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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2016年6月26日 (日)

甲府戦~リーグ戦折り返し試合

2016/06/25 ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島 山梨中銀スタジアム
 じわっ、じとっ、という暑さがまとわりつく。中途半端に雨が降り湿気を含んでるだけに真夏日ともなった日中の気温の高さが蒸し暑さを招く。座ってるだけでジト~ッと汗がにじみ出てくるのが不快だった。ナイトゲームとはいえこういうコンディションでの試合はアジア特有と言っていいだろう。
 この試合を前にして、サンフレッチェではまたしても怪我人を出してしまった。エンジンと称される青山の離脱が大きな痛手だ。そしてそれに加え今節は宮原まで累積警告で出場停止。そんなに出場してる訳ではないのにどうしてそこまでカードを受けてしまうのか。すでに千葉も出場停止をしたことからディフェンスの負担の程が伺いしれる。それだけファールで止めざるをえないという状況が多いのだろう。失点が多いという要素も含めてどうも守備が上手くいってないのだろう。
 それでいながらこの試合、丸谷のワンボランチで フォーメーションを組んできた。しかもウタカ、寿人の2トップと柴崎、浅野の2シャドー。超攻撃的とも言える布陣をスタートからでは初めてなのだった。
 確かにメンバーも足りないしいつもの布陣はあまりにも対策が練られている。ここで他のオプションを見せる必要はある。そして観てるこちらにもそれは新鮮さを与えるのだった。
 後ろからビルドアップしていくのはいつもの通り。だが甲府はブロックを敷きサンフレッチェの攻撃を待ちかまえている。清水、柏というサイドの選手が縦への突破からクロスを入れるがゴールには結びつかない。どことなく有利に進めていそうで有効な手になってないのは甲府も上手く守ってるということなのだろうか。
 ブロックをを崩すのは容易ではない。なので最終ラインの塩谷はトップのウタカへ長いパスを出した。ピンポイントに出したもののそんな守備の人数の揃ってるとこに出ても囲まれて終わりだろうと思いきやワンタッチで中央へ流した。ボールはエアポケットのように空いたスペースに出ると柴崎。駆け込んだ勢いそのままに放ったシュートはゴールに綺麗に入ったのだった。
 早い時間の先制。人数を掛けて守るのに長けてる甲府を引いて守られる展開にできない状態にしたことにまずは安心した。だがその後ウタカが真正面からのシュートを枠に入れられなかったことから追加点は難しいような気がしたのだった。
 すると今度は甲府の方が息を吹き返す。高い位置から猛然とプレスを掛けてくる。ビルドアップしようにもパスが引っかかってしまう。そして高い位置でボールを奪った甲府は更に攻撃への厚みを増していくのだった。
 なんかヤバくなってきた。カウンターを仕掛けようにもセカンドボールが拾えない。浅野が速いドリブルで一人でゴール前まで持ち上がるもシュートまでいけない。
「ああ、浅野。そのプレーじゃ10番が泣くぞ」
 そんなつぶやきがため息と共に漏れてしまうのだった。
 そうやってサンフレッチェのカウンターが決まらないことが余計に甲府へ勢いを与えより前への圧力を強める。特に退団が決まってるクリスティアーノが有終の美を飾ろうとばかりに単独でも果敢にドリブルで切り込んでくる。その気迫に塩谷も何度か振り切られてしまうのだった。
 何とか林がシュートを止めたものの今度は低い位置からのアーリークロスが入るとチュカのヘディング、たった1本のロングパスで追いつかれてしまったのだった。
 ところがこのプレーに副審の旗が上がる。
「おお、オフサイドだ」
 助かった。ほっと胸をなで下ろす。だがこのプレーで甲府は尚更勢いに乗りサンフレッチェは守るので精一杯だ。止めようと思えばファールを取られその都度FKを与える。そしてその都度林が止めるのだが苦しい時間が続く。だから戦線へボールがつながった時、まるでやっと息が吸えたような感覚になるのだった。
 するとここで中央のウタカへ。更にぽっかり空いたスペースに出すと猛然と走り込んできたのは塩谷。一直線に伸びるシュートはゴールネットに食い込むように突き刺さった。
 塩谷の2試合連続となるゴールは勝利をぐっと引き寄せる追加点となり精神的にも楽になる。そしてその緊張感が溶けた状態が再び流れを呼ぶ。
 浅野が受けたボールをウタカに出す。最前線、3人に囲まれたウタカには厳しいパスだと思ったがそのままゴールを目指す。ブロックに身体を寄せるDF。だがそれを切り返してシュートを打つとGKもボールに触りながらも取り切ることができずそのままボテボテとゴールに入ったのだった。
 3点、決まった。さすがに決まった。時間ももう少ない。だがこうなるともっとゴールシーンが観たいような気がしてきた。
 そんなことを考えてると甲府も意地の反撃を始めてきた。もう勝負は決まっただろうが甲府は一向に諦めてないのだった。
 もういい加減終わりだろ。最後の最後にはそんな台詞も吐いてしまった。0ー3というスコアは完勝であろうが点差程差があるという気もしなかった。
 勝つってこういうことだったんだな。結局こうやって目の前のことをコツコツと積み上げていって昨シーズンは優勝したんだよな。そしてリーグ戦の日程を半分終えた。順位は4位であるが勝ち点という意味でいえば昨シーズンとあまり変わらない数字を出している。果たして2ndステージはこれをどれだけ伸ばすことができるのだろうか。

2016年6月19日 (日)

浦和戦~寿人のゴール、勝利に沸く

2016/06/18 サンフレッチェ広島vs浦和レッズ エディオンスタジアム広島
「うわ、凄い人だ」
 スタンドを観た瞬間そんな感嘆の声が出た。それだけ注目されたカードなのだろう。それもそのはず、相手は元サンフレッチェの選手がたくさんいる浦和。これほどわかりやすい因縁はないのだった。
 だがこのところのサンフレッチェときたら先制しながらも5分以内に追いつかれてドローで終わっている。勝ちきれない。どうしても弱気な気持ちがわき上がってしまうのだった。
 それでも試合が始まるともう勝つことしか考えてない。そしてウタカにボールが入ると前に向いた瞬間にスルーパス。抜け出した柴崎。GKとの1対1をきっちりと決めたのだった。
 早い。こんな早く得点するとは。幸先がいい。幸先がいいがこの後5分堪えないといけない。
 浦和の攻撃が続く。バイタルエリアでFKから始まりクロスを入れられパスを回され。何か守ってる時間ばかり続く。こうやっていつも失点してしまう。マイボールにしたい。どうにかマイボールにして時間を掛けたい。
 どんなことをやってもボールが奪えない。シュートをブロックしたり何とか凌いでるがやっぱりボールを持った状態に持っていけない。FKを蹴られCKも蹴られる。それでもゴールを守ると気づいた時にはもう10分経ってた。これでもう落ち着きを取り戻せることができるか、そう思ったもののボールを奪ってもすぐにパスカットされてしまうのだった。するとワンタッチのパスを一旦は清水がヘディングでブロックしたもののそのルーズボールをかっさらわれてそのままゴールに叩き込まれてしまった。
 ああ、追いつかれてしまった。やっぱり堪えることができなかった。そしてその後訪れた柴崎の決定機をGK西川がファインセーブで防ぐとやっぱりもう点が取れないような気がしたのだった。
 依然として続く浦和の攻撃。どうにも浦和の方がプレスも速く攻撃にも迫力がある。ボールが取れない。何となく寄せが甘いような気がする。ディフェンスの森脇がバイタルエリアまで出てボールを受ける。ワンタッチで出されたスルーパス。突然横から現れた宇賀神のダイレクトシュート、決められてしまったのだった。
 ああ、まだ引き分けだったらよかった。もうこれで終わった。このところのサンフレッチェは追加点が取れない。なのでこれ以上点を取ることはできないだろう。そして広島のエンジンと称される青山が丸谷との交代でピッチを去るといよいよもって攻撃の目はないような気がしたのだった。
 だがハーフタイムを終えるとサンフレッチェはアグレッシブになってきた。監督の叱責があったのだろう。前からプレスを掛けて高い位置でのボール奪取ができる。そして浦和も人数を掛けた攻撃がなくなってきた。
 全体的に間延びしてきたことで浦和もカウンターで何度か際どい場面をつくり出してきた。入ってもおかしくないシュートを放たれながらも林のスーパーセーブなどで防ぐのだった。
 雰囲気は悪くない。スペースもあり展開が速くなってきた。チャンスはある。すると交代選手としてピッチの脇に立つ選手がいた。
 寿人だ。チームの顔、エースでありながら試合に出れない状況が続いてる。だが出れないのには理由がありボールをキープできないのだ。それでも寿人のプレーが観たい。寿人のいるサンフレッチェが観たい。そして何よりも寿人のゴールが観たいのだった。そしてそれはスタンドのサポーターも同じようでピッチに入った時には怒濤のような歓声が起こるのだった。
 交代したのはカズ。理屈的にはバランスを崩すような気がする。それでも寿人が入ることによりよりチームに躍動感が生まれた。攻撃に連動が生まれる。ゴールに迫る。ワンタッチ、ツータッチのこぎみよいパスが通る。シュートはいけなかったがCKを得た。
 柴崎の蹴ったCKは低い弾道だった。するとマークを外した塩谷がボレーシュート、ズドンと同点ゴールを叩き込んだのだった。
 追いついた、追いついた、追いついた。行ける。行ける、行ける、行ける、行けるぞ。まだまだ勢いは衰えを知らない。
 すると相手のクリアボールもディフェンスの塩谷が拾う。縦パスを出すとウタカからスルーパス。またしても柴崎が抜け出しシュート。入った、と思ったボールはポストにガツンと当たった。ああ、と天を仰ぎそうになった次の瞬間、その跳ね返ったボールをヘディングシュートを放った選手がいた。
 シュートはゴールに入った。そしてそのヘディングを放った選手は塩谷だった。いつの間にこんなとこにいたのか。守備の塩谷が2ゴールを決め逆転となったのだった。
 凄い、凄い、凄い。勝てる、勝てる、今日こそ勝つぞ。まだ試合は終わらない。失点だけは絶対にさせてはいけない。
 連動した守備がよくはまる。相手のクロスを通させない。ドリブルでの進入を許さない。ラストパスをカットする。するとフリーのウタカにスルーパスが出る。ドリブルで駆け上がるウタカ。シュート。決まったと立ち上がりそうになった時に響いたのは鈍い音だった。
 ガンッ!
 決まったと思ったそのシュートはポストに当たってゴールライン割ってしまった。得点ランクトップであるウタカに限って外す訳ないと思ってただけにガクッと腰折れてしまう。
 GKから組み立てていく浦和。ゆっくりと後ろから確実につなげようとする。と、この一瞬の内に現れた一つの影があった。不意をついてボールをかっさらうとそのままゴールにぶち込んだ。追加点、勝利をより近づけるゴール。それを決めたのは寿人だった。
 ドワーッという歓声がスタジアム一杯に沸き上がる。今日こそ、今日こそ勝てる。そして何より寿人が決めた。寿人がゴールを決めた。寿人はまだ終わっていなかった。まだ点を決めることができる選手だ。
 そのゴールにぼくは涙が出そうになった。まだ試合は終わってない。それでももうこの試合は絶対に勝てる。そんな気持ちにさせた寿人はやっぱり特別な選手なのだった。
 程なくして試合は終わりサンフレッチェは勝った。久々の勝利という以上に寿人によって勝ったというのがまた高揚感を高めるのだった。常々ウタカ以外に点を取る選手がいないと思っていた。そしてこの日はウタカのゴールはなくその他の3人の選手がゴールを決めた。いい時のサンフレッチェは何人もの選手がゴールを決めていた。そしてその中には常に寿人の姿があった。それを思い出させてくれた。
 これが浮上のキッカケとなれば。試合後ずっとそんな期待に酔いしれてしまうのだった。

2016年6月17日 (金)

FC東京戦~勝ちきれないチーム

2016/06/15 FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 新宿駅の京王線はちょうど帰宅ラッシュと重なったこともあり、すざましいまでに混んでいた。ただ、仕事帰りという意味では一緒であったもののこの中でスタジアムを目指してることに違和感を憶える。それもそのはず、試合日になると見かけるレプリカを着た人の姿をとんとお目に掛けることができなかったからだ。
 それでも飛田給駅に着くとバラバラと降りていく人がいた。そしてスタジアムへ行く道すがら弁当でも買おうと店に目をやるとどこも並んでいる。もうこのまま何も持たずスタジアムへ行ってしまった方がいいのではと判断に迷ったりもした。
 だがやっぱりレジに並び数分間買い物に時間を費やすと時間の余裕はなくなっていた。早足でスタジアムへたどり着くとアウェイゴール裏で仲間を捜し合流することができた。この日、アウェイエリアがかなり限定されてたことが見つけやすさにつながった。が、同時にそれは観戦者を密集させることにもなり多少の窮屈さを感じさせた。
 肩を寄り添うようにして座りながらキックオフ前に何とか弁当を食べ終わろうと勤める。元々食べるのが遅いぼくはこういう時もどかしさを感じる。両隣にいる仲間の足下にはすでに食べ終わった弁当の跡がある。やっぱりもうちょっと早く来たかったものだ。だが平日のナイトゲームだとどうしてもそう都合良くいかないのが現状である。
 自分がそんな切羽詰まった状態だった為、キックオフは気づいたら始まってたという感じだった。声援を発するサポーターの中でぼくは夕飯をやっと食べ終え残骸を処理する。どこか乗り遅れた気分になるのだった。
 ところがピッチの上ではあまり動きのない展開ばかり続いていた。特にサンフレッチェはボールを持っても後ろで回してるだけで一向に前に運べない。足下に入れ、チェックをかわす為に戻して。そんなことの繰り返しなのでディフェンスとその手前の中盤でボールを行ったり来たりしているだけなのだった。
 攻め手がない。このところのサンフレッチェはいつもこんな風に手詰まり感がある。そして少し前に出ようとチャレンジを挑むとことごとくボールを取られゴールに迫られるのだった。どちらも守備は低い位置でブロックを敷いて対処してるもののFC東京の方がゴールに迫っているのだった。
 そんな膠着状態とも言える動きのまま前半を終え、ぼくらはどことなく釈然としないものを感じながらハーフタイムを迎える。
「FC東京ってここ3試合くらい無失点らしいですよ」
 仲間が教えてくれた。
 それを考えれば致し方ないのかもしれない。だけどあまりにも攻め手がない。シュートらしいシュートってあっただろうか。ああ、ペナルティエリア外から打ったあの当たり損ねのやつがあったなと話してる内に仲間がピッチ内を指さした。
「あれ、浅野いなくないですか?」
 アップをしてるサブの選手の中に確かに浅野はいない。ということは後半頭から出るということだ。
「代わるのは宮吉だな。ゴールを狙う動きがちっともなかったもんな」
 そんなことを言っていると選手が現れた。確かにその中に浅野はいた。そして後半が始まると確かにゲームは動いていくのだった。
 裏を狙いサイドを使いゴールへ迫っていく。FC東京のディフェンスラインも下がっていく。そしてペナルティエリア内でのウタカの切り返し。マークを外すとゴール前へ。チョコンと触った浅野。それによりゴールに入ったのだった。
 ドワッと立ち上がったアウェイゴール裏。たちまち浅野のチャントが繰り広げられる。今シーズン1ゴールしかない浅野に多少の不安を覚えてたがそれは全くの杞憂であった。
 よし、このまま追加点をいけよ。そんな盛り上がりをみせたもののここで途端に攻め込まれる。バタバタと落ち着かない。そしてサイドから上げた半分やけくそ的なクロスにこれまたやけくそ敵に伸ばした足に当てられ綺麗にゴールにぶち込まれてしまったのだった。早い、早い早い失点なのだった。前節に続いてせっかく先制したのに5分もせずに追いつかれてしまったのだった。
 再び点を入れよう。そう意気込むもどうもこの後プレーの精度がない。林はゴールキックをラインを割ってしまうしパスミスは出るしシュートは枠に入らない。そのせいでカウンターを受け肝を冷やす場面が何度も訪れる。必死に守備に戻り何とか失点はくい止める。危ない、だけど点を取らないといけない。そんなことを繰り返す内にタイムアップのふえは吹かれてしまったのだった。
 また勝てなかった。
 そんな諦観した感情がありながらも多くのサポーターは選手に声援を送っていた。
 明日の仕事のこともあるしぼくらは早々にスタジアムを切り上げる。
「でも、これだけ歯がゆい結果になりながらも心に余裕があるのは4年で3回も優勝したせいだろうな」
 ドクトルが言うことにぼくは頷く。だがそれ故にチームの中にもマンネリ感もあるのかもしれない。選手の入れ替えもなくなってきたしどことなく停滞感がある。その状態、今一つパッとしなかった2014年シーズンに似てるのだった。
「水本も怪我してしまったし塩谷もオリンピック代表に内定したし若手が台頭する選手が出てほしいよな」
 そんなことを話し合いながらぼくらは人混みの中、駅へ向かうのだった。

2016年6月12日 (日)

神戸戦~勝てそうだったドローゲーム

2016/06/11 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島 ノエビアタジアム神戸
 蒸気するような熱気にふらっと意識が遠のきそうになった。暑い、暑い、暑い。これでまだ6月と思うとこの先夏にかけてもっと厳しくなるのだろうとか思うと気が遠くなりそうなのだった。
 そんな気温の中でのデーゲーム。スタンドではうちわで仰ぐ姿が目立った。こういう時、観客の体温もまた気温を上げるような気がするのだった。
 この高温が影響したのだろうか、ミキッチが練習で怪我をして欠場してしまってる。柏が代わりに入ったものの、このところプレーに迷いがある柏にミキッチほどの脅威を与えられるような気がしないのだった。
 だが、そんなコンディションであったものの、サンフレッチェはいつものサッカーをやった。パスをつなげて相手をいなしながら前に進む。そしてCKを得ると柴崎が蹴る。ゴールど真ん中へと出たウタカ。ビンッという音が聞こえてきそうなくらい綺麗に決まったのだった。
 いきなりの先制。これは幸先がいい。この調子でやっていけばゴールラッシュが観れるのではないだろうか。その後も相手のボールを上手くからめ取り速攻につなげていくことによってもっと点が取れると思っていた。が、その都度シュートに行く前に人数を掛けた守備に前を塞がれてしまった。
 うーん、チャンスだったのにと次へと切り替えるもどうやって切り崩そうかと思い悩んでしまった。そしてどう展開しようと悩んでる内にボールを取られてしまった。するとサイドに出てクロスを上げられた。中央に落下するボール。それを防ごうと戻った塩谷と青山。だが2人ともボールに触れることすらできない。そして柏もペトロ・ジュニオールを捕まえられずドフリーでシュートを叩き込まれてしまった。
 ああ、やられた。また失点してしまった。防げない攻撃でないような気がした。正直とりあえず入れてみたというクロスだった。そういうのを防ぎきれない。これだからパワープレーにも簡単に屈してしまうのだろう。
 まあいい、これからだ。また点を入れればいい。ゆっくりでいいので確実に組み立てていけばいい。そんな余裕を感じさせたパス回しに神戸も最初は食いつきはしなかった。が、ほんの些細な隙を見せただけでガッと忍び寄って奪っていく。そしてそのままゴールに迫る。うわ、ヤバイ!そんな声を何度発してしまっただろう。
 そんなことを繰り返していく内に神戸の方がボールを支配してしまう。ボールの取れないサンフレッチェ。奪ったとしてもどうにも前線での連動が合わない。バイタルエリアでパスを出すと宮吉がまるでボールを避けるような動きをしてしまった。それを観てもうシュートまでいくことはできないのではと思うのだった。
 CKでは水本が2度も頭を合わせながらも枠に入らない。相手が前掛かりになった時にウタカがフリーでボールを持ってもシュートまで行き着かない。だがそれでも浅野が交代で入るとカウンターから絶妙なゴール前へのパスを出した。が、これも浅野がシュートをGKにぶち当ててゴールに至らない。ああ、入らない、入らない。浅野はどうしてこうもGKとの1対1を決めきれないんだろう。
 時間がない、時間がない。早く点を入れろ。だけどサイドからクロスを入れても精度がなく相手GKへのパスにしかならない。ああ、やっぱりミキッチがいないと駄目なのだろうか。
 そしてあえなくタイムアップ。せっかく先制したもののその優位性を生かすことができず引き分けてしまった。その後あったチャンスでちゃんと決めていたなら恐らくゴールラッシュになっただろう。逆にすぐに追いつかれてしまったことによって相手に勢いを与えたような気がする。試合をする度に課題が見つかりその分まで次回は強くなる。そうなることを期待しつつも毎回新たな課題ができてしまう、そんな気がするのだった。もういい加減このサッカーにはどのチームも対策を練ってきて限界があるような気がする。それでいながらこのサッカーが観たくてしょうがない。果たして今シーズンこのサッカーは勝てるサッカーとなっていくのだろうか。

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