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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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2015年10月31日 (土)

旭化成の杭データ改ざん報道について

 正直サッカーとは何の関係もない話だがあまりにも目に付いたので書かせてもらう。興味のない人は読まなくていいです。
 横浜のマンションの傾きから始まった旭化成の杭データ改ざんだが、あまりにもマスコミの執拗な報道に辟易してきた。その理由について述べたいと思う。
 まず、横浜のマンションの傾きは杭のせいだろうか。それは個人的にかなり懐疑的に思ってる。というのも2011年の東北地方太平洋沖地震の際、この物件は倒れることがなかった。もし杭が支持層に達してないなどの強度不足があるならこの時何らかの異常があってしかるべきだがその報告はない。同じ横浜市で倒壊したビルがあった中で件のマンションは少なくとも崩れなかったのは事実である。そんな地震に耐えた建物が10年経って傾いたのが杭のせい。しかもその傾き2cm、これはさすがに行き過ぎではなかろうか。
 そもそも杭が支持層に達してないという報道がある。ではその支持層の深さをマスコミのみなさんはどう計測したのだろう。果たしてすでに建ってるマンション下の地盤をどのように調査したのか。少なくともぼくは知らない。もし何も調査もしてないのに支持層に達してないと言うなら根拠がないのに報道してることになる。つまりそれはデータを改ざんしてると批判してるマスコミも同じことをしてるのだ。
 次に、データを改ざんして支持層まで杭を打ち込まなかったという論点について。確かにデータの改ざんはあったのだろう。そしてそれは支持層に達してないのを誤魔化す為だというのがマスコミの論調だがこれもおかしい。そもそも杭の材料というのは元請けから発注を受けてメーカーが製造するもの。つまりこの場合旭化成が三井住友建設から杭径、杭長、杭種、本数などの発注を受けて製造したのである。そしてできた杭材を現場に納入し現場代理人はそれを図面に記された場所に指定された深度に打ち込むよう管理するものである。つまり、現場代理人は図面に記載されてる以外のことはできない。仮に深く打ち過ぎるようなことをやれば逆に現場代理人として責任を取らされる話。旭化成も杭の引く止まりとして補強費を請求されるだろう。つまりここまでの要素に現場代理人の責任となる要素は一切ない。
 そこでデータの改ざんの話をしよう。これは施行結果として工事完了後に施工報告書に電流計というものを添付する。杭打機が掘削する際の電流抵抗がチャート用紙に表示され、電流抵抗の増減により支持層の確認を行うという趣旨のものである。これが改ざんされてるから支持層に達してないとしてるがこれはちょっと的外れだ。なぜなら電流計というのはあくまでも目安でしかない。それはどの杭メーカーも予めそのようにうたってる。その理由を説明しよう。
 電流計というものは杭打機が杭を入れる孔をスクリューで掘削する際の電流抵抗を計るもの。地盤が硬くなれば電流値が上がるので支持層に到達したという目安ができる。ここで目安というのはあくまでも杭打機が杭を打つ機械であって地盤の調査をするものじゃないからだ。地盤の調査をするなら一定速度で水を使わない空掘りをする必要がある。だがそれでは施工性が悪くしかも機械の負担が大きい。更に言えば20~30m掘削で杭が入らない危険性がある。結局のところ施工者は杭を入れるということが第一の目的であるから水を使う、スクリューをを反復させて排土するなどといったことをしてなるべく機械に負担を掛けず、尚且つ効率の良い掘り方で進めていく。なので現場によっては上手い施工チームほど電流値が上がらないということが起こる。それ故に施工業者が支持層の深さを判別するというのは無理な話なのだ。それでも1本1本じっくり時間を掛けてやればいいという話になるかもしれないがそれを要求するなら杭の施工単価は大幅に上げてやらないとできないだろう。
 仮に電流計の値が低かったとしよう。それを発見しても杭の現場代理人が杭長の変更を提案できるだろうか。元請けから渡された図面は設計者が製作したもの。現場員は設計の知識までは持ち合わせてない。図面が間違ってるということは設計者に異を唱えること。現場代理人とはいえいち労働者でしかないのにそれはできない。
 結局のところ現場代理人は図面通り施工することは仕事であり、逆にそれを逸脱することはできないのだ。つまりデータを転用したからそれが支持層に達してないというのはどうにも飛躍した解釈でしかないのだ。
 ではもう一つのデータ改ざん、流量計についてである。これについては本当にそんなことやったのか疑わしいと思ってる。なぜならこれについてはデータを改ざんするメリットが何もないから。一人の勤め人でしかない現場代理人にとってセメントの量を減らすメリットがない。却ってそんなことをしたらデータを偽造しないといけない。実はそういうデータを作るのは結構面倒臭い。だったら規定量のセメントを注入してきちんとデータを取った方が現場代理人に取っては楽だ。そもそもセメント量は出荷したセメント会社に聞けばその総量が出る。不正をしたならその量が足りないはず。納入量は満たしてるのに杭の注入量が足りないとしたらそのセメントはどこに消えたのか。それも後処理を考えたら正規に使った方が楽なのである。
 それらのことから各地で杭の施工データの不正を探しそれを報道してる様は滑稽でもある。探した方がさぞ不正を正したという気分でいるのだろうがマスコミが大々的に報道することで変に不安を煽ってるだけである。杭業者というのはあくまでも設計された通りに施工しただけ。施工データというのはあくまでも完了した報告書としてまとめただけのもの。逆に杭業者が施工中に支持層に達してないと気付くくらいならそもそも設計がおかしいという話になる。設計をする前に綿密なボーリング調査をしてないということでそれは杭業者の範疇ではない。加熱する杭データの改ざん報道、それによって仕事もやりにくくなるのは容易に想像できる。ただでさえ人手不足気味の業界にあって尚更やる人いなくなるのではという機具を抱くのだった。 

2015年10月26日 (月)

甲府戦~清水の活躍

2015年10月24日 ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島 山梨中銀スタジアム


 スタンドからの光景は緑に覆われた山と雲のない空で風光明媚ではあった。日差しも強いもののその割には空が濁った色彩をしてる。もしかしてPM2.5とか飛んでるんだろうかと仲間が隣でつぶやいてた。

 ただし気温の高さは予想され動きのないゲームとなりそうだった。残留争い渦中の甲府にしてみれば失点を避ける為にガッチリ引いてくるだろう。どうしても勝ち点3の欲しいサンフレッチェは攻めあぐねるだろう。ブロックをどう崩すのか。試合前、そんなことを話し合っていた。

 すると当初の予想通りボールは持っても後ろで回してるばかりの展開になった。フェイントを入れ左右にボールを散らしてパス交換をしてとやってるものの全く甲府のブロックが崩れることはないのだった。

 だがこうしてても状況は変わらないと後ろから長いボールを入れる。ミキッチが裏へ走る。が、間に合わない。これも駄目だったかと歯噛みしたがこの後千葉や青山が頻繁にロングボールを混ぜてくるようになった。

 すると清水のいた右サイドの深い位置にポーンとボールが出た。するとダイレクトで中央に折り返される。これまたポーンと蹴っただけの適当なボールに見えた。が、その落下点にドウグラスがいた。するとそれをトラップすることなくダイレクトにキック。低い弾道となりゴールに入ったのだった。

 ドワアッ!

 総立ちになるアウェイゴール裏。早い時間の得点。1点差の勝負になるかと思ってたがこれは相当有利になった。開始早々にしてこの試合を優勢にしたのだった。

 暑さのせいか少し停滞気味だった応援もたちまち元気になる。この先甲府は前に出てくるはずだ。そしたらそれは逆にチャンスである。ゴール前が空いてくるだろう。

 そう思ったものの甲府もそれほど前掛かりになることもなく再び攻めあぐねる。でもやっぱり1点じゃ心許ないと思ってた時だった。ミキッチからクロスが入った。が、寿人には合わない。でも逆サイドの清水が拾ってクロスも跳ね返される。ごちゃごちゃごちゃっとしたゴール前。スタンドからは一体何が起こってるか分からないような展開でたった一つ分かったことがあった。清水がシュートしたことだった。これがGKの脇を滑りゴールに入ったのだった。

 2点目、2点目、2点目。1点取れれば御の字と思ってたこの試合で前半の段階で2点も取ってしまった。しかも決めたのが清水。柏とのポジション争いで厳しい立場にいる清水が決めたというのが大きい。1点目のアシストと共に全て清水が絡んでるのだった。

 ぼくらはもうお祭り騒ぎだった。お互いハイタッチを交わしながら考えたことはこの先あと何点入るかということだった。できれば寿人にも取らせてやりたい。そんな浮かれた気分になってたのは明らかだった。

 そして後半に入り怒涛のゴールラッシュが始まると思いきや何だか雲行きが怪しくなる。前に行けない。それどころか甲府がズンズン前に出てくる。守備でも前からプレッシャーを掛けるので自由にボールを回せない。もはやこれはカウンター一発に賭けるしかない。その絶対的な要員、浅野が寿人に代わって入った。が、戦況は一向に変わりはしないのだった。

 むしろ左サイドから崩される場面が多くなった。何で2人も3人もついていながら止められないんだよと叫びたくなる。どうも一人のドリブラーに手を焼いてるようだった。聞くと伊藤という大卒の選手で甲府の星のような選手らしい。

 危ない、危ない、危ない。自然と守備時のコールが増える。ゴールラッシュどころか自分のゴールを守るので精一杯である。そしてアディショナルタイムになるともう時間だろと審判に大声で伝えてやりたくなった。

 だが無事無失点でタイムアップを迎えるとぼくらはそんな危機的状況はすでに忘れてしまったというように喜び合うのだった。そして試合後の選手の挨拶でぼくらは一段と大きいコールを繰り出した。ドウグラスや林のように目立った活躍をした選手へのコールもあったが際立ったのは清水だった。ヒーローインタビューのせいで一人遅れて挨拶に来た清水。

「コーヘー!コーヘー!コーヘー!」

 そのサポーターの声援はピッチを去ろうとする清水の背中にずっと発せられたのだった。

2015年10月25日 (日)

甲府戦~埋め尽くされたアウェイゴール裏

2015/10/24 ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島 山梨中銀スタジアム
 中央道の進み具合は悪くそれを見越して早めに出て来たことに安堵するぼくはドクトルがハンドルを握る車の助手席で座っているのだった。それでもその時はあまり早く着きすぎてもスタジアムでやることもないから調度いいとたかをくくっていたのだった。
 幸い渋滞はすり抜けて甲府までたどり着いた。そして駐車場へ車を入れようとしたその時見えた光景は満車という立て看板の文字だった。警備員に他の駐車場を案内してもらうと信号を2つ過ぎたとこという指示を受ける。だがその2つ目の信号を過ぎても駐車場は現れない。本当にこっちでいいんだろうかと思ったものの確かにその方面から歩いてる人がいる。結局たどり着いた先はスタジアムが霞んで見えるような場所なのだった。
 甲府に来てこんなことは初めてだった。そんなに客が集まってるのだろうか。例えそれが相手サポーターだとしても客がいるのはいいことだ。その方が俄然盛り上がる。だけど何気に広島のサポーターが結構詰めかけてるようにも見えたのだった。
 スタジアムに向かって歩く。歩いて歩いて歩き続ける。ぶどう畑や田んぼの脇を通る。そんな農作地が民家と同居してるとこに牧歌的なものを感じつつ照りつける太陽に息が上がっていくのだった。
 しばらくすると有料駐車場が姿を現す。これだけ歩くなら金払ってでもスタジアムに近いとこに停めたくなってしまう。
 そして小瀬広域公園の施設に足を入れた。やっと着いたと思ったらアウェイはこの反対側だ。その為メインの屋台広場を通ることになった。
 そこはまるで祭りじゃないかというくらい各屋台人が並んでいた。モクモクと漂う煙につい食欲をそそられそうになる。だが一体何分掛かるか分からないその列には加わらず先へ進む。人混みをかき分けないと進めない。やっぱり今日はスタンドが一杯に埋まるのかもしれない。
 だがスタンドに入った時一番最初に感じたのは日差しの強さだった。まるでそれは肌に突き刺すように痛い。その結果日陰の席を陣取るのは至上命題だった。
 一応陰になった席を確保して試合時間を待つ。その間徐々にアウェイゴール裏の密度が増してきてついには満員となってしまった。このスタジアムでここまで埋まったのは初めてのことだった。
 そして選手がアップでピッチに登場する。一斉に選手個々へのコールが始まる。中でも清水のコールが一番多かったような気がする。柏欠場の代役である清水には左サイドからクロスをどれだけ上げることができるか。恐らくがっちり引いてくる甲府相手に一つのキーマンであるのは間違いなかった。
「今日は清水がポイントになるだろうな」
 ドクトルが呟いたがそれは皆の感じるものを代弁してくれていた。

2015年10月18日 (日)

川崎戦~山岸の決勝ゴール

2015年10月17日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島
 点を取らないといけない川崎。こういう時の川崎の猛攻はさすがに手が焼ける。奪おうとしてもかわされる。通すまいとしても間を通される。防ごうとしてもシュートを打たれる。それはハッキリとサンフレッチェが守備に重心を置いてるのだった。
 もはやこういう展開になるとカウンターしか攻撃の糸口はない。その要員として早々に浅野が呼ばれ寿人と交代したのである。そしてすぐにその場面は訪れ最終ラインからポーンとロングパスが飛ぶと浅野は走るのだった。速い、速い、速い。ボールに追いつくとそのままゴールまでドリブルする。あえなく追走したDFに阻まれてしまったがこれはチャンスがある。前掛かりになった川崎の裏は広大なスペースがあるのだった。
 ボールを奪う。浅野へ出す。カウンター。そんな場面が続きその都度歓声をあげる。「いけ、いけ、いけ、いけ」でもその度に最後のプレーに精度がないのだった。
 浅野からドウグラスへラストパス、ズレてる。塩谷のドリブルからゴール前へスルーパス、相手GKへのパスとなってしまう。浅野がシュートを打つ、入らない。ああ、どうしてそこへいきたつまでのプレーはスーパーなのにゴールを入れる段になるとグレードが落ちるんだろう。慌ててるのか?余裕がないのか?いずれの場面もゴールが決まっててもおかしくない決定的シーンでありながら見事にチャンスを生かすことができないのだった。
 そうなるとカウンターを食らってもシュートが決まらないと高を踏まれたのだろうか、川崎は自信満々に攻撃に比重を向けた。人数をかけて守る。そして大久保がミドルシュート。だがそれは拍子抜けしたようにゆるいシュートだった。と、その瞬間は安心したもののするするするっと人を通り抜けて通過し、ついにはゴールへ入ったのだった。
 信じられなかった。あれが入ってしまうとは。まるでそれは魔法でもかけられたかのようだった。
 呆然とした。あれだけチャンスがあったのにめなかった罰が下った。追加点さえ取っていれば失点しても大丈夫だった。ああ、決めていれば、決めていれば。そんな悲嘆の念に苦虫を噛み潰すのだった。
 再び点を入れる。それは厳しいだろう。川崎の攻撃は何とか凌ぎきってる。でもこれはもう引き分けという雰囲気だった。
 でも勝ち点3欲しい。やはりトップを狙うには勝ち点3。勝ち点3、勝ち点3。
 青山が観客を煽り声援を要求する。その瞬間ドワッと声量が増す。テンションが増す。竿イーターの一人一人の声がこの試合に奇跡を起こすのではという予感を起こす。
 それでもミキッチに代えて佐々木が入ったのは戦力ダウンのような気がした。本来DFの選手だしそれ程攻撃にはアクセントにならないだろう。だが以外にこの佐々木が攻撃に絡んでた。それはそれで驚きであったものの逆サイドの清水は終盤になってとんと存在感がなくなってしまった。そこで山岸が交代で入ったのである。やっと代わったかと思ったのもしょうがない、時間はすでにアディショナルタイムに入っていたのだった。
 アディショナルタイム4分。たった4分で何ができるというんだ。森保監督、決断が遅すぎるよ。
 そして浅野がサイドをえぐった。こういういい場面は何度も演出してる。でもここまでなんだよな。ここから進まないんだよなと思ってたらやっぱりクロスがディフェンダーに引っかかってしまう。ああ、これまでかよ。だがクリアボールが飛んだのは逆サイドのペナルティエリア。誰も予測しなかったその場所に山岸はいた。そしてふかさないように押さえつけたシュート。ネットが揺れた。だがそれはサイドネットのような気がした。ああ、とため息をつきかけたその時だった。
 入ってる。
 ゴールに入っていたのだ。山岸ファーストタッチで勝ち越しゴールを決めた。決まった、決まった、決まった-!
 今シーズン怪我やポジション争いの関係でリーグ戦2試合目だった。ぼくももう今シーズンは戦力と見られてないんだろうなと思ってた。そんな積もり積もったものが溢れたのだろうか、山岸の目には涙が浮かんでいた。その様子にぼくももらい泣きをした。よかった、よかった、山岸よかったな。そしてそのお陰で勝って終わることができた。
 奇跡は起こった。奇跡と言っては失礼かもしれない。それは青山の煽りやサポーターの声援、山岸の努力、森保監督の采配、全てのものが重なって起こったことだった。
 そして順位は首位に躍り出た。そして初優勝した時のことを思い出した。あの時も出場機会のなかった中島がゴールを決めて勝った試合があった。それと同じようなことがあった。それは残り3試合にかけて大いに希望を見いだす記憶なのだった。 

2015年10月17日 (土)

川崎戦~柴崎スーパーゴール

2015年10月17日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島
 カウンターを受けた。大久保、シュート。だがこれは林が左手一本で止めた。が、セカンドボールを小林がシュート。うわああ、と叫びそうになった瞬間ボールは跳ね返され遠く飛んでいってしまった。これも青山が片足一本で防いだのだった。
 素晴らしい、素晴らしい。あの至近距離でのシュートは決まっててもおかしくない。それを2度に渡って止めたというのは大いに気分を盛り上げたのだった。
 この日のサンフレッチェは守備に人数を置きボールを奪ってからドリブルで押し上げようとする選手が何人かいた。だけどその都度川崎の選手に引っかかってしまいまた守備に回るという展開ばかり続くのだった。シュートもFKから寿人が頭に当てたやつしか思い浮かばないしどうにもここという時に相手を出し抜けないように見えたのだった。
 こういう時の頼みはミキッチである。サイドからのドリブル突破に期待したい。が、どうもそういう場面が訪れない。これは逆サイドの清水の縦への突破がないせいかもしれない。清水はせっかくパスが出てもどうも躊躇してる。かつてのどんな相手だろうと勝負を挑むという積極性はどうしたんだろう。更にクロスの質も悪い。そしてせっかく一瞬ゴールが空いたのに自分でシュートを打たなかった。清水の選んだのはパス。ああ、どうしてそんなに弱気になってしまったのだろう。
 他の選手もシュートを打たなかった訳ではない。でも寿人も柴崎も枠に入れることはできなかった。今日は入らない。そんな気がした。このままスコアレスで終わればいいのだろう。でもあっぱり欲しい。やっぱり欲しい勝ち点3なのだった。
 そしていい位置からFKを得た。キッカーの柴崎がクロスを入れる。寿人の身体に当たってしまい反転してシュート、だがブロックされてしまう。そのルーズボールが柴崎に渡る。足を振り抜いた。シュートだとしたらあんな密集したゴール前において無謀であるがギューンという快音を発しそうなほど曲がりここしかないというとこに入ったのだった。
 入った、入った、入った。柴崎があんなシュート打つとは。元々キックの上手い選手ではあるがまるでゴールから糸で引かれたように吸い込まれたその軌道は圧巻だった。
 喜び合うピッチ上の選手。このスーパーゴールには本人も相当に快感だったろう。ぼくも飛び上がらんばかりに喜んだ。だけどすぐに冷静な感情が降り立ったのはその後の危機を察知したのだろうか。このまま守って1点で勝てるとはとても思えないのだった。

2015年10月16日 (金)

天皇杯熊本戦~時を経てのリベンジ

2015/10/14 天皇杯全日本選手権3回戦 サンフレッチェ広島vsロアッソ熊本 エディオンスタジアム広島
 ホームページの試合予告には3人熊本の選手が掲載されてたのだが誰かと思って調べてみると高柳一誠を始めみんなサンフレッチェに縁のある選手だった。気付かなかったのもしょうがない、しばらく見ない内に高柳も少々風貌が変わってしまった。そして他の選手もサンフレッチェユース出身など顔を知る由もなかった。だけどそれほどサンフレッチェに関係してる選手が所属してるのは小野剛が監督をしてるのと決して無縁ではないだろう。
 小野剛。かつてのサンフレッチェの監督。その在任期間を思い出すとつまらなく、つまらなく、つまらないサッカーが目に浮かぶ。サポーターがここであの選手を使って欲しいと思ってると見事に期待を裏切られその挙げ句チームは負けてしまうというとてつもない悪循環だった。若手の育成は上手くいかずチーム強化を補強で賄っていた。結局この人、選手を見る目もなければ育てる力量もないのだった。早くチームを去ってもらいたいと思っていたものの何と3年半も在籍したのである。今考えても信じられないことだった。
 だがそれでも一応の功績を上げるとすれば佐藤寿人を補強したことである。もはやチームの顔となってる選手だが加入当初点が取れずに苦しんでた。それでも我慢強く使った挙げ句爆発したというのは唯一の手柄と言っていいのではないだろうか。本当に唯一、唯一なのだった。
 確かに1年でJ1に上げたというのは評価に値するのかもしれない。だが2003年当時のJ2は今と比べものにならないくらい脆弱だった。チーム存続危機にあるクラブが2、3チームあっただろう。そんな中での昇格は今よりずっとハードルは低かったはずである。
 そして何よりも選手を見る目がないと決定づけたのが青山と柏木である。シーズン途中成績不振で辞任した小野監督に代わって来たミシャはいきなりその2人を使いチームはその後上向いてJ1残留を果たしたのだ。そしてその後その2人が日本代表に選出されたことを考えるともはや小野監督に言い訳の余地は残されてないのだった。
 選手を潰した、つまらないサッカーに堪えなきゃならなかった、そんな記憶しかない小野監督との対戦。できれば5点ぐらい取って勝ってもらいたかった。でも1点しか取れなかったようである。そこが不満といえば不満だがそれでも皆川が点を取ったというのは明るい要素だった。
 皆川を含めこの試合では多くの若手選手が使われた。1点差とはいえ少なくとも勝つことはできた。ある意味あの時代へのリベンジを果たしたようなものだった。

2015年10月 3日 (土)

FC東京戦~失った勝ち点、幻のゴール

2015/10/03 サンフレッチェ広島vsFC東京 エディオンスタジアム広島
 お互い年間首位が狙える2位と3位の対決。その為にここを一つの山場であるのは間違いなかった。シーズン中いつか対戦する相手ではあるがリーグ戦も終盤にさしかかってきたこの時期に当たるのは嫌だった。かといってどんなチームであっても様々な理由からそれぞれに嫌なイメージがある。試合前は緊張感に満ちている。
 そのせいかいつもよりスタジアムに人が多いような気がした。日中はまだ暑いもののさすがに夜になると涼しさがある。ましてや山の中にあるエディスタは昼夜の気温差が大きそうだった。それにも関わらずよくこれだけ集まったと思うのだった。
 そんな多くの人の期待を背負った試合であるにも関わらずいきなり首尾を崩されてシュートを打たれてしまった。焦った。やられたかと思った。運良く事なきを得てホッとするのだった。
 だがこの後圧倒的に攻められる。クリアしようとボールカットしようと必ず相手ボールになってしまう。どうしてこう相手にボールが渡ってしまうのか。どこに飛んでいくか分からないボールも必ず敵に行ってしまう。まるでボールに磁力があるかのようだった。
 それでも点が入らない膠着状態だったような気がした。ゴール正面からシュートを打たれた時も距離があるし大丈夫なような気がした。が、それがとんでもない当たり損ねのシュートとなりそれが前にいた東京の選手の足にたまたま当たった。そしてその軌道がGK林の手の届かないコースにたまたま入ってしまった。入ったのか。入ったみたいだ。あれがゴールか。ゴールみたいだ。嘘だろ、信じられない。あんなので失点になってしまった。
 こうなってしまうとFC東京はもう完全に引いてゴール前を固める。サンフレッチェは攻撃に圧力を上げるも入らない。シュートまでが遠い。スペースがない。クロスを入れても跳ね返される。セットプレーのチャンスも貰った。だけど入らない。何をやっても入らない。どうやっても入らないのだった。
 だがそんな時ペナルティエリアへクロスが入る。混戦のゴール前。ドウグラスが競り合いで相手をなぎ倒してヘディング。跳ね返った。がそれを清水が押し込んだ。入った、ゴール。決まった、決まった、決まった。同点にしたぞ。
 沸きに沸いたビッグアーチ。だがその後喧騒がが訪れる。なんとドウグラスのプレーがファールだというのだ。はあ?あれがファール?単なる当たり負けをして倒れた選手に対して審判は同情を感じたらしい。これでゴールは取り消されてしまった。信じられない、信じられない。どうしてあれがファールなんだ。悔しさから主審へ怨念を感じるのだった。
 だけど後で冷静になって考えるとあんなのでファールになってしまうから日本のチームにはダイナミックさがない。ちょっと強い当たりに来られるとヘナヘナっと崩れてしまう。ACLで勝てない理由がよく分かったのだった。
 それでも何とか同点に追いつこうと前掛かりになる。もうほとんどサンフレッチェが攻めてばかりいるのだがそうやって攻めれば攻める程行き詰まってくような気がする。浅野のミドルシュート、塩谷の弾丸シュート。入らない。どうしても入らないのだった。
 結局そのままタイムアップ。主審の温情によりゴールが取り消された為に負けたというのがとても納得いかないのだった。リプレイで何度もその映像が流れたけどどこをどう見てもファールに見えない。まあ倒れた方の演技力が優れてたのかもしれないが。
 そんなどことなく釈然としない気分だったがやはり一方的に攻められる時間が多すぎたのも事実だった。あれだけ攻められるとああいう事故は起こってしまう。そして猛攻を仕掛けるのも遅かった。もっと早くエンジンが掛かればとは思ってしまう。
 そしてゴール前を固めた相手を崩せなかったというのも問題だ。悩みは大きい。そして試合中ミキッチが負傷退場したというのも大きかった。柏も怪我をしたみたいだし両サイドが揃っていなくなってしまった。色々なトラブルを抱える。だけどそれがリーグ戦というものだ。そして少なくなった残り試合において痛い痛い敗戦だった。

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