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2020年7月23日 (木)

ガンバ大阪戦~無得点、連敗

2020722日 ガンバ大阪vs サンフレッチェ広島 パナソニックスタジアム吹田

 

 もわーんとした蒸し暑さ。サッカー専用の素晴らしいスタジアムであるのに5000人限定入場の観客席は勿体なさを感じたものの、客同士の距離を取る配置はわずかながらにでも体感温度を下げる効果があるのではなかろうか。

 そんな暑い気温の中での連戦。柴崎と茶島が今季初スタメンで入ってきた。そして左サイドに浅野が入ったもののここは誰がやっても嵌らないというのが正直なとこだ。ここで浅野がアピールしてくれないだろうか。

 ところがその浅野、高い位置でボールを持つと潰される。前線でパスを散らし相手の守備を崩そうにも浅野に入ると攻撃が止まってしまう。それも対峙する福田にちっとも勝てないからだった。

 それならばとスローインから裏を突きクロスを放つ。が、これはラインを割ってしまう。最後尾でコントロールを突っ掛けてそのままゴールに向かう。追走するペレイラ。そこで自らシュート。が、DFのブロックにより跳ね返される。更に対峙してた福田にドリブルで抜かれシュート。辛うじて柴崎のブロックに救われた。が、ガンバのCKなのだった。

 セットする宇佐美。蹴りだしたボールはスーッと伸びていきファーサイドへ。それを三浦が全くのフリーでヘディング、ゴールに叩き込まれたのだった。

 またしても失点。この時マークしてた佐々木は全く対応できてなく、まるでヘディングの練習をやってるかの如く綺麗に決められてしまった。これにより守備に徹してカウンター狙いという戦術は脆くも瓦解してしまった。元々少ない攻め手の一つを早くも失ってしまったのだった。

 そして失点の原因ともなった浅野はやはりハーフタイムでハイネルと交代する。更に柴崎を青山。それにより川辺が前線へ駆け抜ける場面が出てきてそれがペレイラのシュートへとつながる。が、枠外に逸れる。どことなくペレイラのプレーに正確さがない。そしてその正確さのなさはチームに蔓延し、パス回しの場面でもズレを生じさせるのだった。せっかく相手の懐へ飛び込んでもダイレクトにパスがつながらない。結果相手の守備に余裕を与えてしまい崩しまでいかないのだった。

 そこで更なるメンバー変更。サイドの茶島を藤井、中盤の森島を東と交代する。これで状況を打開できそうな気は起きなかったものの藤井のスピードは左サイドを活性化させた。何度か福田にブロックされはしたものの少なくとも気分よく攻撃に移されることがなくなった。そしてクロスが飛ぶ。それにより右からもクロスが上がるようになるのだった。

 ところがそこでボールに触るのは必ずガンバの選手なのだった。恐らくクロスボールに対してはまるで脅威を感じてない。これはボールの質の問題だろうか、中で合わせる選手の動きのないせいだろうか。それならばと藤井はカットインからシュート。枠外。チャレンジはよかったがここでもプレーの精度のなさを嘆かなくてはならなかった。

 ヴィエイラに代わって永井が入り、こぼれ球に対し反応する。が、これもGK真正面。カウンターから川辺の折り返しを受けるもシュートはDFがブロック。気持ちは伝わるが結果につながらない。力に対して力でねじ伏せようというそういう余裕のなさを感じた。

 そして無得点のまま終わった。2連敗。4試合連続未勝利。そして深刻なのはPKを除いて4試合連続無得点ということだった。もはや頼みのペレイラも連戦によりキレがない。そして怖いのがペレイラだけなのでどこのチームも守備に余裕がある。それによって心置きなく攻撃に移れるという悪循環だ。こういう悪い流れ、城福監督は抜け出すことのできない監督なのだった。

 この悪い流れを寸断するのにもっと思い切ったことをやってもらいたい。メンバー全員替えるぐらいのことをやってほしい。どうせ負けるならそれくらい弾けてやりたいと思うのだった。

2020年7月18日 (土)

セレッソ大阪戦~機能しなかった2トップ

2020718日 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 エディオンスタジアム広島

 

 雨上がりのエディオンスタジアム。再開後初めて観客を入れた試合。そこに永井をスタメンとしてして持ってきた。セレッソでキャリアをスタートしたこともあって期するものがあるだろう。ペレイラとの2トップ、いつもと違う布陣で臨むのだった。

 立ち上がり、受けに回るサンフレッチェ。後ろで構えて絡め捕るつもりであるもののちっとも取れない。そしてせっかくマイボールにしてもパスがズレる。中盤の人数を削ったことでセレッソが上手くコースを切っていた。出しどころがなくなった苦し紛れのパスはことごとくカットされるのだった。

 このセレッソのピッチ全体に蔓延る守備網を突き破るべく取った術が裏へのボールだった。青山によるスルーパス。永井を走らせるがオフサイド。更にロングボールはDFにカット。そして上手いタイミングで放ったロングキックも永井の飛び出しのタイミングが遅れて追いつけないのだった。

 永井、何のインパクトも残せない。これでは一人少ないのと変わらない。それなのに左サイドでは清水が坂元との11で勝てなく見事に振り切られ早い弾道のクロス。ブロックに入った佐々木の脚に当たりオウンゴールとなってしまった。ああ、言い訳のしようのないくらいの豪快な抜かれ方だった。最初から押されてるのに先に失点してしまうという最悪の展開を迎えてしまったのだった。

 追わなくてはいけないのに押し込まれる。ブロックして跳ね返してもボールは必ずセレッソに入る。まるでそれはピッチがサンフレッチェ・ゴールに向かって傾いてるかのようだった。

 そんな守備一辺倒の状況にペナルティエリア前に入った都倉への楔に対して青山がファールを犯してしまう。セレッソのFK3人ものキッカーのいる中で清武が蹴った。コースはいい。球威もある。やられた、と感じたがバーに跳ね返されて救われた。それでもセレッソは手を緩めない。サンフレッチェのつなぎに対してはすぐに追い込みGKまで戻させると苦し紛れのロングキックを打たせる。するとイーブンのボールとされるのだが決まってセレッソが収める。もうこうなるとどこをどうやって攻めればいいのか分からないのだった。

 2トップのフォーメーションは失敗だった。そして清水が個の攻防で手が出ないのと永井がFWとして何らインパクトを与えられないのが痛かった。するとハーフタイムを挟んで交代はやはりその2人で藤井とヴィエイラが入るのだった。

 ところが最後尾からのビルドアップのとこで横パスっが入ると川辺が処理を失敗し、ボールを掻っ攫われる。ゴールに近い位置でのカウンター。ドリブルを右に振られると藤田がシュート。GK林の股下を綺麗に抜けて入ってしまったのだった。

 2点差。もうこれは絶望的な点差だった。全くといっていいほどの攻め手のなさにおいてこの点差はもはや天文学的であった。サンフレッチェのパスはとにかくつながらない。中盤で奪われそうになり無理な態勢でのパスが出る。ヤケクソのようなボールだったがヴィエイラ反応してゴールに迫る。DFの脚が掛かる。倒された。主審の手はペナルティスポットを差した。

 失点直後のPK。絶対に決めたい。それをヴィエイラ自らセットする。これを逃したらもはや負けは決まったようなものだ。なのでブラジル人の癖に得点の匂いのしないこの長身FWがキッカーでよかったんだろうか。そしてゆっくりとしたモーションからGKを動かしシュート。真正面にまっすぐ入ったのだった。

 1点差。

 これにより生き返った。追いつけるという機運が高まった。前線のペレイラによく入るようになる。FKも貰える。CKも貰える。その中からペレイラが強引にシュートまでつなげる。だが入らない。最後の一押しが足りない。いや、そもそも攻める時間が少なすぎたのだった。

 メンバーを替えて打開を図るもののセレッソの壁は打ち破れない。左右にボールを振っても揺さぶられない。藤井も縦への仕掛けは意識が高いもののクロスが下手だった。膠着を打破すべく青山がミドルシュートを放つも全てGKに阻まれる。枠にはいってるものの最後の最後が突き破れないのだった。

 そしてこのまま点を取ることなく時間切れ。後半は攻撃に出る時間が多かったことから前半の試合運びが悔やまれる。そしてゴールに近いとこでシュートを打てるのがペレイラ1人。せっかくの2トップが何の意味もなしてないのだった。

 サブとレギュラーの差が大き過ぎる。かといってヴィエイラみたいにしょっちゅう怪我をする選手はずっと出せないし。分かってても使わざるを得ない選手がいるというのが現状だった。

 果たしてこのまま中途半端なまま終わるのか、それともこの中から覚醒する選手がいるのか。もはやチームの浮沈はそこに掛かってるのだった。

2020年7月13日 (月)

サガン鳥栖戦~点の取れないサンフレッチェ

2020712日 サガン鳥栖vs サンフレッチェ広島 駅前不動産スタジアム

 

 連戦を考慮してシャドーに東、左サイドに清水が入り、GKには前節ミスにより失点を招いた大迫に代わって林が入ってきた。このメンバー変更はチームにどう影響を与えるか懸念した。が、東は川辺と共に激しいタックルによりボール奪取に励み林も危うい場面を迎えることがない。そして左サイドの清水、かつてのような縦への突破を試みるとブロックされてしまった。いや、CKにつながったし2次攻撃、3次攻撃と続いてる。機能はしている。が、その攻撃はことごとく鳥栖の守備にブロックされるのだった。

 そんな攻撃のもたつきが鳥栖の守備の強度を高めてるようだった。段々とプレスの位置が高くなる。それによりパスの出しどころを失い悪い形で奪われる。そこから鳥栖がゴールに向かってくる。2人、3人で囲んで攻撃を摘むがその後が続かない。前に運んでいこうとするが、トップのペレイラには届かないのだった。

 それならと中盤を省いてトップへロングキック。が、これもペレイラを狙ってるのは分かってる。やはり跳ね返されてしまう。ゴールキックから東を狙うと右のハイネルに。クロスを入れるも中で合わない。左からは佐々木が清水とのコンビネーションが合わずボールを失う。そのどれも大きなミスではないがわずかなズレが相手に攻撃を摘む隙を与えるのだった。

 鳥栖はボールが取れるものだから前を向く。ボール支配率を徐々に高める。右サイドを破られる。ハイネルが追う光景が多くなる。野上がサポートに回る。取ったと思ったらまた別の選手に奪われる。鳥栖の攻撃は粘り強い。ボールを押し下げたにしても簡単にゴール前まで運んでくる。この展開は明らかに鳥栖の優位に見えた。

 前節に引き続いて時間の経過と共に相手の方が活力を持ち始める。サンフレッチェはアクセントであるハイネルのドリブルが通用しなくなってきた。ビルドアップもハーウェイラインを越えると簡単に摘み取られる。中盤に入っても東の球離れが悪く簡単に詰められる。結局相手の攻撃をつい止めてもちっとも攻撃にはつながらないのだった。

 この流れを断ち切るべく森島をヴィエイラ、清水を藤井に交代する。清水などもっとできると思ってただけに一度も突破する場面がみれなかったのが残念で仕方なかった。だがその鬱憤を晴らすかのように藤井が左サイドを駆け巡る。DFが詰めても縦へ抜き去る。深くえぎってクロス。ペレイラに渡ったものの、シュートはジャストミートしなかった。それでも入っていきなり見せ場をつくったことに可能性を感じる。

 それに対して鳥栖も2人メンバー交代。その後連携により右を破られグラウンダーのクロス。中央からのシュート。うわっと目を覆いそうになったが枠を逸れてくれて助かった。対するサンフレッチェにはシュートがない。安直なロングフィードが目立つ。かといってショートパスでつなごうとすると尚更相手の守備網に引っ掛かる。またしてもメンバー交代は悪い目が出てしまうのだろうか。

 そして今度はハイネルから浅野への交代。それから東から野津田、ペレイラから永井と交代する。すると体力があるからだろうか、守備がアグレッシブになってきた。ヴィエイラがいることでボールがよく収まる。藤井がボールを持つと仕掛ける姿勢を見せる。2人、3人と押し寄せても抜いていく。そしてクロスするもボールの軌道に勝ち構えてる選手がいなくてフィニッシュにつながらなかった。

 ヴィエイラに入ると横パス。野津田が受けシュート。が、ゴールの脇に外れる。青山からロングパスが出るとヴィエイラGK11。が、放ったシュートは枠をそれてしまう。ああ、ヴィエイラは相変わらずシュートの決定力がない。野津田もデビューしたての頃はもっとゴール決めてたのにちっとも入らない。あと一押しが足りない。だがその足りなさがシュートの決定力であるのは明らかだった。

 ペレイラ以外決めれない。無得点で終わってしまうとそれを痛感せざるを得なかった。0-0のスコアレスドロー。もしかしたら引き分けで終わっただけまだよかったのかもしれない。どちらかというと負けなくてよかったという感覚しかないのだった。

 得点を特定の選手に頼るリスクは2018年に嫌という程思い知らされた。果たしてそれを打開する術はあるのだろうか。この試合を終えて、どうしてもそのイメージが沸かないのが辛いのだった。

2020年7月 9日 (木)

大分戦~交代によるパワーアップとスケールダウン

大分戦~交代によるパワーアップとスケールダウン


2020年7月8日 サンフレッチェ広島vs大分トリニータ エディオンスタジアム広島


 九州を中心に駆け巡った豪雨はジトーッと湿度を高め籠った暑さを醸し出すのだった。照明の落ちたエディオンスタジアム、見慣れた光景のはずが違和感が拭えない。それもそのはず、無観客の試合。どことなく違うスタジアムのようにも見えるのだった。

 そしてチームの戦い方も前節と違い自らボールを持って攻めていく。そして高い位置で青山とヴィエイラが挟み込みペレイラへ。ゴールに向かうペレイラ。DFが追いつく前に振り抜く。GKの脇を弾丸のようなボールがゴールネットに突き刺さる。先制、早い早い先制点だった。

 これにより無理に攻めなくてよくなった。大分はブロックを前から来ない。その分後ろでのパス回しも余裕を持ってできる。仮にプレスに来たところで野上がフェイントで軽くいなしてる姿からこの試合はもう貰ったような気がした。少なくともあともう1点取れば間違いないだろう。

 ところがある程度のとこまではボールを保持できてもフィニッシュまでたどり着けない。やっとのことで入ったペナルティエリアでの攻撃、逆サイドに振ったとこでハイネルのハーフボレー。入ったかと思ったがポストに阻まれたのだった。惜しい、たった5センチずれただけでで入っただろう。その前に相手GKも触ったしいい反応をされてしまった。

 そんな攻めあぐねが大分に活力を与えた。攻撃を中途半端な形で封じ込められたのを機に大分左サイド田中が駆け上がる。対峙するハイネルが追う。一度は止めてもその後何度も同じとこでの個の突破が行われる。ハイネル、野上はその都度全速力で追いかけなければいけない。その都度粘り強く食い止めるが体力の消耗は大きいだろう。

 そして大分に動きがあった。知念をトップに据えるとそこにボールが収まるのだった。それにより徐々に圧力を高める大分の攻撃。必然的にラインは下がり押し込まれるようになっていった。

 クリアしても全て大分に収められる。そしてどんどんゴールに向かってくる。身体を当ててブロックしてたシュートも段々と最後の壁を抜かれるようになった。それも全てGK大迫に救われた。固いDF、優秀なGKによって食い止めているのである。

 ところがそのDFの一角である野上が倒れ込んだ。足をつったらしく続行不可能。井林との交代を余儀なくされる。堅固な守備を保っていたものの、井林だって出場に飢えていたはずである。モチベーションは高いはずだ。そしてこの後、両者で次々とメンバーチェンジが行われるのだった。

 そのメンバーチェンジで大分はどんどんギアを上げていく。ゴールへ向かっていく圧力がどんどん高まる。それを受けるサンフレッチェはもうアップアップだ。まるでそれは沈みゆく船のよう。船底の綻びを取り繕うが浸水は収まらない。そしてついにアーリークロスからのヘディングを決められてしまった。

 追いつかれた。DFが追走してたので頭に当てるしかできなかったはずである。それをよりによってGK大迫は飛び出してしまった。半ばヤケクソ気味に当てたヘッド、待ってれば簡単にキャッチできたはずだった。

 これにより点を入れなくてはいけなくなったサンフレッチェ。だけど交代で入った東、柴崎、茶島は存在感を見せられない。特にハイネルと代わった茶島は消えている。そして大迫がキャッチしたボールを速攻につなげようと右サイド茶島にスローするも敵にあっさりカット。刈り取られたボールはそのまま息つく暇もなくゴールに押し込まれてしまったのだった。

 逆転。やらなくていい失点。明らかな大迫のミス。そして受け手である茶島の反応のなさだった。メンバー交代は明らかにサンフレッチェにスケールダウンをもたらした。前線でペレイラが何度も落としをするも誰も反応してくれない。ダイナミックさがない。アグレッシブさがない。覇気がない。とても出場してアピールしたいといいう野望を感じないのだった。

 勝とうとした上での失点。それがそのまま決勝点とあり負けてしまった。プレーの精度、相手の勢いを押し返す強度、相手を崩すイマジネーション、その全てが欠けていた。厚いと思われてた選手層はちっとも厚くないのだった。

 やはい神戸戦は上手く行き過ぎた。そんな慢心があったのだろう。だがこの試合は明らかに交代選手の差で負けた。そして方野坂監督の作戦にもしてやられた。全てにおいて完敗である。そんな悔やみを抱きながらも4日後には次の試合が訪れる。そんなせわしなさも感じるのだった。


2020年7月 5日 (日)

神戸戦~再開後の勝利

2020年7月4日 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島 ノエビアスタジアム神戸

 後半の入りは前からプレッシャーを掛けていった。だがそんなプレッシャーをものともせず前線へ繰り出される。サイドから真ん中のドウグラスに入ると2人掛かりで潰しに行くも奪えなずそのまま振り向かれてシュート。この選手のフィジカルは超人的だ。
 そこからCK、または左から切り込んだ西野ドリブルなど脅威は続くもギリギリで防ぐとボールはGK大迫が収める。そこから森島のドリブルで駆け上がる。縦パスからヴィエイラから折り返し。ペレイラが受けるも打てない。バックパスから青山、川辺と渡るとスルーパス。ゴール前へ飛び込んだのは浅野。GKが飛び出すも至近距離からぶち込んだ。
 入った、入った、入った。まさかまさかの浅野J1初ゴールである。柏の負傷による交代だったのに追加点を決めた。もしかして柏の地位を脅かすのではと心躍る。このまま波に乗ってついでに右サイドのハイネルも温存させることができれば安泰だ。
 ところがやはりイニエスタのボールは取れない。ドウグラスとワンツーからシュート。訳を外れて助かった。やっぱり2点差はちっとも安泰ではない。ましてやマイボールにしても段々とヴィエイラの判断が遅くなることで攻撃へとつながらない。さすがにここで限界とみてヴィエイラと東の交代が行われるのだった。
 そこからもミスキックからピンチが訪れる。何とか防いだもののさすがに疲れが見えてきた。ただそれは神戸も一緒。と思いきや西が左サイドをえぐってくる。クロスを入れる。ドリブルで切り込んでくる。西は脅威を与え続ける。そうこうしているとドウグラスを倒してしまい真正面からのFKを与える。自ら蹴るドウグラス。弾丸のようなキックは際どいコースに飛んでいくもGK大迫が弾く。大迫ファインセーブである。大迫がゴールマウスを守ってることでどれだけの安心感があることだろうか。
 だがここでどうも嫌な記憶しかない田中順也が入る。一瞬の隙を見つけて放つミドルシュートは強烈であり、何より枠に入れてくる。どことなく嫌な予感がしたが神戸が押し込むことによりその予感はますます大きくなる。西が息を吹き返したかのように右サイドをえぐる。更に左右で揺さぶられる。クロスが入ると前線の森島まで戻って競り合う。ただこの時倒されてファールを貰えたことにより一旦呼吸得を整えることができたのだった。
 いや、まだ2点差は危うい。神戸も一発を持つドウグラス目掛けてロングフィードを放つ。中盤で競り合う。弾いたボールは青山が拾う。東へのパス。そこから角度をつけたスルーパス。最終ラインを飛び出したペレイラだがトラップできない。流れ球を追うペレイラ。GK飯倉も飛び出す。そのGKの動きを外したシュート。スルスルスルッとゴールに吸い込まれたのだった。
 ゴール、ゴール、ゴール。3点目、3点目、3点目。さすがにこれは勝利を確信した。あとは無失点のまま切り抜けたい。というのも1点入れてしまえば神戸のアタッカー陣なら簡単に追加点を重ねていきそうな気がしたからだ。
 そこで最後の引き締めに青山から柴崎、浅野から藤井という交代を行う。途中から入ってゴールも決めた浅野を代えるというのは意外だったがあれだけ西に崩されていては相対するポジションである浅野に原因がない訳がないのだった。そういえば城福監督も「ユウヤーッ!」と叫んでることが多かった気がした。
 交代を済ませた後、残りわずかな時間を閉めに掛かる。まずは守備を固めていきたい。もはやこれは手堅い展開であろう。だがそれにも関わらず田中順也はクロスをはじき返したセカンドボールを見逃さなかった。ダイレクトでシュート。閃光と共にゴールへ向かう。よもやと思ったその時、大迫横っ飛びで弾いてくれたのだった。
 助かった、助かった、助かった。このわずかな時間でこんなミドルシュートを放つ田中順也、やっぱり嫌な選手である。もっと早い時間に出てきたらまずかった。もしかしたらそういう交代の妙があったかもしれない。そしてそのまま0-3で終了のホイッスルを聴くことができたのだった。
 再開後の1戦目を勝つことができた。でも柏の怪我が気になる。更にペレイラとハイネルをフル出場させたのも気になる。2人共連戦をすると怪我をする傾向があるからだ。
 だがこうやってサッカーが観れるだけでいい。勝ったのは嬉しい。だけどそれ以上にサッカーが観れる幸せを噛みしめたいのだった。

2020年7月 4日 (土)

神戸戦~リーグ再開

2020年7月4日 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島 ノエビアスタジアム神戸

 Jリーグ再開。
 中国発生の新型コロナウィルスの蔓延により人々の日常は奪われた。そしてサッカーを観るという日常も奪われた。長い中断によりやっとのことでの再会である。キックオフ前の簡単なセレモニー。観客はいないがそれでもこうしてサンフレッチェを応援できることができたことに喜びを覚えるのだった。
 観客がいないのにリモート応援の声援が空間をうめているかのようだった。その心意気に押されるように神戸は前に重心を傾ける。巧みなパスワークはイニエスタを経由し各方面へ散らされる。そしてイニエスタの元へ戻ってきたボールはトラップの瞬間を狙ってプレスを仕掛けるも絶対に触れない位置に身体を向ける。そんなテクニシャンからトップのドウグラスに入ると今度はパワーで押し切られる。柔と剛の使い分けにより圧力が強まる。
 それを逃れようと人数を掛けボール奪取に成功すると前線に。ペレイラに加え柏が抜け出そうと走る。が、オフサイドの判定により止められてしまった。ああ、惜しい。せっかくできかけた攻撃への時間は一瞬にして相手ボールへと代わってしまった。
 そんな喘ぎをしていたものの、事態は一層深刻なものだった。なんと柏が座り込んだまま立ち上がって来ない。え、痛めたの?脚を気にしてる柏の元にはタンカが運ばれピッチを去ってしまった。左サイドを攻撃の起点とするサンフレッチェにとってこれは大きな誤算であった。代わりに入った浅野裕也。確かにスピードはあるがこの若手にどれだけ柏の代わりが務まるだろうか。
 そしてその後も自陣に引きこもっての防戦は続く。クリアしてもクリアしてもセカンドボールは神戸の元に転がる。まるでそれは最初からボールの来る位置が分かってるかのようだった。それに気をよくした神戸はペナルティエリアにザックリと入ってきた。最後の壁が決壊したかと思えたその侵入、ハイネルがカットして事なきを得た。が、クリアしてもまた相手ボールなのだった。
 人数を掛けて守ってはいるがイニエスタに入ると警戒感が高まる。パスをするように見せてそのままドリブル。ラストパスかと思いきやさりげないフェイントからシュート。が、これを野上がブロック。こういうスーパーな外国人選手の個人技によるシュートを昨シーズンは結構やられてただけにこれに対応したこに頼もしさを感じた。
 そこからマイボール。ビルドアップからペレイラに入る。後ろからの相手のクリアによりCKとなった。
 ゆっくりとした動作で呼吸を整える。防戦一方だっただけにこれだけで息を整えられる。密集した神戸のゴール前。森島の右足からキックが放たれる。低い弾道が入る。ハイネルが当てた。ファーに流れる。そこにいたペレイラにより押し込まれた。入った、決まった。完全に押し込まれてたのに先制してしまったのだった。
 セットプレーによる先制点。これには勇気を貰えたもののこれでイーブンになったようなものだった。依然として神戸のボール支配率は高い。巧みなパスワークにより完全に崩された。やられたと思った瞬間荒木の脚が出た。最後の最後で食い止める。それで事なきを得たもののこのまま1点差のまま前半を終えた時はホッとした。勝ってるにも関わらず、まるで落ち着かないままハーフタイムを迎えたのだった。

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サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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