めてるのに相手にコントロールされてるような感覚。すると時間の経過と共に本当に名古屋はこのゲームの締めに入るのだった。

 相変わらず入らないシュート。それが名古屋に自信を持たせ途中投入のユンカーが中盤で溜める。その落としから椎橋のパスがスピードスターの永井に渡るとそのままゴールに向かいシュート。塩谷ブロックで跳ね返る。が、そのセカンドボールに反応したユンカーがシュート。佐々木のブロックに遭いながらも見事なループシュートとなりゴールに吸い込まれてしまったのだった。呆気ない、呆気ない失点だった。

 せめて追いつきたい。今期まだ負けてないというのが唯一のプライドだった。波状攻撃を仕掛ける。だけどどれも直線的でまるで相手に守備練習でもさせてるかのような攻撃しかできない。打てども打てども入らないシュートはいつもの光景ながらも時間の経過と共に悲痛さを感じるようになった。そしてそれはタイムアップを迎えると今シーズン初の敗北を喫したのだった。

 後味の悪い敗戦だった。前節も後味の悪い引き分けをして気合いに満ちてるかと思ったらすっぽ抜けたような失点をやらかしてしまい追加点も簡単に与えてしまった。そして尚も点の取れない攻撃陣。やはり前線では大橋しか点の取れる選手がいないことを露呈してしまった。

 昨シーズン、満田がいなくなって瞬間勝てなくなったが今シーズンは大橋、川村がいなくなって勝てなくなった。どうしてここまで選手層が薄いんだろう。出場のチャンスに結果を出してアピールしようとする選手はいないんだろうか。

 たった一人や二人の選手がいないだけでここまで弱体化するとは。こういうことも含めてどうして毎年毎年同じことを繰り返してしまうのだろう。さすがにこのショックの大きさは尋常ではないものがあるのだった。

 

2024年5月 4日 (土)

新潟戦~アディショナルタイムに追いつかれ引き分け

2024年5月3日 アルビレックス新潟 vs サンフレッチェ広島 デンカビッグスワンスタジアム


 ゴールデンウィーク。Jリーグにとっても掻き入れどきであるがおあつらえ向きに快晴の空模様だった。ただそれでも怪我人の多さに一点の憂いを感じてしまう。一人復帰すれば一人怪我をする。直近では絶対的スコアラーの大橋の離脱がアナウンスされた。唯一点を決めれる選手が不在の中、今度こそは勝ち切りたいと切迫した想いに駆られるのだった。

 そしてスタメンの発表。荒木が復帰してCBに入り中野が右WB、越道が左WBという初めてのフォーメーション。越道に左ができるのかという不安はあったものの攻撃は左の方が機能するのだった。ビルドアップでは右と同様な流動性を見せカットインしてからのクロスはゴール前にスワーブの掛かったボールを上げピエロスに当てる。ただ、この時のピエロスのヘディングがことごとく枠に入らない。ああ、やっぱりピエロスではシュートを決めることはできないのか。

 そんな嘆きをしながらも右の中野も黙ってはなかった。中盤でのボールカットからカウンター。右サイドに出たボールに中野が走る。そして縦へと抜け出そうとした時スライディングで脚を狩られる。うずくまる中野。このプレーにイエローカード。が、VARが入りチェックが入るとカードの訂正、レッドカードが掲げられた。足裏でアタックしたことが危険プレートとみなされたのだった。

 新潟の退場により1人の数的有利。時間的にいってもアドバンテージが大きい。FKをセットする満田。ここで決めたら大きい。が、決まらない。セットプレーで決められないのはいつもと同じだった。

 ここからサンフレッチェのボール保持の時間が続く。サイドに出し前を閉じられるとバックパスから中盤を経由してサイドチェンジ。そして逆サイドで同じ動きを繰り返す。ショートパスで釣り出そうとはするものの相手の守備ブロックは崩れることはない。ボールだけが延々と回る。回るだけで有効な手立てがない。そんな様子にもどかしさを感じる。一人多いにも関わらず畳み掛けるような猛攻がない。サイドからクロスを入れては弾き返される。ショートパスでの動きは読まれてる。ダイナミックさがない。綺麗に綺麗に崩し切ろうとしてやることを全て読まれてるようだった。

 その硬直状態の打開の為に後半、マルコスを投入。代わるのは越道。少し勿体無い気もしたが違いをつくれる存在は必要だった。スルーパスに反応して裏に出たマルコス。ゴールライン際での折り返し。がこれもピエロス決めれない。ただここまで抉ったのは初めて。間違いなくマルコスによってペースが変わった。

 ゴール前へのクロスは弾き返されるもセカンドボールは拾える。それにより2次攻撃、3次攻撃へと繋がる。だがもはや普通に攻めてもブロックは崩れない。そこで左斜め45度から満田がミドルシュートを飛ばす。GKの反応で止められたもののCKを得た。やはり打てば何かが起こる。

 左のコーナーに東がセット。左足でのキックでアウトスイングのボールが飛ぶ。ゴール前密集地から荒木が飛びミート。ガツンと当たったボールはゴールに叩き込まれたのだった。

 決まった、決まった、決まった。リハビリにより欠場が続いた荒木が復帰早々に決めた。今まで競り勝つことはできるが枠に入れることができなかった荒木が決めたのはこの欠場も無駄ではなかったような気がするのだった。

 これで相手は一人少ないけど前掛かりになる。そうなればより隙が出てくる。ただ、思った程新潟は前から来ない。こうなるとどう時間をやり過ごすか迷う。追加点を狙うも有効なシーンがつくれない。時間と共に中野を下げピエロスを下げて新井、志知を入れていく。フレッシュな選手の投入で活性化されるはずだが徐々に前への推進力を失っていくとむしろ新潟の圧力を押し返せないようになってしまった。それでもアディショナルタイムに入りあと少しやり過ごせばいい。だが守りの徹するべき時間で満田は中途半端な浮き球パスを出すと簡単にクリアされそれがカウンターの起点になる。左サイドに出されたことで志知が遅れてプレスに行くも倒れてしまうとフリーで縦を抉られる。佐々木がカバーに入るもゴール前へクロス。かろうじて塩谷がクリアもボールは真正面。そこに走り込んできた高木がダイレクトシュート。地を這うシュートに誰も触ることすらできずゴールに叩き込まれてしまったのだった。

 同点。今日こそは勝てると思った。あと2分。あと2分堪えることができなかった。一人少ない相手に対して最後の最後にやられてしまう。これはさすがにこたえた。攻めるのか守るのかの意思統一もなくまるでわざわざ引き分けにさせてしまったような展開に放心状態になってしまうのだった。

 4試合連続引き分け。本当に勝つ気があるのだろうか。大橋がいないと点が取れないことを考えると妥当な結果だったのかもしれない。だけど先制してたのに勝てないとおうのはどういうことなんだろう。それは交代で出た新井、志知がギアアップできないことも大きい。特に志知はゲームの流れに入れないとこがあるのが厳しい。

 もはや永遠に勝てないのでは。そう考えざるを得なかった。点が取れない。取っても堪えられない。相手にしてみれば玉砕覚悟で攻めてくれば簡単に崩すことができる。良くて引き分けのチームになってしまったのだった。

 ワンパターンなセットプレーのキック。ゴール前を固めた相手へのミドルシュート。守備に徹する場面での割り切り。改善しようとすれば簡単にできそうなことばかりである。同じことの繰り返し。この流れをどうやったら変えることができるのか。身体にポッカリと穴が空いたような空虚感にさすがに立ち直れそうもないのだった。

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サンフレッチェの魂~リンク集

  • Flashscore
    世界の様々なスポーツ試合速報を、リアルタイムで発信しているサイト
  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles