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2024年3月17日 (日)

神戸戦~激しく競りあったスコアレスドロー

2024年3月16日 ヴィッセル神戸 ns サンフレッチェ広島 ノエビアスタジアム神戸

 

 昨シーズン優勝チーム。神戸との対戦は今シーズン最大の難所と言ってよかった。しかもアウェイでの対戦では点差以上の差を見せつけられ完膚なきまで叩きのめされてしまった。両者それ程メンバーの変わらない中でのリベンジの舞台となった。今度はやられない。そんなモチベーションで神戸に乗り込んだ。

 広島からも近く、かつて人気がなく降格もしつつも優勝を果たしたという点において共通点の多い両クラブである。それでいながらもそこに同一性を感じさせないのはサンフレッチェがオリジナル10の内の一つだというプライドがあるからである。後発クラブに負けられない、逆に神戸にしてみればその埋められない歴史の穴を戦果によって補填しようという魂胆が心理の奥底に内在してるような気がする。そんな両チームの対戦は初っ端から激しくアグレッシブなものとなった。

 ロングボールを放てば競り合いでぶつかる。パスを送れば球際を狙われる。ドリブルをすれば身体をぶつけられる。それはフットボールコンタクトの応酬となりまるでそれはサッカーの強さを磨く上での源流を見せつけられてるかのようだった。

 そんな中で行きすぎたタックルはファールの判定を食らい神戸にFKを与える。ゴールからは遠いが最終ラインで合わせることができれば入る位置。それがあなどれないのは大迫や武藤といった屈強なアタッカー陣もさることながら体格やフィジカルに恵まれた選手が神戸に揃っていることだった。だがサンフレッチェのDF陣も強さでは負けてない。扇原の放ったFKは弾き返す。するとセカンドボールを拾いまた前線へ入れてくる。弾き返すもボールのこぼれる位置に必ず神戸の選手がいることで2次攻撃、3次攻撃と続く。大迫へのマークが集中する。するとそこに隙を見つけた宮代がカットイン、シュートを放つのだった。

 GK大迫のキャッチ。幸いシュートは威力がなかった。神戸の圧力はすざましい。だがここで黙ってはいられない。右サイドからの展開に大橋が絡み中野のクロスのリフレクションを受けてドリブル。DFの枚数が揃っていながらも中へ切れ込みシュート。枠には飛ばなかったものの強引さからフィニッシュへ持ち込んだ。大橋のこういうプレーはサンフレッチェに足りなかった部分。改めていい補強ができたという気がするのだった。

 その後、ワントップのピエロスをターゲットに攻撃を組み立てる。わずかでもトラップをずらすと相手のチェイシングの餌食になる中、左サイドで繋げ中央からの落としに塩谷が駆け上がりシュート。枠には入らなかったものの強烈なミドルが炸裂しコースさえ入っていればと感じさせる。ただ、この時もゴール前には神戸の守備の人数は揃っていて容易ではなかった。神戸の守備の構築は速い。それ故にこの後はチャンスらしいチャンスは訪れないのだった。

 神戸のボールに高い位置からのプレスでボールを奪っても帰陣が速い。一人かわして二人かわしてもプレイスバックした選手に捕られる。それでもハードワークにより高い位置での奪取を試みるとGK前川のロングキックが炸裂した。それは確実に前線の選手へと繋げDFが後追いの状態になる。右サイドを抉られ塩谷が食らいつくも中央の武藤に折り返し。DFが詰めるも切り返されシュート。やられたと思ったがボールはゴール枠の外へGK大迫の反応により止めることができたのだった。

 大迫、大迫、大迫!

 完全に1点ものの場面を切り抜けた。相手のFW大迫もすごいがこちらのGK大迫も凄い。最後の砦としてその存在感を見せつける。ところがCKによりピンチは続く。左からのインスイングのボールをGK大迫パンチング。が、真正面へと弾かれたボールを山口がシュート。これはやられたと思ったものの荒木が胸ブロック。よくそこにいた。そしてよくクリアすることができたのだった。GK大迫だけじゃない。DF陣の個々の奮闘は神戸に最後の最後を決めさせないのだった。

 だがそれをこじ開けようとする神戸は大迫がトップの起点として機能するのだった。ロングボールでは競り合いつつも収めることができる。ボールキープにより時間もつくれる。この点、ピエロスは段々とトラップの精度が落ちてきたことで球際を捕られるようになったのと違う。それにより徐々に神戸の方が押し上げを図れるようになっていった。

 とはいえ依然とスコアレス。試合を動かそうとアタッカーのエゼキエウ、右サイドに越道、左サイドに志知を入れていった。ところがこの志知が思うようにプレーできない。シュートのリフレクションでポッカリ空いたスペースにいたもののトラップしてしまったことによりシュートコースは閉ざされ入らなかった。あそこはダイレクト。利き足じゃない右足だけど一か八かで打つ場面だった。そこで確実さを選んでしまったが為にチャンスを潰してしまった。元々はここで強引さを選ぶ選手だと思ってただけに大きく失望してしまった。

 最初こそ相手ゴールに迫る場面をつくりだした交代後のサンフレッチェだったが徐々に押し込まれるシーンが増えていった。神戸の攻撃は速く強い。どんなに守備の壁を構築したところでバールでこじ開けるような強引さがある。守って守って守り抜く。それによってカウンターのチャンスが生まれてくる。が、中盤の東が受けたとこでそれを捕られて再び速攻を受ける。最後はクリアしてなんとか失点を免れることができたとこで試合は終わるのだった。負けなくてよかった。最後の最後はそれが正直なとこだった。

 シュート数に関しては同じくらいだった。だが神戸がよりゴールに近い箇所で打ってるのに対してサンフレッチェのは遠目からが多かった点を考えると崩していたのは神戸の方だっただろう。単純に強度のあるプレーの中で個々の選手が上回ることができたのが神戸の方が多かったということだろう。

 この試合でピエロスが負傷退場してしまった。そして交代選手があまり存在を見せることができなかった。更に怪我人が多い。スコアレスドローで終わったことは妥当でありながら今後を考えると勿体なくもあり負けなくてよかったという感もある。きっとそれは終わることのない葛藤なのであり、その中でも幸運なのは代表ウィークで1週間リーグ戦が休みということで戦列を離れてる選手が少しでも戻ってくることを願うのだった。

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JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles