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2020年8月 5日 (水)

ルヴァンカップ札幌戦~ミシャに勝てない

202085日 ルヴァンカップ グループステージ 北海道コンサドーレ札幌 vs サンフレッチェ広島 札幌厚別公園競技場

 

 灰色の雲掛かった空は日の力を弱め、徐々に夜への移行を始めようとしていた。梅雨が明け、夏らしい酷暑になったものの札幌での開催は少しはやりやすい気温ではなかろうか。

 札幌といえばミシャのチーム。同じフォーメーションなのでミラーゲームである。昨シーズンは見事にやられただけに借りを返したいのだった。

 この試合に向けてサンフレッチェは野上以外全選手入れ替えてアピールの場をつくった。中でも土肥は初出場であるし、それぞれのプレーは興味深かった。

 ところが試合の流れは悪かった。カットしてもセカンドボールを奪われる。ボールの予測が悪いのだろうか、とにかくボールが札幌の選手のところにばかり飛ぶのである。やっぱりサブのメンバーじゃ駄目なんだろうと諦めかけてたその時、1本のロングボールが左サイドに出る。藤井が追いつきクロス。永井がシュート。スピードのある攻撃だった。が、枠には入らないのであった。

 続いてトップで張る永井に当てられるもボールを収めることができない。全体の押し上げによってペナルティエリア前で受けるもシュートはブロック。そこにフェイントを入れる余裕がない。力が入ってる。本人も結果を出すことに焦りを感じてるのだろうか。

 そんな中、左サイドの藤井は気を吐いていた。縦への仕掛け。とにかく縦へ蹴りだせばスピードでぶち抜ける。速い。速い、速い、速い。だがその後のクロスの精度がない。味方へつないだとしても浅野がクロスを上げたら永井のシュートは枠外。ああ、決定力がなさ過ぎる。100万回ラストパスを送っても全部外してしまう、そんな雰囲気を醸し出しているのだった。

 それでも前に運べてた時間はまだいい。徐々に押し込まれるようになるとDFGKだけでボールを回しているだけで一向に前に進めない。どこかでギアを入れて敵陣に侵入する。だが最後は精度のないプレーによって相手は楽々防いでしまうとおもしろいようにカウンターが嵌るのだった。何とかCKに逃げるもののそのCKのこぼれ球を真正面から決められた。綺麗にここしかないというコースに決める。ああ、札幌には何て精度の高いシュートを打つ選手がいるのだろう。

 追う展開のサンフレッチェ。この早い時間の失点はもうこの時点で勝敗は決まったような気がした。それほどまでにゴールの臭いがしない。前線からのチェイシングはがんばってるものの一向に奪えない。DFがクリアで逃げる。が、このクリアが中途半端になった。

 浅野の元に渡る。胸トラップからワンタッチ、ワンタッチとDFを翻弄すると振り抜く。シュートはゴールの片隅に見事に入ったのだった。

「アサノ、アサノ、アサノーッ!」

 早くも追いつき振り出しに戻してしまった。ここからが本番だと気炎を上げると相手のプレスを潜り抜けてパスが通るようになる。それは的確なポジショニング、無理をして上げずに下げる時は下げる柔軟性、そしてゲームのコントロール。その中心に野津田がいたのだった。前が開けばミドルシュートを打つ積極性も魅せて存在感を示すのだった。

 ところが後半、札幌にメンバー変更があるとプレスの強度が上がってきた。下げざるを得ない展開。そして野津田に入るとバックパス。が、これがドーグラス・ヴィエイラへのプレゼントパスになってしまうと反転してシュート。いとも簡単に決めてしまうのだった。完全なパスミス。しかもそのミスを取り返そうとする戻りも弱かった。ああ、野津田。こんなミスをしてしまってはもう試合出られないかもしれないぞ。そして案の定、野津田への交代が告げられる。完全に城福監督の信頼を失ってしまった。

 メンバー交代を繰り返しレギュラーメンバーが半分近くなるとさすがに少し攻めれるようになる。が、エゼキエウはミスが多く、柏もドリブルで抜けない。それでも前線に連動が生まれゴール前のヴィエイラに入る。が、シュートは枠外。サブでないメンバーでさえもシュートを枠に入れられないという意味においては同じなのだった。

 打っても打っても、崩しても崩しても入らない。それは相手もいることだしそう簡単なシュートではない。だが札幌のシュートはどれも綺麗に決まってる。決定的なチャンスの数ではむしろ優ってるはずである。

 時間ばかりが過ぎていく。そしてCK。もはやこれがラストプレーか。森島のキック。頭一つ出たヴィエイラのヘッドが当たった。入った、と一瞬腕を振り上げようとしたもののボールはボテボテと逸れていったのだった。

 また外した。

 そしてその決めきれなかったCKにより終了。21で負けてしまったのだった。

  1.  城福監督はミシャに勝てない。ミラーゲームとなる相手は苦手のようである。野津田のミスも痛恨であったがとにかく決定力がない。最後はレギュラーの選手が出てただけにこの決定力の低さは希望のなさにつながるのだった。

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