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2019年8月11日 (日)

ガンバ戦~ペレイラの同点弾

2019年8月10日 ガンバ大阪vs サンフレッチェ広島 パナソニックスタジアム吹田

 連日の猛暑は熱中症による死者まで出している。その殺人的な暑さは日が落ちても地上に滞留している。体力の消耗が激しそうだ。できる限る走りたくはない。省エネのサッカーをやりたい。が、そんな気温にも関わらず最初から前線から積極的なプレスを掛けていく。高い位置でのボール奪取を目論んでるのだった。
 ところがボールが奪えない。プレスをかいくぐられ前線へはこばれる。その結果、自陣に引きこもるしかない。そしてそれが防戦一方の展開へと導かれるのだった。
 一方でそれは相手をわざと前掛かりにするという効能もあろう。実際トップで張るヴィエイラが収めると味方の上がりを促した。中盤で森島がマークを引き剥がすと広大なスペースが広がってた。川辺がドリブルで駆け上がるとそのままゴールまで行けそうな気がした。が、そのどれもフィニッシュまでたどり着かない。ガンバの守備の網に引っ掛かってしまい中途半端な攻撃で終わってしまうのだった
 そこに気をよくしたガンバはサイドからの崩しを積極的に仕掛けてくる。守備に追われる柏とハイネル。2人共攻撃において本領を発揮してもらいたいのに守備でどんどん体力を奪われる。そうこうしてる内にマークを外されクロスが入る。ゴール前の密集地帯。危ないと思いつつもそこは荒木がガツンと弾き返すのだった。
 前半の内、ほぼそのペースは変わることなく続いた。ただ、それでもゼロで抑えたことに光明があった。きっと後半は戦況が変わるだろう。城福監督もここで策を講じるに違いない。そんな期待を胸に挑んだ後半戦、またしても前線からのプレスで始まるのだった。そしてまたしてもそれをかいくぐられる。ああ、これではまた自陣に籠るしかなくなるではないか。それを繰り返していてはさすがに厚く張った守備網も崩されるような気がした。
 何か変化を起こしたい。そこで呼ばれたのが青山だった。チームの顔、エンジンと呼ばれた背番号6がピッチに入る。それだけでチームに華を与える。が、開幕から膝の怪我で長く実践から離れてただけに果たしてどれだけできるか。この交代が仇になるのではないか、そんな不安を抱えた。すると青山の縦パスから一気にチームが前を向けたのだった。
 あれだけ重心の重かったチームが攻撃へと舵を切ることができた。やはり青山は別格である。ハイネルと柏が高い位置を取ることができるようになった。当然ガンバのDFはゴール前に人数を掛けてくる。跳ね返されてもセカンドボールが拾える。これはゴールが奪えるかもしれない。更に攻勢を高めるべく、疲労の見えるハイネルと川辺を下げサロモンソンと新加入のレアンドロ・ペレイラが入る。前所属の松本では活躍できなかったペレイラ。ここで結果を期待するのはあまりにも唐突過ぎる気がするのだった。
 そんな気分に陥ってた時、ガンバにボールが入ってしまった。懸命に戻るサンフレッチェ。それまでに時間を掛けさせることはでき人数は揃った。だが守備が落ち着く前に逆サイドに振られる。ドリブルでペナルティエリアに入られてシュート。GK大迫、セーブ。だが処理しきれずに手前に弾くとどこからともなく表れた倉田がシュート。それまで苦心して築いてきた壁をぶち壊すかのようにゴールに叩き込まれるのだった。
 やられた。残り時間を考えると絶望的だった。強烈なシュート、そのこぼれを狙うポジション取り。それらは人数の揃ったゴール前の守備に対してねじ込んだといった感じだった。さすがにこれはもう諦めた。あともう少し堪えればせめて勝ち点1だけでも取れたことに深い落胆を感じるのだった。
 アディショナルタイム。追いつきたい気持ちはあるものの最終ラインからビルドアップしていく。そしてある程度の位置まで来ると中へ放り込む。さすがにこれははじき返されるもセカンドボールを拾えたのが幸いした。ガンバの守備陣形が少しバタついた。すかさずバイタルエリアの森島へボールが渡る。ファーサイドへクロス。なだれ込んだ両チームの選手。が、頭一つ抜けていた。長身のペレイラ。頭に当てるとGKの逆サイドにコロコロコロとボールは転がっていき、ゴールの中に吸い込まれたのだった。
「入った、入った、入った。ペレイラ、ペレイラ、ペレイラーッ!」
 レアンドロ・ペレイラ。新加入の選手がいきなり決めてくれた。しかもそれは貴重な貴重な同点ゴールである。高さがある。しかもヴィエイラと並ぶと2つもターゲットができる。更にそこに合わせたのが森島のキックだ。ここ数試合の得点はいずれも森島のキックから生み出されてる。もはや替えの利かない選手となりつつあるのだった。
 一瞬にして負けを回避した。そのしぶとさは相手に愕然とするものを与えたはずだ。引き分けはあくまでも引き分けである。だが、負けなかったというのが大きい。土壇場で追いついたというのが素晴らしい。
 暑い夏はまだ続く。すぐに天皇杯もあって週末には首位FC東京戦。身も心も熱くなる日は続くのだった。

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