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2019年10月30日 (水)

浦和戦~ラッキーなドロー

2019年10月29日サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイアモンズ エディオンスタジアム広島

 寒い。
 日中気温が上がらなかったことにより日が落ちると一層身に染みて身体が冷える。もう10月も後半になれば当たり前だがここの今年の猛暑はそんな季節感さえ麻痺させてしまったのだった。
 ACL決勝へ進出した浦和。ラウンド16で敗退してしまったサンフレッチェにしてみれば大いに尊敬すべき相手。その浦和がリーグ戦では苦しんでるだけに尻に火がついてるのだった。
 ところがボール支配率はサンフレッチェが圧倒する。受けに回る浦和。にも関わらず浦和に焦りが見られないことで様子見の様相も呈したのだった。
急がずじっくりと回していくサンフレッチェ。トップにヴィエイラがいることでボールを通しさえすれば必ずそこで収めてくれる。前を向くと柏や森島が全速力で上がっていく。そこで裏へ出すと森島がゴールラインぎりぎりでクロス。ふわっと上がったボールはファーサイドへ走った川辺がジャンプするも当てるのが精一杯だったようだ。バーの上を超えていった。
タイミングは完璧だった。崩しの形としてもよかった。だけど最後が決まらない。そんな場面が何度も訪れたまま無得点のままハーフタイムを迎えてしまった。すると後半になって浦和は前からのプレッシャーを掛けてきた。前半奪いに行かないというのは作戦だったことがこれで明白だった。そして無得点のまま45分を過ぎたということは半分浦和の術中に嵌っていることでもあるのだった。
そして後半、やはり浦和は高い位置からプレスを掛けてきた。簡単にボールを回せない。それでも網をかいくぐりヴィエイラに当てるとその落としを川辺がシュート。が、枠にはいらないのだった。
そのプレーが象徴するようにサンフレッチェの攻撃は相手の間隙を突き抜群のタイミングで攻撃を繰り広げる。その流れの中でハイネルのミドルシュート。が、枠に入らず。カウンターで森島が駆け上がりつつも横パス。これもパスが弱くカットされる。そしてバイタルゾーンでのパス回しに至っては手数を掛け過ぎることによって相手のブロックをより一層強固にさせている。ああ、シュートを打てよ、シュートを。ここまで一方的に攻め込んでいながらもゴールが決まる予感は一向にしてこないのだった。
そんな膠着を打破しようと川辺がミドルシュートを放つ。スーッと落ちていったその軌道はGK西川も反応できない。コースはいい。が、その後ガツンという音と共にクロスバーにはじき返されるのだった。
 更に川辺はマークの相手を駆け引きによって抜け出すとゴール前。そこでシュートを打つと見せかけ折り返し。が、これを戻ってきた相手選手によってクリアされてしまう。
ああ、どうしてここで打たないんだ。
打つべきとこで打たないで打ったら打ったで枠に入れない。どんないい攻めができても決める人がいなければ勝つことはできない。その為にヴィエイラを下げて怪我明けのペレイラ投入という勝負に打って出た。
これで攻撃に一層の厚みをもたらす。そんなつもりでいたものの逆に守備に回されてしまうのだった。ボールを回され回され回される。数人掛かりでプレッシャーを掛けるも余裕でドリブルされ何とかシュートコースを切った。が、これを折り返されると後ろから上がった選手に中央から打たれる。DFが脚を伸ばすも当たらない。GK大迫が飛ぶもかすりともしないで綺麗にゴールに入ったのだった。あれだけ攻めていたのにたった1回のチャンスを決められてしまったのだった。
またしても人数が揃ってるのに失点してしまった。あのシュートを打たれた瞬間、あの瞬間だけフッと気の抜けたような雰囲気があった。毎回毎回その隙を決められてしまう。人数を揃えてもこじ開けることができるとすでに計算されてしまっているかのようだった。
追う立場になったサンフレッチェ。それでなくても決められないのだからもう点を取る可能性は限りなくなくなった。その証拠に交代で入った清水のパスから川辺がシュートするも枠外に飛んでしまう。ペレイラはボールに絡めないのだった。
焦りからチームにファールが多くなる。決めるべき時に決めなかったツケが回ってきた。もはや浦和はサンフレッチェの攻撃を食い止める自信に満ちていた。枠に入らないシュートは相手に勇気を与えたようでチャンスとあらば更に畳みかけてくるのだった。
だがそれを奪った時には更なるチャンスが。川辺がドリブルで上がる。ドリブル、ドリブル、ドリブル。が、突っかかる。前にこぼれたボール。追走してたDFが先に触った。が、それがゴールの方向。そして勢いそのままゴールへと入ったのだった。
同点。オウンゴール。
思いもよらない同点に喜ぶよりも驚きの方が大きかった。予期しなかったゴール。振り出しに戻ることにより少しズレて沸き立ってしまうのだった。
あと1点。やはり勝ち点3欲しい。怒涛の攻撃が繰り広げられる。渡が入ることにより一層圧力を高める。そしてゴール前の混戦、渡がボールを頭で触るとGK西川と激突。ホイッスルに止められると渡のファールとされてしまう。てっきりPKを貰えると思ったが全く逆の判定を喰らってしまったのだった。
その後も佐々木が先に触ってクリアした場面でファール判定をされて相手FKにされてしまう。そこからCKの応酬を受け苦境に喘ぐ。時間がないのに奪えない。それよりもとにかく守らないといけない。守って守って守りぬくと最後にマイボールにできた。ゴール前に放り込む。GK西川に阻まれる。更に最後に清水からのアーリークロス。それは低い弾道に余裕を持ってクリアされて終了となってしまうのだった。
 同点、引き分け。
 釈然としないものが残る。シュート16本
打っていながら結局自分たちのシュートは1本も決まらなかった。対して浦和はその半分のシュートできっちり1点取ってるのである。改めて決定力のなさに泣かされるのだった。
とはいえ川辺が一人で7本もシュートを放っていたらしい。それだけ自分で決めるという意識を持っていたということだ。
チームの中心として勝利への舵を切る存在。川辺が目指してるのはそこだろう。そしてぼくらもそうなるんだろうと思ってたがやっと今になってそのつぼみを見せてきたようだ。勝てなかったことに落胆しつつもやっとぼくらの理想が実物が追いついてきたことに救いを感じるのだった。

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     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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