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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2016年8月31日 (水)

ルヴァンカップ・ガンバ戦~負けに等しいドロー

2016/08/31 ルヴァンカップ準々決勝 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 エディオンスタジアム広島
 ヤマザキナビスコカップから名称変更したルヴァンカップ。ACL出場により準々決勝からの出場となったのは両者同じだった。対戦相手のガンバ大阪、昨シーズンのチャンピオンシップから始まり天皇杯、ゼロックス、リーグ戦2試合と続いた挙げ句にまたこの大会で2試合の対戦。正直なところちょっと食傷気味ではあった。ところが同カードで直近の2試合では連敗してるだけにいいイメージがない。
 ところが出足はサンフレッチェの方が良かった。落ち着いてパスを回して相手に取りどころを与えてない。そして機をてらって中へ入れ、サイドから仕掛け前線に運んでいく。そこで最後の崩しを入れようとしたとこで詰まれてしまう。ラストパスを送ったとこで打ち切れなく終わってしまうのは決まって茶島なのだった。
 せっかく先発起用されてるというのに茶島は決めない。この選手の最大の欠点は間違いなく得点力の無さだ。出場機会あ巡ってこない理由は間違いなくそこにある。ただ、それは本人も分かってるらしくゴールを狙う動きは常に繰り返してる。裏へ抜け出す動きだとかゴール前に入ろうとしたりとか。それなのにゴールの予感がちっとも沸かないのはどうしてなんだろう。足も速いし技術もある。それなのになぜにゴールが奪えないのか、海溝より深いミステリーであった。
 ただ、それでも茶島のゴールに期待を寄せるもウタカのパスはどこかズレていた。いや、それどころかロングボールを受けると必ずファールを取られてしまう。手に当たっただの足を上げただの。でもその割にマークしてるディフェンダーが足を上げてクリアしても笛は鳴らない。ん、ちょっとおかしいんじゃないかと疑問を感じるのだった。
 ところがウタカはやはり技術があった。これは取られただろと思った相手の寄せもスルスルと切り抜けパスをつないでしまう。それによりサイドの清水も上がることができる。そしてクロス。そこまでの流れは素晴らしいもののそのボールは決まって見方のいないところへ落下してしまう。どうしてここまでフィニッシュが合わないのだろうか。
 そんな感じに頭を悩ましてた時、FKを得た。距離からして誰かに合わせるのだろうがこれだけゴール前を固められると入りはしないだろう、そんな気がしてた。そして事実、ゴール前に放たれたキックはDFの頭でクリアされてしまった。
 しかしこのボールが上に飛んだがいいことに再び押し込もうと競る。そして一度はウタカの目の前に来るも混戦の中跳ね返される。が、そのセカンドボールに柴崎が飛びついた。振り抜いたキックはゴールに入った。
「よっしゃああぁ!」
 思いがけない先制である。そして柴崎もこういうとこで決めるのがいい。同じシャドーのポジションをしながらもこういうとこが茶島と違うとこなのだった。
 だがこれで勝ったという気は全然しなかった。サッカーとはそんな簡単なものではない。それは今シーズン何度も煮え湯を呑まされたことでしっかりと学習させられている。そこで何度も迫る相手の脅威も身体を張り最後の最後にくい止めることで段々とこの試合はもう行けるかもという気がしてきたのだった。そしてそれを盤石にしたいが為にもウタカに代えて寿人が入り追加点を狙うのだった。
 ウタカのように一人で2人、3人剥がすということのできない代わりに寿人は前線により連動性を高める。そして相手を追い込む攻撃が続く。だけど最後が決まらない。そうしていく内に寿人も茶島も段々と存在感を薄めていき、気づいたら守備ばっかりの状況になってしまった。堪えて堪えてカウンターを狙うのだった。
 そしてそんな場面は訪れた。あわや相手のオウンゴールかと思われたボールはバーに跳ね返されるも青山の元へ。ダイレクトでシュート。だがこれがDFのブロックに遭い追加点を取ることができなかった。
 すると今度はガンバの中盤から前線へ一気にパスが通る。ペナルティエリアでの1対1。ガンバの呉屋はフェイントを入れると千葉は見事に釣られてしまいシュートを打たれるとゴールを決められてしまったのだった。
 同点、決まったのかよ。
 言葉が出なかった。あれだけ攻めても攻めても決めきれなかったシュートをガンバはたった一人の個人技で決めてしまったのである。その喪失感はまた深層に沈み込むように深く、スタジアムの光景も急に閑散としたもののように感じるのだった。
 そしてその後浩司を入れるなどしたものの何事も起こらず終了。アウェイゴールを与えたことで負けに等しいドローだった。
 やっぱりガンバには勝てないのか。
 試合前もった嫌なイメージはやっぱり断ち切ることはできないのだった。

2016年8月28日 (日)

仙台戦~新たなる可能性

2016/08/27 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム
 記録的な水不足、酷暑が続いていたがこういう年は巨大な台風が来ると言われていた。そしてその言葉通り台風10号は記録的な規模で日本の南の海上からゆっくりと本州へと近づいてるのだった。それにより朝からシトシトと雨が降り続いているのだった。
 それでも連日の猛暑にすっかり疲弊してる身としては多少の息抜きになる気温の落ち着きだった。恐らくピッチでプレーする選手も体力的負担が軽減されたのではなかろうか。
 しかし、そこで安心ばかりしていられない。なんと、ウタカが急性胃腸炎の為に欠場するという。そしてアンデルソン・ロペスもハムストリング負傷により欠場。その為スタメンに名を連ねたのが寿人であり茶島なのだった。
 2人にとってこの出場は大きなチャンスだった。外国人選手にポジションを奪われて久しい両選手にとってこれは絶好のアピールの機会である。そして奇しくもこの起用は仙台のサポーターをも喜ばせることになった。敵とは言えやはり2年在籍した寿人の出場は嬉しいはずだ。
 そして入場した選手の中には水本もいた。怪我で欠場が続いていたがDFのメンバーが揃ったというのは地味に大きいことなのだった。
 仙台のキックオフで始まるとサンフレッチェの選手は前からプレッシャーを掛けていった。スタミナのないウタカだとこれはないかもしれない。ボールを奪い攻撃に出ると左右の揺さぶりからシュートの形に持ち込む。これもいつもより連動性があるような気がする。それにより、今までよりも両者に動きのある試合になってるような気がするのだった。
 その為か、右サイドミキッチのとこで勝負する機会が増える。ボールを持てば前に仕掛ける。縦に抜け、カットインしてクロスやシュートを放つ。その個の勝負という意味では勝ってるかもしれないがゴールという意味ではちっとも訪れない。こういういい展開をしている時に点を入れないと潮目が代わって相手に持って行かれる。そういう試合をこのところ何度もしている為にいかに有利な展開が続いてもちっとも安心はしてられないのだった。
 すると仙台はウィルソンやハモン・ロペスといった外国人選手によって
脅威を与えられる。やられた、そう思った瞬間も何度もあった。が、最後の最後に身体をぶつけ、足を伸ばしブロックするのだった。そう、勝ってた時期というのはこうやって最後の最後をやらせなかったのだった。
 そしてそんな粘りの利いた守備からボールをカットすると左に大きく展開。駆け上がる柴崎。マイナスのグラウンダーのクロスは寿人の背中。そのまま通り過ぎたと思ったが青山が上がっていた。そしてジャストミートしたシュートはゴールに真っ直ぐな軌道で入ったのだった。
 素晴らしい。2、3人が絡み綺麗な弾道のシュート。これぞサンフレッチェのゴールである。すっかりウタカの影に隠れてしまった感のある寿人であるがやっぱり寿人の絡んだ攻撃は面白い。そして願わくば寿人自信のゴールが観たいのだった。
 だがこのすぐ後に中央から強烈なシュートを打たれる。外れた。完璧にやられたと思ってたが今日は運もいいのかもしれない。
 寿人のゴール、寿人のゴールと願うもののその場面はちっとも訪れない。それどころか後半に入ると防戦の方が多くなってきた。せっかくボールを奪っても変に急ぎすぎてまた相手ボールにされてしまう。ああ、もっと状況判断を的確にしてくれよと焦りを感じる。
 するとミキッチに代わって清水が入る。その時ブーイングを受けていたが清水はどこのスタジアムに行ってもブーイングを受ける。それだけ嫌な選手なんだろうと逆に逞しさを感じる。が、そのすぐ後に寿人も皆川と交代してしまい少しガックリした気分になるのだった。
 依然として守備の時間は続く。仙台はバブロ・ジオゴを入れ攻撃により厚みを加えてきた。こうなると1点しかないリードというのがとてつもなく覚束ないものに思えるのだった。
 パスや個人技で打開をしようとする仙台。それを絡め取ると中盤へ出すも仙台の戻りも早い。たまらなく柴崎も後ろへドリブルして逃げる。それはせっかくの速攻チャンスを逃してしまったようで少し肩を落としてしまった。が、そこから左に上がってた清水に出すと2人の選手をぶち抜きペナルティエリアへ。そしてマイナスのパスは一度はカットされるもそのルーズボールに柴崎。そのまま足を振り切るとバーを当てながらもゴールにガコンと入れてしまったのだった。追加点、2点差。もうこれで勝った。そんな確信を持てたのだった。
 その後仙台も攻撃に圧力を増していき、ゴール前に入れられるとウィルソンがシュート。だがこれも水本のブロックにより阻止されてしまう。ああ、やっぱり水本は強い。そしてGK林も身体を張って止める。危ない場面はあっても最後に止めてしまう。この日のサンフレッチェは実に頼もしいのだった。
 そして0ー2で勝った。寿人のゴールはなかったし、茶島もゴールに結びつけることはできなかったけど完封勝利というのは大きい。守備に重さがあったのは水本の復帰のお陰なのだろうか。
 怪我人などによりやむにやまれず組んだメンバーではあるものの、これえはこれで新たなる可能性を見せた。どのチームもサンフレッチェ対策をしてくる現在、一つのヒントを得たような気がしたのだった。

2016年8月20日 (土)

甲府戦~無力感ばかりの敗戦

2016/08/20 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島
 キックオフ前、2年前の広島での土砂災害に対する黙祷が行われた。ああ、そうか。もうそんなに経つのかと遠い目をした。災害が起こることが少ないと言われた広島にも防災意識を植え付けるきっかけにもなったような気がする。
 センターサークルで黙祷を終えた選手がピッチを広がる。所々に雨後だと分かる濡れた箇所が散見する。そういえば台風が3つも接近してるだけあって天候は不安定だ。晴れ間が見えたかと思うと大雨が降り出したり。天災は決して人事ではないというのが今の日本なのかもしれない。
 そんな雨上がりの後である割にはモヤッとした暑さがある。そのせいだろうか、サンフレッチェはボールを持ってもスピードを上げることなくじっくりじっくり回していくのだった。対して甲府もブロックをつくって待ち構えてるもので一向に動きのない試合のように見えるのだった。もっとサイドを生かして、ディフェンスの裏を狙ってと思うもののどれも上手くいかない。それだけ甲府の守りが機能してるのだろうか。
 この膠着した状況、時に相手の密集地とも言えるとこにボールを入れる。それをウタカやアンデルソン・ロペスが納めてしまうものだからその誘惑はより大きくなる。だがそれはさすがに守備の人数が多いだけあってクリアされてしまうのだった。
 前半はゼロゼロで後半に掛ける。きっとそんな作戦だったのだろう。余裕を持ってるように見えてどことなく迫力がない。それがシュート数の少なさに現れてるのだった。
 崩れない、崩せない、こじ開けれない。甲府のブロックはどこをどうやっても効果をなさない。それは引いた相手を崩せないというテーマはまだ克服されてない。サンフレッチェがACLで勝てない理由こそがこれなのだった。
 そして攻め倦ねるサンフレッチェに対して甲府はカウンターを仕掛ける。前掛かりになったサンフレッチェであるが守備へのリスク管理も怠って無く何とか防いでいたもののCKを与えてしまった。するとヘディングを合わせられた。だが止めた林。よし、ナイスセーブと思ったのも束の間、詰め込んだ田中祐介に押し込まれてしまった。そのあまりにもあっさりとした失点に本当に決められたのかと信じることができなかった。
 何だよ、失点してしまったよ。
 次第に認識できたことにより怒りがこみ上げてくる。攻めても攻めてもまともなシュートすら打てなかったサンフレッチェに対して甲府は実に効率よく、簡単に決めてしまったのだ。それこそがサッカーという競技であるものの、それを冷静に考えようとすると余計に熱くなってしまうのだった。
 急げ、急げ。いい加減点を取れよ。
 寿人、皆川という攻撃の選手を入れるも一向に効果が現れない。点が入らない、点が入らない。ロングボールを入れようとサイドからクロスを入れようと跳ね返されてしまう。どこをどうやっても甲府には折り込み済みとばかりに対応してしまうのだった。
 そしてタイムアップの笛が鳴った。ワンタッチパス、ミドルシュート、ドリブルでの切り込み、パワープレー、CK、FK、ありとあらゆる得点パターンを試したものの一向に効果をなさなかった。完敗、言い訳のない完敗なのだった。
 激しい無力感に襲われる。年間勝ち点でもこの試合勝つか負けるかで大きく分かれる試合だった。それだけにまるで良いとこがなく負けたことの失望は大きく、一体いつになったら立ち直れるのか自分でも分からないのだった。

2016年8月15日 (月)

湘南戦~しぶとい湘南、もぎ取った勝利

2016/08/13 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 湘南BMWスタジアム
 平塚、それは試合があるといつも何かがあるとこだった。ある時は豪雨、ある時は火事、ある時は電車の遅延。さて、なので今回はどんなハプニングが起こるだろうかと冗談めかしていたものの、よりによって所用がり広島に行かなくてはならなくなった。せっかく関東でサンフレッチェが試合をするというのにそれに反して広島に行く自分。これはおかしい、何かがおかしい。だがこれによって平塚でどんなことが起きようと身に降りかかることはないというのを自己弁護に使うのだった。
 その為テレビ観戦となったぼくだったものの、目に飛び込んできたのは湘南のゴールシーンだった。バイタルエリアで反転されるとマークに着いてた千葉は見事に振り切られ強烈なミドルシュートを決められた。ああ、千葉が守備で負けてしまったよと思うと共にそのゴールネットを突き刺さるシュートに唖然としてしまう。スーパーゴール、一体何で相手チームはサンフレッチェとの試合に限ってこんな凄いシュートを打ってしまうのだろうか。それは見えざる力とでも称したくなる魔力でもあった。
 また先に失点してしまった。どうにも今シーズンのサンフレッチェは守備が弱い。それもそのはず、ディフェンスラインは千葉の他はカズと清水という本来別のポジションの選手がやっているのだ。でもそれを考えると何気によく守ってるような気がしてきた。それどころか攻撃的な思考の強い清水がいることがプラスに転じたのだった。
 最終ラインの清水はトップのウタカまで速いパスを送る。それは湘南の間隙を縫い受けたウタカは反転、そのままゴール前へ持ち込むとGKと交錯しながらもゴールにねじ込んでしまった。凄い、凄い、これもスーパーゴール。清水がボールを持った瞬間、その数秒後にゴールが生まれると一体誰が想像しただろうか。これこそ清水がいたからこそ生まれたゴール。そしてウタカがいたからこそできた個人技だった。
 しかし、ウタカにしては強引なプレーだった。ゴール前に行ってもどこか綺麗に崩そうとして防がれる印象の強かったウタカであるがここ最近こういうプレーが観られる。それはどうもロペスが来てからという気がする。ボールを持てばどこからでもシュートを狙うロペス、確かにそれはサンフレッチェに足りない要素でもあったのだった。
 ところがそのロペスとなるとこれがいいんだか悪いんだか分からないから困ったものである。密集の中を突破しようとしたり遠目からでも打っていこうという姿勢は力強いものの中盤でボールを取られて逆襲を受けた時には本当に肝を冷やした。そしてファールを主張する姿も痛々しい。未だゴールも奪えないし一体この選手どうなんだろうと考えるのだった。
 それはともかくあと1点欲しい。そんな時、柏が左サイドからクロスを上げようとするも湘南のマークに遭い下がりつつ迂回する。マークの人数は更に多くなり迂回する。もうこうなると何もできないだろうと思ったその時、中央のスペースへ緩いパスを出すと後ろから猛然と走ってきた選手がいた。そして走った勢いそのままにバチン!とゴールに突き刺すシュートを放ったのであった。
 丸谷。決めたのは丸谷だった。この重要な逆転ゴールを決めたのが凄かった。今まで遠目からのシュートを何度もトライして入らなかった丸谷。決めた、決めた決めた決めた。決勝ゴールを決めたのだ。
 歓喜の和が広がる。このゴールは大きい。そしてこれによりより勢いを増すだろうと思われるとまた更なる追加点などと欲が出てきたのだった。するとまだちっとも諦めてない湘南はゴール前まで迫ってきた。飛び出す林。が、それをあざ笑うかのようにループシュート。ゴールに吸い込まれる。ああ、もう駄目だ。もう目を覆ってしまいたくなった最後の瞬間だった。千葉が戻り、もうゴールラインの上とも言えるギリギリの場所で脚を振り上げボールをかき出したのだった。
 おお、クリアした。やったぞ、千葉。チバ!チバ!チバカズヒコ!完全なる失点を防いだシーンに興奮が醒めやらない。失点した時毒づいたことなどすっかり忘れて千葉に神々しさを感じるのだった。
 その後もチャンスは生まれるも決めきることができなかった。そしてゴール前で交錯したそのプレーでウタカが負傷退場してしまう。大事を見計らってのことだろうか。いや、そうでなくてはこの先困るのだった。完全なる得点源となったウタカの離脱は大きすぎる痛手である。何とか軽傷であることを祈るのだった。
 だが試合はそのまま終わった。残留争いをしてる湘南であったがしぶとい相手だった。正直これで残留争いをしてるのが信じられない。そして最後にこの平塚の地では何事もハプニングは起こることもなかったのだろうかと想いを馳せるのだった。

2016年8月 7日 (日)

名古屋戦~原爆の日での勝利

2016/08/06 サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 

 身体が火照る暑さ、1945年のこの日もこんな暑さだったんだろうか。原爆の日、奇しくもこの日広島で試合をしたのは初めてということだった。スタンドには半旗が掲げられ聖火が灯され過去の追悼の意を表す。広島にいれば普通に誰でも知ってることでも他県に行けば驚くほど知られてない。なのでその記憶をなくさない為にも被爆地として語り続けなければいけない。

 核兵器のない世界、平和な世界への祈りを込めてキックオフ。ボールは青山に渡る。ハーフウェーラインより下がった位置からロングボールが放たれる。オフサイドラインぎりぎりで待ちかまえてたウタカ。そのボールに反応する。ゴール前へ飛び出しつつその背後からやってきたボールをトラップ。コントロールするとGK楢崎の逆を突いたシュート。コロコロコロと力なく転がりそのままゴールに吸い込まれたのだった。

 決まった。凄い、これぞサンフレッチェの攻撃。青山のピンポイントのロングパスにそれを処理しつつ最後は決めてしまうウタカの技術、素晴らしい。こんなゴールを生み出すのはサンフレッチェならである。ぼくらは興奮し、そして何よりも平和であるが故に今こうしてこの素晴らしいゴールが観れたんだと感情を高ぶらせるのだった。

 そしてその勢いも止まらず相手をいなしながらもボールを前に運ぶ。DFの間を抜けるスルーパスから柴崎が抜け出した時には決まったかと思ったが決められなかった。そしてCKのこぼれから宮吉が打った時も決められなかった。こんな再三ゴール前で打てるチャンスを得ながらも決めきれないのは何とももどかしかった。

 それでもいい場面は続いていく。左サイド柏がドリブルで駆け上がり切り返しからシュート。強烈な弾道だったが楢崎に阻まれてしまうもCKになった。柴崎のキック、するとニアサイドにニュッと現れたのが宮吉。GKの目の前で頭に合わせガツンとゴールネットを揺らしたのだった。

 追加点、そしてこれが宮吉のゴールというのが大きかった。次なるエース、次なるストライカーとして宮吉には多大なる期待を寄せている。ここでこうしてゴールを決めたというのはその希望へ一歩一歩近づいてるかのようだった。

 そんな宮吉のゴールによってチームも余裕を持つことができた。最終ラインでのパス回しもプレッシャーを掛けられても落ち着いて切り抜け攻撃へつなげていく。これは更なる追加点も狙えると思ったその時プレーが止まったのだった。

 ピッチにうずくまった宮吉。状況がよく飲み込めなかったもののこれで交代することになった。タンカで運ばれる様子からすると重傷なのだろうか。ええ、せっかくこれからという時なのに。その宮吉の怪我の具合に不安を抱えながら交代選手としてロペスが入るのだった。

 2試合目の出場となるロペス。前節では高いシュートの意識を魅せられたものの決めきるまでは至らなかった。今回は時間も長いことからチャンスはある。果たして結果を残すことができるのだろうか。

 そんなロペスへクロスが入る。ゴール真正面、ボレーシュートを狙う。入ったと立ち上がろうとしたがそれは当たり損ねでボテボテとGKの手に収まってしまうのだった。

 その他にもウタカと2人の関係で守備を切り裂きシュートまで持ち込む場面もあったものの決まらない。あと少しのとこで相手のブロックにあったりするのだった。シュート力もある、技術も高い、迫力もある。それなのにどうして決まらないのか不思議でしょうがなかった。

 それでも唯我独尊的に攻撃に専念するように見えながらも守備にもちゃんと貢献してるしやっぱり使ってみたい選手であるのは間違いなかった。それでいながら茶島など、ポジション争いに負けてる選手に憂いを感じるのだった。

 もっと取れそうでいて取れない。最後の最後での精度が足りないのだろうか。そのまま2-0で勝つことはできたもののそのビッグチャンスを決めきれなかったことに今後に向けての不安を残すのだった。そして宮吉の怪我の具合。そういう課題があるものの無失点での勝利に酔いしれ次なる戦いに眼を向けるのだった。

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