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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2014年3月30日 (日)

徳島戦~静かな勝利

2014/03/29 サンフレッチェ広島vs徳島ヴォルティス エディオンスタジアム広島

 高萩のバイタルエリアでの細かいボールタッチは相手のハンドを誘った。そんな密集したところで持ちすぎだと思ったとこだったが浮き球のスペースへのパスに相手の手が当たった。いい位置でのFKだ。高いボール保持率がありながらもちっともシュートまで行けない展開に思わぬチャンスが転がり込んできた。
 ボールは高萩がセットする。一応塩谷も立っているが高萩はしきりに他のメンバーと相談をしている。サインプレーだろうか。ここまで何本もCKがありながらもちっとも得点に結びつかない。やっぱり直接狙ったって入らない。サンフレッチェのセットプレーには得点の臭いがしないのだった。
 それでもこの位置なら高萩が蹴るのだろう。スワーヴの掛かったシュートか壁の裏のスペースに出す浮き球のパスだろう。その証拠にしきりに味方に壁の位置取りについて指示を送ってる。そして助走の距離を取るため下がった。とその瞬間である、さっきまでボーッと立ってた塩谷が猛烈な勢いでキックをした。意表を突かれたGKは反応することができずない。弾丸のようなシュートがゴールに突き刺さった。
 先制点。またしても塩谷のFKにより決まった。ディフェンダーでありながらも今シーズン公式戦5ゴール目でチームトップである。その存在は頼もしい限りだった。
 これに気をよくしたのかサンフレッチェは攻撃に勢いが増してきた。だが何本かシュートシーンを創るもゴールに入らない。せっかく高い位置で奪ったボールを高萩はボテボテと枠すらも大きく外れるのだった。どうも高萩は肝心なところでボールを奪われたりとがっかりなプレーが目に付くのだった。
 そしてCKを得る。だが今度はショートコーナーを使い折り返したボールを高萩はクロスを上げた。ゴールのファーサイドに上がったボールは弧えお描いて落ちていくとまるで宙を浮いてるのではないとというような高いジャンプで石原はヘディングを決めたのだった。
 2点目。これは大きかった。何せこの後ACLもあるからなるべく早く交代枠を使いたい。ただ勝つのではなく余裕のある点差が必要だった。
 そして高萩から野津田への交代がある。するとすぐにFKの場面があった。多少距離がある。ボールの後ろには塩谷と野津田が並ぶ。どちらも蹴ってもおかしくはない。だが距離的にちょと無理だろうと思うと先に動き出したのは塩谷だった。助走をしてそのまま蹴るのかと思いきやヒールでボールを動かすと野津田が左足で強烈なキックを放った。閃光のような弾道でゴールの隅、ギリギリに入ったのだった。
 3点目。シュートが打てない、ゴールが入らないと悩んでいたがセットプレーで決まった。今まで得点に結びつかないことの多かったセットプレーで決まるのはたのもしくもあるが妙な気分だった。
 そしてこれでもう勝負あった。連戦の続く青山を柴崎に交代させることもできた。恐らく柴崎は徳島戦で使うことは最初から考えていたのだろう。森保監督はその選手の古巣などという縁は結構気を使ってくれる監督である。逆に言うと観てるこちらに観たいと思うものを観せてくれるのだ。この監督の素晴らしいとこは勝敗というよりもそういう空気を感じる能力があることだった。
 だがこの後大崎のドリブルからクロスを入れられると得点を決められてしまった。ああ、やられてしまったといいう脱力感があったものの大崎の活躍には応援もしてやりたいという複雑な感情がにじみ出るのだった。
 そしてこのまま3ー1で終了。もう1点取りに行って欲しかった。試合終了後どこか静かな様子だったのはそんな想いがあってのことだろう。確かにぼくもやってる間はそんなことを考えていた。だけどいざ終わってみるとただ勝ててよかった、そんな気分だった。なぜならまた3日後にはACLである。まだまだ厳しい日程は続く。そしてそこでも結果を出さなければならない。サンフレッチェの観戦も色んな角度で考えなくてはいけなくなったのだった。

2014年3月29日 (土)

徳島戦~かつての味方との対戦

2014/03/29 サンフレッチェ広島vs徳島ヴォルティス エディオンスタジアム広島

 やっとの休養が取れた。といっても1週間という時間が取れただけであり普通にリーグ戦をやってれば当たり前のインターバルである。その当たり前のことができなかったのはACLのお陰だ。特に青山などは代表の試合にまで出場してしまったのでコンディションに不安があった。実際に試合を観た人にしてみるとやはり青山のパスミスは多かったと言う。やはり疲労はあるのだろう。
 開幕してからというもの、ずっとそんな悩みを抱えていた。過密日程に対応する為ターンオーヴァー制をしいてきた。それができるメンバーを今シーズンは揃えた。その一人が徳島から来た柴崎だ。柴崎にとっては古巣との対戦となるのだった。そして徳島にはサンフレッチェユース出身の橋内と大崎がいる。そしてかつては平繁も在籍していて何かと縁のあるクラブである。直接の対決は2008年のJ2以来ということになる。
 正直なとこ、以前の対戦では格の違いを見せつけるように完勝してしまった。だが6年という歳月はどれだけの違いができただろうか。J1に初昇格した徳島だが今シーズンは未だ勝利がない。J1の壁にぶつかってると言っていいかもしれないがここで安心できないのがサンフレッチェである。昨シーズンも優勝争いしてるにも関わらず最下位のチームに勝てなかったという実績があるのだった。
 その為、ちっとも油断はできないのだった。雨に濡れるエディオンスタジアムはある意味そういう緊張感を与えるにはお誂え向きだった。
 そして試合はそんな天候に合わせるかのような静かな立ち上がりだった。もっと最初からガンガン行くのかと思いきや相手の出方を見てじっくりじっくり後ろでボールを回すのだった。何度か中盤にボールを入れて攻撃のスイッチを入れるも結局は崩すとこまでいかずにボールを戻す、そんなもやもやする展開だった。そしてトップの寿人にボールが入った時、自分で打たずにパスを出してチャンスが潰れてしまった。ああ、そこ自分で打てよと天を仰ぐのだった。
 だがそこで気付くのだった。シュート打てよという台詞を久々に言ったことを。サンフレッチェの選手はペナルティエリアのチャンスの場面でパスを出す習性があるのだがそもそもそういう場面すら最近ないことに気付くのだった。シュートチャンスがない。これは得点が少くて当然である。事は深刻のように思えた。
 そんなサンフレッチェの攻撃力の無さに勢いを覚えた徳島はカウンターに活路を見出そうとした。スピードを持ってゴールに襲い掛かる。GK林はペナルティエリアのドリブルを身を挺して防ぐのだった。
 ああ、シュート打てないどころかまた先に失点してしまうんじゃないだろうか。そんな不安が募るのだった。2連覇をしたチーム。それなのにかつての優勝には縁もゆかりもない頃の方が安心して観てたのがような気がする。それがとても不思議な気がするのだった。

2014年3月24日 (月)

ガンバ戦~同点で終えた万博

2014/03/23 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島 万博記念競技場

 もっさり、ゆったりしていた。まるでそれは得点を狙うよりも失点を恐れてるかのようだった。そういう試合運びだったのかどうか分からないがそんな重さが目に付いたのだった。後ろでばかりパスを回し中央にボールを入れた途端相手ボールになり守勢に廻る。そして守って守って守る展開だ。ああ、こういう時って大体負けるんだよな、そんな考えが浮かんできたのだった。
 そんなそんな攻め手に欠いた展開にますます腰が引けてしまう。相手の陣地に入ると途端にオールをからめ取られる。長いボールをトップの寿人に入れても一瞬でボールを奪われるし高萩も相手のプレッシャーをかわすことができない。そのためマイボールにしてもどうしようか悩んでいるように見えた。どうしよう、どうしようと迷ってる内にボールを奪われると裏へ一発、ロングボールを入れられてしまう。そして裏へ抜けた選手がいるとそのままゴールへもう突進。必死に戻るサンフレッチェの選手。だが中央に折り返すと簡単に遠藤に決められてしまったのだった。その時間何秒だったのだろうかというくらいの早い展開だった。
 どうしてこうも簡単に決められるんだ。サンフレッチェが裏を取ろうとロングボールを蹴っても全てGKに処理されてしまうかゴールラインを割ってしまうというのに。これが差、これがレベルの違い、これが精度の違いなのだった。
 だがここで違和感に気付いた。そもそもこちらはJ1王者である。そして相手はJ2から昇格したばかりのチームである。それなのにこの格上感のなさはどういうことなんだろう。果たしてこれは長年味わってきた底辺のせいだろうか。オリジナル10のクラブでありながら20年間まるでタイトルがなかったという劣等感のせいだろうか。いずれにしてもそれは2連覇をしたからといって強豪クラブという自意識が持てないことの現れだった。
 そしてこうやって先に失点してしまうとどのチームも守備に人数を掛けてとにかく攻めさせないのだった。左右、中央、どこから攻めてもシュートまでは至らず結局はミドルシュートに頼るしかなかった。青山や塩谷が遠目から狙うもそうそういつもいつも入るものではないのだった。
 打つ手なし。そんな停滞感が漂った。だが後半に入り右サイドを山岸から柏に交代するとエンジンが掛かったようである。その交代自体攻撃へのメッセージでありチームは前への推進力を高めるのだった。
 攻めるサンフレッチェ。守るガンバ。そんな展開が続くもガンバは虎視眈々とカウンター伺うのだった。そのリスクを負いながら攻める。攻めて攻めて攻めまくる。ミキッチは右サイドからクロスを上げる。柏も左サイドをドリブルで切れ込む。そして中央からはミドルショート。どれもどれもゴールには結びつかない。ああ、今日はもうガールが割れないのかと思ったその時だった。ペナルティエリアでルーズボールをコントロールした石原の足がDFの足に掛かり倒されPKを得たのだった。
 その判定に抗議するガンバの選手。確かに意図的でもないし厳しい判定かもしれない。だけどペナルティエリアというのはそれだけデリケートな場所なのだ。かつては自分ですっころんだだけなのにPKの判定にされてしまったことがある。そういやあれもガンバだった。あれに比べれば今回の判定は十分理に適ってるものだった。
 だが喜んでばかりはいられない。これが決まらなければ全く意味がないのだ。むしろこれを外した場合ガンバに猛烈な勢いを与えることになりかねなかった。
 PKのキッカーは寿人。最近シュート打ってないよな。それもシュートチャンスがないのだから仕方ないのかもしれないが。絶対的なエースでありながら本当に決めるかどうか緊張する。ゆっくりとした助走からキック。右端へ飛んだボールはGKも反応している。が、ボールに勢いがあり同点ゴールが決まった。
 その瞬間飛び上がってしまった。どんなことがあっても崩落しないガンバの守備の壁だった。幸運だった、ツキがあった、そして何よりも寿人が決めることができたというのが喜びだった。さあ、これで試合は振り出しに戻った。
 前半の絶望的な展開を考えると同点でも良かったのかもしれない。だがチームはもう1点を取りに行った。すると相手陣内でボールを回す時間が増えた。それに伴いセカンドボールもサンフレッチェが拾うようになり圧倒的に有利な展開である。ここで点が欲しい。ここで守備の穴を突いて欲しい。時間がない中、あと1点を狙いにいくのだった。
 しかし、タイムアップ。もう少し時間が欲しかった。いや、時間はあった。もう少し早くエンジンを掛ければ良かった。前半の消極さが悔やまれた。全てが全て遅い気がした。
 勝てる試合だった。いや、勝てたかもしれない試合だった。どうもこの万博競技場というのは勝てるイメージがない。一体どんなマジックがあるのだろう。ピッチの広さ芝の長さ、スタジアムの雰囲気。その理由は最後まで分からないのだった。

2014年3月20日 (木)

FCソウル戦~初めての予選リーグ折り返し前の勝利

2014/03/19 AFCアジアチャンピオンズリーズ グループリーグ3節 サンフレッチェ広島vsFCソウル 広島広域公園陸上競技場 

 

 追加点をいれるのは途方もないことのように思われた。これまでもそうだった。相手に同点弾を許すとまたその勢いに呑まれて追加点を許す。先制して更に相手を攻め込もうという意図で温存してたミキッチを投入した矢先の失点だっただけにその失望感は大きかった。また同じパターンの繰り返しだ。はあ、やっぱりACLの壁は高いとため息をつくのだった。 

 ところが寿人に代わって石原が入ると前線でボールを失わないようになった。いつの間にか石原はサンフレッチェにとってキーマンとなってたようだ。中央へ、左右へとFCソウルの守備に揺さぶりを掛ける。そしてミキッチの裏を狙う突破がある。そして前線で生え返されたボールもサンフレッチェの選手が拾えるようになった。それに伴い後ろの選手もどんどん上がる。塩谷を始め丸谷までドリブルで駆け上がっていったぞ。その積極性に拍手喝采を送りたくなってきた。 

 そして最前線でボールを受けた高萩はトップの石原に出すかと思いきや、DFの裏のスペースへ出した。その時猛然と裏へ飛び出した選手がいる。金髪の頭。DFの塩谷であった。だがGKも身体を投げてシュートコースを防いでしまう。もはやこれまでと思った瞬間、塩谷の選択したプレーはループシュートだった。そのボールは弧を描きGKをすり抜けるようにゴールにはいったのだった。 

 勝ち越しゴール。DFの塩谷がこの時間、この場面、この状況で決めたのである。それはまるでストライカーのようなシュートだった。塩谷自身相当嬉しかったと見えてゴール裏のサポーターのとこへ駆けていったのだった。 

 これは勝てるかもしれん。時間帯を考えると十分可能性があった。あと10分ちょっと。短いようで長い。追われる立場にとってこれは途方もないような時間なのであった。それなのによりによってここで高萩に代えて若い浅野を投入してしまうのである。フレッシュな選手を入れるというのは理に適っているが大丈夫かという不安が押し寄せた。だが体力残ってるんだから相手へのプレッシャーで時間を掛けさせてもらいたい。 

 だがこの浅野、ボールを受けると自ら果敢にゴールに向かって突き進むのだった。そして行けないと判断すると巧みなステップで相手を翻弄する。そのプレーだけで確実に時間を消耗させていった。間違いなくそのプレーはチームに守備への落ち着きを与えたのだった。 

 アディショナルタイム3分。まだ3分もある。GKになるとこれで何秒稼げるだろうかと数えると6秒で相手ボールになっていた。ああ、もっと時間を稼ぎたい。早くじかんよ過ぎ去れ。そしてピッチの中央付近でファールを取られFKを与える。時間的にいって最後のワンプレーだ。全員の選手がゴール前で待機する。普通であったら全く可能性の薄いセットプレーであるがこんな単純なプレーが脅威に感じるのだった。 

 ゴール目掛けてロングキックが放たれる。一斉にボールに向かうFCソウルの選手。ゴールへ向かって伸びるボール。心臓の鼓動が高まる。が、GK林はその太い身体を大きく伸ばして両手でキャッチしたのだった。 

 終わった。ホイッスルは林がパントキックをした時点で鳴りサンフレッチェは第3戦にして初めて勝利することができたのだった。これにより勝ち点の勘定でグループリーグ突破の可能性は十分残されることになった。 

 今度こそ、今度こそ予選突破したい。初めての予選リーグ折り返し前に勝利に、この大会へ本当の意味で初めて参戦したような気がしたのだった。

FCソウル戦~先制に喜ぶも追いつかれる

 

2014/03/19 AFCアジアチャンピオンズリーズ グループリーグ3節 サンフレッチェ広島vsFCソウル 広島広域公園陸上競技場

 

 

 

 どうせもう負ける。

 

 そんな諦めのような心境になったのは公式戦2連敗という実績によるものだろう。特に移動の伴うオーストラリアのセントラルコーストとの試合での逆転負けにはもうサンフレッチェはこの大会で勝てることはないんだろうという諦めさえ感じさせた。弱い、脆い、儚い。そんな姿を見せつけられるだけの無残な大会のように思われるのだった。

 

 ここ4試合連戦が続いており選手のコンディションも考えた選手起用をしないといけない。そこで出てきたのが丸谷のCB起用である。今シーズン2試合目の出場であるボランチの丸谷をそんな責任のあるポジションで使うとは正気の沙汰とは思われなかった。かといって選手を連戦させる訳にもいかず考えた末の結果がこれだったのだろう。果たして丸谷は無難にこなすことができるのだろうか。

 

 そんな不安を持っていたものの意外と違和感なく見ていられたのだった。むしろ後ろからの攻撃の組み立てにちゃんと関わっており、千葉を休ませるオプションとしてはちゃんと機能してたのである。正直まるで期待してなかった。それなのにこれだけできるのは嬉しい誤算であった。

 

 その証拠に後方からビルドアップするサンフレッチェのサッカーは機能しており、何度もFCソウルのゴールを脅かすのである。相手のプレスをワンタッチのパスでかわしていきシュートまでたどり着ける。それなのに、何度か相手のDFを崩したというのに、最後のシュートが決まらないのだった。ああ、どうしてそこまで決定力がないのだろう。

 

 そんなことをしていると次第に攻め込まれるようになった。FCソウルの攻撃には力強さがある。身体を寄せるだけのサンフレッチェの守備はまるで木の葉の舞の如く蹴散らしシュートまで持っていく。何とか相手の攻撃を切れ、と叫ぶもセカンドボールがことごとく取られる。ああ、これがフィジカルの違いなんだろうか。一度はボールを収めた高萩が簡単にまた奪われてしまう様にそう感じざるをえなかった。

 

 その相手の威力に腰が引けてる。もうこれは引き分けなら御の字ではと思った時前線へボールが入った。最前線の寿人にボールが渡るも3人もディフェンスが立ちはだかってる状態では何もできないだろうと思っていたらワンタッチで高萩へボールを落としたのである。またそんな手数を掛けてしまうからシュートチャンスがなくなるんだと思ったその瞬間、高萩はダイレクトでシュートを打ったのだった。あのシュートを打たない高萩、バイタルエリアで無駄に時間を掛けてしまう高萩、強引さのない高萩が。そのプレーは見事に意表を突かれただけでなく、ボールがスワーヴが掛かってゴールに吸い込まれるように入っていったのだった。

 

 先制点。まさかのまさかで高萩がゴールした。相手を外すボール回しと高萩のキックの精度が結集したゴールである。さすが高萩だ。さすが10番のプレイヤーである。高萩!高萩!届かぬ声をTVに向かって発してしまいそうだった。

 

 ここで10分失点しなかったらゲームは落ち着くだろう。相手はむきになって攻めてくる。ここで相手の気迫に気圧されたくない。ある程度その時間をやり過ごすことができたならサンフレッチェはずいぶん楽になるはずだ。

 

 しかし、ここで深いエリアまでグイグイとドリブルで持っていかれる。そしてクロスには人数を掛けて対応。だがここで競り合いに負けてゴール前にいた選手に渡り見事に同点ゴールを許してしまうのである。この時ペナルティエリアには何人のサンフレッチェの選手がいただろうか。人数を掛けて守ったとしてもほんの数人のパワープレーで簡単に吹き飛んでしまうとこに脆さを感じた。儚さを感じた。か弱さを感じたのだった。かくして先制という有利な条件を早々にして放棄してしまった。

 

 あれ防げなかったかよ。

 

 そんな悔やみが何度も何度も駆け巡るのだった。

 

2014年3月16日 (日)

浦和戦~シュートさえ打てず敗戦

2014/03/15 サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイヤモンズ エディオンスタジアム

 先に失点したことでまたしても不利な状況に陥ったサンフレッチェだったがまるで焦る様子はなかった。それは前節逆転勝ちをしたというのが大きな自信となっていたのだろう。どこか落ち着いた様子でボールを回すのだった。
 そんなサンフレッチェの攻撃に対して浦和は中は絶対に空けない。そしてサイドも蓋をしてしまい手詰まりにさせる。これはもうがっちり守ってカウンターを狙う戦法である。いや、勝ってるチームなら当然やる手段ではあるがこれがなかなかにこじ開けられない。どうして浦和はここまで堅いのだ。そしてここまで引いて守る浦和にミシャのサッカーのイメージがどうもシンクロしないのだった。
 そんな考えをしてたもののそれも余裕がある内だけでどんなにボールの保有時間が増えようとちっともシュートを打てないのに気付くのだった。寿人にボールが渡ってもあっさりと取られてしまうし右サイドのミキッチは突破できないし左サイドの山岸に至ってはいたことさえ忘れてしまう状況だった。シュートが打てない。シュートが打てない。ACLで起こった苦悩はリーグ戦に戻っても続くのだった。
 ついに寿人、野津田も浅野、高萩と交代し変化を付けるつもりがまるでチャンスは訪れない。それどころか最前線でボールを受けた浅野はDFとの競り合いで全てファールを取られるという有様である。ああ、何やってんだと思いつつも解説のあれがファールだったらFWとしては厳しいというコメントで助けられるのだった。
 後ろで回して回して縦に入れる。するとそれは100パーセントの確率で通ることはなく相手ボールになってしまう。そして一発を掛けたカウンター。DFの裏に出されたロングボールはオフサイドに見えた。が、笛は鳴らない。追いかける千葉。ゴールラインまで追い込むと切り返しのよりあっさりとゴールを決められてしまった。2失点目、もはやこれまでであった。
 喜ぶ浦和の選手。その盛り上がりは尋常ではない。ボール出た時のリプレイ出ないかなと思いきやそういうきな臭いことはさすがに放送局も空気を読んでやらないようである。解説までも疑いのコメントをしつつも決してリプレイは流れないのだった。
 ここで思い出した。昨シーズンもFKで違う位置からリプレイをやられて失点している。浦和との対戦ではそういうまか不思議な判定が出てしまうということを。それを計算に入れなかった。サンフレッチェには付け入る隙があったのだ。
 無得点。それ以上にシュートが打てなかったというのが空しい。試合内容で負けたという感覚がないにも関わらずデータを見ればぼろ負けである。どうして浦和にはいつも一方的に負けてしまうんだろう。何かできなかったのだろうか。
 試合後喜んでる元サンフレッチェの選手を見ると悔しさは怨念のように増幅していくのだった。

2014年3月15日 (土)

浦和戦~失点

2014/03/15 サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイヤモンズ エディオンスタジアム

 無観客試合。横断幕の差別的掲示があったとして次節のホームの試合をそのような処分とされてしまった浦和レッズ。まさか日本でここまでの処分をするとは思わなかった。日本初となる無観客試合、それを前にして浦和はどんなモチベーションなのだろうか。どのようにも想像できた。だが、忘れてはならないのは数年前まで平日、雨の日のカップ戦なんてサンフレッチェのホームはただでさえ無観客試合のようなものだった。
 そんなことを思い返しながらピッチに入った浦和の選手を見るとますます過去を思い起こさせるのだった。毎年1人ずつ浦和に移籍してしまうことによりついにはベンチを含めて5人も馴染みの選手がいるのだった。しかも監督、コーチもサンフレッチェにいたことによりまるでもうサンフレッチェの分身のようにさえ感じる。それでいてこの2年サンフレッチェの方が優勝してる訳だからそれは穏やかなものではないだろう。昨シーズン浦和には全敗してしまったのはその辺の影響が大きいのは明白だった。
 だけど今度こそは勝ちたい。2連覇をしたといってもどこか腹の底に引っかかるものが残っていたのはこの浦和に全敗してしまったというのが大きい。同じタイプのサッカーをやってるだけあってやはりライバル心はあるのだった。
 ところが試合は腹のさぐり合いでもするようにお互い重心を引いてスペースをなくすような戦法を取ってきた。そのお陰でチャンスが造れない。DFでボールを回してるだけの展開が続くのだった。
 人もボールも動くパスサッカー。それを両方とも目指しながらも両方共膠着したサッカーになるのだった。サンフレッチェは前線にパスを入れてチャンスを創るも西川が的確な判断の飛び出しでチャンスの芽を潰してしまうのだった。
 そんな様子で共にシュートさえも入らない展開。ガチガチに守って安全にやってたのだが段々と浦和がボールを持つ時間が多くなる。スルーパスを出されたりCKを蹴られたりと危険度は浦和の方が増していった。するとサイドんぽ突破からクロスを入れられると興梠にあっさりとヘディングシュートを決められてしまった。守備で3人ぐらいいたというのにまるで対応できない。ああ、こういう単純な攻撃にサンフレッチェの守備はとても脆いのだった。そしてパスサッカーを標榜する浦和にしてもこういう得点が一番効果的というのは皮肉に感じたのだった。

2014年3月12日 (水)

セントラルコースト戦~一番下の定位置

 

2014 0311 AFC Champions League グループリーグ サンフレッチェ広島vsセントラルコースト・マリナーズ セントラルコーストスタジアム

 

 

 

 今度こそは勝つ。そんな気概を感じた。試合が始まるとサンフレッチェのパスワークは冴えわたりほとんど一方的にボールを保持している。そして奇をてらって前線へボールを入れトップの石原や浅野がシュートを試みる。だがそのどれもゴールになることはなかった。得点力、得点力がなさ過ぎる。

 

 そんな煮え切らない展開に業を煮やしてか、今シーズン入って初スタメンとなり高萩はピッチの中央であるセンターラインからバチッとロングボールを蹴ってきた。慌てて飛び上がるGK。何とか片手でクリアしたのだった。

 

 おお、高萩凄い。この舞台であんな大胆なプレーをやってしまうとは。ちゃんと枠にも入ってたしCKも取れた。こういう予測不可能なプレーにセントラルコーストも翻弄されるだろう。

 

 そんな予測の通りヒョンジンの蹴ったそのCKは塩谷のヘッドにより先制ゴールを奪うのだった。初めての先制。2010年にもそういう試合はあったがそんな気分になってしまった。もはやこれで相手も前に出て来ざるをえない。チャンスはより広がるだろうと余裕でいたのである。

 

 しかし、サンフレッチェに限ってその見通しは通じないのだった。そのわずか数分後に相手の苦し紛れのクリアがFWの選手に渡ってしまうのである。すると一人でも強引にドリブルで突き進む。事もあろうにサンフレッチェのディフェンダーはそのドリブルを止めれないどころか時間を掛けさすこともできずズルズルラインを下げるのだった。そして逆サイドに走り込んだ選手にパスを出されてあっさりと同点ゴールを決められてしまった。

 

 そのあまりもの速さに本当に決まったのかと信じることさえできなかった。オーストラリアの選手はスペースさえあれば距離のあるシュートも強烈な勢いで決めてしまう。そしてカウンターの時の速さ。一体何であんなにフリーでシュートを打てたんだろう。必死に戻ってたらしいヒョンジンはまるで追いついてなかった。もしかして足遅いのか?

 

 そしてサンフレッチェの脆さはこれだけでは終わらなかった。相手に深い位置まで侵入された場面でせっかくボールを奪うも千葉は何と敵にパスを送ったのである。何でそこで敵にパスを送るんだ!うわっと思った瞬間には全てが終わってた。迷うことなく放ったシュートは轟音をたててゴールに突き刺さったのだった。

 

 逆転されてしまった。ああ、もう駄目だ。ここで諦めてしまってはいけないのは理解しながらもとても望みがあるようには思えなかった。案の定セントラルコーストの大柄の選手はゴール前を固めて付け入る隙を与えない。追う展開になったら絶対に陥る状況に自ら陥ってしまった。サイドから行こうと中央を崩そうにも皆跳ね返されてしまう。こうなるともう点を取る手段はない。時間が過ぎ去るだけである。

 

 それでもわずかな望みをつなごうと攻めたてているもののよりによってこういう時に高萩も敵にパスを送ってしまうのだった。そして浅野に至っては敵にスローインを投げてしまう始末。ああ、酷い。これじゃあ勝てない。みんな何て敵チームに優しいんだろう。

 

 そしてついに追加点を取ることができず終了してしまった。空しかった。哀しかった。そして悔しかった。今シーズンこそは勝ち上がっていくだろうと思ってただけにこの敗戦は心を砕くものがあった。補強も行った、経験も得た、それでも勝てない。何をやっても勝てないのである。その事実にぼくは涙が出そうになった。

 

 モニターに映し出されたグループ順位表。4チームの名前が並びサンフレッチェはその一番下だった。もはやACLにおいてはそこが定位置になってしまった。これではまるでザコキャラじゃないか。

 

Jリーグチャンピオンのサンフレッチェ。どんなことをしても勝てないサンフレッチェ。そのもどかしさに胃が潰れそうになるのだった。

 

2014年3月11日 (火)

セントラルコースト戦~ACLの苦しみ

 

2014  0311日 AFC Champions League グループリーグ サンフレッチェ広島vsセントラルコースト・マリナーズ セントラルコーストスタジアム

 

 

 

 困ったものである。オーストラリアとは時差があるのである。その為にキックオフの時間が17時半。普通に勤めをしてる人間なら調度仕事が終わって今から帰るという時間である。それで家に着いた時にはほぼ試合も終わってるんじゃなかろうか。つまりはリアルタイムで観られない。観られないのに他で観る手段がないのでスカパーでチャンネル契約をしないといけない。以前テレビ朝日が放映権を持ってた頃は地上波で深夜に録画放送をしてくれたというのに。日テレに放映権が移ってからというもの放映する気がないもんだから大変だ。ACLとはやっている選手だけでなくTV観戦する方も余計な苦労が掛かるのだった。

 

 情報では30代以上の選手は帯同してないということだった。寿人、ミキッチ、山岸、カズ。実はこの4選手の出場がないのはリーグの川崎戦の時に想像がついた。運動量の負担の大きい両サイドで交代がなかったこと、結構早い時間で交代してしまったこと。今後のスケジュールを考えると無理はできない選手だった。

 

 特に森保監督になってからというもの、リーグ戦と並行する場合はこうやって選手を回していく傾向がある。それは昨シーズンも同様だったのだがいかんせん昨シーズンは公式戦初出場のような選手をここで使ってしまった。いささかやり過ぎた感もあるが当時の状況ではそれも致し方ないことだった。何せバックアップメンバーなんていないのだから。それで怪我でもしてしまったら元の子もないというものだ。

 

 ただ、そうやって昨シーズン経験を積んだ選手がそのまま出場できる機会ができたというのは大きなアドヴァンテージだ。実は試合が多いというのは苦労も多い反面こういった楽しみもある。毎回どんなメンバーで臨むのか、それを予想するだけで結構思考を巡らすものだ。

 

 この試合、勝てば日テレも翌日早朝の報道番組で取り上げてくれる。クラブ単位でTⅤに映ることのないJリーグのクラブにとってはこういう面からも勝ち進んでいきたいのだった。

 

2014年3月 9日 (日)

川崎戦~そして逆転

2014年3月8日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島

 ハーフタイムを挟んで戦況が変わることはよくあることである。このまま終わると思われたサンフレッチェは点を取るべくまた前に行く勢いを増していくのだった。だがゴールは遠い。相手のマークを引きはがすスタイルの寿人はがっちりとマークに合いとてもゴールの予感がない。ああ、寿人ももう交代した方がいいんじゃなかろうか。
 そんな時である。バイタルエリア中央にいた寿人にボールが入った。ただその受け方が悪かった。ボールはバウンドし、見方につなごうにも敵がいてどうにもならない。そこで行った寿人の選択はシュートだった。いや、あれはシュートだったんだろうか、ゴールに背を向けたような状態で取りあえずゴールの方向へ蹴っただけである。半ばそのヤケクソのキックはふわっと浮いて無情にもゴール裏まで飛んで行くものだと思った。が、その球威、方向、回転が見事にシンクロした。まるでそれは自転、公転を繰り返す太陽系が一直線に並ぶかのような数奇なる組み合わせだった。微妙な回転をしてそのボールはゴールの中へ吸い込まれてしまったのだった。
 ゴール、ゴール、ゴール!まさかあれが入るとは。守ってた川崎に選手も呆然としてる。そして入れた寿人本人が信じられないといった表情でコーナーフラッグを走った。沸き上がるスタジアム。沸き上がるピッチ上の選手。そしてTVの前のぼくも一人奇声をあげるのだった。
 それが同点ゴールというのもあったがあまりにもスーパーなゴールだったといいうのがチームに勢いを与えた。こうなったら逆転だ。寿人もこのゴールの後に浅野に交代する。高萩が野津田に変わって入る。これでより勢いが増すまずだ。
 ところがこの浅野、カウンターとなるべく場面で100パーセントの確率で相手にボールを奪われる。そこで奪われるんだったらキープして見方の上がりを待てばいいんだ。そして高萩に至ってはトラップすらまともにできてない。ああ、切り札と出した選手がこれではどうにもならない。もはや引き分けで終わればいいのかというきがしてたのだった。
 しかし、アディショナルタイムに入った時高萩がファールを受けて絶好の位置でFKを得る。これも高萩のトラップが落ち着かなかったせいでディフェンダーのジェシが深いスライディングに来たからだ。危険なプレーと判断されレッドカードが出たのだった。
 このチャンスに喜んだ。が、FKに心臓の鼓動を速めることはなかった。なぜならサンフレッチェのセットプレーとちっとも入らないからだ。ボールの前には高萩と塩谷が立ってる。壁を越すスワーブの掛かったキックを蹴るなら高萩だろう。だけどそれだけに尚更入らないようなきがしたのだった。
 すると先に動き出したのは塩谷だった。そのままボールをスルーするのかと思ったが蹴った。塩谷が蹴ったのである。その意外性にあっと思ったのも束の間、バチッとネットに突き刺さる音が聞こえたのだった。
 ゴール。ゴール、ゴール、ゴール!入った、GKも反応のしようのない速さで飛んできたのだった。
 勝った、さすがに勝った。こんな終了間際のFKで逆転ゴールが出るとは。しかもそれがDFの塩谷である。2試合連続ゴール、ディフェンスでも効いているがゴールまで決める。代表だろ、これ絶対に代表に呼ばれるべきだよ。僥倖にありながらそんなことを考えるのだった。
 開幕2連勝。この記録、実は20年振りということらしい。2つのスーパーゴール。終了間際での逆転。この高揚した気持ち、何と凝縮された90分だったんだろうか。

2014年3月 8日 (土)

川崎戦~アディショナルタイムの失点

2014年3月8日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島

 ホーム開幕戦。透き通るような空気、そんな透明感はまだまだ寒さを憶えるものの快晴に包まれていた。スタジアムには多くの人が集まり紫と白ツートーンによるストライプのコレオが演出されていた。おお、凄い。さすがホーム開幕戦と気分は高揚するのだった。そんな雰囲気に押されてか、序盤からサンフレッチェはどんどん攻めていく。川崎に隙を与えない。ボールは廻る、ゴールに近づく。この対戦、いただきだいう気分になった。
 ところが敵陣深くまで進入するもののシュートが打てない。こういう時の打開策、ミキッチの右サイドの突破に頼る。そしてスピードを使って、緩急をつけて相手をいなしていくもののゴール前に上げたクロスはことごとく合わない。もはや相手もミキッチへの対策には余念がないのだった。
 そうこうしてる内に川崎がボールを持ち始める。サンフレッチェは下がり気味の布陣になる。次第に川崎の応援の声が大きくなる。どこかサンフレッチェの応援は静かだ。せっかくの開幕戦、盛り上がってないのだろうか。
 ほとんどの選手が下がっていく。この守備一辺倒の様子にかつてはイラついたものだ。そんなどん引きではボール奪ったって攻め手がないだろ。そんな焦燥感を募らせたものだが慣れというのは恐ろしいものである。この状況にあっても上手く守りきれば何とかなるという感覚になるのだった。
 ところがやはりボールを奪っても前線には寿人一人しかいない。たまに寿人まで出たロングボールもことごとく相手に取られてしまう。ああ、こういう時寿人はボールを収められないんだよな。寿人はもっと違う場面、シュートの場面こそに使える選手だ。だけど困ったことにそのシュートの場面がちっとも訪れないのだった。
 川崎の打ち寄せる波を跳ね返すこともできずもはやこのまま引き分けのまま折り返せればいいと思ったその時だった。ペナルティエリアまで進入した選手のシュートコースを消すもそれをパス、パスと振り回されてしまう。食い下がろうとするサンフレッチェの選手。だが横に振られたボールはサイドからシュートを打たれ先制点を許してしまったのだった。あともう少し、もう少しでハーフタイムだっただけにこの失点は痛かった。どうしてあと数分を耐えることができなかったんだろう。勿体ない、勿体ないこの試合展開で2点入れるというのは天文学的数字のように感じ気が遠くなるのだった。

2014年3月 6日 (木)

ニュージーランド戦~過ぎ去った時間

2014/03/05 キリンチャレンジカップ2014 日本vsニュージーランド 国立競技場

 国立競技場改修前最後の試合。一体この文言を何度聞いたことだろう。確かに日本代表としては最後だ。でもその前に天皇杯最後、ゼロックススーパーカップ最後、いたる場面で聞いてるような気がしてまた言ってらという気がしてきた。それもこれもサンフレッチェがそれらも大会に出続けているからだろう。だが代表の試合は無関係と思いきやピッチを見れば青山が出てるではないか。この試合に向けるモチベーションは一気に高まっていった。
 とかくザッケローニ監督という人はヨーロッパのクラブに所属してる選手を優先する人だ。それはかつてのジーコ監督もそうだったことからやはり外国人にとってJリーグというものを軽視してしまう傾向があるのだろう。そういう理由もあって青山も選出はされたものの試合に出ることはないだろうと思ってた。それが他の海外組を押しのけて出場したのは意外だった。
 日本は小気味よくパスが回り気付いたらバイタルエリアまでボールを運ぶ。中に切り込み、あるいはクロスを上げることによりあっという間に4ゴールを決めてしまった。ニュージーランド弱い、弱過ぎる。これではトレーニングマッチにならないではないか。この調子だと90分経過すると8点くらい取ってしまうんじゃないか。試合としてはもはや終わってしまったのだった。
 この時ボランチに入ったのは青山と山口というJリーグのコンビであったが間違いなくチームにリズムを与えてた。それは相手が弱いからだろうという見方もあったものの後半、この2人がベンチに下がると途端にリズムが悪くなった。ピッチにはいわゆる海外組と言われる選手が出場している。今までザッケローニが頑なに守ってきた選手達よりも青山と山口のコンビの方が良かったというのは皮肉な話だった。
 更に皮肉なのはFWの大迫である。ボールが収まらない、シュートが打てない、存在感がない。鹿島にいる時はもっと脅威があった。それがまるでそげ落ちてしまって見えたのはドイツへの移籍は果たして正解だったのだろうかと首を傾げてしまった。これもザッケローニが海外組と言われる選手を重用するからだ。海外のクラブにいなきゃ代表に選んでもらえないという切迫感をかんじたんだろう。
 メンバー固定、海外組重視、そんなザッケローニの代表でのマネージングは負の側面が段々大きくなった。だけど過ぎ去った時間は帰らない。今更ながら勿体ないことをした悔恨の念がにじみ出るのだった。

2014年3月 1日 (土)

セレッソ戦~J1開幕

2014年3月1日 セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 ヤンマースタジアム長居

 ついに開幕である。すでにゼロックスとACLで試合はあったもののこれが本当のJリーグ開幕。新鮮な感覚を3回味わえることになる。これこそが優勝チームの特権。だけどこれだけ試合があるとすでにシーズンは始まった気分もした。
 アウェイの大阪。それでもここにぼくも立ち会えたなら。そんな羨ましさを感じてしまうのはセレッソにフォルランという世界的プレイヤーが加入したお陰だ。昨シーズン王者とフォルランのいるチーム、俄然この試合は注目カードになった。その為にNHKの地上波生放送という栄誉を得た。仕事だったぼくは携帯のワンセグで観戦することができたのは嬉しい誤算だった。
 そんな大阪の映像は開幕らしい晴れ晴れしさというより春の冷たい雨だった。もっとも、関東に至っても急激に気温が下がってとんでもなく寒く感じる。前の日まで半袖でも過ごせたというのに。春の天候は気まぐれである。
 そんな雨で濡れたピッチに選手は入場した。そこにはフォルランもいたもののその姿がセレッソのピンクのユニフォームに同化していた。大物選手であっても同じ人間だというのをこの時感じてしまうのだった。
 Jリーグ開幕のキックオフ。その行方はというとセレッソの方が主導権を握ってた。サンフレッチェは引いてボールを奪うと一発を狙ってロングボールを蹴る。だけどそのことごとくは精度がなかったりセレッソのDFに絡め取られてしまうのだった。その都度せっかくマイボールにしたのにという勿体なさを感じるのだった。
 相手陣内の3分の1くらいしか攻めることができない。シュートさえも打てない。これはもう点を入れるのは難しそうだ。サンフレッチェの攻撃は相手の守備の網にはまってしまうのにセレッソの攻撃は守備の網をすり抜けてしまうのだ。前半にしてせめて勝ち点1でも取れればいいのではという気分になってしまった。
 こういう攻められ続けてる時というのはどうしてもファールが増えてしまう。するとセレッソいFKを与えることになりその都度歓声があがる。ホームチームのチャンスなのだから当たり前なのだがその歓声の質が芸能人でも登場したようなものだった。多くの人がフォルランのFKに期待してるのは明白だった。
 確かにそのFKは驚異だった。どんな魔球を蹴ってくるのだろう。そんな恐怖を感じるもキックは全て枠に入らず事なきを得たのだった。
 そんな劣性に見える我慢の前半を終えると後半は波がこちらに来た。徐々に攻撃も相手の深部へ到達できるようになる。これは何が違うのだろう。確かにパスがつながるようになったのだがどうしてこんなに前に行けるようになったのだろう。果たしてそれは交代でヒョンジンや浅野が入ったお陰だろうか。
 確かに浅野はスピードもあって攻撃に鋭さを与える。ゼロックスでゴールしたことで期待もしてしまう。なのでペナルティエリアまで進入した時心臓が高鳴った。角度があるがシュートを打てた。だがここで相手の裏をかいて中央スペースに出したパスは見事にカットされてしまった。その顔の向き、表情、キックのモーションからいって絶対にパスを出すだろうという予測ができてしまった。ああ、これだったら入らなくてもシュート打ったら良かったのにと悔やむのだった。
 だがその後にもペナルティエリアにチャンスを石原がつくる。ドリブルで進入するも3人のDFが詰める。ああ、手詰まりだと思いきや石原は反転するとクロスを上げるのだった。ふわっと上がったボールの落下点に駆け寄った塩谷。ジャストミートなボレーシュート。ズドンと音がしそうな勢いでゴールに突き刺さったのだった。
 ゴール!ゴール、ゴール、ゴール!まるでストライカーのようなシュート。そもそも何でディフェンダーの塩谷がこんなとこにいたんだ。今シーズンのリーグ戦初ゴールは塩谷なのだった。
 アウェイゴール裏へ駆け寄る選手。紫のサポーターと喜びを分かち合う。雄叫びをあげてしまいそうになった。点の入らない展開、こういう時の1点は重みが違うのだった。
 そのゴールで勢いが増しサンフレッチェのチャンスは再び訪れる。守備ラインを完全に崩し最後は野津田のシュート。決まった。決まった、決まった、これでだめ押し点だと思ったもののシュートはゴールの脇を逸れて転がっていった。
「どわーっ!」
 そんな叫びをあげてしまいそうになった。血管が逆流しそうだ。あれを外すか。あれは決めないといけないだろ。あれを決めると勝ちだっただろ。野津田、ノツダ、のつだ・・・・。
 そんな決定機を外した後はもう耐える時間だった。もうセレッソの攻撃を跳ね返すので精一杯だ。跳ね返しても跳ね返してもセカンドボールを拾われる。ゴールキックになると胸をなで下ろすもこれで何秒稼げるか数えるのだった。6秒稼いだ。残り時間は何分だ?そんな思考を巡らせてると限りなく時間が長く感じるのだった。
 アディショナルタイム5分。何でそんなに長いんだ?凌げ、凌げ、凌げ。人数を掛けてバイタルエリアを埋める。胃が痛くなってきた。動悸が激しい。早く終わってくれ。
 そして終了のホイッスルは吹かれた。雄叫びをあげると共に重くのし掛かってたものから解放された。開幕戦勝利。世間の予想を裏切ったのも痛快だった。
 今シーズンは勝利で始めることができた。34節の内の一つが消化された。そして長いシーズンはスタートした。

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