横浜FC戦~5試合振りの勝利
2020年8月1日 横浜FC vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場
そういえば試合は三ツ沢だった。いつもだったら行ってるものの、コロナ禍で入場制限されてる状態では行く気も起らず、家でDAZN観戦となるのだった。
モニターに映ったスターティングメンバー。かなり入れ替わってる。大分戦のミス以降出場できなかったGK大迫が戻ってきた。トップにはヴィエイラ、右サイドに茶島、左サイドに藤井。一番点を取ってるペレイラ不在なのは不安材料であった。だがそれ以上に藤井がどれだけアピールができるかというのも大きなポイントであった。ベンチに柏が入った今節、もしかしたら最後のチャンスかもしれないのだった。
2シャドーに森島と東という若い2人が入ったこともあり、機動力的に前から守備で嵌めていく。高い位置で奪い2人目、3人目という動きでパスワークを活性化するが、その動きの中に藤井も入っていた。そして縦へ抜けるスピードも魅せた。同時にスタートしたチェイシングでは先にボールを触る。速い、速いのだった。
そんな前線での活況からゴール前へボールが放り込まれる。ゴール前に出た東。が、足に当てただけでシュートに至らない。そしてその後CKから荒木の逸らしたボールに反応するもヘディングは枠の外。東、もしかしてシュート下手なのか。そんな懸念を抱いてしまうのだった。
ところがその東、中盤より下がり目の位置で受けると前線へロングフィード、森島が走る。DFと競る。身体を入れ替えるも押し寄せられる。が、倒れ込みながらもシュート。入った。森島が決めた。あのフィジカルで突かれると簡単に倒れてた森島が踏ん張りを見せて決めてしまったのだった。そしてそれを導いた東のフィード。今回の起用に見事応えたのだった。
その先制点以降もペースが落ちることなくサンフレッチェのボール支配は続く。川辺が危険の芽を摘む。青山がパスを適所に散らす。そして茶島が高い位置で切り込んでいく。ここ数試合停滞してたチームは躍動するのだった。
そんな連続した攻撃がCKにつながる。森島の蹴ったボールは東がヘッドするも当たり損ねて流れる。佐々木が拾い青山へ下げると逆サイドへのクロス。胸トラップしたヴィエイラがシュート。角度のないところをファーサイドに決めたのだった。
2点目。あれほど得点力不足に喘いでいたチームがペレイラという柱を欠いて決めたのである。思い切ったメンバー変更は功を奏したのだった。
もはやこれでイケイケである。ハーフタイムに入ると後半が待ち遠しかった。すると横浜FCは皆川に代わって一美を入れてくる。サンフレッチェでデビューした皆川は期するものがあったろうが正直全く脅威ではなかった。時として古巣チームとの対戦で覚醒してしまう選手がいるが、残念ながら皆川にその覚醒は訪れなかった。そして代わった一美が厄介な動きをしてくるのだった。
押し込まれるサンフレッチェ。横浜FCは負けてるにも関わらず焦っている様子がない。じっくりじっくりボールを回しここぞというタイミングでドリブルで仕掛けてくる。特に一美の動きにはキレがあった。これが最初から出ていたら危なかったかもしれない。
そんな押し込まれる状態にも関わらずヴィエイラが接触で腰を痛めピッチを去る。代わりには入った永井。これも結果の欲しい選手であるもののどうにもスルーパスに反応できない。以心伝心のようなパスのメッセージをくみ取れない。そのお陰で横浜FCは心置きなく攻撃に移れるのだった。
そこでハイネルとエゼキエウが初出場で入る。高い位置からプレスを掛けるエゼキエウ。それに呼応するように永井も走る。それでも相手の攻撃が進むとゴール前まで守備に戻る。走って走って走りまくる。2点差を考えるとここは手堅く守備に徹するのも理に適っている。もはや守備要因と言っていいだろう。
と思ってたら右サイドでの切り返しからゴールライン際で抜く。ペナルティエリアに侵入する。送ったパスはシュートまで結びつかなかったものの、永井の大きな可能性を垣間見たのだった。
その後もサイドを起点にクロスが入り、ミドルシュートを打たれたりしたがGK大迫が処理。実に安定したセービングを見せ乗り切ることで0-2で勝利を収めることができた。実に5試合振りの勝利。やっと、やっとまともに戦えるチームになってくれたのだった。
選手の怪我もあったろうが城福監督の決断、そして時間帯による割り切った戦い、そんなものが結果につながった。果たしてこれをキッカケにチームは再浮上してくれるのだろうか。さすがにたった1試合でそこまで期待するには早い気がするのだった。
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