スペインに勝った日本
2012/07/26 ロンドン五輪1次リーグD組 U23日本vsU23スペイン グラスゴー
「日本、スペイン破る」の文字が朝刊の一面に載った。代表ありきの日本サッカー会にとって国際大会でのジャイアントキリングは願ってもない恩恵だった。ロンドン五輪としてはまだ開会式も始まってない影響でこの試合だけが注目される状況だった。その上での勝利というのは世間に与えたインパクトは強かった。
そもそも今回の五輪代表、ちっとも期待されてなかった。というよりも最強メンバーと謳われたシドニー五輪代表がベスト8で終わってしまいその後アテネ五輪が1分2敗。更にその後の北京五輪に至っては3戦全敗ときて五輪において日本は順調に下降線をたどっていた。そして大会前メディアはそんな五輪代表に今回はメダル間違いなしなどと煽るものだから尚更大会が終わると情けなく見えてしまう。結果、五輪についてはサッカーは期待できないという固定観念が生まれてしまったのだった。
そんな中でのスペイン戦。優勝候補の相手にせめて引き分けなら決勝トーナメント進出の可能性があるという見方が体勢だった。かくいうぼくもあまり大差でまけなければいいなくらいにしか思ってなかった。まったくもって予想外の結果なのだった。
しかし、試合を観ると以外にやれてるなという気がしたのも事実である。そしてカウンターからCKを得た時チャンスだと思った。というよりサイドからのクロス、点を取るならそれがチャンスだと思ってたのは理由があった。
現在世界最強チームとしてバルセロナが挙げられるが、そのせいで戦術本にもバルセロナを題材としたものが多い。ほぼ無敵と言われるバルセロナにおいてあえて挙げるとすればサイドからのクロスに活路があるという説があった。DFからのビルドアップを主体としてるため競り合い、パワープレーに付け入る隙があるということだった。バルセロナとスペインを同一化すると確かにスペインのDFはガツンと跳ね返すタイプのディフェンダーではないような気がした。そして実際CKから日本はゴールを奪うことができたのだった。
更に相手にボールを取られるも切り替えの速い守備で相手にシュートを打たせないというのも利いてた。前からプレッシャーを掛けつつも後ろは人数を掛けて守る。その結果バイタルエリアでボールを回されるも一旦奪ったらカウンターのチャンスがあった。日本はこれで何度となくチャンスを創ったのだった。その作戦といい個々の選手のプレーといい眩しいものがあった。そしてこの時尚更この五輪代表の候補にすらサンフレッチェの選手がいなかったというのはどこか置いて行かれたような気分になったものだ。日本が勝つのは嬉しい。だけどそれが素直に喜べないのがもどかしいところだった。
だけどこの流れ、南アフリカW杯に似てる。誰も期待してなくて注目度も低かったのに初戦勝利すると決勝トーナメント進出まで行き大いに沸かせるという。そうなるとこの代表に入ってる選手のチームは盛り上がるだろうな。その結果その選手の所属チームに客が押し寄せればいいことだ。サンフのように選出された選手のいないチームはせいぜいそういうチームの連れてくるお客さんに期待しようじゃないか。
ああ、何て他人任せな。でもしょうがない。背に腹は代えられない。なのでここは精一杯五輪代表を応援することにしよう。
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快速永井が注目されているようですね。欧州移籍もありうるだろうなーと。
うちもエクスプレス石川に辻尾ジャパンが加わり、休み明け再開。今日も勝って首位堅持といきたいところですね!
投稿: | 2012年7月28日 (土) 13時22分
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りですね。
特に辻尾はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。
※もしよろしければ今度コメントいただく時は適当なハンドルネーム入れてくれるとありがたいです。
たまに煽りのコメントなどをいただくことがあってそういう類が往々にして名前を入れてないのでそれらと区別したいです。
生意気な注文かもしれませんがもし良かったらこれからもコメントよろしくお願いします。
投稿: Miles | 2012年7月28日 (土) 14時03分