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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2015年7月31日 (金)

神戸戦~成長の痕跡

2015/07/29 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島 ノエビアスタジアム神戸


 スタジアムの芝が酷い。

 現地まで観戦に行ってる仲間からメールが入り、TVを観てると確かにプレーの随所で芝がめくれるところが確認されるのだった。屋根付きのサッカー専用スタジアム。その響きは確かに憧れを感じさせもするが実際には問題も抱えているようだった。

 そんな神戸での試合は完全に相手ペースだった。いいようにパスを回され後手後手になり守備一辺倒。ファーストステージには終始攻め続けながらも最後のカウンター一発でやられてしまった相手。あの時のリベンジどころか神戸の方が強かった。4連勝はやっぱり時の運でしかなかったのだろうか。

 それでも人数を揃えた守備は最後の最後はやらせずボールを絡め取ったりした。するとそれがカウンターとなりトップの寿人に当たる。その時すでに数人の選手が猛然とゴールに向かって走っている。その機を見逃さなかった寿人は裏にボールを出すとドウグラスが黒豹のような身の軽さで裏へ飛び出すとガツンとゴールの反対サイドにきっちりと入れたのだった。

 電光石火のような攻撃だった。決めたドウグラスも凄いがあそこへパスを出した寿人が素晴らしかった。自信がゴールを決めたいだろう。だけどそれが絶妙なラストパスになった。神戸のDFも予測はできなかったようである。

 だがそのあともっと意外なことが起こった。DFの佐々木がドリブルで持ち上がると中へ横パス。そして逆サイドの柏までたどり着くとそこからクロス。ファーサイドにボールは向かったがそんなところに佐々木がいた。するとその長身を生かしヘディングで折り返すと最後は寿人が頭でおしこんだのだった。

 今シーズン10点目。これは寿人の12年連二桁得点の樹立でもあった。かつて下位の順位が定位置だった頃、寿人のゴールだけが希望だった。タイトルを取ることなど到底叶わないがいつか寿人が得点王を取ることだけを希望としてた。そして実際に得点王を取ったシーズン、初のリーグ制覇を果たした。そんな感情もあって寿人のゴールは単なる1点以上の重みがあるのだった。

 そして2点入れた勢いもあってたたみかける攻撃は続く。野津田がペナルティエリアでドリブルに入った。飛び出すGK。が、この時野津田の足に手が掛かり倒れてしまうと主審のホイッスルが鳴り響いた。

 PK。やった。だが誰が蹴る。寿人かと思ったら倒された野津田が自分でペナルティスポットに立ってた。初めて見る野津田のPK。決められるのだろうか。固唾を飲んで見守ってたがGKの逆にきっちりと決めたのだった。

 3点目。まだこれで勝った気分になってはいけないがどことなくやられる気がしなかった。そしてドウグラスが4点目を決めるともう勝利は決まったようなものだった。ここで茶島や丸谷のような出場機会の少ない選手が交代で入るのだった。

 そういう選手もチャンスを演出する。特に丸谷などはDFの裏へだす鋭いスルーパスを出したりした。茶島もゴールに迫る動きを見せた。が、それなのになぜかシュートを打たない。確実性を求めたのかもしれないが肝心なとこでパスを出す。4点差がついてて何でそこでもっと強引にいけないんだろうとため息をつくのだった。

 そんな煮えきらなさもあったもののこのまま0ー4のまま試合を終えることができた。セカンドステージ開幕5連勝。成績の上では素晴らしい。だけど先ほどの若手がもう少しやってくれるとなどと贅沢なことを思ってるのだった。ただそれでいて佐々木のようにこの選手大丈夫だろうかと不安視してた選手が活躍してしまったりする。このチームにはそういう成長への課程を観るという楽しみもある。

 リーグ戦はしばらく中断。だが最高の形で区切りを得ることができたのだった。

2015年7月26日 (日)

マリノス戦~追加点により勝利

2015/07/25 サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス エディオンスタジアム広島

 

 サンフレッチェは守って守って守り抜く。自陣に全員引いて相手に攻め手を与えないという守備はいい加減見慣れてしまって一方的にボールを持たれてもそれほど危機意識を持たなくなってしまった。そしてこういう守り方をした時のメリット、それはカウンターなのだった。

 マリノスは隙を探しつつゆっくりとボールを回していく。そしてチームの核となる中村に入った時、カズが奪った。そしてそのままドリブル。駆け上がる、駆け上がる、駆け上がる。最終ラインからバイタルエリアまで持ち上がるとシュート。が、これはマリノスのDFに当たって跳ね返ってしまった。

 ああ、と天を仰ぐような気分に陥るとそのルーズボールをミキッチが拾ったのである。さっきまで最終ラインで守備をしてたので沸き上がったような気分だった。そして間髪入れずにゴール前にクロスを入れる。ガツンと合わせる。入った。入れたのはドウグラスだった。

 追加点。ドウグラス2点目。今シーズン9ゴールとなりこれでチームでも得点数が寿人に並んでしまった。こんなに得点力がありながらも今までJ1でゴールを決めたことがなかったというのが信じられなくなった。間違いなくドウグラスは広島に来てよかった。そしてもう一人今シーズンから加入した選手に目が行くのだった。

 DFの佐々木。どうにもこの選手、ビルドアップの点で不安定なとこがありサンフレッチェの最終ラインをやるには適性がないのではと思うことが多かった。が、この試合ボールを奪われることがなかった。前に行き、後ろに下げ、相手をいなし、随所にこんなプレーを見せる。そしてその都度こんなことができるんだという驚きを感じる。いつの間にかサンフレッチェの色に染まってきたのだろうか。来た選手が皆染まっていく。そこが嬉しいとこでもあるのだった。

 試合はそのまま2-0で終わる。これで10試合連続負けなしである。クラブ始まって以来の快挙であるがどことなく実感が沸かないというのが正直なとこだ。年間勝ち点でも1位に躍り出たもののどことなく冷静でいられる。それよりも今は目の前の1試合1試合をこなしていくことだけにしか目が行かない。これが優勝を経験したことによる余裕なのだろうか。

決して驕れることもなく今がとてもいい精神状態でいるという気がするのだった。

マリノス戦~思わぬ先制点

2015/07/25 サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス エディオンスタジアム広島

 

 じっとしてるだけで汗が滴り落ちてくる。暑い、蒸せる。汗によりまとわりつく衣服が不快だ。そして姿が見えずともどこからともなく発生する蝉の声はこの暑さに対するテーマ曲でもあるかのようだった。

 もはやすっかり夏である。すでに学校は夏休みであることを考えると当たり前といえば当たり前だ。何でも最近の学校は教室にクーラーがついてたりするらしい。だったら休まずに学校で授業受けてた方が快適だろうになどと思うのはぼくだけだろうか。

この暑さにとかく怠惰になってしまいがちだ。夏のナイトゲームというのはそれはそれで季節の風物詩かもしれないが人で埋め尽くされたスタンドというのは熱気に蒸し返してしまう。それでも集まるサポーター。彼らは敬服に値する。が、それもやはり宿敵浦和に勝ったというのが大きいだろう。そして今節はまたしても宿敵マリノスである。厄介な相手が2試合も続いてしまった。

初優勝したシーズン、マリノスにだけは力負けしてしまった。以来何かと苦手としている。中にはサンフレッチェの時だけ点を取るという天敵のような選手までいる。中町、富島、斉藤、それらの中には出場してない名前もあってメンバー表を眺めつつ一喜一憂するのだった。

試合が始まった時間にはまだ日は昇ってた。広島は日没が遅いせいもあるがまだ昼間の気温は引きずったままだ。かといって日が落ちたところで気温が下がることもない。そのせいだろう、選手のユニフォームは早々に汗で濡れていた。体力の消耗も激しくお互い様子見をするのだろうかと思いきやサンフレッチェは結構前からプレスをかけていたのに驚くのだった。

そして攻撃に転じた時次々に後ろから選手が沸き上がり厚みを加えていく。相手の隙を縫うパスを入れてプレスをかいくぐる。そしてシュート。だがそれらは全て遠目からのシュートなので容易に入ることはなかった。マリノスにしても可能性のあるシュートは打ててないのでこのまま前半を折り返すかと思った時、またしてもミドルシュートを放った。するとこれがDFに当たりコースが変わると際どいコースへと飛んでいく。が、横っ飛びに飛んだGKによって防がれてしまうのだった。

しかしCK。前半ラストプレーと思われる時間だけにセットプレーで終われるというのは大きかった。ボールをセットした野津田。が、この時笛が鳴ったのだった。

何と、ペナルティエリアの中で佐々木が倒されてPKを宣告されたのだ。虚を突かれた気分になりつつもその幸運に喜ぶ。いや、まだ喜んではいけない。決まらないと何の意味もないのだ。

キッカーとして出たのはドウグラス。助走を取りキックするとGKに完全にコースを読まれつつも見事ゴールに突き刺さったのだった。

先制点。硬直した試合にこれは大きかった。でもマリノスには何度も逆転を許してしまったことがある。やはり1点では心許ない。後半、果たして追加点を入れる余地はの残っているのだろうか。

2015年7月20日 (月)

浦和戦~アウェイで浦和に勝つ

2015年7月19日 浦和レッズvsサンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 後半に入るとさすがにこれではマズイと思ったかサンフレッチェは前から積極的にプレスを掛けるようになってきた。かといってボールが取れるかといえばそんなこともなくやはり浦和には負けてしまうのかと劣等感に押しつぶされそうになる。
 この膠着状態を打開すべく交代で浅野が入った。浅野コールが鳴り響くもここのところ点を取ってない浅野に過剰な期待を寄せることはできなかった。が、浅野はトップでボールを受けるととにかく仕掛けた。何とか自分のスピードを生かそうとディフェンダーを振り切ろうとする。そんな努力の甲斐あってゴール前でシュートまで行けた。まるでシュートの打てなかったサンフレッチェにとってそれは唯一の光明でもあるのだった。
 でもシュートは入らなければ意味がない。さすがにそこまで期待するのは無理かと思ったその時だった。浦和の攻撃を凌いでドウグラスにつなげるとドリブルで駆け上がった。それを突破させまいとする浦和のDF。左には柏も上がっている。が、ここで縦のスペースにボールを出した。DFの背後に転がっていく。そして裏に飛び出した浅野はゴール前GKと1対1。シュート。次の瞬間、ゴールの隅にボールが突き刺さっていたのだった。
 どわあああああっ!
 アウェイゴール裏は一気に立ち上がると大騒ぎになった。追いついた、追いついた。しかも浅野が決めた。よくやった、よく決めたよ。ぼくらは互いにハイタッチなどをしてそのゴールの喜びを共有するのだった。
 それからというもの、アレドナリンが沸騰したのだった。皆が皆手拍子やコールなどで選手を盛り立てる。そしてそれに呼応するかのように選手も躍動し始めた。中盤から浅野にボールが出るとそのまま反転、ドリブルでDFを抜いていこうとする。その積極性、素晴らしいと思ってたもののあと少しのとこで引っかかってしまいボールはこぼれた。すると後ろから猛然と走り込んでた青山が右足を振り抜くとゴールまで一直線、突き刺さってしまったのだった。
 逆転!逆転、逆転、逆転!うおおおおっ、凄い。狂喜乱舞するスタンド。一斉に立ち上がりもはや座ってなんかいられなかった。もうこうなったら勝ちたい。20012年の開幕以来勝ってない浦和に今度こそは勝ってやりたい。それはもう願望というよりも絶対にそうさせねばならない任務のように思えた。
「サーンフレッチェ!」
 もはやみんな声を張りだしている。それに対して浦和の応援の声量が一段と増してきた。ピッチの選手も本気ならスタンドの応援も本気。逆転されても浦和はまだ死んでなかった。それにより一層攻撃の圧力を増してくる。シュートも何本か打たれ戦々恐々である。だがボールを奪うと前掛かりになってる分カウンターの形に持って行けるのだった。
「行け、行け、行け!」
 ぼくらは叫ぶもそう簡単にやらせてはくれない。ちくしょう、早く時間よ過ぎてくれ。時間よ過ぎ去れ。そう願うのだった。
 浅野が前で上手く時間を稼いだ。いいぞ、いいぞとぼくらはまたサンフレッチェコールを叫び続ける。そして鳴った。終了のホイッスルが。そしてぼくらは飛び上がらんばかりに喜んだのだった。
「やった、やったな」
 仲間と勝利を讃え合った。それにはやっと浦和に勝ったという想いと年間順位で首位のチームに土をつけたという色々な意味が含まれてた。
 試合後の挨拶に来た選手に皆が声援を送った。誰もが感情を爆発させた。もう声を出さずにいられなかった。
 関東での試合の最終戦。もう今シーズンは近場でのリーグ戦はないという寂しい事実よりこの夜ばかりはいつまでも幸せに浸っていたいのだった。

浦和戦~失望の前半

2015/07/19 浦和レッドダイヤモンズvsサンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 チケットを買ったのは2日前だった。今回は席に余裕あるんだななどと思っていたのも束の間、翌日にはアウェイ自由席完売の情報が流れた。どうやらぼくはギリギリでチケットを確保できたみたいだ。
 考えてみれば首位決戦と言ってもいいこのカード、色んな因縁を含めて客が入らない訳がない。正直なとこ客が集まることに関してはホッとした感情も沸いてしまったのだった。
 北越谷駅からシャトルバスがぼくの順路。スタジアムの真正面まで行くことからぼくは好んで使ってる。勿論乗ってる人はほとんどレッズサポーター。かといって紫のシャツを着てるぼくを異端視することもなく普通に乗客の一人として座れることができる。それなのにスタジアムに入ると厳格にサポーターを隔離するのは行き過ぎではないだろうか。この辺の面倒臭さは気軽な観戦者を遠ざけてるのではなかろうか。
 バスの中では寿人があと何点でJ1の記録を更新するとか浅野のスピードが速いだとかドウグラスが得点力あるとかいった会話が聞こえてきた。意外にみんな知ってるんだなと思う。かつて会社にいたレッズサポーターの女の子にサンフレッチェで知ってる選手寿人しかいないと言われたのがはるか昔のような気がするのだった。
 バスを下車するとスタジアムをぐるっと回り込むようにアウェイエリアに移動する。スタンドに出るとまだ閑散としていてドクトルをすぐに見つけることができた。合流して座り込むと段々と増える観客の体温で汗が滴り落ちてくるのだった。
「今日こそは勝ってほしいねえ」
 そう、ぼくらは2012年の開幕以来勝ててない浦和に対して気持ちも熱くなっているのだった。そのせいもあってウォーミングアップ時からアウェイ席はヒートアップ。そして試合が始まると皆が一斉に立ち上がるのだった。
 チームもそれに呼応するかのようにリズム良くボールを動かす。浦和に負けてない。そんな優越感を抱いていたその時、柴崎がドリブル中倒れた。立ち上がらずタンカーで運び出されてしまう。続行不可能となり野津田と交代する。するとさっきまであったテンポの良さはどこかに消えてしまい、戦局はがらっと変わってしまうのだった。
 攻められ放しのサンフレッチェ。引いて引いて引きまくってクリアするだけ。ボールへの寄せも甘くシュートを打たれまくる。その都度林のビッグセーブで難を逃れるもついにはPKを与えてしまった。さすがにこの時はもう駄目だと思った。が、止めた。林はPKを阻止したのだった。立ち上がるアウェイゴール裏。まるで得点を決めたかのような盛り上がり。こういうのは勢いに直結する。ここから反撃の開始だ、そう思っていたのだった。
 が、攻められ続ける展開は変わることない。次第に応援の熱も冷めてくる。するとペナルティエリアでドリブルをされる。対峙してる柏はシュートブロック足を上げるとそれがシュートの軌道を変えてしまいゴールに入ってしまったのだった。失点。ああ、こんな形でやられるとは。ぼくらは失意に暮れるのだった。
 それ以降浦和の一方的な攻撃が続いてしまう。一体これは勝つ気あるんだろうか。このままズルズルと時間ばかり経過し浦和の気持ちいいようにやらせて終わってしまうのだろうか。
「これだったら家でスカパー!でも観てればよかった」
 そう呟いた仲間に対してぼくは否定する勇気はないのだった。むしろぼくもそうすべきだったと思うのだった。

2015年7月16日 (木)

松本戦~大量得点

2015/07/15 サンフレッチェ広島vs松本山雅 エディオンスタジアム広島

 暑い。つい先週まで雨が続き寒さすら憶えていたのに急激な気温の上昇は身体に支障をきたすほどで前日には4名の死者さえ出たのだった。こんな時、意識も朦朧としてしまう。何もする気が起きない倦怠感を抱いても仕方ないのに平日のナイトゲームにスタジアムに駆けつけた人には尊敬の念すら感じるのだった。

 中3日の試合となるせいか、サンフレッチェはメンバーを少し変えてきた。が、一番驚いたのはDFの佐々木だった。ここ2試合、佐々木が交代で入ると必ず失点があった。それは大きなマイナスイメージを埋め込まれ、大丈夫かという不安を抱くのだった。

 対する松本には工藤がメンバーに入っていた。シーズン途中、出場機会を求めての移籍である。数年越しのオファーによりやっと加入してもらった選手であったがいざ来てみると試合に出れなかった。それはボランチからコンバートされた柴崎とポジションが被ったことが大きかったろう。工藤にしてみれば運のない面もあって敵となった今、申し訳ないような気分になった。そのせいか、メンバー紹介の時には拍手が起こったそうである。

 だがこういう選手がいると厄介だ。強いモチベーションを持ってそうだから。それに相まって松本のチーム自体すざましいハードワークをしてくるような気がしたのだった。

 序盤、右サイドの清水がドリブルで駆け上がった。食らいつく松本のDF。だが清水のスピードは負けてない。前線でクロスを送ると走り込んだ寿人には届かない。が、その前にDFの選手の足に当たりオウンゴールを導き出した。

 ラッキーなゴールであるがあれはDFが触らないとどっちにしても寿人が入れていた。むしろ運が良かったのはその次だ。CKのルーズボールをとりあえずヘディングで中へ放り込むと松本の選手が自陣のゴールに入れてしまったのだった。2点連続オウンゴールである。珍しい、珍しい光景が繰り広げられたのだった。

 もう攻めるしかない松本は得意のスローインのロングボールから活路を見いだそうとするもそれをカット。カウンターで柏がドリブルで駆け上がる。左右どちらにも味方は走ってる。首を振る。どっちに出す。どっちだ。そして出した答えは自らシュート。これがGKも触ることができずゴールには入ったのだった。

 3点目。出来過ぎである。柏は2試合連続ゴールである。これでもう狂喜乱舞と言いたいとこだがこのところ毎試合失点してるだけにちっとも安心できないのだった。そして後半に入ると3点差を追いつこうと松本は攻撃の圧力を強めた。サンフレッチェはもう引いて守ってるばかりだ。さすがに交代により打開しないといけない。ピッチの外では浩司がドウグラスとの交代を待ってた。するとその時である、ゴール前の連携でシュートまで行けそうな場面で潰されてしまった。ああ、シュート打てなかったかよと思ったその瞬間、突進してきたドウグラス。強烈なシュートを放つとゴールに突き刺さったのだった。

「よっしゃあああああ!」

 思わず叫んでしまった。そしてこれはもうこの試合を決定づけるゴールだった。その後柴崎が2点を追加してその都度喜んだもののもはやそれはだめ押しを更に押し進めるだけのものだった。

 6得点という大量得点での勝利、気分は悪いはずがなかった。その一方でアウェイゴール裏の松本のサポーターの選手への激励の様子には清々しく心温まるものがあった。

 だがこれで浮かれていてはいけない。次節は因縁多き浦和である。大量点の後の試合は得てして芳しくない結果が付いてきてしまう。もう意識はすでに次の試合に向けられてるのだった。

2015年7月11日 (土)

仙台戦~かすんだ大量点

2015/07/11 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム

 それは寿人のゴールで始まった。ミキッチが右サイドで2人、3人と抜いた。そして間髪入れず放ったクロスはそのままファーサイドに流れてしまうかと思いきや飛び出してきたのが寿人だった。そこに走り込んでる、それが寿人なのだ。そしてミキッチから寿人につながったゴールを久々に見たような気がしたのだった。
 セカンドステージ開幕戦、幸先のいいスタートを切った。だがあまりにも早い時間だったせいで先制の喜びに浸ることはなかった。まだまだ時間はある。気分はスコアレスのままだった。それでも先制したことで相手に貝のように引き込まれることはない。そこは大きなポイントなのだった。
 当然のことながら仙台は攻めてくる。そして攻撃の圧力を増してくるも右サイドでDFの宮原がオーバーラップをする。ボールが出るとドリブル、ドリブル、ドリブルでペナルティエリアには入るとシュート。GKをかわしてゴールにぶち込んでしまったのだった。
 2点目。そして宮原の初ゴール。よくもあんな最後列からドリブルで突破してシュートを打ったものだ。素晴らしい。全くマークをしてなかった選手が意外な形でゴールを奪ったのは相手に与える影響は大きかっただろう。
 しかし、その後途端にバタバタしてしまう。ゴール前に放り込まれると仙台の金園はワントラップ、シュート。その威力はなかったもののこれがゴールに吸い込まれてしまった。ああ、やられてしまった。だけどあのトラップって手使ってなかったか?そんな疑問を感じたが当然サンフレッチェの選手は審判に抗議していた。
 それでも一度認めたゴールの判定は覆ることなく試合は再開した。1点差となったことで仙台は息を吹き返した。後半、仕切り直しでまた攻勢を掛けてくるだろう。そんな危機感を抱いたその時、中盤で青山がボールカットした。ボールはディフェンスラインを抜ける。その不測の事態に素早く反応した寿人はシュート。ミドルシュートはゴールに突き刺さった。
 ゴール!ゴール!ゴール!再び2点差。ハーフタイムを迎えるに当たってこれはチームに勇気を与えるゴールなのだった。
 後半に入ると歓喜は続いた。これまで沈黙していた柏が左サイドを突破。ペナルティエリアで切り返し、切り返しでシュート。1人でゴールを決めてしまった。これで4点目。もうお祭り騒ぎだった。
 もうこの試合あと何点入るんだろう。そんな余裕すら感じてた。すると暗雲が立ちこめる。攻撃に人数を掛けてきた仙台に対して防戦一方。もはや試合を締める為に守備固めに佐々木まで投入した。ペナルティエリアにボールを入れられると身体を寄せてプレスを与える。金園は堪えきれずパタッと倒れてしまう。フィジカル弱いななどと思っていたらPKの判定をされてしまった。そんな簡単に倒れてPKかよ。国際舞台じゃ絶対にない。そんな不満を抱いたが主審はW杯でも笛を吹いた西村さんだった。一体どうしてしまったんだろう。
 PKは難なく決められてしまい沸きに沸くユアテックスタジアム。そして仙台コールは一段と厚みを増していき異様な状態になっていった。すると今度は左からのクロス。何でもないふわっとした軌道だったがこれをまたしても競り合いで負けて決められてしまった。ああ、どうしてしまったんだよ。
 その後はもう時間の経過ばかりを願うようになる。スローインになってもゴールキックになっても前線にクリアしてもすぐに相手ボールになってしまう。その都度胃が収縮するような感覚を憶える。ああ、早く終わってくれ。早く終わってくれ。まるでそれは4点も取ったチームが考えることではないのだった。
 そして無事終了の笛が鳴った。ああ、勝った。1点差。もうギリギリ勝てたという感覚しかない。どうしてこうなってしまうんだろう。そして前節にひき続き守備固めに佐々木が入ると失点をしてしまうというのが何とも気になるのだった。だけど勝ちは勝ち。酔いしれることはなくも最後はホッと胸をなで下ろすのだった。
 守るべきところで相手の圧力に屈してしまう。そういう光景を2試合連続で見せられた。勝利しつつもまだまだ至らないとこがあるんだと思い知らされるのだった。

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