« 2019年12月 | トップページ

2020年2月23日 (日)

鹿島戦~開幕戦勝利

2020年2月23日 サンフレッチェ広島vs 鹿島アントラーズ エディオンスタジアム広島

 晴れ上がった青空はまるでもう春が訪れたかのようだった。その陽光のきらめきが開幕戦の華々しさを一層引き立て、スタジアムに集まった両サポーターのの熱気を引き立てているのだった。
鹿島のユニフォーム、白のシャツに赤のパンツというのは一瞬サンフレッチェと間違ってしまいそうだった。それもそのはず、アウェイユニフォームのデザインは両者一緒なので開幕前ずい分騒ぎになったものである。それもこれもこうして始まってしまえばあの騒ぎは何だったんだろうという気さえしてくる。全ては目の前に試合があればそれでいい。サンフレッチェの戦う姿が観れればそれでいいのだ。
そんな熱気の中、鹿島のキックオフにより試合は始まった。前からプレッシャーを掛けるサンフレッチェ。ところがそのプレッシャーを剥がされると滑らかなパスが繰り広げられゴールに迫られる。追走するサンフレッチェのDF。追いつく前にシュート。速い弾道のグラウンダーが地を這った。が、ポストに弾かれ安堵するもセカンドボールも鹿島の選手。ダイレクトでシュート。心臓を撃ち抜かれるような瞬間、これもガツンという音と共にポストに弾き返されたのだった。
助かった。2回連続ポストに助けられた。その攻撃の滑らかさはさすが鹿島である。そしてそのボール保持力はその後も生かされ守備に奔走される。前線のヴィエイラさえも守備に戻らざるをえない。そこで後ろからのタックルがファールとなるとゴール前の嫌な位置でのFKを与えることになってしまった。
ポジションを確かめ壁をつくるサンフレッチェ。2人のキッカーを揃えどちらが蹴ってくるか。だがその予想に反しトリックプレーで来た。横に逸らしてミドルシュート。強烈な弾道のそのシュートはバーの上を超えたものの、威圧感は充分あった。そのせいかその後のゴールキックは早々に鹿島ボールとされてしまうのだった。
そんな余裕からゆっくりとボールを回そうとする鹿島。その一瞬の隙をペレイラが突いた。高い位置でのボール奪取。ゴール前に流し込む。そこへ走ったヴィエイラ。長い脚で収めるとシュート。入った。入った、入った、入った。
ペレイラとヴィエイラのコンビによるゴール。ほとんど力業のような強引さで決まった。点が取れず喘いだ昨シーズンの課題がこういう形で決めることができたのは驚きでもあった。
まずは先制。まだ浮かれていい時間ではない。運動量を生かしてプレッシャーを怠らない。ハイネルの裏を取られるも全速力で戻って蓋をする。それをGK大迫がロングキック。森島が収めると右に出たヴィエラへ出す。フリーで掛け上げるヴィエイラ。追いかける鹿島のDF。そこでゴール前へボールを流す。飛び込んだ川辺。が、空振り。鹿島DFも空振り。そしてファーサイドに走ったペレイラが詰めた。当てるだけ、流し込むだけでゴールに押し込むことができた。
ヴィエイラのパスによりペレイラのゴール。またしてもこの2人のコンビで決まった。2点目。これは大きい。そして2点ともとても簡単に決めたゴールのように見えたのだった。
とはいえ2点差は安心できないスコアである。実際鹿島はその後サンフレッチェのゴールを度々脅かすのだった。
奪ったかと思ったらまた獲られる。巧みなパスワークでゴール前に侵入される。シュートモーションにブロックに入ると切り返される。やられたと思ったがそのシュートは足を出し、背中を当ててブロックする。最後の最後を決めさせない。
それを可能にしてるのがハードワークだった。誰もが身体を張り走りまくる。激しい接触も厭わず競り負けない。そんな姿に逞しさを感じた。ただ、それだけに森島がもっと前線で踏ん張ればってほしい。そうすれば攻撃へと軸足を向けられることができ、その分守備への負担も減る。以前に比べるとずい分逞しくはなった。だが試合を決定づける存在であってほしい。
踏ん張って鹿島の攻撃を跳ね返すものの1点でも決めさせてしまうとそのまま雪崩のように点を取られるような雰囲気があった。そんな時、途中出場の東が中盤でカット。中央のペレイラが拾い前を向く。DFの寄せに左のスペースに出すと森島が追いつく。だが後ろからDFがスライディング。ボールに触られる前にシュート。GKを前にし、ニアの上のほんのわずかなスペースにぶち込んだ。
「モリシマ、モリシマ、モリシマー!」
 普段厳しい評価ばかりしてるのにこの追加点に叫んでしまった。血が沸き立つ。もはやこれは試合を決定づけた3点目なのだった。
 センスもある、個人技もある、技術もある。だけど足りなかったのは自身によるゴールであった。攻撃的ポジションをやってる限り、やはり目に見える結果というのはほしかったのだった。
 そしてこの3点のスコアを守ったまま、3-0で試合を終えることができた。前線のブラジル人コンビによるゴール。森島の一瞬の隙を見逃さないシュート。取って欲しい人が取ってくれた試合となった。ルヴァンカップに引き続き同じメンバーで勝つことができたことでもうメンバーは固まったようなものである。
 たった1試合の結果である。それでも公式戦2連勝。チームはいい軌道に乗ってると言っていい。それだけに中2日後に行われるカップ戦はどう戦うんだろう。過密日程との調整、一体これをどうやって乗り切るのか楽しみにしたいのだった。

2020年2月17日 (月)

ルヴァンカップ横浜FC戦~幸先良きスタート

2020年2月16日 ルヴァンカップ予選リーグ 横浜FC vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場

 雨、雨、雨。見事なまでの雨模様に駅のホームで呆然と佇んでしまった。はあ、雨に濡れるの嫌だなと思いながらもしっかりと横浜行きの電車に乗っているのだった。横浜に着いた頃には雨も上がってもはやカッパもいらないのではという気配もあった。
スタジアムまで歩いた時には少し汗ばんでしまう。それでもゴール裏のスタンドに入りベンチに着くと表面が濡れてた。スタンドの上に広がる空には鈍い色の雲が一面覆っている。いつ降り出してもおかしくない。そして実際しばらくすると再び降り出してカッパを羽織る人の姿が見られるのだった。
 そんなどんよりとした天候は観客動員に影響し、せっかくの初戦であるにも関わらず空席が目立つ。それでもアウェイゴール裏は結構埋まってることで決してホームに負けてない声援が繰り出される中、試合は始まっていった。
 昇格したての横浜FC。未知数ながらも若い選手が主体で前線からプレッシャーを掛けてきた。奪ってからはつないでくる。サンフレッチェの守備の網に引っ掛からない。サイドに出されるとドリブルを警戒して突っ込めない。すると中へパス。受けた斎藤がドリブル、ドリブル。数人掛かりで奪おうとするもかわされシュート。枠に入っていたもののGK大迫が防いだのだった。
 横浜FC、舐めていた。ショートカウンターは横浜FCの方が優っている。その為に速い寄せ、プレッシャーによりパスの出所を潰しに行く。前線のペレイラやヴィエイラさえもハードワークを厭わない。両者ボールホルダーに対しての潰しが激しくなる中、ハイネルに入ったボールを武田がレイトタックル、これにより武田が負傷交代したのだった。
 流れはここから変わった。それまで上がれなかった右サイドをハイネルが持ち上がれるようになった。野上もオーバーラップで攻撃参加。川辺も加わり右サイドからの崩しの場面が見られる。これは昨シーズンなかったことである。ハイネルの単独突破に頼ってた右サイドに2人、3人と絡むようになったのだった。
 だがサンフレッチェの攻撃の要は左サイド。柏がボールを持つとドリブルで切れ込む。それを警戒されると森島が裏への飛び出すとスルーパス。森島ライン際からクロス。大きすぎGKを超えて逆サイドへ。だがそこにハイネルが受けるとライナーでクロス。真ん中でヴィエイラ。ヘディングで押し込んだのだった。
 入った、入った、入った。一斉に立ち上がったアウェイゴール裏。だが正直なところこの時は何が起こったのか分からずともかく点が入ったことに喜んでいた。誰が入れたんだ、そんなことを囁き合いながらともかく喜びあったのだった。
 まずは先制。これで楽になったことで後半より攻勢を強める。横浜FCのプレッシャーも掛からなくなってきた。そこでペナルティエリアでペレイラがフリーで受ける。角度がありつつもニアサイドへシュート。跳びついたGK六反田。掌には当たったもののすり抜けた。ゴールのラインを越えた。シュートの威力、もしくは雨によるボールの滑り。セーブが収まりきらないのだった。
 2点目。ペレイラ、ペレイラ、ペレイラ!ここでシュートを打つのが逞しい。シュートの積極性のないチームにおいてペレイラは頼もしい存在なのだった。
 ここまで来るともう1点欲しい。もう1点入ると試合を決めることができる。そしてそれをすることにより新たな戦力をここで試すことができる。ところが点が入らない。ボランチの川辺がペナルティエリア内でボールを受けるもパスを出してしまう。あそこで1人かわしてシュートという選択がないので相手も読まれて簡単にカットされてしまう。更に攻撃的ポジションの森島はゴールに向かう姿勢が薄くなっていったことで尚更得点の匂いがなくなっていくことで東へと交代していった。
 飛躍が期待される東。ところがせっかくゴール前へ抜け出したというのにまたしてもパスを出してしまった。昨シーズンはもっとゴールに迫るギラギラしたものがあったのに丸くなってしまった。どうした、東。あの闘志はどこへ行ったんだ。
 すると今度は両サイドが交代。左に浅野、右に藤井というルーキーが入る。どちらも観てみたかった選手であるがこの短時間の出場でチャンスを生かすべく、浅野がドリブルで上がる。マークがいても構わない。縦へのスピードでぶち抜きクロスまで放ってしまうのだった。中でペレイラが決めきれなかった時には大きくため息をついてしまった。
 そしてそのままタイムアップ。もう1点取れそうでいながら取れなかったことに少し不満を覚えつつもそれが贅沢な注文だと気づき、試合後の挨拶に選手が集まった時にはしっかりとその勝利を讃え合うのだった。
 新生サンフレッチェ。いい出足だった。とはいえ昨シーズンとメンバーはほとんど変わってはいない。そしてこうして勝ったことでこのメンバーが基本になるのは間違いない。そうなると城福監督の引き出しの少なさから早々に研究されてしまいそうな気がする。毎シーズンどこかで失速して沈んだままになる脆さを果たして今シーズンは克服することができるのだろうか。そんな不安を抱きながらも勝利したチームにエールを送るのだった。

2020年2月16日 (日)

ルヴァンカップ横浜FC戦~チケットを入手する困難

2020年2月16日 ルヴァンカップ予選リーグ 横浜FC vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球戯場

 地球温暖化の影響からか、今年は冬といっても底冷えするような寒さが訪れることもなく気付いたらもう公式戦の初戦を迎えることとなった。といってもリーグ戦に先駆けて行われるカップ戦というのはどうにも気も持ちようが難しい。下手をすると開幕前のプレシーズンマッチという感覚にすらなってしまうのだった。
 そのせいか客席の少ないニッパツ三ツ沢球戯場であるにも関わらず前日であってもまだチケットには余裕があり、用意の悪いぼくは多いに助かったとローソンへチケットを求めて行ったのである。が、loppiで検索するも対象公演が見つからない。おかしいと思いつつも何度検索しても画面に現れないことで扱ってないことに気づく。こういう事態を想定してないぼくはここで大いに面食らうのだった。
 どうしよう。これはJリーグチケットとかでしか購入できないのだろうか。でもぼくは登録さえしたことがない。目まぐるしく進歩するITに着いて行くどころか石器時代くらいの遅れた感性しかないぼくにはとてもそんなネットで決済などという芸当ができそうもない。誰か助けて。どうにかしてくれよ。
 そこで身近にパソコンの好きな高校生がいたのを思い出し手順を教えてもらった。ああ、こんな簡単なことなのかと理解したつもりでスマホを操作する。だけど事あるごとにスマホが固まる。そう、ぼくのスマホは安物だ。何せガラケーからの乗り換えキャンペーンで無料で手に入れた品だ。やはりタダはタダなりにそれなりの動きしかしてくれない。遅い。遅い、遅い、遅い。そして耐え切れずもう一度やり直した時にはもう最初の手順を忘れてしまってる。その繰り返しで作業が一向に進まない。
 それでも1時間近く格闘してる内にはどうやら確定できたみたいである。でもそれを今度はセブンイレブンまで発券してもらいに行かないといけない。え、結局店舗に行けないといけないだったら最初から店舗で買えばいいのでは。ところが今回のこのチケット、ローソンでは売ってなかった。こんな販売方法で本当に客を入れる気があるのだろうかと危惧してしまうのだった。
 セブンイレブンのレジで手続きしてやっとチケットを手にすることができた。この時間と手間考えたら当日券の方がよかったななどと考えてしまう。ぼくのような熱狂的なサポーターですらこうだからとても広く一般的に普及する販売方法じゃないというのは明白なのだった。

« 2019年12月 | トップページ

最近のトラックバック

2020年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
無料ブログはココログ

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles