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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2013年4月28日 (日)

名古屋戦~西川の砦

2013427日 名古屋グランパスvsサンフレッチェ広島 瑞穂陸上競技場

 

 

 

 ゴリゴリゴリッ。そんな力付くのドリブルをやられるとサンフレッチェは弱い。3人もいた選手はみなそのパワーに屈したかのように引きはがされ最後に付いた千葉も身体を寄せることさえできなかった。ペナルティエリアに入ったダニルソンは横パスを選ぶとゴール前で守ってたサンフレッチェの選手は誰も対応できずあっさりとゴールを許してしまうのだった。

 

 ああ、先にやられてしまった。逆転勝ちの極めて少ないサンフレッチェ。もう勝つ見込みはない。もう駄目だ。そんなネガティブな感情に陥るとそこから名古屋の攻撃はどんどん前への推進力を増してしまったのだった。

 

 せっかく良い時間がありながらも肝心なとこでパスが届かなかったり高萩がボールを失ったりと変な余裕を持ってたのが仇となったかのようだった。もう波は押し寄せない。この先ゴールを決める手段がちっともイメージとして沸かないのだった。

 

 というのもほとんどの時間名古屋がボールを持ちせっかくタックルでボールを弾いたにしても必ずボールは敵の前に転がるのである。守備でがんばってもがんばっても相手にボールが行ってしまう。まるでボールは敵に磁力で吸い寄せられてるかのようだった。もはやこれ以上失点しなければ御の字かもしれない。

 

 そしてディフェンスラインの裏を取られ玉田はフリーでゴールに向かってドリブルする。サンフレッチェのディフェンスはまるで追いつかない。もっと必死になって走れ。何でそんなに足遅いんだ。かくして玉田はGK西川と1対1。もう駄目だ。やられる。止めてくれ。

 

 玉田は西川の前でループシュートを選択する。だがここで西川の腕が伸びる。ボールは西川の手に当たった。そしてそのボールを水本がクリア。難を逃れたのだった。

 

 西川ファインセーブである。前半にも闘莉王のドライブシュートを防いだしこれで2点分は防いだことになる。これはFWがシュートを決めるのと同じ価値があるのだった。

 

 とはいえ失点は防いだものの依然としてボールは名古屋が支配してる。もはやリードしてるチームの余裕だろうか、無理に攻め急がず前に行けなければ後ろに下げサンフレッチェにボールの取り所を与えない。追いつきたくてもボールが奪えないのでは話にならない。バイタルエリアにボールを入れられるとまたダニルソンのようなドリブルで切り込んできそうだ。かと思うとサイドへボールが渡る。真ん中の大柄な選手に合わせるクロスを警戒するが、それが駄目だと判断すると後ろに下げる。やっぱり取り所がない。何ていやらしいサッカーをするんだ。そしてDFまでボールを下げていってしまうのだった。

 

 そんな相手のDFにまで必死にプレッシャーを掛けようとするサンフレッチェ。なのに軽くいなされるように横へ後ろへと回されてしまう。ああ、もどかしい。もどかしいもどかしいそのパス回しの中、少しだけスピードの落ちたバックパスがあった。それを見逃さなかったのは高萩だった。

 

 高萩のボールカットはワンタッチで寿人へ。寿人は強引にシュートかと思いきやワンタッチで中へ返す。そして走り込んでたのは青山である。走ってきた勢いもあるのでそのまま宇宙の彼方まで飛びそうなふかしたシュートにでもなりそうだった。が、青山のシュートはワンタッチでゴールの隅にきちんと入ったのだった。

 

 同点、同点、同点。雄叫びを揚げそうになった。なのに青山自身は笑顔である。完全にゲームを支配されてた展開。そこで相手の虚を突くようなゴール。何てしたたかな。何て老獪な。サンフレッチェにおいてこんな言葉を使えるとは思わなかった。

 

 これで息を吹き返した。試合を振り出しに戻した。となるともう1点欲しい。当然勝ちにいきたい。勝つぞ、勝つぞ、勝つぞ。ところがサンフレッチェはまたしても窮地に立たされるのだった。

 

 バイタルエリアでボールを持ったダニルソンにはあの先制点の記憶があり恐怖だった。またドリブルで突き進むのか、それとも強引にシュートを打つのか。こういうパワーのある選手には下手をすると力でねじ伏せられてしまうので警戒したい。が、ダニルソンが選んだのはスペースへのパスだった。

 

 やられた。スペースに飛び込んだ名古屋の選手を見た時そう思った。完全なゴール前。打てば枠に入る位置。そしてボールに追いついた。が、西川も飛び出していたのである。相手に激突しながらも西川によりシュートは防がれたのだった。

 

 倒れる西川。だがまたしても1点防いだのである。この試合、西川がいなかったらどうなっていたんだろう。続行は厳しいかもしれない。あれだけの活躍をしたのならしょうがない。それでいながらあれだけ救ってくれる西川には退いてもらいたくないのだった。

 

 しばらく立ち上がれなかった西川だが身体を起こした。残り時間も少ないしどうやらやるようである。西川様々である。ここまで奮闘した西川に応えてやりたい。だが交代で入った両サイドのパク・ヒョンジンもファン・ソッコもちっともゴールへの可能性を演出させることもなく無為に時間が過ぎていったのであった。かくして試合は引き分けで終わったのである。

 

 勝てた試合だった。勝ちたかった。と、本当ならそんな台詞を言いたいとこだがよく1失点で終わったというのが正直なとこだ。そしてこの試合何度も身体を張ってゴールを守った西川は体調大丈夫なのだろうか。西川も鉄壁になれば鉄壁になる程相手との接触が多くなってるような気がする。正に身体をなげうってゴールを守ってる。

 

 試合後名古屋サポーターからブーイングが出た。名古屋からすると何で勝てなかったのか分からないのかもしれない。その時、ちょっと勝ち誇った気分にもなったりしたのだった。

 

2013年4月24日 (水)

プニョドコル戦~勝ち点1

2013/04/23 ACLグループリーグ プニョドコルvsサンフレッチェ広島 プニョドコルスタジアム

 

 2戦を残し予選敗退、勝っても負けてもどうでもいい。その事実がこの試合のモチベーションを大きく下げてしまった。それなのに深夜にも関わらずTVの前にいる。それでも試合があれば観てしまうのはもはや勝敗ではなくリーグ戦に出ない選手を観る品評会のようなものであった。

 しかし、中継をする日テレも意地が悪く生中継を観るには前回の放送とは違うチャンネルを契約しないといけないような放送スケジュールにしてしまった。さすがにトーナメント進出も掛かってないしそこまで受信料を払う気にもなれず深夜の録画放送を待ったのだった。

 この試合のメンバーは大きく変わるということは寿人が帯同してないことから予想できた。それなのにピッチに現れた選手を観た時、どのポジションに誰がいるのか容易に認識することができなかった。ほとんどが遠目からの引いたカメラアングルであるのと同時に毎度ACLに関しては大いにメンバーをいじってくるサンフレッチェの布陣は予想がつきにくいのだった。

 トップに茶色い髪の選手がいる。あれだれだろう。石原かと思ったがそれはイ・デホンだった。他にも右サイドを井波がやっていたり公式戦に出すには無理があると思われた選手が並んでいるのである。ところがこれがサンフレッチェらしいパスワークが冴えわたりプニョドコルの選手を翻弄するのである。一体どうしてしまったのだろう。今までのACLの情けない戦いが嘘のように相手をいなしてるのだった。

 川辺や野津田のようなルーキーの選手も決して怯むことなくチャレンジしてる。ああ、これは2009年ACLに出場した時の最終戦と同じではないか。あの時も決勝トーナメント進出の望みがほぼ絶たれて思い切って出場機会のない若手主体のチームにしたら勝ってしまった。どうしてこんな消化試合になってからこんなにまともな試合をやるのだろうか。そこがまたサンフレッチェらしくもあった。

 得点の機会はあった。そのことごとくが決められない。そして失点してもおかしくない場面もあった。それはそれで最後のところで身体を張り防いでいった。こんなねばり強さがあったなら何で最初からやらなかったのだろう。今回のACLに関しては信じられないようなミスが連発してた。本当にわざと失点してんじゃないだろうかというシーンもあった。それだけに水本や塩谷のディフェンスや西川のセービングに感心しながらため息も出るのだった。

 後半に入ってもスコアレス。もうここまで来たらやはり勝ちたくなってきた。そこで森保監督は高萩と石原を入れ勝負に出てきた。さすがにこの2人はボールに絡むと今までのメンバーとは格が違った。それなのになぜか守備の時間の方が長くなってしまったのである。その様子にもしかしたらフルメンバーでやったらもっと悪くなるんじゃないだろうかなどと考えてしまうのだった。

 時間が経つにつれてイラつくプニョドコルの選手。相手が焦れば焦る程サンフの選手は余裕が出るというくらい冷静だった。当然この試合は勝ち点3を計算してただろうからアテが外れたという想いがあるのだろう。逆にサンフレッチェにしてみれば何のプレッシャーもない。それが若手選手に良い影響を与えたのかもしれない。

 だがこの試合もスコアレスドローで終わりまたしてもACLにおいて勝つことができなかった。若手に実践を経験させるという目的は利に適ってる。それが頭で分かっていながらやっぱり割り切れないものがあるのも事実なのだった。

2013年4月21日 (日)

磐田戦~一瞬の閃光

2013/04/20 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

 

 それはまさに一瞬の出来事だった。磐田GK川口へのバックパスへプレスに行ったのは高萩と寿人だった。ここで川口はボールを蹴り出すのではなくディフェンダーへのパスを選んだのだがこのボールが寿人の目の前に躍り出る。そのチャンスを逃さずゴールに入れた寿人は何て抜け目がないんだろう。まさにラッキー、幸運のなせる技であった。だがその一連の動きには全て計算された動きがあったのだった。

 まず寿人と高萩は縦へのパスコースを塞いだ。そして川口から右にはちょうどパスコースが開いていたのである。寿人もそれを知っててあのポジションを取ってたはずだ。川口がパスを選択し顔を下に向けた瞬間寿人が急にポジションを移動したのでそれが伺える。ゴールへの嗅覚とかいう言葉を嫌う寿人、それを証明するような動きなのだった。

 早い時間の先制。それはもしかしたら美しくないゴールだったかもしれない。相手の守備を崩す、個の能力で突破する、マークを引きはがしたシュート、そういったものではない。それでも1点は1点だ。そして寿人はこのゴールによりまたゴール数を上げていったのである。

 ところがこの後まるで攻めることができない。一方的に磐田にボールを持たれ攻められ攻められ攻められる。それはまるでピッチが半分になったかのようにサンフレッチェ陣内でのプレーになってしまうのだった。

 ボールを持った相手に寄る。サンフレッチェの守備はむやみに飛び込まないというスタイルのため出し所がないとすぐに違うパスコースに出されいいようにボールを回されてしまう。そしてバイタルエリアに入られ、ペナルティエリアにも入られてしまう。だがその都度塩谷や水本が防いでくれた。際どい場面が続く。そしてそれさえもかわしされてシュートを打たれた時、本当に肝を冷やされたものの最後には西川のセーブにより助けられるのだった。西川は本当に守備範囲が広くボールも手に吸いつくように納める。見てて本当に安心していられるのだった。

 それでも着々とシュートの場面を増やす磐田に対しサンフレッチェは相変わらず守備一辺倒だ。次々にパスを回され最後の勝負に持ち込むのは決まって金園だった。前田に怯え前田を警戒してたものの実際には前田は大した存在感を発揮せず脅威を与えるのは金園だったのである。ただ、際どい場面はありながらも最後にはゴールに入らない。シュート数では倍以上もありながらスコアを動かしたのはサンフレッチェ。この辺が決めることのできる寿人との違いなのだった。

 そして防戦一方ながらも少ない手数で前線へ駆けめぐり攻撃へとつなげていく。あともうちょっと裏へ出したパスが弱ければ、受けてのスタートがもうちょっと早ければそんな場面ばかり続きやきもきする。何せ1点しかリードしてない。いくら最後は防いでるとはいえいつ何が起こるかわからない恐さがあった。

 あと1点あればこの試合は決まる。それなのに事もあろうに森保監督は寿人を下げてしまった。この状況でルーキーの野津田を出したのだがこれはギャンブルであった。ただ、相変わらず防戦一方、人数を掛けて自陣を守るという状況に1点を守ればいいのかもしれないが時間の経過が長かった。

 そしてそんな状況において高い位置にいた高萩にボールが渡る場面があった。高萩は焦ることなく冷静にボールを置き前線のスペースへ蹴り出したのだった。そのスペースに猛然と駆けめぐっていたのが野津田だった。ペナルティエリアに入り1対1。1回キックフェイントを入れ前へ。切り抜けたはいいがシュートコースがない。ところがここで野津田は中央へシュートのような早いキックをすると中央にいた石原に当たってゴールに入ったのだった。まさに電光石火のようなカウンターだった。

 残り時間を考えてもこの2点目はもう勝利を確信するに十分だった。攻められ攻められておきながら最後は2点取って勝つ。その効率の良さにまるでサンフレッチェではないかのようだった。

 このしぶとさ、抜け目なさ、こんな試合をサンフレッチェがするとは。現地で観た人はさぞ幸せだったろう。そしてミッドウィークにはすでに敗退の決まったACLのアウェイ戦がある。外国のチームには通用するのだろうか。勝っても意味はないとわかってはいながらそれでも期待してみたくなるのだった。

2013年4月20日 (土)

磐田戦~磐田との因縁

2013/04/20 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

 

 もう夏かと思われる天候が続いた後、今度は急に冷え込むようになった。空は一面雲に覆われ雨の予感が漂う。本当にこの時期というのは毎日予測のつかない気象になるものだ。

 そんな中、前節の勝利に気を良くしやっぱりサンフレッチェは強いんだと自信を持ってるかというとそんなこともなくあれはもしかして相手がたまたま調子が悪かっただけではないかという疑心が付きまとうのだった。かといってけが人も何人か戻ってきて昨シーズン優勝したメンバーに近づくとそう言えなくもないような。どう評価していいか応援してるぼくらでもわからない状態なのだ。そう、まるでこの曇った空のようにはっきりしないのである。そんな時のリーグ戦。相手は磐田。サンフレッチェの立ち位置を探るには調度良い相手ではなかろうか。

 そして磐田といえば前田遼一である。シーズン最初のリーグ戦でのゴールを決めた相手はその年J2に降格してしまうというとんでもないジンクスがあったがとりあえずそれは前節消化したので安心してる。だがこの安堵感がマズイのである。

 安心、安堵、安住、そんな言葉を出せる程サンフレッチェに余裕はない。そもそもこの前田には何回も苦渋を舐めさせられている。ナビスコカップの予選リーグ突破を前田のゴールによって阻まれ決勝に進んだ際にも前田によって優勝を阻止されてしまった。いつしか前田という名前は怨念の響きを持つようになったのである。

 そして磐田にはもう一人、駒野がいた。サンフレッチェユース出身の駒野はどういう訳かサンフレッチェとの試合になるとスーパーな選手になってしまう。元々日本代表に選出されるくらいだから実力はあるのだがサンフレッチェの試合の時に限って今まで決めたこともないようなフリーキックを決めたりするのだ。もはやあの時の駒野は世界標準の選手だった。どうも古巣との対戦にモチベーションが急騰してしまうようである。困ったものだ。

 そのせいで磐田には怨念や因縁といった呪術的なイメージがついて回る。勿論、そんなものはサンフレッチェを応援する立場として勝手に持っただけのものでサックスブルーのユニフォームは実にスマートである。そしてかつては優勝の常連だったという輝かしき栄光がある。そして強かった頃の磐田の映像はなぜかサンフレッチェがやられるシーンだったりする。ああ、やっぱり負けられん。負けられない戦いだ。呪詛、呪縛、やっぱりまともな精神でいられないのだった。

 東京よりは気温が高いという予報の出てた磐田。現地に向かった仲間の情報によると電車ではサンフサポと思われる人は皆無だったということだった。同じ静岡とはいえ清水とは違うらしい。今シーズンになってまだ勝ちがない磐田、それがまた不気味でもあるのだった。

2013年4月19日 (金)

プジョルの元コーチが語る日本サッカー

 バルセロナの育成組織を始め、世界中で指導者養成、選手育成を手がけるサッカーサービス。日本では2年前からクリニックを実施し、バルサ(のカンテラ)へ入団する前の久保建英君も指導した。Jクラブの下部組織をはじめ、指導者向け講習会も開催するなど、国境を越えて日本サッカーに足跡を残しつつある。

 

 サッカーサービスのメインコーチでもあるダビッド・エルナンデスはカルレス・プジョルのパーソナルコーチを務めた人物で、30歳を超えてなおバルサの闘将がプレーを進化させることができたのは、彼のアドバイスによるところが大きい。

 

――2012年度のJリーグの試合を数多く分析したそうですが、サッカースタイル、選手個人について、どのような傾向を見いだしましたか?

 チームとしてポジティブな印象を受けたのが、サンフレッチェ広島です。

――Jリーガーの中で良いと感じた選手はいましたか?

 名前を挙げるとするならば、広島の佐藤寿人選手です。私の観点からすると、Jリーグのなかで一番良いFWだと思います。日本代表に入っていないことが信じられないぐらいです。彼は非常に頭の良いプレーをします。常にDFラインと駆け引きをし、相手のラインを押し下げたり、おびき寄せたりとディフェンスラインに波のようにアタックを仕掛けています。自ら動いて味方のプレーを助ける部分でも、賢くて特別なクオリティーを持った選手です。

sportsnavi

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/eusoccer/1213/columndtl/201304170005-spnavi

 

 

 この記事、すでに知ってる方も多いとは思うが世界屈指の強豪のバルセロナのコーチがサンフレッチェ、もしくは佐藤寿人の名前を出してくれたことは大いなる名誉だった。と同時にパスサッカーという性質から両者は相通じるものがあるような気がしてたがそれが思い込みではないことを知らされたのだった。

 実はぼく、このダビド・エルナンデスなる人物を見たことがある。2年前千葉県成田市でバルセロナの少年サッカートレーニングキャンプが開催されたがその時いた人だと思う。写真で観ると確かこの人だったような気がするのだ。

 そしてこのキャンプのトレーニングだがこれがパス、パス、パス、パスである。鳥かごを中心に本当にパスの練習ばかりだった。ミシャの練習がそうだったということを聴いたことがある。そして最後のミニゲームでは点を入れたチームはメンバー全員が喜ばないと点を認めないというルールだった。これは点を入れる喜び、ゴールへの到達感を養う効果があるらしい。子供たちはそれぞれゴールを喜び合ってたのだがあろうことかゴールのパフォーマンスで弓矢を引いてる子がいた。あれサンフレッチェのサポーターじゃないかと目を見張ったが、そのパフォーマンスにはコーチにも受けてたようだった。

 練習内容にしてもゴールへの喜びという要素にしてもやはりサンフレッチェと通じるものがある。そんなことを思ってはいたがこのインタビューで尚更その想いは強くなるのだった。

2013年4月15日 (月)

鳥栖戦~今季ホーム初勝利

2013414日 サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖 エディオンスタジアム広島

 

 その混戦では何が起こったのか分からなかった。鳥栖のゴール前で行き来するボール。鳥栖の選手はペナルティエリアにがっちり人数を揃えていた。確実なのはゴールに入ったということだけだった。そしてそのシュートを決めたのが寿人だ。コーナーフラッグへ駆ける寿人。ぼくは叫びそうになった。寿人、寿人、ヒサトーッ!

 さっきまで寿人不要論などを唱えてたぼくはそんなことすっかり忘れていた。やはり寿人がゴールをすると嬉しい。達成感のようなものがある。それがエースという存在なのだ。このサッカーをやる場合、寿人がいたらこそこのスタイルができたと言える。寿人自身もこのサッカーでワントップという新境地を極めつけた。だから寿人がゴールを決めるというのは特別な意味があるのだった。

 リプレイの映像で寿人がワントラップで反転してシュートを打つ映像が出た。そういう動きはやはりストライカーである。ここのところ何でこういうプレーが観れなかったんだろう。よく考えればペナルティエリアにボールが入ることがほとんどなかったのだ。だが逆にそこに行くまでの過程として寿人ではボールが前に行かないような気がした。組み立ての時点で寿人に当てても全て潰されてるようなイメージがあった。だがこういうゴールのあった後だからかよくボールに絡んでるように見えたのだった。

 更に右サイドからはミキッチが駆けめぐり突破を繰り返す。そして鳥栖の密集したゴール前へクロスを上げる。鳥栖のこういう守備は本当に壁のように立ちはだかり苦労させられたものだがクリアしたボールが山岸のとこへ落ちた。足下に納めた山岸はシュートに行くかと思いきや高萩に出したヒールのパスは完全に鳥栖の守備の逆を突いた。更にここで高萩は自分でシュートを打たずに横パスをした。そこへ飛び込んだのが寿人だった。2人、3人と回して最後は寿人が決める。この連動したゴールのスタイル、これこそサンフレッチェなのである。

 寿人の2ゴール目。相手の人数を無力化させるパス回し。これが観たかった。何でこれができなかったのか。それはあまりにも自分たちでボールを持つ時間が少なかったからだろう。相手のプレッシャーの強さ、メンバーの変更、天候やピッチの質、こういったものに対応できる柔軟性があればACLももっと違った結果が出たかもしれない。

 そして2点取ってからというものかなり優位に試合を進めることができたものの点が入らない。高萩のシュートがポストに当たり頭を抱える。その絶妙な外れ具合にわざとやってるんじゃないかとさえ思ってしまうのだった。

 あと1点、あと1点欲しい。せっかく優位な展開なので取れる時に取って欲しい。だけど時間は刻々と過ぎていく。そして残り時間が少なくなって森保監督は岡本をピッチへ送った。これは鳥栖戦に岡本を使ってやるという森保監督の親心だろう。さすがにここまで来ればもう勝ちは決まったようなものである。岡本初の勝ち試合にさせてやるという意味もあるのだろう。

 アディショナルタイムの表示があった後も終了までもっと時間が掛かることを願った。だが2点のままホイッスルは鳴った。贅沢な感覚である。そういえばこんな試合しばらく観てなかった。岡本もサンフレッチェでの初勝利を経験できたし失点もなかったし本当に満足だった。

 試合後タイセイさんからメールが届いた。やっと勝った、長かったと。そういえば今シーズンホーム初勝利だったんだ。勝ち試合後の劇場も久々だったようだ。幸福な時間、もう少し早く観たかった。そしてまた厳しいシーズンは続く。果たしてこの先どれだけこういう幸せな時を得られるだろうか。

 

2013年4月14日 (日)

鳥栖戦~勝利が欲しいホームでの試合

2013414日 サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖 エディオンスタジアム広島

 

 今シーズンACLも含め6試合ホーム未勝利。エースの佐藤寿人は絶不調で2ゴールしか上げてない。やはり優勝したことで緊張の糸が切れてしまったんだろうか。選手もクラブもサポーターも優勝するまで一杯一杯だった。それがチームがなかなか波に乗れない原因なのかもしれない。そしてスタジアムの映像が映った時、その観客の少なさからそう確信せざるを得なかった。元々熱しやすく冷めやすいという広島の土地柄、一体優勝パレードをした時の8万人の観衆はどこへ行ってしまったんだろう。

 前節も負けてる。ミッドウィークのACL浦項戦も負けてる。2連敗。その成績以上にその2チームとの対戦が完全に袋小路に追い込まれてしまった気がした。もはやサンフレッチェと対戦するチームはこの2チームと同じようなサッカーをやればいい。ブロックで守るサンフレッチェに対しゴリゴリと力業で攻めてくる。そうすればその圧力にいつか屈してしまう。いかにも鳥栖はそういうことをやってきそうだった。

 ところがふたを開けてみると思った程攻めてこない。チャンスとあればゴール前の豊田を狙ったクロスを上げるとかドリブルで切り込んでシュートを狙うとかいう積極性があまりない。もしかして、鳥栖も昨シーズン目標のJ1残留どころかクラブ最高成績でシーズンを終え気が抜けてしまったのだろうか。身の丈以上の成績を収めた後というのは得てしてこういうものなのかもしれない。

 どことなく以前対戦した時の躍動感がない。果たしてあれは何だったんだろう。サンフレッチェからレンタル移籍してた岡本がいないからか?確かに鳥栖では中心選手となりその躍進に一役買った。古巣との対戦となるだけに岡本本人も出たいに違いない。だが今シーズン出場試合で勝利のない岡本に今回出番はあるのだろうか。青山も負傷離脱から戻って来たしカズを差し置いて出場させるというのも勝負を考えるとあり得ないのだった。

 そのカズも加わる後ろでのボール回しでは決してプレスを掛けてこない。かといって前にボールを入れると守備の網に引っかかり攻守が入れ替わる。これは恐らく寿人のせいだろう。どうしても競り合い、奪い合いになった時寿人では負けてしまう。かといって裏を狙ってもがっちりとマークされてる。前半シュート1本というスタッツがそれをよく表してるのだった。

 後半のどこかで寿人を下げて石原のワントップへするだろう。身体を張った競り合いに石原は負けることがない。ボールの収まりもいい。寿人に関しては対策が練られてしまって手詰まりと言わざるを得ない。もはや昨シーズンの得点王という過去の栄光にすがる訳にはいかないのだった。

2013年4月10日 (水)

浦項戦~やっと掴んだ勝ち点1

2013/04/10 ACLグループステージ 浦項スティーラーズvsサンフレッチェ広島 スティールヤード

 

 サンフレッチェの試合があるのが楽しみだ。

 そんなことを言ってた時期があった。勿論今でもそうだが事、ACLに関してはそんな気分にはならなくなってしまった。苦痛、苦行、そんな言葉が当てはまる。元々選手層の薄さから勝ち上がることは考えてなかったのかもしれないが、3試合戦い勝ち点0というのはさすがに辛い。これなら出場しないで国内でナビスコカップでもやってる方が良かった。そんな気分にさえなってくるのだった。

 ACL。一部には罰ゲームという呼ばれ方をされてる。確かに客入らないし注目度もないし厳しい過密日程を戦い抜いても賞金も低くクラブにとってあまり利益のないものだというのがその意味に含まれてる。が、正直なとこそこにはやっかみが多く含まれてる。結局出ても勝てない。Jリーグのクラブはことごとく勝てない。言ってみれば負けた言い訳のようなものである。そして前シーズン優勝チームとして出場したサンフレッチェ。勝てないどころか全て負けてしまってる。もうこれは辛い。観るに堪えれない。サンフレッチェの試合があればいつだって楽しみにしていたぼくがこんな苦痛を感じるとは。やはりACLとは苦行の場ではないか。

 いや、よく考えると2007年のJ2降格の決まったシーズン、毎試合負けていた時も辛かった。その前の小野監督時代はそのつまらないサッカーに絶望していた。更にその前の2002年のJ2降格の時は本当に悲嘆に暮れたものだ。そう思えばACLでの全戦全敗なんて別にどうってことない気がしてきた。そうだ、辛いことは一杯あったんだ。

 これで元気が出てきた。さあ、気を取り直して試合を観よう。ところが画面に飛び込んだのはACLで続けてきた情けない試合だった。

 ボールが前に行かない。パスでミスが出る。クリアしてもクリアしても敵にセカンドボールを拾われる。一体何をやってるんだ。このACLでサンフレッチェはその一連のプレーに魂がないというかもしかしてわざとやってるんじゃないかというようなプレーをやってしまうのだった。

 ただ救われたのは西川のセービングが当たってたのと浦項のシュートが枠を外れてくれたことだ。あれだけシュートを食らっててよく失点しないものだ。もういつ失点してもおかしくはない。いや、むしろその内失点するだろう。そんな諦めた目で見ていたのだった。

 ところが後半に入り高萩が入り状況が変わった。ボールの持てる高萩にボールを納められる石原。この2人による貢献が大きかった。それでピッチを退いたのは寿人。実はリーグ戦でもこの形の方がチャンスが創れるのではと思っていたが森保監督もついに決断したようである。ワントップにボールを触ることもできない寿人ではなくボールに食らいついていける石原。これにより攻撃に活力が現れたのだった。

 そして得たバイタルエリアでのフリーキック。蹴るのはパク・ヒョンジン。ヒョンジンが蹴った瞬間浦項の選手はオフサイドトラップの為ラインを上げその逆を突いた水本が石原へ折り返す。そしてどフリーの状態合わせた石原のシュートはすとんと入ったのである。

 先制点。まさかこの圧倒的劣性の試合で先制するとは思わなかった。石原ACL、2ゴール目である。もはや石原しかゴールの可能性がないのだった。

 このまま残り時間を過ごせるか。その想いが浮かれる感情を押し殺すのである。何といっても逆転負けはサンフレッチェの専売特許である。いつまた失点するか。というより何分持つんだろう。そんなことを考えてしまったのだった。

 するとやはり5分くらいして綺麗に失点してしまった。守備の人数も揃ってたのに何の効果もなかった。まるで案山子である。実は点を入れたかったらいつでもいれることができたと浦項の選手に言われそうなくらいあっさりと失点してしまったのである。ああ、やはりACLで勝つことはできないんだ。

 そして引き分けに終わった。この引き分けは敗退も意味してた。実は3連敗した時点でもう終わったとは思っていたのだが。それでも勝ち点1は取ることができた。0だとさすがに恥ずかしい。それでもJリーグ優勝チームの初めての予選リーグ敗退という不名誉な記録を作ってしまった。これは永遠に語り継がれることだろう。そしていつかその不名誉な経験があったからこそ飛躍したと言える時期が来ることを願っている。野津田や岡本がそういうコメントをしてくれる日が来ると信じている。そう、サンフレッチェは辛い想いを続けてやっとJリーグで優勝できたということを忘れてはいけない。そう自分に言い聞かせるのだった。

2013年4月 6日 (土)

マリノス戦~悪夢よ、再び

201346日 サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス エディオンスタジアム広島

 

 爆弾低気圧の影響で日本全国雨の日だった。広島では昼にそのピークが来たようでエディオンスタジアムの雨は尋常ではなかった。この天気、このピッチコンディション、サンフレッチェのパスサッカーをするには不利な状況だというのは初めから分かっていた。

 相手はマリノス。優勝した昨シーズン唯一力負けした相手。更に今シーズンはまだ1回もホームスタジアムで勝ってない。また、メンバーに目を向けると岡本が入ってる。青山の代わりでボランチに入っている。これはチャレンジだ。ACLでの出場しかない岡本だが、出場した試合は今のとこ全て負けなのである。ただ、ACLはある程度勝てないこと前提でやってるだろうがリーグ戦はそうはいかない。岡本はこの試合今度こそはという執念を持っていることだろう。

 そんな事前情報により気分を盛り立てたものの試合は全くの一方的な展開だった。サンフレッチェはこの天候でも無理にパスをつなごうとする。対してマリノスは早いプレスと個人突破で攻めてくる。そんなマリノスの攻撃にサンフレッチェは3人、4人と人数を掛けて奪いに行くもちっとも奪えないのだ。個でキープされボールをはたかれマークを外される。もうどこをどうやっても網に掛からない。それどころか網で水をすくおうとしているかのようだった。

 どうしてここまで差が出てしまうのか。そんな状態では跳ね返しても跳ね返しても相手にボールが渡ってしまう。一体前線の選手は何をやってるんだろう。寿人はどこだ?そう、寿人である。われらが信頼すべきエースはどこにいるんだろう。

 そんなことも分からなくなるくらい寿人にはボールが渡らなかった。また、渡ったとしてもすぐに奪われてしまう。見事なまでに寿人が昨日してなかった。まだ石原の身体を張った競り合いの方が部があった。これなら早めに交代して石原をトップに上げた方が効果的だろうと思ったが森保監督はとうとう最後まで寿人を使ってしまったのだった。

 昨シーズンリーグ優勝を果たしサンフレッチェも強くなったと自信を持ったものだった。だけどこのチームはなぜか同じことを何回も繰り返してしまう習性があるのだ。それが同じ選手に毎回ゴールを決められるということである。滅多にゴールすることのない富澤に先制ゴールを決められてしまった。そしてマルキーニョスにも決められたのも前回のホームゲームと同様だった。更にスコアも1ー3とこれも同じだった。あの悪夢よもう一度と言わんばかりであった。

 最後の監督インタビューでマリノスの樋口監督はサンフレッチェの守備は緩くなるとこがあるとはっきりと言ってた当たり、その余裕が感じられ悔しさが倍増してしまうのである。

 マリノスに勝ちたい。もう今シーズンは成績などどうでもいい。マリノスにさえ勝てば何でもいい。そんな気分にさえなってしまうのだった。何だかあまり特徴のないサッカーをするマリノス、それ故にこれだけボロ負けしながらも勝てない相手かなと首を傾げてしまうのだった。

 この試合で岡本はまたしても出場した試合で負けてしまった。果たして岡本に勝利の歓喜が訪れるのはいつなんだろう。そしてもう一人、絶好のシュートチャンスを枠に飛ばすことのできなかった野津田。シュートへの積極性はあるものの初ゴールが生まれるのはいつなんだろうか。

2013年4月 2日 (火)

浦項戦~3戦全敗

2013/04/02 ACLグループステージ サンフレッチェ広島vs浦項スティーラーズ 広島ビッグアーチ

 

 右サイドを攻められた時、石川は半身の姿勢で構えてた。が、あっさりと背中を取られ切り込まれてしまう。その瞬間勝負は決まったようなものだった。中央へボールを出されワンツーからあっさりとシュートを決められてしまった。そのあまりにも簡単な失点に悔しささえ感じなかった。

 ミキッチが戦列復帰してからリーグ戦での出場が遠のいてる石川だがその鬱憤を晴らすべく鬼気迫るプレーが観れるかと思いきやそれはいつもの石川だった。後ろでパスを回して右サイドから活路を見出そうにも石川はそのパスの流れに乗れない。そのお陰でちっとも攻撃に移れないのだった。

 そんな石川であるがまだ印象に残ってるだけマシなのであった。左サイドのパク・ヒョンジンに至ってはその存在さえ認識することができなかった。たった1回あったゴール前のスペースにボールが飛んできたシーン。納めればビッグチャンスになったはずだがその時、見事にボールを後ろに逸らせてしまった。慌ててボールを追うパク・ヒョンジン。ああ、やっぱりこの試合勝つ気がないんだなと気付かされるのだった。

 野津田、岡本、石川、パク・ヒョンジン、若手選手をスタメンで使うのは実践経験を積ます為だ。逆に言えばメンバーを落としてるとも言える。開始間もない時間に青山が負傷交代をしたがそれもリーグ戦であればああもあっさり交代しただろうか。そういうとこからももはやこの試合に勝ちにいってないのは明白だった。

 考えてみれば森保監督のサンフレッチェはカップ戦に弱い。優勝した昨シーズンでさえ天皇杯で4部のチームに負けてしまった。それに失望もし憤りもするもののふと冷静に考えるとそうせざるを得ない事情があるのだ。そう、サンフレッチェはカップ戦を戦う選手層を持ってないのだ。過密スケジュールになるのがわかっていながら選手補強をしなかった。その時点で気付くべきだった。サンフレッチェはACLを狙ってないと。

 そんな事情など考えもしなかったぼくは優勝してモロッコで行われるクラブワールドカップへ行く夢ばかりみていた。あれは夢だった。儚い夢だった。そして90分間無得点で終わってしまって予選リーグ突破自体が夢だったと目の当たりにさせられたのだった。

 がっくりとうずくまる選手の姿は岡本だったのだろうか。それはそうだろう。自分の出た試合が全て負けてるのである。それはショックに違いない。レンタル先の鳥栖では主力選手として活躍し上位進出の原動力となり満を持して戻ってきたサンフレッチェで結果が出ない。それは屈辱なはずだ。そこがサッカーの難しさである。

 メンバーが変わるとそれぞれ特徴が変わる。そしてズレができてくる。そしてそのズレがパスの連動を生まなくなる。サンフレッチェにとっては命取りの状況だ。ACLはその繰り返しである。

 3戦全敗。もはやグループステージ突破はないと言っていいだろう。それでもあと残り3戦で果たしてサンフレッチェは勝ち点を取ることができるのだろうか。そして岡本は勝利を勝ち取ることができるのだろうか。野津田はゴールを決めることができるのだろうか。そういう方向へ視点が移行してしまうのだった。

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