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2014年9月24日 (水)

マリノス戦~釈然としない敗戦

2014/09/23 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム

 京浜東北線から横浜線に乗り換えると、果たしてこれで進行方向は合ってるんだろうかと不安になり座席を一度立って車内の路線図を確認した。多分大丈夫だろうとすぐに席に戻る。すると隣に座ってたおじさんは言った。
「日産スタジアムに行くんでしょ。だったらこの電車で大丈夫だよ。私たちも今向かってるとこなんですよ」
 更に隣には婦人と見られる女性が座っており夫婦での観戦みたいだ。勿論、応援してるのはマリノスなのだろうが。
 言葉を交わしたついでに乗車中に話が続いた。広島はいいとこですねとかエディオンスタジアムのとんでもないロケーションのこととか土砂災害のこととか。
「広島出身の芸能人って結構多いけどやっぱり美人が多いの?」
 そんなことを聞かれて困った。なぜならぼくはすでに女の子だったらみんな綺麗に見えてしまうからだ。だがそれ以上にしばらく行ってないだけにあまり実感として沸かないというのが正直なとこだった。
 初老夫婦は別れ際、
「今日はお手柔らかに」と言ってた。いつもマリノスには勝ってないのにその言葉はどうにも違和感があったのだった。
 新横浜駅から歩いて日産スタジアムにたどり着く。いつ見てもこのスタジアムは巨大である。そしてアウェイ入場ゲートまで回って行くのが面倒くさい。そしてその巨大さ故にいつも客が入ってないような気がするのだった。
 それはアウェイゴール裏も例外ではなくずいぶん席は余裕あるのだった。それなのにサポーターの応援は響きわたる。屋根による反響がすざましい。盛り上がるチャントの合唱。ああ、今日は勝てる、そんな気分さえしたのだった。
 そして試合では実際にサンフレッチェが攻め込む時間が多かった。攻められても最後はやられない、そんな気がしてた。そして怒濤のような攻撃を繰り出すもシュートが阻まれる。そしてフリーの選手につながれ逆襲を食らう、そんな危機感が訪れた時、高萩がそのボールをカットするとそのまま持ち込んでシュート。GKをあざ笑うかのようなループシュートはそのままネットを揺らしぼくらは立ち上がるのだった。
 だがここで審判は笛を吹いた。何でもGKがうずくまってる。でも自分でポストにぶつかっただけのように見えたが。それともオフサイドなのだろうか。モニターにリプレーの映像が流れるも一体何が起こったのか分からなかった。ただそれがゴールじゃないという判定が出たことだけは分かった。
 こういう時サンフレッチェの選手は審判に異議を唱えないものだから分からない。一時期はそのせいで変な判定を受けることが多いのかと思うことさえあった。だがそれはそれでチームのポリシーとして誇らしい部分でもあるのだった。
 ノーゴールの判定には落胆させられたもののそれでも点が取れるような気がした。難しい局面を征しパスがつながり前線まで上がっていく。そして最後の局面、ここを通せばチャンスというとこになって必ずミスになるのだった。相手にパスを出す、トラップミスをする、どれも基本的なプレーを失敗して終わらせてるの。どうしてそこでやってしまうのか、もはやわざとやってるのかという気さえしてくるのだった。
 点は入らない。最後が決められない。これはもはやサンフレッチェの病魔のようなものだった。頼みの皆川がその巨体にも関わらずちっとも存在感はなく寿人と交代するのだった。そしてついに来たエースの登場でサポーター席は割れんばかりの盛り上がりを見せる。「ヒ・サ・ト!ヒ・サ・ト!」というコールが塊となってピッチに送られるのだった。その盛り上がりだけでゴールができる、そんな気になってしまったものだ。
 浩司がミドルシュートを打つ、柏がドリブルで切り込む、それらはあと少しというとこまで行くもゴールにはならない。もう少し、もう少しなのだがそのあともう少しが遠い。そんな決めきれない焦りがあったのだろうか、カウンターを受けてしまった。GK林と1対1という場面を迎えてしまった。飛び込む林。倒れたマリノスの選手。良かった、勝手に転んでくれたよと思ったそのプレーは何とPKを取られてしまったのだった。
「え、今のPK?」
 孤に包まれた表情でぼくらは見合った。そして大して脅威も与えなかったマリノスのFWがPKを決めるとマリノスの選手は大喜び、狂喜乱舞するのだった。こんなので失点してしまうのかよ、マリノスとの試合は何か呪われてでもいるような気がするのだった。
 もはやこの失点で勝負はあった。明らかにサンフレッチェの中に気力がなくなった。攻めて攻めて攻めまくっても決められなかったゴールが相手のたった1回のPKにあっさり決められたという精神的ショックは計り知れないものがあった。
 そしてこのまま負けてしまった。マリノスには本当に勝てない。浦和にも勝てない、ガンバにも勝てない、鹿島にも勝てない。年々とそういうチームがやたらと増えたような気がする。
「あれ、本当にPKだったんですかね」
 仲間がそんなことをつぶやいた。だけど結局は点が取れないからああいう事態に陥ったんだろう。
「ゴールが認められなかったとこといい、もう一度録画見直さないといけないですね。でも観たくないよなあ」
 釈然としないものを抱え、ぼくらは言葉少なにスタジアムを後にする群衆に混じっていくのだった。

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コメント

マリサポです。
ノーゴールになったあたりのプレーを説明します。

ゴールはオフサイドの判定でノーゴールとなりました。
GK(テツ)が倒れたのは、シュートの前のプレーのせいです。
マリノスから見て右から上がったセンタリングに飛び出してパンチングしました。
その際、広島の選手と激突。
テツはピッチに倒れ込みました(広島の選手は不明)。
ボールは左サイドに流れ、広島の選手が拾い、テツは倒れたままですが、プレーが続けられました。
DFへのプレッシャーでプレーが切れていないのに気付いたのか、テツは何とか立ち上がりましたが、右からクロスが上がり合わされてゴール、で、テツは先程の激突の影響でゴール内で倒れたのです。

審判がファールを取っていないし、プレーを切るように命じていないからマリノスゴールはがら空き、広島としては絶好のゴールチャンスなんだから、プレーを切らなくても文句を言えません。
サポも自分達の起こした事で自ら首を絞めている状態ですから、ゴールを認められてもあまりブーイングをしなかったでしょうね。
結果的に勝てたから、広島の選手に対する不満を呑み込めた人も多いでしょう。

ついでにPKのシーン。
マリノスのFW(翔)が先にボールに触れた、ぎりぎりのタイミングだったので広島のGKは手を引込められず、翔の足を払う形に、トップスピードに乗っていた翔はバランスを保てず転んだ。
接触があった事については、直後のGK、DFの反応から明らか。

あった通り書きましたが、広島サポさんには承服出来ないでしょうね。
マリサポの自分でも、鹿島とかに全く歯が立たないのに、広島には何で何tとかなっちゃうんだ?って謎ですから。

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