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2019年9月29日 (日)

名古屋戦~勝てない勝てないサンフレッチェ

2019年9月28日 サンフレッチェ広島vs 名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 しぶとく続く暑さの日中を乗り切り日が落ちるとスーッと気温が落ちたことで空気も澄んできたような気がしてしまう。涼しくなってきたことで体力の消耗も低減するだろう。最初から飛ばしていくのだろう。というよりもはやスタミナを計算した戦いを考える余裕はない。何せこの1か月近く全く勝ってないのだった。
とにかく点が取れない。代わりに失点はしまくってる。あれだけ無失点の試合を続けていたのが信じられない。得点力不足が失点を招いてるのだろうか。それとも失点の多さが得点を遠ざけてるのだろうか。
 そんなもやもやを払拭すべく走りまくる。相手ボールに対しては素早く当たりに行く。それにより主体的なゲームを進める。最後尾である野上から前線へパスが入る。受けた川辺がミドルシュート。
ガツン。
乾いた響きでゴールバーに弾き飛ばされた。いい弾道だった。だけど入らない。川辺のシュートは本当に入らない。得点力がない原因の一つはシャドーがゴールを決めないからだ。シュートの意識が足りない。シュートの精度がない。それについては森島も一緒なのだった。
ところがその森島からのCK、ゴール前の密集地帯をするっと抜けるとファーサイドに。ぽっかりと野上がフリーで待ち構え頭に合わせるとゴールに入った。正に決めるだけだった。そういえば点が決める時というのはほとんどが森島のキックからだった。あまりにも久々のゴールだったものでそんなことすら忘れてしまったのだった。
先制。幸先がよかった。ゲームも主導権を握っている。後ろからのビルドアップ。攻め急がない。前が詰まれば後ろに下げる。そして柏からGK大迫へのバックパスをリターン。が、このキックの精度が悪くラインを割りみすみす相手ボールにしてしまうのだった。
このスローインから名古屋がつなぐ。すでに自陣に戻って守備に構えてる。が、ポンポンポンとつなげられてトップのジョーへ入るとワンタッチで落とされそこへ走りこんだ前田がトラップ。これを野上が見事に逆を突かれゴールの隅に決められてしまったのだった。呆気ない、あまりにも呆気ない失点だった。そして何よりも失点しても大して悔しくもなかった。そう、すでに失点することに慣れてしまっていたのである。
大迫の中途半端なキック。そして相手のスローインにたいしてのぬるい守備。そのたった1回を逃さない名古屋の攻撃。まさに失点をし続けるサンフレッチェを象徴するシーンであった。
後半に入ってもサンフレッチェの優位は変わらない。その割にシュートを打ててない。トップの渡に入れてもトラップが大きくなってしまいボールが収まらない。その為、森島がドリブルで縦へ抜けるが身体をぶつけられて倒れても今日の主審はファールを取らない。そこでスルーパスで打開を図るも完全に読まれてる。サイドのハイネルからのパスに対してはスルーして渡に託すも反転シュートは枠から大きく外れる。慎重にボールを回して回して青山がミドルシュートを打つも枠の上。シュートは打てるようになってきたものの、誰も枠の中に入れることができないのだった。
ボールを握るも打開できない。その打開策として渡に代えヴィエイラが入る。ハイネルが柏とのワンツーによりシュートするもブロックされてCK。だがこのCKもヴィエイラの高さを生かせない。更にパスを回して活路を見出そうとするもミスが出てボールを奪われる。そして守備に戻ってボールを奪ってもトップのヴィエイラにボールが収まらないのだった。
ゴール前でのアイデアが足りないのだろうか。それとも個の力量が足りないのだろうか。ボールを支配しても一向にゴールが決まるという気配がない。青山のスルーパスから川辺がゴール前へグラウンダーのクロスを出すもクリア。柏がカットインからのドリブルをすると倒されFK。これをサインプレーで決めようとするも実らず。個を使おうとアイデアを使おうとやはり結果が出ないのだった。
交代で入ったヴィエイラに至ってはボールが収まらないに止まらず裏へ走るボールに追いつけず何もできない。今頃になってあれだけ酷評してた渡との交代が失敗だったことを悟るのだった。
ハイネルをシャドーにポジションチェンジ。左右をゆさぶるパス回し。でもゴール前を固めた名古屋の守備に対して何の脅威にもなってなかった。こういう人数を掛けた守備を崩すのをサンフレッチェは苦手としている。それをフィッカデンティ監督はよくわかってるようだった。
1-1のドロー。勝てた試合だと思う。名古屋のチャンスなんて失点をしたたったあの一瞬だけだった。でもそれを決めた名古屋。終始ボールを支配してシュートも打ちながらも決めることのできなかったサンフレッチェ。そんな試合だった。
どことなく停滞感が漂う。こういうのを突き破ってくれたのが森島であり荒木だった。これらはカップ戦で結果を出してスタメンを勝ち取った選手である。そう思えばここ最近のカップ戦をほぼそのままリーグ戦のメンバーにしてしまったのは失敗だった。そしてもはやカップ戦は全て敗退してしまった。シーズン終了まで果たして1回でも勝つことはできるだろうか。それともここは渡のように期待に実情が追いついてない選手を我慢して使うか。城福監督も試されてる期間であるのだろう。

2019年9月19日 (木)

天皇杯大分戦~中途半端な敗戦

2019/09/18 サンフレッチェ広島vs大分トリニータ エディオンスタジアム広島

 惨敗したリーグ戦から中3日、ある程度ターンオーバーをしてくるのかと思ったらほぼ変わらないメンバーで臨んできた。膠着、勝てなくなってくると城福監督はこうしてメンバーを固定してしまう。そして悪い流れをそのまま引きずってしまう傾向があるだけに嫌な予感がした。だが、立ち上がり高い位置からボールを奪う姿勢にこの試合へのい意気込みを感じることができた。渡やサロモンソンや松本は結果を出さなければならない。そんな気迫は感じることができた。
 その高い位置でのプレッシャーは相手のミスを招くとフリーの松本の元へ。GKは飛び出してる。がら空きのゴールへ向けてシュート。が、このボールをミートすることができずボテボテと転がる。GKもキャッチするのに余裕で戻ることができたのだった。
 だが悪くない。流れは悪くない。そして高い位置でボールの奪い合いで渡がファールを受けFK。森島が蹴ったボールはゴールから離れるボール。荒木がヘッド。が、ゴールの上を飛んでしまった。
 更にその後ショートカウンターから東がロングシュート。威力はあったものの枠に入らない。真ん中で渡が読んでただけに急ぎすぎた感がある。でもシュートの少ないこのチームにおいてシュートを打つということ自体に批判はできないのだった。
 するとこんなもたつきを見せている内に主導権が大分に移っていった。ロングボール1本でトップに入る。そこを起点にサイドを始め次々に選手が上がってくる。食い止めるので精一杯。クリアすると見事にセカンドボールを拾われる。取れない。どんなにプレスをかけようとすらりとかわされてしまうのだった。
 すると右に深くボールを入れられる。だがこぼれ球をサロモンソンがカット。ただこれを処理をし損なってゴール前へ落としてしまう。ゴール前から大分の選手がシュート。荒木がついてたものの、その守備をものとのせずゴールに叩き込まれてしまった。失点、あまりにも呆気ない失点なのだった。そしてそれがアピールすべきサロモンソンのミスというのが哀しかった。
 先制したことで余裕を持った大分。ますますサンフレッチェは追い込まれる。だが後半始めにサロモンソンに代えてハイネルが出る。更に松本に代わって青山、渡に代わって川辺が入る。結果を出したい選手が弾き出されてしまった。が、ここから快進撃が始まる。
 トップに入ったハイネルが縦横無尽に動き回ることで色んなとこでボールに絡む。それにより攻撃が活性化されサイドから浮き球、それをワンタッチで中へ入れる。中央にいたハイネルがベイシクルシュート。そんな無謀なプレーが上手くいく訳がない。が、後ろ向きながらも空中でボールの芯を捉える。次の瞬間にはゴールに叩き込まれていたのだった。
 追いついた。ハイネル、凄い。
 あり得なかった。まさかあんなシュートが決まると思わなかった。ここに至るまでに3本もシュートを放っていただけあってシュートの意識が強かった。FWが怪我人続出した中でハイネルこそトップにふさわしいのかもしれないのだった。
 そこから怒涛の攻撃が続く。攻め急ぐことなく左右で揺さぶりスイッチを入れると一気にゴールに押し寄せる。シュートを打つ。が、大分の守備は固い。確かに人数を掛けてゴール前にはいつくばっているが、サンフレッチェがこの状況になったらここまでブロックできるだろうか。果たしてこれはサンフレッチェの守備が弱いのか、それとも大分の守備が強固なのか。だがそれ以上にサンフレッチェの選手はシュートが下手だ。それもそのはず、普段からそれぞれの選手にシュートの意識が低過ぎる。だからこれだけ攻め込んでいるのに点を取る為にあと一歩足りないのだ。
 そうこうしてる内に90分終了、延長戦となる。もはや疲労により選手に動きの切れがなくなってきた。あと1点がとてつもなく遠いものとなる。そこで最後の交代として松本大哉が入る。全員疲れた中で唯一フレッシュな大哉に預けて打開したい。が、よりによってファーストタッチでスルーパスを狙った。疲労困憊してる味方よりも自分でドリブルすべき場面だった。それが象徴するように大してボールに触ることなく延長戦の終了を迎えてしまった。
 PK戦。
 嫌な予感がした。でも守備に翻弄した大分の方が疲れてるはずである。ハイネルから始まったPK戦。難なく決めた時には鳥越苦労だったかと安堵するのだった。ところがこの後GK大迫はことごとくコースの読みを外してしまう。対して大分のGKは結構な確率で読みを当てていた。ただ、サンフレッチェのキッカーがその都度ギリギリのキックを蹴る為にそれでも決めてしまうのだった。
 サドンデスに入り遂に10人目のキッカー柴崎。安定したプレーの柴崎なので安心してた。が、まるでGKにパスをしたのかというくらいのヘナチョコシュートを打ってしまい余裕でキャッチされてしまった。決められないにしてもあのシュートはないだろと腰砕けになると大分のキッカーはきっちりと決めた。またしても大迫は逆を飛んでしまった。結局大迫があまりにも読み外すのでキッカーにプレッシャーを与えることができなかったようだ。
 PK戦とはいえまたしても負けた。敗因はサロモンソンのミスとワントップとして何の脅威も与えられなかった渡である。そして終了間際に入った松本大哉が何もできなかったこと。だけどそれならそれで最初から今まで天皇杯を勝ち上がってきたメンバーにやらせて欲しかった。どことなく中途半端だった。城福監督に思い切りが足りなかった。
 昨シーズンもこの時期から連敗をした。今シーズンもそうなるのだろうか。この先シーズン終わるまでずっと試練の時を過ごさねばならないのだろうか。

2019年9月15日 (日)

マリノス戦~渡の惨敗、試合の惨敗

2019/09/14 横浜Fマリノス vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場

 横浜駅の喧噪を抜け川沿いを歩くと坂道に差し掛かる。かつて山だったのを切り開いて道路にしたらしく、曲がりくねった登り道には車がビッシリと並んでいる。横浜はどこに行っても混んでいる。そんな固定観念を目の当たりにさせられる光景だった。
 バス代をケチって徒歩で三ツ沢公園内に入るとそこだけ人がごった返していた。それまでの道すがら、どことなく閑散とした殺風景な雰囲気があっただけにまるで砂漠の真ん中に街が現れたような感覚になるのだった。
 とはいえ気温は砂漠ではありえないような涼しさに恵まれた。つい1週間前まで熱中症で運び込まれる人のニュースが絶えなかったことが信じられないのだった。
 メインスタンドに上がり席に着く。初めてのSSS席。ピッチ中央から雲に覆われつつも彼方まで広がる空が見渡せる。両チームのゴール裏もよく見えるのでサポーターの様子も伺いやすい。が、それでいて椅子が狭い。一体いつの時代の人間を基準にしてるんだというくらいに狭い。さすがにこんなお粗末な椅子でこの値段はないだろ。それだけこのスタジアムが古いということであろうがさすがに今後この値段でチケットを買う気にはならないのだった。
 日が落ちると共に照明に灯がともる。2週間ぶりのリーグ戦。その間レアンドロ・ペレイラは怪我をしてしまった。トップに渡が入ったもののルヴァンカップの2試合はどちらも勝てなかった。決定力のなさが露呈した。だからこそ渡自身にとっても結果が求められる。せっかく巡ってきた出場機会、ここでチームを勝たすことができるかどうかで今後のサッカー人生も変わってくるだろう。
 空も暗くなり選手が入場する。照明により影が何方向へも伸びる。座ってる席からは選手の表情までよくわかる。そしてその動きの一つ一つに迫力がある。そのせいか、立ち上がりから両者アグレッシヴに見えるのだった。
 ボールの寄せが速い。そんなに飛ばしてたら後でバテるのではと心配するも気温が下がったといいうのも影響してるのだろう。動ける分、両者激しい。接触プレーも多い。ファールにより熱くなる場面もある。だが個々の選手が局面で負けないという気迫が伺える。それにより両者シュートシーンをつくりつつも最後の最後で食い止めるのだった。
 いつものごとく防戦一方の展開に持ち込まれる。ボールを奪ってもワントップの渡に収まらない。前半から劣勢に立たされこの苦境にボールを奪っても出し所がない。後ろで回してもすでに敵が人数を割いて上がってるので厳しい。また奪われ返されると思ったその時、ロングボールが飛んでハイネルが抜け出す。ハイネルは速い。無謀に思えたそのボールに追いついてシュートまでいったのだった。
 追い込まれてるようでその裏を突く。なかなかにサンフレッチェは抜け目ない。そんな雰囲気を出した時、ハイネルからクロスが入った。渡がジャンピングボレー。これ以上ないタイミングだったものの、足先に当たったシュートはゴールバーの遙か上を超えてしまったのだった。
 渡らしいアクロバティックなプレー。でも枠に入れることができなければノーチャンスだ。わずか0.5秒でも速く反応していれば。当てるのが精一杯だったが為にコントロールまではできなかったようだ。
 前半をスコアレスドロー。悪くはないがもはやこの時点で切り札がなくなってしまっていた。青山とハイネルを先発させている。そしてこの2人、時間の経過と共にプレーが雑になる傾向がある。守備でファールが多くなり、パスが相手にカットされる。それにより逆襲を食らう。更にハイネルは無謀とも言えるスライディングで相手のパスカットをしようとすると届かず相手にいい形でドリブルで入られる。そしてサイドから切り込まれ角度のないシュート。これが決まってしまった。よりによって決めたのは仲川。前回対戦と同じ選手に同じパターンでやられた。もはや仲川はサンフレッチェにはこうやってシュートに持ち込めば点が取れるという自信を持ってしまっただろう。
 追う立場になったサンフレッチェ。ところがトップの渡にはまるでボールが収まらない。ゴールキックを蹴っても競り合うことすらできず相手ボールになってしまう。そして前線でもターゲットになることができずにハイネルも柏もクロスが上げられない。そしてたまに上がったと思ったら100パーセントの確率でその落下地点にいない。渡じゃ点が取れない。残念だがそう考えざるを得なかった。
 そんな攻撃のもたつきをしている内にクリアミスを拾われてシュート。またしてもゴールに叩き込まれてしまった。その後も野上がペナルティエリアでハンド、PKを献上して決められる。あれよあれよという間に3点も失ってしまう。マリノスの選手はみんなゴールを目指すので守備をし難い。一方でサンフレッチェの攻撃陣はゴール前に来るとパスをしてしまう。打てばいいとこで裏へパスを出し、ことごとくカットされてしまう。完全に読まれてる。読まれてるのに同じパターンを繰り返す。繰り返すからマリノスは守備が簡単だ。サンフレッチェの攻撃には恐さというものがまるでないのだった。
 トップに絶対的なFWがいないというのをやはり厳しい。森島も途中から入ったものの何もできない。攻め手がない。一方のマリノスはパスでもつなぎロングパスはつながりドリブルはどんどん仕掛けてきて10点くらい取ろうとしてるくらいの勢いだった。それに押されてどんどんどんどんショボくなっている。もはやサンフレッチェは盾も矛もうしなってしまったかのような脆さだった。
 3-0、ぼろ負けである。こんな試合を観にわざわざ横浜まで来たのかと思うと屈辱的だった。やっぱりトップがいないからな。渡は見事に何もできなかった。それなのに90分使われたのはそれだけ駒が足りないということだ。苦しい。今後、これでは勝つことはできないだろう。そういえば渡のワントップで今まで勝ったことがないんだった。
 もはやこれから点を取ることすらできないだろうと暗澹たる想いでアウェイゴール裏へ挨拶に行く選手を眺める。負けはしても激励するサポーター。そして最後に出たのが渡コールなのだった。みんなまだ渡のこと諦めてないようだった。
 それを聴いてぼくは席を立つ。惨敗にうちひしがれるもまだ少し期待してみたくなった。そしてぼくの着てる渡のレプリカが誇らしく輝くことを夢見るのだった。

2019年9月 8日 (日)

札幌戦~ルヴァンカップ敗退

2019年9月8日 ルヴァンカップ準々決勝 第2戦 コンサドーレ札幌vs サンフレッチェ広島 エディオンスタジアム広島

 レアンドロ・ペレイラ負傷。トップにまたしても怪我人が出てしまった。代わりにはいったのが渡。出場機会に飢えてただけに奮起が期待できた。そして何よりも日本人FWとして渡こそ本当に結果を出して欲しい選手なのだった。
 第1戦に負けてるだけに勝たないと負けてしまう。それだけに渡への期待は高まる。そして開始直後に前線での守備からボールを奪うとそのままペナルティエリアに突き進む。そして折り返し。真正面を向いた川辺がシュート。2人で崩した場面だが、枠を外れてしまった。決めたかった。あとわずかが入らないのだった。
そんな悔やみを入れてると今度は札幌の前線ロペスにボールが入る。3人掛かりで止めに行くサンフレッチェ。ところが切り返しに簡単に引きはがされグラウンダーのシュート。するするするっとゴールの隅に入ってしまう。GK林もかつての俊敏性がなくなってしまいああいうボールに対応できなくなっているのだった。
その後、川辺のワンタッチでの裏へのパスに渡が抜け出しGKと1対1になるもこれも決めることができなかった。サンフレッチェは2人掛かり、3人掛かりでシュートを放つも決めきれず、札幌はたった1人で決めてしまうのである。勝負あったな。そんな諦めを抱いてしまった。
もうその後はというと攻め手のない展開ばかりが続く。シーズン初めにはあれほど輝いてたサロモンソンにはすっかり棘が取れたように鋭さのない選手になってしまったことで右サイドではチャンスが生まれない。左サイドの柏もいい形でボールが受けれない。そしてガッチリ固められてる真ん中は尚更攻め手がなく後ろでばかりボールを動かす。何度か試みた川辺のスルーパスは完全に読まれていて摘まれてしまい攻め手のなさを痛感する。やはり後半になって青山を入れないと攻めれないようだ。
そしてその予想通り青山が入る。右サイドのサロモンに代わってハイネルが入る。青山のパスから始まってハイネルが右サイドを駆け上がる。それによりどんどんチームは前掛かりになる。DFの佐々木や野上まで上がる。クロスを入れる。密集したゴール前で跳ね返される。それでもセカンドボールを拾う。そこから2次攻撃、3次攻撃が続くのだった。
それでもゴールが割れない。やはりトップの渡に決定力が欠けている。シャドーの東と柴崎にしてもシュートが枠に入らない。個で決めれる選手がいないのがこういうブロックを突き破れないというのを痛感させられる。
そんな波状攻撃の中からCK。東の蹴ったキックはDFに当たり高く舞い上がる。が、これをGK菅野が処理しきれずに渡が押し込んだ。入った。決まった。やっと決まった。綺麗な形ではないがそれでも1点は1点なのだった。
 これにより俄然精力が舞い上がる。とりあえずは追いついた。あと1点、あと1点いれてくれ。
やはり青山が入るとチームが変わる。だけど青山は90分プレーの精度が持たない。だからこそ第1戦目は後半に3失点もしてしまった。残念ながらもはや90分できるプレイヤーではないというのを認めざるを得なかった。そしてその青山を出すまでに失点しないことこそが必勝パターンであったのにそれができなかった。ロペス1人を止めることができなかったことに悔いが残る。
柏のドリブルから折り返し。ゴール真正面にも関わらず青山のシュートはDFにブロック。その後にも柏の単独ドリブルでシュートを打ちGKがファンブルするも渡の詰めていたポジションがズレてて打てない。そして最後に総力戦で全員攻撃で上がりハイネルにボールが入るも放ったシュートは枠をわずかに逸れてしまった。一瞬入ったかと思ったそのシュートはボール2個分くらい外れてたのだった。わずかの差、そのわずかの差を最後の最後まで決めきることができなかったのだった。
ルヴァンカップ敗退。振り返ってみれば負けた要素にメンバー選考もある。試合に飢えてる選手を使わなかったという采配ミスもある。ACLではリーグ戦に出れない選手を使うことによって出た選手が活躍してレギュラーを勝ち取っていった。そして勝ち進まないと自分の出場機会がなくなるという切迫感もあった。そこを使わなかったのは失敗の要素の一つである。
結果論なら何とでも言える。でも昨シーズンも同じことをして同じように負けてるのである。そこは城福監督も糧にして欲しいと思うのだった。

2019年9月 5日 (木)

札幌戦~FKの差

2019年9月4日 ルヴァンカップ準々決勝 第一戦 コンサドーレ札幌vs サンフレッチェ広島 札幌厚別公園陸上競技場

 カップ戦の常としてリーグ戦とは違うメンバーで臨むと思いきや、ほぼリーグ戦と同じにした。勝ちにきてる。勿論それは当たり前だがチームの底上げよりも勝利を優先したようだ。このメンバーなら絶対に勝たないといけない。そんな枷を嵌められたようなものだった。
 ただ、開始早々にショートカウンター。中央で川辺がヒールで落とす。それが東にドンピシャリと渡りワンタッチで右のスペースへ。走りこむペレイラ。DFが追走するも駆け上がる勢いのままシュート。見事ゴールに叩き込んでしまった。電光石火のゴール。ヴィエイラが負傷した為にスタメンに入ったペレイラだがこのままレギュラーの座を射止めてしまうのではないだろうか。
 そんな早い時間の先制のせいで楽勝ムードが漂う。札幌のワントップにはかつてサンフレッチェに在籍したアンデルソン・ロペス。前線で彼がボールを持つと変な失い方ばかりし、シュートも下手だった記憶がある。そんなこともあってまるで脅威に感じてなかった。が、そのロペスに前にライナー性のボールが入る。それをトラップしてDFを置き去りにしてしまうとゴールに向かう。懸命に追いかけ背後に着く荒木。だがそんなプレッシャーなどものともせずそこしかないというGK林のちょうど手の届かないとこに流し込んでしまったのだった。
 同点。呆気ない。なんでこんなにも易々とやられてしまうんだ。そしてサンフレッチェにいる時はシュートを外しまくってたロペスはこんなストライカーらしいゴールを決めたことに驚きを隠せないのだった。
 ところがこれに気落ちする間もなくまたしてもペレイラが決めた。中盤からポンポンポンとピンポン玉のようにボールをつなぎ最後はペレイラが走りこんで決める。まるで1点目を繰り返しのようだった。ペレイラのシュート力、頼もしい限りである。
 そして再び勝ち越した。札幌も追いつくべく後半でジョーを入れてきた。強烈なストライカーが入ったものの、これまでの流れを続ければ問題はなかった。パスは小気味いいように回る。相手に取りどころを与えない。が、シュートまでいけないことで中途半端な形で奪われてしまう。すると最前線のジョー目掛けてロングボール。長身の身体で巧みに抜け出そうとするジョー。対峙した荒木はたまらずハンドを犯してしまった。笛が鳴る。そして提示されたのはレッドカードだった。
 やってしまった。すでに1枚貰ってるというのに安易なプレーだった。それでも身を呈した捨て身のつもりだったのかもしれない。が、これによって得たFKを札幌は直接決めてしまった。ゴールの隅、GK林の横跳びも及ばなかった。
 追いつかれてしまった。しかも1人少ない。荒木の退場は何ももたらさなかった。むしろチームをより不利な状況に陥らせたのである。順風満帆に思えたプロ生活において試練が圧し掛かってる。ここのところ強固なフィジカルを持った外国人FWにことごとく負けてる場面が目に付くのだった。
 防戦一方になるサンフレッチェ。防いでも防いでも相手ボールになる。そこに気をよくした札幌はもう全員攻撃を仕掛けてくる。2次攻撃、3次攻撃と次々に襲い掛かる。シュートが枠を外れ胸を撫で下ろすもゴールキックをマイボールにできないものだから一向に守備の時間が終わらない。決壊するのは時間の問題だった。すると密集した守備ブロックの裏に出されペナルティエリアに入られる。佐々木も追うが簡単に振り切られると飛び出したGKがぶつかった。笛が鳴る。PKの宣告。ああ、終わってしまった。またしてもファールによって得点を与える機会を与えてしまったのだった。
 スローで再生される。浮いたボールを処理した後に林がぶつかった。ん?これ腕に当たってるじゃないか。しかも林もぶつかってはいるが寸前で止まってるので札幌の選手が自分からぶつかってるようにも見える。これでPK?いや、少なくともVARの対象だろと思うもそんな指示は出ない。なんだこれ。これだったらVARいらないじゃないか。西村主審だったことから最初から嫌な予感はした。だが今日はっきりした。ぼくはこの人が嫌いだ。この人が笛を吹いてると碌なことがない。頼むから今後一切サンフレッチェの試合では笛を吹かないでもらいたい。
 そしてこのPKをアンデルソン・ロペスが蹴った。GK林はコースを見定めていたものの、あっさり逆を突かれた。前はもっと危なっかしいキックしてたのに実に冷静に綺麗に決めたのだった。逆転。これでもうこの試合負けは決まったようなものだった。
 反撃の可能性はあまりにも低い。もうこれ以上点差を広げないだけで精一杯だ。ところが逆転されたことで前への意識が芽生える。狭い場所もパスを通し前へ進める。そんな推進力によりいい位置でのFKを得た。
 蹴るのは川辺。横一列に並んだ札幌の壁。そこにフワッとした浮き球を上げるとファーにいた見方がヘディングで中へ。そしてゴール前に出た見方が当てようとした。が、弾き飛ばされた。狙いはよかった。でも決めきれなかった。対する札幌はFKを直接決めた。その差が綺麗に点差となって現れてしまったのだった。
 3-2により1戦目に負ける。だが落ち込んでる暇はない。すぐに第2戦目がある。負けてはいけない条件で負けてしまった。とはいえリーグ戦で11戦負けなしの後である。いつかは負けるのであればちょうどいいタイミングかもしれない。全ては次どう結果を出せるかに掛かってるのだった。

2019年9月 1日 (日)

磐田戦~心地よき緊張感

2019年8月31日 ジュビロ磐田vs サンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

 ヴィエイラはまた怪我をしてしまった。代わりにレアンドロ・ペレイラがワントップを務めるものの、果たしてこれが機能するかどうか。それいかんによってはこの後の成績に大きく影響する。なにせFWがいない。パトリックは移籍してしまった。渡も何度も試されたものの結果を残せなかった。現状においてペレイラ一人というなんとも心細い状態戸なってしまった。
 残留争いのただ中にいる磐田。その切羽詰まってる状況は試合の入りから火がついていた。サンフレッチェのボールには果敢にプレスを掛けてきて思うようにボールを回させてくれない。バイタルエリアでのパスはことごとく読まれてる。フィニッシュまでたどり着けない。それなのに一旦磐田がボールを持つとなかなかに粘っこいボールキープをする。そして最前線で張ってるルキアンを狙ったボール。これをルキアンはことごとく収めてしまう。更に前を向くことによって磐田の選手はどんどん駆け上がってくる。まるでそれは空母から戦闘機が飛び立つかのようだった。
 それぞれが鋭い飛び出しで深い位置までえぐる。ペナルティエリアに入る。そこへクロスが入る。シュートが打たれる。その都度GK大迫のセーブに助けられるのだった。
 その劣勢を打開しようとボール支配率を高めようとパスをつなぐ。磐田の前からのプレスに自由を与えてもらえない。前線の選手を狙ったパスはなかなかつながらない。それなら裏を狙ったキックを出すとオフサイド。まるで活路が見いだせない。ゴール前はしっかりと蓋をされてる。その圧力を避け柏が逆サイドのハイネルに出す。ハイネル受けるとクロス。中央でペレイラ。ヘディングシュートは枠を外れてしまった。が、初めてまともなシュートを打ったような気がした。それだけでも救われた気分になるのだった。
 そして依然として磐田の攻撃は続く。その圧力からサンフレッチェにミスが目立つようになる。サンフレッチェのパスは読まれてる。パスカットするとそのままミドルシュートまで打たれてしまう。更にアダイルトンがドリブルで仕掛けてくるので守備の狙いどころがない。そんな翻弄される中、森島が負傷で退いた。そして青山が入るのだった。
 ちょうどハーフタイム直前だった。試合を動かす為に青山の投入は必ずあっただろうがあまりにも早い時間だった。そしてハーフタイムで仕切りなおすものの後半に入ってもそれほど戦況に違いがあるように思えなかった。やはりボールを持つとすぐに追い込まれる。奪われる。磐田はとくかく前に出せばルキアンとアダイルトンが何とかしてくれる。が、これを青山が読んでいた。パスカットから前線へ放り込むとペレイラが収める。前線へ走る川辺へ出る。中央へ走った東へ。数人の敵を前にしつつキープからペレイラへ落とすとシュート。ゴールまで距離はあったもののグラウンダーのシュートをねじ込んだのだった。
 先制、ペレイラ。
 これまで存在感のなかったペレイラが決めてくれた。DFとGKの間を縫うシュート。決して簡単じゃないシュートをよく決めることができた。これでサンフレッチェ加入後早くも2点決めることができたのだった。
 それでもたった1点差。磐田の攻撃は鳴りを潜めない。ルキアンを狙って入れれば何かが起こりそうな危険がある。そうして中ばかり意識すると外で展開される。クロスボールをブロックするもCK。ここからCKの応酬が始まるのだった。
 跳ね返しても跳ね返してもCK。全員戻ってのディフェンス。息をつく暇もない防戦が続く。だがこれを耐え忍ぶと球際を激しくすることによって磐田の攻撃を食い止める。体力的にもキツイだろうが運動量を落とさない。そこで磐田DFのトラップが大きくなったのを柏が見逃さなかった。猛然とした勢いでボールを奪うとそのままゴールへ突き進む。そして迷うことなくシュート。GKカミンスキーが跳びつくも実らず入ったのだった。
 決まった、決まった、決まった。意表を突かれたゴールだった。2点差としたことで大きく余裕が生まれた。そしてこれは磐田の戦意を落とすのに十分で明らかに足が止まってきたのだった。
 それでも昨シーズンこのスタジアムで2点差をひっくり返されたという事実がある。気を抜くことはできない。手を緩めることなくそれぞれが高い意識とパフォーマンスを繰り出す。ハイネルと交代したサロモンソン。東と交代して渡が入る。彼らは彼らでこの短い時間でアピールをしないといけない。チームで内でのポジション争いがいい緊張感を生み出している。
 守備では一人一人が身体を張る。競り合いでも負けない。混戦で蹴られるリスクがあっても頭で跳ね返す。その気迫はこのまま2点差を保ったまま試合を終わらせるのだった。
 11戦負けなし。3試合無失点。いつの間にかこれだけの成績を残してた。ただこの数字は意味がない。目の前の1試合1試合をこなすだけ。そんな緊張感を心地よく感じることができるのだった。

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サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
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    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles