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2023年6月25日 (日)

マリノス戦~入らないシュート

2023年6月24日 サンフレッチェ広島 vs 横浜Fマリノス エディオンスタジアム広島

 

 4バック。

 メンバーをガラッと替えた為にそんな噂が流れたものの、蓋を開けてみれば確かに4バックだった。それにより志知が志知が左サイドバックに入り山﨑がアンカー、両者初スタメンという起用になった。そして右ウィングに柴崎が入ったのはルヴァンカップでゴールを決めた論功によるのだろう。結果を出せば次も使う。スキッベ監督のポリシーははっきりしてるのだった。

 不慣れな4バック。それはマリノスの3トップを警戒したものだろうが相手も戸惑っただろうがそれ以上にこちらも戸惑いがあることでボールがつながらず防戦一方になってしまう。それでもそれほど危ない場面が出ない。それは守備が機能してるからだろうか。それとも単に守備に人数を割いてるだけなのか判断がつきかねた。

 そんな中、トップのナスは何とかボールを引き出そうという動きを見せる。相手のバックパスには献身的にプレスを行い高い位置での奪取を目指すものの簡単にいなされてしまう。後ろに人数が多い為にプレスに連動が出来ない。孤軍奮闘、そんな言葉が浮き出てしまうのだった。

 ところがそんな後ろに重い展開はたまにカウンターを作り出すことができ、トップのナスに渡る場面が出てくる。ところが得点力のないナスはここでシュートを打っても枠には入らない。そしてペナルティエリアに入ってもそこからシュートが打てない。何とかしたい意欲はみれるもののアタッカーとしての能力が決定的に欠如しているのだった。

 マリノスにとってサンフレッチェの攻撃はカスリとも怖くなく再び攻撃に専念してくる。ボール奪取したところで速い寄せで対応してくる。前に運べない。右サイドに出す。柴崎が詰まり中に出す。パススピードが緩い上に山﨑のポジショニングがズレている。そこをあっさりと狩られてしまうと高い位置でのカウンター。サイドのエウベルに出ると住吉があっさり抜かれる。カットインから切れ込む、切れ込む。荒木がついていけない。佐々木も身体を寄せる。そしてシュート。GK大迫が横跳びするも触れず決まってしまった。その時エウベルには5人もの選手に囲まれてたというのにいとも簡単に決められてしまったのだった。

 守備的な戦いにも関わらず先に失点してしまった。得点力のないサンフレッチェにとってそれはもはや勝ちは望めなかった。だがせめて引き分ければ。1点でいいから決めてほしい。そんな意図から後半ナス、柴崎に代わってヴィエイラ、エゼキエウが入ったのだった。

 エゼキエウがドリブルでアクセントをつける。そしてヴィエイラが前線でターゲットになる。それは停滞したサンフレッチェの攻撃を明らかに活性化させた。シュートを放つヴィエイラ。枠にはいかないものの打てるだけマシだ。そして前線3人の連動で切り崩しエゼキエウがシュート。完全に崩し切った場面だったものの枠に行かなかった。惜しい。いや、あれは決めなければいけなかった。だけどエゼキエウだからどうせ入らないと思ってしまったのも事実だった。高いドリブルの技術がありながらもシュートが下手なのだった。ただシュートが入らないのは何もエゼキエウに限った話ではないのだった。

 その後山﨑がミドルシュートを放つもゴールの上を超えていく。セットプレーで荒木がヘディングを放つも枠の上。そして極め付けは2次攻撃からのクロスをヴィエイラがヘディングを吹かしてしまう。その後ろには荒木が待ち構えていた。そちらの方がいい位置取りだった。わざわざ自分で当てることでクリアしたのと同じ意味となった。

 更にこぼれ球に反応した川村はゴールの手前まで積めるも枠を外してしまいエゼキエウはGKへのパスのようなヘディングをしてしまう。入らない。入らない、入らない、入らない。皆が皆シュートを決めることが出来ない。それだけにより前掛かりになっていく。そこに隙が生じてマリノスがカウンターを仕掛けていくのだった。

 完全に抜け出されゴール前1対1。そんな場面でもGK大迫は食い止めた。最後の最後大迫がいるというのは大きい。だけど前が決めない。いくら大迫が最後の砦となろうと誰一人としてシュートを決めるどころか枠にさえ放つことが出来ないのだった。

 最後の最後、青山が交代で入る。この時間に入れて何の意味があるのだろうと思いきやリフレクションのボールをダイレクトでシュート。その反応は良かったもののこれもブロック。そしてこの最後のチャンスとも言える場面を生かすことができずこのまま0-1での敗戦で終わることとなったのだった。

 やっぱり負けた。正直そんな感想しか浮かばなかった。誰一人としてシュートを決める選手がいない。そして1人のドリブルに対して5人掛かりで止めることが出来ない。どこをどうやっても勝てる要素が見つからない。3バックを4バックにし、守備に重きを置きながら耐えられなかった。そして最終的には20本以上放ったシュートのほとんどが枠に入ってなかった。

 勝てる要素が見つからない。リードされた後は攻めてはいた。だけど点が入らないことで相手を威嚇することすらできなかった。シュートは打っている。それはいいことであるはずなのにここまで決めることが出来ないと虚しさの方が募っていく。もはやシュート数をカウントすることに喜びを見出した方がいいような気がしてくるのだった。

2023年6月20日 (火)

ルヴァンカップ名古屋戦~ルヴァンカップ敗退

2023年6月18日 ルヴァンカップ予選リーグ 名古屋グランパス vs サンフレッチェ広島 名古屋スタジアム


 終わった。虚脱感しかなかった。だが半分予想はしていた。点が取れない。点が取れないだけならまだしも安い失点が多過ぎる。どうして我がチームの守備は人数が揃っててもこんなにスカスカなんだろう。それを痛感させられた試合だった。

 そもそもメンバー発表を観た時点で嫌な予感がした。ヴィエイラ、エゼキエウのスタメン。この2人は途中出場で結果を出すことでスタートでの起用を勝ち取った。だがこの2人がスタメンになった瞬間に勝てなくなった。それどころかヴィエイラは自身のゴールすらなくなった。結果の出ない試合を繰り返す内にその内怪我をする。毎年繰り返すパターンをまた再現するのも時間の問題のような気がするのだった。

 対する名古屋はエースのユンカーが違いを見せる。前線への抜け出しによりシュート。早くもやられたと思いきやこれをGK川浪止める。このストップは大きい。この後も川浪のビッグセーブは続き最後の砦として君臨するのだった。

 ところがそこに守備の甘えができてしまったのだろうか。サイドからのアーリークロスを放り込まれるとDFの裏に飛び出した和泉に爪先で合わせられる。マークに着いた東は完全に遅れた。それどころかそもそもがクロスに対してノープレッシャーというのが相手に精度のあるクロスを蹴る余裕を与えてしまったのだった。

 追いつきたいサンフレッチェ。でも前を堅められると打開できない。そんな閉塞感のせいだろうか、中盤まで上がった佐々木はボールコントロールの後出しどころに詰まる。するとそこへプレスからボールロスト。名古屋の速攻を生み出してしまう。

 全速力で戻ったDF陣。GK川浪も最後まで踏ん張ってボールに喰らいつくもあっさり折り返され決められてしまうのだった。

 もはやこれまで。そう思ったのも無理はない。サンフレッチェは点が取れない。とにかく点が取れない。1点ならまだしも2失点というのは死刑宣告に近いものがあった。点を取るべくメンバーを入れ替えるものの誰が入ってもパンチ力に欠ける。もう終わったと思ったものの名古屋陣内に押し寄せる様はまだ選手は諦めてないようだった。

 右サイドに出た森島にボールが入る。そこから中央のヴィエイラ目掛けてクロス。これが頭を超えてしまったことで攻撃が終わったと思ったその瞬間、落下点目掛けて入る陰。ボールを捉えるとそのままゴールに吸い込ませるシュートを打ったのだった。

 決めたのは柴崎。ベテランであるが故にもはやピークを過ぎ去った感がもののこういう重要な場面で決めてしまう。だから若手を差し置いて使われる。そこに敬服しながらも未だに柴崎に頼らなきゃいけないことに愕然とするのだった。

 ただそこで終わった。2-1での敗戦、それはルヴァンカップ敗退を意味した。そもそもが前節の横浜FC戦で負けたのが全てだった。ベストメンバーでありながらもターンオーバーしなかったのは失敗だった。ただ、メンバーをガラッと替えて臨んだ初戦横浜FC戦でまるでレベルの低い試合をしてしまったのはスキッベ監督の信頼を失った。そしてルヴァンカップを敗退することによって出場のない選手は尚更出場機会を失ってしまったのだった。

 初戦が全てだった。結果的に勝ったが故にそこに危機感を感じてなかった。実はあの試合こそ一番大事な試合だったのかもしれないのだった。

2023年6月12日 (月)

川崎戦~点の取れないサンフレッチェ

2023611日 川崎フロンターレ vs サンフレッチェ広島 等々力陸上競技場

 

 霧のような小雨が舞い降りてくるのはもう梅雨の季節に入ったことを伺わせる。武蔵小杉駅からスタジアムへの順路は傘を差さなくてもいいような気がしながらもやはり時々落ちてくる大きな水滴が気になって折り畳み傘をバッグから取り出す羽目に陥ったのだった。

 なんとなく足が重い。そう思わせてしまうのはサンフレッチェが川崎に滅法弱いことから来てる。毎回毎回大差での惨敗を喫する。もはや川崎に勝つイメージどころかせめて恥ずかしい得点差にならなければいいというくらいの後ろ向きな感情を持ってしまうのだった。

 アウェイゴール裏のゲートを潜りスタンドに躍り出るとそこに屋根が掛けられてることに安堵する。陸上競技場の為ピッチまでの距離が離れてるというマイナス面があるもののやはり雨を避けれるというのはありがたく、適度にまとめられたアウェイエリアは応援が合わせやすく一体感が生みやすいのだった。

 そんな中で発表されたスターティングメンバー。トップにヴィエイラが入り右サイド越道、右CB住吉というとこに注目してしまう。ヴィエイラのスタメンの試合、今シーズンは1回も勝ってない上に本人も1回もゴールを決めてない。そして前回対戦でPKを与えてしまった住吉。最終ラインに置いたというのは正直不安を感じたのだった。

 だがアウェイゴール裏の声援の塊は気持ちを前向きに変えてくれた。そしてそれに呼応するかのように試合に入った選手は攻撃的に前に突き進むのだった。左サイド東が縦を向く。エゼキエウがドリブルで攪乱する。そして川村は3列目からの飛び出しで攻撃に顔を出すのだった。あの川崎を圧倒してる。それは近年全く観られない光景だった。いける、いける。このいい時間帯の内に決めてやりたい。

 ところが最後の最後で制度が落ちてしまうのがサンフレッチェだった。押し込んでる状態でヴィエイラはシュートを打てない。相手ブロックの周りでパスを回し前が空き川村がミドルを放つ。が、GK上福元に弾かれる。そこからCKになるもののまるで可能性のないプレーで終わってしまう。ああ、これはまたいつものいい時間で決めることができないでその内ペースを持っていかれるパターンかと思っていたら徐々に川崎がボールを握る時間が増えていった。そしてじりじりと前進してくる。細かいパスでつないで崩しにくる方は必ず右サイド。これは住吉が狙われてるのは明白だった。確かに越道を含めた右サイドには守備の不安定さがあるのだった。

 詰めれば叩かれ放つとドリブルで仕掛ける。どこをどう守っていいか分からない混乱に陥り次第にチームの重心が重くなり引いて守るだけの展開になる。だがここを住吉は食らいついた。縦へ抜けると素早い寄せにより折り返させない。ドリブルによりカットインされるとそれも食いつきシュートコースを限定さすことでGK大迫はキャッチすることができた。崩されてない。崩されてないものの問題はボールを奪った後だった。越道との縦の関係はボールが行き詰ってしまう。それはパスが弱かったり微妙にコースがずれたり。そこにGK大迫もゴールキックをミスしてラインアウトしてしまうものだから猶更調子が悪くなる。そんな押された展開では東までもが縦パスをラインアウトしてしまって落ち着かない。なぜかこの後はパス速度が遅いなどのつまらないミスが出てしまう。それが更に川崎へ勢いを渡してしまうことになるのだった。

 ただしエゼキエウのドリブルはこのピッチでは誰よりも群を抜いていた。防戦一方な中でも右サイドでボールを受けるとそのまま全速力でゴールへ向かう。長い距離を走りペナルティエリアに入った。が、ここで撃たずに折り返し。逆サイドに味方が詰めていたもののへなへなへなという緩いパスはトラップした時にはもうコースを塞がれていた。ああ、エゼキエウ。なんで最後のプレーがいつも雑なんだよ。類まれなる技術を持ちながら今一つ実績を残せてない理由をまざまざとみせつけられているようだった。

 そしてこのまま前半を終えるとスコアレスのままであることに安堵する。だがやはり最後が決められないことに悔やみもある。そんな葛藤を抱えつつもスタンドの人の表情は明るい。それは毎回毎回まるで手も足も出ない負け方をしてる相手に対して互角には戦ってるという事実によるのだろう。ただ、右サイド越道のミスが目立ち住吉の守備が狙われてることもあってテコ入れがあるかと思いきや後半のメンバー交代はなかった。どう考えても煮詰まってる気がするだけに疑問をかんじていたものの始まったと同時に仕掛けることができた。早いタイミングで左サイドを抜けヴィエイラがゴール前へ詰める。その電光石火の攻撃は相手の意表を突いたもののやはり決められなかった。やっぱりシュートが決められないのだった。

 決められない。決められない、決められない。そうとなればチャンスの数を増やすしかない。そこで人数を掛けて攻め込むも守備ブロックを割ることができない。そこで左サイド東がドリブルでカットイン。そこからシュートを打とうとしたのかもしれないがこれを奪われるると速攻で中盤に出されてしまう。これに野津田が突っ込む。あっさりかわされ左サイドへ展開。ドリブルで速攻。全速力で戻った佐々木。ペナルティエリアに入ったダミアンのマークに着くもそこから落とされ脇坂がシュート。斜めから放ったシュートは見事にゴールに突き刺さったのだった。

 やられた。それほど多くなかったチャンスできっちり決める川崎。それに対して100万開チャンスがあっても決められないサンフレッチェの違いがはっきりと現前化してしまったのだった。

 追いつきたい。だけどこの後の攻撃でも左右のクロスは山なりでクリアされまくる。たまにヴィエイラが頭で捉えるも威力がない上に枠にいかない。そして何度も訪れるCKではまるで可能性のないキックばかりが繰り出され誰もそれに合わせることができない。ただそんな中でも相手が出てきたところで奪ってのカウンターが森島に渡った。中央からごーるに向かって突き進む。DFが追走してるものの右足で撃つには理想的な位置関係。そこで放ったシュート。が、飛んで行ったゴールはるか上にとんでいった。森島はこの前のFKでも蹴った瞬間入らないとわかるキックを蹴っているしキック精度のなさが目立ってしまった。

 それでもメンバーを替えなんとかこじ開けようとするものの依然とスコアは変わることなく時間ばかりが過ぎていく。そして最後にはハイボールの競り合いは全部サンフレッチェのファールにしてしまうという主審の迷走ぶりに苦しめられる。更に川崎は不必要に選手が倒れることにより時間を稼ぐ。その主審と一体になった時間稼ぎにより結局最後は攻め切ることもできずに終わってしまったのだった。

 1-0。負けにしてはマシなスコアである。でもまた川崎に負けたということに変わりはない。川崎に勝てない。川崎には負ける。この屈辱は今回も晴らすことはできなかった。もはや川崎もサンフレッチェには勝ち点3を最初から計算してるのではと思ってしまうのだった。

 屈辱の中、それでも選手を労う応援の声。どんな時も前向きに。そんなアウェイゴール裏の姿勢に救われるものがあった。本当に点と取る選手が見当たらない中、それでもまた次に期待しようという前向きな気分になったのは現地に行ったからこその恩恵かもしれなかった。

2023年6月 8日 (木)

天皇杯FC徳島戦~結果を出した選手達

2023年6月7日 天皇杯2回戦 サンフレッチェ広島 vs 徳島FC 福山通運ローズスタジアム

 

 天皇杯。それは核も厄介な大会である。4度も決勝の舞台に上がりながら優勝を逃してした大会。今年こそはという意気込みがありながらも出場機会のないメンバーを使いたくもある。が、2年前は5部のチームに大敗してしまったが故にそれをするにも怖さがある。そんな前提がありながらも発表されたスタメンはGK大迫、CB荒木、左サイド東がレギュラー組として出た他は、準レギュラー組としてボランチ松本泰志、FWナス、シャドーのエゼキエウ、そして中野、越道、志知、鮎川、山﨑といった使いたかった選手がいるという理想的なものとなっていた。ただ、こういうメンバーでいって負けてしまったらチームに与える負のインパクトが大きいだけに慎重にならざるを得なかった。

 ただ、開始から攻勢に出たのはサンフレッチェだった。ゴールを固めた徳島。雪崩こむサンフレッチェの選手。右サイドから越道のクロス。そこに合わせたナス。決まった。開始わずか7分。久々のナスのゴールによってまずは先制をするのだった。

 ところがこの後、いい攻撃はしているもののなかなかゴールを割ることが出来ない。そこがいつものサンフレッチェである。もどかしい、もどかしい。最後の一押しが出来ない。5部のチームに対して点差を開くことが出来ない。1点では危ない。何とか早い内に追加点が欲しい。攻勢に出るサンフレッチェ。ペナルティエリアでナスに入る。DFに詰められ落とすと倒され笛が鳴る。FC徳島の選手が抗議するも判定は覆らずPKを得ることが出来たのだった。

 誰が蹴るのか。ちょっとPKを成功出来そうな選手が思いつかない。すると松本泰志がペナルティスポットにボールをセットしたのだった。

 意外だった。が、確かに一番の敵役かもしれない。ボールから距離を取った泰志。ホイッスルからテンポのいい助走から右足を振り抜く。GKの逆を突き見事仕留めることが出来たのだった。

 前半の内に2点。まずは次第点。ただFC徳島も時々鋭いスルーパスを通してくるのが侮れない。それでもハーフタイムを挟んで後半には荒木に代えて青山が入るのだった。CBには山﨑がボランチから下がり攻撃的な布陣となり押し上げをはかるもなかなかゴールを割れない。そこでエゼキエウ、松本泰志に代え森島、松本大哉を入れる。すると森島はこのカテゴリーにおいてはやはり異次元のパフォーマンスを見せつけ相手を混乱に陥らせると大哉も左サイド東の落としたボールを受けるとゴール前へクロス。競り合いの中で弾かれ宙に浮いたボールを相手GKが味方DFと重なりルーズボールに。それに詰め込めた中野。3点目を決めたのだった。

 これによりほぼ勝ちは見えてきた。リーグ戦でゴール目の前までいきながら決めきれなかった中野が決めたのは本人にとっても大きな自信となるはずだ。そしてそのゴールを導き出すクロスを放った宏哉。こちらも自身の存在のアピールにつながった。

 その後も相手陣内へと押し上げる。前掛かりになるもゴール前を固められ右サイド越道は後ろを向きバックパスの姿勢を取る。ところが意表を突き横パス。オーバーラップした大哉が受け走り込んだ勢いのままシュート。ゴール前に張り付いた守備ブロックの隙間を割ってゴールに叩き込んだのだった。

 4点目。これはもはやダメ押しと言っていい。そして大哉は自らのゴールという目に見える結果を残したことが大きな成果だった。だがここまでくるとこれでは足りなかった。まだまだゴールが見たい。普段得点力がないと嘆いてるだけにこういう時こそ取ってゴールへの感覚を身につけたい。

 攻撃へのベクトルは依然として続いていく。ゴール前守備の人数が増えるも右斜めからのシュート。GKに弾かれる。そこに森島が詰めた。これで5点目。目の前にこぼれたとはいえ短い時間でも結果を出してしまう森島。やはりその存在は突出しているのだった。

 これにより5-0での勝利。中野、大哉のゴールは意義が大きい。そしてナスと泰志にしてもゴールから遠ざかってただけに励みとなる。そして森島も自身がゴールをした試合で勝てたというのは大きくポジティブな要素の多い試合となったのだった。

 個々の選手はこの試合で評価を上げることができた。ただ、これがこの後の試合にどれだけ関わることができるかである。これらの選手が高いレベルでポジション争いに加わることができる可能性を見せたことに満たされた気分にされるのだった。

2023年6月 5日 (月)

京都戦~茶島の2ゴール、川村のダメおし

2023年6月4日 サンフレッチェ広島 vs 京都サンガFC エディオンスタジアム広島

 

 チームカラーを紫とする同士の対戦。その為、ホームもアウェイも同系色を纏ったサポーターがいるのがどことなく紛らわしくもある。ただ当然のとこながらピッチの京都の選手は白のアウェイユニフォームを着ていた。

 その京都、スタメンを5人替えてきた。それに対してサンフレッチェは少ない変更だったものの、トップにヴィエイラが入っていた。スタメンで出場した3試合はいずれも負け、前節の試合の空気っぷりにもうスタメンで出ることはないと思ってただけに意外な選出であった。

 ところがそのヴィエイラ、この日は最前線でボールがよく収まった。それにより溜めができ左右両サイドが押し上げを図れる。左の柏がライン側でボールを受ければそれを追い越す動きを佐々木がやってくる。そこへボランチの野津田を絡めてヴィエイラ目掛けて放り込みをやるとヘディングで当ててくる。ただこれがファーへ逸れた形になるも森島が追いつきクロス。そこに反応しようとゴール前へ雪崩れ込んだもののラインアウト。なんだよと舌打ちをしそうになったもののその一連の動きは悪くない。いい形はできている。あとは決めるだけ。決めるだけであるのだった。

 ところが京都もマイボールにになるとサイドを起点に攻めてくる。個での打開からチャンスを作り出していく京都。ゴリゴリとドリブルで仕掛けてくる京都の選手には怖さがある。逆にサンフレッチェの両ウィングには個での打開という要素では大きく遅れを取ってる印象があった。左の柏はカットインと他の選手との連携には秀でてるものの縦への突破がない。右サイド茶島はサイドから中に入るプレーにより他の選手を生かすことでものの自分でDFを抜いていくことがないのだった。

 そのせいだろうか、京都の方がアグレッシブなサッカーをやったという印象のまま前半を終えた。その修正として後半から柏、松本を下げ東、エゼキエウを投入する。これによりシャドーにいることで一番シュートを打ってた川村はボランチに下がることになった。

 するとここからトップのヴィエイラがよりボールに関われるようになる。中盤で川村が狩りエゼキエウが至るとこに顔を出しヴィエイラへ出す。それをヴィエイラがポストプレーで森島が攻撃へ関わりやすくなり意表を突くクロスを放つ。これはラインを割ってしまったがその後も遠目からのシュートを狙う。これもGKにキャッチされてしまったものの明らかに森島は前を向けるようになっていた。

 そんな中での京都の攻撃。右サイドを突いてくる。だがこれを荒木が絡めとるとGK大迫へバックパスで繋げる。そこから京都のプレッシャーを感じながらのロングキック。左サイドでDFと競り合う森島。上手く身体を押さえつけ抜け出した。抜け出し、抜け出し、抜け出すとペナルティエリアに入る。京都の守備も戻ったもののここでフェイントから縦に抜けグラウンダークロス。エゼキエウが放つ。GK太田に当たりボールはポストに跳ね返される。リフレクションのボールが転がりそこへ詰めたのが茶島。放った。次の瞬間ボールはゴールネットに突き刺さったのだった。

 入った、入った、入った。よくぞあそこに詰めてくれた。人数の揃ったゴール前だったのでよく決めた。攻撃に関して鋭さがないと感じてた茶島が均衡を破った。今シーズンは出番がなく、やっとここにきて試合に出れるようになった茶島が結果を出した。これは先制点が入ったという以上にポジション争いの活性化という意味でも大きな1点なのだった。

 そんな歓喜の中、京都も黙ってなかった。ゴールキックから右サイド深く、豊川にボールが出るとワントラップで茶島を抜く。そしてボックスに入り込むと今度は荒木とのマッチアップ。フェイントを掛け縦へ抜けると打った。ニアを狙ったシュートはGK大迫も触れることも出来ずゴールに打ち込まれてしまったのだった。

 呆気ない。せっかく先制点を決めた茶島はいとも容易く抜かれてしまうことで同点に追いつかれてしまった。GKからのキックによって決まったというのも同じ。ここで先制しながらも逆転された前節の悪夢が蘇る。このまま京都にペースを持っていかれてしまうのだろうか。得点力のないサンフレッチェにとってはもはやこのまま引き分けを狙うべきなのだろうか。

 だが再開されたゲームでは引いて守る気配は微塵も感じさせなかった。そんな中で左サイドでフリーだった東にボールが出る。縦へと持ち上がる。深く食い込んだとこでDFに詰め寄られるとボールが跳ねるも何とか収める。フォローに来た野津田に落とすとゴール前を横切るクロス。逆サイドに飛び込んだのは茶島。飛びながら当てたボールはゴールに飛び込んでいったのだった。

 決まった。決まった、決まった、決まった。またしても茶島のゴール。さっきやられた借りを自ら取り戻した。正直ゴールに関しては全く期待してなかっただけに意外な活躍だった。ただここで気を抜いたらまたやられる。せっかくのリード、無駄にはしたくなかった。

 追いつくべく前掛かりになる京都。それを食い止めるサンフレッチェは更に攻勢を仕掛けオープンな展開となる。両者撃ち合いの様相を呈した時、茶島、野津田を下げて中野、山﨑を入れる守備への後退を行う。その中でヴィエイラが足を攣ると最後にナスへの交代したのはアディショナルタイム。あと少しの我慢どこだった。

 攻勢を仕掛ける京都。中盤、山﨑と川村でサンド。こぼれ球を拾った川村。ドリブルで上がる。上がる、上がる、上がる。最終ラインでギアアップ。置き去りにされたDFが追う。ゴールに向かって突き進む。GKと1対1。ペナルティエリアでシュート。斜めに放ったボール。突き刺さった。矢のように突き刺さることで3点目を決めたのだった。

 勝った、勝った、勝った。これはもはや勝利を確信していいゴールだった。この終了間際の時間においても単独でゴールまで持ってきた川村。前節でも似たようなシーンがあったものの決められなかったが今回は決めた。素晴らしい。素晴らしすぎた。

 そしてこのまま3-1で終えることができ無事勝利を掴むことができた。この試合に勝った意味は大きかった。この1ヶ月、負けが込んでいた為どことなく疑心暗鬼にもなっていた。その暗雲を晴らすことができた。それは茶島の2ゴールにより、川村がとどめを刺した。

 ただまだ連戦が続く。天皇杯とはいえ舐めてると足元を掬われる。それでも今度はどんなメンバーで行くのかというのを期待感を持って迎えられるのは大いにポジティブな要素なのだった。

2023年6月 1日 (木)

浦和戦~敗戦への引き金

2023531日 浦和レッドダイヤモンズ vs サンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 

 7連戦の4戦目。前節大幅にメンバーを入れ替えた上に勝てたというのは大きな収穫だった。ただ正念場はこの試合だった。浦和は1か月前ACLに優勝してクラブに大きな自信と箔をつけている。もしその決勝で浦和が負けたらサンフレッチェがACLの出場権を得ていた。過去に主力選手をごっそりと引き抜かれた経緯もあり何かと因縁のある対決ではあるのだった。

 アウェイの地での対戦。キックオフは通常のナイトゲームより30分遅い。が、埼玉高速鉄道に繋がる南北線がダイヤの乱れによって大幅に遅れたこともあって多くの人がギリギリ間に合ったような形になったことで開始時間が遅いことが幸いしたのだった。

 アウェイゴール裏に入るともうみんな立ち上がって応援している。ぼくも後ろの方で席を確保してた仲間に合流するも立っての観戦となる。前方では懸命に声を出してるサポーターがいるのでぼくもその調子に合わせようとする。が、ほとんどのチャントが浦和の応援にかき消されてしまう。厚みと熱量の籠った声量がスタジアムを支配しているのだった。

 そんな中に入場したサンフレッチェの選手はアウェイ用の白ユニフォームだった。メンバーは野津田が先発した以外に前節と変わらず。結果を出した選手は続けて使うというスキッベ監督の哲学が伺える構成となっていた。

 サイドを起点に力強い攻め上がりをしてくる浦和。真正面から向かってくる相手に対して住吉はガツンと食い止める。そこに塩谷不在の不安定さはなかった。が、攻撃面ではやはり塩谷ほどの攻撃参加はできない。その為同じ右サイドの茶島にボールが渡ってもそこからの展開ができない。それなのにビルドアップは右に偏っていた為にそつなく蓋をされてしまったのだった。

 まるで浦和ゴールに向かって山が聳え立ってるかのようだった。その中でも左サイド東が上げたボールに松本が反応。アウトサイドに当てたボールは浦和ゴールへと向かっていく。が、外れた。枠には入らなかった。入ればスーパーゴールだったがあまりにもシュートが入らない光景を見慣れてるので打っただけでも盛り上がることができたのだった。

 その後、カウンターから川村が単騎でゴールに向かってドリブルで駆け上がるもぺナルティエリアで伊藤に絡めとられてしまう。更に相手陣内に押し込める場面ではこぼれ球をナスがシュートするも当たり損ね。ただ、CKにはすることができたものの茶島のプレイスキックは相変わらず精度がなく山を越してしまう。流れの中でも駄目、セットプレーも駄目、点を取るということに関しては打つ手なしだったものの相手にもそれ程チャンスを与えてなかったことで前半スコアレスで折り返すことができたのだった。

 そして後半、初っ端からナスに代えてヴィエイラを投入した。ナスも前線でボールをよく収め相手ボールへのチェイシングを怠らなかったことで試合を安定させてくれた。だけどヴィエイラを入れたということは完全に点を取るというメッセージだった。すると中盤でそのヴィエイラ目掛けた縦パスが入る。それをフリックで落とすと川村が拾ってゴールへ突き進む。DFに追走されながらもシュートを放つ。GK西川が止める。が、逆サイドに詰めた森島により押し込むことができたのだった。

 先制。電光石火のような速い攻撃による得点。川村のシュートが防がれた時、よく森島はあのポジションにいた。ここで畳みかけたい。引きはがしたい。

 ところがここで逆襲を受けてしまう。サイドからのクロスに入り込まれると住吉が足を投げ出しクリア。そこで安堵したもののGK大迫が相手との激突により倒れる。駆け込む医療スタッフ。長い中断時間を経て下した判断は続行。事なきを得た。ところがこの後からGKK大迫のキックが乱れに乱れるのだった。

 ゴールキックを蹴ればラインアウト。パントキックもラインアウト。そして味方のバックパスもラインアウト。それらがプレッシャーのない状態でやってしまうものだから浦和は俄然ペースに乗ってしまったのだった。逆サイドに展開されそこから中央から裏へ通されシュート。その一連の速い展開についていけずなす術もなくやられてしまった。対峙した佐々木は全く対応できなかった。そして最後の砦であるべくGK大迫に至っては反応することすらできてなかったのだった。

 同点。せっかく先制したのに勿体ない。全ては大迫のキックにより始まった。ここまで酷いキックを蹴るのなら住吉にでも蹴らせた方がよかったのではないか。野津田が蹴ればいいのだろうがしょうもないアフターチャージによってカードを貰った為にエゼキエウに交代してしまった。だがそれによって中盤がスカスカになって尚のこと攻められるようになってしまいほぼサンドバックのような状態になるのだった。

 もはやこのまま引き分けで終われば御の字かもしれない。そんな気もしていたもののアディショナルタイムは8分。クリアしてもトップのヴィエイラは空気のように存在感がない。確かに先制点の起点にはなったもののハイボールを収めることができない、ボールを引き出すことができないでまるで一人いないのと変わらない状況となってしまった。

 そして続く浦和の猛攻。右サイドからの侵入に住吉が対処。だがあっさりとマイナスクロスを入れられ伊藤に詰められることにより逆転ゴールを許してしまう。呆気ない、呆気ない逆転劇。正に両社の力の違いを見せつけられたのだった。

 このまま2-1での敗戦。怒涛の声援が鳴り響く埼玉スタジアム。敗戦の中挨拶に来た選手の中に大迫が足を引きずる姿があった。恐らく接触した時に痛めたんだろう。あのキックの酷さはそのせいだったんだろう。そしてシュートへ対する反応も鈍かったような気がする。だけどそれならそれで交代すべきだった。ムキになって出場を続けたことがこの結果に繋がったと言っても過言ではない。

 この1か月、上位チームにはきっちりと負けた。そしてそれは満田が離脱した時期とも被ることでたった一人の選手の不在が大きく影響を及ぼしたようだった。今いるメンバーで切り抜けるしかない。一体この先どうやって戦えばいいんだろう。もはや上を見る余裕も感じなくなり、歓喜で沸く浦和サポーターの群衆に紛れて帰路にたつのだった。

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    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
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    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles