« メルボルン戦~控え選手のアピール | トップページ | 札幌戦~城福監督の限界 »

2019年5月27日 (月)

浦和戦~森島の活躍

2019/05/26 浦和レッドダイヤモンズvsサンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 呼吸をすると熱せられた空気が肺の中に入りそれが一段と体温を上げそうな気がしてくる。もはやこれは夏の気温。5月でこれだから真夏はどうなるのだろう。地球の温暖化に真剣になって心配をしてしまうのだった。
 だがスタジアムへ向かうこのぼくの行為はそれ以上の心配事を抱えることになりそうだ。。5連敗中のチーム。相手はサンフレッチェに異様なライバル心を持つ浦和。数年前、毎年のようにサンフレッチェの選手を引き抜くのにサンフレッチェが優勝するという時期があった。もはやそこはメンツに関わる問題だけに致し方ないだろう。
 そんな逆境を打ち返す底力を見せてくれることを期待して東部スカイツリーラインに乗る。まるでサッカー観戦客らしき人がいない。本当に今日試合あるんだろうかと不安になる。赤い人、赤い人はいないのか。
 それでも北越谷駅に降りるとシャトルバスは待機していた。あ、単にぼくの出かける時間が遅かっただのようだ。そう、ぼくはあまりにもぎりぎりになってしまった。キックオフ間に合うだろうか。幸か不幸か指定席しかチケット購入できなかった為に席の心配がないというのは仇となってしまったのだった。
 とはいえかろうじてキックオフには間に合い見下ろすような位置で席に座った。スタンドに屋根が掛かってるのは観戦者の日よけになるだけでなくピッチも程よい影を落として選手のパフォーマンスにおいても有利に働くのだった。
 白いアウェイユニフォームのサンフレッチェ。いつものように守備から入りカウンターを狙う。そんな戦術はいつも力でねじ伏せられるもののこの日は違った。右サイド柏が持つとドリブルを仕掛けるのは勿論のこと、裏へのスルーパスが面白いように通る。サイドからクロスが上がる。ゴール前での混戦。ごちゃごちゃっとした状態でかろうじて放ったシュートはカツンとゴールバーに弾き返される。だがセカンドボールに反応したのは森島だった。脚を振り抜きシュート。ドンという音が聞こえてきそうな豪快なシュートがゴールネットに突き刺さったのだった。
「うおおおおおおおおおおおっ!」
 一斉に立ち上がったアウェイの紫のサポーター。長い長いリーグ戦での無得点を今季初スタメンの森島が打ち破った。期待されつつ結果が出ないまま時を過ごした森島。ACLで結果をだしたことからの大抜擢に見事応えた。そのゴールは勿論本人が一番喜んだろうが、応援してるこちらも熱く、燃え上がるものがあるのだった。
 早々に点を入れたサンフレッチェ。でも1点などすぐに吹き飛ぶ。試合は始まったばかりなので気を抜くわけにはいかない。
 ところが今度はサイドで柏がボールカット。その勢いに乗りドリブルで突き進み折り返し。中からエミルがシュート。完全に崩したかと思ったそのシュートはGK西川に弾かれてしまい天を仰ぐ。それでもCKは得ることができた。
 セットする森島。キックを放つとドウグラス・ヴィエイラがヘッドで叩き込む。だがゴールから跳ね返ってしまう。ああ、入ってないのかと思いきや主審はゴールの判定。一度入ったらしい。入った、入った、入ったと喜びを分かち合うもそれは遅れた反応となってしまった。
 2点差となり後半に入る。GK大迫のパントキックから裏へロングボールが出る。駆け抜けた森島。追走するDFを置き去りにしてGKと1対1。決定的場面。このシュートをGK西川にぶち当ててしまった。ああ、これは決めて欲しかった。ここでループシュートを打つ技術があればと嘆いてしまう。
 ところがその後中盤でボールを受けるとゴール前へスルーパス。エミルに代わって入ったハイネルが鬼神のようなスピードで裏に出るとシュート。西川ブロック。だがボールがこぼれそれを再びハイネル、シュート。入った。ゴールに叩き込んだのだった。
 ハイネル初得点。あれだけゴールから遠ざかっていたのに2人も初得点が生まれた。そしてハイネルのゴールへ向かう迫力。それはパスでの崩しにこだわったサンフレッチェにとってもっとも不足してる部分なのだった。
 そしてこのゴールによって浦和の士気はガクッと落ちてしまった。バイタルエリアにスペースが生まれ、森島を経由してまたしても裏のスペースへ出る。そしてそれを中盤の底から駆け上がってきた川辺が追いつきそのままドリブル。深くえぐると折り返し。ゴール前で待ち構えてた渡が当てるだけできめ、4点目が入ったのだった。
 もはやこれは勝利を決定づけるゴールだった。しばらくぶりの渡のゴール。出場機会の割に決めてないことは本人も意識してただろう。それだけに喜びを爆発させる。そしてそんな渡を祝福する為に渡コールが響き渡るのだった。
 勝った。リーグ戦6試合振りの勝利。ああ、酔いしれたい。勝利とは何とよい響きをもたらすのだろうか。ただ、次節が勝てるかどうかが問題である。さすがに5連敗もしてしまっただけにこれだけで不調を脱したとは思えない。ただ、全ての得点に絡んだ森島には大きな可能性は見いだせたのだった。

« メルボルン戦~控え選手のアピール | トップページ | 札幌戦~城福監督の限界 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« メルボルン戦~控え選手のアピール | トップページ | 札幌戦~城福監督の限界 »

最近のトラックバック

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles