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2020年8月30日 (日)

ベガルタ仙台戦~4試合連続未勝利

2020829日 サンフレッチェ広島vsベガルタ仙台 エディオンスタジアム広島

 

 3試合勝ちなし、2試合連続3失点。

 この戦歴のせいでもう今シーズンは終わったような気がしていた。勝ち負け以上に躍動感がない。それはお盆を過ぎてからの一層厳しくなった暑さも関係してるのか。そんな懸念からか、スタメンにベテランの青山の名前がなかった。代わりにハイネルがボランチ。チャン島が右サイド。段々とこの布陣が定着してきたのだった。そしてシャドーには浅野が抜けてヴィエイラ、森島となったが、これはあまりにもシュートを外したせいだろ。決めきる。そんな決意を感じるスタメンであった。

 だが開始早々中途半端な攻撃で終わり早々に主導権を仙台に渡すとポンポンと2回くらいのパスで前線まで持ってくる。ああ、また今日もこうやって手数を掛けない攻撃にやられてしまうのか。そんな基幹的な気分になるも、攻撃を食い止めると再び攻勢に出る。中盤を経由して回していくとペナルティライン前に守備のラインがすでにできあがっていた。DF佐々木も上がりその最終ラインで張るペレイラへ当てる。無謀とも言える中央密集地。ペレらはワントラップで反転、シュート。電撃のような一撃が放たれるとゴールの中へ叩き込まれたのだった。

 先制。早い時間の先制点にすでにこの試合を優位に進めることができるのだった。まだまだ時間があることからも喜びはそこそこにその後の経過を見守る。するとその余裕からか、仙台ばかりボールを持つようになるとクロスを入れられ、シュートを打たれ、はたまたセットプレーまで与えてしまうのだった。そしてその攻勢の中でショートコーナーからのこぼれ球からミドルシュートを放たれる。これはやられた。と思った瞬間ガンッという乾いた音と共にゴールバーで跳ね返り、命拾いしたのだった。

 どうしてこうも攻められ続けるのか。どうもサンフレッチェは先制すると安心感からかペースが落ちる。その分相手は攻撃に比重を置くことができ猛攻を受ける。クリアしてもセカンドボールを拾われる。そして奪ったとしてもそこから一気に駆け上がることがない。相手からすると微塵も怖さがない。

 そこにイラついてるとGK大迫からのパントキックが前線のヴィエイラに渡る。ねっとりとしたキープを続け味方の上りを促すのだった。それにより前線が活性化される。左から右へ、そしてペナルティエリアに入るとペレイラ、打てずに中央柏に流すと柏スルー。後ろから出てきたハイネルがシュート。完全に相手の意表を突いた攻撃だったもののシュートはバーの上高く飛んで行ってしまった。惜しい、惜しかった。いや、むしろこれは決めなければいけない場面だったろう。

 それ以後も川辺からのクロスをヴィエイラのヘッドは枠外にしてしまい決定力のなさに頭を抱える。だがそんなゴールを目指す姿勢が実る瞬間が訪れた。前線でのプレスから相手ゴール前でのパスミスを招きヴィエイラがカット。GKをかわしてシュート。至近距離でのシュート。が、これをカバーに入ったDFに当ててしまったのだった。ああ、ヴィエイラのシュートは本当に入らない。ここまでシュートの入らない外国人FWはいないのではないだろうか。

 もはや追加点を期待することはできない。入れば試合を決めることができる決定的場面だっただけに落胆は大きい。こうなると交代選手が入るも攻めていいのか守った方がいいのか判断に迷う。すると仙台も交代に兵藤を入れてくるとすぐに攻撃の糸口を見つけゴール前へ雪崩れ込んできた。縦へのドリブルを潰すも折り返しをされ中央へ。そこへ入った兵藤。ダイレクトシュートでゴールにぶち込んだのだった。

 同点。またしても失点してしまった。ここまで失点が続くのに毎回DFの顔ぶれが一緒というのはどういうことなんだろう。しかも交代して間もない時間に決められたというのは精神的に大きなダメージを受けたのだった。

 勝ち越し点を狙うべくサンフレッチェも交代選手を入れる。だが東がクロスを入れるも合わず。藤井もクロスを入れたがヴィエイラが倒れてしまったが為にチャンスにならない。更には川辺のクロスは荒木のヘディング。決まったかと思ったらバーに跳ね返されてしまったのだった。

 最後に密集したゴール前への放り込みに佐々木がGKの目の前でシュート。これをGKにぶち当ててしまいこれで終わってしまった。決めなきゃいけない場面でことごとく外してしまい引き分けでおわってしまったのだった。

 交代選手により同点に追いついた仙台。交代選手が全く点を取らないサンフレッチェ。両者の違いはそんなとこに現れていた。先制しても追いつかれ、先に失点するとそのまま逃げ切られる。一体このチームはどうやったら勝つことができるんだろう。試合する毎に活力を失っていくチームのどこに希望を見出せばいいのかただただ途方に暮れるのだった。

2020年8月23日 (日)

横浜Fマリノス戦~やはり決定力不足に泣く

2020823日 横浜Fマリノスvs サンフレッチェ広島 日産スタジアム

 

 雷を伴った豪雨はこのところ関東では頻発してる。連日の猛暑が上昇気流を生み出すせいだろう。そしてこの日もその例に漏れず激しい雨が降ったことで高温の蒸気が漂うのだった。

 この暑い夜の一戦、トップに久々のペレイラがスタメンで入ってきた。ボランチにハイネル、少しメンバーを替えてきたが、城福監督はこのゲームは落としたくないというコメントを発した。そして開始早々その決心に応えるべく右サイドからのクロスにペレイラがヘッド。GK真正面で決まりはしなかったものの、幸先のいいスタートだった。

 暑さを考慮してか前からプレスを掛けることはせず人数を揃えて嵌めに行く。そして奪ったら右サイドに預け茶島が上がっていくも蓋をされると無理をせず後ろを向く。するとその動きにすぐにもう一人詰められるともはや手詰まりになり奪われる。ボールを大事にしようとするあまり逆に失ってしまい逆に攻められる。3人のDFはその都度守備に専念しなければならない。そして例えそこでボールを奪ったとしてもマリノスの速いプレッシングにすぐにパスコースを限定されてしまうのだった。

 相手陣内に入れない。それでもわずかな隙からヴィエイラが抜け出す。縦へ突き進みクロスを浅野がヘッド。が、バーの上を飛んでいく。更にその後ハイネルとのワンツーから柏がクロスにも浅野が合わす。が、これも枠の外。ゴールまでもう3メートルくらいのところで捉えるものの肝心の決定力がない。浅野のヘディングは額の上の方で当ててる為あれではクリアはできてもゴールには入らない。攻撃の選手としてこれは致命的な欠点なのだった。

 そんなちっとも入らないサンフレッチェの攻撃に気をよくしたマリノスはブロックを敷いたゴール前にダイレクトパスで侵入してきた。ポンポンポンとワンツーと3人目の動きで守備網を切り裂くとマルコスのシュート。入った。入ってしまった。いとも簡単に先制点を決められちまったのだった。

 追わなければならない。点の取れないチームにとって一番避けなければいけない状況に陥った。ワンタッチプレーはつながらない。裏を狙ったフィードはオフサイド。ヴィエイラが真正面からミドルシュート打っても枠外。まるで打つ手ないのだった。

 そんな中でも右サイド茶島はドリブルでカットインしていくと倒された。FK。もはやセットプレーくらいしか見込みがない。競り合いに強いDF陣が上がる。ライン一戦に並んだゴール前にハイネルが蹴った。跳びあがったペレイラ。高い。GKと競るもガツンとゴールに叩き込むのだった。

 追いついた。振り出しに戻した。ここから逆転。と言いたいとこだがそれは限りなく無理な気がした。前節はたまたま3点取れたがあれで得点力不足が解消されたとはちっとも思わない。できればこのまま引き分けで終わってくれないか、そんな考えが選手に伝播したのか、この後どんどんマリノスのプレスに嵌っていく。いいようにボールを回されバイタルエリアのティーラトンへ。この時誰もプレスを掛けにいかず狙いすましたようなクロス。そこに飛び込んだサントス。高い打点とパワーでゴールに叩き込んでしまったのだった。

 呆気ない。あまりにも呆気ない勝ち越し点だった。サンフレッチェが何度上げても決まらないクロスをたった1回で決めてしまう。もはやここで両者に絶対的な差があるのだった。

 もはやマリノスは勝ちを確信しただろう。それでも攻撃の手を一向に緩めることなく、またボールロストの際には果敢なるプレス。まるで蒸し暑いこの気温をまるで意に介さない運動量をみせてくる。ボールへの執念が違う。メンバー交代でフレッシュな選手を入れても一向に選挙区は変わらない。それでも森島がえぐってクロスを入れる。ヴィエイラのヘッド。が、GK真正面。これも決定的だった。千載一遇のチャンスをまたしても決めきることができないのだった。

 それでも差はわずかに1点。最後にもう1回でもチャンスをつくれないか。GKからビルドアップでつないでいこうとする。だがこれだけプレスに引っ掛かってるのにこれは自分で自分の首を絞める行為であり、マリノスは簡単にカットするとスルーパス。抜け出したエリキ。GKとの11をいとも簡単に決めてしまい勝負は決したのだった。3-1、惨敗であった。

 2試合続けての3失点。サンフレッチェが堅守だなんて誰が言ったのだろうか。点取られまくってるのだが。そして決定力のなさ。1回のヘディングを決めるサントスと2回のヘディングを外す浅野。もはやこの時点で勝負にならないのであった。

 もはや今シーズン勝てないのではないだろうか。降格のないシーズンでよかった。そしてここまで勝てないチームになってしまっただけにスタジアムまで観戦に行けないことにそれ程苦痛を感じないのだった。

2020年8月19日 (水)

FC東京戦~ラストプレーでの同点

2020819日 サンフレッチェ広島 vs FC東京 エディオンスタジアム広島

 

 2試合合計で40本以上のシュートを打ち奪ったゴールがわずか1点。決定力不足は深刻で何らかの変化が必要だった。トップにヴィエイラ、右サイドに茶島という布陣で臨むのだった。

 奪ってスピードアップ。これが課題であったにも関わらずやはりビルドアップに時間をかけてしまう。そして手数を掛けてる内に帰陣をされブロックを造られてしまう。そしてこういうゴール前を守備で固められるとサンフレッチェは点が取れない。それが分かっているのでもうどのチームもこういう守り方をしてくるのだった。

 右サイドで茶島が抜け出してクロスを入れるもGKキャッチ。次につなぎの中から浅野が逆サイドへ振ろうとするもパスは読まれてカット。浅野の1人剥がしてのシュートも枠に入らない。ああ、やはり今節も点が入らない。もはや永遠に入らないのではなかろうか。

 そこで攻め手を替え後列からロングゴールが出ると茶島のトラップが落としとなると野上がシュート。DFのスライディングもGKの反応も置き去りにするバズーカのようなシュートがファーサイドに叩き込まれた。

 入った、入った、入った。あれだけ決まらないと言われてたシュートであったが、DFの野上が決めたのだった。早い時間の先制点で幸先がいい。その機運に乗ってその後もボール支配を続けていくのだった。

 しかし、守ってばかりいるように見えるFC東京はいざボールを奪うと最終ラインの森重からロングボールが出る。それをレアンドロがドリブル。食らいつくサンフレッチェのDF。が、その折り返しにディエゴ・オリベイラがガツンと決めてしまった。ああ、何と早い同点弾。しかもゴール前はたった2人だけで崩してしまった。その効率よさにあんぐりとしながらも振り出しに戻っただけ。再びゴールを目指そうと攻撃を組み立てるのだった。

 ところがバイタルエリアから先へ侵入できない。揺さぶりを掛けてるようでいてFC東京の守備には隙がなさそうだった。そこで中途半端な攻撃で終わり相手ボールになるとそれだけで威圧感がある。アルトゥル・シルバが縦パスを入れる。受けた阿部がターンするとそのままゴールに向かいシュート。GK大迫は触ることすらできずゴールに叩き込まれてしまった。

 ああ、逆転。あまりに呆気ない。手数を掛けて、時間を掛けて攻めるサンフレッチェに対してFC東京はわずかな隙、突出した個人技で点を取る。両者の効率の違いは明白だった。

 そしてサンフレッチェの攻撃は続く。ヴィエイラのクロスに精度がなくて溜息するもDFの野上がまたまたループシュートを狙う。それがCKに繋がりそこからまた波状攻撃となると浅野がゴール前の密集へ放り込み。荒木が競る。するとバックヘッドで逸らしたボールはそのままゴールに入ったのだった。

 同点、同点、同点。しかもまたしてもDFの得点である。攻撃陣が決めない中でこれが得点力を得る為の一つの解答なのかもしれないのだった。そういえば優勝した頃って色んなポジションの選手が満遍なく取ってたのだった。

 それに気をよくして更に勝ち越し点と狙う。すると今度はディエゴに入ったボールが奪えない。ゴールへと突き進むディエゴ。2人、3人でまとわりつくもモノともしないキープを見せ、遂には浅野のファールを受けFKを得るのだった。個で負けてる。そう思わざるを得ない。そして今度もまた個の勝負。ゴール前のFKだった。これをレアンドロが決める。ゴールの隅、ここしかないという箇所に壁を避けて突き刺してしまうのである。セットプレーのちっとも決まらないサンフレッチェと比べ、こんなとこでも効率の差があるのだった。

 そしてこのままハーフタイムを挟んだことで気を取り直す。追う展開。サンフレッチェが一番苦手とするパターンなのだった。50分にペレイラとハイネルが入り、70分に東と藤井が入り、81分に柴崎が入る。そのメンバー交代により活性化された面もあるが依然としてチャンスは生まれない。そしてそんなもたつきにFC東京は時間稼ぎへと着実に勝利を奪いに来るのだった。

 急がないといけないのにサンフレッチェのプレーにミスが出る。コーナー付近でボールキープによりいよいよ割り切った時間稼ぎをするようになった。ああ、駄目だ。もう時間がない。アディショナルタイムに入りもうあとワンプレー。そこにハイネルはロングボールを入れたのだった。

 得てして終了間際のこういう一発を狙ったボールは簡単に処理される。が、このボールが東に入る。ペレイラに流すとシュート。DFのブロックに遭ってふんわりと飛んで行った。するとそこに出たのが川辺。GKをかわすふんわりとしたキックはボテッとゴールの中へ入ったのだった。

 同点、同点、同点!最後の最後、最後のワンプレーで決めた。これにより引き分けで終わることができ、完全な負け試合に勝ち点1をもたらしたのだった。

 最後まで諦めない精神、しぶとさ、したたかさ、そんなものを体現した瞬間だった。勝ちはしなかったがこういう場面を観れたことに感銘を受けた。そしてこれがこの試合での収穫でもあり、今後への希望を見出すことができた瞬間なのだった。

2020年8月15日 (土)

浦和レッズ戦~打つ手なしの攻撃

2020815日 浦和レッドダイヤモンズvs サンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 

 終戦の日。毎年この日は焼け付くような日照日であるがこの日も例外とはならなかった。立ってるだけで汗がしたたり落ちる。夜になってもその気温の高さは変わらず、埼玉スタジアムのピッチも湯気がたってそうだった。

 因縁のレッズ。かつて毎年のように選手を引き抜かれるもサンフレッチェが優勝したという実績がある為に相当な対抗心を持ってる。特に今でも在籍してる槙野と西川は並々ならぬものを持ってるはずだった。

 すると開始早々ボールを奪われるとDFラインの裏へとスルーパスを出される。右サイドを抜かれたハイネルは追うもペンルティエリアに入られる。ハイネルのスライディングに倒れた。笛が鳴る。PK。ああ、こんな時間にPKを与えてしまった。正直スローで観たら接触はしてなくて勝手に倒れてたのだが判定は変わらない。まあこれは裏を取られたという事実と倒れた方の演技力の上手さと主審の思い込みのせいなのでしょうがない。あとはGK大迫に賭けるとしよう。

 しかし、PKの苦手な大迫。そこは期待できなかった。そしてレオナルドのキックに対して見事に反対に飛んでしまい易々と失点してしまった。止められないまでもせめて読みくらいは当てるようになってもらいたいものだ。開始5分、あまりにも早い時間に追う展開へと持ち込まれてしまったのだった。

 ブロックを敷いて待ち構える浦和。その引きこもった守備陣の周りをぐるぐるボールを回してるだけ。そこから先へ行けない。そしてサイドからクロスを入れると簡単に跳ね返されそのままカウンターへとつなげられてしまう。何とか食い止めたもののその恐怖から思い切った攻撃ができず、丁寧に丁寧につねげていく。そしてその丁寧さが遅延を招き浦和がより余裕を持って守備への陣形を形成するのだった。

 左から右へサイドチェンジ。そしてハイネルがクロス。ペレイラが合わせる。ジャストミートしたヘディング。が、それをGK西川は弾いてしまった。西川冴えている。そしてその後何度かあった決定機も西川によって全てセーブされてしまう。神がかっていた。いや、西川を調子に乗せさせた。守りをより強固にさせた。それもこれもサンフレッチェの攻撃が単調なせいだった。

 攻撃のパターンがサイドからのクロス一辺倒。ターゲットはペレイラのみ。なのでゴール前で浮いたセカンドボールをバイシクルシュートを放った時も西川は簡単に防いでしまった。そもそも枠に入るシュートを打つのがペレイラしかいないのだった。

 サイドを起点に連携から相手を剥がそうとする。2人目、3人目の動きで相手を剥がすもその後が続かない。だがそんな攻撃を続けていく内にいい位置でのFKを得られた。キッカーはハイネル。壁を超えてゴールに向かったがGK真正面。それでも西川からのキックをカットして攻め続けてCKを得る。森島が蹴るも跳ね返される。2度、3度と繰り返されてるゴールの匂いすら感じさせない。あらゆるセットプレーはサンフレッチェに何のチャンスももたらせないのだった。

 時間ばかりが過ぎていく。浦和は防戦一方に見えて余裕で守ってる。こうやってゴール前を固めた相手から点を取れないってもう何年も課題とされてるのに一向に改善されてないのである。だから先制されたら終わり。正直PKを喰らった時点でもう終わった気がしてたがそれが現実となっていきつつあった。

 メンバーを代え攻撃を活性化させようとする。特に野津田を入れたのは引いた相手に対してミドルシュートで狙っていくというものだったろう。ところがこの野津田、シュートは打っても全部枠外。終いにはFKさえ枠に入れられないという有様だ。ルヴァンカップでは敵にプレゼントパスをして失点に加担するし、もはや何の期待感もない。いい加減見切りをつけてもいいのではと思ってしまうのだった。

 そして24本もシュートを打ちながら1点も入れることができずに敗戦。前節も同じくらいシュートを打ちつつ1点しか決められなかったことから本当に得点力不足が深刻だ。

 引いた相手を崩す術、相手の守備が整う前に攻め切る攻撃の速さ、ゴール前での精度と課題は尽きない。だがその多くは城福監督就任以来ずっと抱えてた問題でもあった。一体いつになったらこれらの問題を解決してくれるのだろう。そんな想いが点差以上のやるせなさを感じさせるのだった。

2020年8月10日 (月)

湘南ベルマーレ戦~浅野のゴールで勝利

202089日 サンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレ エディオンスタジアム広島

 

 ピースマッチと称して原爆で被災した方々に向けて哀悼の意を込めて黙とうを行った。鐘を突くとカーンという金属音がスタジアム全体に広がる。その厳粛なムードがあったものの試合は出だしから積極的な攻撃の姿勢を魅せた熱いものだった。中でも負傷から復帰したペレイラ、シャドーとしてスタメンに入った浅野のプレーが興味深かった。

 ところがその浅野、森島が左サイドから流したボールをゴール前まで走りこむもミートできなかった。更に柏からのクロスも頭を通り越してしまう。オーバーラップした野上の落としを受けながらもシュートはふかしてしまう。やはり浅野にゴールを望むのは無理がある。その分トップのペレイラへ期待を掛けるのだった。

 前線でボールを当てられると収まりがいい。左右に流れる流動性もみせる。それにより活性化した前線でクロスが入るとペレイラがそこに飛び込む。DFに挟まれてたこともあって叩き込むことはできなかった。その後もワンツーによりハイネルのシュートを導き出す。守備に人数が揃ってる中で見事な連携による崩しだった。

 攻めている。こんなにもボールを持つ時間をつくれるのは最近なかった。クリアされてもセカンドボールが拾える。それにより2次攻撃、3次攻撃へとつながる。そして左サイド柏からクロスが入る。ファーで浅野がヘディング。抜群のタイミングだったものの、ガツンという音と共にポストに跳ね返されてしまった。

 決めるべきとこで決めれなかった。その反動が湘南にカウンターへと向かわせた。必死に追うDFによって食い止めたものの湘南の選手が次々に上がって来る。そこに脅威を感じながらも最後はしりすぼみに終わってくれたことで大いに助けられたものの、湘南の攻撃へと切り替わった時のスピードは速い。優位に進めていても点を入れない時間が続くのは不安でもあった。

 左サイドで持ち上がり中央へ、右へと揺さぶりを掛けペレイラを狙う。シュートにはこぎつけるもののDFの壁に跳ね返される。まるでゴールの前に巨大な岩山があるかのようにシュートを打ってもはじき返されやり直し。一旦は下げ左右に散らしつつバイタルエリアを周回するとハイネルが縦への仕掛けでクロス。GK谷パンチング。柏が拾い落とすとオーバーラップした佐々木がクロス。野上が競るも頭を超す。が、浅野が後ろにいた。身体を倒しながらのボレー。入った。入った、入った、入った。あれ程難攻不落の要塞のような湘南のゴールをこじ開けたのだった。

 シュートが期待できないと散々批判を送ってた浅野が決めてしまった。ああ、浅野、ごめんなさい。当たり損ねのボテボテとした軌道が逆にGKに反応を与えなかった。そしてこの先制ゴールが決まってすぐに前半が終了するのである。時間帯としても申し分ないのだった。

 ところがここから後半に逆転をされた試合があっただけにまだ安心はできない。特に交代によって違うチームになった時の対応をうまくしたい。すると湘南は66分に石原を入れてくると押上をするようになってきたのだった。

 ブロックを敷いて守りを固める。すると湘南は石原を狙う。そんなボールを石原は収める。サンフレッチェの優勝に貢献した頃の強さ、クレバーさは衰えてなく、改めていい選手だと見せつけられた。

 それでも粘り強く攻撃を食い止めるとペレイラに出る。前を向くと一閃、ロングキック。キーンと飛んだその弾道はゴールに向かっていく。GKが前に出てるのを見透かし放ったキックは入ったかと思った瞬間、ポストにはじき返されてしまった。ああ、あれが決まれば決定的だったのに。そこからはもう時間稼ぎに徹するようになるのだった。

 森島に代わって野津田が入る。ペレイラとコーナーでのボールキープ。そこでいくらか時間を費やすことができると湘南はもうロングボールで挑んでくる。だがDFにより弾き飛ばす。野津田もその浮き球目掛けて飛ぶ。その時湘南の選手と交錯して頭を強打するのだった。倒れ込んだ2人。治療して続行はされたもののこれで何分時間は追加されたんだろう。

 大きく相手陣内に蹴りだすもののまだ笛は鳴らない。そしてゴール前クリアするもCK。これが最後のプレーだろう。GK谷も上がってきてマークに着き辛い。蹴りだされたCK。ニアで合わされる。が、これが枠外に飛ぶことにより助かったのだった。

 10で勝った。何気に浅野は公式戦2試合連続ゴールである。それによりシャドーのポジションはまた競争が激しくなる。そのいい循環を生み出す希望を生み出したゴールでもあるのだった。

2020年8月 5日 (水)

ルヴァンカップ札幌戦~ミシャに勝てない

202085日 ルヴァンカップ グループステージ 北海道コンサドーレ札幌 vs サンフレッチェ広島 札幌厚別公園競技場

 

 灰色の雲掛かった空は日の力を弱め、徐々に夜への移行を始めようとしていた。梅雨が明け、夏らしい酷暑になったものの札幌での開催は少しはやりやすい気温ではなかろうか。

 札幌といえばミシャのチーム。同じフォーメーションなのでミラーゲームである。昨シーズンは見事にやられただけに借りを返したいのだった。

 この試合に向けてサンフレッチェは野上以外全選手入れ替えてアピールの場をつくった。中でも土肥は初出場であるし、それぞれのプレーは興味深かった。

 ところが試合の流れは悪かった。カットしてもセカンドボールを奪われる。ボールの予測が悪いのだろうか、とにかくボールが札幌の選手のところにばかり飛ぶのである。やっぱりサブのメンバーじゃ駄目なんだろうと諦めかけてたその時、1本のロングボールが左サイドに出る。藤井が追いつきクロス。永井がシュート。スピードのある攻撃だった。が、枠には入らないのであった。

 続いてトップで張る永井に当てられるもボールを収めることができない。全体の押し上げによってペナルティエリア前で受けるもシュートはブロック。そこにフェイントを入れる余裕がない。力が入ってる。本人も結果を出すことに焦りを感じてるのだろうか。

 そんな中、左サイドの藤井は気を吐いていた。縦への仕掛け。とにかく縦へ蹴りだせばスピードでぶち抜ける。速い。速い、速い、速い。だがその後のクロスの精度がない。味方へつないだとしても浅野がクロスを上げたら永井のシュートは枠外。ああ、決定力がなさ過ぎる。100万回ラストパスを送っても全部外してしまう、そんな雰囲気を醸し出しているのだった。

 それでも前に運べてた時間はまだいい。徐々に押し込まれるようになるとDFGKだけでボールを回しているだけで一向に前に進めない。どこかでギアを入れて敵陣に侵入する。だが最後は精度のないプレーによって相手は楽々防いでしまうとおもしろいようにカウンターが嵌るのだった。何とかCKに逃げるもののそのCKのこぼれ球を真正面から決められた。綺麗にここしかないというコースに決める。ああ、札幌には何て精度の高いシュートを打つ選手がいるのだろう。

 追う展開のサンフレッチェ。この早い時間の失点はもうこの時点で勝敗は決まったような気がした。それほどまでにゴールの臭いがしない。前線からのチェイシングはがんばってるものの一向に奪えない。DFがクリアで逃げる。が、このクリアが中途半端になった。

 浅野の元に渡る。胸トラップからワンタッチ、ワンタッチとDFを翻弄すると振り抜く。シュートはゴールの片隅に見事に入ったのだった。

「アサノ、アサノ、アサノーッ!」

 早くも追いつき振り出しに戻してしまった。ここからが本番だと気炎を上げると相手のプレスを潜り抜けてパスが通るようになる。それは的確なポジショニング、無理をして上げずに下げる時は下げる柔軟性、そしてゲームのコントロール。その中心に野津田がいたのだった。前が開けばミドルシュートを打つ積極性も魅せて存在感を示すのだった。

 ところが後半、札幌にメンバー変更があるとプレスの強度が上がってきた。下げざるを得ない展開。そして野津田に入るとバックパス。が、これがドーグラス・ヴィエイラへのプレゼントパスになってしまうと反転してシュート。いとも簡単に決めてしまうのだった。完全なパスミス。しかもそのミスを取り返そうとする戻りも弱かった。ああ、野津田。こんなミスをしてしまってはもう試合出られないかもしれないぞ。そして案の定、野津田への交代が告げられる。完全に城福監督の信頼を失ってしまった。

 メンバー交代を繰り返しレギュラーメンバーが半分近くなるとさすがに少し攻めれるようになる。が、エゼキエウはミスが多く、柏もドリブルで抜けない。それでも前線に連動が生まれゴール前のヴィエイラに入る。が、シュートは枠外。サブでないメンバーでさえもシュートを枠に入れられないという意味においては同じなのだった。

 打っても打っても、崩しても崩しても入らない。それは相手もいることだしそう簡単なシュートではない。だが札幌のシュートはどれも綺麗に決まってる。決定的なチャンスの数ではむしろ優ってるはずである。

 時間ばかりが過ぎていく。そしてCK。もはやこれがラストプレーか。森島のキック。頭一つ出たヴィエイラのヘッドが当たった。入った、と一瞬腕を振り上げようとしたもののボールはボテボテと逸れていったのだった。

 また外した。

 そしてその決めきれなかったCKにより終了。21で負けてしまったのだった。

  1.  城福監督はミシャに勝てない。ミラーゲームとなる相手は苦手のようである。野津田のミスも痛恨であったがとにかく決定力がない。最後はレギュラーの選手が出てただけにこの決定力の低さは希望のなさにつながるのだった。

2020年8月 1日 (土)

横浜FC戦~5試合振りの勝利

202081日 横浜FC vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場

 

 そういえば試合は三ツ沢だった。いつもだったら行ってるものの、コロナ禍で入場制限されてる状態では行く気も起らず、家でDAZN観戦となるのだった。

 モニターに映ったスターティングメンバー。かなり入れ替わってる。大分戦のミス以降出場できなかったGK大迫が戻ってきた。トップにはヴィエイラ、右サイドに茶島、左サイドに藤井。一番点を取ってるペレイラ不在なのは不安材料であった。だがそれ以上に藤井がどれだけアピールができるかというのも大きなポイントであった。ベンチに柏が入った今節、もしかしたら最後のチャンスかもしれないのだった。

 2シャドーに森島と東という若い2人が入ったこともあり、機動力的に前から守備で嵌めていく。高い位置で奪い2人目、3人目という動きでパスワークを活性化するが、その動きの中に藤井も入っていた。そして縦へ抜けるスピードも魅せた。同時にスタートしたチェイシングでは先にボールを触る。速い、速いのだった。

 そんな前線での活況からゴール前へボールが放り込まれる。ゴール前に出た東。が、足に当てただけでシュートに至らない。そしてその後CKから荒木の逸らしたボールに反応するもヘディングは枠の外。東、もしかしてシュート下手なのか。そんな懸念を抱いてしまうのだった。

 ところがその東、中盤より下がり目の位置で受けると前線へロングフィード、森島が走る。DFと競る。身体を入れ替えるも押し寄せられる。が、倒れ込みながらもシュート。入った。森島が決めた。あのフィジカルで突かれると簡単に倒れてた森島が踏ん張りを見せて決めてしまったのだった。そしてそれを導いた東のフィード。今回の起用に見事応えたのだった。

 その先制点以降もペースが落ちることなくサンフレッチェのボール支配は続く。川辺が危険の芽を摘む。青山がパスを適所に散らす。そして茶島が高い位置で切り込んでいく。ここ数試合停滞してたチームは躍動するのだった。

そんな連続した攻撃がCKにつながる。森島の蹴ったボールは東がヘッドするも当たり損ねて流れる。佐々木が拾い青山へ下げると逆サイドへのクロス。胸トラップしたヴィエイラがシュート。角度のないところをファーサイドに決めたのだった。

2点目。あれほど得点力不足に喘いでいたチームがペレイラという柱を欠いて決めたのである。思い切ったメンバー変更は功を奏したのだった。

もはやこれでイケイケである。ハーフタイムに入ると後半が待ち遠しかった。すると横浜FCは皆川に代わって一美を入れてくる。サンフレッチェでデビューした皆川は期するものがあったろうが正直全く脅威ではなかった。時として古巣チームとの対戦で覚醒してしまう選手がいるが、残念ながら皆川にその覚醒は訪れなかった。そして代わった一美が厄介な動きをしてくるのだった。

押し込まれるサンフレッチェ。横浜FCは負けてるにも関わらず焦っている様子がない。じっくりじっくりボールを回しここぞというタイミングでドリブルで仕掛けてくる。特に一美の動きにはキレがあった。これが最初から出ていたら危なかったかもしれない。

そんな押し込まれる状態にも関わらずヴィエイラが接触で腰を痛めピッチを去る。代わりには入った永井。これも結果の欲しい選手であるもののどうにもスルーパスに反応できない。以心伝心のようなパスのメッセージをくみ取れない。そのお陰で横浜FCは心置きなく攻撃に移れるのだった。

そこでハイネルとエゼキエウが初出場で入る。高い位置からプレスを掛けるエゼキエウ。それに呼応するように永井も走る。それでも相手の攻撃が進むとゴール前まで守備に戻る。走って走って走りまくる。2点差を考えるとここは手堅く守備に徹するのも理に適っている。もはや守備要因と言っていいだろう。

と思ってたら右サイドでの切り返しからゴールライン際で抜く。ペナルティエリアに侵入する。送ったパスはシュートまで結びつかなかったものの、永井の大きな可能性を垣間見たのだった。

その後もサイドを起点にクロスが入り、ミドルシュートを打たれたりしたがGK大迫が処理。実に安定したセービングを見せ乗り切ることで0-2で勝利を収めることができた。実に5試合振りの勝利。やっと、やっとまともに戦えるチームになってくれたのだった。

選手の怪我もあったろうが城福監督の決断、そして時間帯による割り切った戦い、そんなものが結果につながった。果たしてこれをキッカケにチームは再浮上してくれるのだろうか。さすがにたった1試合でそこまで期待するには早い気がするのだった。

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サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles