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2022年4月 3日 (日)

湘南戦〜リーグ戦初勝利

2022年4月2日 湘南ベルマーレ vs サンフレッチェ広島 レモンガススタジアム平塚

 

 至るとこに満開の桜を見かけ、眩いばかりの明るさを感じながらも肌寒さに身を震わせる。そしてそれ以上にこの試合の持つ意味を考えれば結果如何によっては身体の中枢まで凍えてしまうことになるだろう。まだ開幕から勝利のないチーム同士、順位的にもボトム2による戦いは勝つべき使命を抱えた対戦となるのだった。

 アグレッシブなプレッシングでボールにチャレンジするサンフレッチェに対して上手くそれを掻い潜ってひっくり返そうとする湘南。どのチームも同様の作戦をしてくるのだが、湘南は運動量が多いだけに余計に嵌まってきそうだった。そしてそれは来場者プレゼントのハリセンが鳴り響くことでチームへの後押しを繰り広げるのだった。

 ところがこの日のサンフレッチェのボール支配はそれ以上に冴え渡っていた。相変わらずバックパスが多いものの一人が失うと別の選手がそのプレイスバックに行きフォローする。それにより相手に攻撃の隙を与えない。相手を押し込むことで高い位置での攻撃ができる。例え攻撃が不発に終わったとしても即座にピンチになることはない。スキッベ監督のサッカーが徐々に芽を出してきたのかもしれない。

 それに対して湘南は奪ってから手数をかけずに前線へ送ってくる。パンパンパンと3タッチで縦へと送られる。通るとそのままゴールに迫られるボールをインターセプト。間髪入れず縦へ入れると浅野の下へ。ゴールへ向かう浅野。ペナルティエリアでカットインするとDFに詰められ打てなかった。ああ、今のは打って欲しかった。今シーズンまだゴールのない浅野はアタッカーとしての存在感をちっとも示していないのだった。

 それでも後ろから繋いだ縦パスにを永井が走る。それを左サイド満田が追い越すとスルーパスを受けシュート。それはDFに阻まれはしたものの速いタイミングでの仕掛けができたのはワントップに長いが入った効果だろうか。それともボランチの野津田が攻守に絡む運動量でチームを動かしてるせいだろうか。それとも中盤の底で塩谷が的確なポジショニングと対人の強さで相手の攻撃の芽を潰してるせいだろうか。それら全てなのだろう。だがこの日それにも増して右サイドの藤井は光り輝いていたのだった。

 ボールを持てば縦へ運ぶ。それはいつものことでもあったものの、中へ向かって切り込む動きを見せた。それが守備の陣形に戸惑いを与えチームに攻撃への活力を与えるのだった。

 野津田が遠目からもミドルシュートを放つ。塩谷もバイタルエリアまで上がると距離のあるシュートを狙う。そして何よりも藤井自身が強烈なミドルシュートを放った。それはGK

に防がれはしたもののゴールを奪うという意志をチームに植え付けたのだった。

 攻めてはいるが点が入らない。それは相手に守備への耐性を与えてしまい後半やられるというのがいつものパターン。事実後半に入ると湘南は攻勢に出た。ゴールへと近づくようになりこの試合初めてのCKからシュートに持ち込まれる。それは防いだもののもはやボールが前へ運べなくなってしまった。左サイドで閉じられバックパス。右サイドに移すとパスコースがない。それで停滞してしまった。停滞したからこそ藤井は一気に前へ加速した。マークが遅れる。縦への切り込みから低いマイナスボール。ゴールへと向かった浅野が突っ込みすぎて合わない。そしてそのまま通り過ぎると思ったその時、ファーに飛び込んだのは満田。逆サイドへ向けて放ったシュートはそのままゴールネットに突き刺さったのだった。

 先制。満田リーグ戦初ゴール。そしてこれはチームとしても今シーズン初の先制点だった。

 いける、いける、いける。得点力不足のチームにおいて大卒ルーキーのゴールは多大なる活力を生み出し追加点へと意識を向かわせる。勝ててないと守りに入ってしまうものだが今回は違った。更に前へ突き進もうとしていた。今まで取れなかった分をここで取って浮上のきっかけにしたかった。

 ところが湘南も粘り強い守備で最後は跳ね返してしまう。守ってばかりではなくゴールに迫ってくる。今シーズンの初勝利に飢えてるのは湘南も一緒なのだった。

 サントス、柴崎、青山と入れて試合をシャットダウンに持ち込もうとする。そして終盤にDFの住吉を前線に入れると圧倒的な迫力が生まれる。ターゲットとして狙いやすい。時間の経過と共にパワープレーを使ってきた相手に対して同じく前線に蹴っただけで収めてくれそうな雰囲気の住吉の存在は大きく助けられるのだった。

 最後は押し込まれながらもタイムアップ。今シーズンの初勝利。スキッベ監督も来日初勝利だったことで一度は浮かんできた疑念もここで払拭することができた。そして満田というニューロー、更にはそのゴールを演出した藤井のプレーの広がり。徐々にチームの主役が変わろうとしている。そしてそこに競争が生まれ更なる活力が生まれる。そんな好循環を迎える足掛かりになってくれれば。そんな期待を胸に秘めこの勝利を噛み締めるのだった。

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  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles