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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2013年7月31日 (水)

大宮戦~首位決戦

2013/07/31 サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ エディオンスタジアム広島

 東アジアカップのせいで夢から覚めたような感覚である。リーグ戦を中断され、日本代表の東アジアカップ初制覇に恍惚とし、そしてまたリーグ戦の再開となると気持ちの切り替えが大変だ。昨日の敵は今日の友と言わんばかりに共に代表で戦ったメンバーは敵となりファン・ソッコのように敵チームにいた者が見方になる。この目まぐるしい変動に気持ちは付いていけてないのだった。

 そしてよりによって再開初戦となる相手は大宮なのだった。首位対決という大一番を迎えてしまった。前節で首位に躍り出たとはいえそこに全くの余裕がない。正に綱渡りを渡ってるようなギリギリの上でのこの順位である。皮肉なことに順位が下が順当だった頃はこのチーム相手だったら勝てるだろうという楽観になる試合があったというのに上にいるとどのチームも強豪に感じてしまうのだ。だから試合が始まるまでの緊張感はどんどん強まる。でも選手には硬くならずに精一杯やってもらいたいなどとのたまうものの当の本人が一番硬直してるのだった。

 毎年毎年降格争いをやってた大宮。それが折り返し地点まで来たとこで2位である。それまではずっと首位をキープしてたところにJリーグの特色がよく表れてる。特定のビッグクラブがなくどこが優勝してもおかしくはない。特に近年その傾向はますます顕著になり毎年こういう台風の目が現れ今シーズンはそれが大宮ということなのだった。

 すでに対戦したアウェイでの試合は増田が負傷しながらも失点を防ぐことができず負けてしまった。そして守備は硬くどうやっても点が入らない雰囲気があった。それでいて大宮のスタジアムが小規模なせいもあって大してサポーターが多くないような気がする。そこがまた気が抜ける要素であり簡単に勝てるような気にもなったりするのだ。大宮躍進の裏には実はそういう要素もあるのではと密かに思ってるのだった。

 実際に元FC東京の原博美監督は広島ビッグアーチがやり難いと言ってたことがある。あのぼわ~んとした雰囲気に気持ちが雲散してしまうということだった。もしかしたらサンフレッチェも観客の入らないビッグアーチでなかったらもっと多くJ2に落ちてたかもしれない。

 大宮は怪我で離脱してた外国人選手は復帰するのだろうか。代表に行ったサンフレッチェの選手はコンディション大丈夫だろうか。ちょっと中断してただけなのにその試合の行方は暗中模索である。

 リーグ戦、折り返しの第1戦。この試合の意味はとてつもなく大きい。それでいて平日開催ということもあってちっとも注目されてないような気もする。あまりにもJリーグを表した首位決戦。でもぼくはNACK5スタジアムで敗戦で打ちひしがれつつ帰ったあの時を忘れてはないのだった。

2013年7月29日 (月)

東アジアカップ初優勝

2013728日 東アジア選手権 日本vs韓国 蚕室五輪スタジアム

 東アジア選手権、第3戦。第1戦の中国戦と同じメンバに戻り西川、高萩、青山がスタメンで登場した。他にも槙野や駒野といった元サンフレッチェの選手もいる。更にはサンフレッチェの下部組織に所属してた森重もいる。サンフレッチェを応援する身としては今まででにない楽しめるメンバーである。選手入場の時、心ときめいてしまったのだった。

 立ち上がり、日本は攻撃に行く姿勢を見せながらもすぐにペースは韓国に奪われてしまう。でもこんなのは試合を通せば必ずある時間帯だ。我慢の時間。ここを堪えしのげば必ずチャンスはある。そう思っていたものの日本のチャンスはなかなか訪れない。それどころか一方的に攻められもう弾き返すのが精一杯だ。跳ね返しても跳ね返してもボールは相手に渡りまた攻められる。ボールがラインを割ってゴールキックやスローインになっても相手ボールになってしまう。それ故に試合そのものがほとんどコートの半分でやってるような様子になってしまった。これってどこかで見た光景のような。

 どうしてもボールが取れない。うまくカットしてもパスの精度が悪くつながらない。競り合いではほぼ負けてしまいドリブルはまるで通用しない。Jリーグであれだけボールキープをしてきた高萩はボールを3秒くらいしか持てない。青山はどこにいるのか分からない。唯一キーパーの西川だけは安定したセービングで見せ場を創ってる。だがこれはそれだけシュートやクロスを入れられてるということの裏返しで手放しで喜べる状況ではないのだった。

 Jリーグの選手だけによる日本代表。それだけにこちらの期待も膨張してたのだがそれは虚脱感に変わりつつあった。Jリーグってやっぱりレベル低いのか。そんな卑下した気持ちになった時青山がボールカットから前線へロングボールを蹴った。青山、それはサンフレッチェでは通用するがここでは無謀だろうと思ったもののその先には日本の選手が1人ボールの落下点へと走ってた。これが韓国ディフェンスラインの裏を取り完全なるキーパーとの11へと持ち込む。背後から押し寄せるディフェンダー。それらが追いつく前に放ったシュートは見事キーパーの脇をかすめゴールに突き刺さったのだった。

 決めたのは柿谷。シュートの決定力も大したものだがよくあの青山のパスを感じてくれたものだ。圧倒的に攻められてる時に1本のパスでゴールを決めてしまう。これこそが青山の醍醐味なのだ。TⅤでは決して触れないことだったがぼくはそのロングパスに恍惚となるのだった。

 これで前掛かりとなる相手には隙が生まれてくる。劣性だった試合は有利になる。そんな希望的観測はあっという間に崩れてしまった。そもそも最初から攻められっ放しだった日本にとってこの得点によって変わったことと言えばより攻められるようになったというだけである。攻められ攻められ攻められる。そして失点してしまった。相手の壁パスからのミドルシュート。西川の精一杯伸ばした手も届かないスーパーゴールだった。何でこんなシュートが飛び出してしまうのだ。

 こうなればもう引き分けで終われば御の字。耐えて耐えて耐えきってくれと願うのだった。時間と共に青山のファールが多くなる。それにより余裕のなさが窺い知れた。選手はもう一杯一杯なんだな。遂には槙野が足を吊って交代してしまった。

 ところがこの槙野に代わって入った徳永がずいぶん安定したプレーを見せ右サイドからの攻撃を封じてしまう。その為かボールが前に行くようになった。中盤でもプレスが緩くなり速攻の機会が何度か訪れる。ただその度に高萩のパスは見方と合わなかった。ボールを取られてしまった。少なくとも高萩が中心に攻撃を組み立てられることはなかったのである。

 その為最後は大型FWの豊田に交代してしまった。とにかく日本は前に大きく蹴りだして豊田に競り合いに勝ってもらうというセイフティファーストの戦法に打って出た。それで失点しなければ引き分けでとりあえずこの大会の優勝は決まる。例えこの試合引き分けても3試合トータルで勝ってればいいという実利を取ったのである。

 それはサッカーという競技において正攻法であろうものの観てるこちらとしては釈然としないものもあった。もしこれがお互いがっぷりと組み合った中での攻防で引き分けたのなら納得もいこう。だけど防戦一方、やられてやられてやられまくってる。そんな蹂躙されたような試合でゴール前を固めて引き分けに持ち込んだというのではあまりにも惨めだった。

 そんな残り時間も少なくなった時、原口がペナルティエリアに切り込むのだった。角度はなかったがシュートを放つ。キーパーに弾かれ逆サイドに流れる。だがそのセカンドボールの先には柿谷が。左足で放ったシュートはゴールの隅に入ったのだった。

 劇的である。もう残り時間もほとんどない。あれだけ耐えて耐えた展開で勝ち越し点を入れてしまった。あと耐えるのは3分だ。

 その後の3分は更に攻められに攻められた。日本はコーナーキックに逃げるのが精一杯。だがそれは一瞬攻撃を止めただけでピンチは続いていくのだった。耐えに耐えに耐えた。もうみんな守備に回る。FWの豊田まで守備に廻りシュートをクリアする。そして終了のホイッスルを聴いたのだった。

 ああ、今までまるで相手にされなかったJリーグの選手だけによる日本代表。皮肉にもこのメンバーで初めてこの大会の優勝を飾ることができた。それでいて守備一辺倒だった試合にやきもきしながらも最後には勝ってる。この展開もどこかで見たような気がする。そういえば大会前のJリーグでサンフレッチェはこんな試合を2試合もしてしまった。それにより、どこか不思議な気分になる東アジア選手権なのだった。

2013年7月25日 (木)

東アジア選手権第2戦

2013/07/25 東アジア選手権 日本vsオーストラリア 華城総合運動場

 高萩、青山、千葉が初選出され西川も順当に選ばれたことでサンフレッチェからJクラブ最高の4人の選手が選出された。その第1戦、中国戦では千葉以外は先発出場を果たしたことで俄然興味が沸いてきた。青いユニフォームの堪能できる、こんな滅多にない機会なのにぼくは中継を観ることがなかった。何という巡り合せの悪さかこの日参議院議員選挙があった為そちらの速報番組にチャンネルを合わせてしまった。勿論録画はしていたが引き分けという結果を知った後ではとても観る気が起きなかった。だからよりによってぼくはこの試合が初めて観る試合となってしまったのだった。

 この大会、いつも日本は勝つことができず過密日程だのモチベーションがないだのその都度言い訳が用意されたのだが今回はJリーグに所属する選手のみの選出となっている。そこがまた負けた時の言い訳とされそうだが海外組と称する選手を重用するザッケローニ監督において選出された選手はまたとないアピールの機会である。モチベーションとしては高いものが期待され破竹の勢いをもたらすのではないか。そんな試合を予想してたものの結果は見事に引き分け。しかも2点差を追いつかれるという軽さには深いため息が出るのだった。それはまるでサンフレッチェがACLで通用しなかった無力感に似たような感覚に陥るのだった。

 だが幸運なことに大会はまだ残ってる。ここで結果を出さないともうザッケローニは今までのメンバーで固定してしまうだろう。あまりにもメンバーが固定されてしまって膠着状態になってると言われたってそれを肯定させる理由ができてしまう。そしてサッカー協会の原技術委員長も自分が連れてきた監督なだけに絶対に解雇しないという声明を出してしまった。サッカー界の中枢にいる人達はどうしてここまで保守的なんだろうと思ってしまう。サッカーって元は革新的な存在だったはずなのに。

 そんなこの先の日本のサッカー界が行方が掛かってると言っても過言ではない試合。楽しみのようで不安が募る。それは応援するチームのサッカーを観る時は当たり前の感覚なのだがかといってサンフレッチェの試合の時とは異質なのである。本当にこのメンバーで勝ったらそれは嬉しいだろう。だけど結果を出したってザッケローニはJリーグの選手を呼び続けるのだろうか。

 そんな屈折した感情が観る者を難しくさせてるのだった。

2013年7月18日 (木)

仙台戦~首位再び

2013/07/17 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム仙台

 

 涼しいと思ってたら夕方から雨が降ってきた。仙台はより気温が低いらしく高萩や山岸は長袖で登場した。雨のピッチ、ボールの滑るグラウンドに2010年以降勝ったことのないユアテックスタジアム。パスサッカーのチームと守備のチーム。サンフレッチェにはどうにも分が悪いようにも思われた。

 ところが前に行った時はグワーッと押し寄せるような黄色の圧力があったものの、今回は迫力不足だった。それもそのはず、11,755人と昨シーズンの対戦と比べるとずいぶん少なくなってしまった。これも平日開催というのもあるのだろうか、それとも仙台の成績が振るわず興味を持たれなくなってしまったのだろうか。もっともサンフレッチェも一応上位にいるものの平日に試合をするとこんなものである。もしかしたら仙台の方が客を入れてるかもしれない。そう考えると煮え切らないものがある。

 雨が結構降ってるのは画面で確認できた。それでも頑なにショートパスをつないでいくのがサンフレッチェだ。勿論ミスもある。いや、それ以前にどうもサンフレッチェはちぐはぐだ。当然に仙台は簡単にボールを奪いカウンターを仕掛ける攻撃をしてくる。雨によりパスがぶれてるんだろうか。それとも仙台の守備がそうさせてるんだろうか。どちらとも判断が付かなかったものの気が付いたらコーナーキックを得てた。

 ところがサンフレッチェにとってこのコーナーキックというのがちっともチャンスにならない。高萩のキックの精度は高いもののボールにスピードがない為に守りやすいらしく、すぐクリアされてしまう。しかもディフェンダーが全員上がってる為カウンターとなった場合絶対的なピンチになってしまう。かといってヘディングに強いのはディフェンダーの3人だしこれはサンフレッチェにとって宿命のようなものだった。

 コーナーキックを高萩は蹴った。低い弾道だった。そしてそれはまさに一瞬の出来事であった。混戦の中、ニアで入ったサンフの選手は頭でボールの軌道を変えゴールに入れたのだった。それは石原。そう、ヘディングに強いのは石原もそうだったんだ。強い身体能力を持っていながらしばらくゴールがないことですっかり忘れていた。それだけに仙台にしても意外な選手に決められたという感覚があったかもしれない。

 まずは先制。だがこれで浮かれてはいけない。何せこのスタジアムではこういう早い時間に得点するもなぜか追いつかれる魔力のようなものがあるからだ。ほんな些細なミスを得点につなげる、そんな抜け目のなさをここでは何度か味あわされたのであった。

 しかし、その先制点のすぐ後早々にチャンスは訪れる。中央でボールを持った寿人は右サイドにいた高萩にパス。パスを受けた高萩はサイドを駆け上がることもなしにあっさりとゴール前へボールを蹴ってしまった。それはクロスと称すれば良いのだろうがそう呼ぶにしてはあまりにも山なりの弱いボールだった。だがそれでいて走り込んだ寿人の足にピッタリとはまり後は寿人がゴールに流し込むだけだった。ボールはGK林の脇を抜けて追加点となるのだった。

 いつもいつも岩壁のように立ちはだかる林であったが立て続けに2点も入るのは拍子抜けした気分だった。だが寿人の得点も右サイドのクロスの軌道を変えるという昨シーズンと同じパターンのゴールでもあるのだった。

 サッカーにおいて2点差はかなり優位である。だがもう1点取れればより安心。そこでサンフレッチェは尚も追加点を狙いに行くもののこの後が続かなかった。ゴール前まではいい。ゴール前までは。だがその後決まってシュートが枠に行かない。枠にさえ行けば入りそうな予感があるのにそれができない。かくしてゴールラッシュとはならずスコアは動かないままなのであった。

 その分仙台にボールを持たれ攻撃されたような気がする。そして仙台のシュート数は着実に増えていくもののそれ程恐さを感じなかった。西川のファインセーブもあったがそのほとんどが遠い距離からの入ればいいなぐらいのやけくそシュートだった。フリーキックやコーナーキックも以前ならそれだけで肝を冷やしたのだがまるで入る気配はなかった。昨シーズンの粘っこく一筋縄でいかないしぶとさは影を潜めてしまったようだ。それはまるで最後まで優勝争いをしておきながら優勝できなかったことで気が抜けてしまった、そんな印象すら持ってしまうのだった。

 改めて昨シーズン優勝できて良かった。達成したことで燃え尽きることがなかった。そんなことを考えさせられ試合は静かに終わっていったのである。

 4連勝。出来過ぎなくらいな結果である。気分を良くし他会場の結果をチェックする。大宮負けてる。ということは勝ち点差で並び得失点差で首位になったではないか。折り返し地点で首位。気付けば昨シーズンと同じ状況になっていたのである。そしてリーグは再び中断期間に入り日本代表の東アジア選手権が始まる。サンフレッチェから最多の4名の選手が選出されたが久々に代表が楽しみに感じられるのだった。

 でもそれだけにどうして選ばれないんだろう。今日もゴールを決めたのに。昨シーズンに続いて今シーズンも得点ランクトップなのに。寿人の得点能力に歴代代表監督が全く無関心なのが不思議でしょうがないのだった。

2013年7月17日 (水)

仙台戦~因縁対決

2013/07/17 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム

 仙台という地は微妙だ。東京からだと新幹線を使うと2時間もせずにスタジアムまで着いてしまう。これは関東でも交通アクセスに優れてないスタジアムに通うのより行きやすかったりする。それでいてお金のことを考えるとそう易々とも行けない。平日に開催されたことで簡単に諦めがついたという意味においてこの日程はありがたかったのかもしれないのだった。
 夏の連戦。週2回のスケジュールでの5戦目である。もういい加減選手も疲れてるだろうがそれはどのチームも同じである。ただ、スタメンは固定せざるを得ないサンフレッチェにとっては休んでる選手がいないという意味において厳しい。まあそれも含めてリーグ戦というものなのだ。
 幸いなことに朝から太陽が顔を出してないせいでそれなりに涼しい。もっともそれまでが異常だった。夜寝てても寝汗をかくだけでちっとも眠れやしない。たまらずベランダに出るとどこもかしこもクーラーの音が聞こえてくる。やはり我慢できる温度ではないとクーラーを入れようとスイッチを入れる。するとその排熱がまた外気の気温を押し上げる。何という不合理だ。何という不条理なんだろう。せめて1日の中で一時だけでも暑くない時間帯があれば気も休まるんだが。
 もう狂ってる。地球はどんどんヒートアップしていきその内人間も住めなくなるんじゃないだろうか。そんな誇大妄想を繰り広げてたところでのこの気温の落ち着き、とても助けられたのだった。
 だがその相手が仙台となるとやはり穏やかではないのだった。昨シーズン最後まで優勝争いを繰り広げてた2チームである。結局は最終節を前にサンフレッチェの優勝が決まってしまったのだが当然その時の無念さは忘れてないはずである。むしろ異常なライバル心で臨んでくるような気がする。それでなくても仙台との試合はいつも均衡したどっちに転んでもおかしくない試合になる。また点の取れない、硬い試合になる予想がつくのだった。
 因縁と表現すればいいんだろうか。だとするともう一つ因縁がある。先日東アジア選手権の代表メンバーの発表があるもそのリストに寿人の名前が入ってなかったのである。ぼくは印刷ミスかなと本気で思ったものだ。どうしてあれだけ自分のチームで結果を残してる選手が無視されるのか。まるでそれはザッケローニが意地になってるとしか思えないのだった。
 一番点を取ってる選手が呼ばれない。その矛盾を突きつける為にも寿人のゴールが観たいのだった。

2013年7月14日 (日)

セレッソ戦~劇的勝利再び

2013/07/13 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 エディオンスタジアム広島

 一進一退。せめぎ合い。つばぜり合い。お互い譲らないという状態。簡単に点は入りそうもない。それどころか同じ数だけチャンスとピンチが訪れ緊張感が途切れない。セレッソってこんなに強かったのか。
 こうなることは予想できてた。昨シーズン優勝を決めた試合の相手がセレッソ。正にこのエディオンスタジアムであの時も多くの客が入ってた。試合前雨が降ったというのも似ている。ここまであの時の状況に似てると今度は絶対に負けられないという闘志が掻き立てられる。セレッソ自体も今シーズンはその攻撃力で順位を上げてるのだった。
 そんなセレッソにサンフレッチェの攻撃はほとんど中途半端で終わってしまった。シュートも打ってはいるものの打った瞬間に入らないと分かるやけくそ気味なものであった。だがそれはまだフィニッシュまで行ったという意味ではマシだった。そのほとんどが途中で相手ボールに切り替わるのである。特に高萩。パスを相手の背中にぶち当てたりまるで誰もいないようなスペースにボールを出したりヒールキックを読まれたり。せっかくの攻撃の時間を自ら潰していったのである。
 他にも高萩にはシュートの威力がないとかコーナーキックがちっともチャンスにならないとかフラストレーションの捌け口に名前を挙げるのだった。そういえば今シーズンになって高萩のアシストがない。更に今日の高萩はお粗末だ、そんなぼやきを口にするのだった。
 それに対してセレッソはサンフレッチェの組み立ての段階でボールを奪取しシュートまでつなげる。一度は完全に裏を取られゴールネットを揺らされてしまったがこれがオフサイドで本当に助かった。普段せっかくのチャンスをオフサイドの判定で潰されてる為、副審には散々悪口を言ってるがこの時ばかりは副審がいて良かったとその存在に感謝するのだった。
 もやは引き分けなら御の字、そんな気分にもなってきた。所々で寿人が抜け出したり山岸のクロスを合わせたりしてるがそのどれもが入りはしない。もうどうやっても点が入りそうな気がしなかった。それよりも失点しなければそれでいい、そんな気分にもなったのだった。
 そこで山岸に代わってパク・ヒョンジンが入ってきた。この時ぼくはフリーキックでもあればまたミラクルがあるかもしれないと沈みかけた勝利への渇望が蘇るのだった。そしてミキッチに代わってファン・ソッコ、寿人に代わって野津田が入った時、やはりミラクルを期待したのである。前節までの2試合、これらの交代選手の果たした役目は大きい。特にこういう運動量の落ちた時間帯、チームにギアを入れることができるだろう。
 ただし、現実は思惑通り進む訳もなくセレッソの勢いはちっとも落ちなかった。せっかく右サイドにボールが入ってもヒョンジンは左足でクロスの選択しか持ってない。確かにキックはスペシャルかもしれないがその選択支の少なさに目を覆いたくなった。やっぱり今日は交代選手が活躍するなんてことはないんだ。であればさっさと引き分けで終わって欲しい。
 そして時間はアディショナルタイムへ。残りわずか4分。ここでシュートのチャンスはあったものの高萩も青山も枠を大きく外す。せめてもう少し枠に近い位置に打つことはできないのか。チャンスの後はピンチあり、その後は速い手数で攻め込まれまるでこの90分感を象徴するかのように攻守が移り変わる。そしてセレッソの攻撃をバイタルエリアでくい止めたディフェンスからの縦パスはぽっかりと空いたスペースへボールを受けた野津田は全速力でドリブルげ上がる。それに呼応するように高い位置にいた選手は皆上がる。更にそれを阻止すべくセレッソのディフェンスもパスコースを創らせない。が、スピードに乗った野津田が選択したのはミドルシュートだった。
 シュートは低い弾道で目にも留まらない速さでゴールキーパーの真正面に飛んでいった。だがそのボールはワンバウンドした変化のせいかキーパーもキャッチまではできずはじき返された。だがそこに高萩が駆けてきたのである。まるで初めからそこに転がるのが分かってたかのようにジャストなタイミングで足の裏でコントロールしたそのボールはゴールの中へ転がって行ったのだった。
 先制点。あまり感情を表さない高萩が喜びを爆発させてた。打っても打っても入らなかったシュートは最後の最後、野津田のミドルシュートが起点で決めることができたのだった。野津田の初ゴールは高萩のアシストだった。そして今度は高萩のゴールを野津田が演出。もしかしてこの2人、結構良いコンビなのかもしれない。
 終了間際の勝利、それは劇的ではあるもののそれだけ苦しんだ証でもあった。そしてすぐに現地にいるタイセイさんからメールが届いたのだった。

何人ハイタッチしたか分からない。
もう喉がガラガラだ。

 結局この日の日替わりヒーローは高萩。いや、もしかしたら野津田かもしれない。そしてたったこの時、2万人近く入ったエディオンスタジアムで勝利の味を噛みしめてるタイセイさんに羨ましさを感じるのだった。

2013年7月13日 (土)

セレッソ戦~誇大な暑さでの妄想

2013/07/13 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 エディオンスタジアム広島

 毎日毎日籠もったような空気の中を寝なくてはならない。それは人間が寝ることができる許容温度を疾うに超えている。毎晩毎晩眠ることができずうなされる。そしてついには浅い眠りながら床に就くも夜中に足をつってしまった。痛い、寝てて足をつったのは初めてだった。こういうのをよく心霊現象と兼ね合わせて語られたりするもののその時のぼくにはもうそれすら考える思考力を持ち合わせてなかった。ただ、この暑さから逃げたい、それだけだった。
 こんな暑い日が続く中、選手達のコンディションが気になった。これが秋春制のシーズン移行を主張する人の言い分なのだがとはいえリーグ戦を消化するのに絶対に週の中日の開催はついて回る。だとすればナイトゲームができるのは夏場しかなくどうやったって夏は連戦になる計算になるのだがぼくの計算は的が外れてるのだろうか。
 そんな夏の連戦スケジュールで6試合無敗の川崎の次は9試合無敗のセレッソ。何でこう相手の調子の良い時に巡り合わせてしまうのだろう。その為決して試合も優位に進めてる訳でもないのになぜか結果が出ている。それも誰か特定の選手に頼ってる訳ではなく日替わりにヒーローが出るという感じだ。サンフレッチェが勝つ為には毎回新たなヒーローが必要なのだ。
 果たして今回のヒーローは。石原、高萩、塩谷、清水、色んな想いが交錯しややもすればそれは妄想と化するのだった。そしてその妄想が誇大になればなる程ぼくは表情として現れてしまう。もしかしたら危ない人、そう映るかもしれない。でもそこはそこ、暑いのだからしょうがないだろうと一人で納得してしまうのだった。

2013年7月11日 (木)

川崎戦~熱い勝利

2013年7月10日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島


 残り45分。前半が終わりもうそんな気分になっていた。そんな弛緩した気持ちがいけなかったのだろう、早々に1点返されてしまった。カウンターとはいえディフェンスの人数はいた。それなのに裏へ走り込まれた中村憲剛にまで気付くことはできなかった。見事にそこへパスを出されどフリーの状態でシュートを打たせてしまった。シュートは塩谷が食らい付こうとするも無情にもゴールに入ってしまったのであった。

 だがまだ勝っている。もうこのまま失点せずに行こう。その為にはボールを持つ時間を増やしたい。そんなことを思ってたらコーナーキックのチャンスとなったのである。ここで追加点が入ると一気に楽になる。とはいえキッカーは高萩。高い技術がありながらもどうも高萩のコーナーキックはチャンスにならないような気がする。それどころか相手にクリアされたそのボールは上手く川崎の選手の前に飛ぶのである。そこで逆襲を受けるのだがこれもコーナーキックに逃げた。ところがこのコーナーキックで川崎に同点にされてしまうのである。

 ああ、せっかく勝てると思ってたのに。2点差を追いつかれたことに心理的な徒労感を感じた。サンフレッチェのコーナーキックはとくてんどころか全てピンチにつながるのに川崎はコーナーキックで得点をする。そこがまた悔しさを助長するのだった。

 この展開で気持ちの乗るのは間違いなく追い付いた川崎であった。その為、もう同点で終われば御の字、そんな弱気な感情に支配されてしまった。でもせっかく2点もリードしてたのに勿体ない、そんなやり場のない気分になるのだった。

  攻められ攻められ攻められる。耐えに耐え、耐え抜く。そんなギリギリな状態に限界が来てしまったのだろうか、山岸がピッチに座り込んでしまった。すぐに交代要因として清水が呼ばれたが順当な交代であった。それでいて不安でもあった。間違いなく昨シーズン優勝の立役者である清水だがリハビリ明けに出場したナビスコカップでの退場のイメージが払拭できない。そして今度は逆サイドのミキッチもファン・ソッコと交代し左右のサイドが交代した。得点は期待しないがせめて運動量がある分守備での貢献を期待したのだろう。

 そんな時だった。中盤でボールにアプローチした青山は前線のスペースに一本の浮き玉を出した。それはあまりにも簡単に蹴った感じがしてまた単発で終わる残念な選択のような気がしたがその軌道に寿人が猛然と走り込んでいた。そして微妙な回転の掛かったそのボールを左足のアウトサイドで当てた。するとボールはキーパーの頭上を越えるとそのままゴールに吸い込まれるように落ちて行った。これってゴール、寿人ってこんなゴールも決めることができるんだ。逆転ゴールは正にスーパーゴールだった。

 ぼくは立ち上がりこのハットトリックに興奮した。だが残り10分くらい凌ぐことはできるんだろうか。もう気が気じゃなく以後座って観ることができなくなったのだった。

 このゴールが更に川崎の攻撃に拍車を掛けまたしても防戦一方である。跳ね返しても跳ね返しても攻撃は切れずゴールラインを割った時には安堵のため息をつくのだった。そして西川のゴールキック。これでまた時間が稼げると思っていたらフリーのファン・ソッコに渡りそのままドリブルで駆け上がるのだった。慌てて戻る川崎DF。クロスのターゲットになろうとゴールに向かうサンフレッチェの攻撃選手。そんな両者の選手が入り混じってゴール前へのポジションに入る。ペナルティアリアに入ったソッコは誰にクロスを上げるのか。そんなソッコの選択を注視していたがソッコが選んだのはグラウンダーのシュートだった。これには誰もが騙された。騙された挙句ゴールに入ったのである。ソッコ初ゴール、そしてこれは勝ちを決定付けるゴールだった。

 暑い暑い夜、色んな記録が打ちたてられより熱くなった。だがこの興奮は当分冷めやりそうもないのだった。

2013年7月10日 (水)

川崎戦~寿人10年連続2ケタ得点

2013年7月10日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島

 今日はピッチが半分になったのか。

 そんな愚痴も言いたくなった。一方的な川崎のボール支配。サンフレッチェの選手は自陣に引き守備に徹する。人数を掛けてボールにプレッシャーに行く。それなのにそれをいなすように間にパスを通されどんどん前に運ばれる。そしてたまにボールをクリアしてもその行き先は必ず敵の足下。どうしてこんなにもボールは敵に転がるんだろう。

 深い位置まで運ばれるともう気が気じゃない。もうやられる。シュートを打たれる度に枠を外れ大きく安堵する。クリアができると一瞬の安らぎを感じる。しかしそのボールの落下点には必ず敵の姿が。そしてまた相手の攻撃が続く。ああ、どうしてここまで攻められるんだろう。

 重心が低くなったサンフレッチェの布陣は塩谷や千葉が最終ラインでボールを奪おうとそれが前へ出せない。それに業を煮やしたのかロングボールを入れてカウンターを狙うが寿人1人ではボールも収まりきらず一瞬にして相手ボールになってしまうのだった。もっと大事に、もっと自分達の時間を創らないといけないじゃないか。そんな単発で終わるサンフレッチェの攻撃に川崎は尚更調子に乗って攻めてくるように見えた。

 頼みのミキッチは右サイドを駆け巡るもクロスが合わない。今シーズンになってミキッチのクロスでの得点あったのが思い出せない程印象が希薄だ。そして左サイドの山岸に至ってはもっとその印象が希薄である。サンフレッチェの両サイドからはもうゴールが生まれないのだろうか。

 そんな時、徐々にではあるが中盤にボールが入るようになった。もっとも川崎はFWからDFまでの距離を縮め中盤の人数を多くしてるのでパスが引っかかりやすい。これもサンフレッチェと対戦するチームはどこもやってくる戦法であるがまさか川崎までやってくると思わなかった。高萩が敵にパスをして何をしとるんじゃと罵るもののこれはそういうプレーが起こりやすい状態でもあった。

 こんな時、遠目からでもいいからシュートを打ちたい。ボールを支配されるということは当然シュートも打てない。シュートを打たなければ得点は生まれない。得点を入れなければ勝つことはできない。そんな当然の理屈からシュートが打てないことはフラストレーションとなるのだった。

 そんな時だった。珍しくバイタルエリアまで攻め込んだと思ったもののボールがこぼれた。受けに行った石原であったが身体そのものが足となったように目にも止まらない速さでシュートを打ったのである。低い弾道の早いボールだ。キーパーもボール真正面にポジションを取ってたものの一度は両手で抱え込んだものの完全にキャッチするに至らずファンブルしてしまった。ああ、ここに誰かいたなら。そんなことはよくあることである。だがこの時、本当にその場所に紫の選手がいた。素早い反応でセカンドボールをゴールにぶち込んでしまったのである。

 佐藤寿人。やっとのことで訪れた10年連続2ケタ得点である。これには最近ご無沙汰となっていた得点後のパフォーマンスをちゃんと用意しったのである。10人が並び蹴るポーズである。ああ、やっとこの日が訪れた。寿人の記録更新が掛かっていたものの今シーズンは9ゴールで止まってた。もしかしてこのまま取れないんじゃないかとさえ思った。3試合振りのゴールはたんなる先制点という以上の意味を持ってたのであった。

 そのゴールに歓喜し、そしてその後の試合の行方を予測した。もう寿人のゴールはないだろう。それならこのまま無失点でいけないだろうか。まだ前半なのにもう残り時間のことなどを考えていたのだった。

 しかしこれで勢いが増してきたのは事実である。高い位置までボールが来るようになったではないか。山岸もバイタルエリアで勝負を仕掛けてくる。だがクロスを上げることもなくマイナスのパスを出す。グラウンダーのパスは水本の前へ。こっから打つかと思いきや見事にそのパスをスルーしてしまった。そしてその先にいたのは寿人だった。それは意外なポジショニングだった。常にセンターフォワードにこだわってる寿人が何でそんな低い位置にいるんだ?ゴール前でのシュートのイメージしかない寿人がここで受けても。だかど寿人はよりによってこのパスをダイレクトで打ってしまったのである。え、本当に打つの?という疑問が浮かぶのだった。ただ、寿人のシュートはパスのスピードも相まって速いシュートとなるのだった。ボールは微妙な回転が掛かりキーパーの手の届く範囲は越えていたのだった。

 記録の更新となるゴールを決めたのにまたもう1点入れた寿人。それは試合を優勢に進めてた川崎の気持ちを折るには十分過ぎる効果があるのだった。

川崎戦~予測なき対戦

2013年7月10日 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ エディオンスタジアム広島

 川崎大丈夫だろうか。そんな心配をしたのは風間八宏が監督をしてるからである。かつてサンフレッチェに所属しキャプテンとしてチームを引っ張った象徴的存在。いつかはサンフレッチェの監督になるんだろうと考えていたが川崎の監督となってしまい敵となってしまった。勿論直接対決する時は絶対に負ける訳にはいかないがその動向は気になったものだ。なかなか結果が出ないとそれはそれで心配になったものである。

 だが、風間監督に想いを寄せるのは単にサンフレッチェの選手だったというだけではない。そのサッカー観は独特で分かりやすくある。どんなに負けた時でも信念を持ってるその態度に潔さを感じたものだし理想とするサッカーの姿を観てみたいと思ったものだった。そんな余裕を持った目を向けられるのも実は川崎が勝てないからでもあり、それこそが心配の種と逆説的なパラドックスに苛まれるのだった。

 その川崎がこのところ調子が良い。攻撃力がある。やっと監督の目指す止める、運ぶ、外す、受けるというものが付いてきたのだろうか。それは魅力的な響きがありながらも対戦すると事情が違う。よりによってサンフレッチェと対戦する前に結果が出るようになったのはどういうことなんだ?マズイ、何でこのタイミングで良くなった。巡り合せが悪過ぎる。

 そんなことをぼくらは味の素スタジアムの帰りに語り合ったりした。ただしこのところ対戦するチームは皆中盤に人数を集めてパスワークに対してふん詰まりを起こす戦法を執ってきた。恐らく川崎だけはまともに打ち合ってくるだろう。そう思うと久々にまともな試合が観れるような気がした。いや、だからこそ荒れるのかもしれない。果たして予測の付かない対戦はどちらに転ぶのだろうか。

2013年7月 7日 (日)

FC東京戦~終了間際のフリーキック

2013/07/06 FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 守備のラインを高く設定しFWを下げて中盤に人数を増やすというのはどこのチームもやってくる。これを打開するにはセンターバックの千葉がドリブルで上がってマークをずらすことだ。前半の終わりに少し見せたが後半になるといよいよその傾向は強くなっていった。時としてボランチのカズも高い位置まで顔を出しミドルシュートを狙ってく。青山もパンチ力のあるミドルを狙っていき相手の守備網を崩そうとする。
 だがこういう手詰まりの時一番頼りになるのは右サイドのミキッチの突破だ。ボールを渡してちょっとでもマークが緩いと縦への突破へ掛かる。相手が2人いようと構わない。それでいてその個の勝負とも言えるドリブル突破で8割くらいは勝ってしまうのでもうミキッチにボールが集まる。スピードを生かして縦へ抜ける。フェイントで中へ切り込む。そして抜く前にアーリークロスを入れる。様々な状態からクロスを入れるもののそのどれもが合わない。守備がよく対応してるのかもしれないがそれがゴールに至らないのだけははっきりしていた。かくなる上は左サイドの山岸の奮闘に期待するしかなかった。
 ところがこの山岸がなかなか勝負に行けない。せめて3回ある内の1回勝てるだけでもいい。もうちょっと勝負を仕掛けてくれないと崩れる要素がない。もっと積極的に行ってくれよと思ってるとこに交代のサインが出た。代わるのはパク・ヒョンジンだ。ああ、これで終わった。確かに左足のキックは精度があるもののいくらクロスを上げても全部ゴール前ではじき返される。何せFC東京のゴールにはバリアが張ってあるのだから。そんなイメージしか浮かべるのだった。
 再三あったシュートチャンスもやはり最後の精度の問題で不意にしてしまう。この最後の精度という言葉を一体何年使ってきただろうか。それは優勝した昨シーズンも使ったような気もするし結局そこは相手も一番自由にやらせない部分なので永遠の課題と言えるのかもしれない。それなのに森保監督は一番シュートを決める寿人を下げて野津田を入れたのだ。これで石原が1列上がり1トップになるのは明白だったがこの状況で野津田というのはちょっと荷が重すぎる気がするのだった。
 そしてこの後ミキッチに代えてファン・ソッコを入れた時にはもう引き分けしか望めないような気がした。確かに時々食らう逆襲には肝を冷やされる。守備ではソッコの方が安心感はある。だけどこんな終了間際に入れてもソッコが攻撃面で貢献できるとは思えないのだった。
 ただ、そんな理性的な計算などお構いなしにアウェイゴール裏のヴォルテージがどんどん上がっていく。あともう一押し、もう一押しがあれば決まるような気がする。それにはどうすればいいか。ぼくらにできるのは声援を送るだけだった。まるでそんな想いが一体になってサンフレッチェのチャントが塊となって発せられるのだった。
 アディショナルタイムになるとますます沸騰していきサンフレッチェもイケイケムードになる。塩谷が中盤まで上がって攻撃に絡んでくる。体力が落ち相手のプレスも弱まったというのもあるのだろう、ワンタッチのパスでボールはバイタルエリアまで来るのだった。そして石原が受けたとこでファールで倒されてしまうのだった。
 フリーキック。位置はゴール真正面。右利きの高萩と左利きのパク・ヒョンジンがボールの横に立つ。時間的にこれが最後のチャンスだ。アップの時高萩がよくこの位置でフリーキックの練習をしてるのをよく見る。ヒョンジンの存在が少しでもフェイントになれば。だが高萩がフリーキックを決めたシーンを見たことがない。でもこの場面だけは、この場面だけは決まってくれないものだろうか。
 そして動き出したヒョンジン。だがそれはフェイントではなくそのまま蹴ってしまった。キーパーの権田もてっきり高萩が蹴るものだとばかり思ってたみたいで反応が遅れる。ボールは左に弧を描いてゴールの隅へと吸い込まれていったのだった。
 ゴール。立ち上がったぼくら。皆が皆立ち上がる。隣の人、またその隣の人、前の人、後ろにいる少年たち、ての届く範囲の人皆がお互いにハイタッチを交わす。打てども打てども入らない矢は最後にパク・ヒョンジンによって的を得ることができたのである。
 もはやこの後のキックオフは儀礼的なものであるかのようにすぐにタイムアップの笛を聴くことになった。狂喜乱舞するアウェイゴール裏。セットプレーでの得点がないサンフレッチェにとってそれは全く予想もしないゴールによって締めくくられた。ぼくらは高揚し挨拶に来た選手を盛大なる拍手で迎え入れるのだった。まさにそれは数分前の出来事の為の幸せな幸せな瞬間なのだった。

FC東京戦~膠着したシーソー

2013/07/06 FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 試合が始まり、先にシュートを打ったのはサンフレッチェだった。その後もサンフの攻撃は続く。最後列からススススッとパスワークでゴール前まで進む。だけどそこまでスムーズに行きながら最後の最後で決めきれない。ああ、あれ決めたかったなあとぼくらは天を仰ぐのだった。
 ここまでのチャンスの現れ具合からすると今日は優勢に試合を進めることができるかと余裕をかましているとカウンターで何度か肝を冷やす場面が訪れる。やばい、やばいとドクトルが喚く。その都度シュートの精度のなさやディフェンス陣の賢明な守備に助けられる。そして最後には西川のファインセーブによって失点を防ぐのだった。FC東京はカウンター狙い、その為にわざとボールを持たしてる、そんな意図が感じられもしたのだった。
 だがカウンターのリスクを管理している内はまだいい。その内にボールも支配されサンフレッチェは防戦一方になっていく。全員が自陣に引いてボールを回す相手。そんな時ぼくらは気が気じゃない。必死になってサンフレッチェ・コールをする。ぼくらは応援の中心と言える中央からは外れた場所なのに多くの人が声を出していた。それが屋根の反響を伝わって響きわたる。もしかしてホームのFC東京と比べても遜色ない声量が出てるのではないかと思うのだった。
 一端傾いた流れはなかなか変わらない。それでいてまた波がこちらに来るとまた攻撃に比重が傾く。そんなシーソーのような入れ替わりのゲームだった。ただし、点が入らないということだけは時間が経っても変わらないのである。最後のシュート、ラストパス、そこが決まらない。高萩はペナルティエリアに入っても相変わらずシュートを打たない。あああ、何でそこでパスを出すんだよと顔を覆うのだった。
 良いとこまでは行く。でも最後が決まらない。それはまるであのゴールエリアにだけ見えないバリアでも張ってるかのようだった。ほんの後数メートルまで来てる。なのにその数メートルがあまりにも遠い。そのあと数メートルの壁を打ち破ることはできるだろうか。バリアを射抜く矢は打てるだろうか。もはや1点入れた方が勝つ、そんな様相を呈してきたのだった。

2013年7月 6日 (土)

FC東京戦~リーグ戦再開

2013/07/06 FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 ほとばしるような陽気にもう7月だというのに気付く。ついさっきまで梅雨でどんよりしてたはずだ。といってまだ梅雨明け宣言も出た訳でもない。どちらにせよJリーグのある日にここまで快晴になるというのは良い兆候ではあった。
 駅のホームに入ると日陰のせいか、吹き付ける風を感じるようになった。まるでこれは春の息吹。気温が上がりながらも今一つまだ夏という気がしないのはそのせいかもしれなかった。
 味の素スタジアム。便利なようでいて中途半端な場所である。都内になりながらも決して行きやすいとは思えない。その辺がFC東京が今一東京の市民権を得ない理由ではないのだろうか。
 そして早目の時間ながらも飛田給駅に着くと改札でまるで都内の通勤ラッシュのような混み具合に呆気に取られてしまった。そして駅からスタジアムへ向かう道にはコンビニや牛丼屋が露店まで出してる。もくもくと煙を出して焼き鳥を焼いてる様は祭りのようでもあった。
 ぼくも夕飯はその露店の牛丼屋で購入するも、スタジアムに着いたらチケットもぎりのスタッフがその牛丼屋の制服を着てたのはちょっとした驚きであった。FC東京とのコラボ、各クラブ、色んなことを取り組んでるんだなと感心するのだった。
 ゲートを潜るとアウェイゴール裏で足を進める。まあこのスタジアムは広いので席は余裕であるだろうと高を括っていた。確かにぼくの行った時間には余裕で空席があったもののみるみる埋まっていき座れない人もでるのではという気がしてきた。何でこんなに人多いんだ?ドクトルを始めぼくの仲間はこの中から探すのは不可能に近かった。
 そんな途方に暮れていた時に見慣れた人影が。ああ、ドクトルだ。ぼくを捜し当ててみんなのいるとこに導いてくれたのである。この状況を想像をしてなかったのはドクトルも一緒だったらしいがそれでも捜し当ててくれたことに感謝である。
 やっとのことで皆に合流できたぼくはやっと来たかよという反応を受けた。いや、実際にはそんなこと考えてる人はいなかっただろうがそう感じてしまうくらいぼくは焦っていた。大海の中に放り出されてしまったような。関東のアウェイの試合でそんなこと考えたのは初めてである。気付くとアウェイエリアの境界を拡張までいていたのだった。
 さすがにそこまで入るとこの季節の湿度と気温はむっとしてきた。これってピッチの中はどうなんだろう。寿人の10年連続二桁得点を生で観たいな。そんなことを言いながらぼくらは選手の入場を待つのだった。

2013年7月 1日 (月)

ナビスコ柏戦~ナビスコ敗退

2013/06/30 ナビスコカップ準々決勝第2戦 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 日立柏サッカー場

 FWからDFまでを中盤に押し込めた柏の布陣には打開策がないような気がするも千葉やカズがドリブルで上がることによりマークがずれ少しずつ波が押し寄せてくる。もしかして行けるかもしれない、そんな希望が見えてきたところで山岸がトラップミスでボールを失ってしまう。そのプレーで山岸がもう一杯一杯なのかもしれないと予想してしまったのだった。
 その時、ピッチサイドでは清水が交代の準備をしていた。昨シーズンの優勝の立役者の1人。それでいてリハビリ明けにどれ程できるか分からないという期待と不安の入り交じった感情でその交代を見守るのだった。が、清水が入って左サイドは俄然前への推進力を高めたのだった。
 そんなサイドの活性化から寿人もゴール前へ上がることができる。シュートはおろかペナルティエリアに入ることすら困難だった状態から一変、いけいけムードに支配される。そこでゴール前に待ちかまえてた寿人にボールが入った。きっちりマークに付かれてるにも関わらずトラップでマークを外しキーパー菅野と1対1へ。そこで放ったシュートは力のないものでありながら菅野の頭上を越えて落下する軌道を描きゴールの中に吸い込まれていったのだった。
 先制点。溜まってたものを吐き出すようにアウェイゴール裏は感情を爆発させた。やっぱりいける。いけるいける。それからというもの応援のトーンもヴォルテージを高めていった。
 1点入れられたことで焦ったのか柏の陣形は段々間延びしてきてサンフレッチェにとってはより攻撃に行きやすくなってきた。撃ち合い、果たし合いなら勝機はある。失点さえしなければ十分勝ちの目はある。
 その気負いが有り余って青山は後ろからチャージをする、清水は相手の突破をファールで止める。両者のプレーには当然カードが出たがその捨て身の守備が仇となった。清水はスライディングで相手の足を削り2枚目のイエローで退場してしまったのだ。
 せっかくの追加点へ向けてのムードがこれで水を差されてしまった。1人少なくなったサンフレッチェは途端に勢いを失ってしまった。交代で入ったパク・ヒョンジンなどはボールも触ることさえできず試合は終わってしまったのだった。終了のホイッスルが鳴ると青山と塩谷はがっくりと崩れ落ちるのだった。
 その姿にこの試合に掛ける気持ちは大きかったことが伺い知れた。2試合の得点数により勝ち抜けることができなかった。それでも少なくともこの試合に関しては勝つことができた。そんな空気がゴール裏へ挨拶に来る選手へ拍手で迎える気持ちへとなった。そして来週からリーグ戦が始まるのだった。

ナビスコ柏戦~遠い得点

2013/06/30 ナビスコカップ準々決勝 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 日立柏サッカー場

 

 ゴール裏のスタンドに立っているとスーッと涼しい空気が立ちこめてきた。日が沈みかけ心地よい体感温度だ。ああ、やっぱりまだ真夏とは違うのだなと試合のコンディションとしては絶好の条件であるとドクトルと話し合うのだった。

 ウォーミングアップで選手が現れるとその連取は本当に目の前だった。それは筋肉の動きさえ捕らえることができる。単純なステップでさえスピード系のミキッチとバランス系の青山では違う。そんな当たり前のことでさえ妙に興奮してしまい、その動きを凝視するのだった。ぼくの視線はピッチに釘付けだった。

 よく観察して自分でもプレーに取り入れよう、そう言えばかっこいいものの単に真似してみたいだけである。それはもしかしたら女の子がアイドルの物まねをするのと大してかわらないかもしれないのだった。そのせいか、ウォーミングアップはあっという間に終わってしまったような気がした。

 そんな精神状態も周囲には知られないよう努めて平静を装う。だがぼくの中では大いなる興奮が渦巻いていた。そのせいかさっきまでとても悲観に支配されてたぼくの精神はずいぶん強気になっていった。もしかしたら今日勝てるんじゃないか。そんなことを思い込むのであった。

 しかし、そのポジティブさは試合が始まると一気に吹っ飛んでしまったのだった。続け様に2回パスミス、中盤でフリーで持たれシュートを打たれたっておかしくない場面が現れた。一体どうしちゃったんだ。敵にパスをしちゃってる。ということはパスワークがずれてるということは明白だった。ああ、結局このまま終わってしまうのか。

 そんなぼくの嘆きを助長するように柏のコーナーキックが続く。跳ね返し跳ね返しても柏のコーナーキックになる。攻めあぐねてる割にサイドからのクロスをブロックする体制は戻ってブロックする展開になってるのが不思議だった。クロスとしては防いだがそのクリアボールは全てゴールラインを割るのであった。

 ただ、ゴールが近かったせいでコーナーキックを跳ね返してるのが圧倒的に高萩だったというのが確認できた。攻撃のイメージしかないが何気に守備でも貢献してるのは意外であった。そしてどうせだから攻撃において意外性を発揮して欲しい。だがサンフレッチェの攻撃は柏がDFラインを押し上げ中盤を厚くすることによって堰き止められるのだった。

 ロングボールは使わない、ショートパスは中盤から前へ行かない、サイドの突破もない、まさに八方塞がりだった。最後列にはプレスに来ないことで千葉とカズの2人だけが後ろでパスを回すという非生産的なプレーしかできない。ハーフタイム前に唯一と言っていいようなゴール前まで突き進むシーンがあったもののそこでシュートを打てずに終わったことでいよいよチャンスはないような気がするのだった。

 やはり2点を入れるというのは、それどころか勝利するということは、遠い遠い道であるような気がした。

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