« 天皇杯名古屋戦~パトリック、ハットトリック | トップページ | 鹿島戦~代表に選出された2人 »

2018年8月26日 (日)

セレッソ戦~基本に戻った勝利

2018825日 セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 ヤンマースタジアム長居

 

 暑い、暑い、暑い。台風が去った後、また暑さがぶり返してきた。生半可涼しい日があっただけにより一層暑さがこたえる。日が沈んでも一向に気温は下がらず籠った空気に息を吸うのも負担なのだった。

 そんなモアッとした空気の中での対戦相手はセレッソだった。リーグ中断前、完膚なきまでに叩きのめされた相手である。そしてその時2ゴール奪った高木は先発でこの選手がサンフレッチェにとっての天敵だというのを考慮に入れてのことだろう。対峙するのは和田。あの時は見事にやられてしまったが今回はどうだろう。

 すると前回の反省があるのか和田は高木を上手く抑え込んでる。身体を入れ奪った後はクリア、と見せかけてドリブルで持ち上がる。そして高い位置まで攻撃へ参加して右サイドの展開に加わる。安定している。さすが和田だ。だけど守備が安定してるのはCBの野上が復帰したのが大きいのだった。

 そんなDFへの安心を感じていると縦パスで最終ラインを切り裂かれてしまった。必死にシュートコースを塞ごうとしたDF陣。左に振られてシュート。やられた。が、これがGK林の真正面だったが為にキャッチすることができた。危ない。危機一髪だった。

 そのセレッソの攻撃を防いだ後は右サイドからの展開に入る。柴崎がクロス。ゴール前でパトリックが飛ぶ。が、DFがクリア。真正面に飛んだもののセカンドボールが拾えるか。幸運にもそれに稲垣が反応した。中盤の底から駆け上がったのだがそのままミドルシュート。セカンドボールの処理としてはカウンターを受けないだけでもいい。そう思ってたら低い弾道のそのボールは敵の股を潜り込んでそのままゴールの中までたどり着いたのだった。

 入った、入った、入ったーっ!信じられなかった。絶対に入らないと思った。打ったらたまたま入ったのかもしれない。稲垣のシュートはこういう謎の入り方をする。謎なだけにGKも予測できないのだ。

 先制。それに喜びながらもすぐに冷静さを戻す。ここ数試合6分以内に追いつかれている。なのでまずは7分耐えてほしい。そして10分を超えると試合は落ちついてくるだろう。なのでまずは守って守って守り抜きたい。回して回してフィニッシュへいく。が、遠目からなのでGK林も難なく抑えることができるのだった。

 そこからマイボールの時間もできていつの間にかノルマの6分を過ぎてしまい更に10分を過ぎたことに安心する。むしろサンフレッチェの攻撃の時間が目立ってくる。右サイドでショートパスを使って相手をはがそうし、縦へ抜けてクロス。ターゲットはパトリック。が、合わせられない。その都度顔を覆ってしまう。クロスの質が悪いのか、もう一人のFWである渡のポジション取りが悪いのか好機を生かせないのだった。

 もう1点入れば楽になる。それなのに後半に入ると体力的の消耗からだろうか、パスミスが多くなる。中途半端なパスをカットされカウンターを受ける。前に向いてたベクトルを逆に戻さないといけない。守備への負担が大きくなる。中へ放り込まれる。密集を抜け出し点で合わせたヘディング。マークを外さなかったお陰か枠に入らない。そしてソウザが上がって攻撃参加。キャノン砲のようなミドルシュートを狙われる。シュートコースに入り枠を捕らえさせない。その都度安堵のため息をつく。苦しい。時間は途方もないくらいに残っている。

 そんな守備一辺倒の中、和田がボールを絡めとる。素早い寄せでパスコースを消されるも身体の反転を繰り返し密集地帯を切り抜けると前線へロングキック。パトリックを走らせるのだった。

 ディフェンダーを背負いながらもパトリックが単独でゴールに向かう。GK11。この状況、この場面、何度も観たことがあるがパトリックは決めきれない。その例に違わずやはりシュートは防がれてしまうのだった。

 ああ、これさえ決まれば楽になれたのに。

 更にこの後もカウンターからゴール前に。密集地帯で前を向けず落とすと吉野がシュート。入った。そんな喜びを爆発させようとするもこれをGKが触ったことで枠を捕らえることができなかった。ああ、おう少し威力のあるシュートだったら。わずか数センチのところでどうしても自由にさせてもらえないのだった。

 もはや得点を取ることは困難さ以上にリスクの方が大きくなってきた。点差は1点。わずかなズレが結果を左右する。無理に点を取りに行けない。前線では時間を使うプレーが優先される。渡に代わったティーラシンはテクニックはあるのだがこういう時のプレーが上手くない。こういうとこがまだタイでは行われてないのかもしれない。

 無失点で終えたい。その時間はもう少し。時計の刻みと共にセレッソの猛攻はいよいよ強度を増していく。まるで拷問に遭ってるかのような苦しさ。クリアしたと思ったらCK。跳ね返したかと思うとセカンドボールを真正面からミドルシュート。最後の最後まで足を止めずプレスに入ると枠を逸れた。そしてここで終了のホイッスルが鳴ったのだった。

 終わった、勝った。安堵感からぐったりとへたり込むも喜びを噛みしめる。そういえば連勝を重ねてた時、こういう接戦をものにしてきた。変に点が取れるようになって守備の堅さが減ってきたような気がしてきた。やはり野上の復帰は大きい。そして和田が前回やられた高木に仕事をさせなかったのも大きかったのだった。

 パトリック以外での得点。やはりこのチームは誰が点を取るかわからない状態にした時こそ強みがある。そんなことを思い出させてくれた。

« 天皇杯名古屋戦~パトリック、ハットトリック | トップページ | 鹿島戦~代表に選出された2人 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 天皇杯名古屋戦~パトリック、ハットトリック | トップページ | 鹿島戦~代表に選出された2人 »

最近のトラックバック

2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles