« FC東京戦~得点への光 | トップページ | 清水戦~光に満ちた快勝 »

2015年4月24日 (金)

ナビスコカップ松本戦~予想外の快勝

2015年4月22日 ナビスコカップ予選リーグ 松本山雅vsサンフレッチェ広島 松本平広域公園総合球技場


 平日のナイトゲームのせいかスタンドはさながら場末の雰囲気を呈していたもののそれこそがナビスコカップでもあるのだった。とはいえ松本のスタジアムには8千人以上の観客を集めている。もしかしたら地元での熱気度でいうならサンフレッチェは松本にとうに負けてるのかもしれないのだった。

 そんなナビスコカップの雰囲気であるがそれは各チームがリーグ戦とメンバーを入れ替える傾向にあることも影響にあるだろう。サンフレッチェは今回ほぼ全取り替えと言っていいメンバーとなってしまった。特に左サイドの高橋、CBのビョン・ジュンボンなどは初めてプレーを観る選手である。不安は抱えつつもどんなプレーを見せてくれるのだろうという期待度は当然持つのだった。

 だが試合開始の早い時間にゴール前を脅かされると守備でドタバタしあっという間に失点してしまう。ああ、やっぱりこのメンバーじゃダメかとがっくり肩を落とした。数人で重なってボールにプレッシャーを掛けようとした辺り、不安定さを感じずにいられなかった。もはやこの試合は負けたも同然のような気がした。

 ところがCKになり野津田が蹴るとニアで合わせた佐々木があっさりとゴールを決めてしまった。それには喜んだもののそのあまりもの呆気なさに本当に決まったのかなと眼を疑ってしまったくらいである。だがこれで同点、振出に戻したことにより再び情熱が終え上がるのだった。

 すると今度は左サイドで野津田がボールを持つ。ここでどう展開するかと思いきや強烈なシュートをうった。が、その軌道はゴールを大幅に外してる。もしかしてこれってクロスなのだろうかと思った瞬間ボールの軌道が変わった。というのもこれが松本の選手に当たりファーへふわっと山越しに入っていったのだった。

 勝ち越し点。こんなことってあるんだろうか。信じられない想いだった。そして記録は松本のオウンゴールということになる。まあしょうがないなと思うもそのボールが当たった選手はかつてデビューをサンフレッチェで飾った大久保だった。ほとんど試合に出ることもなく退団となった大久保にとってはりベンジの想いもあったろうに運命は残酷な方に導いたようだった。

 そしてそんなことを思いつつも野津田のゴールにならなかったことにちょっと残念さを感じながらも確かにあそこまで枠を外れてたらしょうがないと次のプレーに切り替える。すると今度はアイタリエリア中央で茶島が受けるとヒールで流すとそれに反応した野津田がシュート。グラウンダーのシュートはゴールの片隅に突き刺さったのだった。

「よっしゃー!」

 無意識に力瘤が入った。さすがにこれでこの試合はもらったという気がした。逆転の2点差、これは相手に与えた精神的ショックは大きい。もはや勝った気分になった。すると今度はCKのこぼれを決められてしまった。息を吹き返した松本。まずい、これはまずかった。同点を狙う気満々の松本に守備陣は振り回されてきた。

 そんな時右サイドの清水にボールが入る。この日何度も1対1の場面に積極的に仕掛けていった清水。手詰まりになると清水。困った時に清水。そんな感じに存在感を出してた清水がクロスを入れる。だがこれがゴール前の敵も味方もみんな通り越してしまう。が、逆サイドで高橋が待っていて再びクロスを送る。ゴール前のヘディングでゴールに入った。追加点。だが一体それは誰だったんだろう。

 喜び合うサンフレッチェの選手。しばらくしてその中から出てきた浅野の満足した表情。浅野だったのだ。リーグ戦に続けて連続ゴールである。決定的場面を決めきれず決めきれず決めきれなかった浅野がまたしてもゴールした。それ故に浅野のゴールは喜びが大きい。そしてこれはもはやダメ押しと言えるゴールでもあるのだった。

 2-4。さすがにこのメンバーでこのスコアは予想してなかった。ナビスコカップでは時としてこういうマジックを観ることができる。そしてこのマジック、また観ることができるのだろうか。それともたまたま運よく決まっただけだろうか。次のナビスコカップの試合にも期待を掛けるのだった。

« FC東京戦~得点への光 | トップページ | 清水戦~光に満ちた快勝 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« FC東京戦~得点への光 | トップページ | 清水戦~光に満ちた快勝 »

最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles