磐田戦~磐田との因縁
2013/04/20 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム
もう夏かと思われる天候が続いた後、今度は急に冷え込むようになった。空は一面雲に覆われ雨の予感が漂う。本当にこの時期というのは毎日予測のつかない気象になるものだ。
そんな中、前節の勝利に気を良くしやっぱりサンフレッチェは強いんだと自信を持ってるかというとそんなこともなくあれはもしかして相手がたまたま調子が悪かっただけではないかという疑心が付きまとうのだった。かといってけが人も何人か戻ってきて昨シーズン優勝したメンバーに近づくとそう言えなくもないような。どう評価していいか応援してるぼくらでもわからない状態なのだ。そう、まるでこの曇った空のようにはっきりしないのである。そんな時のリーグ戦。相手は磐田。サンフレッチェの立ち位置を探るには調度良い相手ではなかろうか。
そして磐田といえば前田遼一である。シーズン最初のリーグ戦でのゴールを決めた相手はその年J2に降格してしまうというとんでもないジンクスがあったがとりあえずそれは前節消化したので安心してる。だがこの安堵感がマズイのである。
安心、安堵、安住、そんな言葉を出せる程サンフレッチェに余裕はない。そもそもこの前田には何回も苦渋を舐めさせられている。ナビスコカップの予選リーグ突破を前田のゴールによって阻まれ決勝に進んだ際にも前田によって優勝を阻止されてしまった。いつしか前田という名前は怨念の響きを持つようになったのである。
そして磐田にはもう一人、駒野がいた。サンフレッチェユース出身の駒野はどういう訳かサンフレッチェとの試合になるとスーパーな選手になってしまう。元々日本代表に選出されるくらいだから実力はあるのだがサンフレッチェの試合の時に限って今まで決めたこともないようなフリーキックを決めたりするのだ。もはやあの時の駒野は世界標準の選手だった。どうも古巣との対戦にモチベーションが急騰してしまうようである。困ったものだ。
そのせいで磐田には怨念や因縁といった呪術的なイメージがついて回る。勿論、そんなものはサンフレッチェを応援する立場として勝手に持っただけのものでサックスブルーのユニフォームは実にスマートである。そしてかつては優勝の常連だったという輝かしき栄光がある。そして強かった頃の磐田の映像はなぜかサンフレッチェがやられるシーンだったりする。ああ、やっぱり負けられん。負けられない戦いだ。呪詛、呪縛、やっぱりまともな精神でいられないのだった。
東京よりは気温が高いという予報の出てた磐田。現地に向かった仲間の情報によると電車ではサンフサポと思われる人は皆無だったということだった。同じ静岡とはいえ清水とは違うらしい。今シーズンになってまだ勝ちがない磐田、それがまた不気味でもあるのだった。
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