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2019年1月29日 (火)

イラン戦~アジア大会最強チーム

2019/01/28 アジアカップ準決勝 日本 vs イラン ハッザ・ビン・ザーイド・スタジア

 

 アジアカップ、準決勝。

そこには白い衣服に包まれたイランサポーターによって埋め尽くされたスタンドがあった。かつてアジアカップにおいて中東のスタジアムがここまで観客動員されたことがあっただろうか。決勝以外の試合でも盛り上がる、この大会の権威が高くなってきたということではなかろうか。

鳴り響くイランの応援。それは他の中東諸国と違いヨーロッパ的に太鼓のリズムに合わせたコールが鳴り響く。そしてその声援に呼応したようにイランの選手は速いプレッシャーにより日本にスペースを与えない。攻撃の芽を摘んでくる。そして前への推進力がある。パスでつなぎドリブルで突き進む。日本も寄せを速くするもののなかなか奪えないのは個人技が巧いからだ。やはり今までの相手とは違う。今大会無失点のイラン。選手の多くはヨーロッパでプレーしてることからもアジアの枠に収まらないチームでもあるのだった。

イランはサイドへのクリアを容易にさせる。それもそのはず、ロングスローがあるからだ。ゴール前へ向けてスローインはセットプレーのように選手が入り乱れる。クリアはできてもその後の2次攻撃、3次攻撃がやってくる。パンチ力のあるミドルシュートなので全くもって気が抜けない。このイランから点を取るどころかまずは失点しないようにするだけで精一杯だった。それでも高い集中力でゴールを守っていると前を向くチャンスは訪れたのだった。

大迫がスペースに出す。南野が反応するも倒された。笛はない。ファールなし。これで終わりかと思いきや南野はすぐに立ち上りルーズボールに追いつく。一瞬集中の抜けたイランは守備が整ってない。その隙を突いてクロス。中で合わせた。大迫、ヘディング。決まった。

先制。雄たけびを上げながら大迫はベンチに走った。完全に押されてた中での得点は相手の出鼻をくじくには大きなインパクトがあった。だが当然のことながらここからイランの猛攻が始まるのだった。

人数を掛けて守るもプレスにおいてはファールを取られてしまう。距離はあるがイランはFKを直接狙ってくる。強烈なキック。GK権田はパンチングによって何とか難を逃れる。イランの攻撃には首の皮一枚つなげるように堪えていくのだった。

そんな我慢の時を過ごす内にカウンターが来た。ゴール前、大迫が走りこむ。ヒールで落とす。南野反応。折り返しのクロス。手に当たった。ホイッスルが鳴る。

VARによってプレーが止まる。場所はペナルティエリアの中。判定はどっち。

そして主審の下した判定。PKPKだ。ボールをセットした大迫はピーンとした緊張感の中、GKの逆を突いて決めた。決めた、追加点だ。これで日本は大いに優位に立てたのだった。

2点差を埋めるべくイランの攻撃はまた圧力を高める。パワープレーも多くなり必然的に接触プレーも増える。遠藤が倒れる。ファールを取ってもらえない。続行不可能で塩谷に交代した。

更にはサイドバックの酒井が室屋に交代し、残り時間を過ごすことになる。シュートはイランの方が打っている。まだまだ堪える時間は続き堂安を伊東に交代があった。あわよくばカウンターにつなげようという意図だろう。

アディショナルタイム4分。あと少し。そこで原口が前線でボールをカット。ポンポンポンとショートパスがつながり原口がシュート。決まった。決まった、決まった、決まった。これはもう間違いない。価値を決定づけるダメ押し点を決めたのだった。

程なくして試合終了。厳しい厳しい試合が終わった。今大会で最強チームであるはずのイランに結果的には3点差で勝った。そこにサッカーの恐ろしさであり面白さを感じた。

実質的に決勝戦という声もあった。だがこれは本当の決勝ではなかった。そして残るはあと1試合。勝利した瞬間喜びはもう次の試合へ向けての緊張感に代わるのだった。

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