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2018年4月12日 (木)

マリノス戦~勝機の導き

2018/04/11 サンフレッチェ広島 vs 横浜Fマリノス エディオンスタジアム広島

 

 ティーラシン、渡の2トップ。松本のリーグ戦初出場。丹羽と吉野が出場し6人メンバーを入れ替えた。15連戦を乗り切る為には少なくともパトリックは酷使できない。運動量を持ち味とする稲垣も休ませたい。守備陣ではせめて水本だけでも控えておきたい。それに多くの選手に出場機会を与えたいという意向からの布陣となった。

 マリノスの堅い守備は伝統である。正面から攻めてもなかなか崩せない。なのでCKでトリックプレーを試みたものの吉野がシュートを大きくふかしてしまう。おお、外すにしてもそこまで大きく外すことはないだろと吐息をつく。

 その後は主導権を握られ防戦一方に。身体を張ってよくしのいでいるものの、そんな中で丹羽が負傷。水本との交代を余儀なくされてしまい早くもゲームプランが狂ってしまった。

右サイドではブマルに突破される。11の攻防に佐々木も対処に苦慮していた。そんな混乱からだろうか、ペナルティエリアに入った浮き球のパスに対して受け手の進路を塞ぐ。肉弾戦の競り合いは佐々木の強いフィジカルに対して中町は簡単に倒れてしまった。それは踏ん張ることなく、ボールを追う意思もないままなすがままに地面に伏してしまったのだった。

 ピーッ!

 PKの宣告。2試合連続である。痛い、痛すぎる。かといって佐々木を責める気にもならない。こけた方が上手かったのか、それともあまりにも攻められてペナルティエリアの侵入も許しすぎたせいなのか。残すはGK林のスーパーセーブに期待するしかない。が、さすがに今回ばかりはウーゴのPKを防ぎきれなかった。

 前半終了間際。せめてあと数分無失点で抑えることができたなら。そんな悔いを残しながら後半への展望を考えながらも活路が見いだせないのが正直なとこだった。すでに交代枠が2つしかないというのが痛い。GKの飯倉はもう一人のリベロであるかのようにポジションを上げ裏へのボールにも対処されてるのだった。

 パスでも切り抜けられない、裏も狙えない、八方ふさがりの様相を呈したがここで渡が中盤からワンタッチでロングボールを蹴る。GKが前に出ることを見越したロングシュートなのだろうが大きく枠を外れる。が、ここに精度があれば大きなチャンスであるのだった。

 各選手がよりプレッシングの強度を強めた。佐々木はブマルのドリブルを抑え込むようになり渡は身体を押し込み高い位置でボール奪取をする。そんな積極的な守備が攻撃への活力を生み出しペナルティエリアへのフィード。これを受けようとしたティーラシンが倒れた。山中に押されたのだった。

 PK。またしてもPKを宣告された。蹴るのはティーラシン本人である。これを決めるかどうかが大きい。そしてティーラシンの蹴ったボールにGK飯倉の読みは当たってしまう。が、ボールの威力とコースがよかった。飯倉の手を弾いてゴールに叩き込まれたのだった。

 同点。生き残った。振り出しにもどしたことで大きな安堵の息を吐く。少なくともこのまま失点しないでいきたかった。

 が、サンフレッチェは前への推進力を強めていく。渡に代わってパトリックが入る。それはもう点を取るというメッセージだった。そして青山が入るとパスワークが冴えわたり押し込む展開が続く。SBの佐々木まで柏を追い越してボールを受ける場面が出てくる。すると柏がドリブルで切れ込みシュート。GK弾く。とそのこぼれに詰め寄ったパトリック。ただ当てるだけでゴールに入ったのだった。

 逆転。うおおおおおおっ、とスタジアムが揺れた。アシストした柏もガッツポーズ。パトリックもお決まりのマシンガンのゴールパフォーマンスを繰り広げるのだった。

 このまま終わりたい。奇しくもまたしても前節と同じように耐えて耐えて守備に徹しないといけない状況に陥ってしまった。守ってるだけにするつもりはない。それでもマリノスのボール回しと個のテクニックになかなかボールの取りどころがない。守備の重心が下がってしまう。セカンドボールも拾えないが、ゴール前へ入れたロングボールには的確なポジショニングで弾き返した。そしてそれを前線のパトリックにつなげたのである。

 素早いチェックで前に立ちふさがったマリノスのDF。が、個人技で突破。ゴール目掛けて突き進む。大きく前に出てたGK飯倉も全速力で戻るもそれを見越してロングシュート。スーッと弧を描いたボールはゴールに吸い込まれたのだった。

 入った、入った、入った。2点差。すでに90分は過ぎた。大きい、あまりにも大きい追加点にもはやお祭り気分だ。それでも気を緩めることなくアディショナルタイムをやり過ごし3-1で勝つことができたのだった。

 でも結局パトリックがいないと勝てないのか。そんな課題も残したものの渡はこの試合の制し方を指南した。松本も青山と交代するまでゲームを破綻させることがなかった。丹羽の怪我は痛かったが吉野をはじめ代わりに出た選手がそれぞれ役割をこなしてくれた。まるでそれは一番のライバルはチーム内のポジション争いという様相だ。

 完全に押し込まれる時間が多い中、ここぞという時間に前に出る。昨シーズンとはまるで違う展開に高揚感の中に心地よく漂うのだった。

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