マリノス戦~首位決戦に敗れる
2013/10/19 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム
「前から来てるなあ」
ドクトルがそうつぶやくようにマリノスはボールへのプレッシャーを強くしていた。その為か最初こそ有利に回してたボールも段々とマリノスに支配されるようになった。そして一旦悪くなった流れの波はちっともサンフレッチェに戻ってこないのだった。
ところが思いがけないカウンターのチャンスが訪れる。裏に出たボールに石原は追いつく。ゴール真正面。GKと1対1。シュートだ。だがこれを石原はGKにぶち当ててしまったのだった。GKの飛び出しのタイミングが良かったとも言えるがストライカーとしてはあまりにも悔やまれる場面だった。
そういう感じでサンフレッチェは攻撃をするも決定力という要素が欠けていた。高萩のシュートはGKの真正面に行ってしまう。ラストパスでは意味不明なスルーをしてそのままラインを越えてしまう。更にパスは全て読まれてしまう。こう考えたら決定力だけの問題でもないような気がしてきた。だがそういう決めれそうな場面で決められないことが雲行きを怪しくしていくような気がしてきた。サッカーの試合ではそういうことがよくあるのである。
するとその悪い予感は見事に的中してしまった。サイドからのドリブルを3人掛かりで止めに行くも誰もボールにチャレンジしてない。ぼくには身体を寄せてるだけにしか見えずこれはまずいと思ってたら見事に決められた。いとも簡単に、いとも綺麗に決められたものだった。逆転勝ちの極端に少ないサンフレッチェにとってそれはもう勝利は諦めざるをえない状況と言えるのだった。
せめて同点。だがその為に攻めるには何かが決定的に欠けてた。まずはその欠けてる要素である左サイドに交代があった。清水は相変わらず突破ができず代わった山岸に期待を掛ける。いつも山岸が入ると攻撃に火がつくと仲間が話すのだった。
そして硬直した時の頼みであるミキッチはファン・ソッコに交代してしまった。それでもソッコも前に行く積極性があり攻撃は前掛かりになる。跳ね返されてもセカンドボールが拾える。波状攻撃というやつだ。攻めて攻めて攻めまくる。だけどどうしてこうもシュートが枠に入らないんだろう。
もっと攻撃にギアを入れたい。そこでピッチサイドに野津田の姿が見えた。もはやこの19歳のルーキーに想いを馳せるのだった。交代は寿人と思いきや何と石原というのは誰もが驚いたのだった。
野津田が入ってシュート2本は打っただろうか。この短時間でやってしまったことにもっと早い投入はできなかったのだろうかと悔やんだ。そしてそれ以上に最後のあの沸き立った攻撃の圧力をどうして失点をする前にできないのか。更に言えば手前側の副審、何度もオフサイドの判定でミスジャッジをしていたことで本当にあの審判ルール分かってるんだろうかなどとまじめに話したものだった。
そんな沸き立つ展開も終了のホイッスルによって無情にも打ち消されてしまったのだった。がっくりとうなだれそうになった。首位直接対決で負けたことはタイトルという意味を外しても痛恨の結果であった。結局今シーズンはマリノスに全敗してしまった。そんな悲壮感がありながらもアウェイゴール裏は挨拶に来た選手を激励の拍手で迎え入れたのだった。
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「あきらめたらそこでシーズン終了ですよ。」これは新潟戦の試合告知のコメントですが、この気持ちはずっと忘れません。
仙台戦台風に関係なく広島に行ってきます。
投稿: ゆみしん | 2013年10月22日 (火) 22時52分
>ゆみしんさん
おっしゃる通りですね。
仙台戦応援お願いします。
でも本当に台風直撃しそうだけど試合開催されるんでしょうかね。
投稿: Miles | 2013年10月23日 (水) 09時22分