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2020年7月18日 (土)

セレッソ大阪戦~機能しなかった2トップ

2020718日 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 エディオンスタジアム広島

 

 雨上がりのエディオンスタジアム。再開後初めて観客を入れた試合。そこに永井をスタメンとしてして持ってきた。セレッソでキャリアをスタートしたこともあって期するものがあるだろう。ペレイラとの2トップ、いつもと違う布陣で臨むのだった。

 立ち上がり、受けに回るサンフレッチェ。後ろで構えて絡め捕るつもりであるもののちっとも取れない。そしてせっかくマイボールにしてもパスがズレる。中盤の人数を削ったことでセレッソが上手くコースを切っていた。出しどころがなくなった苦し紛れのパスはことごとくカットされるのだった。

 このセレッソのピッチ全体に蔓延る守備網を突き破るべく取った術が裏へのボールだった。青山によるスルーパス。永井を走らせるがオフサイド。更にロングボールはDFにカット。そして上手いタイミングで放ったロングキックも永井の飛び出しのタイミングが遅れて追いつけないのだった。

 永井、何のインパクトも残せない。これでは一人少ないのと変わらない。それなのに左サイドでは清水が坂元との11で勝てなく見事に振り切られ早い弾道のクロス。ブロックに入った佐々木の脚に当たりオウンゴールとなってしまった。ああ、言い訳のしようのないくらいの豪快な抜かれ方だった。最初から押されてるのに先に失点してしまうという最悪の展開を迎えてしまったのだった。

 追わなくてはいけないのに押し込まれる。ブロックして跳ね返してもボールは必ずセレッソに入る。まるでそれはピッチがサンフレッチェ・ゴールに向かって傾いてるかのようだった。

 そんな守備一辺倒の状況にペナルティエリア前に入った都倉への楔に対して青山がファールを犯してしまう。セレッソのFK3人ものキッカーのいる中で清武が蹴った。コースはいい。球威もある。やられた、と感じたがバーに跳ね返されて救われた。それでもセレッソは手を緩めない。サンフレッチェのつなぎに対してはすぐに追い込みGKまで戻させると苦し紛れのロングキックを打たせる。するとイーブンのボールとされるのだが決まってセレッソが収める。もうこうなるとどこをどうやって攻めればいいのか分からないのだった。

 2トップのフォーメーションは失敗だった。そして清水が個の攻防で手が出ないのと永井がFWとして何らインパクトを与えられないのが痛かった。するとハーフタイムを挟んで交代はやはりその2人で藤井とヴィエイラが入るのだった。

 ところが最後尾からのビルドアップのとこで横パスっが入ると川辺が処理を失敗し、ボールを掻っ攫われる。ゴールに近い位置でのカウンター。ドリブルを右に振られると藤田がシュート。GK林の股下を綺麗に抜けて入ってしまったのだった。

 2点差。もうこれは絶望的な点差だった。全くといっていいほどの攻め手のなさにおいてこの点差はもはや天文学的であった。サンフレッチェのパスはとにかくつながらない。中盤で奪われそうになり無理な態勢でのパスが出る。ヤケクソのようなボールだったがヴィエイラ反応してゴールに迫る。DFの脚が掛かる。倒された。主審の手はペナルティスポットを差した。

 失点直後のPK。絶対に決めたい。それをヴィエイラ自らセットする。これを逃したらもはや負けは決まったようなものだ。なのでブラジル人の癖に得点の匂いのしないこの長身FWがキッカーでよかったんだろうか。そしてゆっくりとしたモーションからGKを動かしシュート。真正面にまっすぐ入ったのだった。

 1点差。

 これにより生き返った。追いつけるという機運が高まった。前線のペレイラによく入るようになる。FKも貰える。CKも貰える。その中からペレイラが強引にシュートまでつなげる。だが入らない。最後の一押しが足りない。いや、そもそも攻める時間が少なすぎたのだった。

 メンバーを替えて打開を図るもののセレッソの壁は打ち破れない。左右にボールを振っても揺さぶられない。藤井も縦への仕掛けは意識が高いもののクロスが下手だった。膠着を打破すべく青山がミドルシュートを放つも全てGKに阻まれる。枠にはいってるものの最後の最後が突き破れないのだった。

 そしてこのまま点を取ることなく時間切れ。後半は攻撃に出る時間が多かったことから前半の試合運びが悔やまれる。そしてゴールに近いとこでシュートを打てるのがペレイラ1人。せっかくの2トップが何の意味もなしてないのだった。

 サブとレギュラーの差が大き過ぎる。かといってヴィエイラみたいにしょっちゅう怪我をする選手はずっと出せないし。分かってても使わざるを得ない選手がいるというのが現状だった。

 果たしてこのまま中途半端なまま終わるのか、それともこの中から覚醒する選手がいるのか。もはやチームの浮沈はそこに掛かってるのだった。

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     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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