首位になって
そんなことを色んなところで言われる。人気もなく、万年下位争いをしているというイメージが世間では大きいのだろう。そんなクラブを健気に応援してるという目で見られてるのかもしれない。ただ、周りが言う程当の本人は至って冷静なのだった。
そういう激励の言葉に決まってまだ終わった訳じゃないからと答えているがそれは本音なのだった。ただ首位になったというだけなら2002年だって第2節まで首位に立っていた。だがそのシーズンはその後大いに失速し最後にはJ2降格という憂き目に遭った。つまり現時点での首位というのは大した意味もないのだ。返ってこれからはより激しい立場に追い込まれたという危機感の方が強いのだった。
といいつつ月曜には早速『エル・ゴラッソ』を買いに行き順位表を眺めうっとりとする。ゴールランキング1位は寿人、アシストランキング1位も高萩。そしてチームも1位というこんな光景は初めて観た。そしていつもなら広島での試合は扱いが小さいのに見開き2面丸ごと使われていたのは嬉しかった。さすがに首位になると扱いが違うようだ。
そういえば試合後のダイジェスト番組でも先制点の清水のゴールが決まってピックアップされてた。改めてよくあんなの決めたと思う。ブロックを作ったCKの守備に対してペナルティエリアの外からダイレクトボレーでシュートを打つというのは理屈の上では理にかなってる。でもそれを実現させるには相当に技術的に困難なプレーなのだった。
そのせいか月曜の祝日に親戚の叔母さんに会った時にもサンフレッチェの話が出てきた。
「広島って凄いのねえ。今首位なんでしょ。あれ、チーム名なんてんだっけ。ええと・・・、サンフレッシュ」
「・・・・・・・・」
ぼくは5秒くらい沈黙してしまった。まあこの叔母さん、マイケル・ジャクソンのことを真顔でジャイケル・マクソンと言う人ではあるが。だがその時ふと我に返った。首位とはいえやはり世間一般でのサンフレッチェの知名度などそんなもの。せめてこの時期にその存在を広めてもらいたいと願うのだった。
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