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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2013年12月31日 (火)

天皇杯FC東京戦~制したPK戦

2013/12/29 天皇杯準決勝 FC東京vsサンフレッチェ広島 国立競技場

 PK戦、よりによってFC東京側のゴールで行われることになった。コイントスによりFC東京の先攻になりボールがセットされる。これを西川が飛んだ逆方向にあっさりと決めると盛大なる声援がわき起こる。そしてサンフ最初のキッカーである青山が出ると大きなブーイング。ああ、やっぱりやりにくい。だけど青山なら決めるだろう。こんな逆境に屈するような男じゃない。そんな安心感を持って観てたのだった。
 しかし、この時青山のキックは読まれてしまってセーブされてしまった。そもそもコースが甘かった。真ん中に近くGKも反応しやすかった。重圧にやられてしまったんだろうか。PK失敗の後の絶大なる歓声によってそれを痛感させられてしまうのだった。
 続いてFC東京のPKはあっさりと決めてしまい尚更歓声が高くなる。絶対不利だ。やっぱりこの環境は悪過ぎる。続いて出たキッカーの水本もこのプレッシャーに潰されはしないだろうか。ああ、せめて水本だけは決めてくれ。そんな切迫した想いの中でのPKのコースはGKに読まれてた。ボールもころころと転がってる。絶体絶命と思われたそのキックはGKの手をすり抜ける絶妙な回転だった。
 PK成功。DFの選手らしい冷静沈着さだったがそのキックの質はディフェンダーらしからぬものだった。これで西川がセーブしてくれると同点になるのだが西川はことごとく相手のキックの逆に跳んでしまうのだった。ああ、せめてこの先サンフレッチェの選手が外さないでくれればと祈るのだった。
 そして3番手に登場したのは千葉だった。ここで一抹の不安が過ぎる。なぜなら千葉のPKなんて見たこともない。それについては水本も青山も同様だったのだがそれらの選手と比べて冷静さに欠けるような気がした。いや、DFの選手であるから実はそうでもないのかもしれない。あの最終ラインから繰り出すグラウンダーのロングパス、あれを出せる大胆さはなかなか肝が据わってる。勢いで決めてくれるかもしれないと行く末を見守るのだった。
 助走からぐいっとスピードを上げるキックはあのDFラインから繰り出すビルドアップと同じようだった。だがそのボールはゴールの上を越してしまった。この時ばかりは千葉の勢いは度を過ぎたものとなってしまった。
 これで3対1。次でFC東京のPKが成功すればそれで終わりである。もう駄目だ。これで終わった。そんな絶望感を抱きながらも西川がまだ1回もPKを阻止してないことに違和感を憶える。せめて次の1本だけでも止めて欲しい。このまま終わるのはあまりに惨めである。何かを残して欲しい。それが西川のPK阻止である。
 もしかしたらこれが最後のキック。それは死刑宣告ででもあるかのようだった。だがこの時、放たれたキックに対して西川はを横っ飛びで阻止したのだった。
 うおおおおおっ!雄叫びを挙げる西川。観ているこちらも立ち上がってしまった。さっきまでの虚ろな感情は一気に目覚めてしまった。そして次のキッカー、どちらにしてもこれで決めないと終わりである。こんな重要な場面でペナルティスポットに入ったのは西川だったのである。その立ち振る舞い、表情、絶対に決めるという風格があった。そしてGKの動きの逆を突いたまさに心理戦を制するキックを決めたのだった。
 凄い、凄すぎる西川。この活躍に興奮する。だけど次のPKを決められればそれで終わりである。冷静になればその興奮も冷めてしまう。西川のセーブに期待したいもののPKは絶対的にキッカーの方が有利。1本セーブして自らもPKを決めた西川がこれを止めれなかったとしても誰も文句は言えない。そんなPKを固唾を飲んで見守る。するとその最後と思われたPKを西川は止めてしまったのだった。
 救われた。終わりと思われた最後のPKを止めたのである。首の皮一枚つながった。これで次のキッカーが決めればサドンデスに突入だ。絶対的に不利な状況からイーブンに持ち込めるのである。ここで出てきたのが塩谷だった。これは決める。そんな確信があった。J2の水戸から移籍してきたこのディフェンダーは守備では危険の目を詰み攻撃でもダイナミックに前線に飛び出す。どんなプレッシャーを受けようと味方にボールをつなげる巧みさには目を見張るものがある。本当にこの選手がサンフレッチェに来てくれて良かったと思う。
 そして塩谷はその期待に違わずPKを決めてしまう。これでイーブンだ。絶対的不利な状況を振り出しに戻した。PKなんて運試し、そんなコメントを聞くことあるがこの状況が運と言えるだろうか。
 ここからは本当に一発勝負である。西川のセービングに行方は左右される。だがサイドンデス最初のキッカーは簡単にPKを成功させてしまった。それにより決めないと負けである。今度はカズ辺りが出るんじゃないだろうか。だけど出てきたのはルーキーの浅野だった。
 この場面で浅野が出るかよ。長い助走位置を取った浅野の表情は緊張に堅くなってるのが明白だった。ああ、駄目だ。絶対に緊張してる。カズは蹴らないんだろうか。だけどこの重要な場面で若い選手を使うのがサンフレッチェらしいのでもあった。
 長い助走からボールを蹴った浅野。GKは横に跳ぶ。だがそれはパワーシュートと思いきやGKの逆を突くふわっとしたボールだった。まるでGKをあざ笑うかのようなPKに浅野がFWの選手だったことを思い出した。まだ公式戦でゴールのない浅野。だがこのPKはその潜在能力の高さを感じずにはいられなかった。
 そしてPK戦は続く。FC東京は日本代表にも選出されたことのあるベテラン、石川である。この百戦錬磨のドリブラーが失敗するとは思えない。だけど得てしてPKではこういう大物選手が外すことがあるのである。そこに期待して観ていた。
 助走から放たれたキック。横っ飛びの西川。その読みが当たった。そして反応の早さが光った。西川の手の先にボールは当たってボールは枠に入らなかったのだった。
 雄叫びを挙げる西川。それにつられてこちらも叫んでしまう。あと一人、あと一人決めれば勝てる。まだ勝ってはいない。だけど初めて有利な状況に立つことができたのだった。
 そして出てきたのがまたしてもルーキーの野津田だ。何度もあったカウンターのチャンスを全て相手のディフェンダーに絡め取られていた野津田。自慢のミドルシュートを打とうという意識はあったもののボールの芯を捉えることのできなかった野津田。それでいながら若手では圧倒的に期待値の高い選手であるのだった。
 ここで決められるかどうか。決めてくれ、決めるだろ、決めるんだ。そして放ったキック、スパッと音まで聞こえてくるように綺麗にゴールネットを揺らしたのだった。
 決勝進出。駆け出すサンフレッチェの選手。地獄の淵から這い上がった。絶対に駄目だと思ってた。120分あっても点の取れなかった得点力のなさに嘆きもした。だけどこの瞬間全てを忘れ去った。元旦に決勝戦を戦えることにただただ喜びを感じるのだった。そして2冠を狙えるこの立場、この偉業を達成すべく今度こそは決勝の相手であるマリノスに勝ちたいと想いを馳せるのだった。

2013年12月30日 (月)

天皇杯FC東京戦~スコアレスドロー

2013/12/29 天皇杯準決勝 FC東京vsサンフレッチェ広島 国立競技場

 ピッチに大きな影が映し出されることで日差しの強さを感じる。前日から気温が一気に下がってきたもののそのせいで視覚的には寒さを感じないのだった。
 どうせFC東京はミラーゲームのようなことをしてサンフレッチェが攻め倦ねるような作戦で来るのだろうと思ったらやはりそうだった。だがその時気付いたのだがFC東京の監督はポポビッチだったのだ。今更になって思い出してしまった。その為あまり因縁というものを感じないのだった。
 スタジアムは国立競技場でやってるせいで圧倒的にFC東京のサポーターが多い。天皇杯も昔は対戦チームに縁もゆかりもないような地域のスタジアムで試合を組まれたものだが最近はやはり客のことを考えるようになった。さすがにガラガラのスタジアムでやっても盛り上がりに欠けるというのに主催者側も気付いてきたようだ。
 ボールを持つサンフレッチェに対して自陣に下がって守備を固めるFC東京。絶対にそういう戦い方をしてくるなと思ったがこれこそが今シーズン苦しめられた戦法であった。J1連覇したことで今後もっとマークが厳しくなる。こういう相手に勝てないとリーグ戦はおろかACLも厳しい。
 だがそんなFC東京の守備にサンフレッチェは苦しめられた。ボールが半分より前に行かない。堅牢な城壁を崩せないといったところだった。こういう時の頼みのミキッチもドリブル突破が果たせない。一体この試合どうやったら点を取ることができるんだろう。
 そんな攻めあぐねるサンフレッチェを攻撃をつみ取るとFC東京は果敢に攻めてきた。そこから放たれたシュートは皆肝を冷やされる。その都度枠を逸れたり西川のファインセーブがあったりDF陣の奮闘にったすけられるのだった。
 何だか相手の方がフィニッシュまで行ってるような。この降着状態を打破するにはミドルシュートしかない。そんな時カズの放った遠目からのシュートは大きく枠を越えるのだった。
 バイタルエリアでのフリーキックは枠を捉えるもボールにスピードがなくキャッチされてしまう。左のファン・ソッコからは有効なクロスが上がらない。中央の崩しは人数を掛けられ摘み取られてしまう。一体この試合ではどうやれば点が取れるのだろう。
 絶対に点が取れない。時間の経過と共にそんな気分が支配してきた。それでいながら決勝に進出する姿を想像してしまう。その余裕みたいなものはどこから来るのだろう。Jリーグ連覇の自信なのかもしれない。だけどどんな状況になっても攻め急ぐことなくあくまでもボールをつないで相手の隙を突こうとするサンフレッチェのサッカースタイルのせいかもしれなかった。
 膠着状態は依然として続く。ついには延長戦にまで突入するもスコアあ一向に変わりはしない。野津田、浅野、清水という若手を投入して活性化をはかるがスコアは動かない。カウンターでチャンスはあるもその都度野津田はドリブルを数人に囲まれボールを奪われてしまうのだった。
 そして延長戦の終了を告げるホイッスルが吹かれる。PK戦、またしてもPK戦だ。さすがに今度ばかりは勝敗の予想はつかなかった。FC東京のホームのような国立競技場。さすがに今回は不利な条件であるように思われたのだった。

2013年12月23日 (月)

天皇杯甲府戦~PK戦制す

2013/12/22 天皇杯準々決勝 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府

 PK戦の前にサンフレッチェは円陣を組んだ。その様子から順番もすぐに決まったのだろう。その時ミキッチの手を挙げた姿を見かけたから恐らく立候補させて決めたのだろう。順番を決めるのに綿密に打ち合わせをしている甲府とは対照的だった。
 そしてPK戦はホーム側で行われることになった。それに伴いサンフレッチェのサポーターは大挙してゴールの真裏へ移動するのだった。ああ、これは羨ましい。ゴール裏から相手へのプレッシャーを与えられるというのは本当に戦況に影響を与えられる気がする。
 だがその最初のキッカーのジウシーニョはそんなこと諸ともせず決めてしまった。それに対してサンフレッチェの最初のキッカーは青山だ。青山のPK、イメージしにくいのだがそこは寿人の交代時に渡されたキャプテンマークを巻いてる責任感によるものなのだろう。意外にもあっさりと決めてしまった。何気にこういう緊張の場面で動じない度胸を持ってるのだった。
 そして甲府の次のキッカー。サンフレッチェ・ゴール裏からは膨大なブーイングがわき上がる。タオルを振り回した者もいるかもしれない。フラッグを振り回した者もいるかもしれない。こうしてキッカーの集中力を拡散させる。その効果だろうか、放たれたキックはゴールの枠を外れてしまった。
 大きな歓声が鳴り響く。サンフレッチェゴール裏が盛り上がってるようだ。これぞホームの利。続いて蹴った水本は堅実なディフェンダーらしく簡単に決め数字の上で有利な状況になるのだった。
 続いて甲府のキッカーは決めてしまったがサンフレッチェのキッカーの3番手はパク・ヒョンジンだった。ボールをセットし長い助走位置に立つ。笛が吹かれても動かない。その間に緊張感が漂う。そして走り込み放ったキックはゴール左上と誰も蹴らなかったポイントに入れたのだった。
 サンフレッチェが1本も外してないことで甲府にはプレッシャーが掛かる。続いて出た甲府のキッカー水野は途中出場で体力はあるはずだ。若い内から将来を期待され一時はセルティックにまで移籍した選手だがどうも泣かず飛ばずだった印象がある。そんな水野の蹴ったキックは枠を大きく外してしまったのは何か今までの経歴を象徴するようにも見えた。
 これでサンフレッチェの次のキッカーが決めれば勝ちが決まる。そしてペナルティスポットに出てきたのはミキッチなのだった。シュートの決まらないミキッチ。緩急を付けたドリブル、爆発的なスピード、鋭いクロスと圧倒的な存在感がありながら唯一にして絶対的な欠点がシュートが入らないことだった。そしてその欠点を象徴するかのように枠を大きく外して失敗してしまう。ミキッチのシュートが入らないというのはPKという場においても変わりはしないのだった。
 そして5人目のキッカーである。甲府のマルキーニョス・パラナがボールをセットした。再びゴール裏からは猛烈なブーイング。引き締まった表情の西川。そして放たれたキック。右に跳んだ西川の読みは的中し見事右手で阻止した。わき上がるスタジアム。ベンチの選手もピッチに流れ込んだ。勝利を祝う、喜び合う、そんな瞬間が訪れたのだった。
 しかし、主審のホイッスルがそれを妨げた。PKのやり直しを命じたのである。キッカーが蹴る前に西川がラインより前に出てたという判断でPKのやり直しを宣告された。とんだ水を差されてしまった。いいじゃないか、そんなの。そんな都合のいい論理によって審判の判定にケチをつけたくなった。だがサンフレッチェの選手はそれに抗議することなく速やかにプレーに戻った。Jリーグのあるチームではこういう時執拗に審判に食い下がるんだろうなと思ったもののそのサンフレッチェの潔さが誇らしくもあるのだった。
 マルキーニョス・パラナにしてみれば救われた場面である。一度は防がれたPKをもう一度できるのだ。こういう時キッカーの方が有利な気がした。今度は別の場所を狙うだろう。そうなるとさすがに西川も読みを的中させることはできないぞ。
 ところがその状況が逆にプレッシャーを与えたのだろうか、マルキーニョスのキックはゴールの枠を大きく越えてしまうのだった。今度こそPK失敗。そしてサンフレッチェの勝利が決まったのだった。
 再びピッチになだれ込むベンチの選手たち。苦しい試合だった。PK戦にまでもちこまれたのがそれを証明している。準決勝進出。その言葉、ずいぶん久々に聞いたような気がうるのだった。

天皇杯甲府戦~ドローで終える

2013/12/22 天皇杯準々決勝 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府

 そのパスは水本からだった。DFの間へ通すようなパスを寿人はヒールでトラップするとそのままDFの裏への飛び出しとなりGKと1対1。そこで迷わず右足を振り抜いたシュートはそのままゴールへ突き刺さった。それは寿人にとっての約2ヶ月ぶりのゴールだった。
 待ち遠しかった待ち遠しかった寿人のゴールはこの試合の硬直を破るゴールだった。ボールは持ててもシュートまで行かない。サンフレッチェの陥りがちな歯痒い展開を打破するという意味でも寿人のゴールは貴重だった。そしてこういうゴール前を固められた状態で決めるストライカーらしいゴールだった。やっぱり寿人はサンフレッチェのエースだ。そんな確信を抱かせてくれた。
 先制してしまうともう余裕な気がした。パスを回し回し回す。甲府にボールを渡さない。これで追加点が入ればもう安泰だろうがこれが入らない。一度はカズがミドルシュートを打つもバーに跳ね返されそれを打った石原もポストに当ててしまった。2人続けてゴールの枠に当てるというやろうと思ってもできない芸当によりゴールにいたらないのだった。
 どんなに有利に試合を進めてても1点というのは何があるか分からない。それでいてもう勝ったかのような余裕を感じてた。それが災いしたのだろうか、前半の終わりに事故は起こった。
 サイドからのクロス。だがそれはゴール前に適当に上げたようにも見えた。飛び出す西川。が、中央の混戦から跳ねたボールはこれが西川の頭上を越えてゴールに吸い込まれてしまった。ああ、あそこで競り合いに勝てなかったかよ。ああいう中途半端なクロスに本当に弱いなと思いながらリプレイを観るとそれは競った千葉の背中に当たったものだった。オウンゴール。ああ、オウンゴールかよ。追加点を取らないから、シュートを打たないからこうなるんだよと振り出しに戻った試合に失望するのだった。
 しかし、そうは言っても今シーズンのJ1王者。サンフレッチェが負ける訳がないと妙な自信を持っていた。すぐに勝ち越しゴールを入れるだろうと思いきや後半になると甲府の攻める時間の方が多くなるのだった。波が向こうに行ってしまった。逆に言うと波がこちらにある時にそれを生かせなかった。サンフレッチェの選手はもはやみんな自陣に引いている。ここで甲府の攻撃を堪えしのいでもカウンターという展開には行かない。甲府のプレッシャーがキツイのかどうしても時間を掛けさせられて守備に戻られてしまうのだった。
 崩せない。どうやっても崩せない甲府の守備だった。中央を固め奪ったらカウンターという戦法を愚直にまで押し進める。そういう相手にサンフレッチェは本当に苦労する。メンバーも寿人に代わって野津田、清水からヒョンジン、更にDFの千葉からFWの浅野という交代があったもののその厚いディフェンスを突き破れないのだった。誰かミドルシュートでいいから狙って欲しい。そう思ってたら塩谷が上がってシュートを放つも枠に入らないのだった。
 90分を終え延長戦へ。ここまで苦労させられるとは。やっぱり得点力不足。野津田は強烈な左足のシュートを放つ機会が訪れない。浅野はゴールから遠い場所でのプレーが多くなる。更にヒョンジンときたら深くえぐることもなしに安直にアーリークロスばかり上げるもんだから全てのクロスボールを跳ね返されるのだった。ああ、時間がない、時間がない。もはや甲府は点を取ることは考えてないようだ。バイタルエリアに人数を掛けセカンドボールもほとんどサンフレッチェが取ってる。ちくしょう、汚いぞ。もうちょっとスペースを空けやがれ。段々と頭に血が上っていくのだった。
 急げ、急げ。ミドルシュートでいいから狙ってしまえ。だが結局延長戦の終了のホイッスルが鳴ってしまった。PK戦である。PK戦、2008年のゼロックススーパーカップ以来ではなかろうか。あの時は勝つことができた。だが今回はどうだろう。普段訪れない場面だけにその結果は想像もできないのだった。

2013年12月10日 (火)

昇格決定戦

2013/12/08  J1昇格決定戦 京都サンガFCvs徳島ヴォルティス 国立競技場

 サンフレッチェの優勝の余韻も冷め止まぬ翌日、ぼくは国立競技場へと出掛けた。朝は近所の小学校のサッカーの練習へ行くとたくさんの人に優勝おめでとうという声を掛けられ誇らしい気分になったものである。そして少年サッカーのコーチからも祝福の言葉を掛けられた後、昼から昇格決定戦観に行くと言っていた。他にもその試合のチケット持ってる人いるらしかったがそれらは総じてアウェイの徳島側のチケットだった。特に徳島を応援してる訳ではない。でもそういう第3者が買ってしまうのは徳島なのだった。
 更にスタジアムでは長崎やら川崎やら色んな他クラブのグッズを身につけてる人を見かけたがそれらの人も総じて徳島のエリアに向かってるように見えた。かく言うぼくも徳島の自由席を買ってるのだった。
 熱心に応援するという訳でもないがサンフレッチェからレンタルで行ってる大崎もいるし橋内などのサンフレッチェユース上がりの選手がいることで感情はこちらに傾いてしまう。そんなこと考えてどの当たりに座ろうか見回していたらサンフレッチェのサポーターを見つけてしまった。
「やあ、昨日は鹿島いたんですか?」
「いや、仕事で行けなくて。でもこの試合も観てから広島に帰るの?」
「そうだよ」
 昨日優勝を味わって、そしてまた翌日には昇格決定戦に出向く。実はこの試合にはそういう興味本位で集まってる人が結構いる。そしてそういう人は大抵徳島の側にいる。実際に京都のゴール裏には空席があったものの徳島のゴール裏はほぼ満席となっていたのだった。その心理、恐らく徳島が買った方が面白いというものだったろう。昨シーズンも大分がここで勝ったがその時も大分が勝ったら面白かったような気がする。実はこの大会、ここが勝ったら面白いと思わせるものを持ったクラブの方が有利なのではないかとさえ思ってしまうのだった。
 だけど現実的に実力を考えれば京都に部があるだろう。ウォーミングアップの様子を観ていたら選手個々の技量で差があった。それは試合が始まるとより顕著に現れるのだった。
 京都の選手は1人でもボールキープ力に優れ、徳島のプレッシャーも簡単にいなしスルスルッと徳島の守備網をくぐり抜ける。その都度シュートの脅威に晒されるもぎりぎりのところでくい止めた。逆に徳島がボールを持ってもなかなか前に運ぶことができずもうこれは時間の問題のような気がした。それでなくても京都は引き分けのままで昇格が決まってしまうのだ。
 だがここで徳島にCKのチャンスが訪れた。徳島が点を入れるとしたらこういうセットプレーでしかないだろう。そんな気がしてたがこの千載一遇とも言えるチャンスで決めてしまったのだ。予期せぬ先制点。これで条件は徳島が有利になったのだった。
 ある程度余裕を持ってプレーしてた京都の選手はさすがに焦ったか、どんどん前掛かりになる。もはや点を入れないと負けてしまうという立場になってしまった。だがそれが隙を生んだのだろう、ディフェンスラインの裏には広大なスペースができてしまい徳島はロングボール1本放つと徳島の津田は猛然とボールを追いかけていった。追いかける京都DF。だがつきだした足の先に当たったボールは強烈な勢いでゴールネットを突き刺さったのである。
 追加点である。1点取るのが奇跡のような気がしたがよりによって2点目が取れた。もうこうなったらイケイケである。勢いに乗った徳島はどんどん前に行けるようになった。まるでチーム全体が生き物であるかのように前に突き進む。そして盛り上がるアウェイゴール裏。そんな機運に京都は呑まれてしまったようだった。
 そしてそのまま0ー2というスコアで試合を終えた。昇格を決めたのは徳島である。当然のことながらアウェイゴール裏は祝福ムードで大賑わいだ。そこには大崎がいるからとかそういう次元を越えたものがあった。四国初のJ1クラブ、遠い夢のようだった徳島が昇格を果たしたのである。
 やっぱり昇格決定戦、有利なのは物珍しさを含めて昇格したら面白いと思わせたチームではなかろうか。

2013年12月 8日 (日)

鹿島戦~連覇

2013/12/07 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 カシマスタジアム

 大迫がゴール前へ飛び出した時、もう駄目だと頭を抱えた。が、その威力がなく西川は難なくキャッチしてしまう。やはり大迫は恐い。代表にも選ばれ結果を出してるだけはある。何とかして先に点を取りたい。
 すると中盤でボールを奪って速攻の形となった。バイタルの真ん中でボールを受けた高萩。そこで真正面を向いたままアウトサイドキックで右斜め前のスペースに出す。鹿島のDFは寿人のマークに付いて無人のスペースだったが駆け込んだ石原がボールに追いついた。GKと1対1。コースは切られてる。だがこの一瞬のタイミングの判断で石原はループシュートを選択しボールはGKの頭上を飛びゴールへと落ちていったのだった。
 先制点。石原は忘れた頃に点を入れる。いいとこまではいくものの最後のシュートがどうも決まらなかった石原だがこのフィニッシュはシュートの技術としても高いものだった。寿人のゴールがない中、こうやって他の選手がゴールを決めるのはチームとして助かる。だが、サンフレッチェのサッカーはこうやって色んな選手が点を取るのが本来の姿なのだった。
 とりあえずは先制したものの1点というのは実に心許ない点数でもあるのだった。ちょっとした事故でも失点の可能性はあるし何が起こるか分からない。だからもう1点狙いたい。鹿島もゴールを目指して猛攻を加えるが、最終ラインで上手くせき止めると塩谷がドリブルで駆け上がる。前掛かりの鹿島サイドには広大なスペースがありそのまま駆け上がるとビッグチャンスであるのは間違いなかった。が、ここで倒される。後ろから手が掛かったようだった。すぐにホイッスルが吹かれると主審からはイエローカードが差し出されるのだった。
 カードを受けたのは大迫だった。大迫はすでに1枚貰ってることによりこれで退場となってしまった。抗議をする鹿島の選手。だがこの時アウェイゴール裏では5点取ったかのようなお祭り騒ぎとなったのだった。そして昨シーズンを思い出した。優勝の決まった試合で相手チームに退場者が出たということを。それはまるで何かの暗示であるかのようだった。
 後半に入ると1人少なくなったにも関わらず鹿島は怒濤の攻撃をするのだった。サンフレッチェはここを守りきってカウンターというので何度も乗り切ってきた。だが右サイドのミキッチはスピードを生かした突破で何度もチャンス演出するのに対して左のファン・ソッコはちっともチャンスにならない。なので最初の交代選手はソッコだとばかり思ってたがミキッチだった。体力の消耗を考えてのことだろうが代わりに入った清水も期待が持てない。もうこれは1点を守ればいいという采配なんだろうか。
 するとその後にペナルティエリア前で混戦が訪れる。ソッコが強引に中へ絞ってシュートを狙うもブロックされると跳ね返りが右のスペースに出された。ボールに追いつく清水。グラウンダーの横パスは綺麗にゴール真正面に入り石原が決めたのだった。
 追加点。ここに来て大きな大きな追加点だった。相手は1人少ない。この試合の勝利が現実味を帯びてきたのだった。あとは時間の経過を待つのみだった。
 その為にもあと1枠残ってる交代選手を使いたかった。通常だとソッコに代えて山岸である。それなのに待てど暮らせど交代カードを切らなかった。何でだ、何でだと不思議に思う。と、その内にソッコが2枚目のカードを貰い退場してしまった。ああ、だから言わんこっちゃない。早めに交代させれば良かったのに。
 だがアディショナルタイムになった時、その真意が分かった。交代選手として引退が決まってる中島が用意してるのだった。もう絶対に勝てるという状況になって中島を出すという森保監督の心意気だったのだ。
 そして5分と表示されたアディショナルタイムも終わり終了のホイッスルが吹かれる。一瞬ワッと勝利の歓声が上がったもののすぐに静かになる。スタンドではいたる所でマリノスの試合結果を携帯で確認してる人がいた。そちらはまだ試合が終わってないのである。
 しかし、その時ベンチから飛び出すサンフレッチェの選手の姿があった。その瞬間、1位だったマリノスが負けサンフレッチェの逆転優勝が決まったことを知りスタンドがウワーッと盛り上がったのである。2年連続の優勝である。昨シーズンは感涙の涙であったが今回は笑顔だった。これが連覇というものなのだろう。最後の最後で優勝が決まった。幸せな幸せな瞬間であった。

鹿島戦~高い熱意

2013/12/07 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 カシマサッカースタジアム

 自力での優勝はない。それにしてもどんな結果になろうともこの試合には勝ちたい。だがそれは気負うことのない妙な平常心がある。それは昨シーズン優勝しているからだろう。そして勝つことが直接優勝につながらないという事実が変な緊張をなくしてるのかもしれない。明鏡止水、虚心坦懐といった良き緊張感である。もしかしてこれは選手も同様ではなかろうか。
 考えてみればここまでよくやった。主力である森脇が抜かれ補強は新人選手ばかり。そしてACLによる過密日程によるけが人の続出。リーグ終盤に来ての得点力不足。それでもずっとサンフレッチェのサッカーを貫きそして最終節での優勝争い。誇りに思う。だからこそ勝って欲しいがここまで来たらどんな結果になろうと構わないという気さえしてくる。そこにサンフレッチェのサッカーさえあれば。
 そんな達観した心境であった。そしてぼく自身はよりによって仕事で鹿島に行けなかったもののドクトルが仲間を車に乗せて行った。その中の子供に話を聞いたのでここからはその子供の体験談として記事を書かせてもらいたい。
 スタジアムに着いたのは調度開門が始まったような時刻だった。アウェイ入場ゲートの前には7列くらいに蛇行した入場待ちのサポーターの列があった。場所的な問題であまり人が集まらないのだがこんなにも並んでることにやはり早めの来場が正解だったことを知るのだった。
 入場すると売店の数が普段より多くあったような気がした。しかも休憩スペースのような場所が用意されてそれ用の椅子が並べられてあった。そんなコンコースでは紫の人で溢れ応援コールを繰り出すのだった。そして選手バスが到着すると2階から見下ろすようにサポーターが集まりコールが響く。そうやってチャントを歌いながらスタンドへとサポーターの集団が動きその様はまるでヨーロッパのようでもあった。
 その割にはスタンドに出ると静かだった。だが選手入場してから段々とヴォルテージを高めていったのだった。アウェイゴール裏は全面開放されその多くの面積を埋めているのだった。それには広島から来た人も相当いるのが伺い知れた。
 その雰囲気、熱意、そういうものがサンフレッチェの方が強かったのかもしれない。そんな錯覚さえ感じるのだった。CKではヘディングシュートがあり右サイドではミキッチが再三突破をはかる。これはいける、いけるという雰囲気があった。

2013年12月 7日 (土)

鹿島戦~神懸かった日程くん

2013/12/07 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 カシマスタジアム

 ひんやりとした外気に包まれた空は雲の隙間から朝焼けの光が漏れていた。その所々から顔を出す日差しは様々な色彩を空一面に反射させてる。雲はその凹凸の模様をより一層際だたせ夜から朝へと変わっていく様子が伺える。その様に地球の壮大さを感じる。そしてそのしたで行われるサッカーの試合、それは一介のたわいもない出来事かもしれない。だけどぼくにとってこれこそがこの地上においての重大事なのだった。
 最終節、アウェイ鹿島。一体誰がこの状況を優勝が掛かる試合だと想像しただろう。年間のスケジュールを出す日程くん、その能力は神懸かってる。鹿島に勝たないとサンフレッチェの優勝はない。それこそはどんな演出よりも試合を熱くさせるのだ。
 鹿島にはホームでの試合で審判への抗議により得点を取り消された。後日それは誤審だと発表があったが抗議で失点を無くすという方法はプロとしてどうなのという気がする。それに比べてあの時のサンフレッチェの態度は素晴らしかった。不満な判定ながらも意義を唱えることもなく黙々と次のプレーに備えた。あの試合でサンフレッチェは勝ち点2を失った。あの抗議によって失った。その相手に対しては絶対に勝たなければいけない。そうでなければサッカーの正義が失われてしまう、そんな大袈裟な表現さえ使ってしまいたくなるのだった。
 だが、問題は1ヶ月前天皇杯で同じ場所で大勝してしまったことである。鹿島も絶対に今度こそはやり返すという雪辱に燃えてるだろう。そしてあちらも勝てばACL出場、そして順位も2位で終わるというモチベーションがある。そしてサンフレッチェはこのところ得点力不足に悩んでる。こういう時に中位の無風地帯のチームとの対戦にならなかったというのが凄い。やっぱり日程くんって神懸かってるのだった。

2013年12月 1日 (日)

湘南戦~残された優勝の可能性

2013年11月30日 サンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレ エディオンスタジアム広島

 この流れは1点あれば勝てる展開だった。そして先制したことがサンフレッチェに余裕を生み攻撃に行く姿勢を見せながらも駄目なら下げる。そして相手のいない後方でボールを回し取りに来たら攻撃へ向かう。まさに勝ってるからこそできる展開なのだった。
 その様子はあと1点あればもう安泰であるのは明白だった。だからあと1点が欲しい。あと1点、だけどそれが遠いのだった。
 相手の深い位置までは行くもののゴールをするのに何かが足りない。その何かというのが分かれば得点力不足で悩むこともないのだろう。再三相手のゴール前まで進入しながらもシュートが入らないのはなぜだ。入らない。シュートがどうしても入らないのだった。
 サンフレッチェのサッカーはつなぐサッカーである。前線でも中盤でもパスでつなぎ後方の深い位置でさえもGKを絡めてパスでつないで相手のプレッシャーを切り抜けていく。感嘆にラインを割るとかボールをクリアするという割り切り方をしていない。それこそが魅力であるのだが残念なことにそれをゴール前でもやってしまうのである。シュートは時として強引さが必要である。だけどより確実な方法へとパスを選択する為に相手に守備の時間を与えてしまうというのだった。サンフレッチェがここぞという場面でシュートを打たないのはこのサッカーをやる限り必然となるのかもしれない。
 だけどそんな時にエースストライカーがフィニッシャーとして決めてくれれば問題はない。だがそのエースのゴールがない。バイタルエリアで相手の守備網をぬって放ったシュートは絶対入ったと思った。だが枠を外れてしまった。そしてクロスからのヘディングシュートはゴールに入るもオフサイド。録画再生で見たらちょっと怪しい判定だったがそういう運を含めて寿人にはゴールが訪れないのである。そして追加点が取れずにいると次第に旗色が悪くなってくるのだった。
 いくら攻められても点が入らないことで勢いを持ったのだろうか。湘南は果敢にサンフレッチェの陣地に入ってくる。攻める、攻める、そして攻める。元々もはや勝敗に関係のない湘南には失うものがなかった。そんな迷いのなさが攻撃に現れるのだった。
 守るサンフレッチェ。もはや守るのが精一杯。体力を考えてミキッチなどはなるべく早く交代させたいもののとてもじゃないが代えれる状態じゃない。その証拠に清水に交代したのは終了3分前だった。
 ただ、湘南の攻撃に圧力は感じたもののやられるという感覚はなかった。そして終了のホイッスルを聞いた時、ホッと安堵するような笑顔が浮かぶのだった。そしてその後に入った情報でマリノスが負けたことを知った。これですっかり諦めてた優勝の可能性が出てきたのだった。
 マリノスの相手は新潟だった。昨シーズンも新潟が仙台に勝つことによりサンフレッチェの優勝が決まった。そして今シーズンも新潟が勝つことにより優勝の可能性が残った。これは何かの暗示なのだ?そんなことを考えてみたくなるのだった。

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