暑さ到来
2012/07/28 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 カシマサッカースタジアム
今年の夏は涼しい。つい1週間前までそんなことを思っていた。雨が続いたせいで気温が上がらなかったが、一旦雨模様の天候が切れると今度は熱帯夜の日々となった。うだるような暑さ。夜も眠れやしない。ついに夏到来である。
こういう本格的な夏の気候になって今シーズン初めての試合である。毎年夏になると成績を落としていったサンフレッチェ、ここからが正念場だ。逆にここをしのげればまだ見ぬものが見えてくるような気もするのだった。
この日本特有の蒸し暑さを備えた夏、それを乗り越えるには根性だ。体力が切れても走りきる根気。暑いのは相手も一緒、要は気力の問題だ。その気力が脆弱だったせいで夏場に勝ちきれなかった。もっと精神を鍛えなければいけない。と、そんなことを思ってた時期もあった。だが、事はそんなに単純なものでもなさそうである。
やはりどんな選手でも夏の消耗は深刻だ。特に後半になってくると自然とミスも多くなる。そう考えると夏に勝てないというのはあまりにもゲームプランがなかったことにも原因があったと考えることはできないだろうか。やはり90分戦えるペース配分や戦略というのが必要となってくる。それらの配慮が欠けていたという面もあるのではなかろうかと今になってみれば思うのだった。
この日本独特の気候、これに対処できるのはやはり日本人監督じゃないと無理なのではなかろうか。体力の消耗などシーズン当初とはずいぶん条件が変わってくるというのを分かってるというのは大きい。それでいて欧州の最先端の戦術を用いるのには島国の日本人では限界がある。それがJリーグにおける特異性なのかもしれない。その特異性がためにJリーグで強いチームに限ってACLで勝てないのかもしれない。
そういう意味において鹿島との対戦は注目すべきものがある。今シーズンあまり成績のかんばしくない鹿島だがJリーグにおいては強豪。そしてACLではちっとも勝てないというのは極めて日本的なチームだ。この日本的なチームに暑い時期に当たる。これこそ、夏期を占う一戦となるのではなかろうか。
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確かに、欧州は秋冬ですもんね。真夏日のランニングサッカーは、やってみないとその辛さは分からないでしょうねー。先ほどは名無しでコメント失礼致しました。
投稿: 毘沙門天 | 2012年7月28日 (土) 15時01分