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2017年6月 4日 (日)

鹿島戦~屈辱は続く

2017/06/04 サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ エディオンスタジアム広島
 
 鹿島には負けたくない。
 それはまるで合い言葉のようなものだった。汚いプレー、審判への抗議、反則をしても相手の方が悪いかの如く振る舞う態度。どれをとっても憎たらしい。それでいて強いからなおのことたちが悪いのだった。
 そんな鹿島相手に失点してしまった。またも前半の早い時間に決められた。カウンターでスパッとパスを出されこれ以上ないほど綺麗な弾道で決められてしまった。ただ、あれだけフリーで打てるならプロだったら誰でもそういうシュートが打てるだろう。サンフレッチェの対戦相手にスーパーゴールが多いのはきっとこの辺にも理由があるのだろう。
 だが気を取り直して追いつきにいこう。そんな切り替えによりパスをつなぎ前に進む。少しずつ少しずつ歩を進める。まるでそれは険しい山をのぼっているかのように足取りが重い。それでもゴール前、柴崎のところにボールが入った。打った。が、これはGKにぶち当ててしまったのだった。
 チャンスを決める。この単純明快なことをサンフレッチェはできない。それ故に得点することができない。そしてそれこそがチームに勢いを与えない原因でもあるのだった。
 攻められても点を入れない。それが相手に余裕を与え自信を持って攻めてくる。少ない手数でゴール前に迫ってくる。前からのプレスにも確信めいたものがある。そしてまたしても少ない手数でスパン、スパンと抜かれ決められた。更に同じように決められた。3点差。そのあまりもの失点の軽さにもうこの後何点取られるのか、それだけを考えるようになってしまった。
 後半、森保監督の檄が飛んだのは明白だった。これまでずっと守備と攻撃で中心的存在だった塩谷を下げて若い森島を入れた。それが好走したか、プレスのスピードが速くなり簡単に懐へ入り込ませないようになった。そしてシュートを打たれた場合もそのことごとくを身体でブロックをしてゴールに飛ばさせない。力強く気持ちの入ったプレーが続きそれが前への推進力へとつながったのだった。
 前線で跳ね返されようともセカンドボールを拾い攻撃の手を緩めない。柏が左サイドで何度も勝負を仕掛け森島も数人に囲まれようとボールキープをする。そして右サイドのミキッチも縦へのドリブルからクロスを入れる場面が出てきた。これでやっと試合が面白くなってきたのだった。
 しかし、それならそれでどうして最初からやらなかったのだろう。どうしてあんなぬるい守備をしてしまったのだろう。不可解過ぎてわからない。もういっそサンフレッチェはメンタルトレーナーでも雇った方がいいのではなかろうか。
 ゴール前を固める鹿島に対して隙をみつけようとパスを回し続ける。そして柏のクロスからゴール前の青山が折り返すとロペスが押し込んだ。入った、1点。とりあえずは1点入れたのだった。
 その勢いのまま追加点を取りに行く。が、何度クロスを入れても決めきれない。どうして決まらないのだと歯噛みしてると皆川がヘディングを放った。が、枠に入ることもなくゴールの上をふわふわふわと飛んでいくのだった。ああ、皆川はFWにも関わらずヘディングが苦手なのである。枠に入ったの観たことがない。
 皆川にはストライカーとしての資質に欠ける。そう言って悪態をついてたら、ゴール前で相手を背負った状態からターンしてシュートまでこぎ着けた。おお、ああいうプレーできるんだと前言を撤回しようとするも、これまた枠に入ってないのでいかんともしがたかった。
 もはや皆川にゴールは期待できない。すると今度はロペスが強引にボールを奪ってゴール前まで独走だ。DFが全速力で戻る。追いつく前に打ちたい。が、ロペスの放ったシュートはレロレロレロとGKの手に力なく転がっていっただけに終わってしまった。
 みんな、どうしてそんなにシュートが下手なんだ。その有り様に涙が流れそうになる。鹿島はわずかな隙を逃さずきっちりと決める。それに対してサンフレッチェは隙があってもそれを生かすことができないのだった。
 一時は追加点も狙えそうな展開もあったものの、鹿島もサンフレッチェの攻撃に慣れてしまったようだった。余裕で跳ね返され余裕で攻撃に転じる。もうレベルが一段も二段も違うのだった。かくしてにっくき鹿島アントラーズには1ー3という屈辱的な大敗を屈してしまったのだった。
 もう最初から負けるのは分かっていた。実際にtotoを買うのならサンフレッチェの勝利には入れなかっただろう。だけどもっと気持ちを見せて欲しかった。負け続けても当たり前に試合に出れる。そんな環境が甘さを生んでいるのではなかろうか。塩谷と森島の交代でチームが見違えるように変わったことからもそんな気がしないでもないのだった。

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