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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2013年5月29日 (水)

柏戦~スコアレスドローへの想い

2013/05/29 サンフレッチェ広島vs柏レイソル エディオンスタジアム広島

 

 ミッドウィークのナイトゲーム。多くの人が広島市内中心地で働いてることを考えれば帰りのこともあってとても気安く行ける場所ではない。ぼくが広島に住んでたとしても全試合に行けるかといえばちょっと自信がないのが正直なとこである。そういうことを考えると人が集まらないのは致し方ないことではあったろう。モニターに映ったスタジアムの光景はとてもがらんとしており中断期間前の最後の試合としてはちょっと寂しさを感じたものだった。

 そして対戦相手の柏はリーグ戦2連敗中。数字の上ではとても優位だがとてもそんな余裕は感じられない。どうもこのチームの監督、ネルシーニョはとんだ食わせ物というイメージがある。変幻自在、相手によって自チームを平気でいじってくる。その抜け目なさはブラジル人ならではというのもあるが、それ以上に柏はACLで決勝トーナメントに進んだという実績によるものが大きいのだった。1勝もできなかったサンフレッチェとしてはそれは偉業として光り、眩しい。それ故一筋縄ではいかないというのは感じてしまうのだった。

 閑散としたスタジアムに選手が入場する。キックオフされた後は両者ゆっくりと相手の出方を観察すりょうな展開だった。サンフレッチェがボールを持つと最後尾で千葉とカズがパス交換して隙を伺う。そして柏がボールを持ったとしても攻め急がずじっくりじっくりボールを進めて行くのだった。その様子から前半は00のまま行くだろう。そんな予想は容易に付くのだった。

 果たしてその予想通り動きのない前半を終え後半に入っていく。するとその時にはスタンドに人が増えてるような気がした。仕事を終えて駆けつけた人が相当数いるのだろう。こんな山の中にありながら、決して交通の便の良くないところでありながら、途中からしか観れないのは分かっていながら、それでも駆けつけてくれる熱心なひとはこんなにいるんだと今更のように思い知らされるのだった。

 さすがに後半になると勝負を掛けてきたとこがありミキッチが積極的にドリブルで仕掛ける。11ではドリブルで抜こうとする。2人マークに付いてもドリブルで抜こうとする。それら右サイドの局面での勝負にミキッチはことごとく勝ちゴール前に何本もクロスを送ったのである。それらは柏に脅威を与えるには十分だった。ただし、脅威を与えることはできてもゴールは与えてくれないのだった。

 ゴール前の鉄壁とも言えるディフェンス。コーナーキックは全て弾き返されパス交換による崩しも引っ掛かりミドルシュートも枠に入れさせてもらえない。堅い、堅い。何て堅いディフェンスだ。一体何人ディフェンスがいるんだ。そう、柏の最終ラインにはいつもたくさんの選手が張り付いていたのである。果たしてこれは柏が引いて守ってるのだろうか。それともサンフレッチェの攻撃が遅いのだろうか。

 そのどちらともいえるのはサンフレッチェはせっかくゴール前へボールを運んでもシュートを打たないのである。あれだけ人数を掛けて守られてるのにシュートを打つべき場面でパスを出してしまう。相手の意表を突くパスは決まればそれは心ときめく瞬間だ。だけど途中で引っ掛けられるとそのフラストレーションは多大なものであるのだった。

「ああ~、高萩~、何でそこ自分で打たないんだよ」

「塩谷~、シュートのタイミングが遅れてるから防がれるんだよ」

「ミキッチ~、やっぱりもう今年はゴールないのかよ」

 そんな愚痴ばかりが漏れてしまうのだった。徐々にサンフレッチェの攻撃が進行している。だけど城壁は崩れない。城を取り囲み包囲しているけど落ちない。ううう、ミドルシュートを打て!何でもいいからシュート打てよ。

 そんなぼくの苛立ちなどまるで意に反さないようにサンフレッチェは無理をしないでパスを回す。時たまディフェンスの裏へのロングキックが出るがどれも合わない。だが、1回寿人の飛び出しを誘ったロングパスが出た。完全にディフェンスを背後にした。後はキーパーとの11をどう決めるかだけだった。が、ここで後ろから足を掛けられ倒れてしまうのだった。

 PKか?倒れたのはペナルティエリアの中だった。でもフリーキックかもしれない場所だった。だが笛は吹かれることもなくそのままプレーが続いていったのである。

 信じられない光景だった。一体あれが何でファールじゃないのだろうか。あれがファールじゃないというならディフェンスは楽なもんである。ボールを触らなくても相手がこけるようにスライディングをすればいいんだから。鹿島戦に続きまたしてもサンフレッチェはホームで誤審により得点機会を奪われてしまうのだった。

 その後も逆襲を受けながらも無難に対応しボールを回して攻めていく。切り札はないものか。ヒョンジンに代わって山岸が入ったもののもう一手欲しい。誰を代えるか。フレッシュな生きのいい選手を入れるべきだろう。だけどそんな選手サンフレッチェのベンチにはいないのだった。せめて点を入れればいくらでも代えることはできる。だがスコアレスの状態では失点への不安もあってとてもそんなことできないというのが森保監督の考えだったのではなかろうか。

 時間が過ぎていく。強引にでもシュートを打ってくれ。そう願っているのにバックパスをしてしまう。ああ、それでは余計時間使ってしまうじゃないか。時間ないんだよ、時間が。そして無常とも言えるホイッスルの音が響き渡るのだった。

 勝てなかった。ああ、点が取れなかった。本当に点が入りそうになかった。これだけ引いた相手ではなかなか点が取れないのは分かってる。だけど何でネルシーニョ監督はいつもサンフレッチェの時はこういう厄介な戦い方をしてくるんだ。前節がミシャ監督のレッズと戦ってなかったらもっと違ったのだろうか。でも負けなくて良かったのだろうか。

勝ち点1。それは色々な想いが渦巻く数字なのだった。

2013年5月27日 (月)

湘南戦~2点で終わる

2013/05/25 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 BMWスタジアム平塚

 安心する為にはもう1点欲しい。

 一方的な展開の試合においても1点差というのは何があるか分からない。それこそ事故のような失点をすることだってある。予算規模がサンフレッチェの3分の1の湘南はやはり選手の質で落ちる部分があるがそれでもプロはプロである。時としてその選手の生涯最高のゴールと称するものが出てしまうかもしれない。実際にJ2の頃の失点というのはそういう類のものが多かったのである。

 守備に関してはあまり気を使う必要がなかったせいか塩谷が積極的に上がる。ゴール前までドリブルで切れ込んだりペナルティエリアでシュートを放ったり。それは紛れもないチャンスでありながら惜しくもゴールとはならなかった。点が入りそうで入らない。期待感ともどかしさが互いに渦まくのだった。

 そんな時右サイドのスペースにボールが出た。ミキッチが走る。湘南ディフェンスも追いかける。だがこういう時スピードでは大抵ミキッチは勝ってしまうのだった。サイドからするするすると入り込んだドリブルで放ったキックはグラウンダーでGKをすり抜けてゴールの端に忍び込むように入ったのだった。

 ぼくたちは立ち上がる。それと共に喜びを爆発させるミキッチの姿が確認できた。駆け寄るチームメイト。いつもいつもシュートの入らないミキッチ、その様子によりもしかしてあれシュートじゃなかったんじゃないのかと冗談めかして仲間と話し合うのだった。

 2点差。もうこれで試合は決定しただろう。それだけに後半になるとあと何点入るか期待が高まる。多少湘南も攻撃するシーンが増えてきたものの寿人や石原や水本がシュートする場面があった。その度に入ったとぼくらは立ち上がりかけたがそのことごとくがバーを叩いたりGKに弾かれたりサイドネットだったりしたのだ。どうしてそのあと何センチかを決めることができないんだろう。

 終了間際湘南のGKが石原との衝突で顔面を出血した。GKなので治療が終わるまで試合が止まる。すでにアディショナルタイムに入ってるものの当然この時間は考慮されるだろうと思ってた。だがその後あっさりと終わってしまった辺り審判ももう勝敗も決まってるしこれ以上続けてもしょうがないという判断もあったのだろう。勝ってるにも関わらずもうちょっと時間が欲しかったというのが本音であった。

 もうちょっとゴールが観たかった。寿人のゴールが観たかった。寿人と石原のやつ入ったと思ったんだけどな。生まれて初めてミキッチのゴール観たとか試合後の仲間たちとの会話にはそんな贅沢な話ばかりが繰り広げられるのだった。

 試合前あれだけ照りつけてた太陽は姿を隠し上空の雲には黒いものも混ざっていた。まさかまた雨降るんじゃないだろうなと思っていたら遠目からの平塚駅前の光景はさらに空が黒く濁っていた。

「あれ、もしかして火事じゃない?」

 一緒に歩いてた仲間がそんなことをつぶやいたがそんなことないだろとからかうと本当に火事だったことが駅前まで来て分かったのだった。

 嵐は起こらなかったが火事が起こった。平塚に来れば何かがある。意気揚々としながらも変な因縁を感じるのだった。

2013年5月26日 (日)

湘南戦~美しき流れのゴール

2013年5月25日 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 BMWスタジアム平塚

 スタジアムに着いたのはギリギリだった。M自由席中央Gは特にビジターという区切りもなく紫と黄緑の人混在の地域だった。それにも関わらず客席の密度は濃い地帯であったにも関わらず仲間が気を効かして席を取っておいてくれたので助かった。ただ一人で観戦する訳でもなくなったのだがそれでも声を出すには躊躇した。ゴール裏から繰り出されるコールに手拍子を合わせるのがやっとという微妙な地域であった。
 場所としてはメインスタンドの端のようなとこであったものの陸上トラックのあるそのスタジアムはピッチまで遠く、そして緩い傾斜の為に俯瞰して観るには不向きであった。ただ、これで文句を言ってたらゴール裏なぞもっとスタンドの傾斜が低くきつい環境である。公園の中に陸上競技用として造られたスタジアム、ある意味日本のスタジアムを象徴するようなスタジアムであった。
 ぼくが席に着くとすぐに開始の笛が吹かれた。いつものようにパスを回す。後ろから相手の出方を待って前へ出すタイミングを伺う。千葉が最後列の真ん中で受けるとそこから中盤へずばっとグラウンダーの縦パスを入れるとチャンスになるのだが簡単に入れようとしない。もうそれはサンフレッチェの攻撃パターンとして折り込み済みで最近そういうプレーを観なくなった。千葉は決まって強いパスを出すモーションを出しながらもフェイントを入れカズへ横パスを入れる。中盤の選手にはがっちりマークを付かれ出し所を探す為後ろでパスを回し続けるのだった。
 時としてそれは目を覆いたくなるミスを誘発する。かつてはそのミスを狙われ安い失点をよくしたものだ。それなのにサンフレッチェはどこでもパスを回す。自陣ゴールに近い際どい場所でもパスを回す。バイタルエリアでもパスを回す。パスをしてパスをしてパスをする。一瞬でも気を緩めたらシュートまで打たれてしまいそうな場面でも平気でパスを回すのである。よくこんな心臓に悪いことやるものだ。だがそれらを貫き敵の包囲網を潜り結局は攻めに転じている。巧みにプレスをかわしたお陰でフリーの選手にボールが渡る。それによって攻撃に勢いが増す。後はどう崩すかだけだった。
 そんな感じで比較的容易に試合が進められてる為時としてカウンターを受けてしまう。ああ、これはやばいと目を覆いたくなるような状況でも最後は水本が止めてくれる。正に鉄壁。水本って本当に上手いんだな。間近で観ると本当にそう思うのだった。
 まるでこれはぶっちぎりで1位昇格した2007年のJ2の光景のようであった。相手を圧倒し後は点を入れるだけの状態。湘南もまさかJ1に上がってきてこうなるとは思わなかっただろう。でも実は最もこれを予想してなかったのは応援してるぼくらなのだった。これまでここは勝てるだろうと思った試合をどれだけ落としてきたことか。相手を上回るサッカーをやりながら結果が伴わない、その理不尽、不条理にどれだけ堪えてきたことか。このサッカーを観るまでの苦痛の積み重ね。そして今があるのだ。
 そして先制点は流れるようなワンタッチパスの連続からだった。中盤で受けた高萩はワンタッチで逆向きにパスを出し、寿人はそれをワンタッチで落とし、再び高萩がワンタッチで石原へ預け石原もワンタッチで高萩へ返す。そして最後はダイレクトでゴール隅にシュートである。その流れ、華麗さ、優雅さ、それら全ての要素がぼくらを歓喜させる。単に先制点を取ったというだけの興奮以上のものが沸き上がるのだった。
 時としてパスにこだわるあまりシュートへの消極性を感じてしまうものの、この美しいと形容するにふさわしいゴールを観るにつけ、やはりこのサンフレッチェならではのゴールシーンに陶酔するのだった。

2013年5月25日 (土)

湘南戦~平塚へ向かう

2013525日 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 BMWスタジアム平塚

 

 空気が冷たいと思いきや少し歩くとすぐに身体は熱を帯び上着を脱いでしまった。ぼくはつい最近痛めた足首の捻挫治療の為整骨院へ行く。日曜草サッカーの試合の為にジョギングをした際アスファルトの窪みに足を取られ捻ってしまったという間抜けな経緯はすでに先生には話していた。その為、今日もトレーニングはするのかと聞かれたが、今日は観に行くと答える。サンフレッチェの試合が平塚であるんだと熱を持って話したもののJリーグはずいぶん観てないなあとまるで興味のない反応をされてしまったのだった。

 たかだか足の一部分と高を括っていたものの終わってみれば1時間以上治療室にいたのに気付かされるのだった。同じ関東とはいえ千葉と神奈川の先ではずいぶん離れている。半分旅行のような気分で早く出るべきだったのだが先のような理由で多少手間が掛かってしまった。用が済むとすぐに駅に向かうのだった。

 当然のことながら千葉から平塚では運賃が高い。だが何年か前は休日フリーパスを買うと往復で100円くらい安くなったものである。それが有効範囲を広げることにより値上がりしてしまい全くありがたくない設定へ変えられてしまったのだ。もしかしてこれはサッカーファンへの報復、そんな陰謀論を考えたりしたのだがジェフ千葉の母体であるJR東日本がそんなことする訳ないと頭を冷やすのだった。

 紫のユニフォーム。何となくこれをきていると視線を感じる。もっともこれはぼくの容姿のせいでもあるだろう。よく南米人と間違われるぼくは小さい子に指名手配の写真と本気で混同されたことがあるのだ。ああ、ぼくはもっと爽やかな風貌だったらと嘆いたことは何回あるだろう。

 電車での移動中、携帯のメールをチェックする。大抵はつまらない広告ばかりなのだがそんな中に仲間からのものが混じってる。それで知ったのだが実はこの試合のチケットは場所によっては一端販売を打ち切られたらしい。前日コンビニで買ったぼくは実は再発売されたものを購入したんだと気付く。数年前の記憶ではチケットは余裕過ぎるくらい余ってるというイメージだったのだがそうでもないらしい。一方ではまるで認知されてないJリーグ、それなのにチケットがなくなることのあるJリーグ、それでいて結構空席が出るJリーグ。まさにJリーグは謎が一杯なのだった。

 スタジアムでは一体どれくらい人が集まってるんだろうか。座る席はあるんだろうか。行ってみなければ分からない。なぜかアウェイのスタジアムでは人が集まるサンフレッチェ。ぼくのような関東の人間にとってそれは嬉しいようでいて気苦労の種のような要素なのだった。

2013年5月24日 (金)

湘南戦~見えざる何か

2013/05/25 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 BMWスタジアム平塚

 平塚での試合は必ず嵐になる。そんなジンクスさえついたのは数少ない対戦の中で2回も暴風雨に晒されたからだ。横殴りの雨、吹き荒れる強風、雨風を遮る施設のないスタジアム、とてもサッカーを観れる環境じゃない。それでも行ってしまうのはよっぽどの好き者。裏を返してみればJリーグそのものがそういうコアな人だけで成り立ってるような気もするのだった。

 あの酷い経験、全てJ2の時代だったが2010年、J1での対戦の時には見事な快晴だった。そして前日である今日も汗ばむくらいの陽気。翌日の天気の心配はないだろうと予測すると、やっぱりJ2は過酷な場所なのだと妙にこじつけてみたくなってしまうのだった。

 通常土曜仕事のぼくは試合に行けることが確定して意気揚々とコンビニにチケットを買いに行く。コンビニも手数料の掛かるとこと掛からないとこがあり当然安い方を選ぶのだが、チームによってその扱いがあるとことないとこがある。この辺が細分化して訳が分からない。今の世の中、時流が早くて追いついていけないとは思っていたがこんなとこでさえぼくの付いていけない要素があるのだった。

 それにしても関東で試合のある時にこうもぽっかり予定が空くというとこに自分自身の運の良さを感じる。やっぱりぼくは星を持ってる。どういう訳かぼくにはこういう幸運がよく訪れるのである。ぼくは神に見守られてるのだろうか。

ただ、そのあまりにもピンポイントな運勢により、ついには家族には不審がられるようになってしまった。どうして他の用事だと仕事でどうにもならないというにサンフレッチェだとどうにかなってしまうんだ。他の時もどうにかしろよと。困った、これには困った。サンフレッチェの試合が観れるのは嬉しいものの観戦に行けば行くほど自分の首を絞めてるような気にもなってくるのだった。

でも本当に何ら工作してる訳でもなく予定が合ってしまうのである。それが嬉しくもあり苦しくもあるのだった。サンフレッチェの試合、選手もギリギリの状況で戦っているだろう。だけどぼくも見えない何かと戦わないといけないというのは大袈裟な表現だろうか。

2013年5月19日 (日)

甲府戦~予想外の大量得点

 

2013518日 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島

 

 

 

 春から夏へと向かうその日差しはデイゲームのスタジアムのピッチを容赦なく照りつける。選手は一様に肌に紅い色を浮かべその暑さへの消耗を想像させた。そんな中、ゲーム序盤見せていた甲府の激しいプレッシャーは段々と緩さを見せていったようだった。それはサンフレッチェがフリーでボールを持つ時間が増えていったことがそれを物語ってた。

 

 まず最初にGK西川のゴールキックが一発でディフェンスラインの裏に出た。追いついた寿人はGKと1対1だ。ここでループだという場面で左へ強いシュートを打ってしまった。コーナーキックにはなったもののGKに反応されて防がれてしまったのだった。

 

 ああ、寿人は1試合に1点しか入れないという癖がある。安定して点を取る割に堅め取りができないことから今日はもう打ち止めだという気もするのだった。

 

 だがその後ペナルティエリアに入るボールを石原が追う場面が現れた。DFと競りながら石原は倒れてしまった。ああ、そこ踏ん張れよと思っていたら笛がなり主審はPKを宣言したのだった。相手にはレッドカードが突きつけられ更に有利な状態になる。どうやら甲府の選手はユニフォームを引っ張ったようなのだった。

 

 ここでPKスポットに立ったのは寿人なのだった。これでさっきのシュートを決めれなかった挽回をするか。ゆっくりとしたモーションから放たれたキックはスパッとゴールネットに突き刺さるのだった。寿人2点目。スコアも2点差となったことにより勝ちはぐっと近くなるのだった。

 

 相手が一人少なくなったこともあり勢いは断然サンフレッチェにあった。ボールがバイタルエリアまで運べる。前線へパスを出せるスペースがある。中央で高萩がボールを受けた時はまるでノープレッシャーだった。ぴんと張ったその姿勢からペナルティエリアへボールを出すと石原が受けるも数人のディフェンダーに囲まれる。だが石原はサンフの選手としては異色で身体を張れる選手なのである。ぐっと体幹を立たせてボールを取らぜず外にパスを出す。するとすかさず青山はゴール前へグラウンダーのクロスだ。真ん中を通り越しファーに行った時、最後に詰める選手がいた。それが寿人である。ただ当てるだけで入れてしまったのだった。

 

 寿人、ハットトリック。本人にとってもこれは7年ぶりのことだったらしい。やはり寿人。われらがエースストライカーである。そこは誇らしくもあったがとても簡単で誰にでもできるゴールにも見えた。そこが大したゴールに見えないのであるが、寿人にしてみればシュートを打つ時にはすでに得点が決まってる状態になるポジショニングを考えてのプレーだろう。そして3点差が付いたということで寿人と両サイドの選手がベンチに退いたのだった。

 

 代わった井波はまるでミキッチを彷彿させる縦への突破を見せた。クロスを上げると逆サイドから折り返し高萩が胸で落とすとそれをゴールにたたき込んだ選手がいた。そしてそれこそ交代で入った野津田なのだった。大きな期待を背負いながらもゴールがないというのは大きな壁と重荷になっていただろう。ルーキーだからしょうがないというのは野津田にとっては慰めにならなかっただろう。打っても打っても入らなかったシュート。だが初ゴールは見事な流れの中で決めることができたのだった。

 

 寿人のハットトリック、野津田の初ゴール、5得点での勝利、この試合は現地にいれば気持ちの良い要素が溢れていた。ぼくもこの場にいたらなと羨ましくなった。広島の人、もっとスタジアムに行ってよと思いながらもこの後何回録画を見直すか自分でも分からないのだった。

 

甲府戦~逆転

2013518日 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島

 

 鉄壁、硬く守られたゴール前。それを崩すにはかろうじてサイドが空いている。右サイドのミキッチの突破からは再三クロスが入るがどれも得点につながらない。それに対して左サイドのパク・ヒョンジンからはちっとも攻撃が生まれない。ミキッチと比べたら駄目だと分かりながらも物足りなさは拭えない。それとも右サイドで攻撃する限りにおいて左は守備を意識する必要に迫られるのだろうか。

 そんなことを思っていた時、ヒョンジンが高い位置でボールを受けた。だが次のプレーは縦へ切れ込むのでもなくクロスを上げるでもなく中央へボールを転がしただけである。それはあまりにも簡単なプレーだった。だが簡単故に後ろから走ってきた水本は容易に受けることができた。貰ったボールをワンタッチで1人かわしシュート。その一連の動きはあまりにも鋭くまるでFWのようだった。そしてシュートの軌道は矢が放たれるかのようにゴールネットに突き刺さったのである。

 逆転。まさかここで水本が決めるとは。かつて槙野や森脇がいた頃はDFからのオーヴァーラップは一つの武器として計算できた。水本もそれを意識してるのだろうか、時たまそういう動きを見せるもののシュートは決まってゴールのはるか上高く飛んでいく。DFとしては自分のポジションへ戻る時間も考えるとあそこで取られるよりもとりあえず打てばいいというのもあっただろう。だけどこのシュートはトラップから一連の流れがまるでストライカーのようだった。水本ってこんなプレーできるんだと驚くのだった。

 逆転。サンフレッチェの逆転。まるでそれは新鮮な響きだった。だが油断はまだできない。追加点があればこれほど安心なものはないのだった。追加点、それを取るのが難しいから困ってるのだった。

2013年5月18日 (土)

甲府戦~早い同点

2013518日 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 エディオンスタジアム広島

 

 あれ、入ったのか。

 そんな呆気ない展開でコロコロとゴールに入ってしまった。少ない手数で西川の手をかすめるシュートは防げなかったかと歯噛みしてしまった。開始数分での失点。まるでそれは前節の逆の展開を観てるようだった。

 不機嫌な感情が押し寄せる。前節は早い時間に得点しボールを回して回して回していたのに追加点が取れなかった。そして逆転勝ちの極端に少ないサンフレッチェにとってはこれはもう絶望的だった。時間はまだ開始4分だった。たった4分にして絶望を味わったのだった。

 もうこの試合は終わった。このままボールを持つもシュートまで行けず時間ばかりが無情にも過ぎる。そんなシナリオをもう描いてしまった。ああ、情けない。これじゃあ客も入らなくなるのも頷ける。空席の目立つエディオンスタジアムもまたこの展開を予想してるかのようだった。

 サンフレッチェのキックオフから始まる。高萩にボールが入る。そこからディフェンスラインの裏を狙う長いキックを入れる。石原が競るも甲府の土屋に軽々とクリアされてしまう。そんな単純な放り込みじゃ無理だよと冷めた目を向けるがクリアボールの先には寿人がいた。そして右足一閃、シュートはキーパーの頭を越えバーに当たった。ああ、惜しいと頭を抱えそうになったもののそのボールはゴールの外に出るのではなく中へバウンドしたのだった。入った。入った、入った。ゴールである。失点したかと思うと1分もしない内に追いついた。あっという間に振り出しに戻したのである。こんなことってあるのだろうか。少なくともサンフレッチェがこんなしたたかなことをやってのけるというイメージは持ってなかったのだった。

 これは相手の心を砕いただろう。こうなればサンフレッチェのパスサッカーが余裕を持ってできるようになる。急がず、揺さぶり、隙を突くパス回し。後ろで回しても焦りはない。じらせばいい。ただし相手の守備はほころびを見せない。なかなかシュートが打てない。そうなると観てるこちらはどうしても焦ってしまうものなのだった。

 シュート打て、シュート打て。まさかこのまま終わるのじゃあるまいな。たまに甲府の攻撃に切り替わるとドキドキしてしまう。全員が下がってリトリートする守備のサンフレッチェは時として寄せの甘さを感じてしまう。ところがそんなサンフレッチェが結構ガツンとボールに食らいつくのだった。

 ここでカウンター、といきたいとこだがそういうとこでサンフレッチェはちっとも急ぐ気配がない。それにより甲府の守備に戻られがっちり守られてしまう。寿人も高萩も石原もがっちりマークされてる。これではシュートを打つ手だてが見いだせない。硬く硬く、このまま終わってしまうのはあまりにも勿体ない気がしたのだった。

2013年5月11日 (土)

大分戦~1点しか取れない憂鬱

2013/05/11 サンフレッチェ広島vs大分トリニータ エディオンスタジアム広島

 

 よし勝った。

 タイセイさんからのメールで結果を知ってしまった。でもこれで安心である。昨シーズン昇格した大分はJ1の舞台に苦戦しなかなか勝てないのでボーナスステージと言えるかもしれない。ここは絶対に勝てる試合と高をくくってしまってもおかしくない。だけどそんな気の緩みはちっともなかった。過去にサンフレッチェは山となる試合で最下位の相手に負け順位を落としたり一杯痛い想いをしている。苦痛は時として人間を成長させるのだろうか。

 ぼくのいた都内では雨が降っていた。広島でも午前中降ってたらしい。さすがに傘をさして外に出掛けるのは億劫だ。映像で観たディオンスタジアムはずいぶん人が少ないような気がした。10,708人、先週チケットの売り切れた大宮で観戦しただけに物足りなさは感じざるを得ない。やっぱり雨のせい。だったら雨の降らない時にやればいい。それなのにJリーグは頑なに土曜日開催にこだわるのだった。

 土曜日というのは雨の降る確率が極めて多い。実際台風などは統計的に圧倒的に土曜日に発生してるらしい。その科学的根拠は解明されてないがもうそういうデータがあるのならそれを頼るのも手ではなかろうか。わざわざ雨の降る日に開催して客が入らないと嘆いてる様は滑稽にも思えるのだった。

 そしてタイセイさんの報告にもあったのだが点は1点だけだった。果たしてそれは誰だ。開始2分左サイド、パク・ヒョンジンの上げたクロスに飛び込んだのは3人いた。だが最後にヘッドで合わせたのは寿人ではない、石原でもない、DFの塩谷なのだった。塩谷のサンフレッチェでの初ゴール。だが最後尾の塩谷が何でこんなところにいたんだろう。その超攻撃的なポジション取りにやっと塩谷もサンフレッチェのディフェンダーらしくなってきたとにやけてしまうのだった。

 この早い時間で先制しその後も一方的にボールを支配する。そしてゴール前へ鋭いパスが入る。崩して崩して最後にパスをしてカットされる。クロスを入れると的が外れている。シュートを打っても枠に入らない。今シーズンに入って点が入らない理由がよく分かった。最後のとこで精度がないのだ。特にミキッチ、右サイドの突破はキレがあるもののどこを狙って上げてるのか分からないようなクロスを上げる。よりによって新人選手のヒョンジンの方が精度があるというのはどういうことなんだろう。

 ところがそのヒョンジンも左足でスワーブの掛かったクロスは相手ゴールを脅かすもののシュートになると途端に精度がなくなる。どうしてサンフレッチェのサイドの選手はこうもシュートが入らないんだろう。そういえば清水はここぞという時に決めていた。やっぱり点が入らなくなったのは清水が怪我でいなくなってしまったからだろうか。

 その後もカウンターで何度もチャンスが訪れるものの入らない。一体サンフレッチェはどれだけシュートを打てば決めることができるんだろう。シュートが入らない、入らない。そしてわだかまりが積もりに積もる。寿人も入らない。石原も入らない。カズも入らない。そして高萩はシュートを打たないのだった。何てフラストレーションが溜まるんだろう。

 そしてたった1点で終わってしまった。これだけ攻めてて1点。ああ、この得点力の無さ。勝ったとはいえ素直に喜べない。一体何をやってるんだ。得点ランキングに入りたいという野望を持った選手はいないのか。そんなことを思ってる内に過去の記憶が甦るのだった。そういえば前は早い時間に点を取ると必ず逆転負けをしてたんだった。それをこのまま無失点で試合を終わらせたのは大いなる進歩なのだった。1点あれば勝てる。実は勝負においてはそっちの方が手堅いのだった。

 負けたら負けたで不満をぶちまける。勝ったら勝ったで得点が足りないと嘆く。ずいぶんと満足するハードルが高くなってしまった。これこそが優勝効果というやつだろうか。応援する者としての我儘な感情が余計に我儘になってしまったようだ。実はサンフレッチェの苦労してるのはその目に見えない要素なのかもしれないのだった。

2013年5月 8日 (水)

大宮戦~優勝の代償

2013/05/06 大宮アルディージャvsサンフレッチェ広島 NACK5スタジアム

 大宮のゴールキックは水本がヘディングで浮かしたボールをGK増田にキャッチさせる意図があった。だがこのボールを狙ってた大宮の選手はボールの落下点に飛びついた。増田も飛び出してはいたもののボールは無情にもゴールの中に入ってしまったのだった。と同時に増田は大宮の選手と激突し2人ともピッチにうずくまってしまったのだった。

 動かない2人の選手。だがしっかりとゴールは認められ勝ち越しを決められてしまった。その事実に失望しながらも増田の症状が心配だった。何せ怪我の西川の代わりに出た増田。その増田まで怪我してしまったら残りは原1人である。どうして今シーズンのサンフレッチェはここまで怪我人が続出するんだろうか。呪われてる、呪われてるぞ。一体何の祟りなんだろう。

 増田はタンカに乗せられることもなく試合は中断してしまった。大宮サポーターからも増田コールが起こる。確かにありがたい話ではあるがそれが怪我の処置に何の効果もないことに空しさも憶えた。そしてしばらくすると救急車がピッチに入ってくるのだった。

 救急車の中に入れられる増田。大宮の選手は血は出してたもののタンカで運ばれただけにまだ症状はマシだと思われる。勇気を持って飛び出して、その結果怪我をした挙句失点。そんな無理なプレーしなければよかったのに。結果論として考えてみればそうも言える。ただ、あの日増田を駆り立てたのは自身のプレーの良さからだった。完全に失点もののシュートを防いだあのプレーでノってしまったんだろう。そしてそのノリが更にアグレッシブなプレーへと増田を導いたのだろう。

 スタジアムに暗雲が立ち込める。この悲劇を演出するかのように空は雲に覆われ雨粒が落ちてくるのだった。ガガーンという雷の音。そして大きな粒の雨。ああ、悲劇だ。悲劇だ。何もかも悲劇だ。ズボラなぼくは当然雨具など用意してなくおろおろとする。多くの人は席を立ちコンコースへと非難した。ぼくもそうすべきだったのかもしれないが試合をやってるこの場から離れる選択肢は濡れてしまうより苦痛だった。ぼくはジャンパーを頭からかぶり膝には新聞紙を広げとりあえずの応急処置をして結局その応急処置のまま最後まで席に座ってたのだった。

 この嵐が何かを変えてくれるかもしれない。そんな淡い期待を込めたが悲劇は悲劇のまま終わってしまい結局2-1というスコアで負けてしまった。大宮ゴール裏からはサンフレッチェコールが起こる。ああ、増田の怪我を労ってくれたのだろう。だがそれは勝った余裕もあるのは明白だった。

 毎年降格争いをしてる大宮にこうもやられてしまった。もしかして本当に優勝してしまうのかもしれない。だけどこういうチームに勇気を与えたのはサンフレッチェかもしれない。オリジナル10としてスタートしながらも1度も優勝したことのないサンフレッチェの優勝は間違いなくどこのクラブにも優勝の可能性はあるという夢を与えたに違いないと思うのだった。

大宮戦~井波の希望

2013/05/06 大宮アルディージャvsサンフレッチェ広島 NACK5スタジアム

 後半左サイドに入ったパク・ヒョンジンは以外にも動きが良くボールに絡むシーンが多かった。そして左足のスワーブの掛かったクロスは攻撃人に得点への意欲を与えた。それなのに右サイドのファン・ソッコはどうしたのだろう。11でも勝負しない、裏のスペースを狙うこともない。ボールを持てば変にこねくり回して相手に守備の時間を与えてやる。もっと強い精神力で相手を吹っ飛ばしながらも前へ突進するくらいの強引さがあるかと思いきやまるでおとなしい選手と化しているのだった。ソッコってこんな選手だったんだろうか。

 さすがにこれには見切りをつけて井波が交代で入ったのだった。もしかしたらどちらにしても使ったかもしれないが僕らの期待感はすでに井波に傾いてたのだった。すると井波は鋭い縦への突破を試みる。プレーにミスもあるが少なくともチャレンジ精神があっていい。そして圧巻は裏へ抜けたボールへ走り込んでた場面だった。完全にディフェンスラインの裏をと取りゴール前へ思い切ったクロスが飛んだ。キーパーとディフェンダーの背後を取ったそのクロスに寿人は飛び込んだ。ボールはしっかりとゴールネットを揺らしたのである。

 さっきまで沈んでいたアウェイゴール裏は途端に活況を呈し反撃の狼煙を上げる。逆転できる。そんな勢いを感じた。残り時間は少ないがこのまま終わる訳にはいかない。攻める、攻め続けるぞ。

 その後魔力に吸いつけられたかのようにボールを拾いパスもつながりまくる。これだけ優勢に攻撃の時間が続き後はゴールを決めるだけだった。シュートを打て、シュートを打て。だが絶好のシュートシーンでパク・ヒョンジンはゴールの上高く飛ばしてしまった。ああ、ヒョンジン、シュートは下手だったんだ。そしてペナルティエリア前の密集地帯では高萩が変にボールをこねくり回したりトリッキーなパスを出そうとして全て刈り取られたのだった。テクニックがあるというのは時としてその自信が過剰になってしまうのだろうか。

 攻めているけど読まれてる。そうとも取れる展開であった。そして大宮から1本のゴールキックが蹴られた時、悲劇は起こったのだった。

2013年5月 7日 (火)

大宮戦~熱い日差しの中で

2013/05/06 大宮アルディージャvsサンフレッチェ広島 NACK5スタジアム

 パスを回すサンフレッチェに守る大宮。そんな構図であろうが戦局はその言葉が示すイメージとは大きくかけ離れていた。サンフレッチェのパスはあくまでも後ろでは回すことができる。だがそれが一旦中にいれられると途端に出しどころがなくなり後ろに戻ってしまう。しからばサイドからの崩しと試みるも右サイドのファン・ソッコはまるで勝負を挑む気配がなくまるで選択肢がバックパス一択しかないかのようだった。真ん中の裏は寿人がしっかりマークされており打開の目途がない。袋小路、その表現がぴったりだった。突き刺さるような日差しのせいもあってアウェイゴール裏の声のトーンもしぼんだが、その様子がピッチが連動してるかのようでもあった。

 何とか打開する手段はないだろうか。ぼんやりした頭の中まどろんでいく。暑い、飲み物はまだあるだろうか。こういう時こそ声を出し選手の後ろを押していくべきなのだろう。だけど残念なことにぼくには根性がなかった。その癖全く得点の気配のないピッチ上の選手のふがいなさを仲間に吹聴するのだった。

 そんな時である。サイドからクロスを入れられノバコビッチに合わせられてしまった。ゴール前、何でそんな絶妙なポイントにあっさりクロスを入れられるんだろう。どうしてゴール前にフリーの選手をつくってしまうんだろう。シュートの瞬間もう駄目だと目を覆いたくなった。が、GK増田は素早い反応でそのシュートをふせいだのだった。

 その瞬間ぶわっと沸いた。眠ってたものを呼び覚ました。西川の陰で出場機会の乏しい増田がファインセーブをしたということがアウェイゴール裏に火をつけた。ハートに火をつけた。増田のプレーが目覚めさしたのだ。

 1点守った増田の献身に応えるためにも1点欲しい。いい加減シュートを打てよ。そしてゴールを決めてくれよ。そんな熱を帯びていたものの先に点を入れたのは大宮なのだった。これもサイドからスコーンとクロスを入れられあっさりとノバコビッチの頭に合わせられてしまった。2度目の失敗。なぜに同じ失敗を繰り返してしまうのだろうか。そしてサンフに得点の臭いは漂わずこのまま終わってしまうのだろうか。ぼくはまたがっくりと椅子に寄り掛かるのだった。

大宮戦~共存共栄

201356日 大宮アルディージャvsサンフレッチェ広島 NACK5スタジアム

 

 大宮駅で仲間と待ち合わせNACK5スタジアムへ向かうと駅前通りにはアルディージャのイベント為の歩行者天国となっていた。今まで今一つ市民権を得てない印象の大宮であったが地域の気運というのを感じるのだった。これが首位にいる効果なのだろうか。それともこれこそ地域の熱のなせる技なのだろうか。

 商店街を抜け並木通りを抜け更に氷川神社の池を横切りやっとのことでスタジアムにたどり着く。元々距離もあるものの日差しの強さから半袖でも暑いくらいだ。上着を着ていた仲間はたまらず脱いでいたがこの気温にその恰好は大袈裟だろうと突っ込んでみたりした。

「でも、一時大雨が降るという予報もあるんだよ」

 その言葉に一瞬立ち止まったもののこれだけの陽気に包まれててそれはないだろうと軽く受け流したのだった。

 アウェイゴール裏ゲート前にはもうすでに長蛇の列ができていてこれってすでに席確保するのは難しいのではと危ぶまれた。が、開門されるとぼくらのような列の後ろの人でも余裕過ぎるくらい余裕でありまだ来ていない仲間の分まで席を取っておくのだった。

 そしてぼくはしばらく席を離れることになった。それも広島県人会主催のウォーミングアップで入場する選手をハイタッチで迎える企画がありそれに選ばれてたのだった。実際自分で申し込んでいたものの普段ブログでさんざん選手の悪口を書いてるぼくにとってこれは非常に気まずい。どうしよう、一体どんな顔をして迎えればいいんだといらぬ心配をしながらピッチに連れて行かれたのだった。

 控え室から出てくる選手。一人ずつタッチをしつつぼくの目の前を通り過ぎていく。おお、みんなそれぞれ雰囲気があっていい。胸板も厚くさすがアスリートという身体をしている。そんな中、誰か一人、以上に良い匂いのする選手がいた。一体あれは誰だったのか。イベントを終えスタンドへ戻ってからもその疑問はぼくの頭から離れないのだった。

 真正面から日光を浴び眩しいながらもピッチに目をやるとさっき目の前を通り過ぎた選手はまだアップをしてた。その中にミキッチの姿はなく裏のスペースをミキッチのスピードで切り裂くというぼくの戦術は脆くも崩れ去った。

 それにしても暑い。このスタジアムは上手くアウェイゴール裏が一番直射日光が当たる構造になってる。これぞアウェイの洗礼。大宮ゴール裏からは応援の声が塊となって押し寄せてくる。いつも客入らない癖にこの試合に限っって客が入ってるのはどういうことだ?よりによってと思うものの適地であっても客が入るというのはいいことだ。アウェイゴール裏もみるみる人が増えてきてぎっしりとなってきた。大宮の観客動員には間違いなくサンフレッチェも貢献してやったことになる。そして大宮もアウェイチームであるサンフレッチェに対してハイタッチのような企画を用意してやる。敵同士であるがJリーグにおいての共存共栄の仲間として良き関係であるのだった。

2013年5月 6日 (月)

大宮戦~大宮へ向かう

201356日 大宮アルディージャvsサンフレッチェ広島 NACK5スタジアム

 

 出張により上京してるコダマさんから連絡がありチケットが取れないと嘆きを訴えられた。たまたま時間ができたので急遽観戦を決めたらしいが時すでに遅くチケットはどこを探してもないというのだ。普段広島で観戦してるコダマさんにしてみればチケットがないなんて事態は優勝決定戦くらいしか経験がなく、しかも大宮のホームということで軽く考えていたみたいだ。いや、実際大宮だったら大丈夫だろうと高をくくるのはしょうがない。

 大宮アルディージャ。毎年毎年降格争いをしながらしぶとい生命力を持って最後は踏ん張って必ず残留する。そして中途半端にクラブにお金があるもんだから選手補強にお金を使いながらも結果が出ないとこに格好悪さも感じたものだ。それでいてシーズンの終わりだけ異常な強さを発揮する、まさに残留だけが目的のクラブに見えてしまった。そしてその大宮が今シーズンは開幕から強い。負けなしの首位。一体どうなってしまったんだろう。

 実際のとこハイライトでゴールシーンぐらいしか大宮の試合を観たことがない。なのであくまでも新聞記事による知識によると大宮はディフェンスラインを高く保ち相手ボールへのプレッシャーを強め高い位置でのボール奪取、守備から攻撃への切り替えという戦術らしい。であれば裏を狙う寿人やミキッチのスピードが生きるような気がした。これはチャンス、サンフレッチェの方が分があるぞ。と楽観視するも世の中そういう机上通りいくことなんて滅多にないのだ。実際に過去の対戦では全員どん引きに引いて点を取られなければいいというサッカーをやられたことさえある。予測がつかない。難しい。大宮には本当にいつも手を焼くのだった。

 ゴールデン・ウィークの最終日。五月の陽気に包まれる。まるで測ったかのように良い天候に恵まれた。後は勝つだけ。もっともこの勝つということが一番難しいのだった。

2013年5月 1日 (水)

北京国安戦~3分3敗

2013430日 ACLグループステージG サンフレッチェ広島vs北京国安戦 広島ビッグアーチ

 

 若手ばかりなので上出来かもしれないけど勝って欲しかった。野津田はとりあえず枠に飛ばして欲しかった。

 現地に行ったタイセイさんからそんなメールが来た。この試合を引き分けてしまったことで今回のACLは3分3敗。一度も勝つことなく終わってしまったのだ。その現実はどんな言い訳をされようとやはり空しいものを感じるのだった。

 本当に今回のACLは何もかもが上手くいかなかった。それがメンバーを落としてるせいと言えばそれまでだが皮肉なことにベストメンバーに近ければ近い程上手くいかなかったような気がする。そしてそういう選手が致命的なミスを犯し失点してしまうという場面が少なくとも2回はあった。これは一体どういうことなんだろう。

 そして間が悪いといえばこの大会でけが人を数人出したことである。高萩、青山を始めとしてもしかしたら清水や石川も入るのかもしれない。そう考えれば巡り合わせが悪かったのかもしれない。そうやって諦めようとするもそれでもやはり諦めのつかない感情がわき起こってくるのだった。

 左サイドには新人の外国人選手パク・ヒョンジンが入っていた。ゴール前のスペースに出たボールをフリーで打った場面ではシュートではなくまるでクリアをしたのかというくらいはるかあさっての方向に蹴ってしまった。そしてせっかく高い位置にポジションを取っていても長い距離のパスをことごとくトラップできないのだ。この時、清水がいてくれたらなとため息が出たものだ。

 トップに入ってるイ・デホンに至っては何のインパクトも残せなかった。他にいなかったんだろうか。飛び級でトップ昇格した川辺が強烈なミドルシュートをポストに当てただけに外国人という助っ人に当たる選手がちっとも助っ人になってないことにまた失望してしまうのだった。もっともサンフレッチェは外国人でさえ育成していくというスタンスなのだからしょうがないといえばしょうがないのだが。

 そしてスコアレスドローに終わりサンフレッチェのACLは1度も勝つこともなく終了した。静かにひっそりと終わった。大会を通して奪った得点はたったの2点だった。果たしてJリーグ代表としてサンフレッチェがACLに出たことは良かったんだろうか。それとも出たからこそ良かったと言える日が来るのだろうか。2013年、サンフレッチェはACLのグループステージで勝ち点3で終わったのだった。

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