無料ブログはココログ

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

« 2013年10月 | トップページ | 2013年12月 »

2013年11月30日 (土)

湘南戦~閃光のゴール

2013/11/30 サンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレ エディオンスタジアム広島

 1試合残した形でホーム最終戦を迎えるのは昨シーズンと同じだった。だが昨シーズンはここで優勝が決まった。今シーズンは勝っても優勝の可能性は薄い。というよりライバルのマリノスが勝ってしまうとそこで終わりだ。だが他チームの結果どうこういうよりサンフレッチェが勝たないと意味がない。全てはこの試合に勝利してから。全ては湘南に勝ってからの話なのだった。
 その湘南、前節降格が決まってしまった。そういう降格の決まったチームというのは時として変な気負いがなくなってせいで伸び伸びとプレーするように変貌することがある。湘南にはその怖さがあった。だが幸いだったのは湘南が来期を見据えた戦いをしてきたとこだ。勝ち点を考えればガチガチに引いてシュートを打たさないという戦法に来たはずである。それをがっぷりとまともにやり合う形で挑んできたことでサンフレッチェにとってはやりやすい相手となったのだった。
 パスをするにもスペースがある。ボールへのプレッシャーも直線的でかわしやすい。幾分選手のがんばりに頼ったチームスタイルに対していなす術というのを持っている。その為サンフレッチェには余裕を持ったパス回しができるのだ。セカンドボールもサンフレッチェが拾い、右サイドでもミキッチの突破が効いてる。これで足りないのはゴールだけだった。だけどサンフレッチェにはそのサッカーにとってもっとも大切なゴールという要素が欠けてるのだった。
 再三上がるミキッチのクロスはどれも合わない。ゴール前へボールが入るもいずれもはじき返される。左サイドのファン・ソッコは今一つ相手に脅威を与えることができない。ボールは支配してる。だけどシュートが打てない。そんな湘南ディフェンスの意表を突くようにラインの裏へボールを出すも石原はそれを決めることができなかった。
 その後寿人が縦パスが入る。ワントラップでターンをするもコントロールが悪くシュートを打てなかった。ああ、やっぱり得点力不足は深刻である。残念なことにこのところ前線の選手にまるでゴールの予感がないのだった。そのせいか塩谷の最後尾からの上がりに期待をしてしまう。本当にそういうパターンでしか得点はないような気がするのだった。
 その塩谷は守備でも存在感を見せつける。湘南のFWは塩谷にかなりイライラきてるようだ。そして中盤でのボールキープを踏ん張るとそのこぼれ球は青山のところへ転がる。まるでそこに来るのを読んでたかのような反応の早さで青山はそのままグイグイグイッとドリブルで駆け上がる。立ちはだかる湘南DF。青山はDFをかわす、かわす、かわす。そしてアウトサイドでボールを逸らすとファーサイドへシュートを放った。その一連の動き、とても速くしかもパワーに溢れまるで岩をも砕け散るような閃光を放っていた。そしてシュートはゴールの隅に突き刺さったのだった。
 ゴール、先制点。勝利の可能性を大きくした。駆け寄るサンフレッチェの選手。それぞれの選手は横たわり35の人文字を作った。久々のゴールパフォーマンス。それは今シーズンで引退の決まった中島の背番号だった。毎年、この時期になるとそういう選手が発表される。それが今シーズンは中島だったのだ。
 試合での起用の少なさからそれは大体予想はしていた。だが元は千葉を戦力外になった選手だったことを考えれば中心選手としてよく貢献してくれた。その中島へホーム最終戦でこういう形で祝福できたのは幸福な瞬間なのだった。サンフレッチェのホーム最終戦は必ず何かが起こる、そんな気がするのだった。

2013年11月23日 (土)

セレッソ戦~終戦

2013/11/22 セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 キンチョウスタジアム

 サンフレッチェの試合は客が入らない。そんな揶揄をされた過去があるのが嘘のようだ。キンチョウスタジアムには1ヶ月も前からチケットが売り切れたらしい。マリノスとの日産スタジアムでも客が入ったしサンフレッチェの試合は人気がある。誇らしいことだ。できればアウェイだけでなくホームももっと入ってもらいたいものだ。
 これには両者がどちらも優勝を狙える位置にいるというのも大きな要素となってるのだろう。共に勝ち点3が欲しい。きっと激しい試合になるだろう。
 そんな予想とは裏腹に試合の入りは静かだった。まるでうららかな空を投影してるかのようだった。だがその展開は予想できた。いつも試合が動くのは山岸が出てきてからだがこの日の左サイドのスタメンはファン・ソッコなのだった。
 それでもサンフレッチェは時折裏を狙い寿人がシュートする。だが放ったループシュートは力がなくGKへのパスとなった。そして高萩、石原のシュートもまるで力なくヘナヘナヘナとGKの手元へ流れるのだった。ああ、今日はもうシュート入らない。この時からそんな予感がしてしまうのだった。
 だが試合は互いに無理をせず相手の動きを見て進められる。どこでギアを入れるのか。サンフレッチェのその起点は間違いなく山岸である。山岸を投入するまでに無失点で過ごしたい。贅沢は言わないからせめて失点をせずに過ごしたい。
 ところがここで決定機が訪れる。前線で高萩のポストから寿人が裏へ抜け出す。そこでシュートと叫ぶも寿人は顔を上げてGKに位置を確認してしまった。そのほんの0コンマ何秒というわずかな時間にGKに守備の時間を与えてしまい身体を寄せられ決められることができなかった。ああ、寿人に得点の感覚がなくなってしまった。あのペナルティエリアで時間を掛けてしまう、顔を上げてわざわざGKにシュートのタイミングを教えてしまう、このところちっとも点が取れないのは決して偶然じゃないようだった。
 そんな嘆きをしている内に更なる嘆きが訪れるのである。バイタルエリアまで攻められたもののボールが取れない。そしてあっさりとDFラインの裏へ出されてしまった。賢明に食らいつく塩谷。だがそのシュートのタイミングに追いつくことができずシンプリシオに決められてしまった。シュートシーンで慎重になり過ぎた寿人に対して迷わなかったシンプリシオ。その違いが得点という形で現れたのだった。
 点を入れないとどうしようもない。そんなせっぱ詰まった状態になって山岸の登場である。左サイドでボールを受けた山岸はどんどんドリブルで勝負を挑む。相手が一人だろうが2人だろうが突破をはかる。その為にファールを受けてフリーキックも貰う。でもサンフレッチェのセットプレーは哀しいまでにチャンスにならないのだった。
 そして攻める。攻めて攻めて攻めまくる。だけど入らない。ペナルティエリアの混戦で高萩の足下に入ったのにそれもGKへのパスとなってしまった。高萩が後ろ向きで出した博打のようなパスも青山の足下に来たのものの枠を大きく外してしまった。防がれる、外れる、入らない。まるでもどかしさをしのぶシュートシーンの品評会をしてるかのようだった。
 時間はどんどん減っていく。そして最後に放ったミキッチのシュートはゴールの上方を大きく飛んでいきまるでこの試合を象徴してるかのようなシュートとなってしまった。
 終戦。全くシュートが入ることなく終わってしまった。優勝戦線からは大きく後退したとみていいだろう。点が取れない。ああ、点が取れない。かつてはあれだけ取れてたのに。一体どうやったら取れるのだろうというのはこういう試合の後いつも思うことなのであった。
 まだ諦めるのは早いとたしなめられそうである、その実ぼくはホッとした面もある。これで翌週まで緊張して過ごさなくていい。そしてもしかしてこの敗戦で憑き物が取れるのではと思ってsまうのだった。

2013年11月19日 (火)

オランダ戦~久々に応援した日本代表

2013年11月16日 オランダvs日本  ベルギー 


「代表には興味ない」

「ザックはメンバー固定してつまんないんだよな」

 天皇杯が終わり鹿島から帰路につく中そんな会話が繰り広げられた。そういえば今日対戦した鹿島からは大迫が選ばれてるんだったな。サンフレッチェからも西川が選ばれてるんだけどGKだから尚更出場しないだろう。結局青山も選ばれてないし面白くないな。そんなことをぼくも思っていた。だが対戦相手がオランダとなると世界レベルの選手が揃ってることでやっぱり家に戻ると中継を観てしまった。どうせだから4-0ぐらいでぼろ負けすることを期待してた。

 ぼくがそんなことを期待したのもこのメンバー固定したままでW杯へ臨むと本当に1勝もできずに終わってしまうような気がしたからである。いや、勝負事なので負けてしまうのはしょうがない。だけど本当に怖いのはこのままいくと全く話題になることもなくひっそりとW杯から姿を消すことにもなりかねないということだった。海外組を重用して結果も出ない、注目もされないでは一体何の為のW杯出場なのか分からなくなてしまうのだった。

 初めてW杯に出場したフランスW杯を思い出してみる。あの時は3戦全敗で屈辱的だった。その結果に激高したサポーターは当時エースFWだった城を成田空港で水を掛けるという暴挙に出た。恐らく城本人も関係者も何てことするんだと思ったことだろう。でも逆に考えるとそこまで熱くなるものがあったのである。水を掛けられたのは災難だったかもしれないがそこまで観てる人が悔しいと感じてくれたということだ。それは次こそはという高まるものがあった。

 だから負けても本当に悔しいと感じれる熱さがあればまだ良い。もし東アジア選手権のようにJリーグ中心のメンバーで闘って負けたならそこに出た選手は当然叩かれるだろう。ましてや監督は戦犯とされるはずである。だがその方がサッカー界にとって好ましいのではなかろうか。むしろ一番恐ろしいのは話題にもならないことだ。

 もはやザッケローニはメンバー固定して変えるつもりもないのでいっそのこと監督も代えて欲しいものだ。その方が絶対に盛り上がるだろう。もうザックじゃ駄目だ。面白くない。そんなことを思ってたらピッチに出て来たGKは西川だった。え、西川スタメン?目を疑ったがそれは間違いなかった。他にも大迫も出てるし今までないメンバーの組み合わせにしばらく忘れてた代表チームへの興味が沸き立つのだった。

 この試合、2点先制されるも日本は追いつくのである。その試合内容も興奮したがゴール前へ上がるボールに対して西川が果敢に飛び出してる様が何とも嬉しかった。それはいつもの西川だった。サンフレッチェで魅せてるプレーそのままである。西川のキックから攻撃につながった場面も西川らしかった。

 あのプレースタイルは代表でも通用する。それどころかオランダと引き分けるという結果も出した。それはサンフレッチェを応援する者として誇らしかった。だがそうやって脚光を浴びれば浴びる程、もしかして遠い存在になってしまうのではという懸念を抱くのもサンフレッチェの宿命なのかもしれなかった。

2013年11月18日 (月)

天皇杯鹿島戦~準々決勝進出

2013/11/16 天皇杯4回戦 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 県立カシマサッカースタジアム

 先制をするとやはり相手は攻めてくる。そしてシュートを打たれた時、「ああ、やられた」と頭を抱えようとした。が、その時GK増田は右足一本でそのグラインダーのシュートを防いだのだった。

「おおっ、増田凄い」

 完全に失点したと思われた場面でのそのシーンでスタンドは俄然盛り上がるのだった。

 そんな守備陣の奮闘もあって相手の攻撃を防ぐと前方には大きなスペースがあった。しかも右サイドにはスピードスターのミキッチが準備している。前掛かりになった鹿島陣地をミキッチがドリブルで駆け上がったのだった。そのスピードは速く、追いついた鹿島のDFも思わず手が出てしまったのだった。

 フリーキック。ペナルティエリアの直前だった。壁の位置を前にずらそうとする鹿島とそれについて抗議するサンフレッチェ。たまらずキックフェイントをする青山に前に走り出した鹿島の壁。単なるプレー中の駆け引きだが猛烈に鹿島側からブーイングが飛ぶ。主審が調停することで始まったそのフリーキックは高萩が壁にぶち当ててしまった。ああ、やっぱり高萩のキックじゃ点に結びつかないと落胆するもカズがそのセカンドボールを拾う。すぐさま縦へ入れる。それを受けたサンフレッチェの選手は反転するとシュートをゴールネットへ突き刺してしまった。

 追加点。立ち上がるとぼくらは大袈裟に喜び合った。だけどあれ誰のシュートだという話になってぼくは何となく33番のような気がしたと思うのだった。するとすぐにその後で塩谷コール。ああ、やっぱり塩谷だった。ディフェンダーである塩谷があんなストライカーのような動きでゴールを決めたのだった。

 2点差というのは相当有利な条件である。そしてまだまだチャンスは生まれそうだ。するとまたしてもミキッチのクロスから高萩が決めたのだった。あのいつもいつもチャンスでシュートを打たない高萩、いつしか得点を期待することもなくなったのに2点も決めてしまった。高萩のチャントが起こる。ぼくもその歌声に合わせて3点差という結果に酔いしれるのだった。

 前半3点差。これがサッカーにおいてどれだけ有利かは少しかじった人なら分かるだろう。が、ことサンフレッチェに関してそれはちっとも安心できるスコアではない。あれは2年前のシーズン、リーグ戦でセレッソに3点差を後半にひっくり返されてしまったという記憶がある。だからまずは後半15分、無失点でいけることを願っていたのだった。

 当然のことながら鹿島は3点差を追いつくべく攻めてくる。特にかつてスピードでぶっち切られたジュニーニョの出場は脅威だった。だがジュニーニョもかつての威力もなく、攻撃に比重を置いた鹿島にはカウンターで攻める隙があるのだった。

 こういう時やはりミキッチのドリブルが効く。スピードでペナルティエリアまで持っていく。そしてシュート、かと思いきや寿人への横パスをしてしまうのである。そのパスは寿人の背中へとずれてしまい結局シュートを打てずに終わってしまった。

 そしてその後にも交代で入った清水もシュートを打たずに終わってしまう場面をつくりだした。更に高萩もペナルティエリアで変にボールをこねくり回して奪われるとそのまま逆襲を喰らう。どうしてみんなシュートを打たないんだ。打たないからピンチになってしまう。高萩など本当に今日2点も取ったんだろうかと考えてしまうのだった。

「最後はシュートで終わらないといかないといけないという格言は本当だったんだ」

 仲間がそうつぶやく。シュートを打たなかった挙げ句、そのままピンチになってしまう状況にその言葉が重く響くのだった。

 あと1点。あと1点取れれば楽になるのにそれが取れない。肝心なところでシュートを打たない。ああ、モヤモヤする。そうこうしてる内にスカッと3人抜かれて1点を返されてしまったのだった。

「ああ、無失点で終われば増田も自信になったろうに」

 そんな嘆きをするも時間は段々と過ぎていく。それと共に2点差というスコアが余裕となっていく。あと少しの辛抱。そんな願いを込めて声援を送る。そしてタイムアップを迎えサンフレッチェの天皇杯準々決勝進出が決まったのだった。

その時、日はすっかり落ちてた。立ち上がって喜び合うぼくらにはもはや寒さを感じなかった。それは気温が下がらなかったせいかもしれない。だけどぼくらの熱狂がそうさせたのかもしれなかった。

2013年11月17日 (日)

天皇杯鹿島戦~思いがけない先制

2013/11/16 天皇杯4回戦 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 県立カシマサッカースタジアム

「失点してからエンジンが掛かった。そうなる前から行かなくてはいけない」
 仲間が持って来た『エル・ゴラッソ』に載ってたカズのコメントである。それを受けてか、サンフレッチェの試合の入りは果敢に前からプレスをしていくのだった。吹けば飛びそうな軽さを持つ高萩が相手のキックを片足でブロックしたのがその象徴だった。チームはボールを取ろうという意欲に燃えていた。そして主導権を握ろうという気迫に満ちていたのだった。
 その気概は実際にプレーに現れ試合展開としてはサンフレッチェが支配している。詰めるとこでは激しく身体を寄せ必要とあらば人数を掛けてボールを奪う。そういったプレーに鹿島の選手は倒れることもあるがファールの笛は鳴らない。途端に鹿島の応援席からはブーイング、そしてサンフレッチェのボール回しにもブーイング。そのブーイングから鹿島はどうも上手くいってないなという感情が読みとれるのだった。
 ところがこういう優位な展開においてシュートに結び付けないのがサンフレッチェである。狭い場所でも際どい場所でも巧みにボールを回す様に感嘆の声を挙げるも肝心のシュートがない。ボール回してるだけじゃしょうがないんだよとやきもきしてたらクロスから石原がヘディングした。ああ、タイミングが悪くなかったんだが何気に石原も得点力ないよなと落胆してしまった。
 寿人にも持ち味であるワンタッチでシュートを打てるような場面が訪れることがなく有利に進めてても得点力不足に悩まなければいけないのかと思っていたら石原がドリブルでペナルティエリアに入った。「打て!」と叫んでしまった。GKの真正面からシュートを放つものの見事にぶち当ててしまいボールは弾かれる。だがそのセカンドボールの先に高萩が詰めていたのだった。
 次の瞬間、ボールはゴールネットを揺らしていたのだった。ボールの来る位置を予測したシュート。そもそも絶好機にシュートを打たない高萩がしたプレーとしてはとても不釣り合いであるような気がした。その為、一瞬ゴールじゃなかったのかという気さえした。それも致し方ないのはゴールのアナウンスがあまりにも遅いのである。天皇杯の運営はこういうとこにも至らなさがあるのだった。
 ぼくらはちょっと遅れ気味にゴールを喜び合う。よりによって誰もそのゴールを予想してなかった高萩によって先制点がもたらされた。まだまだ時間はたくさんあるが数字の上でも有利になったのは心強いのだった。
 

2013年11月16日 (土)

天皇杯鹿島戦~寒さとの戦い

2013/11/16 天皇杯4回戦 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 県立カシマサッカースタジアム

「いや、今日はいい天気だね」
 ドクトルの車で鹿島へ乗り込んだぼくらは意気揚々だった。過去の対戦ではなぜか大雨に出くわすことが多く鹿島というととても辛いイメージを持ってたものの絶好の観戦日よりのように思われた。が、スタジアムに入ると一変、上から吹き抜けてくる風がとても冷たいのだった。さっきまでちょっと厚着をしてきたかと思ってたもののそれでも足りないくらいだった。
 バッグからカイロを取り出す。念の為に持ってきてたのだが至福の温もりを感じる。ああ、寒い。やっぱり外で待ってようかな。そんなことを考えていたら仲間がぼくを見つけてやって来たのだった。いつもと比べて閑散としているスタジアムにあって見かけるのはやっぱり見慣れた人なのだった。
「しかし今日は楽しい気がするねえ。何か気楽だからいいよ」
 ドクトルがこういうのも分かる。何せリーグ戦に比べて重圧感がない。まあ負けたくはないものの負けたらその後の試合がなくなるという寂しさがあるだけだ。だから気楽えいい。気楽でいいのだがドクトルはこう言った。
「でも勝ちたいけどな」
 結局のところ試合がある限り負けていいということはない。そしてわざわざ長い距離を車で来た労力は尚更勝って帰りたいという気分を高揚させるのだった。
 だがそれにしても寒い。アウェイゴール裏は完全に影になっている。選手がアップで入場した際にチャントが始まったもののこえが小さいような気がした。それは人数が少ないというのもあるが寒くて声が出ないという要素も多分にあったような気がするのだった。

2013年11月15日 (金)

天皇杯鹿島戦~リーグ戦か、カップ戦か

2013/11/16 天皇杯4回戦 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 県立カシマサッカースタジアム

 日本代表の活動の為にまたリーグ戦が中断しその代替えのように天皇杯の日程が組まれる。ただ、昨シーズンのようにアマチュアクラブに負けてしまい早々に敗退が決まってしまうとこれがまるっきり空きの日になってしまうのだ。そう考えると天皇杯って恐ろしい。実践経験を増やす為に出番の少ない選手を使うと負けてしまうし主力はリーグ戦への影響のないような使い方をしたい。それってカップ戦軽視のようだが実際問題そうなのである。応援する方からしても決勝に行かないんだったらどこで負けても大して変わらないのだ。それは観客動員数を見れば一目瞭然だろう。

 だがカップ戦の意義を考えた場合、戦力の乏しいチームが勝ち上がるというのが起こるのである。それこそジャイアント・キリングという名が示す通り優勝の可能性がどのチームにも与えられているのだ。特にシーズンオフに向けて行われる天皇杯についてはその色彩が強い。戦力外通告を受けた選手がそのままプレーしていたりその辺のモチベーションがプレーにもつながったりするのだ。

 そういう他チームの動向の影響からかサンフレッチェは4回も決勝に進出したことがある。そしてそれはその時々の勢いを上手く乗れたというのもある。そういう意味で今の天皇杯の日程は長期間で分散して行われるので勢いという要素がなくなってしまった。あまりにも天皇杯をないがしろにされてることによる対抗措置だったのだろうが返って本来のカップ戦の持つ醍醐味が失われてしまったような気がするのだった。

 サンフレッチェにとって1番の優勝の可能性というのはこの天皇杯だったように思う。戦力にお金の掛けられないサンフレッチェがリーグ戦での優勝を狙うのはハードルが高すぎる。一発勝負のカップ戦こそ可能性があると思われた。だが実際には昨シーズンリーグ戦で初優勝を果たしカップ戦は未だにタイトルがないままだ。そういう意味で非常に微妙な立ち位置にいるのだった。

 リーグ戦の優勝もまだ狙える。そして最終戦はアウェイの鹿島。その相手が今回の天皇杯の相手でスタジアムも一緒。できることなら手の内は見せたくない。でも片手間で勝てる相手ではない。両方共タイトルを狙えばいいのだろうがそういう野心に結びついてくれない。それがサンフレッチェを応援する心理だと思うのはぼくだけだろうか。

2013年11月11日 (月)

柏戦~引き分けの高揚感

2013/11/10 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 日立柏サッカー場

 選手の入場に紫のコレオを掲げる。入場ゲートでサポーターが熱心に配ってたものであるが綺麗に統制が取れていたのに皆勝利を願ってるのを感じた。
 そしてキックオフでサンフレッチェはプレスを掛けるもその効率が良くすぐにボールを奪う。そして相手の出方を探るようなパス回し。柏はブロックをつくって中へ入れさせない。ああ、やっぱりそうきたか。そして時折最終ラインへもプレッシャーを掛けるも巧みにかわしていく様は小気味良かった。
 だがそこまで巧みにボールは回せていてもシュートまで行かない。人数を掛けて守る柏の守備をどうしても崩せない。だがそんな時にフリーキックのチャンスを得た。でもちょっと距離がある。高萩のキックじゃ絶対に入らないだろう。だが蹴ったのは後ろから助走を付けた塩谷だった。強烈なライナー性のボールは枠には入ってた。残念ながらGKに反応されてゴールとはならなかったがその精度といいこんな武器があったのかと驚くのだった。
 その後にももっと近い位置でFKを得る。が、これも寿人が枠を大きく外してしまうのだった。ああ、本当に点が入らないよな。中盤でボールをカット、カウンターでシュートだという場面でもシュートを打てずに終わる。最終ラインの裏へボールがぬけてもソッコがトンネルしてしまう。それぞれ見せ場がありつつもそのことごとくを無駄に潰してしまうのだった。
 ボールは支配している。なのに入れることができない。一体ゴールってどうやって取るんだろう。何だか気が遠そうになるのだった。
 そして一度はネットを揺らした。だがそれはオフサイドの判定で取り消された。シュートを打った瞬間には旗が上がってたような気がするので誤審ではないだろう。ラストパスを送ったのは高萩だがどうしてああいう時自分でシュートするという発想が生まれないんだろう。ゴール斜め前という絶好の位置にいながら自分でシュートを打たない。GKにぶち当てれば誰か味方が詰めてくれそうなものなのに打たない。だからオフサイドになるんだよと悪態をつきたくなってしまった。
 かくなる上はミキッチの突破に望みを託す。左サイドのファン・ソッコはボールが来てもバックパスばかり。そして相手の駆け引きがないのかどうもボールを引き出すことができないのだった。もしかしたらそれがミキッチの負担を大きくしてるのかもしれない。
 試合は多分優位に進めてる。だけどサッカーは優位に試合を進めてるチームが勝つとは限らない。エンドの代わった後半、ゴール前へポーンと出されたアバウトなボールをゴール前で競り合いになる。そしてそこでまるで守備を無力化させるかのように誰も触れない空間へボールを出されるとそのままゴールに入ってしまった。そのあまりにも簡単な失点に何かの間違いじゃないかとさえ思ってしまった。
 もう負けた。さっきからまるで点の取れそうな気配のなかったサンフレッチェがここから点を取るというのは天文学的に確率の低いことのように思えた。酷く落胆したぼくは声も出なくなり指定席に座ってる恩恵に預かったのだった。これで柏は一層守備を固めてくるなと予想できたのだった。
 しかし、この直後にCBの千葉に代わって山岸が左サイドへ入る。それによりソッコは左のストッパーの位置へ下がるのだが点を取る為の攻撃的布陣なのだろう。森保監督のそのオプションは見事に当たり山岸の左サイドから次々にクロスが送られるのだった。山岸はボールを受けると相手が2人いても仕掛ける。そして相手が1人だったらもう完全に抜きに掛かる。それが攻撃に躍動感を与え自然とCKの場面も増えるのだった。
 段々、段々ゴールが近付いている。あとちょっと、あとちょっとなのだ。だがそのちょっとが遠い。左右に揺さぶりシュートを放つも枠に入らない。そして高萩はというと相手をかわしてシュートするという感覚がないのでラストパスを読まれせっかくのチャンスを潰してしまう。自分で打てよと叫んでしまう。
 だが攻撃をクリアされてもそのクリアボールを拾うので波状攻撃へとつながる。攻めて攻めて攻めまくる。いつもいつも山岸が入ると攻撃が活性化する。右へ、左へとボールが動く。そしてそのボールの動きに柏の守備に隙ができた瞬間、青山はまっすぐ、直線の弾道のミドルシュートを放った。距離はあったもののゴールに突き刺さるようなシュートがネットを揺らしたのをはっきりと確認できたのだった。
「よっしゃーっ!」
 おとなしい指定席の人まで立ち上がった。同点。沸き立つアウェイ席。そしてこの勢い。これってまだまだいけるんじゃないか、そんな熱気をこのゴールは与えてくれた。明らかに指定席でも手拍子をする人が増えたのだった。
 ぼくの席からだと山岸のプレーが間近で観れる。それでいて山岸からチャンスが演出されるからどんどん熱くなる。そしてボールを奪われカウンターになりかけても水本やカズがぎりぎりのとこで攻撃を阻止するのである。この2人に何度助けられたろう。そんな守備のがんばりもあり逆にカウンターの場面を迎えた。
 ファン・ソッコはドリブルで駆け上がった。そしてゴール前まで行く。イケーッと叫んだがよりによってパスをしてしまい攻撃が終わってしまった。他にも清水が駆け上がった時もパスをしてしまった。どうしてみんな揃ってシュートを打たないんだろう。ソッコいしても清水にしてもシュートの上手そうな選手がわざわざパスをしてしまう様には頭を抱えてしまった。
 時間がない、時間がない。あと何回チャンスがあるか。だがその残り時間で決めることはできずタイムアップの笛が鳴ってしまった。ああ、勝てた試合だったかもなあ。あの失点がなければなあ。終了の挨拶が終わるとぼくらは選手を力一杯に拍手で迎えたのだった。対して柏サイドでは大きなブーイングが起こっていた。
 確かに勝てはしなかった。でもこの気分の高揚感は何なんだろう。
 サンフレッチェコールが起きる。それは試合中よりも大きな声援だったような気がしたのは決して気のせいではないだろう。

柏戦~スタジアム到着

2013/11/10 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 日立柏サッカー場

 カン、カン、カン。柏サッカー場の階段を上る。アウェイの指定席は仮設のような構造で歩く度に足音が響きわたる。ぼくはスタンドに出るとまだあまり人もいなかったのですぐにドクトルを見つけることができた。もっとも別々にチケット買ったので同席はできない。それが指定席の難点ではあった。
 すぐにドクトルの下に歩み寄ると向こうでもすぐに気付いてくれた。いや、この客の入りだったらすぐに目についてしまうのだったが。
「柏もあんまり客が入ってないねえ」
 ホームゴール裏に目を向けるとどことなく閑散としてるような気がした。
「やっぱりナビスコカップで優勝したから気がぬけたのかもね。それが選手も一緒だったらいいんだが。いやあ、今日は勝って欲しいなあ」
 勝って欲しい。それはいつ、どこの試合でも思いつく発想だ。だが残り試合を考えた時、まだ優勝の可能性が残ってるのと残ってないのとでは大きくそのモチベーションが変わってくる。勝て勝て勝て、勝ってくれ。表面は至って冷静に取り繕うが燃えたぎるもがあるのだった。
 そんな情熱を発散させるべく選手が入場した時にはゴール裏に合わせて声を上げる。だけど指定席はどこか場違いなしれっとした雰囲気が漂ってる。せっかくこんなに選手を間近で観れるのにどうしてそんなに落ち着いていられるんだ。もっと盛り上がろうぜと周りに訴えかけようにもぼくにはそんな度胸はないのだった。
 だが気付いてみればゴール裏は満席じゃないかというくらい紫のサポーターで埋め尽くされ指定席も空席が見あたらないのだった。それにより一層のことぼくは声を張り上げたい衝動に駆られるのだった。

2013年11月10日 (日)

柏戦~地震に驚いた朝

2013/11/10 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 日立柏サッカースタジアム

 日曜の朝、休日らしくゆったりたした内容のTV番組の画面を眺めていたその時である。グラグラッと揺れたのだった。それまでのくつろいだ気分は一変、即座にNHKにチャンネルを合わせる。TVの画面さえ揺れている。結構大きいような気がしたものの地震はすぐに収まった。だがそれは緊張感を一気に呼ぶものだった。関東に住む身としては当然の反応だろう。だが、うちの家の者はそれでも毅然と寝てる者もいるのには恐れ入ったのだった。
 そんな地震速報は天気予報の途中だったみたいでついでに今日の天候の移り変わりをチェックすることができた。いつもいつもそういうことに掛けて無頓着であるが故に突然の雨に打たれるという経験を何度もしているぼくは今回こそ事前の準備というものをすることができた。午後から天気が崩れる。その為に合羽や大きめなビニールも用意するのだった。
 そうやって予防を重ねれば重ねる程色んなことが気がかりになってくる。そういえば今日はいつもより寒い。上着はもっと厚めの方がいいのだろうか。股引は履いた方がいいのだろうか。弁当は持って行っても雨の中食べれるだろうか。あらゆることを想定すると山岳地帯へ山籠もりするくらいの装備が必要になってくる。ぼくが出掛ける際にズボラになるのはそういう気になり出すと止まらないという小心性に自分で対応できないという理由が大きいのだった。
 ただ、確かに気温は機能より低いような気がした。空も今一ぱっとしないよな。たった2時間のことなのに着ていくものにとても悩むのだった。だって寒いの嫌なんだもん。そんな外出の服装に悩むというまるで女子高生のようなことをしてしまった。もっともぼくの持ってる服なんてそんなにないので後になって何を悩んでたんだろうかと不思議になるのであるが。
 そんなすったもんだを繰り返し柏へ向けて家を出た。すると電車の遅延を知る。地震の為ということだった。ああ、地震ってやぱり影響力大きいんだなと今更のように知るのだった。
 普段だったら日曜にはサッカーの練習に出掛ける時間。そのリズムが狂うようで何だか変な気分だった。そもそも土曜開催を固定させたのに日曜に日程を組んだのはACLの決勝が昨日あったからということだった。ACL、Jリーグのチームがちっとも勝つことのできない大会。でも柏だけは勝ち進んだんだよな。もっとも準決勝で2戦とも0ー4というぼろ負けをしてしまったのでどうなんだろう。やはりJリーグってレベル低いんだろうかと思ってしまう。ぼくのようなコアなサッカーファンがそう思うことがあるんだから一般の人はもっとそう思うだろう。
 柏駅から外に出るとビラ配りが鬱陶しい。わさわさと行き交う人の間をぬってスタジアムへ向かうのだった。黄色い人は当然いるが紫の人もぽつぽつ見かける。ここ近年こうやってアウェイの地でそういう人を見かけるのが決して珍しくないことになってきたのだった。

2013年11月 9日 (土)

5度目の対戦

2013/11/10 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 日立柏サッカースタジアム

 今シーズン5度目の対戦である。サッカーにおいては1シーズンに2度が通常であるがそれにカップ戦の組み合わせによってはどういうことが起こり得る。ましてや開幕前の華試合であるゼロックス・スーパーカップでも対戦したのでこんな巡り合せになってしまった。こうも対戦が多いと大体相手のやってくることは想像がつく。ましてやナビスコカップの決勝でサッカースタイルの似通う浦和と対戦した後だ。相手によってころころと変えてきそうなネルシーニョ監督はそれはそれは不気味な存在であった。

 こういう時厳然たるスタイルを持ってるというのは不利なような気がしてくる。相手はパスサッカーを封じる為に重心を低くしてカウンターを狙ってくるのは目に見えてる。せいぜい違うとすれば前からプレッシャーを掛けてくるかボールを持たせて中盤に入ってきたら一気に狩りにくるかの違いだ。どちらにしても酷く苦労させられるような気がする。立ち戻る場所があるのは良しとされる中でサンフレッチェの場合はそのスタイルが確立されてることで不利になってるように思われることがあるのはどういうことなんだろうか。

 この辺が特定のスタイルを持つチームの弱みでもある。勝利に徹して一時的にスタイルを変えると言ったら今度は観てるこちら側が納得しない。どんな時でもやはり今まで築き上げたサッカーをやって欲しい。あの流れるようなパスワークを見せて欲しい。それでいて勝負には勝って欲しい。うーん、我ながらずいぶんと無理な要求であった。

 2週間振りのリーグ戦は柏のサッカー専用スタジアムである。いつもより真近でサンフレッチェの選手が観れるのは嬉しい。でも何だか天候が怪しいんだよな。もしかして昨シーズンの時のようにまた嵐になるんだろうか。でもあの時は大勝したんだよな。仲間の中では優勝するのにあの時の勝利が大きかったという者もいる。

 柏サッカースタジアム、興奮の渦に巻き込まれるのは目に見えるようだった。

« 2013年10月 | トップページ | 2013年12月 »

最近のトラックバック

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31