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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2015年3月28日 (土)

ナビスコカップ新潟戦~押し返せない圧力

2015年3月28日 ナビスコカップ予選リーグ アルビレックス新潟vsサンフレッチェ広島 デンカビッグスワンスタジアム


 ナビスコカップ。色々と曰くのある大会である。その重要度からすると当然のことながらリーグ戦の方が重きがあるもののカップ戦を一度も制覇したことのないサンフレッチェにとってタイトルは悲願であるのだった。リーグ戦2連覇もしときながら、決勝まで6回も進みながらカップ戦というのは優勝できないのだ。短期決戦であるため勢いでスルスルスルッと勝ち進みながらも最後の最後で負けてしまう。これがサンフレッチェに降りかかった魔力であった。今度こそ、今度こそは決勝で勝ちたいものだ。

 とは言うもののまだ1試合も消化してない時点で決勝の心配をしてもしょうがない。まずは予選リーグ。それなのに、この予選リーグが一番困難なのだった。7チームの中から上位2チームだけが決勝トーナメントに進めるというのはさすがに困難であるのだった。

 そんなナビスコカップ第一戦、アウェイの新潟では代表で抜けたメンバーが出場機会のない選手がここぞとばかりアピールするだろうと期待した。だがそこにあるのは我慢、忍耐、耐乏の光景だった。サンフレッチェは攻められて攻められて攻められまくる。一体これはどうしたのだろうか。

 敵の圧力に押されてみんな下がってしまう。そしてクリアしても全部相手ボールになってしまう。それもそのはず、前線は寿人一人。上手くボールを収めたとしてもすぐに相手のプレッシャーに屈してボールを取られてしまうのだった。こういう展開になった時の寿人は実に頼りないのであるがフィジカルコンタクトで負けるのは寿人一人ではないのだった。

 浩司、茶島、シャドーのポジションの2人は競り合いで100パーセント負けてしまう。そして攻撃に転じた際も茶島は決まって敵にパスをしてしまう。攻撃ができない。もはやシュートがどうのこうとというレベルではなくボール自体を前に運べないのだった。もはやこの試合はピッチが半分になったも同じだった。

 そんな展開に新潟の気をよくし、厚みを掛けた攻撃を繰り返す。ゴール前に侵入してはシュートを放つ。カツンとポストに当たって救われたボールは再び新潟の選手が収めシュート、DFのブロックや林のセーブでギリギリ失点を免れた。

 どうしてこうなるんだろう。その理由を考えるまでもなくとにかくパスがつながらないのである。サイドの突破を試みるも左の柏は警戒されて手詰まり、そして右のミキッチに至ってはコルテースとの1対1で完全に負けてしまう。困った時のミキッチは困ってしまう原因となってしまったのだった。この一方的な展開、せめて前半を折り返すと改善するだろうと思いきや、状況はちっとも変わらないのだった。

 茶島に代わってドウグラスが入る。これでボールを収める起点ができたと思いきやちっとも変わらない。そしてついには寿人も引っ込み皆川が入る。皆川も踏ん張ってボールをキープしようとするも戦況を変える程ではなかった。そして残り一枠、誰をかえるのかと思ったらミキッチである。コルテースに手も足も出なかったので仕方ないとはいえここまで何もできないミキッチを見たのは初めてだった。それはもはや哀しささえ感じてしまった。

 だがこの後清水が出ると急に攻撃の場面が訪れる。ペナルティエリアに侵入してシュート。入った、と思ったがバーに当たり跳ね返されるとセカンドボールを清水が拾いシュート。その軌道は良かったものの枠には入らないのだった。ああ、入らない。せめて枠に入れてくれないものだろうか。スカパーの表示画面の枠内シュートの数、0のままずっと変わらない。せめて1本くらいと思ったのものの残された時間で点を取るどころかまたボールを奪われるのだった。

 守れ、守れ、守れ。一体今日何度この言葉を発したことか。そして試合は終了したものの、どこか虫の居所の悪いスッキリしないものがあるのだった。

 果たしてこれはメンバーが違うからしょうがないのだろうか。だが先週の浦和戦からずっとこんな感じである。早くもチームは泥沼に嵌ってしまったのだろうか。ああ、これは悪い時のサンフレッチェの典型的な姿である。押し込まれた時に攻勢に転じることができない。これも改善されたのではと思ったがそんなことはまるでなかった。この先のシーズンを想うととても暗澹たるものが浮かんでくるのだった。

2015年3月22日 (日)

浦和戦~浦和へ勝つ日へ向けての遠い眼差し

2015年3月22日 サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイヤモンズ エディオンスタジアム広島

 首位決戦。その響きは心地よく、身も引き締まるものの実際にはこれもまだ第3節目だった。たまたま2連勝したチーム同士の対戦となっただけである。が、よく考えれば今シーズンは2ステージ制の短期決戦、早い時期の首位決戦がそのままステージ優勝の流れにつながりかねない。そして相手はあの浦和。高まるモチベーションは抑えることができない。

 そんな気運がスタジアムに26,302人という観客を集めたのかもしれない。さすがにこれだけ人の入ったスタンドは圧巻である。いつもより立ち上がって応援してる人も多いような気がしたのだった。

 選手が入場するとそこにはかつて紫のユニフォームを着てこのスタジアムで躍動してた選手が違うユニフォームで現れた。柏木、槙野、森脇、李、西川、石原、そしてペトロピッチ監督に杉浦コーチである。ここまで元サンフレッチェの選手が揃うのも意図的なものなんだろうか。だが驚きはサンフレッチェにもあった。何と、シャドーのポジションで茶島が入ってるのである。昨シーズンも多少出場したもののあまりにもその機会が少なかったことで大丈夫かなというのが正直な感覚だった。なぜなら浦和には絶対に負けたくないから。ここ3年間、勝ったのがたったの1回。今回だけは絶対に叩きのめしてやりたい。毎年毎年主力選手を引き抜かれる浦和にはせめて勝ち点だけはこちらが引き抜きたいといつも思っているのだった。

 そして序盤はそんな気概を存分に見せてくれた。前から積極的にプレスを掛けてボールホルダーに圧力を与えると攻撃に転ずる。巧みに体を入れ球を散らしドリブルで切り込む。打て、入ったかと思ったそのシュートはことごとく枠に入らないのである。浩司、茶島、寿人、なぜにそこまで外す。崩しまではできてるというのに最後の最後で入らないのである。ああ、この決定力のなさは何て日本人らしいんだろう。

 それでもそんなチャンスを演出してるだけにいつかは入るだろうと高をくくっていると時間と共に段々とペースダウンしてしまう。そしてボールも後ろで回す時間が多くなる。慎重に慎重に空いてるエリアにだけパスを出すものだからボールが前に進みはしない。でも出せば取られる、そんな気がしてきた矢先、ボールを奪った浦和は勢いを持って攻めてくる。懸命に駆け戻るディフェンス。危機一髪のところでセーブすると以後の展開はもう浦和が一方的に攻め立てるのである。もはや全員がひいてしまってクリアするのが精一杯である。大きく蹴りだす度にそのクリアボールは必ず浦和の選手が拾い防戦は続く。

 苦しい、まるで水の中を潜って息のすえないような気分だ。たまにゴールキックを得ると水面に上がったかのように安堵する。だがせっかく一息ついた後のゴールキックは決まって浦和の選手に渡る。どうしてわざわざ敵にパスを出すんだ。そしてスローインを得るもすぐに相手に取られるとこなど昨シーズンの悪い時期そのままのチームであった。2連勝した時のサンフレッチェはアグレッシブに攻撃的に見ていてすがすがしいものがあった。そしてチームはまた別の境地を手に入れたなどと思っていた。だがどうやらそれは幻想だったようである。

 いい加減クリアボールを収めてくれよ。交代で入ったドウグラスも大したインパクトを与えてない。それどころかどんどん重心が下がっていきいよいよこのまま終了すればいいような状態になってしまうのだった。

 もはや浦和は攻撃一辺倒でやりたい放題である。いつしかもうこのまま失点しないことだけを願うようになっていった。1回のクリアで何秒稼げるだろう。だけどどこかでロングボールを収めて攻撃に転ずることができたなら。だがその期待も見事に裏切られゴール前で守ってクリアするだけの戦術になってしまった。こんな惨めな姿を晒すとは。やはりサンフレッチェはサンフレッチェなのだった。

 結局そのままスコアレスドローで終わったのはよかったことなんだろう。どうせあのまま攻めようとしてもすぐいボール奪われたろうし。もう引き分けでいいよとは思ったもののそれは後半入ったばかりの時間帯だった。というかもしかしたら最初から引き分け狙いだったのかという気さえ起きてしまうのだった。

 せっかく多く来た観客の要望に応えることができなかった。勿体ない、勿体ない、勿体ない。なぜ客が集まった時にこういうサッカーをやってしまうんだろう。だけど負けるよりはマシ。何ともジレンマに苛まされてしまう。

 スコアは互角。それでいてどことなく負い目を感じてしまうのは浦和に対しての特別な感情のせいだろう。今回だけは、今回だけは勝ちたかった。そして毎回それは実現されない。一体その日はいつ訪れるんだろう。

2015年3月15日 (日)

松本戦~寒くて熱い松本

2015/03/14 松本山雅FC vs サンフレッチェ広島 松本アルウィン

 ある一角を除いて全て緑に染められてる。スタンドは松本の声援で溢れていた。圧倒される数、押し寄せる圧力、威圧される雰囲気、まさしくこれこそがアウェイの地。これが地域リーグから6年目、今シーズンJ1に上がってきたばかりの松本山雅のホームスタジアムなのだった。
 日の落ちた会場の最上部ではフラッグが風ではためいていた。選手の吐く息が白い。もう春とはいえさすがに夜の気温の低下はこたえる。しかもここは松本。なぜによりによってこの試合がナイトゲームになったんだろう。
 そんな不満を余所に松本サポーターの大声援がこだまする。ああ、松本はこれによってJ1に上がることができたんだな。この声援が選手を後押しし、ゴールを生み出してきたんだろう。そして選手をアグレッシブにしてきたんだろう。そんな想像の通り、松本は果敢にプレスを掛けてきた。後ろでビルドアップしてる時、何度ボール取られそうになったことか。だけどサンフレッチェのボール回しは巧みにそのプレスをかわしていく。スルスルスルとパスにドリブルを混ぜ上がっていくのだった。
 そしてペナルティエリアにドリブルで突っ込んでいく姿が。ザクザクと入り込んでいきシュートを打ったのは浅野。だが未だリーグ戦でゴールのない浅野のシュートはまたしてもDFにブロックされてしまった。
 ところがこの跳ね返ったボールを受けたのは柏。切り返し、中へ入る。グイグイグイッとゴール前へ入ると角度のないとこから放ったシュートはわずかしかなかった隙間を射抜きゴールネットに突き刺さったのだった。
 先制点。早い早いゴール。ゴールを決めた柏に抱きつくサンフレッチェの選手。これでこの試合はやりやすくなった。これはもっと点が入るのでは。そんな浮きだった気持ちを抱くと途端にバタバタするのだった。
 ゴールに向かう松本の攻撃に対して人数を掛けて防ごうとする。だけど人数を掛ければ掛けるだけパスを出され駆け寄れば駆け寄る程いなされゴール前へ進んでいきそして最後はカズがたまらずペナルティエリアで倒してしまったのだ。
 主審の甲高い笛の音がこだまする。手にはイエローカード。ああ、あそこであんな無理な体勢でボールカットする必要あったのだろうか。他の選手に任せればよかったのではないだろうか。冷静になるとそんな勿体なさばかり浮かぶのだった。それだけあの場面は混乱をきしていたんだろう。
 そしてPK阻止の一縷の望みも空しく、林の跳んだ逆方向へあっさりと決められてしまったのだった。先制してからの時間、5分。それはあまりにも早い、あっけない同点ゴールだった。
 だがその同点ゴールを必要以上に引きずることもなく試合は淡々と進んでいった。攻めるサンフレッチェに守る松本。どこをどう崩すか。ボールを左右に振って様子を伺う。そしてスイッチが入るや攻撃のギアを上げるとバイタルエリアでダイレクトパスから敵陣へ進入する。食らいつく松本。強く、激しく身体を寄せてくる。が、ここで守備側のファールが発生してしまいフリーキックのチャンスを得るのだった。
 十分狙える距離。ボールには塩谷と浩司が立っている。位置的にいって右足の塩谷の方がいいかと思うも助走をした塩谷はボールの位置を変えると浩司がシュート。これが壁にぶち当たってしまうのである。ああ、と崩れ落ちるもここで主審がやり直しを宣言したのだった。どうやら松本側のファールがあったようであるが正直何が起こったのか分からなかった。だが一度は失敗したFKに対してもう一度チャンスを貰ったも同然なのだった。
 笛が鳴るとやはり浩司が蹴る。するとゴールの枠にいた松本の選手の頭に当たる。次の瞬間ゴールネットが揺れるのがはっきり分かった。入った。追加点が入った。浩司のフリーキックが入った。セットプレーからの得点。まさかこういう形で取れるは思ってもみなかった。前半をリードした形で終えたサンフレッチェは追加点が入ると試合を終わらずことができるのだった。
 だがそう簡単にいくまいと思ってたものの松本は守ってばかりでちっとも恐くない。これならどんどん攻め立てればいい。ところがここから点が入らないのである。さすがに守備に人数を掛けてるとはいえシュートまでいかない。そしてそんな硬直した状況を打破しそうなのが浅野のドリブルだった。一人で2、3人かわしシュート。入らない。入らない、入らない、入らない。浅野のシュートは入らない。相手を抜くまではいい、そしてドリブルをする積極性もいい、だけど最後が決まらないことにもどかしさを感じるのだった。
 追加点が欲しい。その為に寿人に代わってドウグラスが入る。これでサイドからのクロスも生きるだろうと思いきや今度は一方的に攻められるようになってしまった。防いで防いでクリアしてもボールの行き先は相手のところ。最初こそ余裕で観てたもののあまりにもその時間が続くので次第に焦りが出てきた。そして前線の浅野にボールが渡るとそのままドリブルでカウンターにつなげるかと思いきやあまりにも簡単にボールを奪われてしまい、「何しとるんだ~!」と叫んでしまった。
 一度傾いた振り子はもう戻っては来ない。もはや追加点どころか時間の経過を頼るしかないのだった。身体を寄せコースを消してるもののペナルティエリアに進入される。もはやこれまで。そう思った瞬間、GK林が何度となくビッグセーブを繰り出し窮地を救った。相手に蹴られようと激突されようとゴールは阻止する。最後の最後に林が立ってることによって助けられたのだった。
 そして試合終了の笛が鳴った時、深い安堵のため息をついた。もう勝てると思った時に息を吹き返すあの松本のしぶとさは一体何なんだろう。これがアルウィンの神通力なのだろうか。まだまだ資金的にも厳しい松本。この後力をつけていったらどうなっていくのだろうと考えるとそら恐ろしいものを感じたのだった。

2015年3月12日 (木)

U22ミャンマー戦

2015年3月11日 国際親善試合 U22日本vsU22ミャンマー フクダ電子アリーナ

 ナイトゲームということを想定しわざわざ厚着で出社したものの昼間はさすがに暑かった。周りを見てもさすがに一人だけ大袈裟に着込んでるという気がしたが夕方にかけて段々と気温は下がっていった。そして蘇我駅に着いた時には海から吹き込む風はもはや真冬の寒波を思わせるものがあるのだった。

 改札前では日本代表のアンセムが流れていて代表ユニフォームを着る駅員もいる。そしてわずかだが見掛ける浅黒い顔の人がいるとミャンマーの人なのかなと想像したりするのだった。

 U22の親善試合、一体観客集まるんだろうかと思ったものの割と若い人が足を運んでいるのだった。時折見かける中学生くらいの集団はいずれもサッカーの練習着などを着ていてどこかのクラブチームの選手であるのが予想できた。恐らくクラブから観戦に行くように言われたのだろう。そうでなければこの試合の存在自体しってたか怪しいものだ。かく言うぼくも実のところ仲間に教えられて初めて知ったのだった。

 そんな存在感の薄い親善試合でありながら観に行くことにしたのは浅野、野津田、吉野というサンフレッチェの選手が3人選出されたからだった。浅野はこの前もJリーグの試合出ててそれなりに印象付けたから出場はあるかもしれない。だけど野津田は最近影が薄いな。吉野に至っては観たことない。正直の選手なのである。

 そして先発でピッチに並んだ選手の中に予想通り浅野だけ入ってた。ポジションはトップ下、サンフレッチェで言うとこのシャドーの位置かもしれない。中盤でつないだりトップの鈴木武蔵へパスを出す役目に徹してたかのようで自身のドリブルでの突破がない。トラップも上手くスピードもある浅野は高い可能性を持った選手である。それなのにゴールだけが足りないのだった。そしてその欠点はこの試合でも解消されることはないのだった。

 最初から実力差のある対戦ではあったものの時間の経過と共により日本が優勢になり当然のことながらボールを持つ時間が増える。シュートのこぼれやクロスからのヘディングで次々にスコアを上げるチームにおいて浅野のシュートは入らない。枠に入っててもGKに阻まれる。DFに詰められる。どうして浅野はこうもシュートが入らないのだろう。もはやお祓いでもしてもらった方がいいのではなかろうか。

 そして後半になるとメンバーが大きく替わる。野津田は入ったものの浅野との交代だった。あまりにも予想通りの展開だ。まあ野津田も最近試合に出てないし調度良かったかもしれない。そしてスタンドからは岳人コール。意外と野津田って認知度あるんだなという気がした。

 そして後半に入ってから2点簡単に入ったのでこれは2桁得点あるだろうと思いきやそこで止まってしまった。ボールは支配してるのにシュートまで行けない。焦った日本の選手は段々ファールが多くなる。そしてカウンターを受けると最終ラインにいたディフェンダーは簡単にドリブルで振り切られてしまう。味方の件名な戻りに救われたもののそれはこの期もっとレベルの高い相手とオリンピック予選を戦うことを考えたら暗澹たるものがあるのだった。

 それでも9-0というサッカーらしからぬスコアで終わることができた。最近の日本代表はとにかく点が取れないという印象があった為に格下にきっちりと点が取れたということはポジティブな要素かもしれない。

 試合後、席を立った瞬間仲間に聞いた。

「そういえば吉野って最後ちょこっと出てたけど後ろの方やってたね。中盤の後ろの選手なの?」

「まあ、色々やってるみたいだけど」

「でもあの短時間じゃどんな選手なのかわからなかったな」

 そして吉野の謎は解けぬままスタジアムを後にしたのだった。

2015年3月 8日 (日)

甲府戦~Jリーグ開幕

2015/03/07 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島

 それは浮かない色をした空だった。Jリーグ開幕を告げる試合としては快晴という訳にはいかなかった。だがそれでもスタンドに入った人の山は見事に紫の色彩を彩ってた。そしてあちこちに声援が溢れる。その熱気はスタジアムに渦を巻いているかのようだった。
 スタメンの発表。最も注目するポジションの2シャドーは浅野と浩司だった。昨シーズンまでそこにいた高萩と石原は預ければまずボールを失わない安心感があった。ピッチの至る所に顔を出した。それに比べると少なくともJリーグでの得点のない浅野の起用は少々意外でもあった。果たして浅野はこの中で機能することができるのだろうか。固唾を飲んで観戦するのだった。
 だがスタジアムのムードはそんな心配を吹き飛ばしたかのようだった。サンフレッチェは激しい寄せで相手の攻撃の芽を摘んでしまう。そして攻撃へ転ずると相手のプレスを巧みにかわす。時に技巧敵に、時に後ろへ下げて。だけど隙を見せるや強引に前に突き進むのだった。パスで翻弄し最後はシュート、その展開の速さに思わずうねってしまった。
 そしてこの試合の一番の懸念だった浅野はチャンスと見るやドリブルで突き進む。ペナルティエリアで反転してシュートする。これは入った、そう思ったシュートはGKにセーブされるもその積極性は可能性を感じた。もしかしてこれは浅野のJリーグ初ゴールあるかもしれないと期待を膨らますのだった。
 だけどシュートは入らない。青山も千葉もミドルシュートを狙うも枠に入らない。圧倒的に攻めているようで入らない展開にヤキモキしている内に主導権を握られてその内先に失点してしまう。そんなシーンを昨シーズン何度も見た。それなのになぜかそんな不安を感じなかった。かといっていつかは点が入ると甘く考えてた訳じゃない。それなのに何だろう、この清々しさは。何かが違う気がしたがそれは当たりの強さと連動のような気がした。もしかしてそれは高萩や石原に預ければとりあえず何とかなるという意識がなくなったせいなのだろうか。
 そして中盤の底で青山がボールを持った瞬間である、突然前線にロングボールを蹴った。裏に飛び出した寿人。胸トラップすると走り込んだ勢いのままシュート。GKは手に当てることもできずゴールに突き刺さったのだった。
 今シーズン、第1号ゴール。それはエースの寿人だった。しかもそれをアシストした青山のパスはまさかあそこから出すとはというタイミングだった。そして寿人の裏へ出るタイミングとピタリと合ったことでゴールにつながったもののその精度とスピードとどれか一つでも欠けたらなしえなかったゴールに感嘆とするのだった。そしてこんなゴールを観れたことに幸せを感じるのだった。
 先制したサンフレッチェ。これでますますノっていけるような気がした。少なくとも苦手とする甲府から先制点を取れたことは大きい。そういえば樋口新監督にもマリノスで監督やってる時ちっとも勝てなかった。そういえば柏と佐々木という甲府から移籍して来た選手がいる。今更ながら開幕でこのカードを選ばれた意味を知るのだった。
 その後追加点が欲しいものの取れそうで一向に取れない。甲府も攻めに転じてきてシュートを打たれる場面が出てくる。だがそのままズルズルと相手のペースにならない。そこに安心感があるのだった。
 そして最初の交代で浅野が下がってしまう。ああ、やっぱりゴールはなかったかと少し残念な気はするも代わりに入った新加入のドウグラスのパフォーマンスにも興味があった。するとドウグラスは隙を見るやドリブルで密集の中を突進していくのだった。その強引さ、力強さはサンフレッチェにないものだった。最後のシュートは入らなかったがその後のCKでヘディングでねじ込んでしまった。加入後1試合目にしてゴール。おお、何てさい先いいスタートだ。寿人とは大きく違うタイプのストライカー、これは大成功かもしれなかった。
 主審から終了を告げられ2ー0で勝利する。今シーズンから2ステージ制なので1試合の勝利の比重は重い。だけどそんな勝ち点計算などどうでもよくなるくらいにこの試合内容はせいせいするものがあった。毎年主力メンバーを引き抜かれてそれでもこうやってチームはまた新しい魅力をつけている。何て素晴らしいんだろう。今シーズンもサンフレッチェは楽しませてくれる、そんな予感がするのだった。

2015年3月 5日 (木)

浅野、野津田、吉野、U22日本代表選出

 その知らせは仲間のメールにより知った。確かU22代表の発表があったのは知ってる。野津田ぐらいは選ばれただろうかと思ったもののわざわざその情報を確認することもなかった。すると情報は一切入って来なかった。この注目度の低さは少し悲しささえ感じてしまう。

 しかし、それも無理もないことだ。アジアカップでは準々決勝で敗れ、ACLに至ってはJリーグのクラブはどこもかしこも負けまくってる。もはや日本はサッカーで国際舞台では通用しないのだという漠然とした諦めを感じるようになってしまった。言葉に出さずともそれは深層心理のように巣食ってしまったのである。そして選ばれた3選手もどことなく選出された嬉しさよりも不安感の方が大きい。それもこれも昨シーズンの川崎戦の記憶があるからだった。

 若手を大抜擢したシーズン終盤の川崎戦、来期に向けて攻撃陣を若手で送り出した。野津田、浅野、皆川とサンフレッチェをしょって立たないといけない選手の起用には将来へ向けての希望を見出したかった。だけどそこにあったのは恐ろしいまでの失望だった。全く機能しない攻撃に今日は相手の方が調子がいいのかと思いきや高萩、寿人の2人を入れただけでチームは生き返り同点ゴールを生み出しただけでなくそのまま逆転できるのではという勢いさえ生み出した。その現実はチームが勝てなかったという以上に暗澹たる想いがあったのだった。

 あの日以来若手に対する過度な期待は抱かなくなってしまった。野津田も浅野も強烈な左足のキックやスピードある突破などという持ち味はあるもののそれを勝利に結びつけることができない。吉野に至ってはプレーを観たことすらない。なので今回の選出も選ばれないよりは選ばれた方がいいなという程度のごく熱の冷めたものになってしまった。サッカー界自体が低迷してる現状においてそれは致し方ないとこであった。

 考えてみればU22代表が一番盛り上がってたのは2000年のシドニーオリンピックの時である。格下のチーム相手ではあるが予選を大量得点で勝つ様子に楽しさを憶えたものだった。そして格下であっても得点をする選手はスポーツ新聞に名前が大きく出されそれが選手の知名度を上げるのに貢献したはずである。攻めて攻めて最後を決められない、そんな戦いをしてると確かに記者も記事にできない。盛り上げる要素がないのである。それが今の日本のサッカーのような気がする。

 だけどこれは逆に考えるとチャンスでもある。ここまで注目度で低迷したサッカーにおいて格下であっても活躍すれば確実に知名度が上がる。新たなスターとなるには実は恰好の舞台である。まずはミャンマーとの国際親善試合にこの3選手がどれだけ自分のステータスを上げると見届けようと思うのだった。

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