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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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2012年5月27日 (日)

札幌戦~勝利への安堵感

2012526日 コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 札幌厚別公園競技場

 風上にたった後半、どこかおかしかった。ボールが奪えなくなってしまった。身体を張りクリアするもなぜかボールは札幌の選手のところへ行く。まるでそれはボールに磁石になり札幌の選手に吸いついてでもいるかのようだった。おかしい、何かがおかしい。一旦こういう状況になるとなかなか波を持ってくるのが難しくなってくる。そして危険な位置でボールを奪われ肝を冷やすのだった。

 そして失点は訪れたのだった。最終ラインに張ってた内村はボールを受けると森脇をあっさりとかわしシュートを打ってしまった。その場面、森脇を含めサンフレッチェのDF2人いた。それでも1人の個人技にやられた。今回こそは無失点で終えるという意識は高かったはずである。そして人数も多かった。それなのにやられる。そこがまたこのチームのもどかしいとこなのだった。

 このゴールにより札幌の勢いに火が付いた。サンフには苦し紛れの展開が続く。札幌のプレスは強くボールを奪ってからの展開も前半とはまるで違った。ゴールというものがこんなにも相手に勢いを与えてしまった。しかもそれは個人の思い切ったプレー。対してサンフのシュートは数人が連動してやっと生まれる。効率の良さでは札幌の方が上なのは間違いなかった。

 戦力的に厳しい札幌のはずが、前半ミスを繰り返してたはずがまるで魔法でも掛かったかのような攻勢を掛けてくる。改めて札幌ドームでなくてよかったという気がする。そして客が少なくてアウェイのプレッシャーが少なくてよかったという気がしたのだった。

 とにかく後半に入ってシュートが打ててない。そのためバイタルエリアでファールをもらった時にはホッとしたものだった。そしてキッカーには高萩に代わって入った浩司がいる。劣性の流れを切るというのもあるが、それ以上に直接FKを狙うこともできるのだった。ボールの後ろには浩司1人が立ったのだった。

 立ちはだかる壁に向かって浩司の左足のキックが炸裂した。軌道が低い。が、ボールは壁をすり抜けゴールに入った。やったあ、浩司と叫ぶもとても不可思議だった。消える魔球でも蹴ったのかと思ったが、リプレイを観ると壁に立った選手がボールが蹴られた瞬間身体をひねり隙間ができてたようだ。そしてその隙間を抜けてったようである。何ともラッキーなゴールであった。浩司も狙った場所ではなかったろうがこのゴールにより点を取る感覚が戻ってくれれば幸いである。

 これでようやく落ち着きを取り戻したサンフレッチェはボールがよくつながるようになる。前に後ろに、そしてロングキックというように。できればもう1点。いや、まだまだ得点できるはずだ。

 ただしここで札幌がまた火が付いたようにボールを奪いゴール前に人数を掛けてくる。もう死んだも同然と思ってた札幌はちっとも諦めてないのだった。深い位置までえぐられ肝を冷やされる。残り時間が少ないのが幸いした。無事1ー3で終わることができたのだった。

 この試合で札幌には2003年のような魔力が掛からなかった。それはもしかしたらこの青空の天候にも助けられたのかもしれない。そして勝利にホッとしながらもまたしばらくリーグ戦が中断してしまうことに寂しさも感じるのだった。

2012年5月26日 (土)

札幌戦~寿人9年連続二桁得点

2012526日 コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 札幌厚別公園競技場

 朝からよく晴れている。場所は遠いものの札幌も大して変わらないだろう。映像を観る限りでは風も吹いて気持ちのよさそうな天候だ。観客はまばらであるのが妙なアウェイの雰囲気にならないのは戦う上でおいていいのかもしれない。が、アウェイとはいえ客が入らないのは寂しい気もするのだった。

 だがスタジアムのフラッグは勢いよくなびいていた。やはり風は強いかもしれない。サンフレッチェは風下。そのせいか試合開始直後は札幌の方が攻撃の意識が強いように見えた。慎重にいってるのだろうか。確かに試合は90分ある。だけど気の短いぼくはじれったくてしょうがなかった。攻めろ、攻めろ、早めに先制点を入れてくれ。

 すると中盤でボールを奪ったら素早いカウンターを仕掛けゴール前中央で受けた高萩は左のスペースへ出す。そこに走り込んだ寿人はGKの脇を抜けるシュートを入れた。実に簡単に決めてしまった。これでJ1年間10ゴールを9年連続での達成である。J1100ゴール目を決めた時もそうだったが寿人はこういう記念ゴールを実に簡単に決めてしまう。本人はよくインタビューで記録は気にしてないというがそれは本当のことのようだ。

 そして2点目も簡単に決まった。ペナルティエリアに入った高萩により戻されたボールには山岸が走り込んだ勢いのままのシュート。そのコースといい弾道といい申し分ない。こういうシュートが打てるのにどうして肝心なとこでパスを出してしまったりするのだろう。常にスタメンで使われてることから監督には信頼されてるはずだがどうも頼りない先入観を持ってしまっている。そういうなよなよっとしたイメージを払拭するためにもこうやってゴールを決めていって欲しいものだ。

 前半の内に2点差となってしまいあとは失点をしないことが目標になった。そしてあと何点取れるか。こういう試合で得失点を稼ぎたい。こんなことを考えていた。そう、ぼくはもう勝ったようなつもりでいたのだった。実際余裕のできたサンフレッチェは札幌に攻撃の眼を与えないボール回しをしてた。この展開なら早い内に大量得点をしてベンチの選手を使うことだってできる。後半は風上、より余裕のある戦いができるだろうなどと考えたのだった。

2012年5月25日 (金)

交錯する感情

2012/05/26 コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 札幌厚別公園競技場

 最下位チームとの対戦。これがボーナスステージととらわれるところに難しさがある。これを取りこぼすと精神的ショックは後へ引くだろう。そしてサンフレッチェにとっては2002年の最終戦が思い出される。元々3点差で勝った上での他会場の結果次第という条件での残留だったのだがそれにしてもこの時の札幌は異常な強さを持っていた。もう降格が決まって消化試合であるはずの札幌はサンフレッチェに対して道連れとばかりに魔力でも掛かったような強さを見せつけたのだった。

 その試合が行われたのが札幌ドーム。今回は違うスタジアムということで多少安心感がある。だがそれ以上に気になるのが前田俊介の存在なのだった。

 前田俊介。サンフレッチェユースの時代からその存在は圧巻だった。そこにボールが渡ればドリブルで切り込み試合を決定づけてしまう。その能力はユース世代では抜きんでていた。久保竜彦が抜けて以来生え抜きのストライカーのいなかったサンフレッチェにとってその存在は眩しかった。そしていつかかつての久保のような完全無欠のストライカーとなることだと夢見ていたのだった。

 そしてトップ昇格を果たしたルーキーイヤー、前田はジョーカーとして途中出場するが残り5分とかそういう無理な条件で起用されるもそのわずかな時間で本当にゴールを決めてしまうのだった。この選手がスタメンで出場すれば凄いことになるだろうと舞い上がったものだった。

 ところが当時の小野監督は前田を使わない。恐らく本人にも問題があったのだろうがこの監督の時代に入団した選手がまるで成長することなくチームを去ったことを考えれば監督にも問題があったといわざるを得ない。そんな不運もあり前田はチームを去ることになる。勿体なかったなというのが当時の感覚だった。

 その後主にJ2でプレーを続けるが今シーズン初めてJ1の場でレギュラーを張ることになるのだった。そのことに単純に嬉しさを感じるもチームとしてなかなか結果の出ない現状に憐れみを感じてもいた。そしてそんな札幌と対戦するというのは心情的に複雑なものを感じずにはいられないのだった。

 サンフレッチェを去っても陰ながら応援してた前田俊介。選手として活躍して欲しいと思う反面勝たなければいけない相手。そんな葛藤を抱いてしまうものの昨シーズンも同じ時期に最下位の相手に負けた実績もありサンフレッチェにそこまで余裕がないのであった。

2012年5月19日 (土)

神戸戦~Dreaming is Free

2012/05/19 サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸 広島ビッグアーチ

 夕方、仕事を終え京葉道路を走ってるとラジオで大宮vs川崎の中継をやってた。こういうのを聴いてると他会場の結果をアナウンスしてしまうのでその瞬間だけスイッチを切ってしまおうかと思ったがいざその時になると聴かない訳にいかなかった。そしてサンフレッチェの勝利という結果を聴くとホッと胸をなでおろすというより張り裂けそうな歓喜の感情が湧き上がるのだった。

 ナビスコカップを含んで2連敗中。5月までは勝ち点を重ねていきつつも大体落ち始めるのもこの時期。もはや勢いは落ちたと諦めていたところだ。勝てば勝つほど期待が高まるものの期待が高まれば高まるほどチームは負けてしまう。そんなジレンマによりチームを信じたいもののその先には悲劇が垣間見えるという狭間に揺らされるのだった。

 そしてホームのビッグアーチで1か月勝ってないというのもマイナス要素だった。事もあろうに自分達のホームスタジムが鬼門となってしまってるような気がした。更に寿人があと1ゴールで今シーズン10ゴール目という節目。易々と100ゴールを決めてしまったがゆえに今度はつまづきそうな気がした。そうすると他にゴールを決める選手が思い浮かばないのだった。

 そんな中聴いたサンフレッチェの勝ちの結果。胸躍ったがあの中継を観る時のドキドキ感がなくなってしまうのは残念な気がした。そして更に残念だったことは家に帰ってみると見事に録画し忘れていたことだった。よりによってどうしてこんな時録画を忘れてしまうんだろう。その結果夜のJリーグタイムを待つしかなくなってしまったのだった。

 しかしその前に試合の公式記録を検索すると12分に水本が決めていた。これはぼくが勝手に唱えた悪魔の時間での得点なのだった。どうもサンフレッチェは早い時間に先制すると逆転されるというジンクスがあるのだ。12分がそれに該当するかどうか際どいとこなのだがその後逆転されてることでやはりこれも悪魔の時間だったといえよう。ただ、幸運だったのがその後逆転できたということだ。その為今回で悪魔の時間というジンクスが解消したとしたいところだが一時は逆転されたことは確かだ。やはり早い時間の先制点はマズイ。かといってチャンスで点を取らないと勝てるものも勝てなくなる。これもまたサンフレッチェの持つジレンマなのだった。

 そして最後はアディショナルタイムでの森脇の決勝弾。本当に森脇はこういうゴールをよく決める。これから負けてる時は森脇を積極的に上げてしまわないといけない。というより結局パサーの多いチームだけにどのポジションの選手もゴールを狙わないと点は入らない。実際この試合では寿人にゴールはないが3点も入ってる。そうすれば寿人へのマークも薄くなっていくだろう。

 かといって寿人にゴールがなかったのは残念だった。一度でいいから得点王になってもらいたい。そんな願望を持ちつつもゴールを寿人に頼り切るのはダメだと言う。これこそまたしてもジレンマであり過剰な願望でもあるのだった。

 結局ジレンマと呼んでるそのほとんどが自分で勝手に願望を膨張させているだけなのだった。それをチームの姿だと自己同一視してるのだから選手にとってはいい迷惑である。でもそんなこと関係なくぼくの妄想は続く。かつてブロンディに『Dreaming is Free』という曲があった。夢見ることは自由・・・確かそれで意味合ってたと思うのだが。

2012年5月16日 (水)

セレッソ戦~天文学的確率

2012/05/16 ナビスコカップ予選リーグ セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 キンチョウスタジアム

 PKを取られた時、その判定に疑問を持ちながらもそれ程腹も立たなかった。中島が足を引っかけたというより相手が勝手に突っ込んできただけのような気がする。そのPKがなければ引き分けで終わった。だけど引き分けじゃ納得はいかなかった。明らかに試合はサンフレッチェの方が有利に進めてる。これだけ攻めてるのに勝てないというのはとても受け入れられることではなかった。それなのに最後に決めることができない。19本もシュートを打ちながら1点しか入らない、PKはその得点すべき機会に得点を逃してしまったことによる罰のように思えてしまった。

 決定的なシーンは何度も訪れた。それなのにその度に外す。攻めて枠に入れてくれよと頭を抱えてしまう。そういう意味で最も目立ったのは浩司だった。ペナルティエリアで受けたラストパスをことごとく外してしまうのである。そして右からのライナー性のクロスに頭を当てたと思ったらGKの真正面。もうあの点を取る浩司ではなくなってしまったらしい。

 他にも肝心なとこでパスが遅かったりバイタルエリアでのワンタッチのパス回しに反応できずボールを取られるのが全て浩司だったような気がする。そういう浩司を観るのはとても辛いのだった。

 当然のように浩司は高萩と交代した。ボールはよく回りバイタルエリアには行く。だがゴールを決めるには何かが足りなかった。恐らくそこがミキッチであったり山岸だったりするのだろう。さすがにミキッチのスピードを期待するのは酷だが石川では縦へ抜けない。それ故クロスを入れるにしてもマイナスのクロスがない。相手ディフェンダーにしてみればクリアしやすいボールとなってしまうのだった。

 最初こそ若い感性で遠目からでもどんどんミドルシュートを打ってた野津田も段々影を潜めてしまった。そして忘れた頃にまたミドルシュートを放った。その大胆さは認めるがいずれもボールにジャストミートしてなかったり枠を外してたりしてる。結局最後の精度の問題なのだった。この最後の精度がみんな共通して雑なのであった。

 最後が雑。これはもう何年も同じことを言われてるような気がする。どうして自陣の狭いエリアで敵のプレッシャーを掻い潜ってボールを廻すことができるのに相手のゴール前になるとそれができないんだろう。そのもどかしさは沢庵の尻尾をギーッと噛みしめたくなる衝動に駆られる。これが何年経っても監督が替わっても変わらない。それがこのチームのミステリーである。

 19本もシュートを打って1本しか入らない。ということは2点目を取るにはあと何本打てばいいんだろう。そして勝つには更に何本シュートを打たなくてはいけないんだ。その天文学的数字に段々と気が遠くなってくるのだった。

2012年5月13日 (日)

マリノス戦~忘却の彼方へ

2012/05/12 サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス 広島ビッグアーチ

 ハーフタイムを挟めば大丈夫。そんな淡い期待を込めたもののサンフレッチェのパスはちっともつながらずマリノスにいいように攻められてる。こういう攻めてのない時、困ったときのミキッチ頼みという戦法があるのだがこのミキッチの右サイドの突破というのがまるでないのだ。それだけ攻められてるとも言えるがあまりにもラインを下げ過ぎてる為高い位置でミキッチがボールを貰う場面がないのであった。

 みんながみんな引き過ぎてる。そしてボールはつながらない。このどうしようもない状況はまさにサンフレッチェの負けパターンだった。そしてついにはサイドからクロスを入れられ逆転されてしまったのである。その失点の形が1点目と同じなのがまた情けなさを感じるのだった。

 これで尻に火が付いた。攻めなくては負けてしまう。これから怒涛の攻撃が始まるのだろうと思いきやどうも踏ん切りのつかない様子だ。一体どうしてしまったんだろう。相変わらずボールはすぐに失ってしまうしファールを恐れているんだろうか、守備の場面でもまるでボールを取るという気迫が感じられなかった。自由に持たせて自由に攻めさせる、その結果3点目まで献上してしまった。

 ガックリ腰を落とすサンフレッチェの選手。でも本当に腰を落としてしまったのは観ているこちらだった。攻撃的チームというから攻撃への意思がみられるなら納得がいく。かつて7点取られて負けたことがあったが相手がカウンターで点を取ったという諦めができた。だけどただ攻められるだけ攻められて当たり前のように視点していく様は観るに堪えられないものがあった。

 最後の最後になって攻めに行く姿勢を見せた。だけどあまりにも遅かった。せめて逆転された時こういう姿勢を見せて欲しかった。かくして試合は13で終わったのだった。このスコアはぼくには悪魔の数字に見えるのだった。

 早い時間に先制すると簡単に逆転される。そして終わってみれば13というのは昨シーズンでも何回もあった。もしかしてサンフレッチェには得点をしてはいけない時間が存在するのではなかろうか。この時間まで点を取ってはいけないという決まりでも作った方がいいのではなかろうか。

 そして大勝の後は負ける、ヤマとなる試合で負ける、このジンクスは見事に守り通したでのあった。もはやこれはわざとやってるのかもしれない。totoを買ってる人は是非予想の参考にして欲しい。そんな皮肉ばかりが頭に浮かぶのだった。

 悔しさと脱力感により何もやる気が起こらなかった。もう寝ることにする。そういえば昨夜はこの一戦を楽しみにして眠れなかったんだった。今日はぐっすり眠れる。もはや思考すること自体苦痛だ。せめてこの時間が過ぎ去ってくれれば苦痛も和らぐのだろうと床に就くのだった。

2012年5月12日 (土)

マリノス戦~見失ったチーム

2012/05/12 サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス 広島ビッグアーチ

 先制点はサンフレッチェだった。中盤でボールを受けた青山はGKの位置を見てロングキックを蹴った。無謀、あまりにも無謀なそのシュートはゴールの中に入ったのだった。60mはあるロングシュート、そんなスーパープレーがサンフレッチェに出てくると思わなかった。かつて久保がいた頃にはそういうプレーばかり期待したものだが。

 これで有利になったサンフレッチェだがあまりにも早い得点に嫌なものを感じた。昨シーズン早い時間に先制するとあっさりと逆転負けをしていた。それは選手も監督もみんな分かってることだと思う。だけどこの後引いてしまった。引いて引いて引きまくってる。そしてマリノスにいいように攻められ跳ね返すのが精一杯。人数は揃ってるもセカンドボールは全て拾われサンドバック状態。ああ、これは昨シーズンの勝てない時期のサンフレッチェそのものではないか。そして失点もクロスからヘディングという実にあっさりとしたものだった。こちらのゴールはスーパーゴール。だけど失点は呆気ない。それでも同じ1点。やはりどこかで観た光景のような気がするのだった。

 それでもまだ希望を捨てた訳ではない。サンフレッチェには点を取る選手がいる。寿人、石原、高萩。ミキッチの突破もある。山岸も最近はずいぶんと前で勝負するようになってきた。そんな自信は前節5点取ったが為であろう。そういう変な自信が良くないのかもしれない。

 だけどボールがちっともつながらない。パスサッカーというのは相手にパスをするという意味であろうか。マイボールになってもすぐにボールを取られてしまう。絶対的に信頼してるカズでさえ安易にボールを奪われる。そうなるともうボールの出し所がない。結果みんな自陣に引いての守備になってしまうのだった。

 もしかしたら日中の試合ということで暑さを計算したのかもしれない。その為できるだけ運動量を少なくしようとしたのかもしれない。そんな作戦があったとしたらそれは大いなる失敗だった。相手に勢いばかり与えチームに何ももたらさなかったのである。やはり攻めてこないチームは恐くないのだ。

 そして更に想像を膨らますと先制点の青山のゴールがこうさせたのかもしれない。この展開ならカウンターの方が可能性があると。確かにそれは理にはかなってるが現実にはそぐわないものだった。

 ただ人海戦術で守る。それでどうするのかが見えない。一体何がしたいのだろう。そんなことを叫びながらサンフレッチェが霞んで見えるのだった。

2012年5月11日 (金)

マリノス戦を前に

2012/05/12 サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス 広島ビッグアーチ

 大勝の後に勝てるか。ヤマとなる試合で勝てるか。対戦相手のマリノスはサンフレッチェに対してどうもかみ合わせが悪くやられたイメージを持ってるがために返って士気を高めて臨んでくるに違いない。そして監督が交代したばかりという要素も大きい。今シーズン、サンフレッチェはなぜか監督が替わったばかりのチームと対戦する機会に恵まれる。浦和、ガンバ、川崎と今まではいずれも良い結果に恵まれたものの実際にはチームを一旦リセットされるためにやり難さはあるだろう。

 そしてもう一つ気掛かりなのは当日の天候なのだった。晴れ予報が出てるが、天気の良い昼間のビッグアーチは雰囲気が拡散してしまう。緊張感のないボワ~ンとした雰囲気。あれが厄介なのだった。

 『エル・ゴラッソ』も見開き2ページでプレビューが掲載されてた。相手がマリノスというのもあるだろうが注目される試合となってるようだ。ますますもってここで勝てるかどうかで見る目が大きく変わってきそうだ。

 今期の広島は強い。そんな言葉をTVのコメンテイターなどが発するが当事者としてはそんな余裕はちっとも感じない。これまで強いと思った途端に負けだしてずるずる順位を落としていくことをずっと繰り返したせいでそんなことではもうのぼせなくなってしまった。

 そんなサンフレッチェだからこそマリノス戦は緊張感がある。後は天候でその緊張感が壊されないことを祈るのみなのだった。

2012年5月 9日 (水)

柏戦~勝利の余韻

2012/05/06 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 柏スタジアム

 試合終了と共に降り出した雨が上がったが故にシャツの湿りを余計に感じた。ただし勝利の心地良さに気にはならなかった。むしろ出口に向かう人ごみの中を歩く方に注意を向けるのだった。そんな中でも仲間と合流でき柏駅まで歩くのだった。会話は当然試合内容を振り返るものになるのだった。

「石原って倒れないからボールを失わないよね。そこが大きかったですよ

 そう言われどこか居心地の悪さを憶えた。前線でボールが収まらないと酷評していたものの苦し紛れに出されるボールを収めるのは過剰な要求だったのかもしれない。そういえば高萩もプレーが軽いとか散々なことを言っていながら貴重な決勝弾を決めた。そういう決まりの悪さもあってぼくは話を切り替えたのだった。

「そういえば何気にここのスタジアムで勝つのって久しぶりですね。それなのにここは鬼門と呼ばれてなかったのが不思議ですね」

「そうですねえ、まあ鬼門と呼ぶには他にそういう場所が多すぎますからね。日本平とか等々力とか。いちいち挙げてたら全部鬼門になってしまいますよ」

「ああ、それは言える。そういうことだったのか」

 そんな自虐的な話をしながらも意気揚々と駅に向かう人の群れの中を歩く。

「今日って号外出てないかな」

「さすがに柏が負けたら出ないだろ」

 そんなことを言ってたら新聞販売所の前ではしっかりと配布していた。いつもは横目で眺めるだけで貰わないがこの日ばかりはぼくも含め紫のシャツを着た人が率先して貰いに行くのだった。

「柏意地の2ゴール」と見出しが付いてるもののちょっとニュアンスが違うような気がする。実際あの2ゴールで同点になり逆転されてもおかしくはない雰囲気があったのだ。高萩が勝ち越し弾を決めてもまだ安心はできなかった。石原の4点目でやっと勝利を確信したのである。

 そうは言いながらもしっかりとその新聞をバッグにしまい込んだ。そしてダイジェスト番組である『Jリーグタイム』や『マッチデー・Jリーグ』を梯子するのを楽しみにするのだった。更に明日になると『エル・ゴラッソ』を買うのを忘れないようにしようと心に誓った。この時は翌日の新聞が休刊だというのを知らなかったのである。川崎戦の後、そしてこの柏戦の後とどうして大勝した翌月曜日は新聞の休刊日と重なるのだろう。

 柏駅までの徒歩はあっという間に終わってしまったかのような気がした。駅ではドクトルや横浜さんとも出会い勝利を讃えつつもその場を去るのが名残惜しいような気もするのだった。そして駅の中の雑踏にいると自分たちだけこの浮ついた気持ちでいるのがまるで別世界にでもいるような錯覚を憶えるのだった。

2012年5月 8日 (火)

柏戦~雨のシャンパンファイト

2012/05/06 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 柏スタジアム

 指定席は客の反応が今一だ。ゴール裏のコールに合わせて声を出してるのはぼくくらい。とても浮いてしまうのだが昔ミュージシャンを目指し人前で演奏してたぼくとしてはそんなこと構やしない。何せちっとも人気が出なかったせいで浮いてしまうのには慣れているのだ。

 ただし、後半に入り2点目が入った時はうおおっ、と皆立ち上がった。高萩のパスに寿人が抜け出した。GKを外したシュートをきっちりと決めるのが寿人らしい。寿人のチャントが駆け巡る。指定席はやはり声は出さないものの手拍子の音はよくしてるのだった。

 2点差。これは大分有利なスコアだ。久々に柏スタジアムで勝つことができるかもしれない。そうかと思いきや段々と雲行きが怪しくなってきた。ボールがちっとも取れない。攻めることができない。そして最前線中央の田中に入ったボールは胸トラップで反転しゴールの隅というもはやGKにとってどうしようもない所に決められてしまった。あれだけ攻められればやられるな。だがあと1点しのげばいい。

それなのにどうも攻められてばかりいる。何をやってるんだ。高萩がボールを取られるとその軽いプレーに歯噛みし、トップの石原にボールが収まらなずそれ故に攻撃に移れない現状にイラつく。明らかに劣勢だった。

その内に2失点目を喫してしまう。あれだけ攻められれば仕方ない。せっかく勝ち点3取れると思ってたのに。いや、それより逆転される恐れもある。何せこのチームは昨シーズン3点差を逆転されるという失態を犯してるのである。2点差くらい余裕で返されたっておかしくないのだった。

柏のゴール裏が勢い付く。ここのゴール裏は増設され前よりも勢いを持った応援がされるようになった。サンフレッチェのサポーターもたくさん来てるがさすがに数が違う。耐えろ、耐えてくれ。そんな願いを唱える。

その時高い位置を取ってたミキッチにボールが渡った。そしてゴール前に送った低い弾道のアーリークロスに飛び込んだのは高萩だった。間一髪でGKDFより先に足先に当て3点目が決まった。

ボレーシュートを決めた高萩は鬼気迫る顔でコーナーフラッグに駆けてダイブした。その高萩に次々と乗っかるサンフレッチェの選手。ピッチの選手もベンチの選手も覆いかぶさる。そしてプレーに戻ろうと他の選手がいなくなった後も高萩はしばらく倒れたままだった。胸を圧迫された為苦しそうな顔をしていた。

その間主審の家本さんは時間を止めてるというポーズをしてたのでアディショナルタイムは長いだろうという予想はついた。すると5分であった。そんなにあるのかよという声が聞こえる。攻める柏に守るサンフ。苦しくもあったがカウンターのチャンスもあった。手数を掛けない展開で裏へだし、飛び出した石原がGKをかわし4点目を決めたのであった。

勝った、勝った、勝ったぞ!とは発しなかったもののこの時立ち上がった者全てがそう思っただろう。長いアディショナルタイムがもはや何の意味も持たないものとなってしまった。高萩、石原とさっきまでボロクソ言ってた選手が決めた。そのせいでこの2人が黄金の輝きを放ってるように見えてきたのだった。

更に石原はまたしてもカウンターでGK11の場面を迎える。こういう単独でドリブルをして駆け上がった場面で結構フリーでも外してしまうのを観たことがあるが石原は実に冷静にワンフェイントを入れて決めたのだった。石原2点目。そしてチームは5得点というゴールショーを飾るに至ったのだった。

このダメ押しのダメ押しによりもう勝利を確信した。エースの寿人が2点取り同点にされた後高萩と石原が決める。やはりチームとして勝利を考えると得点をするのが寿人1人ではダメなんだ。

試合が終わった瞬間また雨が降り出した。みな立ち上がって勝利を祝福する。まるでその雨がシャンパンファイトであるかのようで心地良い。さっきまで恨めしく思ってたのが嘘のようだった。

とりあえず途中で帰らなくて良かった。最後まで観て良かった。連休の最後に素晴らしい思い出を創ることができたのだった。もし途中で帰っていたら一生の後悔を残すことになってたかもしれないのだった。

2012年5月 7日 (月)

柏戦~嵐に巻き込まれる

2012/05/06 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 柏スタジアム

 先制点は寿人だった。数人のパス回しによりゆさぶり最後に寿人がフィニッシュしたというものだった。ただしそれ程よくそのゴールの過程を捉えることができた訳ではない。何せこのスタジアム、傾斜がないものだからピッチを俯瞰的に観れないのだ。だから逆サイドのゴール前などは特に分かりにくい。だがピッチに近く傾斜がないというのは選手と同じような目線を体感することができる。そこが俯瞰で観るよりもよりヴィヴィッドな肉薄感があるのだった。

 ただ先制してもちっとも安心することはできない。このスタジアムでは先制するも逆転負けで終わるという経験を何度も味わってきた。こんなことで安心してはダメだ。もう1点取りにいかなくては。だがサンフレッチェはあくまでもパス回しによる崩しにこだわってるかのようだった。柏はサイドから躊躇なく入れる。まるで渦巻く風を利用するかのように。そう、スタンド上部に掲げられてるフラッグは風で煽られてる。結構適当なクロスを上げていればチャンスになりそうなのになぜにパス回しにこだわるのだろう。そう思ってたとこの先制点だったのだ。

 そして上空はどす黒くなってきた。風も一段と強さを増していき雨がぽつぽつ降りてきた。そんなバカな、さっきまであんなに晴れてたんだぞ。ぼくはジャンパーを置いてきたことに深い後悔を感じた。そして更に雨が激しくなった時、この嫌がらせのような天候に怨念を感じるのだった。

 ドオーッと雨がシャワーのように落ちてくる。視界は白く霞んできた。一斉にポンチョを着たり人々の動きが慌ただしくなる。そして稲光が。もうこれはたまらん。多くの人同様ぼくも外に避難した。

 その間にハーフタイムに入りその後の観戦をどうしようか考える。ただ運よくバッグにレジャーシートが入っていたので雨をしのぐことはできる。だけどあれだけ視界が悪いと観ることができない。だがそれよりも雷が恐いのだった。

 テントの中でしばらく雨宿りしてたものの次第に雨が弱くなった。そして雲は流れたことから一瞬の通り雨だったようである。良かった、さすがに途中で帰るというのはやりたくなかった。いや、多分中止にならない限り最後までいたと思うがそうするとバッグに入ってる電子機器の保障がない。いずれにしても雨が止んで一安心だった。

 それにしても突然崩れたあの天候でほとんどの人がカッパを持参してたのには驚いた。

「え、でも天気予報で雨が降るって言ってましたよ」

 テントに一緒に入った仲間が言ってたがやはり山口で千葉の天気調べるといっても限界があるのだ。といって普段ろくすっぽ天気予報も観ずに出掛けるのでカッパを用意してない良い言い訳にはなるのだった。

2012年5月 6日 (日)

柏戦~山口から柏へ

2012/05/06 柏レイソルvsサンフレッチェ広島 柏スタジアム

 早いものでもうGWも最終日である。早朝の山口は雨が降り気温が低く偶然にも「行き」と同じような天候となった。必然的に来た時と同じ厚着をして帰ることになるのだった。

 徳山駅で新幹線に乗ったのだがこの徳山から東京への直行便というのが本数が限られてる。結果一番早い便に乗ったにも関わらず東京着は1215分である。そこから柏へ駆けつけるるのだが少々余裕がないような気がした。その辺をよく考えて広島で乗り換えをしてでももっと早い便にすれば良かったもののいざ予約するとかいう時になると面倒になってきて同じ失敗を毎回繰り返すのだった。これでサンフレッチェの試合を観ては選手の酷評をやってるのだからいつかお前が言うななどと反論されそうなのだった。

 それはいいとして東京は暑かった。ホームに出るとみんな半袖を着ている。ジャンパーを着ているぼくはかなり違和感があった。それも「行き」の広島に降りた時と同じであった。そしてぼくはまたジャンパーと余分な荷物を途中で預かってもらったのだった。実は後でこれが大いなる失敗であったことを知るのだがこの暑く晴れ渡った空を見上げると一体誰が雨など降ろうなどと想像できようか。しかも山口では一応関東の天気はチェックしておいた。それで特に問題ないという判断も働いたのだった。

 それよりもぼくが心配になったのが電車でまるで紫の人も黄色い人も見かけなかったことであった。本当に今日試合あるのかよと不安にさえなってきた。柏駅を出るとようやく1名だけ黄色いユニフォームを着た人を見掛けた。柏の街は賑わっているものの柏レイソルはまるで別世界の話ででもあるかのようだった。

 商店街を抜けスタジアムへの道を進む。一応同じ方向へ向かってる人はいる。ただ、やはりレプリカを着た人はごくわずかだ。そんな折、脇から突然声を掛けられたのだった。

「あの、スタジアムに向かうのはこちらでいいんでしょうか?」

 ぼくより年上の女性だったが紫のリストバンドをしてたことからサンフレッチェのサポーターというのはすぐに分かった。

「ええ、大丈夫ですよ。確かにレプリカ来てる人あんまりいないから本当に今日試合あるのかなという気になりますよね。よければ一緒に行きましょう」

 そういう成り行きでスタジアムまで一緒に歩くことになったのだが偶然にもその女性もアウェイ指定席のチケットだったのだった。

「でもこの前等々力で指定席のチケットで観たら点が入ってもゴール裏のように盛り上がれなくてちょっと寂しかったんですよね。指定席って席が決まってることが良いようで悪いようなとこがありますよね」

 そしてなぜ指定席のチケットにするかというとまだ生観戦は2試合しかしてないからだということだった。興味はあってもサッカーって観戦するのに敷居が高いと言ってたが客観的に考えてみるとそうかもしれない。ぼくのようないかつい顔をしたのが声を出したり野次を飛ばしたりしてる様子というのはちょっと常人には入り辛いものがあるかもしれない。サッカーの客を呼ぶのに好きになる前にまず来てもらうこと自体にハードルがあるんだということに気付かされるのだった。

 スタジアムに着くと同じ指定席ながらも席は遠く離れてしまった。更に何人か仲間に出会うが皆席はバラバラだった。それでいてゴール裏に目を向けると立ち見であるにも関わらずギッシリと詰まってる。それにより指定席で良かったと思う反面やはり気の合った仲間と一緒になれない指定席は痛し痒しの存在だという気がするのだった。

2012年5月 5日 (土)

新潟戦~報われぬ苦労

2012.5.3 サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 広島ビッグアーチ

 

 ビッグアーチというスタジアムは昼間の天気の良い時というのは輪郭のぼけたようなボワ~ンとした雰囲気になる。そのせいかサポーターの声援もどこか低調だ。それはもしかしたら声が拡散されてるからかもしれないし見た目のせいなのかもしれない。そこがこのスタジアムの不思議な部分なのだがそんな空気はピッチにまで同化させてるかのようだった。

 どこかピリッとしたとこがない。それでいてボールを持てるとこが更に緊張感を緩めるのだった。優位に進めてるようでいてシュートまで行けない。そして唯一と言っていいシュートチャンスで青山はシュートをゴール脇に外してしまった。惜しい、次は決めようと鼓舞するのが筋なのだろうがぼくはこの時もう今日はゴールがないなという気がしたのだった。

 このチームは波が来ている時に決めきれずどんどん自分たちで不利な状況に陥ってしまうということを度々やる。まるでチャンスはまた来るから構わないと言わんばかりにチャンスを無駄にしてしまう。その結果相手にワンチャンスを決められゴール前を固められ手詰まりになってしまう。この日はまさにそういうパターンの試合となった。

 攻めてるのにゴールが奪えないものだから前線にどんどん上がっていった。どんなことをしても崩れないのだからもはや人海戦術に賭けてるかのようだった。だが一旦ボールを奪われてしまうと後ろに人数が揃ってなかった。そこを新潟にカウンターで突かれ一度は跳ね返すも中央に走りこんだ選手の足に当たって入ってしまった。シュートは脛にでも当たったかのようなたまたま当たったようにさえ見えた。

 これで尻に火のついたサンフレッチェだが11人全員が引いた新潟の守備をどうやっても崩せないのだった。その打開策として右サイドをミキッチに代えてファン・ソッコが入ったもののこれがまるで外れだった。最初こそ森脇と前後でのポジションチェンジで相手を揺さぶっていたものの次第に前で張るようになり停滞してしまった。相手を圧倒するスピードがある訳でもなく外す動きがある訳でもない。特にフェイントがないというのは攻撃の選手として致命的でやはりこの選手はDFの選手なんだというのを思い知らされたのだった。

 そしてボランチに中島に代わり浩司が入ったものの精度のあるキックを生かそうにも時間が遅かったような気がした。更に石原に代わって入った平繁に至っては得意のドリブルを魅せようにもボールを貰う機会があまりにも乏しかった。それぞれ交代の意図は理解できたもののいずれも場所が違ったりタイミングが遅かったりで影響を与えることがなく、それ故に失望も大きかったのだった。

 前に人数はいる。それなのに前にボールが入らない。もう完全に意識がゴールにしかなかったのだろうか、3人も最終ラインに張っている。その為真ん中で見方がいないこともありボールはグルグルと外周を回ってるだけのようになってしまう。そして新潟DFにしてもボールと人の両方を観れる非常に守りやすい状態になったのだった。

 攻めれば攻める程ゴールが遠くなっていく。縦からも横からも入らない。ああ、やっぱり前半の良い時間帯に決めていればとため息が出てしまう。それでも何とか逆転して欲しい。いや、同点してくれればいい。そして最後はせめてシュートを打ってくれ。その願望のレベルが徐々に落ちていきそして何事も起こらないまま試合はおわってしまった。本当に何もできずに終わってしまったような虚脱感が残った。

「何でいつもヤマとなる試合で負けてしまうんでしょうね。わざとやってるんじゃないかと思ってしまいますよ」

 仲間に皮肉を言うのが精一杯だった。大勝の後は負けてしまう。ヤマとなる試合で負けてしまう。そんな今までのパターンを見事に実践してしまったのだった。

 苦労して来れば報われる。そんな想いで乗り込んだ広島だったがその苦労はちっとも報われることはなかったのだった。

2012年5月 4日 (金)

新潟戦~ビッグアーチにたどり着く

2012.5.3 サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 広島ビッグアーチ

 

 激しい雨が容赦なく降りつけた。横吹きの雨が傘を煽る。傘は骨組みが折れてしまい粗末な姿となってしまった。まあいい、どうせ捨てるつもりでさしてきたのだから。駅までの道のりが長く感じる。普段使ってる最寄駅なのに早朝の千葉はそんな少しの外出さえまともに歩くのが困難な天候だった。

 駅に着いてしまえば後は電車に乗って東京から新幹線に乗るだけ。始発の切符を持ってるが為にこんな目に遭ってしまったのだがこのぼろぼろになった傘どうすればいいんだろう。広島は晴れという予報を聞いてる。今更ながら旅に出るのに天気の状態が快適さを左右するというのを知るのだった。

 新幹線に乗ること4時間、広島に降りるとそこは眩しいくらいの明るい日差しを感じたのだった。そのせいで山の緑が冴えていた。この空の明るさを見ると広島に来たという気がする。だけどこの時のぼくのいでたちときたら靴も靴下もビシャビシャ。おまけに長袖シャツにジャンパー、片手には傘。駅前を歩いてる人が全て半袖でいる中ぼくは明らかに浮いていた。

暑くて汗が出てきた。千葉を出る時はもう1枚着てもいいかなというくらいだったがこうも違うとは。やはり関東と広島は遠いんだなと今更のように気付きながらもタイセイさんのところに向かうのだった。

タイセイさんの家にたどり着き再開に喜びつつも濡れた靴下と靴を外に干させてもらうのだった。そしてしばらくの談話。するとあっという間に乾いてしまった。それにより気温の高さを知るのだった。

そうやって準備の整ったとこで横川に出かけるのだった。シャトルバスのバス停にはすでに順番待ちの列ができてることで今日は客が多いのではと期待を膨らますのだった。結構レプリカを着た人もいることでやっと広島にもサッカー観戦のスタイルが定着してきてるのだなという気がした。

バスに乗り走り出すと長いトンネルに入る。そしてトンネルを抜けるとその沿道に紫ののぼりが立っていた。そして有料駐車場が目に入ったがそこにサンフレッチェのペイントがされてるタクシーを見つけ、あんなものが平常運転してるのかと不思議な気分になるのだった。

そしてバスは到着。もう入門は始まってる時間であるがまだ広場には人が多く出歩いていた。これはもしかして席を確保するのが難しいのではとさらに期待が膨らんだ。ただし実際に入ってみると余裕でいつもの場所を確保できてしまい肩透かしを食ったような気分だった。

ぼくがいつも座るのがバックスタンドのゴール裏隣。それを知ってるせいか1人、2人と関東で知ってる顔が現れるのだった。

「エッ、今日来たの?向うは凄い雨だったよね。それで試合が終わってすぐに帰るの?帰省ついでじゃないんだ」

 その理由は3日後には柏でアウェイの試合があるからということだった。そんな仲間と比べて年に1回しか広島に来ないぼくなどはショボイものである。それでも苦労して来たつもりである。そしてその苦労が大きい分、当然素晴らしい試合を魅せてくれるものだと信じているのだった。

2012年5月 2日 (水)

川崎戦の余韻、そして新潟戦へ向けて

2012/04/28 川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島 等々力陸上競技場

「森脇がルーレットやった時、森脇ってこんなことできるんだと思っちゃいましたよ」

「ああ、彼は確実に成長してるよね。それが見て取れるというとこはたいしたもんだと思うよ」

「そうですよね、前はパスを敵に出してしまって森脇パスなんて言われてましたからね。中には森脇はいつ戦力外になるかなんて言ってた人いたくらいでしたからね」

「そうだね、的にパスを送るというのもなくなったよね」

 武蔵小杉までの長い道をたどりながらするドクトルとの会話は楽しくもあったがあまりはしゃぎ過ぎると川崎のサポーターに悪いような気もするのだった。ただしこの道を歩いて帰る時、こういう気分だったのは初めてなのだった。

「いつもは打ちひしがれて帰るからね」

 ドクトルの言葉に今までの事を考えれば多少は浮かれても罰が当らないような気がしたのだった。

「明日『エル・ゴラッソ』観るの楽しみだな」

「えっ、明日は祭日で新聞ないんじゃ・・・」

「ああ、そうだった!」

 こういう時に限ってとぼくも残念な気分になった。

 家に帰りあらゆる録画放送を観ると川崎の風間監督のインタビューに出くわした。まだパスがぶれてるだの失点が全てカウンターだったということでずいぶん淡々としていた。そう言われるとそうかもしれない。だけどこの時思い出した。かつてサンフが川崎に負ける時は調度逆のパターンで負けてたのだ。クロスでファーサイドを狙われたとか前方のスペースへロングキックを出されてカウンターというのも同じだ。そして川崎が本職ボランチの選手がCBしているという条件も一緒。かつてのわが身を観てるよう。改めてサッカーの不可解さを知るのだった。

 ただしこれで気を良くしてたらマズイ。何とカズが累積傾向で次節出場停止になってしまった。そして何よりも不安なのは大勝の後の気の緩みである。今度は誰が点を取るだろうかなどと考えてしまうのがマズイ。といってそんなことしてるのは当のぼくなのだった。

 気を引き締めねば。気を引き締めよう。何といっても次節、ぼくはビッグアーチへ行くのだ。年に1回のイベント、気合を入れよう。でも何だか天気が悪い予報が出てるが気がかりなのだった。

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