浅野、野津田、吉野、U22日本代表選出
その知らせは仲間のメールにより知った。確かU22代表の発表があったのは知ってる。野津田ぐらいは選ばれただろうかと思ったもののわざわざその情報を確認することもなかった。すると情報は一切入って来なかった。この注目度の低さは少し悲しささえ感じてしまう。 しかし、それも無理もないことだ。アジアカップでは準々決勝で敗れ、ACLに至ってはJリーグのクラブはどこもかしこも負けまくってる。もはや日本はサッカーで国際舞台では通用しないのだという漠然とした諦めを感じるようになってしまった。言葉に出さずともそれは深層心理のように巣食ってしまったのである。そして選ばれた3選手もどことなく選出された嬉しさよりも不安感の方が大きい。それもこれも昨シーズンの川崎戦の記憶があるからだった。 若手を大抜擢したシーズン終盤の川崎戦、来期に向けて攻撃陣を若手で送り出した。野津田、浅野、皆川とサンフレッチェをしょって立たないといけない選手の起用には将来へ向けての希望を見出したかった。だけどそこにあったのは恐ろしいまでの失望だった。全く機能しない攻撃に今日は相手の方が調子がいいのかと思いきや高萩、寿人の2人を入れただけでチームは生き返り同点ゴールを生み出しただけでなくそのまま逆転できるのではという勢いさえ生み出した。その現実はチームが勝てなかったという以上に暗澹たる想いがあったのだった。 あの日以来若手に対する過度な期待は抱かなくなってしまった。野津田も浅野も強烈な左足のキックやスピードある突破などという持ち味はあるもののそれを勝利に結びつけることができない。吉野に至ってはプレーを観たことすらない。なので今回の選出も選ばれないよりは選ばれた方がいいなという程度のごく熱の冷めたものになってしまった。サッカー界自体が低迷してる現状においてそれは致し方ないとこであった。 考えてみればU22代表が一番盛り上がってたのは2000年のシドニーオリンピックの時である。格下のチーム相手ではあるが予選を大量得点で勝つ様子に楽しさを憶えたものだった。そして格下であっても得点をする選手はスポーツ新聞に名前が大きく出されそれが選手の知名度を上げるのに貢献したはずである。攻めて攻めて最後を決められない、そんな戦いをしてると確かに記者も記事にできない。盛り上げる要素がないのである。それが今の日本のサッカーのような気がする。
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