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2020年11月28日 (土)

札幌戦~追いついた力、その先へ行けない壁

20201128日 サンフレッチェ広島vsコンサドーレ札幌 エディオンスタジアム広島

 

 サブメンバー中心の前節からメンバーを総入れ替えをしたがそれは当然の選考であった。あの中で一人でも気概を発する者がいればこのスターティングメンバーも変わってきたかもしれないと思うとやるせなさが残る。それだけにレギュラーとしての結果を見せつけてもらいたい。

 だが札幌は同じシステムを敷くことでサンフレッチェにとって相性の悪いミラーゲームとなってしまう。しかも前線からのプレスを掛ける戦術も一緒。共に譲り合わないガチンコ対決の様相も札幌のワンタッチパスによって守備を崩されるようになった。

 ドリブルで剥がされ、パスで剥がされ前を向かれるとバタついた守備からファール覚悟のタックル。相手を倒すもプレー続行でシュートまで打たれるも外れたことで難を逃れることができた。

 しかし、主審はここでゴール真正面からのFKを宣告する。シュートまで打たしといて外れたら戻ってFKってどういうこと?そんな疑問に城福監督も激高してたものの、ACLを目指すチームとしてこういう不可解なジャッジは慣れておかないといけない。アジアでの戦いは言葉の通じない相手がもっとヘンテコな判定をしてくるものだ。

 壁をつくって構える。キッカーの福森、落ち着いた動作から軽いステップでのキック。それがバーに当たり枠に入った。GK林跳びつくも掌に触ることもできないのだった。

 早くも先制されてしまった。しかもそれがセットプレーというのがやるせない。もう最初から絶対に入るという確信を持ってたような様子だった。それに対してサンフレッチェのセットプレーは全くといって決まらないのだった。

 森島の放ったFKは壁に当たって跳ね返されてしまう。CKでも相手の身体に当ててしまいどうにも落ち着かない。そうこうしている内に今度は札幌のCK。混戦の中を中央で合わせられ決まってしまった。2点差。逆転勝ちのないチームにとってこれはもう終戦宣告されたようなものではないのか。

 そんな悲嘆に暮れ意識が朦朧としてしまいもはやピッチの中がぼやけて見えてしまった。そんな幻惑は札幌の中にもあったかもしれない。いつの間にか前線までボールが来て浅野がワンタッチで折り返し。そこに喰いついたペレイラシュート。逆サイドへと流し込まれたのだった。

 入った、入った、入った。さすがペレイラ。この決定力、そしてそれを信じて出した浅野。最高のタイミングで最高のコースを辿ることができ、わずかな時間で1点差にまで戻したのだった。

 そのゴールの後柏に代わってヴィエイラが入ると野上が中盤でカット、川辺に渡す。ドリブルで駆け上がる。そしてゴールへと向かうヴィエイラへのパス。その疾走速度、追走するDFの追いつく場所、パスカットされないタイミング。全てを計算しつくした緩くもピッタリと嵌るパスを受けたヴィエイラがシュート。これがゴールに突き刺さったのだった。

 同点、同点、同点。2点差を追いついた。それはまるでありえないことだった。それだけに勢いは増す。炎が燃える。攻撃への圧力が増していくのだった。

 中央で受けた森島シュート。左で空いてた東に出さなかったのはセットプレーのキッカーとして福森に違いを見せつけられたが故の焦りだったのだろうか。それを皮切りに札幌にボールが入ると今度は札幌が押し上げをしてくる。その圧力を消せない。たまらず右サイド深い位置で浅野がファールを犯してしまいFKを与えてしまいまたしてもセットプレーを与えてしまう。今度こそ、今度こそは防いでやりたい。

 もはや札幌のセットプレーは全部決まるような雰囲気があったもののクリアすることができるも札幌の攻撃は続く。最後はシュートを外してくれたことでようやく攻撃をを切ることができたものの、もはやその時には反撃への炎は見事にしぼんでしまった。

 それでもわずかに灯った火は攻撃への機会を与え、森島のキックから佐々木のヘディングが炸裂する。ただ浮いてしまった。その後もカウンターから3人目の動き、ヴィエイラからのラストパスに浅野打てない。更にゴール前にGK1対1になった決定機が来る。だがこれも浅野決めきれなかった。

 惜しい。もう少し。あと一歩。何だか毎試合こういう言葉が出てしまう。特に浅野はパワーを持ったシュートを打つのは得意だがGKを外すような力の抜けたシュートが打てない。その為にシュートパターンが予測できてしまう。

 やはりこのチームには決定力が欠けている。残りわずかな時間、本当なら勝ち越しへと怒涛の攻撃を掛けるべきなんだろうがそこでまたバイタルエリアのFKを与えてしまった。それだけでチャンスになる札幌。セットプレーがまるで実りそうもないサンフレッチェ。両者の違いはそんなところにもあったことでラストプレーとなった札幌の直接FKが枠を外れてくれたことで大いに助けられたのだった。

 2点差を追いついたのは評価していいのかもしれない。8試合負けなしというのも悪くはないのかもしれない。だけど勝ちきれないもどかしさもあった。そして決定力不足。これについてはもはや監督の力の及ぶところでもないような気がし、城福監督に対しても同情する部分もあった。

 勝ってないのだから当然かもしれないが、どこか身の置き所のなくスッキリしない試合後の心情なのだった。

2020年11月25日 (水)

湘南戦~チャンスを生かせなかった選手達の結果

20201125日 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 Shonan BMWスタジアム平塚

 

 前節とメンバーを総入れ替えをして選手にチャンスを与えた城福監督だった。ただ、湘南が相当にサンフレッチェを研究してることを考えれば違いを出す為には理に適ったチャレンジであった。そして出場選手にしてみれば選手生命を賭けた戦いでもあるのだった。

 正直なところ清水、野津田、もしかしたら永井辺りのもう若くもないが試合に絡めてない選手というのはプロとしての瀬戸際にいるだろう。そういう追い詰められた人間の執念を見せつけるべく、試合開始早々果敢にボールへのプレスを行った。

 奪ったらロングボール。トップでは永井が身体を張るも収まらない。かといってつないでいこうとすると相手の圧力に屈してミスが出る。その結果サイドにしか出しどころがなくなるともうそれも予見してる湘南の素早いプレスに負けてしまい途端にゴール前までボールを運ばれるのだった。その一連の動きに迷いも気負いもなく、自信をもってシュートまでつなげる。その迫力に気圧されてバタバタしたゴール前でのディフェンスにたじろぐばかりだった。

 湘南の連続コーナーキック。食い止めたと思ったらコーナー。クリアしたかと思ったらコーナー。そしてついにファーサイドへのボールを折り返され中央でヘッド。呆気なく先制点を許したのだった。

 その時決めた選手の周りには4人もの選手がいた。しかもマークをした清水は競り合いで完全に負けてしまっていた。ああ、なんたること。これでもう勝つことはなく今シーズン一度も逆転勝ちをしてないサンフレッチェにとってこれはもう致命的だった。ただでさえ普段出てない選手が主体である。どこまで押し戻すことができるのかはなはだ疑問であった。

 湘南の素早い寄せはボールの進行を停滞させ、バックパスに逃げざるをえない。そしてGKまで戻ってロングキック。これが前線で収められない。競り合いでも負けてしまう。そして湘南の自信に満ちた攻撃に移ってしまうのだった。

 これはもうプロの試合ではなかった。大人と子供、プロとアマチュア、月とすっぽんといった試合だった。辛い。あまりもの違いに段々惨めになってくるのだった。すると悪いことは重なるものでエゼキエウが倒れて起き上がれない。唯一ドリブルでキープできてただけにこれは苦しかった。が、ここで森島と交代する。そこに活路を見出そうとしたのだった。

 すると後半に入り柏と浅野を投入すると湘南のプレスを剥がせるようになってきた。適度に保ちつつもパスで逃げ、プレッシャーのない後ろに下げると見せかけて前を駆け上がる。柏のいる右サイドではカットインからクロス。もしくはスルーパスもある。そしてまた下げてつくり直しもできる。そこでいてトップに入ったヴィエイラの収まりが効いてくる。そんな前線の活性化がファールを呼びFKを得た。距離はあったものの松本大弥のFKはバーを叩き真下に跳ね返った。入ったかと思ったがわずかにラインを出ていた。決まりはしなかったもののゴールの雰囲気が近づいてきた。

 そして野津田に代え川辺が入ると中盤のカットからトップのヴィエイラへ出る。前を向くもスルーパス。駆け上がった川辺がシュート。ゴールにぶち込まれたのだった。

 同点、同点、同点。ボランチの川辺がこんなところで決めた。メンバー交代によってどんどん活況を呈していたがそれをゴールという結果に結びつけた。

 もう1点。このまま同点では勿体ない。攻めて攻めて攻めまくれ。左サイド松本がクロス。ヴィエイラのヘッドはGK真正面。川辺が再び前線に飛び出しシュートを流し込むも枠を外れる。更にミドルシュートも放つもGKにキャッチ。決まらない。最後の最後が決まらない。

 相手のカウンターにフィニッシュもGK大迫の反応に救われ再び攻勢を強めるもゴール前の混戦からのヴィエイラのシュートは枠に入ることはなかった。そして決めきることもなくそのままタイムアップを迎える。相手に足をつった選手もいたことを考えると勿体ない結果であった。

 それでも湘南にしてみれば前半に2点、3点入れるチャンスはあっただけにどちらにしても勝ちを逃した試合とも言えた。だが今回チャンスを貰った選手の中には厳しい立場に追いやられた選手がいたのは確かだった。選手交代によって生き返ったチーム、それは残酷なまでの選手の序列を表してしまったのだった。

2020年11月22日 (日)

セレッソ戦~耐えて耐えた後半

20201121日 セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 ヤンマースタジアム長居

 

 大きなスタジアムは観客制限してる中では余計にスカスカに見えた。テクニックのあり鋭い攻撃をするセレッソはスタメンに都倉を入れてきてロティーナ監督はサンフレッチェの天敵をよく理解してるようだった。

 トップで身体を張れる都倉、いきなりCKで合わせてきた。わずかに枠を超えたもののやはり当たりに強い。そのフィジカルの強さは低い位置でのボール奪取にも発揮されそのままゴールに向かわれる。阻止をしようとした青山のタックルはファールとなりFKとなってしまった。

 ボールの前に3人も並び威圧感がある。直接狙ってきたが壁に当たって難を逃れた。やはりキッカーのいるチームは攻め手が増える。だがサンフレッチェも浅野のドリブルが効いて同じような位置でのFKを得た。浅野と森島が並び森島が蹴った。縦回転を掛けたキックは壁を越えたがGKにキャッチされてしまうもセットプレーではサンフレッチェにも武器があるのだった。

 激しく中盤でも嵌めていく。それがボール支配率を高めビルドアップからワンタッチパスでテンポを速める。そして青山による裏へのキック。左サイドに抜け出した東。ワンタッチで上げる。ゴール前でクリアもこぼれをペレイラ拾った。ワントラップでシュート。流し込むようなボールが決まった。DFの寄せもありながらも素晴らしき決定力だった。

 このサンフレッチェの流れるような攻撃は続く。セレッソに攻め込む隙を与えない。この中で追加点を決めたい。だけどこういう時に決めきれないのがサンフレッチェなのだった。

 右サイド茶島のクロスはボール数個分ズレていて中で合わせてもいい体制で打てない。自らカットインしてシュートを放つも枠に入らない。FKからのトリックプレーもペレイラのシュートは壁に当たりそのこぼれを青山がダイレクトシュートもブロックされてしまった。決めきれない。決めきれないままハーフタイムを迎えた。

 すると後半に入りセレッソはフォーメーションを変えミラーゲームとしてくる。後半に入ってのこういう戦術変更に弱いのも知ってるようで実際にここからセレッソの侵入が徐々に大きくなってくるのだった。何とか盛り返したい。そんな焦りがあったのか、ペレイラが後ろからのタックル、更にはその後の遅延行為によってカードを貰ってしまった。これが2枚目のイエローにより退場。一人少なくなってしまった。

 ただでさえ攻め込まれてた状況においてこれは致命的だった。もはやゴール前に張り付いて守備に徹する。浅野に代えヴィエイラを入れる。その後も攻撃的選手を守備に強い選手へと代えていく。守る、もはや守るしかない試合となってしまった。

 そこでセレッソは高木を入れてきた。ああ、高木。いつも交代で入っては決められてしまうというのもよく分かってるようだ。その高木がサイドで持つと切り込んでクロス。いや、ゴールに向かってる。GK林も反応しきれない。が、バーを叩いて事なきを得た。本当に高木は一瞬で決めてしまう恐さがある。

 何とか息をつきたい。ヴィエイラにはボールが収まることがない。そんな中で森島がドリブルで持ち上がる。3人に囲まれるも奪われない。だがそのままマイボールにはできなかった。それでもそのわずかな時間が救われる。そしてその森島と青山を永井、柴崎とより守備で動ける選手に代えていくことでセレッソの攻撃を跳ね返すのだった。

 変幻自在のセレッソの攻撃は逆サイドを突かれ、ドリブルで翻弄され、トラップで幻惑される。だがその都度DFの寄せ、そして最後はGK林の飛び出しによって弾き返すのだった。

 アディショナルタイム5分。ハイボールが上がる中で何度も跳ね返し凌ぐ。我慢の時間は続く。そんな中で川辺がドリブルで持ち上がる。うねりを効かせ容易に奪われない。マイボールとすることはできなかったが時間稼ぎにはなった。だがそれだけに終わらずパスカットからロングシュートを放つのだった。枠には入らなかったがGKが前に出てるのを逃さなかった。この状況においてもまだ前を向いているのだった。

 放り込みに対してはGK林キャッチ。下手につなげない。とにかく前に蹴る。そんな愚直なプレーが試合の終了を告げたのだった。

 勝った。勝てた。湯気が立ち上がるような熱したようなセレッソの攻撃だった。まともに対峙したら火傷してしまいそうな中耐え切った。前半と後半で全く違う試合になっただけにそれに対応したチームには逞しさを感じるのだった。

 だが問題は次の試合であった。トップのペレイラ、DFの佐々木が累積警告で出場できない。点を取る選手、ゴールを守る選手がいない中でどうやって戦うことができるか。ここで真価が問われることになるだろう。

2020年11月14日 (土)

横浜FC戦~3度目の早い失点

20201114日 サンフレッチェ広島 vs 横浜FC エディオンスタジアム広島

 

 連戦を考慮してか、5人メンバーを入れ替えた。前線はヴィエイラのトップに永井、エゼヒエウという初めての試みであるが、横浜FCはミラーゲームで臨んできた。こういう対戦となった時、チームとしての力量が大きく問われる。果たして攻撃陣にそこまでのインパクトが残せるかが勝負であった。

 前からのプレッシング。これは強い強度で行われる。だが掛からない。奪いきるどころかミスすらも誘い出すことができずパスでいなされ前線に運ばれてしまう。そしてCKを与えてしまうとショートコーナー。後ろに下げたところで誰もマークにつくことができずアーリークロス。ファーサイドに入りこまれヘディング。決まってしまった。もうやられた。開始10分での失点である。今シーズン逆転勝ちをしたことのないサンフレッチェにとって早くも窮地に陥ることになってしまった。

 ところがそれからすぐにCKのチャンスを得ると茶島のキックを佐々木が決めた。場内に響いたゴールのアナウンス。だが無情にも主審の笛でファールを宣告されてしまった。佐々木とは別のとこでGKへの接触があったらしい。幻のゴール。もしこれが決まっていたら先制した相手の出鼻をくじくには大きな効果があったはずだ。それだけになるべく早い時間に追いつく必要があった。

 そんなサンフレッチェのボール保持に対しては素早いプレッシャーを掛けて自由を奪う。その圧力に屈してボールを失うと横浜FCはダイレクトパスと3人目の動きでつかまえどころがない。追いつくところか守るだけで精一杯。歯痒さが沸き立つ。どうにかしろ。動きの予測をしろ。奪い返せ。そんな叫びに応えるかのように中盤で土肥のタックルが入る。そしてそのこぼれをヴィエイラが前線に蹴り上げるのだった。

 縦に出たボールはDFの頭を超す。エゼキエウが抜け出し胸トラップによりコントロール。GK11。コースを塞いだGK南の飛び出しにシュート。脇をするすると転がりゴールに入ったのだった。

 同点。まさかヴィエイラがあんなパスを送ることができると思わなかった。そしてエゼヒエウのシュートへの落ち着きは素晴らしい技術であった。ペレイラ以外にゴールが計算できる選手である予感があるのだった。

 そのゴールで調子に乗ったか、前線へのクリアボールがこぼれると奪った途端にシュート。再び入ったかと思ったが枠外。いや、惜しい。勝ち越し点はその内入るだろ。そんな楽観を抱いてしまった。

 ところが横浜FCの方が鋭い攻撃をしてくる。2次攻撃、3次攻撃に守備への負担が大きい。縦からのクロスに一美がヘッド。タイミングが合ってただけに悲鳴を上げそうになったが枠を外れホッと胸を撫で下ろすのだった。

 ただそれでも試合はイーブン。攻勢を強めるべく青山を入れ、浅野、東というアタッカーを入れてくる。それでも打開ははかれずついにペレイラをヴィエイラに代えて入れてくる。チーム1決定力のある選手。これでペレイラにどんどんボールを供給すればチャンスは広がるだろう。だがこの投入後、ちっとも前線にボールが来なくなる。パスが引っ掛かる。そしてせっかくクロスを上げてもペレイラ自らファールを犯してしまう。チャンスをみすみす潰してしまうのだった。

 横浜FCは更にギアを上げ攻撃の圧力を増してくる。それだけにGK林も忙しくなってきてボールをキャッチする。そこからパントキックで森島へ。フリックにより浅野が抜け出しペナルティエリアへ。だが自分で打たず森島への横パスを出した。これぞという場面。後は当てるだけ。それなのによりによってトラップをしてしまい、じかもそのトラップもズレてしまうものだからDFに詰められ打てずに終わってしまうのだった。ピンチがあってもその都度防いでる横浜FCはもはや攻撃に確信めいたものが備わってきた。

 ゴール前にへばりつきもはや防戦一方。もう勝つ見込みはないのだろうか。だが途中出場の森島がボールを受けるとスルスルと単独で持ち上がる。引いた横浜FCのブロックの空いたとこにいた青山にパスがでた。ミドルレンジのシュート。が、バーの上に浮いてしまう。その後もCKで野上ドンピシャで当てるもGK真正面。更には佐々木のクロスはGK南にキャッチされてしまった。

 そのプレーで倒れたまま動かない南。時間稼ぎをされている。その行為にイラつきながらもどうしてこうなる前に決めきることができなかったのかと焦りが積もる。そして最後の最後に攻勢を強めるも結局時間切れ、またしても先に点を入れられると勝つことができないのだった。

 引かれた相手を崩せない。そういう時のセオリーでミドルシュートを放っても枠に入らない。サイドプレイヤーが深い位置まで侵入してクロスを上げることができない。柏もかつてのように単独で突破してチャンスをつくることができない。なのであまり得点は期待できない。それだけに早い時間の失点は致命的なのだった。

 今シーズンこういう失点を3回もやっている。同じ過ちを3回もやってしまった。でも追いついただけマジなのだろうか。そんな自問を延々と繰り返してしまうのだった。

2020年11月12日 (木)

名古屋戦~決めるべきとこで決めた2点

20201111日 サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 

 名古屋グランパス。昨シーズンまで主力として在籍した稲垣がいる。疲れを知らないそのプレーはずいぶんとチームも助けられ、その移籍には驚きがあった。ただそれは誇らしくもありサンフレッチェで飛躍したという証明でもあった。敵としての稲垣がエディオンスタジアムに現れるのは何とも奇妙な感じだった。

 その名古屋に対してサンフレッチェは前から嵌めようとFWから積極的にプレスをかける。それは前節早い時間に失点してしまった反省もあるのだが残念なことにプレスを続けててもちっとも高い位置で取れない。むしろそのまま切り抜けられてDFのとこで回収する。そしてマイボールにするも中途半端なとこですぐ奪われる。その結果またプレスを続けないといけないのだった。

 ただ、ボールは奪えないものの、前からのプレスはゴールを脅かされないだけに観てて安心感があった。ペレイラがCBへチェック。浅野がパスコースを塞ぐ。GKに返されると縦パスで剥がす。が、これを読んだ川辺がギリギリで跳ね返すとルーズボールがゴールに向かう。そこに入ったペレイラ。左足一戦でシュート。次の瞬間ゴールネットが揺れゴールの脇に収まってたのだった。

 先制。川辺のチェックも素晴らしかったがペレイラの決定力はすざましい。圧倒的にボール支配をされてる状況でワンチャンスを決めた。やはり決めてくれる人がいるというのは心強いのだった。

 ところがまだ早い時間帯ということで名古屋に動揺は見られなかった。そこにはいつでも立て直せるという確信めいたものがあり、圧倒的にボール支配率を上げる。それでも中盤に出たとこで野上や荒木が潰してくれるので危機感はない。むしろカウンターとなって名古屋のゴールに向かう。ただこれも肝心なとこで決めきれない。茶島のクロスは絶好のスペースにこぼれるも東はボレーシュートをふかしてしまう。川辺のカットからのロングフィードは森島がトラップをDFに掬われるのだった。

 チャンスを生かせない。そういうのを繰り返すと段々と相手に勢いを与えるものだ。事実、名古屋はCKを取るとそこから連続してCKが続く。防いでも防いでも守備の時間が消えない。だがついに奪うことができると森島が縦へ速いドリブル。中央ペレイラが入った。が、ここでペレイラのファールによって攻撃が止まってしまった。

 その後もカウンターから浅野がカットインからのゴールに向かうドリブルが倒されFK。ここで森島が蹴ると縦回転のキックは惜しくもゴールの脇を逸れた。ボールの軌道はよかったのにコースがズレるという何とも勿体ないキックであった。

 名古屋は徐々にサイドの深い位置を侵食し始めた。それでもペナルティエリアの中へは入れない。シュートコースも空けない。守備は効いてるもののこれを残り時間ずっと続けるのも無理なあるような気がした。やはりあと1点。もう1点なければ名古屋の攻撃に耐えることはできないだろう。

 そこでメンバー交代でヴィエイラを入れるとペレイラからヴィエイラへパスが出る。これをDFがハンドをしてしまいFKを貰うと再び森島がボールの前に立った。1度外した時の感触の残っている。トリックプレーも何もない。完全にGKとの勝負のようなFKを蹴った。壁の上を抜けたボール。GKが飛ぶとポストに当たりゴールに吸い込まれたのだった。

 追加点。森島FK決めた。これは大きい。そして森島のFKが確固たる武器として確立した瞬間でもあった。これにより相手もゴールに近いとこでのファールができなくなる。そこに隙が生じる。そんな可能性を感じるのだった。

 2点差となりもはや守備に徹する。奪うと収まりのいいヴィエイラを目掛けると珍しくミドルレンジからのシュートを打った。枠には入らなかったが完全にカウンター狙いとなった。だが相手が押し込む中でも川辺が3人囲まれながらもキープするとサイドチェンジ。そこからサンフレッチェのボール回しが始まった。

 回して回して回していく。そしてついにバイタルエリアに侵入しフィニッシュまでいけそうになると蓋をされる。だがそうなると後ろへと逃がしていくと時間が進んでいく。そんなボール保持によりタイムアップを迎えた。

 20、圧倒的にボール支配された中なぜか勝ってしまった。前からのプレス、深い位置に侵入させないDF、ワンチャンスを決める決定力、そういうものが上手く体現できた。もうこういうスタイルでやっていくことになるのだろう。

 城福監督も一つの戦術に固執しなくなってきた。一つのパターンを構築しても攻略された後に次の手を出してくる。そんなサイクルをもっと適切なタイミングでできるようになれば。そんなすでに来シーズンへの想いが巡っていくのだった。

2020年11月 4日 (水)

浦和戦~同じ轍

2020113日 サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイヤモンズ エディオンスタジアム広島

 

 浦和レッズ。何かと因縁のあるクラブだが、最近では全くの誤審とも言えるPKにより先制されその後圧倒的に攻め続けるもゴールを割れなかったという屈辱がある。改めて決定力のなさを見せつけられ最後を決める為の精度、パワーの不足を認識させられた。そしてそれは今でも解決されたとは言えないもののいくらか改善されたかの実践の場でもあるのだった。

 久々のスタメンに入った左サイド柏に入ると個での突破が期待できる。が、横にパスを流すと味方のいないスペースに。それをカットした浦和はそのまま同サイドのマルティノスに出るとアーリークロス。ゴール真正面に入ったボールに興梠がピンポイントで受けるとシュート。GK林の股を抜くシュートを打たれてしまったのだった。開始2分。またしても早い時間の失点だった。

 追う展開。この苦手な状況にいとも簡単に持ち込まれてしまった。前回と同じ轍を踏んではならないとばかりに森島がスルスルと持ち上げクロス。だがゴール前で槙野に余裕でブロックされてしまう。その光景にまたしても前回と同じ展開になるような予感が漂った。

 茶島が野上とのコンビネーションでクロス。ペナルティエリア内で合わせるもシュートは枠外。ワンツーから柏が抜け出し折り返しにシュートも枠外。ブロックを切り裂く縦パスが出るもトラップできない。これは全て浅野だった。サンフレッチェにおいて日本人選手の中で一番シュートを決めそうな浅野でこれである。その後の展開は推して知るべしだった。

 青山、ペレイラもシュートを外しまくる。いや、ペレイラまでもか。みんながみんな決めきれない。そしてフィニッシュへのラストプレーも雑。引き籠った相手に対して思い切ったプレーができない。やはりこのまま決めきれないまま敗戦という道筋が見えてしまったのだった。

 ゴール前のブロックを崩すべくトライは続く。密集地に楔が入っても更に相手の懐へ突き進もうとする動きがない。ワンタッチでパスを散らすフリックのようなプレーは読まれてる。ゴールへ向かうドリブルがない。恐さがない。怖さがない。危険さがないのだった。

 そんな攻めあぐねをしていると中盤で武藤にフリックで外された。そして最前列にいたマルティノスに渡りドリブル。守るのはGK林ただ一人。これはやられたと思ったもののシュートが外れてくれた。この決定的場面をやり過ごしたことでまだサンフレッチェにも運があるんだと思えるようになった。

 マイボールになるとDFの佐々木も野上も攻撃参加する。それにより攻撃に厚みが出るもののやはり決めきることができない。そこで後半にヴィエイラが入ってくるとペレイラとのホットラインができる。ヴィエイラが適当なパスを長い脚で簡単に収めてくれる。それによりペレイラへのボール供給量は必然的に多くなるのだった。

 それでも最後は跳ね返される。ペナルティエリアに入れたヴィエイラのボール。ペレイラはあっという間に囲まれてしまう。もっと味方の状態を把握して出してほしいものだ。

だがそこで自らのフィジカルと技巧を使いその守備網をすり抜けると反転してシュート。GK西川も飛びついたものの触れることもできずゴールになったのだった。

 凄い、凄い、凄い。さすがペレイラ。追いついたぞ。散々シュートを外したが密集でのコントロールしてのシュートはやはりストライカーである。もしかしたら最後のクロスやラストパスの精度がもっとよかったら決めていたのかもしれない。1回決めただけでまるで見る目が変わってしまったのだった。

 圧倒的にボール支配をして攻撃し続けやっとこじ開けた。この機を逃さないようエゼキエウ、永井というアタッカーを入れた。ところがまたしてもヴィエイラのラストパスがズレる。左サイドでのエゼキエウのドリブルが効いてない。クロスボールは簡単にクリアされる。崩せない、崩せない、崩せない。そして崩せないまま試合は終わってしまったのだった。引き分け、最悪の事態だけは逃れることはできたのだった。

 それでもあの開始早々の失点がなければ。それは前回同様の悔やむ要素である。そして数々の決定機を逃したのも同様である。ただ今回は追いついた。それだけにあれを決めてればなというシーンが何度も思い起こされてしまう。決定力がない、一体いつになったらこの言葉を使う必要がなくなるのだろう。

2020年11月 1日 (日)

仙台戦~微妙なアピールとなった引き分け

20201031日 ベガルタ仙台 vs サンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム

 

 9人スタメンを入れ替えた中で注目は櫛引の初出場だった。不動の3バックだった守備陣の両サイドには右に櫛引が入り、左に井林が入ったが、初めての組み合わせだった。果たしてこれでうまくいくのだろうかと不安が過った。

 すると開始早々に野津田のファールからFKを与えてしまう。そこからゴールに向かうボールに飛び個荒れるもGK大迫が反応。それでもCK。ニアサイドへ速いボールが蹴られるとヘディングにいった森島へのファール。助かった。助かったけどこんなに早く攻め込まれるとは。果たしてこのメンバーで大丈夫だろうか。

 ところがそこから気を取り直したのか仙台のプレスをかわしていく。そして左サイド藤井に渡ると個で持ち上がる。ドリブルには緩急があり縦にえぐってゴールに迫る。ファールを貰いFKを貰える。更には縦を警戒されるとカットインから中央に流しヴィエイラのシュート。これはGKに反応されて弾き返されたが惜しい場面だった。もはや藤井は止めることができないのだった。

 それだけにいかに藤井を使っていくかである。右サイドで展開してショートパスをつないで相手を寄せ付けたとこで一気に逆サイドに振ると藤井が広大なスペースを持った状態でボールを受けることができる。おお。こんなことができるのかと心躍るような時間が続くのだった。

 ボール支配率は圧倒的にサンフレッチェ。前線では密集の中でもエゼキエウのドリブルは奪われることがない。そこから右の茶島に入るとカットインからシュート。だがシュートに力がなくGKがキャッチ。その後も左からコンビネーションで森島が上げるとヴィエイラがヘディング当てるも外してしまう。そして両サイドからのクロスは全て跳ね返される。GK大迫からの1本のロングキックは意表を突いてはいたもののシュートを外してしまう。決めれない。フィニッシュに至るとこでパワーが足りないのだった。

 そこで森島、エゼヒエウを浅野、永井というアタッカーに代える。すると浅野はすぐに右で受けカットインからシュート。ただこれは枠を大きく外れてしまうもこういうシーンが増えればその内決めるだろうという気がしていた。そして藤井、野津田を下げ東、川辺といういつも出てるメンバーが出るとよりチームは成熟するだろうと思っていたら逆だった。勢いを増したのは仙台なのだった。

 低い位置でボールを奪われゴールを脅かされる。ボールが前に運べない。それどころかマイボールにできなくなってきた。防戦、防戦一方。クリアしてもセカンドボールは全部仙台が奪ってしまう。明らかに選手交代でパワーダウンしてしまった。仙台の中盤ににクエンカが入ると2人掛かりでも取れない。苦しい。早く終わって欲しい。いつになったら点が入るんだとヤキモキしてた前半と違って後半の途中からは逆に早く終わってほしい状態になってしまった。

 ルーズボールに対しても仙台の方が読みがいい。跳ね返して跳ね返して跳ね返す。そこには何の創造性もない。勝てればそれにこしたことはない。でももはやそんなこと考えてられる余裕はない。とにかく失点せず終わってくれることだ。

 そして相手攻撃を切ってゴールキックにしたとこで終了のホイッスルが鳴ると安堵の溜息が出た。一体どうしてこうなってしまうのか。いい時間帯に決めきることのできず打つべきところで打たなかったりしてた。そして打ったら打ったで外す。このシュートへのインパクトのなさはいかんともしがたい。

 果たして今日出た選手はアピールの場になったのだろうか。決めることはできなかったがメンバー交代するまではペースを握っていた。とても評価の難しい試合となってしまった。それでも可能性は見せてくれた。最後の決めきるとこ。だけどそれを言ったらペレイラ以外に決めれそうな選手はいないというのを確信させられたようでもあった。

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  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles