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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2016年4月29日 (金)

磐田戦~たった1点の惨敗

2016/04/29 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム
 千葉出場停止。そして宮原も負傷してしまって一体どんな守備のメンツになるんだろうと思ったらCBにJ1初出場の吉野が入った。そしてボランチに丸谷。試合の行方はこの2人に掛かってると言っても過言ではないだろう。
 だが攻撃の起点となるべく吉野はどことなく消極的。カズにボールを預けて頼ってしまう場面が多かった。そして中盤に入れるも丸谷は後ろに戻してばかり。中央は固められてるしサイドに勝機を求めるべくミキッチにボールを出していくのだった。
 何度となく右サイドを駆け抜ける。だが有効な攻めにつながらない。そしてその内に段々と抜けなくなってきた。クロスを入れることなくボールを取られてしまう場面が多くなってしまう。そしてその逆サイドの柏はというと全くと言っていい程抜けない。チャレンジすらできない。ほぼ全てバックパスをしてやり直し。だからこそ中盤からの展開が欲しい。そこで丸谷はターンして打開をはかろうとするとボールをかっさらわれてしまう。そして逆襲を受け大ピンチ。攻めに向かってた選手は全速力で戻らないといけない。幸いにも難を逃れるもその体力的負担は大きかった。
 前に進まない。それなのに磐田は攻撃時どんどん深いエリアに進入してくる。ボールが奪えない。そしてバイタルエリアからクロスを入れられると綺麗に裏に入られてトラップをして余裕でシュートを打たれてしまい簡単にゴールを決められたのだった。
 ああ、やられた。クロスを入れるのも阻止できなかったしラインの裏に入るのも防げなかった。この時、一体何人の選手がゴール前にいただろう。何人いても防ぐことができない。だから失点が止まらないのだった。
 そして追いつくべく攻撃へ向かっていくがまるで相手の深い位置まで入れない。堅い堅いまるで岩のようなディフェンス。交代で宮吉を入れ寿人を入れるもちっともシュートが打てない。そう、ゴールが奪えないどころかシュートさえ打てないのだった。
 敵陣に何度も入ろうとすれば跳ね返され入ろうとすれば跳ね返され突き破ることができない。これだけ人数を掛けて守られたらしょうがない。でも相手は人数を掛けて守ってる時でさえも何度もシュートを放ってるのを思い出すのだった。
 急ぎたい、急ぎたいサンフレッチェ。だがどこをどうやっても跳ね返されてしまう。そして終了のホイッスルが響きわたった時、ホームのスタンドから割れんばかりの歓声が起こるのだった。
 完敗。それ以外に言葉が見つからなかった。ACLで味わった無力感、それと同じようなものがあった。何もできなかった。そう思ってしまうのはシュート数でも倍ぐらいの差があったからだった。
 点を取らなきゃいけない状況で取れない。人数が揃っているのに守れない。イージーなミスも多く自らリズムを崩してしまう。この先の連戦、より厳しくなっていくのではなかろうかと不安を大きく抱えるのだった。

2016年4月26日 (火)

マリノス戦~大きな勝利

2016/04/24 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム
 相手の出方を探るように少し前に出してはすぐにボールを戻して無難に無難に進めてるようだった。だが中盤に入れてそのままターンすればフリーで前に向けるような時でも宮原は後ろに下げてしまう。そこが攻撃において停滞感につながってしまうのだろう。まるで藪の中を棒でつついてるかのような感じだった。
 だが、一旦相手の陣内に入るとすぐにボールを奪われてとてつもない圧力で攻め込んでくる。サンフレッチェの選手も守備に戻るのは早くブロックを敷くのだがラインが低い。そのせいで似たような守備をしてるようでサンフレッチェの方が攻め込まれてる印象が強いのだった。
 ドリブラーの斉藤や技巧的なキックと足技を持つ中村が恐ろしい。FKでも与えようものなら致命的なピンチを迎えてしまう。ファールはできない。でも激しく当たらないといない。神経が張りつめられる。
 クリアボールもマリノスの選手が拾う。それ故に余計に果敢に人数を掛けて攻めてくるようになった。苦しい、耐えるので誠意一杯だ。だがそんな時ボールをカットすると前線には広大なスペースがあった。そして柏が左サイドからドリブルで駆け上がったのだった。
 走る、走る柏。中央にはウタカも駆け上がっていた。そして必死に戻るマリノスのディフェンス。もうこれ以上前には行けないと踏んだか中へパスを出すとディフェンスの脚に当たってボールはゴール前へ飛んでいってしまった。キャッチをしようと飛び出すGK。ウタカも詰めてはいるもののこれはどうにもならないだろうと思ったその直後だった。ゴールネットが揺れる光景が目に入ったのだった。
 え、何。何が起こったんだ?
 そんな一瞬の動揺の後主審の得点を認めるサインが出ると一気に沸き立った。ウタカ、ウタカが決めたんだ。GKがキャッチしたと思ってたボールは処理し損ねてウタカの前に来たのだった。あとは入れるだけとはいえよくそこにいてくれたものだった。
 先制点。取りあえずはリードした。だがこれで安心はしていられない。何せここから逆転させるということがACLで2回もあった。これで守りきれる訳がない。追加点が欲しい。
 ところが後半になってくるとマリノスの方が攻勢を強めてしまった。ボールは左右に振られ好き放題に回されている。苦しい、この苦しさを断ち切りたい。だが防いでも防いでもマリノスの攻撃が終わることはなくついにはゴール前にクロスを入れられてしまう。中村がヘディングで飛びつく。ビンッと叩いたヘディング。が、次の瞬間競った千葉に当たりボールはあらぬ方向へ飛んでいったのだった。
 助かった。その瞬間は確かにそう思った。だが主審はペナルティスポットを指していた。どうやら千葉のハンドのようだった。痛恨のPK。そして更に痛いことに千葉はこれで次説出場停止なのだった。
 PKを決められ振り出しに戻されたサンフレッチェ。マリノスも引き分けで終わるつもりはない。お互い動きが激しくなる。速いプレス。つなげていくのが難しくなると塩谷は前線にロングキックを放つとミキッチが追いついた。そしてゴールラインぎりぎりで相手をかわすとマイナスのクロス。中にいたウタカ。落ち着いてGKとDFの間を縫ってゴールに入れたのだった。
 入った、入った、入った。ウタカ2ゴール。本当にウタカはここにいてくれたらというとこにいてくれる。そして何より決めてほしい時に決めてくれるのだった。
 繰り返されるウタカコール。だがぼくは同時にミキッチの突破とクロスにも賞賛を送ってやりたかった。
 残り時間どうするか。ミキッチと交代した清水は最初こそ自分でシュートまで打ってきたがサイドで時間稼ぎに徹するようになった。コーナーに逃げ身体を張る。スローインも取れたし何秒稼げただろうか。アディショナルタイム4分。長い、長い長い長い。一体今何分くらい立っただろうか。
 最後の最後まで点を取ろうとするマリノスの猛攻を何とかしのぎ、やっと終了のホイッスルは鳴ったのだった。勝った、勝った、勝ったのだ。安堵と達成感にACLの屈辱も忘れてぼくらは喜び合うのだった。
 青山がいない中でも勝てた。何気に宮原も前線まで駆け上がったり強気なプレーを魅せていた。そしてその時気づいた。今日このスタジアムまで実に流れるようにたどり着いたことを。何かに導かれてるような気がしたのは良き結果への予感かもしれなかった。

2016年4月24日 (日)

マリノス戦~難しい試合

2016/04/24 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム
 空気の冷たさは早朝の雨のせいだろう。そして上空が雲に覆われると一気に気温が下がる。とはいえ晴れてしまうと一気に気温は上がるだろうし出掛けるのに服装に迷いが生じる。全くもって春は気まぐれな気象なのだった。
 そんな様子だからぼくも出掛けるのに躊躇してしまった。どことなく億劫というか気が向かないというか。が、気が進まないのは何も天候だけのせいではなかった。試合そのものに期待感がないのだった。それもこれもACLで負けたせいなのは自分でもわかっていた。
 1試合残した時点での敗退決定。もはや4度目の出場にも関わらずその結果は屈辱的だった。数々のチャンスをモノにできない決定力のなさ、FK一つでやられてしまう守備の弱さ、試合そのものをコントロールできない拙さ。思い出す度に計り知れない劣等感に苛まれるのだった。
 もはや何の希望も見いだせない。もしチケットを買っていなかったとしたらこのまま行かなかったかもしれない。ぼくを駆り出させたのはそんな料簡の狭さだけなのだった。
 もっともそこまで気乗りしないのには千葉から遠いというのも理由にある。特に新横浜という駅は乗り換えが複雑で簡単には着かない。が、どういう訳かこの日に限ってスムーズに進んでしまった。これはぼくを導く何かがあるのかもしれなかった。
 スタジアムまでの長い距離を歩きスタンドに入る。パッと見回しただけで手を振ってる仲間を容易に見つけることができた。
「いやあ、ACLは悔しかったねえ」とドクトル。
「あれはあまりにもショックで今日も観に行くのどうしようかと思いましたよ」
「茶島にしろ皆川にしろシュートが入らないなあ・・・・」
「点入れるのがウタカだけってのはキツいよな」
 銘々が勝手に言いだしたもののその全てが皆が思ってることでもあるのだった。
「茶島にはがんばって欲しいよなあ。浅野が怪我してる今の内に結果を出すチャンスなんだけどなあ」
 そう、シャドーのポジションの茶島のシュートが入らないのがそのまま得点力の低さにつながってる。そして昨シーズンあれだけ技巧的なシュートを決めてた柴崎も決めきれない。攻撃的なポジションの選手が点を取らないというのは本当に厳しいのだった。
 そして試合が始まるとどちらも低い位置にブロックを敷いて慎重に慎重に進めてるようだった。攻撃に移った時に前に向けない。青山の代わりに出場してる宮原ではあまり期待を掛けれないと思うのだった。

2016年4月21日 (木)

山東戦~グループリーグ敗退

2016/04/20 ACLグループリーグ 山東vsサンフレッチェ広島 済南オリンピックスタジアム
 ACL、それは何て高い頂なのだろうか。先制しても必ず逆転される。アジアのクラブとの対戦は1点ではまるで足りない。3点入れても安心はできない。それなのにその点を入れるというプレーができない。どうにも打開策が見つからない。
 一体どうやったら勝てるのだろう。というよりJリーグのクラブがこの先ACLで勝ち上がることはないのだろうか。日本の中では強豪と呼ばれるチームがいとも簡単に韓国や中国のチームに負ける様を観るにつけ、ぼくは段々情けなさから涙が出そうになるのだった。一体どうやったら、どうやったら勝てるのだろう。
 このACLで勝てない状況にJリーグのブランド価値が下がっていくような気がする。アジアで放映権を売ろうとしてるがこんなので売れる訳がない。毎年毎年負け続けるリーグの試合を誰が観ようと思うだろうか。そしてもう一つ思いつくデメリットが日本人監督の価値の下落だった。
 毎回毎回日本は代表監督に外国人を呼ぶがそのどれもがつまらない。それで勝つのならまだしもちっとも勝てないのである。それもそのはず、結果の出ないメンバーをずっと選んで顔ぶれがちっとも変わらないのだから。そんな現状にいつしか日本人監督を望むようになった。そしてそうなる為にもACLで結果を出さなければならなかった。日本人でもやれると証明したいもののことごとく負けてるのだからどうしようもないのだった。
 Jリーグは日程がタイト、注目度がない、賞金が低い。そういう言い訳だけは立派に並べるがここまで勝てないと単純に実力の問題ではという気がしてくる。サッカー人口も多い、インフラも整ってる、指導者も充実してりう。一体これだけの条件があって勝てないというのはどういうことなんだろう。
 山東の巨大なスタジアム。客が入ってないように見えるのは箱が大きすぎるせいだろうか。やみくもに巨大で立派なものを造りたがるのは中国の気質を表してるようだった。
 だが実際に試合を始めてみると山東の選手はスピードはあるしパワーはあるしテクニックもあった。サンフレッチェはボールを持つもすぐに囲まれ刈り取られてしまう。攻め手がない。両サイドは蓋をされワントップの寿人に入ると簡単にボールを取られてしまうとそこからの逆襲は速いのだった。
 ボールを奪われた責任感からか、必死に追う寿人は後ろからのタックルでファールを犯してしまった。そしてFKを与えると距離があるにも関わらず簡単にヘディングシュートを決めさせたのだった。どうしてこうも同じ相手に同じような失点ばかり繰り返すのだろうか。開始9分、それはあまりにも早すぎる失点なのだった。
 ボールを回すと出し所がなく後ろに下げると尚更プレスを掛けられる。GK林まで下がると最後のクリアボールは必ず相手ボールになるのだった。
 ゴールはおろかシュートすら打てない。唯一可能性あるのが塩谷が遠目から打ったグラウンダーのシュートだけである。FWのシュートがない。もうそこら辺で山東と差があるのだった。
 時間が経つ。ゴールが割れない。そして試合終盤になると何本かFKの場面が現れた。だがここでキックも精度がないしヘディングも決まらない。ああ、同じFKでどうしてここまで迫力が違うのだろう。
 終わった。何事もできず終わった。情けなかった。もう涙さえも出なかった。完敗である。
 日本のサッカーは弱い。この事実をもっと真剣に考えないといけない。一体何が足りないのか。何をしないといけないのか。アジアで負け続ける屈辱、本当に本当に悔しく今夜はもう眠れそうにないのだった。

2016年4月16日 (土)

新潟戦~ギリギリの勝利

2016/04/15 サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 エディオンスタジアム広島
 新潟のメンバーの中に野津田の名前はなかった。出場機会を求めて期限付移籍したものの結局のところ活躍の場は与えられてないようだった。対するサンフレッチェは浅野が怪我をしたり寿人も点が取れないでアタッカーに不足している。早まったなと思うと共にサッカー選手ってその時々の判断は本当に難しいのだなと感じるのだった。
 週末のナイトゲーム。鹿島に大量失点した後とあって守備に不安を残す。そのせいかスタメンにはカズが久々に入っていた。そして確かにカズが入ると安定してるように見える。確かにそう見えた。確かに最初はそう感じたのだった、最初は。だが時間を追う毎に段々と新潟の攻撃時間が長くなっていくのだった。
 守りに回る時間が多くなる。そしてペナルティエリア内で田中達也の折り返しからラファエル・シルバにシュートを打たれた。うわぅ、やられたと思ったものの、枠に入らずほっと胸をなで下ろす。
 そんな劣性に立たされるのも新潟に上手くボールを取られてるからだった。サイドを使って持ち上がろうにも蓋をされ、前に進めない。右サイドのミキッチには天敵とも言えるコルテースの壁を突き抜けない。左の柏に至っては切れがなくそれ以前の問題。中央は人数を掛けられてるし全くもって袋小路に入っている。なんとか打開したい。そんな試行錯誤の中で塩谷が何度となくパスミスをして逆襲を受けるのだった。
 懸命の戻りによって難を逃れたものの致命的なミスが続く。最終ラインの塩谷によるパスミスは致命的だ。他にも敵の前ですっ転んでボールを奪われたりいいとこがない。塩谷、一体どうしてそんなにミスが多くなってしまったんだ。
 どこかで突き破らなければ。どこかギリギリの場面を切り抜けなければ。相手の壁をやぶるには普通のことをやってては駄目である。すると茶島が右サイド裏のスペースへ長いキックを出す。全速力で走るミキッチ。間に合わないか。だがラインぎりぎりでクロスを上げる。ゴール前で待ちかまえてるウタカ。ヘディングを放つ。が、GKにセーブされてしまうのだった。
 うう、もう少しだったのに。こんなチャンスはもう訪れないような気がする。が、今度は茶島がゴール前でパスを受けた場面が現れた。
 シュート!
 そしてそれはゴールバーの上彼方へ飛んでいってしまうのだった。
 茶島、本当にシュート苦手なんだな。
 そう思わざるをえなかった。前節の鹿島戦でも茶島が決めれるだけというシーンが何度あっただろう。昨シーズン終盤から急成長を遂げているという印象を持たれる茶島だったが、たった一つ欠点を上げるとすればこのシュートが入らないということだった。このところ思うように点が取れないというのはこの茶島に決定力がないという要素が大きく関わってるような気がしてくるのだった。
 トップのウタカは数人でマークされてるし、いよいよもって打開策がない。一体どうすればいいんだ、どうすれば。
 そんな途方に暮れてる時だった。ミキッチがボールを受けると縦への突破をするかと思いきやそのままアーリークロスを送ってしまった。中に入れたのはいいが誰も間に合いそうもない。ああ、このままラインを割ってしまうだろうと諦めた時、ボールにスワーブが掛かった。ググッと曲がったボールはファーポストに当たったのである。
 あ、と声を出した次の瞬間、GKの背中に当たってそのままゴールに入った。入った、入ってる。あれは間違いなく入ってるよな。
 ゴールが認められた。記録はオウンゴール。それにも関わらずクロスを上げたミキッチは力強いガッツポーズをする。ついに入ったゴール、まるで自分のゴールであるかのように感情を表に出す。そう、それはほとんどミキッチのゴールと言っていいものだった。
 やっと入れた先制点。それを守るべく自陣に引いてしまう。だがそれが逆に新潟の猛攻へ招くことになり自由にパスを回される。危険な地域に進入されると懸命にクリアをする。だが前に味方がいないだけに再び相手ボールになってしまう。もう1点、もう1点あれば楽になるんだが。
 そんな切羽詰まった状況であるも、ボールをからめ取ると前線で待ち構えるウタカへ入る。2人のDFに詰め寄られるもスピードを使って振り切る。
「行け!」
 そう叫んだ次の瞬間、ウタカは倒されてしまっていたのだった。
 ウワァーッとうねるスタジアム。あれは退場だろと思ってたが判定はイエローカードで不満が積もる。完全な得点機会の阻止なのに、あれが退場にならないのかよ。そんな不満を抱えたその判定の後、その選手がどんなにファールを犯そうと飯田主審は決して2枚目のイエローカードを出そうとはしないのだった。
 もう1点、もう1点欲しいがウタカに代わって皆川が入った。この時点でもう逃げ切りに入ったのだと悟った。得点力はないがボールの収まりのいい皆川は試合のクローサーとしてはうってつけであった。
 そしてその後相手に得点を与えることなく乗り切ることができた。オウンゴールである1点を守りきった。苦しい、苦しい試合だった。でもこれもまだ14連戦の中の4試合が終わっただけなのだ。そう考え得ろと勝利の喜びもすぐに冷静な感情に抑えられる。次はACL山東。きっと今日以上の厳しい戦いになるのだと思うとそういつまでも勝利の余韻に浸ってる訳にもいられないのだった。

2016年4月11日 (月)

鹿島戦~惨敗

2016/04/10 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 カシマスタジアム
 51号線で直線に差し掛かった時、急に車の流れが悪くなった。今日は結構客入るんじゃない?そんなことを言いながらぼくらはいつもの駐車場にを目指した。
 沿線には駐車場への呼び込みがあちらこちらに見受けられる。そして路地に入り一番奥のまで進むと案内の女性に招かれるように車を滑り込ませるのだった。
「料金いくら?」
 料金を尋ねると以前の半額だった。値下げに関しては嬉しかったがそれだけ客が入ってないのだろうか。実際にスタジアムに入ると確かに入ってなかった。鹿島もこんな立地で4万人収容のスタジアムを造ったのは失敗だろう。
 ところがぼくたちが席に着いた時こそ閑散としてたものの徐々に空席が埋まってきた。そしてついにはアウェイゴール裏席には空きがないのではと思えるくらいになってこれまでこのスタジアムで見たこともない程アウェイゴール裏が埋まったのだった。
 そのせいか応援の声量も大きい。声が塊となる。選手に勢いを与えられる。これはいい雰囲気になってきた。
 そしてそれに呼応するかのようにサンフレッチェの攻めが冴えまくる。ボールへの寄せも速く相手に自由を与えない。マイボールにするとディフェンスの裏に出したパスに柏が追いついたりミキッチが右サイドからのクロスにより何度もチャンスをつくる。そこまでは素晴らしい。素晴らしいが最後が欠けていた。シュートが決まらないのである。枠に入らない。枠に入れないとどんないい攻撃をしてても意味がないのである。
 その内に鹿島に攻め込まれてしまう。だが上手く守ってるように見えた。が、柏が身体を入れてボールをラインを出そうとすると逆にかっさらわれてしまう。ゴールに近い位置にパスが出る。危なっかしい場面が続く。クリアしても拾われつながれつながれ最後にはゴールを許してしまうのだった。
 ああ、やられた。防げなくもなかった。上から見てたらそんなふうに思えた。でも応援席はすでに気を取り直して声を出し続けるとトップのウタカに入ると反転してゴール前へ突き進む。そしてGKとの1対1。ここでGKの頭上を越すループシュートで決めたのだった。
 追いついた。振り出しに戻してくれた。さあ、ここから反撃だ。前半の内には追加点が決めれなかったのの後半に期待を寄せるのだった。
 ハーフタイム、冷たい空気が漂う。気温は寒いが試合は熱い。そんなことをぼくらは言い合った。そしてもっと熱くなれるだろう、そんな後半に胸ときめかせたのだった。
 ところが後半になって点を取ったのは鹿島だった。サイドからの長いクロスを合わせられた。それはあまりにも簡単に合わせられた。ヘディングを決めた柴崎は全くのどフリーだったしクロスを上げたカイトもフリーだった。勿体ない、勿体ない失点。これも防げた失点だった。
 でも取られたものはしょうがない、気を取り直そうとするもまたしてもカイトにペナルティエリアに進入されるとズドンとゴールにぶち込まれてしまう。1点差ならまだしも2点差はちょっとキツい。もうこれで少なくとも勝つことは諦めてしまうもせめて同点にはしたかった。
 時間はまだある。点を取りたい。前掛かりに攻撃に人数を増やす。だが相手も人数を掛けて守るものだからシュートまで行けない。何とか打開しようと奮闘するもその内ボールを取られてカウンターを食らってしまう。
 やばい、やばい!
 そんなぼくらの叫びも空しくゴール正面からズドンとまるでシュート練習でもしてるかのように気持ちよく決められてしまったのだった。
 終わった。
 そう考えるのも無理もなかった。サッカーにおいて3点差は絶望的である。だがそれにしてもこれはあまりにも情けないスコアである。せめて1点くらいは返せよ。1点、1点だ。
 そこでストライカー寿人が茶島に代わって入る。
「寿人が点を取ればそれだけで盛り上がるんだけどな」
「そう、そしたら逆転できる可能性もある気がする」
 仲間のそんな会話にぼくも同意する。そうだ、寿人のゴールが観たい。
 ところが寿人のところにちっともボールが来ない。ゴールには近づくも最後で摘まれてしまう。もうこの辺勝ってる鹿島の方が精神的にも展開的にもやりやすいことこの上なかった。
 前線でウタカにボールを出す。だがそこからまともなパスが出ない。そして動きが緩慢になってしまった。
「ウタカ、疲れてる」
 仲間によりそう指摘されたが確かにもう俺にパスをよこすなとでもいったふうな動きだった。もう替えるならウタカだろう、誰もがそう思ってた。だが宮吉との交代でアウトになったのは宮原だったのである。そうしてなんだという疑問の声にそれはウタカへの叱責が含まれてるような気がした。
 ターンオーバーでACLと同時進行するサンフレッチェだが中には連戦の選手も出てくる。だがウタカに限っては前節のACLには出なかったのでコンディションは万全なはずである。それなのにもうヘロヘロになりやがって。甘えてんじゃない、監督の無言のメッセージであるかのように想えた。
 どんなに攻めようとどんなにゴールに近づこうと結局スコアは動くことがなく終わった。はあ、とため息をつく。本来ならここで選手の挨拶の後に帰路に着くのだが今日はもうそんな気分になれない。早く帰ってしまおう。ぼくらはさっさと席を立つのだった。
 盛り上がる鹿島のサポーターの声。その声が響けば響く程ぼくらの空しさは増える。
「今日でウタカが90分できあにことがよくわかったよ」
 ぼくらはそんなことを笑い話にしながら気分を紛らわせて歩くのだった。

2016年4月 6日 (水)

ブリーダム戦~適地での勝利

2016/04/05 ACL予選リーグ ブリーダム・ユナイテッドvsサンフレッチェ広島 ブリーダムスタジアム
 この時期のタイは暑い。そう何度もアナウンスされるものの実感がない。それもそのはず、日本は桜が咲いて春も盛りであるものの、まだ夜になると寒さを感じる。確かにピッチの選手は半袖なので日本とは気温差があるのかなと想像の上で理解するのだった。
 サンフレッチェはACLにおいてアウェイで1回しか勝ったことがない。その上でこの暑さ、あんかなかに難しいものになりそうだった。
 スタメンとしてピッチに入ったメンバーの中には寿人もいた。久々の出場の中、やはりゴールが見たかった。果たしてシュートチャンスは訪れるだろうかと期待に胸を膨らませるのだった。
 たちあがりは有利に進めた。だが、ブリーラムも徐々に圧力を強めていった。その結果、ぐいぐいと攻め込まれるようになる。やばい、やばい、やばいやばい・・・。そんな危機感に余裕がなくなってきた。
 防戦一方になるもせっかくボールを奪ってロングキックを蹴ってもあらぬ方向へ飛んでしまう。パスをつなごうとしてもラインを割ってしまう。これらのミスは相手の寄せが速かったのも理由なんだろう。それでも青山がディフェンスラインを削く絶妙のパスを出す。足下に収めた茶島はGKと1対1。が、こういう千載一遇ともいえるチャンスを決めきれないのだった。
 これは厳しい。ブリーラムは攻めの時も守りの時も人数を掛けてぬかりがない。この守備の網をどうやって攻略すればいいんだろうか。手詰まりになったようにパスを回してる状況に難しさを感じてた時、左ストッパーの水本からワントップの寿人へパスが出た。すると間髪入れず縦へ入れる。ディフェンスの裏へ出たボール。それに宮吉が追いついた。飛び出すGK。コースがないかと思われたものの次の瞬間ゴールへ向かって転がるボールがありゴールの隅に入ったのだった。
 先制点は今期加入したばかりの宮吉だった。まだリーグ戦には出場してないし実力的に未知数なとこがあるもののこうして結果を出してくれたことに頼もしさを感じるのだった。そしてラストパスを送った寿人。アシストという形でしっかりと結果を残したことを嬉しく思うのだった。
 だがまだ1点ではまだわからない。追加点を入れて安心したいものだ。そこで寿人に代わり皆川が入る。するとその大きな身体を生かしてゴールを押し込みたい。そしてGKと1対1の場面を迎える。が、放ったシュートはポストに当たりまたしてもゴールを決めることができなかった。ああ、皆川にもう少し得点力があったならと何度思ったことだろう。
 そして先制ゴールを決めた宮吉に代わり柴崎が入る。ブリーラムの流れを断ち切りたい。すると低い位置からトップの皆川へ縦パスが入った。が、ボールはそのまま流れる。トラップミスかと思いきや裏のスペースに柴崎が駆け上がっていた。
 ボールに追いつく。GKを前にする。ここで茶島も皆川も決めきれなかった。だが柴崎はGKの頭上を越すループシュートは放ちゴールを決めたのだった。
 欲しい欲しい追加点だった。耐えて耐えてやっともぎ取ったゴールは安堵と歓喜の入り乱れるものだった。
 そして0ー2で試合を終える。ACL、2連勝。その響きは悪くない。だが忘れてはならないのがあと2連勝しなければグループリーグ突破は難しい。背水の陣はまだまだ続くのだった。

2016年4月 2日 (土)

仙台戦~連勝となったナイトゲーム

2016/04/01 サンフレッチェ広島vsベガルタ仙台 エディオンスタジアム広島
 もう桜も色鮮やかに咲き、春の華やかさを彩ってるものの何気に日が落ちると身に染みる寒さがある。この季節、陽気な太陽に汗ばむことがあることだけにそれが逆に寒さを強調させるのだった。
 ピッチの表面が濡れていたことで夕方まで雨が降ってたことを教えてくれた。水を含んだ芝はボールを走らせる。それがサンフレッチェに有利に働けばと願うのだった。
 平日のナイトゲーム。決して便のいいと言えないエディスタで9,587人のスタンドに結構入ったなという気がした。そして静かに試合を待ちつつスタメンを確認する。すると浅野の名前がなくワントップに入ったのがウタカだった。どうやら練習中脚を痛めたということで大事をとったみたいだ。
 だがここで佐々木も前節負傷した怪我が前十字靱帯断裂という知らせを受ける。そして野津田も新潟へ期限付き移籍してしまった。今シーズンは選手層に厚みがあると思ってたもののいつの間にか選手が減ってたことに唖然としてしまうのだった。
 そんな事情により前線はウタカ、柴崎、茶島という初めての組み合わせなのだった。果たしてこれで結果が出るだろうか。そして前節の大勝は本物だったと思っていいのだろうか。そういう見極めのような試合となるのだった。
 試合開始から仙台は高い位置からプレスをかける。だがサンフレッチェはそれをかいくぐりボールを前へ持って行く。そしてペナルティエリア前のウタカへボールが入る。が、そこからが続かない。味方を探してる内に取られたりパスをしようか迷ってる内にシュートを打てなくなったり。ここ一番でガッという思い切りがないのでゴールに結びつかないのだった。
 トップのウタカが駄目ならと柴崎や塩谷がシュートする。が、枠に入らない。いい形はできても最後が決まらない。ぱっと見、有利に試合を進めてるようでシュートが枠にさえ入らない。もどかしい。もどかしくてまどかしくてしょうがないのだった。
 そしてノーゴールのままハーフタイムを迎える。ゴールへのどん欲さ、そんなものを考えれば寿人の方がいいのでは、そんな考えが浮かんだ。ウタカがシュートを打てなかった場面、あれが寿人だったらと何度も思った。恐らくこのままスコアレスのまま進んだとしたらそういう判断をするに違いない。
 残念な残念なウタカ。ボールを扱う技術は間違いなく高いのにストライカーらしい強引さがない。そういう点でドウグラスは違ったななどと遠い目をしてしまった。
 後半を迎えサンフレッチェは前半同様高い位置までボールがいく。でも崩せない。崩しきれない。それは仙台が人数をかけた守備をしてるというのもあるだろう。そしてそれを打破すべくDFの塩谷も上がってパスを受ける。そのままドリブル。ペナルティエリアに入った。「行け!」と叫んだその瞬間、DFにより吹き飛ばされてしまった。
「ファール!」
 そう叫んでしまったそのプレーは肩からであったが紛れもなく突き飛ばすことが目的だった。それに対して審判は笛を吹きペナルティスポットを指さす。PK、PKだ。動かしたのは塩谷の強引な突破だった。
 これにウタカがボールをセットする。これまで散々チャンスがありながらモノにできなかったウタカ、これを外すようじゃ本当に交代させた方がいい。決めてくれ。決めてくれ、決めてくれ、決めてくれ。強く、強く念じた。が、そんなぼくの力みなど余所にウタカはGKの逆を取り実に簡単に決めてしまったのだった。
 上手かった。コースさえ分かっていたなら中学生のGKでも取れそうなシュートなのにそのコースを外してしまう。これで3試合連続ゴール。これだけ結果を出してればもう絶対的エースとして期待を抱くもののそれでもそこまでには至らないのはその内の2点がPKということからだろう。
流れの中から点が取れない。そこにウタカへの物足りなさを感じるのだった。
 このゴールによって仙台も攻撃への厚みを高めるのかと思いきや意外と冷静だった。それによりまたサンフレッチェに勢いが増し追加点を狙う。中央にいた柴崎にパスが来る。
 シュート!
 が、これが当たり損ねゴール前へボテボテ転がる。とこれがウタカへのラストパスになってズドンとゴールにぶち込んだのだった。
 追加点、そしてウタカ2点目。今度は流れの中から決めることができた。そしてあの絶妙なポジション取り。半分は運もあったがそれでも流れの中から取ったことに握り拳に力を入れてしまうのだった。
 当然のことながら仙台は点を取りに来る。そしてそれがまたサンフレッチェのカウンターを生む。左サイドの柏に出ると前線の広大なスペースへスピードに乗ったドリブル。進む、進む、そしてゴールを前にしたとこでシュート。が、これが守備に戻った仙台の選手がブロック。ルーズボールになり転がったボールは右へ流れるとなんとそこには茶島が。ゴールへ近い位置からまたしてもズドンとゴールにぶち込んだのだった。
 3点目。そして忘れてはいけないのが茶島にとってこれは初ゴールということだった。プロになって3年目、出場機会に恵まれなかったこともありこのゴールは感慨深いものだった。
 3ー0、まだまだ点が取れそうな展開が続く。でもそのことごとくを決めることができずにこのまま終わってしまう。もっと取れたと考えるのは贅沢であろうか。今シーズン初の無失点試合というだけでも十分かもしれない。でも得点がPKやこぼれ球を押し込んだだけという印象もあるのも事実だった。
 それでもそういう思わぬ要素によって勝てたのは波が来てるのではとも感じる。4日後のACL、そこでもその波が続いていてくれるだろうか。そしてその波の高さがチームを浮上へと導いてくれるのだろうか。
 開幕から5試合勝ちがなかったことは観るものをどうにも慎重にさせるのだった。

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