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2014年12月16日 (火)

石原移籍

 石原直樹選手 浦和レッズ完全移籍のお知らせ

 

 サンフレッチェ公式サイトに掲載されたその発表、唖然としてしまった。毎年主力選手が引き抜かれるが今年は大丈夫だろう、そんなことを囁いたりしたがやはり今年も続いてしまった。やっぱりサンフレッチェからは主力がいなくなる。残念だと思いつつももうそういうものだという割り切りができてしまった。

  石原が来たのは3年前だった。あまり知名度のない選手でありながらもそこそこ得点があるなというのが当初の印象だった。だが実際に試合に出場すると驚いたのはその融合性だった。まるで最初からサンフレッチェに所属してたかのように違和感なく溶け込んだ石原は最初の試合で早速先制点を導き出すプレーをする。その時、これはとんでもない掘り出し物を見つけたものだと歓喜したものだった。

  その後石原は浩司にポジションを明け渡す時期があったものの加入したシーズンに優勝、その移籍は成功だったと本人も思っただろう。だが実際に進化を発揮したのは加入2年目のシーズンだった。1.5列目と言われる攻撃的なシャドーのポジションながらも守備でも身体を張り前線の競り合いでも負けることがなくいつの間にか石原がいないとチームが成り立たないのではというくらいに存在感を強めるのだった。そこにボールを出せばまずボールを収めてくれる、それはボールを展開する上においてとてつもなく頼りになる存在なのだった。

  その身体能力、それはJリーグでも突出しており代表に呼ばれないのかと思ったこともあった。だが候補にあがりながらも最終的に選ばれなかった要素は得点力だろう。あそこで石原が入れてればという場面が結構あった。その都度得点力ないなあと思ったものの2013年の優勝を決めた試合のように価値のあるゴールというのを結構決めてるのだった。

  そんな石原、浦和移籍の噂が出たのはリーグ戦終盤だった。そして最終戦の前の川崎戦でベンチにも入ってなかった時、移籍は決まったのだろうと思った。あえて若手を使ったとこに来シーズン石原がいないことを覚悟してしまった。そして出場機会を貰った若手は全く機能することなくピッチを後にした時、やっぱり石原の力は大きかったと思い知らされた。移籍の決まった今、一体誰が石原の穴をうめるのか皆目見当がつかないのだった。

  でもこれはチャンスかもしれない。毎年主力を引き抜かれるがその都度その穴を埋める選手が出てきている。果たして来シーズンはそれが誰になるのだろう。若手の台頭か、それともまたあまり名前が知れ渡ってないような選手を他から取ってくるのだろうか。そしてそういう選手がどんなアクセントをつけてくれるのだろうか。サンフレッチェのサッカーを追っかけるのはそういう楽しみもあるのだった。

 

2014年12月 7日 (日)

仙台戦~シーズン最終戦

2014/12/06 サンフレッチェ広島vsベガルタ仙台 エディオンスタジアム広島

 エディオンスタジアムでは白いものがちらついていた。急激に来た寒波は日本列島を覆い雪を降らせた。だがそれは試合が始まる頃にはやんでしまい日差しは選手の影をはっきりと投影させるのだった。
 最終戦。その相手が初優勝したシーズンに優勝を争ってた仙台だった。2シーズン前、共に優勝を争いながらも今シーズンはふるわなかったという点も共通してる。そしてサンフレッチェは前半戦で仙台に負けてから快進撃が止まったというとこで因縁めいたものを感じるのだった。
 仙台は守備を固めてサンフレッチェの攻撃を手詰まりにさせる。後ろからつなげて守備の穴を見つけようとするが綻びが見えない。そしてボールを回して回して前にチャレンジすると奪われてしまう。そんなもどかしさ、それは今シーズン何度も味わった光景だった。
 相手の守備が堅い。攻撃が行き詰まるのはそんな理由があったもののこれがどこのチームを相手にしても感じてしまう要素なのだった。だが考えてみれば仙台との試合はいつも1点差くらいの際どいものとなってしまう。そう考え辛抱と我慢が必要と腹を据えるのだった。
 しかし、相手GKのフィードミスをかっさらったシュートはブロックされ、ファーサイドに出たクロスを清水はヘディングをゴールに向けることができず、そんなシュートチャンスを決めきれないことが相手の守備のリズムを生んでるようにも見えるのだった。
 もどかしい、もどかしい。こうして後半に勝負を賭けるのかもしれないが今シーズンは前半の内に失点してしまうことが多かったな。それでゲームプランが崩れてしまったんだよな。そんなことを考えながらハーフタイムを迎えるといつしか天空の晴れ間は影を潜めはっきりと目で確認できる程の雪が降り出した。緑のピッチは白く変わっていく。ゲームが始まると白いボールが見にくい。その為、ボールはコントロールがしにくく大ざっぱなプレーが多くなるのだった。
 雪はどんどん積雪量を増やしていく。その為シュートを打たれたらその軌道がわからずドキッとする。それでもスライディングをするとスーッと滑っていくことでファールなしでボールを奪うことができる。それによりチャンスを広げるとバイタルエリアでファールを貰いFKを得るのだった。
 ボールの前に立ったのは浩司と塩谷。どっちも可能性のあるキッカーだ。膠着状態と言っていいこの試合でセットプレーの得点は大きい。主審の笛が鳴る。そして蹴ったのは浩司だった。
 ボールはスワーヴが掛かり軌道は良い。GKも届かない。入ったと立ち上がろうとした瞬間に聞こえたのはカツンという音だった。ポストに当たったボールはそのまま跳ね返ってしまった。
 あと10センチ、あと5センチでも良かったかもしれない。入らない。何で入らないんだと歯噛みするのだった。
 だがサンフレッチェの攻撃は続く。こういうピッチコンディションだと技術の高さはプレーに大きな影響を与える。特に高萩のボール裁きは秀逸だ。これでゴールさえあれば本当に凄い選手である。今シーズン1ゴール。攻撃のポジションにいながらあの得点力のなさには泣けてくるのだった。
 だが右サイドから適当に出されたようなグラウンダーのアーリークロスはDFがクリアミスをしたのだろうか、DFラインの裏にスルスルと出てしまった。するとそこには高萩が走り込んでいた。安全にボールキープするだろうと思いきやGKをかわすと角度のないところからゴールの中にボールを入れた。
 入った。入った。ゴールである。いや、ゴールだ、ゴール!
 高萩、高萩がシュートを打った。もうああいう場面で自分でシュートをするイメージがないだけに打ったのも意外ならそれを枠に入れたというのも意外だった。ゴールがない、ゴールがないと言われた高萩だが最終節になってやっとゴールを決めたのだった。
 これで勢いを持つと中盤で奪ったボールをそのままカウンター。前線のスペースにパスを送った青山。そして走り込んだ高萩。誰に合わすかというとこで打った。詰め寄るDFを物ともせずにゴールにぶち込んでしまった。
 ゴール、追加点。高萩2ゴール。高萩が2ゴール。高萩が、あの高萩が。2点というスコアもさることながらそれが全て高萩のゴールというのがとてつもない高揚感を生み出すのだった。
 もっとイケル。もっとイケル。そんな雰囲気があった。だが最後のとこで決まらずこのままのスコアで終わってしまったが勝利で終わることができた。ああ、高萩もこうやってゴールを決めてればもっと勝ち点を重ねることができたのにな。雪が降ったりやんだりするエディオンスタジアムは時間によりその景色を変えていったが試合後はもうこれでシーズン終わったんだなという感覚しかなかった。ああ、もうちょっと試合が観たかったというのが本音だった。
 今後、退団選手の発表などがあるだろう。去る者もいれば来る者もいるだろう。それを選手たちの表情で察知しようと勤めたりした。
 結局タイトルのないシーズンだった。それは残念だったけどそれでも楽しかったシーズンだと思う。そして来シーズンはどうなっていくのだろう。そこを想像するのも楽しい。順位にはさして影響もないのだがそれでもとりあえずこの最終戦での勝利にしばらく酔いしれたいのだった。 
 

2014年12月 1日 (月)

川崎戦~差の開りすぎる選手層

2014/11/29 川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島 等々力陸上競技場

 武蔵小杉の駅を出るとバス停の前は長蛇の列だった。それもそのはず、昼に近づくに従い大雨が降り注ぎ雨具を持っていたとしてもその中を歩いていくのは気が引けた。だけどそのバス停での順番待ちの時間を考えると歩いていく方が時間的には有効な気がして歩くのだった。バッグに入れてた折りたたみ傘はとても心許なかったが。
 この時期の雨は身体の芯から体温を奪う。それが分かってただけにぼくはベンチコートを着てきた。その効果は抜群だ。歩を進めていく内に体内はどんどん暖められ暑くなってきてしまった。せっかく雨に濡れてないのにスタジアムに着いた頃には汗でびしょびしょになってる気がした。
 だがこんな天候じゃ人集まってないだろう。バス停では並んでる人いたが歩いてる人はほとんどいなかった。席にも余裕があるだろう、そんな甘い考えでゲートをくぐるとそこは人でごった返してた。え、こんなにいるのとびっくりしてしまった。
 すでに2階の座席は余裕がなく事前に席を取ってくれた仲間がいなかったら座ることもできなかっただろう。実際、立ち見の人は一杯いたのだった。
「今日は浅野と野津田と皆川の先発らしいですよ」
 ドクトルがそんな情報を教えてくれた。
「やっぱり経験をつませたかったんだっろうねえ」
「確かにこの辺の若手が成長してくれんと困るんだよね」
 ぼくらはそんな会話をしながらキックオフを待ったもののそれは期待と不安の入り交じったものだった。果たしてその3人は若者らしい溌剌としたプレーを見せてくれるのだろうか。
 そして試合は始まった。ゆっくりゆっくり慎重にボールを動かす。後ろから中盤へ。そしてそこからサイドへ。だがこういった一連のプレーの中で必ず中盤でボールを奪われてしまうのだ。更にはパスミスのオンパレード。一体ああやって敵にパスを送るのは誰なんだ、遠目からだとそれがよく分からないのだった。
 ピッチの3分の1より前にボールが行くことはなく停滞感が漂う。ワントップの皆川はボールが収まらない。浅野は何やってるんだ?野津田に至ってはどこにいるのだか分からない。そんな絶望感に打ちひしがれてるとまたしてもパスミスが起こった。それを起点にカウンター。グラウンダーのアーリークロスは千葉がスライディングでカットしたかと思いきやスカッと空振りしてファーに走り込んだ大久保に余裕で決められてしまったのだった。
「千葉ちゃん間に合ったと思ったけどな」
「でもああいうシーンになったこと自体が駄目なんだよ」
 ぼくはその失点に落胆しつつもやっぱりこのメンバーじゃ駄目なのかという諦めを感じるのだった。
 いつまでも変わらない停滞感。ハーフタイムには一体誰がパスミスを繰り返してるのだということでぼくらは議論した。
「浅野かな。でもまだ浅野は前を向いて勝負しようという姿勢は感じるよな」
「皆川なんか全然ボール収まらなくなったな。あの体格があるのにクロスがちっとも入らないんだよな」
「やっぱりパスミスは野津田じゃないんだろうか」
「いや、野津田はボールも触ってないぞ」
 何ともわずかながらの光明も見いだせない会話だった。
 そして後半が始まるも一応はまだその3人の若手を見限ることなくそのままのメンバーでピッチに現れた。そしてその後行われたパフォーマンスも全くそのまま、まるで前半の焼き直しをしてるかのような展開ばかり続くのだった。
 その内ピッチサイドには寿人と高萩が立った。それが目に入ったのか、皆川は最後のワンプレーに限って数人のパスの崩しでシュートまで持ち込む展開に加わったのである。ああ、それもっと早い時間にやれよ。いよいよ終わりになってやってる辺り、自分でも危機感を抱いたのかもしれない。
 だが交代したのは2人だけ。皆川と浅野がピッチを退くも果たしてそれだけでこの停滞感を打破できるかというと疑問もあった。それなのに寿人と高萩が出るとそれだけでスタンドがワッと盛り上がるのだった。
 ボールを受ける高萩。それを起点に前線をかき乱すパスが繰り出される。右サイドの清水も途端に活力を見出したように高い位置で勝負する。クロスが放たれる。そしてシュートが放たれる。いける、いける、シュートが続いていく。あれだけ沈滞ムードだったサンフレッチェは一気に息を吹き返したのだった。
 その流れに乗り野津田もシュートを放つもバーに当たる。枠に入らない。ああ、入らない。そして野津田が浩司に交代すると攻撃は一層勢いを増しシュートが繰り出される。ゴールの2メートル手前までボールが入った。それなのにゴールに入らない。あと少し、そのあと少しがとても遠いのだった。
 差し迫る時間。ここまで攻めてるのにゴールが割れない。そしてまたしてもゴール前にクロスが入ると水本がヘディングシュート。これをGKが弾いた時、これでも入らないかと思ったがゴール前の混戦に絡まれ気付いた時にはゴールに入っていたのだった。
 同点。
「うおおおおおおおっ!」
 アウェイゴール裏は一斉に立ち上がる。いける、いける。まだまだいける。最後は寿人が詰め込んだように見えたがオウンゴールとアナウンスされるもそんなことはどうだっていい。押し込んで押し込んでやっと押し込んだゴールだった。
 アディショナルタイム4分。それだけあればもう1点取れる。そんな気がしてぼくらは力一杯声援を送り続ける。追いつかれた川崎も勝ち越し点を取ろうと攻めてくるがそれを踏ん張ると一気にゴール前に攻め立てる。最前線の寿人に入る。マークされたその状況でどう展開するかと思ったらそのまま反転してシュートだった。そのゴールへの意欲にぼくらは盛り上がる。
 そしてそのままCK。うまいとこに渡ったと思ったら入らない。だがボールはゴールラインを割ってまたサンフレッチェボール。もう1回チャンスはあるぞ。
 その時ピーッという主審の長い笛が鳴った。ああ、時間切れだった。もう5分でもあれば点が取れてたのに。そんな悔しさがあった。
 スコアは引き分けだったもののゴール裏へ挨拶に来る選手にぼくらは大きな声援を送るのだった。同点という結果に満足してる訳じゃないのに。結局今シーズンはゼロックス以外で関東の試合で勝てずにおわったというのに。ぼくらは満足だった。あの最後の追い込みは大きな興奮を与えたのだった。
「だけど色んな意味で頭の痛い試合だったな」
「そう、やっぱりまだまだスタメンとサブじゃ差がありすぎるんだな」
「これって川崎応援してる人もそう思ってんじゃないの」
 そんな会話にぼくらは笑いながらスタジアムを後にした時、あれだけ激しく降ってた雨はすっかりと上がっていたのだった。

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    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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