鹿島戦~高い熱意
2013/12/07 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 カシマサッカースタジアム
自力での優勝はない。それにしてもどんな結果になろうともこの試合には勝ちたい。だがそれは気負うことのない妙な平常心がある。それは昨シーズン優勝しているからだろう。そして勝つことが直接優勝につながらないという事実が変な緊張をなくしてるのかもしれない。明鏡止水、虚心坦懐といった良き緊張感である。もしかしてこれは選手も同様ではなかろうか。
考えてみればここまでよくやった。主力である森脇が抜かれ補強は新人選手ばかり。そしてACLによる過密日程によるけが人の続出。リーグ終盤に来ての得点力不足。それでもずっとサンフレッチェのサッカーを貫きそして最終節での優勝争い。誇りに思う。だからこそ勝って欲しいがここまで来たらどんな結果になろうと構わないという気さえしてくる。そこにサンフレッチェのサッカーさえあれば。
そんな達観した心境であった。そしてぼく自身はよりによって仕事で鹿島に行けなかったもののドクトルが仲間を車に乗せて行った。その中の子供に話を聞いたのでここからはその子供の体験談として記事を書かせてもらいたい。
スタジアムに着いたのは調度開門が始まったような時刻だった。アウェイ入場ゲートの前には7列くらいに蛇行した入場待ちのサポーターの列があった。場所的な問題であまり人が集まらないのだがこんなにも並んでることにやはり早めの来場が正解だったことを知るのだった。
入場すると売店の数が普段より多くあったような気がした。しかも休憩スペースのような場所が用意されてそれ用の椅子が並べられてあった。そんなコンコースでは紫の人で溢れ応援コールを繰り出すのだった。そして選手バスが到着すると2階から見下ろすようにサポーターが集まりコールが響く。そうやってチャントを歌いながらスタンドへとサポーターの集団が動きその様はまるでヨーロッパのようでもあった。
その割にはスタンドに出ると静かだった。だが選手入場してから段々とヴォルテージを高めていったのだった。アウェイゴール裏は全面開放されその多くの面積を埋めているのだった。それには広島から来た人も相当いるのが伺い知れた。
その雰囲気、熱意、そういうものがサンフレッチェの方が強かったのかもしれない。そんな錯覚さえ感じるのだった。CKではヘディングシュートがあり右サイドではミキッチが再三突破をはかる。これはいける、いけるという雰囲気があった。
« 鹿島戦~神懸かった日程くん | トップページ | 鹿島戦~連覇 »
コメント